【ワンピース】神の天敵とDの一族が呼ばれる理由は？神とは天竜人のこと？

漫画・アニメ『ワンピース』では、ストーリーが進んでいくにつれて「Dの一族」への注目度が高まってきました。なぜなら、Dの一族は主人公モンキー・D・ルフィを始めゴール・D・ロジャーやポートガス・D・エースなどといった重要人物がそのメンバーに含まれているからです。そこで、ここからはドンキホーテ・ロシナンテが言った「Dの一族は神の天敵」という言葉について考察していきます。

『ワンピース』とは、尾田栄一郎氏(愛称・尾田っち)による少年漫画です。週刊少年ジャンプにて連載されている作品で、作中では海賊王になることを夢見る少年モンキー・D・ルフィの海洋冒険物語が描かれています。冒険や仲間たちとの友情といったテーマを前面に掲げ、感動エピソードやギャグシーンをメインにしているため、敵味方共に死者が発生しない不殺主義の漫画として知られています。

ここでは『ワンピース』のあらすじを簡単にまとめていきます。主人公は当記事で取り上げていくＤの一族の一人であるモンキー・Ｄ・ルフィです。ルフィは偉大なる航路(グランドライン)を制覇したゴール・Ｄ・ロジャーのように、「海賊王」になることを夢見ていました。富や名声などあらゆる野望やロマンを求める海賊たちがいる中、ルフィもまた海賊王になるべくグランドラインを目指します。

『ワンピース』の物語のキーワードとなっている「D」。そして、主人公モンキー・D・ルフィのような名前にDのアルファベットが入っている人物は「Dの一族」と呼ばれています。実は、作中ではそのDの一族のことを「神の天敵」と言った人物がいました。

その人物というのが、ドンキホーテ・ロシナンテです。神の天敵といったロシナンテはドンキホーテ海賊団の元最高幹部であるコラソン(2代目)で、その正体は海軍本部所属の海兵でした。また、ドフラミンゴの実弟であり、ドフラミンゴと同じく天竜人の血を引く家系「ドンキホーテ一族」の出身です。

ドンキホーテファミリーの最高幹部であり、ドフラミンゴ一族の元天竜人でもあるドンキホーテ・ロシナンテによると、ある土地に住む一部の者たちはDの一族のことを神の天敵と呼んでいるようです。では、なぜDの一族は神の天敵と呼ばれるのか？ここからは、ある土地とはどこなのか？そもそも神とは天竜人のことなのか？神の天敵の真意とは何なのか？といった疑問を元に考察していきます。

ロシナンテがある土地ではDの一族のことを神の天敵と言っていますが、そもそもある土地とはどこのことでしょうか？結論から言うと、今のところどこなのか明らかになっていません。ただ、ロシナンテの出身地が元天竜人であることから、ある土地とは聖地マリージョアのことではないかと考えられます。

しかし一方で、天竜人の言動や行動を見るに天竜人がDの一族のことを知っているのか疑問があります。さらに、ロシナンテは元天竜人でありながら下界に降りたのち、ドンキホーテ海賊団最高幹部、潜入捜査中の海軍本部中佐としてさまざまな国を訪れていました。もしかすると、その際にある土地の人々がDの一族のことを神の天敵と呼んでいるのを耳にしていたのかもしれません。

では、次にロシナンテが言う「神の天敵」の神とは何を示しているのかを考察していきます。まず、ロシナンテが「神を仮に天竜人とするならば」と言っていることから、彼は神のことを天竜人だと考えているようです。そこで、神が天竜人であることを踏まえると、神の天敵であるＤの一族は天竜人とかつて戦争し合った一族だということになります。

何をもってしてDの一族が神の天敵とされているのか？これを考察する上で外せないのが、ルフィがかつて神・エネルとバトルを繰り広げた際に、エネルの雷による攻撃がゴムの体を持つルフィには通用しなかったということです。では、なぜルフィにエネルの攻撃が通用しなかったのか？

