【ドラゴンボール】デンデは地球の神様！回復の能力やベジータとの確執も紹介

「ドラゴンボール」のナメック星編から登場するデンデは、フリーザ一味の襲撃を受けたナメック星人の子供あり、後に地球の神様となる重要キャラクターです。以下では、「ドラゴンボール」から、地球の神様・デンデの強さや回復能力、過去にナメック星を襲撃したベジータとの確執、デンデの登場シーン等を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

烏山明先生の代表作「ドラゴンボール」は、1984年から1995年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された大ヒット漫画で、単行本は全42巻で構成されています。

漫画「ドラゴンボール」は、1986年からアニメシリーズ「ドラゴンボール」「ドラゴンボールZ」の放送が開始され、原作漫画の終了後も、劇場版アニメやゲーム作品などのメディアミックスが多数展開され、国内外問わず、幅広い世代の人気を集めています。

7つの球を全て集めると願いが叶うドラゴンボールを探す旅に出た少女・ブルマと、サイヤ人の血を引く孫悟空の出会いから始まり、やがて物語は、天下一武道会編からピッコロ大魔王、戦闘民族を名乗るサイヤ人の登場や、地球の支配を目論む悪の組織達との戦いなど、地球の平和を守るべく、孫悟空と仲間たちの戦いが繰り広げられます。

ドラゴンボール・デンデの身長や体重および年齢は公式発表がなく、劇中ではナメック星人に性別はないことが示唆されています。一方、初登場時は、クリリンより頭一つほど小さかったことから、身長は推定110cm～120cmくらい、青年期でも約150cmと推測されます。また、年齢は、孫悟飯と同世代と見られるでしょう。

ナメック星人のキャラデザは、カタツムリやなめくじを参考にしており、今回紹介するナデンデの名前も、でんでん虫が由来となっています。

ドラゴンボールを7つ集め、龍神（ポルンガ）を呼びだす時の呪文「いでよ神龍、そして願いを叶えたまえ」は、ナメック語で唱えなければ龍神と意志疎通を図る事が出来ず、ナメック語の「タッカラプト　ポッポルンガ　プピリットパロ」と唱える必要があります。そのため、ナメック語は話せない人間が地球の言葉で呪文を唱えても、龍神の反応はありませんでした。

デンデは、戦闘タイプのナメック星人ではないため戦うことは出来ませんが、瀕死状態の人間を回復させる能力を秘めており、悟空サイドのサポーターとして活躍しています。以下では、ドラゴンボール・デンデの強さや回復能力についてネタバレ考察しました。

ナメック星人の中には、戦闘タイプのナメック星人も存在しますが、後に地球の神となるデンデは、戦闘タイプではないため、戦闘力は地球の一般人レベルでしょう。しかし、戦闘員たちのサポート役として、彼らの回復を担ったり、魔人ブウによって滅ぼされた地球を蘇らせるべく、ナメック星のドラゴンボールの使用を思いつくなど、要所ごとに重要な役割を果たしてきました。

ナメック星の最長老も認める優秀さを秘めるデンデは、相手の身体に触れることで回復させる、治癒能力を発揮しています。デンデの回復能力は、フリーザとの戦いで致命傷を負った悟飯やクリリン・ベジータ・ピッコロの治癒に用いられ、影ながら戦闘員たちをサポートしました。

また、デンデの回復能力は、意識がなくなりかけている相手に対しても有効であり、サイヤ人に関しては、死の淵から回復することで、大幅にパワーアップできるメリットもあり、味方にいれば非常に強力なサポーターです。デンデの能力は、回復面だけでなく、ドラゴンボール作りでも発揮され、1から作ると100日はかかるところを、地球で石化したドラゴンボールを瞬時に復活させ、願い事を3つに増やすことが出来ました。

ドラゴンボールは、かつては龍族の天才児・カタッツの子である地球の神様によって生み出されましたが、ピッコロとの融合により、ドラゴンボールも消滅しています。デンデが、ドラゴンボールを復活できた理由は、最長老によって潜在能力を引き出されたことが原因と推測される一方、ピッコロの反応からは、デンデの潜在能力が相当高いことがうかがえるでしょう。

