【ゴールデンカムイ】鶴見中尉は最後死亡していない?最終巻の加筆内容をネタバレ

「ゴールデンカムイ」の金塊争奪戦の最大の敵となった鶴見中尉は、杉元佐一と壮絶な戦いを繰り広げた金カムのラスボス的存在であり、本編で死亡したと言われるも、最終巻の加筆内容から生きてる可能性が浮上し、鶴見中尉の生死について多くの意見が飛び交いました。本文では、ファンの間でも意見が分かれた、「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉の死亡や生きてる説について、最終巻の加筆内容をもとにネタバレ考察しました。

【ゴールデンカムイ】鶴見中尉は最後死亡していない?最終巻の加筆内容をネタバレのイメージ

目次

  1. ゴールデンカムイの鶴見中尉とは?
  2. ゴールデンカムイの鶴見中尉は最後死亡していない?
  3. ゴールデンカムイの鶴見中尉は生きてる?加筆内容を考察
  4. ゴールデンカムイの鶴見中尉と他キャラの関係
  5. ゴールデンカムイの鶴見中尉のカリスマ性や目的
  6. ゴールデンカムイの鶴見中尉のアニメ声優
  7. ゴールデンカムイの鶴見中尉に関する感想や評価
  8. ゴールデンカムイの鶴見中尉の死亡まとめ

ゴールデンカムイの鶴見中尉とは?

「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉の最後をネタバレ考察・イメージ画像

金カムの鶴見中尉の死亡は、本編では曖昧にされたものの、最終巻の加筆内容から鶴見中尉が生きてることを匂わせるシーンが発見され、大きな話題を呼びました。以下では、「ゴールデンカムイ」から、鶴見中尉の最後や死亡シーン、生きてることが示唆された最終巻の加筆内容と、鶴見中尉の生きてる説が浮上したシーンなどを、あらすじネタバレを交えながら考察しました。

ゴールデンカムイの作品情報

2022年4月に最終回を迎えた漫画「ゴールデンカムイ」は、野田サトル先生によるサバイバルバトル漫画で、2014年から2022年にかけて「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた作品です。単行本・全31巻で構成され、累計発行部数は2022年9月時点で2300万部を突破、2018年からはアニメシリーズが開始され、2022年10月からアニメ・第4期が放送されています。

ゴールデンカムイの概要

北海道・樺太を舞台に、アイヌの隠し金塊の争奪戦を描いた「ゴールデンカムイ」は、アイヌの文化や風習を紹介する作風も特徴であり、漫画をきっかけにアイヌに対する興味・関心が高まりました。また、アイヌ民族について丁寧に描かれた内容は、漫画界からも高く評価され、第51回日本漫画家協会賞・大賞をはじめ、数多くの賞を受賞しました。

ゴールデンカムイのあらすじ

日露戦争終結直後、元陸軍兵士・杉元佐一は北海道へ渡り、砂金取りにいそしむ中でアイヌ金塊の噂を耳にします。同時に、金塊に関する事象で父親を失ったアイヌの少女・アシㇼパと出会い、2人は目的の一致からアイヌの金塊を探す旅に出ます。道内では、陸軍将校・鶴見中尉を筆頭とする第七師団と、土方歳三率いる一派も金塊を狙っており、杉元・第七師団・土方によるアイヌの金塊を巡る三つ巴戦が勃発します。

鶴見中尉のプロフィール

鶴見中尉こと鶴見篤四郎は、旧日本陸軍・歩兵第27連隊小隊長、情報将校の異名を持ち、出身地は新潟本土、実家は越後長岡藩の名門士族という裕福な家庭に育ち、明治26年に第二師団へ所属、日清・日露戦争に従事しました。日露戦争では第七師団として参戦し、多くの団員が戦死する中、自身も頭部を損傷する大怪我を負うも辛うじて一命を取り留め、以降はホーロー製の額当てを着用しています。

日露戦争後の陸軍の第七師団への冷遇を受け、戦地に赴いた団員や戦死者遺族を救済するべく、北海道に新たな軍事政権を樹立する資金獲得のために、アイヌの隠し金塊に目をつけます。情報収集・分析に優れ頭の良さや、目的のためなら部下を捨て駒にすることも厭わない残忍さは、金塊争奪戦をおおいに狂わせ、杉元一行の最大の敵として立ちふさがりました。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉は最後死亡していない?

