チ。-地球の運動について-の名言・名セリフ集!登場キャラの心に残る名シーンは?

以下の記事では、漫画「チ。」の名言や名セリフ集を紹介します。読者の知的好奇心を刺激する漫画「チ。」では、心に残る名言や名シーンが生み出されました。名言やセリフには、物事の本質を知りたいと追い求める登場キャラたちの情熱も感じさせます。本文では、漫画「チ。-地球の運動について-」の名言集や、登場キャラの心に残る名シーン他、作品の謎の考察や登場キャラを紹介します。

チ。-地球の運動について-の名言・名セリフ集!登場キャラの心に残る名シーンは?のイメージ

目次

  1. チ。-地球の運動について-とは?
  2. チ。-地球の運動について-の名セリフや名シーン・名言集
  3. チ。-地球の運動について-に関係する偉人
  4. チ。-地球の運動について-の伏線や謎を考察
  5. チ。-地球の運動について-の登場人物
  6. チ。-地球の運動について-がアニメ化!放送はいつ?
  7. チ。-地球の運動について-に関する感想や評価
  8. チ。-地球の運動について-の名言まとめ

チ。-地球の運動について-とは?

「チ。-地球の運動について-」の名言や名セリフの紹介・イメージ画像

読者の心に響くセリフ・名シーンが登場した漫画「チ。」は名言の宝庫でもあります。地動説に人生を捧げたキャラたちの名言は、知的探求心の面白さに気づかせてくれます。同時に、物事の本質について考えさせられる奥深い名言集ともいえるでしょう。以下では、漫画「チ。-地球の運動について-」の名言集や名セリフ・名シーンを紹介します。

チ。-地球の運動について-の漫画の概要

奇抜なタイトルが目を引く漫画「チ。-地球の運動について-」は、15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説の証明に挑んだ人々の生き様と信念を描いた作品です。2020年~2022年にかけて「ビックコミックスピリッツ」で連載され、作者は魚豊先生です。単行本は全8巻が刊行されています。

チ。-地球の運動について-のあらすじ

ヨーロッパのP王国では、C教の思想に反する地動説をタブーとしていました。そのため、地動説の研究を行った者は異端者とみなされ、拷問や火刑に処せられました。しかし、危険と知りながらも、人々の知的好奇心を抑えることはできません。教会の目をかいくぐりながら、地動説の研究に挑みます。次世代へと引き継がれていった地動説の研究は、長い年別をかけてようやく完成にたどり着きます。

Thumb【チ。-地球の運動について-】最終回のあらすじ・結末をネタバレ!感想は賛否両論? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

チ。-地球の運動について-の名セリフや名シーン・名言集

漫画「チ。」の名セリフや名シーンの紹介・イメージ画像

漫画「チ。」といえば、やや過激な作風が目立つ一方で、人生の教訓にしたい名言・セリフの宝庫としても支持されています。また、名言集だけでなく読者の涙を誘う名シーンにもあふれ、多くの見どころに富んでいます。以下では、人生の教訓にしたい、漫画「チ。-地球の運動について-」の名セリフや名シーン・名言集を紹介します。

名言①「第三者による反論が…」

絶対的な権力を誇った宗教・イメージ画像

漫画「チ。」の名言集1つ目は、異端尋問官のノヴァクに目を付けられ、危機的状況が迫ったオクジーの名セリフです。地動説の研究を問題視され、異端者として目を付けられたオクジーとバデーニ。逃亡の準備を進める中で、他者を排除することは己の間違いに気づきにくくなると考えます。反論や訂正は託すことの本質であるものの、信仰だけは第三者による反論が許されないものと捉えます。

第三者による反論が許されないならそれはーー信仰だ。

名言②「なら一体何を捧げれば…」

この世の全てを得るための対価・イメージ画像

漫画「チ。」の名言集2つ目は、物語冒頭で語られた読者へ問いかける名セリフです。何かを得るためには相応の対価が必要です。しかし、この世の全てを知るにはどのような対価を支払えばよいでしょうか。これは、知的好奇心を満たすとも言い換えることもできます。この世の全てとは何を意味するのか、人によっては未知なる分野への挑戦ともいえるでしょう。

「チ。」に当てはめると、C教によって禁じられた地動説を意味し、研究者たちは自分の命を捧げて真実に近づこうとしました。しかし、この世はまだまだ人類が知らない真実に満ちています。果たして、何を捧げればこの世の全てを知ることができるのか、知的好奇心の本質を突く名セリフでしょう。

硬貨を捧げれば、パンを得られる。 税を捧げれば、権利を得られる。 労働を捧げれば、報酬を得られる。 なら一体何を捧げれば、この世の全てを知れる─?

