【スラムダンク】北野は豊玉の前監督!退任した理由や安西先生との関係は?

「スラムダンク」の北野は、インターハイ出場の豊玉高校の前監督であり、安西先生とは旧知の仲です。「バスケの楽しさを学ばせる」ことを重視し、攻撃に特化した「ラン&ガン」スタイルで豊玉高を強豪校に育て上げました。本文では、「スラムダンク」から、豊玉高バスケ部の前監督・北野の退任理由を紹介します。その他、監督退任後の動向や安西先生との関係、北野さんの名言などもまとめました。

【スラムダンク】北野は豊玉の前監督!退任した理由や安西先生との関係は?のイメージ

目次

  1. スラムダンクの北野は豊玉の前監督
  2. スラムダンクの北野が退任した理由や後任の監督
  3. スラムダンクの北野と安西先生との関係や再会
  4. スラムダンクの北野の退任後をネタバレ
  5. スラムダンクの北野が監督だった豊玉高校のモデル
  6. スラムダンクの北野の名言
  7. スラムダンクの北野に関する感想や評価
  8. スラムダンクの北野まとめ

スラムダンクの北野は豊玉の前監督

スラムダンクの北野監督の紹介・イメージ画像

「スラムダンク」では、「ラン&ガン」スタイルで知られる北野監督。大阪府の豊玉高バスケ部の前監督であり、主力選手である南や岸本から慕われていました。指導者としても優れた北野監督でしたが、どのような経緯でバスケ部を退任したのでしょうか。以下では、「スラムダンク」の北野監督の退任の理由やその後を紹介します。その他、北野監督と湘北高の安西先生との関係、北野さんの名言などをネタバレ紹介します。

スラムダンクの作品情報

原作漫画の最終回から27年が経った現在でも根強い人気を誇る、井上雄彦先生の漫画「スラムダンク」。1990年~1996年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されたバスケットボール漫画です。物語は、不良高校生・桜木花道とバスケの出会いから、インターハイ出場までを描いています。

スラムダンクの概要

バスケ漫画の金字塔として支持され、数多くの名言を生み出した「スラムダンク」の漫画。1993年~1996年にかけてテレビアニメと劇場版が公開された他、2022年11月には新作「THE FIRST SLAM DUNK」が上映されました。

スラムダンクのあらすじ

湘北高校に進学した桜木花道は、ひょんなことからバスケ部に入部します。バスケは初心者でありながら、持ち前のセンスの良さで上達し、桜木自身も面白さを見いだします。一方、湘北バスケ部には、宮城リョータや流川楓が入部した他、3年生の三井寿も復帰しました。そして、主力メンバーが出揃った湘北高バスケ部は、弱小高から神奈川県大会優勝を果たし、インターハイでの優勝を目指します。

北野さんのプロフィール

インターハイ1回戦で湘北高と対戦した豊玉高バスケ部の前監督で、現在は小学校のミニバスのコーチをしています。バスケの楽しさを重視した「ラン&ガン」スタイルを確立し、豊玉高を強豪校に育て上げた名将です。監督時代には全国ベスト8まで進出するも、さらなる実績を求める学校との考えの相違によって退任を余儀なくされました。また、湘北高の安西先生とは大学時代からの仲で、現在も交流を続けています。

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スラムダンクの北野が退任した理由や後任の監督

北野監督の退任理由や後任の監督を紹介・イメージ画像

「スラムダンク」では、数多くの名監督が登場しましたが、豊玉高の北野監督ほどバスケについて考えていた人物はいないでしょう。北野監督の指導方針は、まずバスケを楽しむことを学ぶであり、多くの選手から慕われました。しかし、勝利にこだわる豊玉高校とは考えが合わず、退任を余儀なくされました。以下では、「スラムダンク」の豊玉高バスケ部・北野監督が退任した理由や、後任の監督についてネタバレ紹介します。