鶴見中尉の最後と死亡シーンを考察・イメージ画像

第七師団の反乱分子を率いる鶴見中尉は、圧倒的なカリスマ性を武器にアイヌの金塊争奪戦に挑み、杉元一行と壮絶な戦いを繰り広げました。以下では、「ゴールデンカムイ」から鶴見中尉の最後や死亡シーン、鶴見中尉の生存を示唆するような最終話の内容などを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

考察①鶴見中尉は列車で杉元に撃たれる

アイヌ民族を迫害する日本人に対抗するための資金として集められたアイヌの隠し金塊は、杉元佐一・アシㇼパ一行・第七師団・土方一派による争奪戦の標的とみなされ、北海道を舞台に三つ巴戦が繰り広げられました。後にアイヌの隠し金塊は、五稜郭の兵糧庫にて土地の権利書が、馬用の井戸に金塊が隠されていたことが発覚し、杉元たちは土地の権利書を巡る戦いへと突入します。

土方をはじめとする金塊に携わった者たちが次々と命を落とす中、戦いは鶴見中尉・杉元佐一の一騎打ちとなり、ブレーキが壊れた暴走列車に揺られながら、両者は土地の権利書を巡って戦います。アイヌの未来を守るためにも土地の権利書が欲しいアシㇼパに対して、鶴見中尉は、権利書は中央政府へ恫喝するための道具にしたいと考えており、両者にとって巨額の金塊よりも価値のあるものでした。

足場が悪い中、鶴見中尉と杉元による接近戦が繰り広げられ、わずかに隙を見せてしまった鶴見中尉は、杉元の刀に斬られてしまい、懐から土地の権利書と妻子の遺骨が入った箱が落ちてしまいます。一刻を争う事態で、両方を手に取ることが難しい状況の中、鶴見中尉は土地の権利書へ手を伸ばします。しかし、妻子の遺骨を諦めてまで手にした権利書は、アシㇼパに奪われてしまいます。

その時、列車から脱走しようとする杉元へめがけて刀を刺し、黄金を求める者は、必ず命を落とすと意味深な言葉を投げかけます。かつては、日本人の迫害からアイヌ民族を守るために集められた砂金は、やがてそれらを巡る争いを起こし、金塊に携わった人間の多くが不幸な死を遂げていました。そして、アイヌではすべてのものにカムイが宿っており、金のカムイ(ゴールデンカムイ)は、これからも厄災をもたらすと言いました。

厄災をもたらすと言われた金のカムイ・イメージ画像

実際、アシㇼパの父親もゴールデンカムイによって命を落としており、鶴見中尉の指摘はアシㇼパをおおいに揺さぶります。しかし、杉元の機転により、アシㇼパは列車の外へ投げ飛ばされ、追いかけてきた白石たちに託されます。列車は海めがけて走り続け、鶴見中尉は杉元の手で右胸を撃たれ、列車ごと海の藻屑となりました。

考察②明確な死亡シーンがある

列車が海に転落する直前、杉元も胸を刺されていたため、助からないと思われましたが、ここでも彼の不死身が発揮され、生還することが出来ました。そして、「ゴールデンカムイ」の最終回では、杉元・アシㇼパをはじめとする主要キャラのその後が描かれたものの、鶴見中尉に関しては死亡したと断定できる証拠が見つかっておらず、生死不明のままとされました。

鶴見中尉の死亡・イメージ画像

鶴見中尉の最後の登場シーンからは、明らかに死んでもおかしくないと見られるものの、杉元佐一が生存している例から、鶴見中尉もどこかで生きている可能性も高まっています。一方、「ゴールデンカムイ」では、キャラの死亡シーンは明確にされており、アイヌ金塊争奪戦の重要人物である刺青囚人たちやウイルク、土方歳三、尾形百之助などの死亡が確定したような描かれ方をしています。

一方、鶴見中尉の場合は、列車ごと海に沈んだ時点で明らかに死亡したと解釈できるものの、後に杉元が生きてることが確認されたことから、鶴見中尉が死亡したとは断定できず、鶴見中尉の生死に関しては最終回時点では不明とされています。