名言③「不正解は無意味を…」

「チ。」の名言集3つ目は、合理的な生き方を良しとするラファウの人生を変えたフベルトの名セリフ・名シーンです。フベルトとの出会いを受け、地動説について興味を持ったラファウ。しかし、P王国で地動説に関わることは、死を意味していました。そのような時代背景もあり、ラファウは合理的に生きることが最良の方法だと考えていました。

そんな中で出会ったフベルトは、ラファウとは対照的な己の信じる道を進む人でした。自分を信じることは、それ自体が間違っていることもあります。もし、自分が信じてきたものが間違っていたらどうすればよいのか、ラファウは質問を投げかけます。フベルトは自分には、信じてきた過程にも意味はあると説きました。例え答えが間違っていても、それは意味のある不正解だと教えました。

構わない。不正解は無意味を意味しない

名言④「才能も発展も人生も…」

漫画「チ。」の名言集4つ目は、ピャスト伯の元で天文学の研究に取り掛かるコルベとヨレンタの名セリフ・名シーンです。この名言は、コルベがヨレンタに対して説いたことが最初で、後にヨレンタも引用しています。女性軽視が強かった当時のヨーロッパにおいて、女性が活躍できる場所は限られていました。ヨレンタも女性という理由から研究に参加させてもらえない等、不遇な日々を送っていました。

コルベも女性軽視の考えはあったものの、才能のある女性の度量は認めています。女性ゆえに満足に研究ができないことを嘆くヨレンタ。しかし、コルベのセリフが彼女を奮い立たせ、地動説の証明に向かわせたでしょう。

だから私は、神と真理の為なら退きたくない。 才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ。

名言⑤「燃やす理屈…」

自分が信じる道に進み始めたラファウ・イメージ画像

漫画「チ。」の名言集5つ目は、フベルトとの出会いや逮捕を受け、地動説の証明に挑むことを決意したラファウの名セリフ・名シーンです。ラファウ自身も天動説を信じていたものの、地動説の合理的な美しさに魅了されます。フベルトが連行される直前、研究資料を燃やすように指示されたラファウ。一度は合理的な理由から資料に火をつけたものの、すぐさま消火しました。

地動説は危険な思想、理屈では分かっていてもラファウの知的好奇心を止めることができません。そして、自分の心の声に従い、ラファウは地動説の証明に挑みます。これまでのラファウからは想像がつかないような、熱い名シーンとなったでしょう。

燃やす理屈、なんかより!!僕の直感は、地動説を信じたい!!

名言⑥「神が作ったこの世界…」

漫画「チ。」の名言集6つ目は、なぜ、フベルトはC教が禁止する地動説に魅了されたのか、その理由が語られた名セリフ・名シーンです。神様が作る世界は、きれいで美しいものと考えるフベルト。C教の天道説では、惑星の軌道がごちゃごちゃになってしまい、美しいとは言い難い図面が出来上がってしまいます。一方、太陽を中心とする地動説で描いた場合はどうでしょうか。

太陽の周りをまわる惑星の軌道は美しく、かつ合理的でもありました。ラファウと同じく、フベルトも地動説がもたらす合理的な美しさに惹かれたでしょう。同時に、真理を求めるには地動説は避けて通れないとも考え、地動説の研究に進んだとも考えられます。

人は皆、現世(このよ)は醜く貪欲で汚れていて、天国(あのよ)は清く美しいと言う。 だが私はそんなの認めない。 神が作ったこの世界は、きっと何より美しい。

名言⑦「なんというか夢…」

漫画「チ。」の名言集7つ目は、地動説の研究を通じて人生を前向きに考えるようになったオクジーの名セリフ・名シーンです。貴族の戦いを代行する代闘士として生きてきたオクジーは、自分の人生を悲観的に捉え、はやく天国に行きたいと考えていました。しかし、ひょんなことから地動説と出会い、地動説に生きる希望を見いだします。

