【鬼滅の刃】冨岡義勇の強さを考察！水の呼吸の技や過去・錆兎との関係も紹介

冨岡義勇の強さについて考察していく前に、『鬼滅の刃』の作品情報をまとめていきます。概要やあらすじも紹介しますので、『鬼滅の刃』について復習が出来る内容となっており、おススメです。また、今回のメインである冨岡義勇のプロフィールもここで紹介していきます。

『鬼滅の刃』は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)による漫画作品です。『週刊少年ジャンプ』にて2016年から2020年まで連載されていました。全205話で単行本は全23巻となっており、累計発行部数は2022年3月現在1億5000万部を超える大ヒットを記録しています。原作漫画が人気となった事で、アニメやゲーム、フュギュアなど様々なジャンルにメディアミックスされています。

時は大正時代、亡くなった父の仕事である炭焼きをしながら家族を支えている心優しい少年・竈門炭治郎は、ある日仕事から帰ると家族が惨殺されているという壮絶な現場を目の当たりにします。唯一生き残っていた妹の禰豆子は鬼と化しており、炭治郎に襲い掛かってきました。そこに鬼殺隊の剣士・冨岡義勇が助けに入り、炭治郎は命を助けられます。炭治郎は冨岡義勇の言葉をもとに、鬼殺隊になる為の試練を受ける事になるのでした。

冨岡義勇は鬼殺隊の最強の称号である柱の称号を持つ水柱で、水の呼吸の使い手です。年齢は初登場時点で19歳で、その時にすでに柱の証である『悪鬼滅殺』の文字が刻まれた日輪刀を所持していた為、炭治郎との初対面の時には柱であった事が分かります。日輪刀は水の呼吸の適正である事を表している青色で、亀甲型の鍔である事が特徴です。黒髪にクールな目つきをしており、基本的には無口であるため冷めた印象を受けます。

感情を表に出す事が少ないため誤解を生む事もあり、他の柱の怒りを買ったりなどのトラブルに発展する事も少なくありません。しかし、実際は炭治郎の覚悟を引き出すためにわざと厳しい発言をしたり、兄妹の絆を感じて鬼である禰豆子を見逃すなど、実際は情に厚く優しい人物です。性格が悪いという印象を周りに与える事があり、胡蝶しのぶに『みんなに嫌われている』と言われた際には『嫌われてない』と強く否定していました。

ここからはメインである、『鬼滅の刃』の冨岡義勇の強さについての考察をしていきます。鬼殺隊の最強の称号である柱であるというだけでもすでに実力の高さは一目瞭然で、誰しもが認めるものとなっていますが、冨岡義勇の強さは一言では語れないものとなっています。かっこいい水柱・冨岡義勇の強さの秘密をぜひご覧ください!

水の呼吸の型は全部で10種類となっており、主人公である炭治郎をはじめ、冨岡義勇の恩師である鱗滝左近次などの水の呼吸の使い手は状況を判断してそれぞれの型の技を繰り出しています。しかし、冨岡義勇は11番目の技である『拾壱ノ型・凪』をオリジナル技として編み出しました。冨岡義勇は一般隊士である炭治郎とは同じ水の呼吸の使い手でも速さや威力において天と地ほどの差があり、全ての技が一撃必殺の威力を誇っています。

『痣』とは、過去に鬼舞辻無惨を追い詰めたという始まりの呼吸の剣士達が発現していたもので、鬼と同じような模様が特徴です。剣士の強さが上がった事を証明する『痣』は、詳しくは語り継がれてこなかった為に不確かなものとなっており、鬼殺隊の中でもあまり重要視されていませんでした。しかし、炭治郎や甘露寺蜜璃(かんろじみつり)、時透無一郎(ときとうむいちろう)に『痣』が発現したため、現実味を帯びてきます。

それからは柱は『痣』を発現させる為に訓練をするようになりますが、4番目に『痣』が発現したのは冨岡義勇でした。冨岡義勇が『痣』を発現したのは最終決戦の場である無限城で、炭治郎と共に上弦の参である猗窩座との戦闘中です。戦いは困難を極め、冨岡義勇は猗窩座の技『破壊殺・脚式(流閃群光)』で壁を突き破って吹き飛ばされてしまいます。そしてぎりぎりの戦いの中で冨岡義勇の左頬に『痣』が発現しました。

『痣』が発現した冨岡義勇は技のスピードが格段に上がり、炭治郎や猗窩座は驚きを隠せないでしました。『痣』の発動条件は、以前に上弦の鬼との戦いの中で『痣』が発現した時透無一郎によって語られており、『体温が39度以上、心拍数が200を超える』というものだった為、この時の冨岡義勇は条件を満たしたのだと考えられます。そして冨岡義勇の活躍で猗窩座を足止めし、炭治郎との協力の末に猗窩座を倒す事に成功しました。

冨岡義勇は鬼になったばかりの禰豆子と対面した時、問答無用で殺そうとしていましたが、それを必死で止めようとする炭治郎や、鬼となりながらも兄を守ろうとする禰豆子に兄妹の絆を感じ、刀を収めます。そして、柱合会議にて炭治郎と禰豆子の処遇を話し合っていた時に、ほとんどの柱が炭治郎と禰豆子の処刑を発言する中、鬼殺隊の最高管理者である産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の読んだ鱗滝左近次の手紙で空気が変わります。