北野が監督を退任した理由

高校生はまだ体ができておらず、3年間ですべてを学ばせることは難しいとの考えから、「ラン&ガン」スタイルを考案した北野監督。「ラン&ガン」は、オフェンス8、ディフェンス2の割合で構成した攻撃重視のスタイルです。見た目も華々しいプレーが特徴で、豊玉高のバスケスタイルとして人々を魅了しました。また、北野監督の就任後、豊玉高は大阪府大会で好成績を残すなど、全国のトップチームへと急成長を遂げます。

攻撃重視の「ラン&ガン」スタイルで、大阪府トップに上り詰めた豊玉高。一方、インターハイでは攻守のバランスに長けた強豪校にかなわず、ベスト8から脱却できずにいました。また、豊玉高の全国大会出場を受け、学校側も全国制覇を望むようになります。そこで、北野監督にプレースタイルの変更の交渉に出ました。しかし、監督はあくまでバスケの楽しさを学ばせる「ラン&ガン」にこだわり、指導方針を変える気がありません。

最終的には、全国で勝てないことを理由に北野監督の退任が決定し、監督自身もその結果を受け入れます。しかし、バスケ部には、北野監督を慕って豊玉高に進学した選手も多く、経営陣の決断は選手たちには寝耳に水でした。そこで、南と岸本は北野監督の退任を撤回するべく学校側に掛け合うも、要望は聞き入れられませんでした。豊玉高バスケ部のさらなる発展のため、事実上のクビを言い渡された北野監督。

彼の教えを乞うべく、豊玉高に進学した南と岸本は、学校の決断に納得がいきません。そこで、北野監督をバスケ部に呼び戻すべく、チーム一丸となって行動を開始します。まずは、北野監督時代に超えることができなった、インターハイでのベスト4を目標に定めます。もちろん、「ラン&ガン」スタイルでの勝利を目指し、北野監督の考えが正しいことを学校側に認めさせ、北野監督を呼び戻そうとしました。

「ラン&ガン」スタイルで試合に臨む豊玉高バスケ部・イメージ画像

しかし、後任である金平監督の指示を無視してまで始めた彼らの計画は、次第に迷走を始めます。当初の目的を見失い、狂気的な勝利への固執を見せていく選手たち。バスケの試合でもラフプレーが目立ち、相手チームを陥れるなど卑劣な手段も目立ち始めます。やがて、豊玉高のバスケは、北野監督の考えとはかけ離れたバスケへと変貌しました。

北野の後任の監督は金平

北野監督の退任後、豊玉高バスケ部には新たに金平監督が迎え入れられました。新監督は30代前半と年齢こそ若いものの、監督としての実力は高く評価されていました。学校側からもバスケ部の全国制覇という期待をかけられ、監督に就任した金平監督。今までのスタイルを一新し、攻撃と守備のバランスの取れたチームを作ろうと奔走します。それは、今までの「ラン&ガン」スタイルを否定するものでした。

主力選手である南や岸本は、金平監督のやり方に反発し、北野監督の「ラン&ガン」スタイルを貫くことに固執します。選手に反発され続け、まともな指導すら難しい状況に追い込まれた金平監督。試合でも思うような結果が出ず、全国大会出場もあやうい状況に陥ります。そんな中でも、北野監督を戻したい選手たちの奮闘により、インターハイ出場権を勝ち取りました。しかし、全国大会で結果を残せなければ意味がありません。

北野前監督と同様に、バスケ部を追い出される日が迫る金平監督。選手との関係も悪化するばかりで、試合中に暴言を吐くこともありました。しかし、選手たちと同様、北野監督に対して敬意を持っていました。同時に、南たちの北野監督への敬愛や彼のために本気で勝ちたいという気持ちにも理解を示しています。表面では選手にそっけない態度を取るも、内心では彼らの力になれずにいる、自身の力不足を悔やんでいました。

そして、インターハイ・湘北戦にて北野監督が駆けつけた時には、バスケ部を正しく導くことが出来なかったと、頭を下げています。金平監督の態度からは、北野前監督への敬意や選手を大切に思う気持ちが読み取れるでしょう。