地動説の完成後、バデーニは自由な研究を求めてV国への出国を検討し、オクジーも大学へ行くことを考えます。たとえ困難に見舞われても、夢があればそれらに耐えることができる、人生の教訓にもしたいオクジーの名セリフ・名シーンでしょう。

なんというか夢っていうのがあると、とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします

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チ。-地球の運動について-に関係する偉人

漫画「チ。」に関係する偉人の紹介・イメージ画像

漫画「チ。」は、史実をモチーフにしたフィクションですが、作中では史実の人物をモデルにしたキャラクターも考案されています。以下では、「チ。-地球の運動について-」に関係する偉人・9人を紹介します。

偉人①アリストテレス

古代ギリシャの哲学者であり、「万学の祖」と称されたアリストテレス。彼の思想は後世にも影響を及ぼし、天文学にも見られます。アリストテレスによると、地球は宇宙の中心に位置し、球状のドームに覆われていると考えられました。ドームには無数の星が張り付き、ドームに乗るように惑星が運動し、一番外側には神がいると唱えました。天動説は、アリストテレスによって生み出された概念だったでしょう。

偉人②クラウディオス・プトレマイオス

漫画「チ。」にて言及されたクラウディオス・プトレマイオスは、古代ローマの哲学者で、天動説を展開した「アルマゲスト」の著者として知られています。地球の一番外側は神が存在する天界であり、天体は円軌道を描いていると提唱したプトレマイオス。彼の思想は後のヨーロッパ世界に浸透し、長らく天動説が信じられました。

偉人③アリスタルコス

地動説の歴史は古代ギリシャにさかのぼり、サモス島出身の天文学者・数学者であったアリスタルコスによってはじめて提唱されました。天体観測に加え、地球と太陽・月との距離を求めて太陽中心説を発見したアリスタルコス。しかし、世間では地球を中心とする天動説が有力であり、彼の思想は約2000年にわたって忘れ去られました。

偉人④ニコラウス・コペルニクス

天文学史上最も重要な発見となった地動説の提唱者・コぺルニクスは、15~16世紀のポーランド王国で活躍した天文学者です。当時のヨーロッパではキリスト教が権力であり、聖書の解釈方法からプトレマイオスの天道説が支持されていました。しかし、天動説では地球を動きを解明できない箇所が生じます。そこで登場したのが、コぺルニクスが唱える地動説でした。

コぺルニクスによると、地球は太陽の光を反射し、太陽よりも規模が小さい地球が動いた方が合理的だと考えました。また、太陽を宇宙の中心に据えれば、内惑星(水・金星)と外惑星(火・木・土星)の違いも分かりやすくなるメリットもあります。一方、コぺルニクスは、「天球の回転について」の著者としても知られています。この著書は、ガリレオをはじめ後世の学者たちに読まれ、地動説を世間に広めました。

偉人⑤ティコ・ブラーエ

デンマーク屈指の大貴族であり、天文学者でもあったティコ・ブラーエ。肉眼のみで観測を行った最後の研究者であり、ヨーロッパで初めて天文台を設立した人物でもあります。彼が残した天体観測データは非常に正確性の高い内容で、膨大な資料は弟子のケプラーに引き継がれました。宇宙論については、コペルニクスの地動説を元に、天動説の思想を取り入れた独自の理論を展開しています。

偉人⑥アイザック・ニュートン

「万有引力の法則」など物理学者として知られるニュートンですが、彼の研究対象は多岐にわたります。天文学での功績は、地球と天体の運動を理論的に証明したことがあげられます。その他、天文学には欠かせない天体望遠鏡の制作にも携わっており、ニュートンと天文学には知られざる繋がりがありました。

偉人⑦アルベルト・ブルゼフスキ

15世紀のポーランド王国で活躍した天文学者・数学者で、漫画「チ。」のアルベルトのモデルとなった人物です。作中では、知的活動に消極的な青年として描かれるも、史実ではクラクフ大学に進学する前の動向は分かっていません。卒業後も母校に留まり、天文学と数学の講義を行ったブルゼフスキ。教え子の中には、世界で初めて地動説を提唱したコペルニクスがいました。

