【ゴールデンカムイ】鯉登平二少将は鯉登音之進の父!「もす」や元ネタ・最後も紹介

「ゴールデンカムイ」の鯉登平二少将は、網走襲撃編から登場する海軍将校で、鯉登音之進陸軍少尉の父親です。「もす」などの薩摩弁を交えたセリフが印象的であり、軍人としての威厳と父親として愛情を兼ね備えた人物です。本文では、「ゴールデンカムイ」から、海軍少将・鯉登平二のプロフィールや、フレディが元ネタと指摘されるシーン、作中での活躍や五稜郭攻囲戦での最後までをまとめて紹介します。

【ゴールデンカムイ】鯉登平二少将は鯉登音之進の父!「もす」や元ネタ・最後も紹介のイメージ

目次

  1. 鯉登平二とは?
  2. 鯉登平二は鯉登音之進の父!能力は?
  3. 鯉登平二の「もす」や元ネタ
  4. 鯉登平二の活躍や最期をネタバレ
  5. 鯉登平二と関係するキャラ一覧
  6. 鯉登平二の名言
  7. 鯉登平二のアニメ声優
  8. 鯉登平二に関する感想や評価
  9. 鯉登平二まとめ

鯉登平二とは?

ゴールデンカムイの鯉登平二の紹介・イメージ画像

ゴールデンカムイの鯉登平二は、大湊要港部司令官を務める作中唯一の海軍将校です。息子・鯉登音之進誘拐事件をきっかけに鶴見中尉に協力的であり、樺太編では重要な役割を果たしました。以下では、ゴールデンカムイから、「もす」が印象的な鯉登平二のプロフィールや作中での活躍をネタバレ紹介します。その他、フレディが元ネタといわれるシーンや、各キャラとの関係、名言・アニメ声優などもまとめました。

ゴールデンカムイの作品情報

野田サトル先生の漫画「ゴールデンカムイ」は、2014年~2022年にかけて「週刊ヤングジャンプ」にて連載されたサバイバル漫画です。単行本は全31巻で構成され、国内累計発行部数は2022年9月時点で2300万部を突破しました。物語は、日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌの隠し金塊を探し求める主人公一行と、おのれの野望を叶えるための資金源として金塊を狙う一党たちによる、三つ巴の争奪戦を描いています。

ゴールデンカムイの概要

「ゴールデンカムイ」では、北海道から樺太にかけて存在したアイヌ民族について丁寧に描かれており、アイヌ文化が広く知られるきかっけになりました。2022年の第51回日本漫画家協会賞・大賞をはじめ数多くの賞にも選ばれており、漫画界からも高く評価されています。また、2018年4月からはアニメシリーズが開始され、2022年4月には「集英社オンライン」等で実写映画化の決定が発表されました。

ゴールデンカムイのあらすじ

時は1907年、日露戦争から復員した元陸軍兵士・杉元佐一は、亡き親友の妻の眼病の治療費を得るべく、北海道にいました。川で砂金堀りをする中、杉元はアイヌの隠し金塊の噂を聞きます。その後、金塊について知るアイヌ少女・アシㇼパと出会い、目的の一致から手を組みます。一方、金塊の噂は、陸軍の鶴見中尉率いる第七師団や土方歳三一派も聞きつけており、時には杉元一行と手を組みながら、争奪戦を繰り広げていきます。

鯉登平二少将のプロフィール

大日本帝国海軍の軍人で階級は少将、北海道・大湊要港部司令官を務めています。誕生日は10月6日生まれ、鹿児島県出身で、「もす」など薩摩弁で話しています。日清戦争・日露戦争に参戦した経歴を持ち、作中でも的確な判断力を見せるなど、海軍将校としての厳格さや責任感をみせています。また、第七師団・花沢中将の自刃の経緯から中央(政府・陸軍省・海軍省)に不信感を抱いており、陸軍の鶴見中尉に対して協力的です。

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鯉登平二は鯉登音之進の父!能力は?