その理由はルフィのゴムの性質が雷・電気を通さない絶縁体の役割を果たしているからです。まさしく神・エネルにとってルフィという存在は天敵でした。この延長線上にDの一族と神との関係があると考えられます。つまり、Dの一族というのは神にとっての絶縁体のような存在で、Dの一族は神と呼ばれる存在の何らかの力の伝達を断ち切ってしまうということではないでしょうか？

ロシナンテによると、天竜人の老人たちは「"D"また嵐を呼ぶ」と言っているようです。では、「また」と言うその真意とは何なのか？これはもしかすると、38年前に世界最強と呼ばれた"ロックス海賊団"が引き起こした「ゴッドバレー事件」のことかもしれません。

これはロックス海賊団はゴッドバレー島で天竜人を襲いかかるも、その天竜人と奴隷たちを守るべくガープとロジャーが手を組んだことにより生じた事件です。結果的にはロックス海賊団の敗北で事件が解決されていますが、その影響は凄まじく、ゴッドバレー島が跡形もなく消え去っています。

このことから、ロックス海賊団VSガープ＆ロジャーの戦いは壮絶だったことが窺えます。そして、ゴッドバレー事件を引き起こしたロックス海賊団の船長の名前がロックス・D・ジーベックです。つまり、ロックスはDの一族の一人であることから、ゴッドバレー事件が天竜人の言う「嵐」だと言っても過言ではありません。

『ワンピース』の物語では、「Dの意志」や「Dの一族」などアルファベットのDが付く名称が謎に包まれていました。しかし、ドンキホーテ・ロシナンテがDの一族の謎に迫るヒントを提示しています。では、ロシナンテはどのような言葉を残しているのか？ここからは、ロシナンテが言った言葉を元にＤの一族の謎に迫ります。

まず初めに神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの「おれの故郷では…」に続く言葉を考察します。まず、ロシナンテの言う「おれの故郷」とは、彼が元天竜人であることから聖地マリージョアのことを示しているのでしょう。

それを踏まえると、少なくとも天竜人は「Ｄ」の存在について知っていると考えられます。ただ、一点気になるのが、なぜＤがアルファベットではなくカタカナで表記されているのかということです。これについては、おそらく子供をしつけている大人がそもそもＤの存在を理解していないのだと考えられます。もしかすると、Ｄというのは言い伝えのような存在なのではないでしょうか？

続いて神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの「しばしば世間で名を…」に続く言葉を考察します。この言葉は「Ｄに食われてしまうぞ」というセリフの続きです。ここで言う老人というのは、話の流れから天竜人の老人を示しているのだと予想されます。

先に天竜人の大人がＤの存在を理解していない可能性を指摘しましたが、天竜人の老人たちの場合は「眉をひそめる」という態度をとっていることから、その真相を知っていると考えられます。その真相というのはおそらく「空白の100年」の間の出来事のことです。ただ、老人といえども100年以上生きている可能性は非常に低いため、老人の親世代が子供に対して真相を具体的に話しているのでしょう。

続いて神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの「Dはまた必ず…」に続く言葉を考察します。ロシナンテによると、この言葉は天竜人の老人たちが言ったセリフです。この「また」という言葉は、空白の100年の間に起きたであろう戦争のことを示しているのだと考えられがちですが、実はこの戦争を引き起こしたのは世界政府側であって、Ｄの一族が引き起こした戦争ではありません。

であれば、天竜人の言う「また」というのは、空白の100年以降にＤの一族が引き起こした嵐だということになります。では、その嵐とは何を示しているのか？考えられるのは、ロックス海賊団の進撃とロジャーのグランドライン制覇です。

続いて神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの「神を仮に天竜人とする…」に続く言葉を考察します。ロシナンテは可能性の一つとして天竜人のことを神と言っていることから、神が天竜人ではない可能性もあり得ると考えられます。