天文学分野の功績では、世界ではじめて月が楕円軌道を描いていることを突き止めたこと、月が同じ面を地球に向け続けていることを指摘しました。惑星の楕円運動の発見はケプラーが有名ですが、この理論を最初に発見したのがブルゼフスキです。

偉人⑧ヨハネス・ケプラー

16~17世紀のドイツで活躍し、天体物理学者の先駆けと称されるヨハネス・ケプラー。コペルニクスの理論を支持した初めての天文学者であり、ブラーエの助手としても知られています。ブラーエの死後、彼の観測データを元に「ケプラーの法則」を展開しました。また、天文学の功績では、1607年に出現したハレー彗星の観測と記録、1604年の超新星の発見と観測もあります。

偉人⑨ガリレオ・ガリレイ

「天文学の父」と称されるガリレオ・ガリレイは、16~17世紀にかけて活躍したイタリアの天文学者、数学者です。ガリレオの功績といえば、月のクレーターや木星の衛星(ガリレオ衛星)の発見などがあげられるでしょう。また、コペルニクスの地動説の支持者でもあり、それらを裏付ける証拠を次々と発見しています。

一方、ガリレオの地動説思想はカトリック教会にとって異端とみなされ、裁判にかけられて有罪判決を受けました。後に「ガリレオ裁判」と命名され、天動説から地動説への転換期の象徴する出来事となりました。一方、ガリレオ裁判は、漫画「チ。」の異端裁判のモデルと言われ、1話目から異端者への残忍な弾圧が描かれました。

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チ。-地球の運動について-の伏線や謎を考察

漫画「チ。」の伏線や謎を考察・イメージ画像

地動説の完成を目指した研究者たちの命がけの挑戦を描いた漫画「チ。」。命に代えても己の信念を貫こうとした人々の力強い生き方が、読者を魅了しました。名言集としても親しまれる一方、「チ。」というタイトルにも深い意味が込められています。以下では、漫画「チ。-地球の運動について-」の伏線や謎を考察しました。

考察①タイトルの意味

インターネットで検索しづらくする狙いも込められた漫画「チ。」のタイトルには、物語のテーマが込められています。まず、「チ」には3の意味があり、地球・大地の「地」、拷問によって流された「血」、知的好奇心の「知」を表します。また、「チ。」の句読点は大地が停止した状態、つまり、地球は動くのか、動かないのかを表現しています。

一方、「チ。」のタイトルは、地球の周りを太陽が回る天動説を意味することも考えられています。天動説と見た場合、「チ」は地球、句読点は太陽とみることができるでしょう。一見すると、極端に短く奇妙に思える「チ。」ですが、短いタイトルには多くの意味が込められていました。

考察②1巻1話の扉絵の意味

漫画「チ。」の1巻1話の扉絵は拷問シーンであり、衝撃的な幕開けとインパクトあるシーンが読者を驚かせたでしょう。扉絵に登場した人物は何者なのか、どのようないきさつで拷問を受ける羽目になったのか、読者の想像を掻き立てます。後にこの人物の正体は、第2章の主人公・オクジーと判明します。ラファウの意思を受け継ぐように、地動説の証明に挑んだオクジー。

バデーニと共に地動説を完成させた直後、異端尋問官のノヴァクに逮捕されてしまいます。残忍な拷問がオクジーにも待っていましたが、バデーニの白状によって拷問を免れ、後に絞首刑に処されました。漫画1話の扉絵シーンからは、地動説に関わった者の悲惨な末路をもっとも表現しているでしょう。

考察③8巻の表紙の意味

「チ。-地球の運動について-」の単行本の表紙は、各章の主人公や主要人物たちが空を見上げるような構図で描かれています。しかし、最終巻・8巻の表紙は星空をイメージした独特のデザインとなりました。一体、これらは何を意味しているのでしょうか。1巻~7巻までの表紙と対比したデザインから、時代が変わっても空は変わらないと読み取れます。つまり、天文に対する好奇心は変わらないことを表しているでしょう。