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スラムダンクの北野と安西先生との関係や再会

北野監督と安西先生との関係を紹介・イメージ画像

「スラムダンク」の北野監督と安西先生は、大学の同期生であり、作中では共に飲みに出かける姿も描かれました。一方、安西先生が高校バスケの監督に就任したことは知らず、インターハイ初戦で知ることとなりました。また、北野監督は他校の監督も畏怖する安西先生と対等に会話ができる数少ない人物でもあります。以下では、「スラムダンク」の北野監督と安西先生の関係や、インターハイでの再会シーンをネタバレ考察しました。

北野と安西先生は旧知の仲

湘北高バスケ部の監督である安西先生とは、大学時代の同期生であり、大学バスケ界でも何度も激戦を繰り広げた旧知の仲です。湘北高では「白髪仏(ホワイトヘアードブッダ)」のごとく穏やかな性格の安西先生。大学バスケ時代は「白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)」の異名を持つスパルタコーチとして名を馳せていました。しかし、自分の行き過ぎた指導がきっかけで将来有望だった選手を失い、大学バスケ界から身を引きました。

一度は引退したものの、日本一の選手を育てる夢を諦めきれなかった安西先生。後に、弱小校と言われる湘北高校のバスケ部の監督に就任しました。湘北では、これまでの指導方針を一新し、生徒の自主性を重んじるスタイルに変更します。安西先生とは「お互いに異なる手腕」として認め合い、ライバル関係も匂わせています。また、北野監督があと2年豊玉高に留まっていれば、大学の同期生対決が実現したでしょう。

北野と安西先生の再会

大学バスケ界を去った後も、交流が続いていた北野監督と安西先生。インターハイ初戦では、お互いの教え子が対決する組み合わせとなりました。一方、2回戦は、大会4連覇を目指す山王工業高であり、湘北の敗北が濃厚とみられました。山王とまともに戦っても、湘北が勝てる可能性は低いと見た安西先生。圧倒的な実力を誇る強豪校の存在を湘北メンバーに教えるべきか悩み、北野監督を頼ります。

対山王戦について安西先生にアドバイスを送る・イメージ画像

安西先生から相談を持ち掛けられた北野監督は、自分についてきた選手を信じること、山王の実力をみせつけて選手たちの覚悟を固めることを助言します。後日、山王戦のビデオを教え子たちに見せた安西先生。そのうえで新たな攻略法を打ち出し、王者との戦いに挑みました。そして、選手たちの奮闘が功を奏し、インターハイ・2回戦は、湘北高校が勝利を掴みました。

湘北の勝利の陰には、選手たちはもちろん、安西監督が相談をもちかけた北野監督のアドバイスも大きかったでしょう。もし、試合会場で北野監督と安西先生が再会しなければ、2回戦は山王工業の圧勝だったとも予想されます。

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スラムダンクの北野の退任後をネタバレ

北野監督の退任後をネタバレ・イメージ画像

選手のことを第一に考え、バスケを楽しむことに重きを置いてきた北野監督。彼の考えに感銘を受け、豊玉高に進学した者も少ない中、結果が出ないことを理由に監督を退任させられました。その後、豊玉バスケ部には新監督が就任するも、選手たちの反発によってバスケ部そのものが変わっていきます。以下では「スラムダンク」から、北野監督の退任後や、南と岸本苦しめた「ラン&ガン」の呪いについてネタバレ考察しました。

南と岸本を苦しめた「ラン&ガン」の呪い

安西先生と共に大学バスケ界の名将とうたわれた北野監督。共に高校バスケの監督に転身し、北野監督は大阪府の豊玉高校に赴任しました。高校バスケは、まだ選手たちの体が出来上がってない時期であり、完璧なチーム作りは難しいと判断します。そこで、北野監督は、まずは選手たちにバスケの楽しさを学ばせることを想いつきます。そこで考案されたのが、攻撃に特化した「ラン&ガン」スタイルでした。