鯉登平二の能力や強さの紹介・イメージ画像

海軍少将・鯉登平二は、陸軍の第七師団・鯉登音之進の父親であり、作中では大湊要港部司令官を務めています。駆逐艦4隻を率いながら「もす」の掛け声と共に登場するシーンは、海軍の上級将校らしい威厳に満ちているでしょう。以下では、ゴールデンカムイから、「もす」が印象的な鯉登平二少将の能力についてネタバレ紹介します。

鯉登平二は鯉登音之進の父

ゴールデンカムイでは数少ない海軍将校である鯉登少将は、鶴見中尉に心酔する鯉登音之進の父親です。親子で職業軍人になったものの、父親は海軍に、息子は陸軍へ志願しています。過去には、長男・平之丞の戦死をきっかけに親子関係が悪化するも、ある事件をきっかけに親子関係を修復しました。息子に対しては同じ軍人として厳しく接する一方で、内心では大切に思っています。

鯉登平二の能力や強さ

海軍少将で、大湊要港部司令官という肩書を持つ鯉登平二といえば、初登場時に乗艦していた雷型駆逐艦でしょう。「もすッ」の掛け声と同時に、「雷」「電」「曙」「朧」の計4隻を率いて登場し、大乱闘が起きた網走監獄を襲撃しました。鯉登少将が指揮をとる駆逐艦のモデルは、大日本帝国海軍で初運用となった駆逐艦であり、「漣」「霓」を含めた全6隻で構成されています。

ゴールデンカムイでは、網走襲撃の他、北海道~樺太への移動にも利用され、第七師団・樺太先遣隊が乗り込みました。また、アシㇼパを追う杉元もこの駆逐艦に搭乗しており、樺太編を象徴する艦です。また、鯉登少将は海だけでなく、陸の乗り物の運転にもたけており、鹿児島と赴任先の函館の自宅で所有していた、ド・ディオン・ブートンは外せないでしょう。

ド・ディオン・ブートンは、フランスに実在した同名のモーター会社が生産したものです。エンジンを搭載した三輪車で、自動車の先駆けと呼ばれています。ゴールデンカムイの鯉登家では2台所有しており、フランスの知人からもらったと説明しています。作中では音之進の誘拐事件にて登場し、鶴見中尉を後ろに乗せて爆走するなど大活躍しました。しかし、衝突事故により大破し、鯉登少将もフレディのような恰好になりました。

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鯉登平二の「もす」や元ネタ

「もす」や元ネタをネタバレ考察・イメージ画像

鯉登平二の「もす」は、彼の出身地・鹿児島の方言ですが、作中では「もす」と呼ばれる樺太アイヌの伝統菓子も登場しています。また、普段は海軍少将らしく振舞う鯉登少将ですが、過去にはロシア人に誘拐された息子を救うため、フレディ・マーキュリーを思わせる派手な突入を見せました。以下では、ゴールデンカムイから、二ヴフのお菓子「モス」や、フレディのオマージュと指摘されたシーンについて紹介します。

二ヴフのお菓子「モス」とは?

鯉登平二といえば、聞き取りが難しい薩摩弁が特徴であり、特に「もすッ」という掛け声は彼の代名詞と呼べるでしょう。「もす」とは、薩摩弁で「です・ます」を意味し、鯉登少将はあいさつ代わりや気合を入れる時にも使用しています。一方、ゴールデンカムイの「もす」は、鯉登少将のセリフの語尾だけでなく、樺太の少数民族・二ヴフのお菓子「モス」とも発音が似ています。

「モス」は、樺太アイヌの伝統料理で、民族によっては「モシ」「ムシ」と呼ばれています。作り方は、鮭の皮を煮込んでゼラチンを抽出、コケモモなどの木の実やアザラシの油を加え、型に流し入れ冷やし固めたら完成です。ゼリーや煮こごりのような見た目で、鯉登少尉は「モス=もす」から、父上のことを思い浮かべていました。

フレディ・マーキュリーのオマージュがある?

作中では、威厳と優しさを兼ね備えた司令官というイメージのある鯉登少将ですが、ゴールデンカムイでは海軍少将らしからぬ、コメディーリリーフな面を見せています。彼の口癖「もす」もその1つですが、中でも息子・音之進誘拐事件でのフレディのような恰好は、彼の名シーンになっています。息子の居所が判明し、五稜郭の陸軍訓練所に向かうも、馬車に激突して三輪車ごと吹き飛ばされてしまいます。

服もボロボロに破れ、フレディを彷彿させる格好になるも、息子を思う気持ちが勝る鯉登平二は前に進み続けます。そして、鶴見中尉の指示を受け、まずは犯人の気を引くために、三輪車のハンドルをマイク代わりに「音之進~!!」と突入します。このシーンは、「ボヘミアン・ラプソディ」を熱唱するフレディー・マーキュリーのオマージュとも言われ、鯉登少将の意外な一面を描いています。