また、対比といえば、「チ。」の最終話にて各章の主人公たちが空を見上げながら最期の時を迎えるシーンが描かれました。ラファウから始まった「チ。」の物語は、長い年月を経てドゥラカへと引き継がれました。生きた時代こそ違うものの、彼らは「地動説」で繋がっており、行きつく先は同じであると解釈できます。

考察④地動説が異端だった理由

「チ。」の世界では異端と考えられてきた地動説。時代は違うものの、ヨーロッパでは地動説の支持者を異端者とみなし、ガリレオ裁判に代表される弾圧も行われてきました。なぜ、現代では受け入れられた地動説が異端と考えられていたのでしょうか。その背景には、ヨーロッパで力を持っていたカトリック教会の影響が大きかったと考えられます。

プトレマイオスによって提唱された天動説は、聖書を解釈するうえでも都合が良く、教会の権威を知らしめるものでもありました。そのため、地動説を唱えることは、教会の権威を否定することと同じ意味になります。漫画「チ。」で描かれた地動説の弾圧はフィクションですが、教会の権威に逆らった者には、悲惨な末路が待っていました。

「チ。」の舞台となった15世紀のヨーロッパでは、地動説支持者に対する弾圧の記録こそないものの、地動説を世に知らしめることは命取りだったでしょう。地動説を初めて提唱したコぺルニクスも、死の直前になってようやく自説を発表しました。また、ガリレオは異端者として裁判にもかけられ有罪判決を受けています。地動説は教会の権威を揺るがしかねない、危険な思想だったことが読み取れます。

考察⑤8巻で再登場しているラファウの正体

8巻で再登場したラファウのイメージ画像

8巻の最終章は、アルベルト青年の視点で物語が展開され、成長したラファウの再登場が話題を呼びました。作中では、アルベルト少年の家庭教師として登場し、彼に知的好奇心の美しさを説きました。しかし、彼の好奇心は歯止めを知らず、地動説の研究資料を巡る争いでアルベルトの父親を殺害しています。その後、ラファウは村人に逮捕され、消息不明となりました。

名前だけでなく、容姿も瓜二つである2人のラファウですが、彼らは別人であると考えられます。その理由は、1巻でラファウの死亡が確定しているからです。己の信念を貫くべく、自ら命を絶ったラファウ。彼の遺体は、ノヴァクの手で焼かれ、蘇生は不可能となりました。仮に死んだラファウが身代わりだったとしても、再登場時の年齢は47歳になり、見た目が若すぎて不自然さを覚えるでしょう。

再登場したラファウ青年の正体を考察・イメージ画像

そして、ラファウが別人である決定的な違いは、2人が生きた世界線が違うことにあります。まず、「チ。」の1巻~7巻までは、15世紀のP王国を舞台とし、あくまで架空の世界となっています。一方、アルベルトが登場した世界線は、1468年のポーランド王国と史実を匂わせる設定になりました。つまり、8巻で登場したラファウは、もう1つの世界線で生き延びたラファウと考えられるでしょう。

「チ。」のイメージキャラクターであり、物語を動かすキーパーソンであるラファウ。8巻のラファウは、1巻のラファウとは別人として描かれており、何を意味するでしょうか。1巻では、神への信仰からノヴァクに殺害されたラファウでしたが、8巻では知的好奇心から殺人を犯しています。ノヴァクもラファウ青年の罪から、己の信念を貫くことは人の道を踏み外す危険があることが読み取れます。

考察⑥突然登場したアルベルトの正体

漫画「チ。」の7巻の表紙を飾り、最終章の主人公として登場したアルベルトは、実在の人物をモデルにした唯一のキャラクターです。作中では、少年時代に父親を殺された過去やパン屋で働く姿が描かれるも、大学に進学するまでの経緯は完全なフィクションです。また、「チ。」の作品自体も史実をベモチーフにしたフィクションとて描かれるも、なぜ、最終章に史実の人物を登場させたのでしょうか。

その理由は、「チ。」の世界線をアルベルトを通じて現実世界につなげるためと考えられます。大学に進学し、天文学と数学の教授として教鞭をとったアルベルト。彼の教え子にはコぺルニクスがおり、彼によって地動説が提唱されました。しかし、その背景には、ラファウ達のように歴史に名を残さなかった無名の研究者がいました。彼らの存在がなければ、天文学の最大の偉業は達成できなかったでしょう。