では、天竜人が神ではないとすれば、誰が神なのか？となりますが、これについてはやはりイム様が一番可能性の高い人物だと言えるでしょう。イム様とは、天竜人たちの頂点に立つ五老星のさらに上位に立つ存在です。仮に天竜人たちがDの一族のことを神の天敵だと言っているのだとすれば、五老星が畏怖するイム様が神である可能性が非常に高くなります。

続いて神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの「Dには神に相対する…」に続く言葉を考察します。先に電気・雷を通さないゴムの性質を持つルフィの体がエネルの雷を無効化するということから、エネルにとってのルフィは天敵であるとお伝えしました。その延長線上と言えるのがこの言葉です。ロシナンテの言葉を踏まえると、神の力を無効化するDの一族の力が「思想」ということになります。

さらに、クローバー博士は世界を脅かす古代兵器よりも、ポーネグリフの研究したことで確認された王国の「存在」と「思想」こそが世界政府の脅威になると言っていることから、物語においていかに「思想」というものが重要視されているのかが窺えます。そして、世界政府はポーネグリフの研究を禁じています。

つまり、世界政府は王国の存在と思想を消して世界政府あるいは神にとって不都合な思想を人々から取り除いたのだということです。そんな中、世界政府と神にとって不都合な思想が消えずに残る、あるいは本質としてその思想を持つようになる存在がDの一族であり、Dの一族が消されていた思想を人々に伝達させていくと考えれば、神にとってDの一族が天敵になりうる存在だと言っても不思議ではありません。

神の天敵の「神」とは、天竜人あるいはイム様のことを示していると考えるのが妥当なのかもしれません。では、神の天敵と関係する「Dの意志」や「空白の100年」とはどのような意味を持っているのでしょうか？ここからはその二つの要素について考察していくので、ぜひワンピースをご覧になった際の参考になさってください。

Dの一族に属するDの名を持つ人物たちは全部で9名登場しています。

• モンキー・D・ルフィ
• モンキー・D・ドラゴン
• モンキー・D・ガープ
• ゴール・D・ロジャー
• トラファルガー・D・ワーテル・ロー
• ポートガス・D・エース
• ポートガス・D・ルージュ
• マーシャル・D・ティーチ
• ハグワール・D・サウロ

Dの名が付く9名の登場人物たちを見ていると分かりますが、彼らには「正義」、「秩序」、「常識」といったものから逸脱した自由意思を持っています。ただ、ガープとサウロは「正義」を重んじる海軍本部内で高い地位に就いていました。

しかし、ガープは海軍の掟に縛られず、巨大な意思に委ねないようにしており、サウロはオハラにおけるバスターコールの発令に異を唱え、その結果反旗を翻しています。つまり、彼らが持つ「正義」、「秩序」、「常識」といったものから逸脱するような自由意思こそが、「Dの意志」と呼ばれるものではないでしょうか？

『ワンピース』の世界には、歴史の記録から完全に抹消された「空白の100年」という時代が存在しています。オハラにバスターコールが発令されたことから窺い知れる通り、空白の100年を調べることでさえ大罪になるため、空白の100年がいかに世界政府、あるいは神にとって不都合な時代であるのかが分かります。

オハラはバスターコールによって地図から抹消されましたが、空白の100年を調べていたことにより、かつて「巨大な王国が存在した」という結論に辿り着いていました。

おそらく、その王国は破壊と加工が不可能なポーネグリフを作成したと考えられるため、その圧倒的な技術力で神の名を持つ「プルトン」「ウラヌス」「ポセイドン」といった古代兵器を生み出していたのでしょう。もしかすると、「悪魔の実」でさえも王国文明の副産物だったのかもしれません。

『ワンピース』の第908話では、壇上下にいる五老星たちが壇上に登るイム様に対して頭を下げながら待機している様子が描かれていました。そして、五老星たちはイム様に向かって歴史から抹消すべき「灯」が何かを問いかけています。この灯というのはおそらく800年前に消したはずの「思想」ではないでしょうか？その思想をDの一族が広げようとしているからこそ、思想の元である灯を消そうと企んでいるのだと考えられます。