このプレースタイルでは守備面が劣ってしまう欠点があり、強豪校との試合では不利なものでした。しかし、大学バスケで名を馳せた北野監督の采配もあり、豊玉高はインターハイ常連校に上り詰めます。また、「ラン&ガン」スタイルは豊玉高の名物となり、地元・大阪はもちろん、全国から注目を集めました。豊玉の「ラン&ガン」スタイルを見るため観客が詰めかける中、当時小学生だった南と岸本は豊玉のベンチへ向かいます。

「ラン&ガン」スタイルを見学する南と岸本・イメージ画像

「ラン&ガン」スタイルを近くで見せてほしいと懇願する南と岸本。会場スタッフに観客席に戻るように注意されるも、北野監督のはからいでフロアでの見学が許可されました。北野監督の教えに感化され、後に2人は豊玉高に進学します。しかし、実績を求める学校側の判断により、北野監督は追い出されるように退任しました。バスケ部が監督復帰を要望しても聞き入れらることはなく、若手で実力派の金平監督が赴任します。

学校側から全国優勝という使命を与えられ、さっそくバスケ部の改革に乗り出した金平監督。一方、部員たちは金平監督に反発し、前監督の教えである「ラン&ガン」スタイルに固執し始めます。「ラン&ガン」スタイルで全国ベスト4の結果を残せば、北野監督の考えが正しかったを学校に証明できると考えたからです。同時に、敬愛する北野さんに豊玉高バスケ部に戻ってきてほしい、という思いもありました。

しかし、その思いはやがて勝利に対する狂気的な執念へと変貌していき、勝つためなら卑劣な手段も厭わなくなりました。また、「ラン&ガン」スタイルへの異常な固執もあいまって、自分たちはどこを目指していたの分からなくなります。「ラン&ガン」の呪縛に囚われ、自分を見失いつつあった豊玉のメンバーたち。北野監督の教えも忘れてしまい、バスケを楽しいと思えなくなっていました。

一方、「ラン&ガン」スタイルでの勝利に固執する彼らの姿は、北野監督もこの目で見ていました。小学生の教え子からも厳しい声が上がったように、豊玉のプレーは完全に迷走していました。このまま、「ラン&ガン」の呪いが解けないまま試合終了となってしまうのでしょうか。その時、南が試合中に怪我を負ったことをきかっけに、状況は大きく変わります。

南と岸本の呪縛を解いたのは北野だった

北野監督が高校を去った後も、ずっと前監督のことを考えていた南。インターハイ当日も、会場のどこかに北野さんが来ていると淡い期待を抱いていました。試合中も北野さんのことが頭から離れず、観客席に目を向けて探していました。しかし、そのせいで注意散漫となり、流川との衝突で負傷します。その時、治療にあたったのが北野さんであり、背後にはミニバスの教え子たちがいました。

高校バスケを退任後、小学校のミニバスのコーチとして活動し、彼らにも「ラン&ガン」スタイルを教えていることを話す北野監督。しかし、教え子まだ小学生なので、「ラン&ガン」らしきものと評しています。同時に、南たちのバスケが少しも楽しくないと指摘します。この言葉を受けて、何かに気が付いた南。自分たちは、バスケを心から楽しむことを忘れていた、そのための「ラン&ガン」スタイルだったことを思い出しました。

北野さんが高校を離れても、彼のことを敬愛し続けてきた豊玉高のメンバーたち。南は、今のバスケは自分たちが憧れたバスケではないと、メンバーの説得にあたります。そして、試合再開後には、純粋にバスケを楽しむ「ラン&ガン」スタイルを取り戻しました。もう北野さんのためではなく、自分が楽しむためにバスケをはじめる選手たち。試合終了残り2分を全力で挑みます。

一時は、北野さんを思うあまり、「ラン&ガン」の呪いにかかってしまった南と岸本。2人の心の呪縛を解いたのは、北野さんではなく、彼ら自身でした。最後まで「ラン&ガン」スタイルを大事に、北野さんの見ている前で本当の形で取り戻すことが出来ました。試合には負けてしまったものの、北野監督の教えが正しかったことを、証明することはできたでしょう。