考察⑦告解室にいた司祭の正体

アルベルトに過去を語る司祭・イメージ画像

パン屋の主人から大学進学を勧められたアルベルトでしたが、過去の出来事が原因で知的探求心について悪いイメージを持っていました。そんなある日、告解室で懺悔を行うアルベルトは、司祭の過去を聞かされます。取返しのつかないことをして死んだ友人を見捨てたことを告白する司祭でしたが、彼の話はヨレンタの逃亡を思わせます。実は、司祭の正体はノヴァクの部下だった新人の異端尋問官でした。

当時の司祭の策略により、異端者として逮捕されたヨレンタ。彼女が連行された経緯を知る尋問官たちは、ヨレンタを憐れに思います。そして、同僚の男がヨレンタの逃亡を手助けし、後に同僚は彼女の身代わりとなって処刑されました。友人を見捨てたとは、彼の処刑を止めることができなかったとも解釈できるでしょう。

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チ。-地球の運動について-の登場人物

漫画「チ。」の登場人物を紹介・イメージ画像

漫画「チ。」の主人公は、章ごとに主人公が変わる展開が特徴です。ラファウから始まる「チ。」は最終章のアルベルトへ繋がり、地動説が提唱されるまでの過程を描いています。以下では、名言集や名シーンでも取り上げた、漫画「チ。-地球の運動について-」の登場人物をネタバレ紹介します。

登場人物①ラファウ

漫画「チ。」の1巻の主人公で、12歳の少年です。すでに大学進学を認めらるほど優秀で、物事を合理的に考える性格の持ち主です。天体観測を趣味とし、フベルトとの出会いをきっかけに地動説の研究に目覚めます。合理的な美しさを見いだし、危険を承知で地動説の証明に挑んだラファウ。最後は異端者として逮捕され、地動説の美しさの感動を生き残らせるため、己の信念を貫くために自ら命を絶ちました。

登場人物②フベルト

漫画1巻の登場人物で、異端者として逮捕された地動説の研究者です。身柄を引き取りにきたラファウを脅す形で自分の研究を手伝わせました。ラファウに地動説のすばらしさを教えた人物で、後にラファウを庇って異端者として処刑されました。

登場人物③ポツトキ

ひそかに地動説の研究をしていたポツトキ・イメージ画像

ラファウの養父で、地動説の研究者の1人です。過去に逮捕歴があり、自身の保身のためにラファウを密告しました。

登場人物④ノヴァク

傭兵出身の異端尋問官で、「チ。」のストーリー全体に関わる重要人物です。異端者の弾圧は仕事と割り切り、逮捕者を自白させるためなら、残忍な手段も厭いません。

登場人物⑤オクジー

漫画「チ。」の第2章の主人公で、恵まれた体格と優れた視力を持つ代闘士です。天動説の思想を信じ込み、空を見ることに恐怖を感じていたオクジー。しかし、地動説との出会いが運命を大きく変えました。

登場人物⑥グラス

火星に魅了されたグラス・イメージ画像

オクジーの同僚であり、底抜けに明るい性格の持ち主です。家族を亡くした頃に出会った火星観測に希望を見いだし、オクジーが地動説に興味を持つきっかけをもたらしました。

登場人物⑦バデーニ

教会の禁書を読んだことで目を焼かれ、田舎に左遷された修道士です。知的好奇心が旺盛で知識量も豊富、さらに計算力にも優れた知力を秘めています。オクジーと共に地動説の証明に完成させるも、異端者として逮捕・処刑されました。しかし、早い段階から自分の死を覚悟し、己の思想を後世に伝える細工を施しました。

登場人物⑧ヨレンタ

ピャスト伯の元で天文学研究の助手として活動する少女です。頭脳明晰で高い洞察力を有するも、女性という理由で満足な研究ができないことに悲観しています。その正体はノヴァクの娘であり、「チ。」の第3章で異端解放戦線のリーダーとして再登場しました。

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チ。-地球の運動について-がアニメ化!放送はいつ?