それでは最後にDの一族のことを「神の天敵」と言ったドンキホーテ・ロシナンテの声を務めたアニメ声優について見ていきましょう。ここでは、ドンキホーテ・ロシナンテの声を務めたアニメ声優のプロフィールと主な出演作品を紹介していきます。

• 名前：山寺宏一(やまでらこういち)
• 愛称：やまちゃん、バズーカ山寺
• 生年月日：1961年6月17日(60歳)
• 出身地：宮城県塩竈市
• 職業：声優、タレント、ナレーター、俳優、司会者、ものまねタレント
• 所属事務所：アクロスエンタテインメント

アニメ『ワンピース』にてドンキホーテ・ロシナンテの声を担当したのは、声優事務所「アクロスエンタテインメント(2008～2022年5月現在)」所属の声優・山寺宏一(やまでらこういち)さんです。山寺宏一さんはアニメ『メガゾーン23』の中川真二役にてデビューを果たした声優で、1985年からアニメやゲームのジャンルを中心に活動しています。

• 1988年～：それいけ!アンパンマン(めいけんチーズ、カバオくん、かまめしどん 、ジャムおじさん 役)
• 1989年～：らんま1/2(響良牙/Pちゃん 役)
• 1991年～：ドラゴンボールZ(天津飯〈代役〉 役)
• 1995年～：新世紀エヴァンゲリオン(加持リョウジ 役)
• 2000年～：陽だまりの樹(手塚良庵 役)
• 2002年～：攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(トグサ、笑い男〈アオイ〉 役)
• 2003年～：はじめの一歩シリーズ(真田一機、猫田銀八〈2代目〉 役)
• 2011年～：ルパン三世(銭形警部〈2代目〉 役)
• 2013年～：宇宙戦艦ヤマト2199(アベルト・デスラー 役)
• 2014年～：シャーロックホームズ(シャーロック・ホームズ 役)

『ワンピース』に登場するDの一族を含めた神の敵に関する感想や評価があがっています。こちらでは、神の敵としてDの一族、ディアブル、阿修羅、サタン、ゴッド・ウソップといった名前が列挙されています。そもそも、神の敵というのがどのようなものなのか？ここで取り上げられているそれぞれの神の敵を比較し、どのような共通点があるのか注目してみるのも良いかもしれません。

『ワンピース』に登場するDの一族とルフィに関する感想や評価があがっています。どうやら、この方はＤの一族が神の天敵であり、主人公であるルフィが太陽の神と捉えているようです。ただ、その二つの要素を並べた結果、「はて」と疑問視されているようなので、おそらくＤの一族であるルフィが太陽の神であるとすれば、神だと予想される天竜人あるいはイム様は何者なのかに注目されているのかもしれません。

『ワンピース』に登場するトラファルガー・D・ワーテル・ローに関する感想や評価があがっています。どうやら、この方はトラファルガー・D・ワーテル・ローの「D」と「ワーテル」が気になっているようです。ローが隠し名であるDと忌み名であるワーテルを持っているということが、何か物語に関係するのか？Dの一族自体が物語における鍵を握っているため、もしかするとローはかなり重要な人物なのかもしれません。

『ワンピース』に登場するDの一族・ルフィが神の天敵と言われる理由や神の天敵と言ったドンキホーテ・ロシナンテの言葉を考察してきましたがいかがでしたか？主人公のモンキー・D・ルフィが「D」のイニシャルを持つDの一族であることから、ワンピースにおける「D」というアルファベット表記はかなり重要な要素であることが窺えます。

そして、Dの一族が神の天敵だと言われる理由。やはり、その理由というのはDの一族が持つ「意思」なのかもしれません。では、Dの一族を天敵だと認識する神とは誰なのか？当記事では天竜人またはイム様だと予想していますが、これを機に神とは誰のことを示しているのかに注目してみると良いかもしれません。