【スラムダンク】安田靖春は心優しい花道の先輩！豊玉戦での活躍や名言を紹介

『スラムダンク』の湘北バスケ部には、安田靖春という選手がいます。主要キャラに比べて影が薄いため、どういったキャラかよく知らないという人も多いでしょう。安田靖春はいつも桜木花道に絡まれていますが、いざというときは頼りになるかっこいい先輩です。本記事では、安田靖春のかっこいい活躍や名言、桜木や他キャラとの関係をまとめていきます。

週刊少年ジャンプで連載していたスラムダンクは、バスケットボールをテーマにした漫画です。連載期間は、1990年から1996年までです。テレビアニメは1993年の10月に始まり、1996年の3月まで続きました。スラムダンクは通常版コミックスの他に完全版や新装再編版も発売されており、シリーズの累計発行部数は1億7000万部を超しています。原作が終了してから20年以上経っていますが、いまだに根強い人気を誇っています。

毎日のように喧嘩に明け暮れていた不良少年の桜木花道は、湘北高校でバスケ部に入部することになります。一目惚れした赤木晴子に気に入られたいという不純な動機で入ったため、最初はバスケと真剣に向き合っていませんでした。しかし、徐々に実力をつけていくとともに、バスケの面白さに魅了されるようになります。心からバスケットマンとなった桜木は、全国制覇を目指して練習に励むのでした。

スラムダンクの安田靖春は、3月28日生まれの高校2年生です。湘北バスケ部の控え選手で、ポジションはポイントガードです。背番号はいつも6番をつけています。身長は165cmで、小柄な宮城リョータよりもさらに低身長です。宮城とは出身中学が一緒で仲が良く、「ヤス」と呼ばれています。

それを聞いていたからか、桜木花道からもヤスと呼ばれるようになります。マネージャーの彩子からは、ヤスではなく「ヤッちゃん」と呼ばれています。温厚な性格で桜木に絡まれることが多いキャラですが、意外と度胸が座っています。普段はベンチ要員ですが、陵南との練習試合ではスタメンに抜擢されました。

安田靖春（ヤス）が所属する湘北バスケ部は、血の気が多くすぐに熱くなるメンバーが多いです。それに比べてヤスは冷静で、周りを落ち着かせる力があります。また、陵南との練習試合では5点取っており、基本的なバスケの実力は備わっていることがわかります。同じポイントガードの宮城リョータのような派手さはありませんが、じっくりと確実に攻めることでチームに貢献していました。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）が桜木花道と出会ったのは、桜木がバスケ部に入ってきたときです。花道を初めて見た安田靖春は、その威圧感と乱暴な言動に怯んでいました。しかし、先輩としての責任感から、地味な練習を嫌がる桜木をなだめたり励ましたりします。当の桜木本人はヤスのことを先輩扱いしておらず、よく殴ったり絡んだりしています。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）は、他の主要キャラに比べると活躍が少ない選手です。しかし、インターハイ1回戦目の豊玉戦では、かっこいい活躍を見せてくれました。また、まだ不良だった三井寿がバスケ部に乗り込んできたときには、かっこいい名言も残しています。ここでは、安田靖春の豊玉戦での活躍や名言を紹介します。

インターハイの神奈川予選を勝ち抜いた湘北バスケ部は、全国大会の1回戦目で豊玉高校と当たりました。豊玉高校はガラの悪い選手が多く、必要以上に湘北メンバーを煽ってきます。試合前から火花を飛ばしていた両校の選手たちは、試合開始早々激しくぶつかり合います。豊玉高校は得意のラン＆ガンで、湘北との点差を広げていきます。試合前から挑発されていた宮城リョータは頭に血が上り、冷静なプレーができなくなっていました。

いつもならしないような不用意なパスで、せっかくのチャンスを失います。冷静さを欠いていたのは桜木花道も一緒で、せっかく練習したシュートもまるで決まりません。その様子を見ていた安西先生は桜木をベンチに下げ、代わりに安田靖春（ヤス）をコートに送りました。安西先生は安田靖春を投入することで、試合のクールダウンをはかったのです。安田靖春は安西先生の意図を汲み、熱くなっていた宮城からボールをもらいます。