「チ。」のアニメ化を調査・イメージ画像

「チ。」の原作漫画は2022年4月に完結し、同年には早くもアニメ化が発表されました。放送日はもちろん、声優キャスト陣にも注目が集まっています。以下では、「チ。-地球の運動について-」のアニメ化の概要を紹介します。

チ。-地球の運動について-がアニメ化決定

2022年4月に原作漫画の最終回を迎えた「チ。-地球の運動について-」でしたが、同年6月にアニメ化が発表されました。制作はマッドハウスで、過去には「サマーウォーズ」や「ハンターハンター」を手がけたアニメ制作会社です。

チ。-地球の運動について-のアニメの放送はいつになる?

「チ。」アニメ放送開始日などを調査・イメージ画像

「チ。-地球の運動について-」のアニメに関する詳細な情報は、2023年7月時点で未発表となっています。アニメの放送開始時期はいつになるのか、アニメ声優キャストの顔ぶれにも期待が高まっています。

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チ。-地球の運動について-に関する感想や評価

「チ。-地球の運動について-」に関する感想や評価・イメージ画像

以下では、人生の教訓にしたい名言集や名シーンが登場した、「チ。-地球の運動について-」に関する感想や評価を紹介します。

感想1:突き刺さる言葉が多かった

やや過激な作風であるものの、己の信念を貫くことに命を懸けた人々の生き様が読者の人気を集めた「チ。」の漫画。ラファウからアルベルトまでの壮大なストーリーはもちろん、人生や学びに関する名言や名シーンも支持されています。「チ。」の漫画では、今回紹介しきれなかった名言や名シーンが多く描かれ、登場キャラのセリフが突き刺さるとの感想も見られます。

感想2:衝撃な漫画だった

「チ。」の漫画は、地動説の証明に挑む人々の奮闘を描いた作品であるものの、作中では生きる意味など人生について考えさせられるセリフもちりばめられています。なぜ、彼は命を捨ててまで己の信念を貫こうとしたのか、生きるとはどういう意味なのか、哲学的な要素も「チ。」も特徴にあげられるでしょう。SNSでは、「チ。」の漫画との出会いは衝撃だったとの声も寄せられています。

感想3:自問することができた作品

地動説に人生を捧げたラファウ達の生き様は、読者自身の人生を見直す機会を与えました。また、人間は生きて死ぬという流れに思いを馳せ、自問する時間がもてたとの感想も見られ、「チ。」との出会いは読者の内面にも大きな影響を与えたでしょう。人はなぜ生きるのか、何のために生きるのか、自分の生きる目的を再確認させるセリフにも富み、漫画「チ。」は名言集の宝庫とも言えます。

感想4:ノヴァクに衝撃を与えたセリフが凄い

「チ。」の全ての登場キャラの死と関わるノヴァクといえば、ラファウとの関係も思い浮かべるでしょう。信じる者のために自ら死を選んだラファウの信念はノヴァクに衝撃を与え、その後の彼の人生にも影響を与えました。その衝撃は、最期の時まで消えることなく、ラファウを改めて強いと評しています。ラファウのセリフは、後の主人公たちの運命や芯の強さを示唆していたでしょう。

感想5:様々なことを考えさせられた

漫画「チ。」といえば、心に響く奥深い名言やセリフの数々も魅力にあげられ、時には読者の涙を誘いました。また、「チ。」は自分の生き方や学ぶことなど、人生を見つめなおすきっかけにもなっています。登場キャラのセリフから様々なことを考えさせられたとの感想も見られました。天文学を題材にしながら哲学的な要素も含まれた漫画「チ。」は、幅広い世代に読んでほしいおすすめの作品とも評されています。

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チ。-地球の運動について-の名言まとめ

「チ。-地球の運動について-」の名言まとめ・イメージ画像

漫画「チ。-地球の運動について-」の名セリフや名シーン・名言集、「チ。」の謎や伏線の考察などを紹介しました。心に響く名言集やセリフの宝庫であり、読者の涙を誘う名シーンが描かれた「チ。」の漫画。登場キャラの信念や地動説への情熱を感じさせるでしょう。また、アニメ化では、原作漫画の名言集や名シーンはどのように描かれるのか、期待が高まっています。

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