考察③額当てや骨が見つからない

鶴見中尉の死亡が確定できない理由の1つに、トレードマークであったホーロー製の額当てや中尉の遺体が見つかっていないことも挙げられ、鶴見中尉が消息を絶ってから6ヶ月が経過しても、中尉に関する手掛かりは見つかりませんでした。また、作中では、月島軍曹が鶴見中尉の捜索に当たるも、鯉登少尉との会話で中尉の死亡が言及されておらず、中尉に関する情報が一切出ていません。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉は生きてる?加筆内容を考察

ゴールデンカムイ・最終巻の加筆内容を考察・イメージ画像

金カムの本編にて鶴見中尉の死亡は曖昧にされており、ファンの間でも鶴見中尉が生きてると考察する意見も相次ぎました。一方、最終巻に収録された加筆の内容では、鶴見中尉が生きてることを示唆するようなシーンがあり、中尉が生きてることがほぼ確定とも言われています。以下では、ゴールデンカムイの鶴見中尉が生きてると言われる理由を、最終巻の加筆内容からネタバレ考察しました。

考察①最終巻でその後の加筆があった

鶴見中尉の生死に関しては、ゴールデンカムイの最終回で一切触れられることなく、ネット上では鶴見中尉の生死に関する考察が飛び交いましたが、最終巻・31巻の加筆の内容から、鶴見中尉が生きてると見られる伏線が発見されました。最終巻の加筆の内容は、本編終了から40年後を舞台とし、太平洋戦争で敗戦国となった日本は、アメリカ・GHQの支配下に置かれました。

最終巻の加筆はマッカーサーが主人公かと、本編はおろか、日本とは関係のない内容かと思いきや、彼の死後、遺品整理で見つかった1枚の写真に、ある人物にまつわる重要な伏線が隠されていました。

考察②マッカーサーと一緒に写っていた老人

マッカーサーが映し出された写真は、マッカーサーが大勢の人に取り囲まれているシーンで、読者の注目を集めたある人物は、マッカーサーの後ろにひっそりと映し出されていました。その人物の顔には、額当てと見られるものを身に着けており、あの戦い以降、生死不明となっていた鶴見中尉だと言われています。

マッカーサーの写真に写っていた老人が鶴見中尉であることはあくまで推測に過ぎませんが、最終巻の加筆でマッカーサーの写真を持ってきたことは、鶴見中尉が生きてることを示す伏線を張るためと考えられます。ここで鶴見中尉の生存がほぼ確定したものの、なぜ、マッカーサーと一緒に写真に写っているのか、新たな疑問が生じます。

その答えは、最終巻の加筆内容にあり、太平洋戦争終結直前、日本と対立するソ連は、南樺太や千島列島などに加え、北海道の千両を目論み、日本軍と激しい攻防戦を繰り広げました。その時、アメリカ軍の爆撃機Bー29が北海道めがけて飛来し、ソ連軍をけん制したことで北海道の侵攻は阻止されました。

太平洋戦争時、米国はソ連へ援助していたにも関わらず、敵国である日本を守るようなマッカーサーの作戦は違和感を覚えるでしょう。また、朝鮮戦争でもソ連の南下を阻止する名目で、日本軍を戦場に投入しようと画策するなど、その後もマッカーサーの行動は不審な点が目立ちます。その背景には、アメリカ大統領選へ出馬するための資金援助を約束した日本人の存在がありました。

マーカーサーを影で支配する男の存在・イメージ画像

その日本人こそ鶴見中尉であり、マッカーサーに対してありもしない人参をぶら下げることで、北海道をソ連の脅威から守ったと言えるでしょう。マッカーサーにとっては、結局はありもしないものを期待させられ、鶴見中尉に利用される結果に終わりましたが、鶴見中尉にとっては、北海道を守り切ったという達成感を味わうことが出来たでしょう。

考察③鶴見中尉は死んでいなかった?