以下では、ドラゴンボール・デンデから、ナメック星への襲撃から生じたベジータとの確執や、ナメック星の最長老や、最初の地球の神様の親にあたるカタッツとの関係をネタバレ考察しました。

デンデを含めたナメック人から見て、ベジータは憎き侵略者であり、過去にツーノ長老の村がベジータに襲われ、ドラゴンボールを奪われたことがありました。そのため、対フリーザ戦でも、ベジータに対する恨みから彼の回復を拒む描写がありました。

しかし、ストーリーを追うごとにベジータが改心していったことや、デンデも地球の神様として君臨したこと等から、2人の関係にも変化が生じました。そして、魔人ブウとの戦いでは、「ベジータさん」と呼び掛けており、彼の回復も行っています。

フリーザ編で登場したナメック星人は、デンデを含めた全員が最長老から生まれました。最長老は、かつて異常気象に見舞われた旧ナメック星の唯一の生き残りであり、たった1人で星を脱出し、現在のナメック星に到達しました。一方、旧ナメック星から脱出したナメック星人は、最長老の他に、地球の神様となったナメック星人もいましたが、最長老は彼の存在を知りませんでした。

後に地球の神様となったナメック星人とは、ピッコロ大魔王と分裂した神様のことであり、神様の親にあたるナメック星人は、龍族のカタッツと言いました。カタッツは、我が子である神様を地球に飛ばし、自身も後を追うことを約束するも、旧ナメック星と運命を共にし、我が子と再会することはありませんでした。

デンデのアニメ声優は、少年期は鈴木富子さん、青年期では結城比呂さんが演じ、2003年の鈴木富子さんの逝去後は、平野綾さんがデンデの2代目声優を担当しています。以下では、ドラゴンボール・デンデのアニメ声優について紹介します。

デンデの初代アニメ声優・鈴木富子さんは、愛知県出身の声優で、2003年7月に心不全のため逝去されました。声優・鈴木富子さんの主な出演作品は、アニメ「一休さん」黙念役、「Dr.スランプ アラレちゃん」空豆ピースケ役、「ビックリマン」ヤマト王子役、「北斗の拳」リン役等で、2003年に上映された「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」ジラーチ役が遺作となりました。

鈴木富子さんの後任として起用された結城比呂さんは、東京都出身の声優で、ドラゴンボールシリーズでは、Z編第290話・291話、GT編などに出演、デンデ役以外では、悟飯の高校のクラスメイト・シャプナー役等を演じました。

ドラゴンボール・改のデンデのアニメ声優・平野綾さんは、1987年生まれ、東京都出身の声優・歌手で、ドラゴンボールのアニメシリーズでは、「改」の他、「超」「劇場版第18作」等に出演しています。また、アメリカ映画版「DRAGONBALL EVOLUTION」では、ブルマの日本語吹き替えを担当しました。

以下では、「ドラゴンボール」には欠かせない重要キャラクター・デンデの登場シーンを、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

デンデの初登場は、フリーザ編・原作漫画の251話で、村をフリーザ一味に襲われた後、ムーリと弟・カルゴと共にフリーザのもとへ連行されました。デンデという名前が判明するのは、原作漫画・259話で、危ういところを悟飯・クリリンに助け出され、彼らを最長老の元へ案内し、力を引き出されています。しかし、回復能力をフリーザに危険視され、殺害されてしまうものの、ナメック星のドラゴンボールで蘇生を果たしました。

フリーザ編以降は出番がなかったデンデでしたが、セルの登場により、再びドラゴンボールが必要となりましたが、神様とピッコロの融合により、地球からドラゴンボールは消滅していました。そこで悟空は、新たなに神様になってくれるナメック星人を探すべく、ナメック星に飛び、新最長老となったムーリの推薦で、デンデが地球の神様に選ばれます。

ムーリやピッコロからもその才能を認められたデンデは、石化したドラゴンボールを使って復活させます。セルゲームの終了後は、ドラゴンボールで龍神を呼び出し、セルに殺された人々を蘇らせました。