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スラムダンクの北野が監督だった豊玉高校のモデル

スラムダンクの豊玉高校のモデル・イメージ画像

インターハイ常連校でありながら、ガラの悪い選手が多いことでも有名な豊玉高校。応援席に座る観客からヤジが飛ぶなど、ヤンキーの多い学校と思わせるでしょう。果たして、北野監督が在籍した豊玉高校のモデルは、どの高校なのでしょうか。以下では、「スラムダンク」から、インターハイ1回戦で湘北高と戦った豊玉高校のモデルについて考察しました。

豊玉高校のモデル①大阪府立東住吉総合高等学校

スラムダンクの豊玉高校のモデルの中で有力視されているのが、大阪府立東住吉総合高等学校です。2005年に学校名を改名しており、以前は大阪府立東住吉工業高等学校です。スラムダンクが連載されていた1990年代前半は、まだヤンキー高校生が多い風潮がありました。豊玉高のモデルと言われる東住吉工業高も、地元ではヤンキーが多い高校として知られていました。

また、スラムダンクの豊玉高も、いわゆるガラの悪いヤンキーの多い高校として描かれています。学校名だけでなく、豊玉高と雰囲気が似ていたことからモデルになったと考えられています。

豊玉高校のモデル②近畿大学付属高等学校

近畿大学付属高等学校のイメージ画像

豊玉高校は、近畿大学付属高等学校もモデルとして考えられています。一方、近畿大学付属高は偏差値60以上の進学校であり、豊玉高校のモデルである可能性は低いでしょう。

豊玉高校のモデル③府立豊中高校

府立豊中高校のイメージ画像

豊玉高校と名前が似ていることからモデル候補に浮上した府立豊中高校。こちらも偏差値70の進学校であり、近畿大学付属高と同様、モデルの可能性は低いでしょう。しかし、学校名だけをモデルにしたと考えれば、モデルになった可能性が高まります。

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スラムダンクの北野の名言

スラムダンクの北野監督の名言・イメージ画像

「スラムダンク」は、心に響く名言の多さも見どころの1つであり、湘北の三井寿の名言はあまりにも有名でしょう。一方、スラムダンクの名言は、湘北高以外のキャラも多く生み出しており、北野監督のセリフも支持されています。北野監督のセリフからは、スポーツを楽しむ大切を読者に教えています。以下では、「スラムダンク」から、豊玉高の南・岸本に影響を与えた、北野監督の名言を紹介します。

名言①「その方が…」

高校生は体が出来上がらない時期であり、たった3年間ですべてを完璧にこなすことは無理だと考える北野監督。そこで、豊玉高では「ラン&ガン」スタイルを取り入れ、バスケに打ち込みました。しかし、試合では限界があり、守備が劣ったスタイルは全国大会では通用しません。そのため、「ラン&ガン」のプレースタイルに対する批判も多かったものの、北野監督は自身のスタイルを貫きました。

北野監督にとって、バスケとは勝ち負けではなく、バスケそのものを楽しむことが大事だと考えていました。実績にこだわる者にとっては北野監督の考えは理解しがたいでしょう。しかし、南をはじめ多くの選手がこの考えに感銘を受け、北野さんを慕って豊玉高に集まりました。以下の名言からは、北野監督の教え子を大切に思う人柄がにじみ出ているでしょう。

そらあ 批判もあるけどな そんでええのや …その方が バスケットを好きになってくれる

名言②「とりあえず…」

豊玉高を離れた後も、教え子たちを案じていた北野監督。豊玉高のインターハイ出場を受けて、今の教え子たちと共に試合会場に訪れていました。北野さんを呼び戻すためにバスケに打ち込んできた南たちでしたが、勝利に固執するあまり大事なことを忘れていました。勝つためならラフプレーも厭わず、ミスが出れば仲間内で罵り合うなど、北野監督がいた頃にはあり得ないやり取りを見せます。