「ゴールデンカムイ」の不死身キャラと言えば、主人公の杉元佐一ですが、かつて日露戦争で前頭部を吹き飛ばされる重傷を負いながら、奇跡的な回復を遂げた鶴見中尉も、杉元に並ぶ不死身であり、列車ごと海に転落した後、密かに生き延びていた可能性は十分にあり得ます。しかし、本編で鶴見中尉の情報が一切出てこなかったことは、日本陸軍にとって鶴見中尉がタブー視されたためと考えられるでしょう。

本編終了後の鶴見中尉のその後を考察・イメージ画像

また、これまでの経緯から鶴見中尉が北海道に留まることは、身に危険が及ぶリスクもあり、怪我が癒えたタイミングで海外に逃亡、最終的にアメリカに行きつき、そこでマッカーサーと出会ったでしょう。そして、太平洋戦争では、敵国のとなったマッカーサーを上手く誘導し、北海道をソ連から守るように向けさせ、その後も北海道を守るために、マッカーサーを裏で操っていたと推測されます。

その目的は、かつて戦争で命を落としていった仲間たちへの弔いや、アイヌ金塊を手に入れるために、部下を捨て駒のように扱い、命を奪ってしまった人々への罪滅ぼし、そして、祖国への愛がそうさせたでしょう。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉と他キャラの関係

鶴見中尉と他キャラの関係を考察・イメージ画像

鶴見中尉と言えば、彼を敬愛する月島軍曹・鯉登少尉は欠かせない存在であり、中尉の目的のために利用された過去を知りながらも、最後まで中尉が生きてることを信じ続け、彼の意志は2人に受け継がれました。以下では、ゴールデンカムイから、鶴見中尉と月島軍曹・鯉登少尉との関係や、鶴見中尉の策略によって散々な目にあった2人の過去等を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

鶴見と月島軍曹の関係

クセの強い第七師団では数少ない常識人であり、それゆえに何かと苦労が絶えない月島軍曹は、鶴見中尉の右腕と称される人物であり、実戦での戦闘力も非常に高い軍人です。鶴見中尉との出会いは、父親を殺した罪で死刑囚となっていた頃、鶴見中尉の尽力によって釈放されたことをきっかけに、彼の部下となりました。

佐渡で生まれ育った月島には、結婚を考えていた女性・春見ちよ(いご草ちゃん)がおり、日清戦争から帰ってきたら駆け落ちを約束していました。しかし、戦地から故郷に戻ると、なぜか、自分の戦死が島中に広がっており、その噂を信じていご草ちゃんは自ら命を絶っていました。後に噂の出どころが父親だと知った月島は父親を惨殺し、死刑判決を受けました。

恋人もすでに亡くなり、この世に未練のなくなった月島は、自身の死を受け入れるも、後に鶴見中尉からいご草ちゃんが生きてることや、月島が戦地に赴いている間、三菱の幹部に見初められ、彼の息子との縁談が持ち込まれたことを聞かされます。月島の帰りを待ついご草ちゃんをよそに、彼女の両親はまたとない縁談に喜び、娘の縁談を成立させるべく、月島の父親に対し、大金と引き換えに月島の戦死を島中に流しました。

また、いご草ちゃんの結婚を知り、月島が彼女を奪いに来ることを阻止するべく、いご草ちゃんを東京へ移住させ、帰還した月島へはいご草ちゃんが自殺したように装い、2人の恋を諦めさせるように画策しました。島民全員を巻き込んだこの計画の背景には、鶴見中尉の関与も匂わされ、裏で月島釈放のための工作を施し、日露戦争での人員不足を理由に月島の死刑免除を実現させ、彼を第七師団へ入団させました。

そして、日露戦争が勃発し、戦場に赴いた月島は、佐渡出身という兵士から、月島の逮捕後にいご草ちゃんの遺体が月島家で見つかったこと、犯人は月島が惨殺した父親だという事実を聞かされます。9年間、騙されていたことを悟った月島は鶴見中尉へ怒りをあらわにするも、中尉は優秀な兵士を失いたくなかったことを打ち明け、彼を監獄から出す工作としてそのような筋書きを島中に流したと説明します。

月島が日清戦争に行っている間に、月島の父親がいご草ちゃんを殺害して自殺にみせかけた、それらに逆上し、月島が父親に手をかけた過失致死という筋書きで、佐渡島の人々はその噂を信じていました。一方、戦場では鶴見中尉は前頭部を吹き飛ばされる重傷を負うも、月島の精神を揺さぶることで自身への忠誠心を高め、彼のコントロールを試みました。