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鯉登平二の活躍や最期をネタバレ

鯉登平二の活躍や最期をネタバレ・イメージ画像

フレディのオマージュで強烈なインパクトを放った鯉登平二ですが、作中では駆逐艦を指揮するなど他キャラにはない活躍を見せ、第七師団を援護しました。以下では、ゴールデンカムイから、鯉登平二の活躍や函館湾での壮絶な最期をネタバレ紹介します。

鯉登平二の活躍①日清戦争

日清戦争は、1894年(明治27年)7月から翌年4月にかけて起きた日本と清国による戦争で、ゴールデンカムイの時系列では、本編の13年前にあたります。鯉登平二は黄海海戦に参戦し、共に出征した長男・平之丞を戦場で失いました。平之丞は防護巡洋艦「松島」に乗艦し、清国の砲撃によって乗組員・56名と共に戦死しました。

この時、鯉登平二は息子とは別に乗艦し、目の前で平之丞が亡くなっていく様子を見守るしかできませんでした。また、平之丞の士官学校時代の同期の話から、清国の砲撃を受けた松島の惨状が語られ、平之丞の最期も壮絶なものだったと推測されます。史実では、黄海海戦の旗艦として繰り出された松島が、清国の戦艦「鎮遠」の砲撃で大破しており、死傷者数は100名と記録されています。

長男に期待をかけていた鯉登平二にとって、平之丞の死は大きな衝撃となり、ひどく落ち込むようになりました。また、次男・音之進の町人に対する横柄な態度を叱ることもなく、平之丞の死から6年間、家族に笑顔を見せることはありませんでした。

鯉登平二の活躍②音之進の誘拐事件

本編開始の5年前、平之丞の死からようやく立ち直った頃、鯉登平二は函館駐在を命じられました。妻子と共に北海道へ渡った矢先、16歳になった次男・音之進が何者かに誘拐される事件が起きます。ロシア領事館の敷地内に彼の三輪車があったことから犯人はロシア人と推測されるも、海軍にはロシア語に通じる人材がいませんでした。

そこで、ロシア語が堪能な陸軍の鶴見篤四郎中尉に協力してもらい、犯人との交渉に乗りだします。鶴見中尉の指示のもと、電話番号の発信元をたどって犯人の居所を特定する準備を進める中、ロシア領事館へ電話が入ります。発信主は誘拐犯であり、鯉登音之進の身柄と引き換えに、函館の要塞および駆逐艦を破壊、基地の無力化を要求してきます。

海軍将校として私情を挟んではいけないとの考えから、鯉登平二は息子の死を選び、電話口を通じて息子と対面します。最初こそ国のために死ぬことを望んだものの、優秀な兄に劣等感を抱いていた音之進の胸の内や、彼なりの覚悟を聞いたことで考えを改めます。そして、音之進を救出するべく、領事館に放置されていた三輪車に鶴見中尉を乗せ、五稜郭の陸軍訓練所を目指します。

馬車鉄道との衝突など思わぬアクシデントに見舞われるも、大破した三輪車のハンドルを握って息子の元へ向かいます。現場に到着後は2手に別れて行動し、鯉登平二がフレディになって犯人を引き付けている間、鶴見中尉は裏手にまわって音之進を救出しました。この事件をきかっけに鯉登音之進は陸軍軍人を志し、士官学校卒業後は鶴見中尉のいる第七師団に入団しました。

鯉登平二も鶴見中尉に恩を感じ、彼の協力要請に応じているものの、実はこの事件は中尉による自作自演だったことが判明しています。また、鯉登音之進誘拐事件には、中尉の部下でロシア語に堪能な月島基、尾形百之助と菊田杢太郎も関与しており、白い布を被って素顔を隠していました。しかし、尾形のあるセリフをきっかけに、この事件の真相が音之進に知られることとなりました。

鯉登平二の活躍③網走監獄襲撃

アイヌの隠し金塊の在り処は、網走監獄の脱獄囚たちの刺青を集めることが重要とされ、金塊を盗んだとされるのっぺら坊によって彫られました。金塊を巡る争奪戦は、杉元・土方・第七師団による三つ巴とされたものの、網走監獄の典獄(監獄長)・犬童四郎助もひそかにアイヌ金塊を手に入れようと目論んでいました。そのため、のっぺら坊が囚人たちに刺青を彫ることを黙認し、刺青囚人の脱獄も見逃していました。