悟空の死から数年後、地上では再び天下一武道会の開催が決定し、ハイスクール生となった悟飯も、大会出場の趣旨をピッコロに伝えるべく、神様の宮殿に向かいました。そのシーンでは、成長したデンデも登場しており、自分は戦闘タイプではないため、武道会には参加しないことを話しています。

魔人ブウとの戦いでベジータが命を落とし、生き残った人々は、最後の拠り所としてデンデのいる神様の宮殿に駆け込みます。しかし、この場所も安全とは言い難く、ブウの脅威がデンデ達を襲いました。また、デンデの存在は、ドラゴンボールとも密接に関わっており、地球の復活をかけた重要なキーマンとなりました。

「ドラゴンボール超」でもデンデは登場しており、原作漫画・1巻3話、ビルスの登場シーンにて、ピッコロ共に姿をみせています。

以下では、ナメック星人の知られざる生態や、デンデの心の内が読み取れる、ドラゴンボール・デンデの名言や名セリフ集を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

フリーザ編で登場したナメック星人は、異常気象に見舞われた旧ナメック星の生き残りの最長老から生まれ、デンデは、最長老の108番目の子供にあたります。ナメック星人は、繁殖能力を持つ個体の口から卵として生まれ、短期間で多くの個体を生むことが可能と推測されます。しかし、子供が108人以上ともなれば、若い頃から生み続けていないと、子孫をより多く残すことはできないでしょう。

デンデの名言・名セリフからは、ナメック星人の知られざる生態を読み取ることもできます。食生活が水だけという設定は、戦闘タイプのナメック星人にも当てはまり、地球人との生態の違いを最も表しているでしょう。一方、クリリンが見かけた畑のような場所で栽培されていた野菜のような植物は、アジッサの苗木と説明されています。

「ドラゴンボール」の世界では、ドラゴンボールと龍神への願いによって死んだ人間を生き返らせることが可能ですが、デンデがこの世から消えてしまうと、同時にドラゴンボールもなくなり、誰も生き返られなくなる、最悪の事態もあり得ます。デンデにとっても、ドラゴンボールは、大切な人を蘇らせるための重要アイテムであり、終わりの見えない戦いへの不安をかき消すための、安定剤のような役割をしているでしょう。

以下では、「ドラゴンボール」の地球の神様であり、劇中の重要キャラクターであるデンデに関する感想や評価を紹介します。

デンデの初登場時は、ナメック星人の子供であり、「ドラゴンボール」のかわいいキャラクターとして人気をがあり、デンデのアニメ声優にも注目が集まっています。ナメック星人と言えば、ピッコロのような戦闘タイプが印象的ですが、戦闘力を持たないデンデは、他キャラにはできない回復能力を持ち、地球の戦士たちの強力なサポーターとして活躍しています。

ピッコロと分裂した地球の神様によって生み出されたドラゴンボールは、ピッコロとの融合によって一度は消滅したものの、デンデが地球の神様になったことで再び、ドラゴボールが生み出されました。最長老からは、一族で優秀と評されたデンデでしたが、ドラゴンボールは、デンデ以外のナメック星人でも作れるのではとの考察も見られ、ドラゴンボールとナメック星人の関係も注目されています。

デンデが龍神（ポルンガ）を呼び出す時に唱える呪文は、長いカタカナ言葉で発音しにくい印象がある一方、「ドラゴンボール」でもっとも有名なセリフとして認知されています。年を経るにつれ、学校の勉強は忘れてしまうことが多いけれど、子供時代に夢中になったものは、いくつになっても忘れることはなく、大人になった今でも、デンデの呪文を思い出せるとの感想も見られます。

「ドラゴンボール」のデンデの強さや能力、ベジータや最長老との関係、デンデの登場シーン、アニメ声優などを紹介しました。登場回数こそ少ないものの、悟空たち地球の戦士の回復を担ったり、ドラゴンボールの事象に関係するなど、要所ごとに重要な役目を担う、ドラゴンボールには欠かせないキャラクターです。