その後、月島は鶴見中尉に騙され、利用されていたことを自覚するも、それでも鶴見中尉のために尽くすことを人生の目標と定めます。そして、最終巻では、函館沖で鶴見中尉の遺体や額当てを探すも、心の底では中尉が生きてることを信じていました。また、鶴見中尉に利用されたいご草ちゃんも実は生きてることが判明し、三菱財閥の幹部の息子に嫁いだことが、作中でほのめかされています。

鶴見と鯉登少尉の関係

鯉登少尉は、士官学校卒業のエリート軍人で、16歳の時にロシア人に誘拐される事件に巻き込まれ、鶴見中尉に救出されたことをきっかけに、彼を敬愛するようになりました。鹿児島出身の鯉登少尉は、海軍大湊要港部司令官・鯉登平二少将を父親に持つ、地元でも有名なおぼっちゃんで、14歳の時に鹿児島へ観光に来ていた鶴見中尉と出会い、彼の虜になりました。

そして、2年後に鯉登少年の誘拐事件が起き、ロシアの極悪脱走犯との交渉役には、切れ者で知られ、かつロシア語が堪能な鶴見中尉に白羽の矢が立ち、鯉登少年の解放に成功しました。この出来事をきっかけに、鯉登少年は陸軍へ志願し、鶴見中尉のいる旭川・第七師団へ入団したものの、ロシア人による誘拐事件も、実は鶴見中尉の自作自演だったことが発覚します。

目的のためなら卑劣な手段も平然と行う鶴見中尉は、鹿児島観光で出会った鯉登少年が、鯉登平二海軍少将の息子だという事実を見逃すはずはなく、鯉登少将が司令官を務める大湊水雷団に目をつけます。そして、いつか大湊水雷団を利用できるように、鯉登少年の誘拐事件を計画し、表向きはロシア人による誘拐にみせかけ、鯉登親子に恩を着せることで、彼らを意のままに操ろうと画策します。

この事実は鯉登少尉も知ることになるも、同じく鶴見中尉に騙された月島軍曹に諭され、鶴見中尉を恨むことはありませんでした。そして、アイヌ金塊争奪戦後は、一連の騒動の事後処理と共に戦ってきた部下たちを守るため、月島軍曹を自身の右腕に迎え、中央政府に立ち向かい、最後の第七師団長へ上り詰めました。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉のカリスマ性や目的

鶴見中尉のカリスマ性や目的をネタバレ考察・イメージ画像

最終巻の加筆内容の考察から、鶴見中尉は生きてる、いやすでに死亡していると意見が分かれる一方、中尉がアイヌの金塊に目を付けた理由についても、中尉自身の復讐のためとも考察されています。以下では、最終巻の加筆にて生きてることが示唆された鶴見中尉のカリスマ性や、アイヌ金塊争奪戦に挑んだ目的について、あらすじネタバレを交えながら考察しました。

鶴見中尉のカリスマ性

新潟の裕福な家庭で育った鶴見中尉は、ピアノが弾けるという優雅な特技を持ち、普段は品のあるスマートな物腰から、部下たちからカリスマ的人気を誇る一方で、陸軍では切れ者として知られ、情報将校の異名が付けられました。また、日露戦争で前頭部を欠損して以降は、過激かつ冷酷な言動も目立つようになり、時には残忍な行為も厭わない人格ものぞかせるも、部下からは敬愛されています。

残忍でありながら、時には穏やかな表情を見せたりと、本心が全く見えないところも鶴見中尉の魅力でしょう。また、鶴見中尉と言えば、人心掌握術にも長けており、この罠にかかったものは一生抜け出せなくような危険な誘惑を漂わせており、あのマッカーサーも意のままに操った、究極の人たらしとも呼べるでしょう。

鶴見中尉の目的

鶴見中尉がアイヌの隠し金塊に目を付けた理由は、日露戦争にさかのぼり、旅順攻囲戦にて第七師団は戦績をあげたものの、その代償として多くの戦死者を出し、鶴見中尉も前頭部に重傷を負いました。また、終戦後には、第七師団の戦死者の数の多さが問題視され、それらを理由に第七師団は軍内部で冷遇されてしまいます。