しかし、アイヌ金塊について知るのっぺら坊にまで脱獄されては困るため、彼の足を腱を切って逃げられないようにし、彼の替え玉も用意しました。また、金塊争奪戦で網走監獄が襲撃されることを想定し、囚人たちを硫黄山の労働に従事させ、武器を購入するための資金を不当に得ていました。その頃、杉元一行は、のっぺら坊の正体がアシㇼパの父・ウイルクとの情報を得て、真相を確かめるべく網走監獄を目指します。

そして、杉元は青い目を持つ囚人と出くわし、顔の皮膚が欠損し異様な姿をしたウイルクと接触に成功します。一方、鶴見中尉率いる第七師団は、刺青人皮の暗号を解く鍵がアシㇼパにあることを聞きつけ、のっぺら坊とアシㇼパの確保を目指して網走監獄を襲撃します。この時、第七師団を援護したのが、4隻の駆逐艦を率いる海軍少将・鯉登平二でした。

表向きは、蝗害収束のために大湊要港部から道東沿岸部へ向かう途中、網走監獄の暴動に出くわし鎮圧にあたったという筋書きにし、鶴見中尉の作戦に協力していました。網走川を遡上して監獄周辺に近づき、砲弾で監獄の塀を破壊したり、照明弾を撃ちあげて明かりと作るなど第七師団をサポートします。監獄内で大乱闘が繰り広げられる中、尾形とキロランケが杉元一行を裏切ります。

のっぺら坊ことウイルクは頭部を狙撃されて死亡、アシㇼパも樺太に連れ去られ、鶴見中尉の作戦は失敗に終わります。犬童典獄は土方との戦いに倒れ、網走監獄の看守たちも第七師団によって殲滅されてしまい、監獄内での暴動が中央に知らされることはありませんでした。アイヌ金塊を手に入れるには、暗号を解く手がかりを持つアシㇼパの存在は必須であり、第七師団と杉元は目的の一致から共に樺太を目指します。

樺太への移動手段には、網走監獄襲撃にて第七師団の援護にあたった鯉登少将の駆逐艦が採用され、樺太先遣隊に杉元も同行します。駆逐艦の甲板にて鯉登少将は杉元と話をし、息子をあえて危険な任務に向かわせたことに対する考えを語りました。ウイルクがアシㇼパをアイヌとして戦わせることに疑問を抱いていた杉元でしたが、鯉登少将の軍人・父親としての思想を聞き、考えを改めました。

鯉登平二の活躍④樺太連絡船との戦い

樺太編が終盤を迎え、樺太から北海道へ帰還する迎えとして、鯉登少将の駆逐艦が再び登場します。尾形・キロランケからアシㇼパの奪還に成功したものの、ここでアシㇼパ・鶴見中尉との関係が悪化します。中尉の元から逃げる杉元・アシㇼパは樺太連絡船へ乗り込みます。一方、鶴見中尉も黙っておらず、駆逐艦で連絡船を威嚇しながら、アシㇼパを奪い返そうと試みます。

海には流氷が広がっており、砲撃で流氷を割ることで連絡船の進行を許してしまいます。また、駆逐艦の周囲も流氷に覆われてしまい、砲撃で流氷を割断する間、杉元一行は連絡船を下船していました。この時期のオホーツク海は、樺太から北海道にかけて流氷が張っており、下船した杉元一行は流氷の上を歩いて逃亡しました。

鯉登平二の活躍⑤五稜郭攻囲戦での死亡

数多くの犠牲者が出たアイヌ金塊争奪戦は、函館・五稜郭を舞台とする最終決戦に突入します。ここで、アイヌの土地の権利書の存在が浮上し、三つ巴戦の戦いは金塊から土地の権利書の奪取に代わりました。鶴見中尉に協力する鯉登少将も第七師団の援護のために動き出し、函館湾に繰り出します。杉元・土方一派の逃亡を阻止するため、五稜郭の出入り口を砲弾で破壊することでけん制します。