そして、「1本じっくり」と皆に声をかけ、ディフェンス重視のプレーへと変えていきました。安田靖春のおかげで他のメンバーも冷静さを取り戻し、普段のプレーをすることができたのです。安田靖春の出番は豊玉戦の前半だけでしたが、記憶に残るかっこいい活躍をしてくれました。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）のかっこいい活躍に続き、かっこいい名言を紹介します。安田靖春からこのかっこいい名言が飛び出したのは、三井寿たち不良によるバスケ部襲撃事件のときです。当時グレていた三井は仲間を引き連れ、バスケ部を潰そうと乗り込んできました。三井たちの横暴な態度に、桜木花道はカッとなって思わず手を出そうとします。

しかし、それを止めたのは、気が弱そうな安田靖春（ヤス）でした。安田靖春は桜木に必死にしがみついて暴力を止め、この名言とともに三井たちに頭を下げたのでした。安田靖春のこの行動には、周りの部員も驚いていました。安田靖春の芯の強さがわかる、かっこいい名シーンでした。

スラムダンクの三井寿は、中学時代から注目されていた有名な選手です。湘北高校に入ってからもスーパールーキーとして、周りから期待されていました。しかし、1年のときの紅白戦で膝を故障し、部活ができなくなってしまいました。自分の居場所を見失った三井はそのまま部から離れ、不良グループに入ります。その後、湘北バスケ部には、期待の新人である宮城リョータが入部しました。

三井は宮城がバスケ部で評価されていることに妬みを感じ、宮城を襲撃します。しかし、宮城からの反撃を受け、病院送りになりました。退院した三井は宮城に復讐するため、不良仲間を引き連れてバスケ部に乗り込んできました。そこで安田靖春（ヤス）は、勇気を振り絞って三井たちに帰るよう懇願します。

しかし、安田靖春の必死の願いは無視され、その直後に殴られてしまいます。この件で三井に対して思うところがあった安田靖春は、三井のバスケ部復帰に心から喜べない様子でした。しかし、改心した三井が心からバスケに取り組む姿を見て、わだかまりも溶けたようです。その後は、ベンチから一生懸命に三井のことを応援するようになりました。

スラムダンクの赤木剛憲は、湘北バスケ部の頼れるキャプテンです。迫力のある顔と高校生離れした巨体は、不良たちをも怯えさせるほどです。安田靖春（ヤス）は赤木のことを尊敬しており、キャプテンとして心から頼りにしています。

しかし、普段の練習ではスパルタ指導の赤木に恐怖心を抱いているようで、赤木から怒られることを怖がっていました。赤木の怒声は安田靖春にとってはトラウマ並で、夢に見てはうなされたり寝言で謝ったりしています。

スラムダンクの宮城リョータは、湘北バスケ部の2年生です。小柄な体型を活かしたスピードプレーで、相手チームをかき回します。スピードだけでなくジャンプ力やテクニックも優れており、神奈川県でも5本の指に入るほどのポイントガードだと評判です。宮城と同学年の安田靖春（ヤス）は、宮城とは同じ中学校に通っていました。そのため、宮城のことを「リョータ」と親しげに呼び、部内では最も仲良くしています。

宮城も安田靖春のことは「ヤス」と呼んで、遠慮なく話していました。安田靖春と宮城は同じポイントガードで、2人はバスケに関してはポジションを争う立場にあります。しかし、安田靖春は宮城の実力を認めていて、自分が試合に出られないことに不満は抱いていません。それどころか、試合になれば宮城のことを全力で応援しています。安田靖春は他のメンバーのこともしっかり応援していますが、宮城への応援には特に熱が入るようです。

かっこいい活躍や名言も出てくる安田靖春（ヤス）は、アニメでは柔らかい優しい声をしていました。では、スラムダンクのアニメで、安田靖春役を担当した声優は誰でしょうか？スラムダンクでは2022年に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』で、キャラの声優がすべて変更となりました。そのため、安田靖春を演じた声優も、2人存在します。