北野監督からは「バスケが少しも楽しくない」と評され、彼の教え子たちからも「カッコ悪い」と言われてしまった豊玉高。そんな中、南の怪我をして途中退場を余儀なくされました。教え子と共に医務室に駆け付けた北野監督でしたが、ここで思わぬ言葉を浴びせられます。高校を追い出される原因になった「ラン&ガン」を、今でも教えているのかと問われます。その答えとして、「とりあえず楽しそうにやっとるわ」と言いました。

小学生では、まだまだ完璧なスタイルこそ無理であるものの、彼らがバスケを楽しんでいることに満足でした。北野監督との再会を受け、北野さんの教えの根幹を見失っていたことに気が付いた南。北野さんを豊玉に戻したい気持ちが先走り、バスケを楽しむ気持ちを忘れていました。同時に、岸本たち他メンバーたちも、北野監督の教えを思い出し、本来の姿と力を取り戻していきました。

豊玉高校は、インターハイ初戦敗退に終わったものの、敬愛する北野さんとの再会が選手の気持ちを大きく変えたでしょう。どこへ行っても自分の考えを貫き通す、北野監督の芯の強さも感じられる名言です。

相変わらずや…オフェンス8にディフェンス2…まだまだラン&ガンなんて呼べるシロモノやないけどな…とりあえず楽しそうにやっとるわ

名言③「バスケットは好き…」

北野監督が指導者としてもっとも大事にしていたことを表した名言の1つです。北野さんの監督復帰を目指し、インターハイ優勝を目指した豊玉高校。しかし、彼らは勝利にこだわるあまり、北野監督の大事な教えを忘れてしまいました。己の考えに固執するあまり、金平監督との関係も上手くいかず、ベスト8すら危うい状況になります。そんな彼らに救いの手を差し伸べたのが前監督の北野さんでした。

バスケットに限らず、運動部の強豪校であれば試合に勝ち続けることに重点を置かざるを得ないでしょう。しかし、勝敗にこだわるあまり、スポーツそのものを楽しいと思えなければ、本来の力を発揮できません。北野さんの登場により、バスケが楽しいという感情を取りもどした豊玉高。結果は負けてしまったものの、選手にとっては勝利よりも大事なことを得られた一戦だったでしょう。

バスケットは好きか?

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スラムダンクの北野に関する感想や評価

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バスケ部の指導方針を巡り、退任を余儀なくされた北野監督。その後は、小学校のミニバスのコーチに就任したものの、「バスケを楽しむことを学ぶ」指導方針は継続していました。スポーツを極めるうえで大切なことは何か、北野監督はスポーツの根本を理解していた指導者と言えるでしょう。以下では、「スラムダンク」から、北野監督に関する感想や評価を紹介します。

感想1:北野監督の考えが好き

スポーツでは勝ち負けも大事ですが、やはりスポーツそのものを楽しいと思える気持ちも大切でしょう。今回紹介したスラムダンクの北野監督も、バスケの楽しいと思えることを重視し、攻撃を主体にしたプレースタイルを考案しました。北野監督のバスケに対する考えは、作中では批判されていたものの、SNSでは北野監督の考えが好きなど肯定的な意見が多くみられ、読者の間で共感を呼んでいます。

感想2:スラムダンクの名将

スラムダンクでは、個性豊かな監督の登場も見どころであり、豊玉高校の北野前監督も高い人気を誇っています。勝ち負けよりもバスケの楽しさを学ばせるやり方は、バスケに限らず他競技にも応用でき、北野監督が考えるスポーツであってほしいとの声も寄せられています。また、豊玉高をインターハイ常連校に育て上げた実績からも、北野監督の手腕の高さがうかがえるでしょう。

感想3:スラムダンクの名言

スラムダンクの名言といえば、安西先生と再会した三井の「バスケがしたいです」が有名でしょう。一方、ファンの中には、北野監督の「バスケットは好きか」こそ本当の名言だという意見も見られます。北野監督の名言はバスケだけでなく、バスケを楽しむ教え子への愛情とも読み取れます。また、この名言は迷走していた南や豊玉のメンバーが初心に返るきかっけにもなり、北野監督の影響力もうかがえる名言です。