戦力面では第七師団が圧倒的に有利でしたが、パルチザンの狙撃手・マンスールが函館山に隠された回転丸の主砲を発見したことで、戦況が変わります。マンスールの巧みな砲術により、鯉登少将率いる駆逐艦は次々と撃沈していきます。一方、少将側も砲弾の発射地点である函館山めがけて攻撃を繰り出すも、ついには鯉登少将の乗船する「雷」も砲撃を受けてしまいます。

そして、他の乗組員が駆逐艦から逃れる中、鯉登少将は1人艦に残り続けました。そして、最愛の息子・音之進を思いながら、駆逐艦「雷」と共に海に沈んでいきました。

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鯉登平二と関係するキャラ一覧

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以下では、ゴールデンカムイから、息子・鯉登音之進や鶴見中尉など、鯉登平二と関係するキャラについてネタバレ紹介します。

キャラ①鯉登音之進

鯉登音之進の次男で、日本帝国陸軍第七師団27聯隊所属の少尉、士官学校を卒業したエリート軍人です。13歳年上の兄・平之丞を慕っていたものの、将来を期待された兄の戦死や自身の出来の悪さに悩み、腐っていた時期がありました。また、父・平二も兄の死から立ち直れず、自身の周囲への横柄な態度も叱ることないため、親子関係は悪化の一途をたどっていました。

しかし、鶴見中尉によるロシア人の誘拐事件に巻き込まれたことを機に親子関係を修復しました。また、自身が船酔い体質であることや、中尉への恩義から陸軍将校の道を志します。五稜郭攻囲戦では、父と中尉を相次いで失ったものの、陸軍・海軍の間と取り持つ架け橋となるべく、決意を新たにしました。

キャラ②鯉登平之丞

鯉登平二の長男で、生前は海軍に所属、最終階級は少尉です。母・ユキの血筋を多く受け継ぎ、色白の美男子と評されています。優しく穏やかな性格で、13歳年下の弟・音之進を可愛がっていました。日清戦争に出征し、黄海海戦いに参戦、乗艦した防護巡洋艦・松島の大破の影響で戦死しました。没年は、1894年(明治27年)9月17日、享年21歳です。

キャラ③鶴見篤四郎

アイヌの隠し金塊争奪戦の一党で、帝国陸軍第七師団27聯隊を率いる軍人で、階級は中尉、情報将校の異名がつけられています。過去にロシアでスパイ活動をしていた経緯からロシア語に詳しく、鯉登音之進誘拐事件では、ロシア語通訳として招聘されました。誘拐事件によって鯉登親子を自身の勢力に取り入れることに成功、自身の計画のために鯉登少将の駆逐艦を利用します。

キャラ④杉元佐一

ゴールデンカムイの主人公で、親友の妻の治療費のためにアイヌの隠し金塊を探し求めています。アイヌ少女・アシㇼパと相棒を組み、隠し金塊の在り処を示す刺青人皮を求めて北海道を旅します。網走監獄襲撃にてアシㇼパと引き離され、彼女を取り返すべく第七師団の樺太先遣隊と共に、鯉登少将の駆逐艦に乗り込みます。

キャラ⑤鯉登ユキ

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鯉登平二の妻で、平之丞・音之進の母親です。嫁ぎ先は職業軍人の一族であるも、ユキの実家は一般家庭です。息子からは「色白の美人」と称され、2人の特徴的な眉は、母親から受け継がれています。

キャラ⑥花沢幸次郎

帝国陸軍第七師団長で、階級は中将、日露戦争・旅順攻囲戦にて参謀長を務めた陸軍の高官です。二〇三高地にて多大な戦死者を出した責任から自刃したとされるも、実際は非嫡出子・尾形百之助による偽装自殺と判明します。鯉登平二とは出身地が同じであり、お互いに期待をかけていた息子を失った過去から、陸軍・海軍の垣根を越えた親友でした。

自刃前には、鯉登平二に手紙を送っており、嫡男・勇作の戦死を「愚かな父の面目を保ってくれた」と賞賛していました。しかし、花沢中将の自決は、二〇三高地の責任が第七師団にあることを中央が認めた形となり、残された第七師団は陸軍で冷遇されます。また、鯉登少将も、一連の出来事から中央に対して不信感を抱くようになりました。