安田靖春役の初代声優は、テレビアニメや4作目までの劇場版アニメで安田靖春の声を演じていた小野坂昌也さんです。小野坂昌也さんはスラムダンクのアニメで、陵南高校の相田彦一や不良の徳田の声も担当しています。劇場版アニメのTHE FIRST SLAM DUNKでは、新たに阿座上洋平さんが安田靖春の担当となりました。ここでは、スラムダンクで安田靖春を演じた2人の声優について、プロフィールやこれまでの出演作などをまとめます。

安田靖春（ヤス）の初代声優である小野坂昌也さんは、1964年10月13日生まれのO型です。出身地は、大阪府大阪市住吉区です。小野坂昌也さんは最初から声優を目指していたわけでなく、もともとはお笑い芸人を志望していました。しかし、お笑い芸人になることが難しいと思い、次に俳優を目指すようになります。小野坂昌也さんは青二塾が俳優養成所だと勘違いし、大阪校に入塾します。

勘違いから入塾した青二塾でしたが、そのまま卒業し、上京して青二プロダクションの所属となりました。小野坂昌也さんはナレーターやラジオパーソナリティ、リングアナウンサーなど、声優以外の仕事も積極的に行っています。特にラジオパーソナリティとしての活動は高く評価され、第4回声優アワードベストパーソナリティ賞を受賞しました。

小野坂昌也さんは、1986年頃からテレビアニメに出演するようになります。小野坂昌也さんは『ツヨシしっかりしなさい』の井川ツヨシ役で、初めてテレビアニメの主演を果たします。その後、『美少女戦士セーラームーン』のジェダイド、『テニスの王子様』の桃城武、『はじめの一歩』の千堂武士などを演じてきました。

劇場版アニメのTHE FIRST SLAM DUNKで安田靖春（ヤス）を演じた阿座上洋平さんは、1991年8月7日生まれの声優です。群馬県の出身で、以前は細野洋平という芸名で活動していました。所属事務所は青二プロダクションで、小野坂昌也さんの後輩に当たります。中学・高校とバスケ部に入っており、趣味にバスケットボールを上げています。

バスケットボール以外では、カラオケや音楽鑑賞、映画鑑賞などが好きなようです。阿座上洋平さんは、2011年頃からテレビアニメに出演するようになりました。初主演を果たしたのは『クロムクロ』で、この作品で阿座上洋平さんは青馬剣之介時貞役を担当しました。

その他の出演作品と演じたキャラは、『新サクラ大戦 the Animation』の神山誠十郎、『それでも歩は寄せてくる』の田中歩、『虫かぶり姫』のアーヴィン・オランザなどです。また、これから放送予定の『ビックリメン』のフッド役や、『外科医エリーゼ』のリンデン・ド・ロマノフ役などを担当することがすでに決まっています。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）は、どちらかといえば目立たないキャラです。しかし、安田靖春は主要キャラに負けないくらい人気があり、「かわいい」と評判です。中には、「ヤスがスラムダムダンクの中で一番好き」という感想もありました。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）に関しては、宮城リョータとの関係性が好きだという感想が多く寄せられていました。宮城が主役となったTHE FIRST SLAM DUNKでは安田靖春の出番も増え、原作にはない宮城と安田靖春の絡みもありました。2人の友情が感じられるオリジナルシーンは、非常に評判が良かったです。

スラムダンクの安田靖春（ヤス）の初代声優である小野坂昌也さんは、相田彦一の声も担当しています。小野坂昌也さんは2人の声を上手に演じ分けていましたが、やはり同じ声だとわかる瞬間もありました。そのため、安田靖春と彦一の声が混同してしまった人もいたようです。ただ、安田靖春と彦一の声が同じだとわからなかった人も多く、同じ声優だと知って驚く声も上がっていました。

スラムダンクの安田靖春のかっこいい名言や活躍、アニメの声優などをまとめました。安田靖春は作中での出番は少ないですが、いざというときに力強い姿を見せてくれるかっこいいキャラです。安田靖春の活躍を改めて確認したい人は、バスケ部襲撃事件やインターハイでの豊玉戦を振り返ってみてください。