感想4:北野監督と南・岸本の話が好き

北野監督と南・岸本の出会いは、2人が小学生時代にさかのぼります。当時から豊玉高の「ラン&ガン」は有名であり、南と岸本もフロアへ下りて見学を試みようとしました。その時、北野監督から言われた「バスケが好きか」は、2人のバスケ人生に大きな影響を与えました。北野監督と南たちのエピソードも、「スラムダンク」で人気の高いエピソードであり、3人の話が好きとの感想も見られます。

感想5:安西先生と三井の対比

「ラン&ガン」の呪いにかかり、迷走を続けてきた豊玉のエース・南烈。インターハイで北野監督との思わぬ再会が、南をどん底から引き上げました。2人の関係は、湘北の安西先生と三井寿の対比とも評されており、南も北野監督に心を救われたでしょう。北野監督も変わらない姿から、バスケを楽しむことを忘れてしまった南。純粋な気持ちを取り戻したことで、本来のバスケを発揮することが出来ました。

感想6:監督を慕う南と岸本の姿に涙

豊玉のインターハイ優勝を実現するため、やむを得ず退任となった北野監督。しかし、南や岸本たちメンバーの多くは、その後も北野監督を慕い続け、新監督の指示を無視してまで「ラン&ガン」スタイルに固執しました。2人の北野監督への思いは狂気にも感じられる一方、彼を敬愛し続ける気持ちも読み取れるでしょう。SNSでは、北野監督と南・岸本の関係に泣いたとの感想も見られます。

感想7:教え子が豊玉に憧れていくシーンに感動

インターハイは初戦敗退に終わった豊玉高でしたが、北野監督と南の再会がチームの雰囲気を大きく変えていきました。また、会場には北野監督の現在の教え子である小学生たちも来ていました。本来の姿を取り戻し、プレーに熱が上がっていく豊玉高。その姿に魅了されるミニバスの小学生たちの姿は、かつての南や岸本を彷彿させ、感動的なシーンとも評されています。

感想8:安西先生とはライバル?

北野監督と安西先生は、大学の同期であり、作中でも交流を深めているシーンが描かれました。大学バスケを引退してからは、高校バスケとミニバスの監督として活動する2人。もし、北野監督の引退がなければ、大学の同期生対決が行われたとも言われました。現在はよき友人として付き合っている2人ですが、SNSでは2人はライバルではなかったのかと、友人以外の関係にも注目が集まっています。

感想9:安西先生と飲みに行くシーンが好き

優勝候補の山王工業との対戦が決まり、相手チームの強さを選手たちに教えるべきか悩む安西先生。そこでアドバイスを求めたのが北野監督でした。お好み焼き屋で飲みながら、次の試合について助言する北野監督。彼のアドバイスがなければ、湘北の快挙はなかったでしょう。また、安西先生と飲みに行くシーンは、スラムダンクでも珍しい一コマであり、2人の交友関係が垣間見えるこのシーンが好きとの声も見られます。

感想10:北野監督のもとで南と岸がバスケを出来ていたらと思う

北野監督のもとでバスケをしたくて豊玉高に進学した南と岸本でしたが、学校側の決断によってその夢は打ち消されました。もし、北野監督の退任がなかったら、南と岸本の勝利に対する狂気的な執念も起きなかったでしょう。勝ち負けも大事だけれど、選手たちがバスケを楽しいと思えることも重要だと考える北野監督。南と岸本が北野監督のもとでバスケができていたらと思わずにはいられない、との感想も見られます。

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スラムダンクの北野まとめ

スラムダンクの北野監督まとめ・イメージ画像

「スラムダンク」の北野監督の退任理由やその後、南と岸本を苦しめた「ラン&ガン」の呪い、安西先生との関係などをネタバレ紹介しました。バスケの楽しさを学ばせる指導方針や温厚な性格で、選手たちから慕われた北野監督。豊玉バスケ部の監督退任後もバスケに携わり、次は小学生へバスケの楽しさを教えています。また、自身の指導方針を貫く北野監督の姿勢は、迷走していた豊玉バスケを救い、選手たちに希望を与えました。

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