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鯉登平二の名言

鯉登平二の名言の紹介・イメージ画像

以下では、「もす」だけではない、ゴールデンカムイ・鯉登平二の心に響く名言や名セリフを、あらすじを交えながら紹介します。

鯉登平二の名言①「いつ死んでも…」

鯉登平二の1つ目の名言は、樺太へ向かう駆逐艦の甲板にて、息子・鯉登音之進に対する思いを語った名セリフです。息子を樺太先遣隊として送り込んだ鯉登少将でしたが、杉元から息子が死体で帰ってくることを指摘されます。しかし、ここは海軍少将という立場から、息子をあえて危険な場所に送り出すことは覚悟の上だと語ります。

鯉登少将のこのような考えは、音之進が16歳の時に起きた誘拐事件でものぞかせており、軍人の中でも重い立場にいるからこそ、身内に情けをかけてはいけないという考えがあったでしょう。しかし、1人の父親としての愛情も別に持っており、軍人として我が子の死を覚悟しつつも、心の底では生きて帰ってきてほしい思いを秘めています。

いつ死んでも覚悟はできちょる

鯉登平二の名言②「生きちょりゃ…」

鯉登平二の2つ目の名言は、樺太先遣隊の任務を終えて帰ってきた音之進をねぎらう名セリフです。当時の日本では、軍人は戦地で果てること名誉と考えられていました。そのため、鯉登少将のこのセリフは、非国民とも捉えかねない危険な発言でした。鯉登少将もそのあたりは気を付けており、周囲に人がいないことを確認してから、音之進にこの言葉をかけています。

太平洋戦争が終結するまで、日本ではお国のために死ぬことが喜ばしいこととされていました。しかし、人の親であれば、我が子には戦地から無事に帰ってきてほしいと願うものあり、生きて帰ってきたときほど喜ばしいことはないでしょう。鯉登少将のこのセリフには、子を思う親の気持ちや、息子を戦地に送る親の本音の代弁とも捉えることができます。

生きちょりゃよか

鯉登平二の名言③「戦って死ねと…」

鯉登平二の3つ目の名言は、自分たちが起こした戦争に国民を巻き込む以上、まずは自分の子供を戦地に送ることで軍人としての筋を通す、海軍少将としての名セリフです。日清・日露戦争では、鯉登平之丞をはじめとする軍人の他、徴兵制によって出征し命を落とした者も大勢いました。だからこそ、軍人の子供、ましてや将来を約束された我が子を危険から遠ざける真似は、職業軍人としても許しがたいことと考えたでしょう。

それは、アシㇼパをアイヌの先頭に立って戦えるように育てたウイルクの考えにも通じ、娘を利用するために育てたわけでないと解釈しました。また、息子・鯉登音之進は、いずれ陸軍の指揮官となり、大勢の命を預かる身であり、彼の将来のためにもあえて厳しさを見せたでしょう。

戦って死ねと促すったれば、まず我が子供を先頭に立たすっとが筋じゃっど…

鯉登平二の名言④「音之進には…」

鯉登平二の4つ目の名言は、鯉登音之進誘拐事件にて、国民の命を守る立場にある以上、お国のために息子を犠牲にする覚悟を決めた、軍人としての名セリフです。一方、犯人に拘束された音之進も、国のために死ぬ覚悟が出来ており、戦いで死ねば父に見直してもらえると考えていました。しかし、息子に死ねということは、鯉登平二にとっても心苦しく、鶴見中尉に代わりに言ってほしいと懇願しました。

音之進にはオイが直接“国んために死ね”ちゅうて聞かせっ

鯉登平二の名言⑤「音之進ー!」

鯉登平二の5つ目の名言は、一度は死を覚悟した息子を助けるべく、みっともない姿になりながらも犯人に立ち向かう、父親としての顔をのぞかせた名セリフです。馬車鉄道と衝突して三輪車が大破しても、服が破れようと鯉登平二の足は止まることなく、音之進が監禁されている陸軍・訓練所を目指します。

フレディのような恰好になりながら息子の名前を叫ぶ姿は、まさに子供を心配する父親としての顔が表に出たでしょう。一方、普段の鯉登少将からは想像がつかないような奇抜なシーンは、フレディー・マーキュリーの名シーンにも似ており、シリアスな展開に笑いを誘いました。

音之進ー!