そこで鶴見中尉は、日露戦争で戦死した兵士やその遺族に報いるため、戦死した仲間への弔いと、戦友と残された家族の安定した生活を実現させるべく、北海道に新たな軍事政権を樹立させることを決意し、そのための資金源としてアイヌ金塊に目を付けます。持ち前のカリスマ性や人心掌握術を駆使し、遺族や戦友たちの心を掴んだ鶴見中尉でしたが、彼らの救済のためという目的は建前であり、本音はある人物への復讐とも考察されます。

日露戦争前、鶴見中尉はロシア・ウラジオストクでスパイ活動をしており、長谷川幸一の偽名で写真館を営みながら、現地の女性と結婚し、娘を設けていました。そんなある日、ロシア人の若者3人が日本語を教えてほしいと長谷川を訪ねます。3人は、後のアイヌ金塊に深く関わるウイルク・ソフィア・キロランケであり、ロシア皇帝を暗殺したテロリストとして追われていました。

両者はお互いの素性を知らないまま交流を始めたものの、ある日、長谷川のスパイ活動が秘密警察に知られ、写真館へ警察が押し込んできます。長谷川とウイルク達3人は、秘密警察に立ち向かい、激しい銃撃戦へと発展するも、流れ弾が長谷川の妻子に当たってしまい、2人は命を落としました。その後、長谷川は、自分が日本のスパイだったこと明かし、妻子の小指を切り取ると、写真館ごと荼毘にふしました。

亡くなった妻フィーナと娘オリガは、鶴見中尉がスパイ活動をするための偽装家族に過ぎなったと思われるも、妻子の小指を肌身離さず持ち続けていたことは、彼にとってかけがえのない存在だったことがうかがえるでしょう。また、長谷川幸一の妻子の命を奪った流れ弾は、アシㇼパの父・ウイルクのものだったことも判明し、アイヌ金塊を狙った理由も、妻子を死に追いやったアイヌ人への復讐とも考えられます。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉のアニメ声優

ゴールデンカムイの鶴見中尉のアニメ声優・イメージ画像

原作漫画・最終巻の加筆内容が話題を呼んだ「ゴールデンカムイ」は、2022年10月からアニメ・第4期の放送が開始され、アイヌ金塊争奪戦の激化や、杉元一行に立ちふさがる鶴見中尉の活躍にも期待が高まっています。以下では、「ゴールデンカムイ」の人気キャラでもある鶴見中尉のアニメ声優・大塚芳忠さんのプロフィールや、主な出演作品を紹介します。

大塚芳忠のプロフィール

鶴見中尉こと鶴見篤四郎のアニメ声優・大塚芳忠さんは、1954年生まれ、岡山県出身の声優・ナレーターで、1980年代から声優活動を行っています。アニメ作品の他、特撮シリーズや海外作品の吹き替えも多数担当しており、海外ドラマ「フルハウス」ダニー役や、映画「007」ジェームズ・ボンド役で広く知られています。

大塚芳忠の主な出演作品や演じたキャラ

声優・大塚芳忠さんの主な出演作品や演じたキャラは、アニメ「機動戦士Zガンダム」ヤザン・ゲーブル役、「NARUTO」自来也役、「亜人」佐藤役、「バキ」ビスケット・オリバ役、「鬼滅の刃」鱗滝左近次役等です。海外作品の吹き替えでは、映画「オーシャンズシリーズ」のテリー・ベネディクト役、「バイオハザードシリーズ」サミュエル・アイザックス博士役等の担当声優を務めています。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉に関する感想や評価

ゴールデンカムイの鶴見中尉に関する感想や評価・イメージ画像

鶴見中尉の生死に関しては、いまだファンの間でも意見がわかれ、列車ごと海に落ちた場面で死亡したという意見がある一方で、杉元のように助かったという考えもみられ、鶴見中尉の結末は読者の想像に任せる形となったでしょう。以下では、ゴールデンカムイの最終巻の加筆内容で、生きてることが示唆された、鶴見中尉に関する感想や評価を紹介します。

感想1:鶴見中尉の存在を感じる結末だった

ゴールデンカムイの最終回では、金塊争奪戦を生き抜いたキャラ達のその後が描かれ、三つ巴戦を繰り広げた金塊は、最終的に白石が獲得しました。一方、鶴見中尉に関しては、海に落ちてから半年後も手掛かりが見つからず、月島軍曹が沖で捜索に当たりました。最終回では月島・鯉登少尉との会話で言及されるのみでしたが、それでも、なぜか鶴見中尉の存在を感じさせる雰囲気があり、鶴見中尉らしい最後だったと評されています。