鯉登平二の名言⑥「よう戦うたな…」

息子の活躍をほめる鯉登平二の名言・イメージ画像

鯉登平二の6つ目の名言は、鶴見中尉によって救出された息子の無事に安堵する、感動の名セリフです。最初は軍人としての責務から、息子の死も致し方ないと考えていたものの、内心では息子を失いたくない気持ちも秘めていました。音之進の救助を決意した後の鯉登平二の行動力はすさまじく、フレディの真似をしながら犯人を引きつけました。

この一連の事件は、鶴見中尉の野望のために利用された最悪な事件と呼べるでしょう。一方で、鯉登親子にとっては関係修復するきっかけになり、鯉登平二にとっては良い出来事だったとも言えるでしょう。

よう戦うたな…誇らしかぞ

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鯉登平二のアニメ声優

鯉登平二のアニメ声優・イメージ画像

以下では、鹿児島出身の声優による本場の薩摩弁が話題を呼んだ、鯉登平二のアニメ声優・大川透さんのプロフィール等を紹介します。

大川透のプロフィール

鯉登平二のアニメ声優・大川透さんは、1960年生まれ、鹿児島県出身の声優・舞台俳優です。1984年に部隊俳優として芸能活動を開始し、1994年以降は声優としても活躍しています。アニメの他、ゲームや海外作品の吹き替えなど数多くの作品に出演し、二枚目から悪役まで幅広い役柄を演じています。

大川透の主な出演作品や演じたキャラ

声優・大川透さんの主な出演作品は、アニメ「鋼の錬金術師」ロイ・マスタング役、「東京喰種」真戸呉緒役、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ラスタル・エリオン役、「ひぐらしのなく頃に」富竹ジロウ役等です。海外作品の吹き替えでは、映画「スパイダーマンシリーズ」のエイドリアン・トゥームス役の俳優・マイケル・キートン等の担当声優を務めています。

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鯉登平二に関する感想や評価

鯉登平二に関する感想や評価・イメージ画像

以下では、海軍少将としての威厳ある姿をみせながら、「もす」やフレディの元ネタで笑いを誘った鯉登音之進少尉の父・鯉登平二に関する感想や評価を紹介します。

感想1:作中で最高の父親

ゴールデンカムイでは、様々な父親キャラが登場しますが、「もす」が印象的な鯉登平二は最高の父親と評されています。軍人としての厳しさを持ちつつ、息子にも愛情をもって接する姿は理想の父親とも言われています。ファンの間では、「もす」からモスパパの愛称で親しまれており、こんな父親をもった鯉登音之進も、立派な陸軍大将になれるとの声も寄せられています。

感想2:大川透さんの起用に喜び

鯉登親子といえば、出身地である鹿児島の方言は外せず、親子の会話のシーンにて薩摩弁のセリフが登場しています。また、ゴールデンカムイのアニメでは、実際に薩摩弁を話せる声優が起用され、本物の薩摩弁が聞けると鯉登少将の注目が高まりました。鯉登少将役には、鹿児島出身の大川透さんが演じており、アニメでの杉元との対話のシーンにも多くの期待が寄せられました。

感想3:突入シーンの元ネタはフレディと考察

ゴールデンカムイといえば、主要キャラの変顔をはじめとするギャグ要素も魅力であり、理想の父親像として慕われる鯉登少将のギャグシーンも描かれました。「音之進~!」と叫ぶシーンからは、鯉登平二の子供に対する愛情深さを感じられるでしょう。一方、ハンドルをマイクに見立てた構図から、フレディ・マーキュリーが元ネタだと考察されており、彼の面白いシーンとして親しまれています。

感想4:鯉登平二がかっこいい

鯉登平二といえば、杉元との対話で見せた海軍将校としての威厳、父親としての顔など、人格者としても高く評価されています。また、女性ファンからはかっこいい・かわいいとも評され、息子に次ぐ人気をみせています。時には、フレディを彷彿させる体を張った行動に出るなど、薩摩隼人らしい勇ましさも鯉登平二の魅力となっています。

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鯉登平二まとめ

ゴールデンカムイの鯉登平二まとめ・イメージ画像

ゴールデンカムイの鯉登平二少将のプロフィールや活躍、「もす」やフレディの元ネタ、アニメ声優などをネタバレ紹介しました。作中では数少ない海軍であり、杉元との対話のシーンでは軍人・父親の2つの顔をのぞかせ、多くの名言が生まれました。また、過去編では、フレディの元ネタ等コメディ描写も多く描かれ、息子・鯉登音之進と共に多くの魅力に富んだ愛されキャラクターです。

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