感想2:鶴見中尉の最後は謎が残る終わり方だった

「ゴールデンカムイ」での死亡シーンは明確に描かれることが特徴であり、土方歳三をはじめ、金塊争奪戦で命を落としたキャラの死は丁寧に描かれています。一方、鶴見中尉に関しては、列車ごと海に転落したものの、中尉の死亡を確定する伏線がないことから、鶴見中尉の生存説が浮上しました。また、鶴見中尉に関して、謎の残る終わり方だったとも評され、本編終了後も中尉が生きていることを望む声も寄せられています。

感想3:最終巻の加筆は鶴見中尉へのはなむけと考察

ゴールデンカムイの最終巻は、本編終了から40年後を舞台とし、太平洋戦争末期からGHQの統制下に置かれた日本が描かれました。一見すると本編とは関係のない内容に見えるも、マッカーサーが遺した1枚の写真に写った老人から、最終巻の加筆は、本編で報われることのなった鶴見中尉こと鶴見篤四郎への、野田サトル先生なりのはなむけとも解釈されており、見る人によって様々な解釈ができるエピソードでしょう。

感想4:最終回の加筆内容の意図を理解でき、スッキリした

ゴールデンカムイの最終巻の加筆内容は、本編終了から40年後を舞台とし、突然、マッカーサーが登場したことで、本編とは無関係なエピソードに思えたでしょう。しかし、マッカーサーの写真に隠されたある部分に気づけるかが、加筆内容が描かれた意図を知るきっかけになり、写真に写る見覚えのある老人の姿から、このエピソードは鶴見中尉のその後を描いたものだと知り、謎が解けてスッキリしたとの感想も見られます。

感想5:鶴見中尉ならば太平洋戦争でも生き延びる

明治末期が舞台のゴールデンカムイは、本編終了後には太平洋戦争が待っており、最終回時点で存命できたキャラのその後を心配する声も寄せられています。一方、SNS上では、鶴見中尉が生存していた場合、太平洋戦争も生き延びることが出来るだろうという意見も見られます。最終回の加筆から鶴見中尉の生存はほぼ確定されており、本編終了後に起きた先の大戦を乗り越えることが出来たと言えるでしょう。

感想6:鶴見中尉のその後の展開が好き

アイヌの隠し金塊争奪戦に敗北後、鶴見中尉の消息は表向きは不明とされるも、最終巻の加筆から鶴見中尉の生存を推す声も多く、中尉の生存を喜ぶ声も多数上がりました。また、鶴見中尉と言えば、太平洋戦争末期から朝鮮戦争にかけての陰ながらも活躍にも注目され、マッカーサとの意外な繋がりや、金塊争奪戦に敗れた後も、かつて部下だった月島軍曹・鯉登少尉を巻き込まなかった展開も好きとの感想も寄せられています。

感想7:中尉の生存を残念に思う

鶴見中尉のファンからは、太平洋戦争後も存命であることに喜ぶ声が多数上がった一方で、本編で鶴見中尉の死亡を信じていたファンにとっては、最終巻の加筆内容は想定外の内容となり、鶴見中尉の生存について厳しい意見も寄せられています。本編でも残虐非道な行いから、鶴見中尉の最後は罪を清算するような結末が待っているとも予想され、鶴見中尉の生存はやってほしくない、残念だったとの感想も見られます。

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ゴールデンカムイの鶴見中尉の死亡まとめ

ゴールデンカムイの鶴見中尉の死亡まとめ・イメージ画像

「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉の死亡や、最終巻・加筆から浮上した中尉の生きてる説、アイヌ金塊を狙った真の目的などを、あらすじネタバレ考察しました。最終巻の加筆内容から鶴見中尉の生存が示唆されるも、中尉の生存については、ファンの間でも意見が分かれています。仮に、最終巻の加筆に登場した老人が鶴見中尉だった場合、太平洋戦争後も存命していたことを意味し、杉元以上の不死身と呼べるでしょう。

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