その手紙には、もしも禰豆子が人を襲う事があったなら竈門炭治郎および鱗滝左近次、冨岡義勇が命をもって償うと書いてありました。鬼となっても人間の心を残していた禰豆子に希望を感じた冨岡義勇は、自らの命をかけて禰豆子を信じる事に決めたのです。水柱として剣術の強さはもちろんですが、人を信じる心も冨岡義勇の強さの秘密と言えます。

過去の冨岡義勇は姉である蔦子(つたこ)と一緒に暮らしている普通の少年でした。しかし、ある日突然蔦子が鬼に殺されてしまいます。冨岡義勇は周りの人々に鬼が現れた事を必死で伝えますが、信じてはもらえません。そして1人になってしまった冨岡義勇を救ってくれたのが鱗滝左近次でした。姉を殺した鬼への復讐を誓った冨岡義勇は、それから鱗滝左近次のもとで水の呼吸の修行をすることになります。

鱗滝左近次のもとにはすでに錆兎(さびと)という弟子がおり、冨岡義勇にとっては頼れる兄弟子という存在でした。しかし、錆兎も鬼殺隊の試験で鬼によって命を奪われてしまうため、鬼殺隊となったあとも冨岡義勇はさらに剣術を磨いていきました。過去に起こった姉と錆兎の死が、冨岡義勇の強さの原動力となったのです。そして努力の末に水の呼吸を極めるほどになった冨岡義勇は、『凪』を生み出すほどの実力者となりました。

過去の姉や錆兎の死という出来事を経た事で類まれな強さを得て、炭治郎や禰豆子のために命を投げ出すという心の強さも持っている水柱・冨岡義勇ですが、ここからは彼の使う水の呼吸の技の数々を一覧で紹介していきます。水の呼吸の適性を持っており、極限まで磨きぬいている為、炭治郎よりも威力が高い技が多くなっています。水柱・冨岡義勇のかっこいい水の呼吸の技の数々をどうぞご覧ください!

冨岡義勇の水の呼吸の技①は『弐ノ型・水車』です。地面とは垂直になるように身体を1回転させながら切りつける技で、まともに食らわせれば身体を両断できます。攻撃範囲が広い為、背後の敵にも有効です。また、回転するごとに威力が増していくため、大型の鬼にも大きな効果を発揮します。身体を横にして、地面とは平行になるように回転する応用技『横水車』も存在します。

冨岡義勇の水の呼吸の技②は『参ノ型・流流舞い(りゅうりゅうまい)』です。水流がごとく足運びで流れるように移動しながら相手を切りつける技で、翻弄しながらカウンター攻撃を与える事が出来ます。斬撃を与えながら回避も行う事ができ、複数の方向に同時に攻撃出来る事も特徴です。派生技として『流流舞い・朝影』が存在し、ゲーム『鬼滅の刃・ヒノカミ血風譚』にて錆兎が使用していました。

冨岡義勇の水の呼吸の技③は『肆ノ型・打ち潮』です。岸辺に打ち付ける潮のように大きな斬撃を与える技で、波のように連撃に繋げる事によって複数の鬼の頸を切り落とす事も可能となっています。ただし、複数の敵を相手にする場合はある程度直線上に敵がいる事が条件です。冨岡義勇が最も多く使った技の1つで、得意技という印象を受けます。応用技としてあらゆる方面に連続斬撃を行う『打ち潮・乱』のあります。

冨岡義勇の水の呼吸の技④は『漆ノ型・雫波紋突き(しずくはもんずき)』です。水の呼吸の技の中でも最速を誇る突き技で、水の波紋の中心を狙うように敵を突き刺します。基本的には鬼は頸を切り落として討伐するため、一撃必殺というわけではありませんが、高速の突き技である為に牽制や相手の攻撃の勢いを殺すなど、汎用性の高い技です。空中から斜め下に曲線を描くように突き下ろす応用技『雫波紋突き・曲』もあります。

冨岡義勇の水の呼吸の技⑤は『拾壱ノ型・凪』です。『凪』とは、抜刀して自然体の状態から無数の斬撃を繰り出す事で、刀の範囲に入った敵だけでなく血鬼術さえも切り刻んで無に帰すという技です。風の吹いていない静かな海面をイメージして命名されたので、まさに『凪』という名前がぴったりとなっています。

水の呼吸は水のように柔軟に動く事から受け身の型と称されている為、『凪』は水の呼吸の最大奥義と言っても過言ではありません。水の呼吸を極めた冨岡義勇だからこそ生み出す事が出来た技です。下弦の鬼の繰り出した血鬼術を完全に無効化してみせ、上弦の鬼からも称賛された技となっています。

水の呼吸を極め、どの技も必殺技の威力を誇り、他人のために命を捨てる覚悟を持つという心の強さもある事が分かった水柱・冨岡義勇ですが、彼の魅力はそれだけではありません。ここからは、冨岡義勇のかっこいい魅力を紹介していきます。かっこいいだけではなく可愛いところもあるという冨岡義勇のエピソードを一挙ご紹介です。

炭治郎は家族を鬼によって殺され、妹である禰豆子を鬼に変えられてしまいます。炭治郎はそんな絶望的な状況の中、鬼である禰豆子を守るために禰豆子を抱きしめます。しかし、実際はそんな事をしても敵のいる状況なら殺されてしまうため、冨岡義勇は優しい言葉はかけずにあえて炭治郎を叱咤しました。これから鬼となった妹を守る事を決意した炭治郎に対して、厳しい言葉を投げかける事で炭治郎に強さを与えようとしたのです。

炭治郎と同じく家族を鬼によって殺されている冨岡義勇だからこそ炭治郎の絶望を感じ取り、相手の事を考えてあえて叱咤した事が分かります。この言葉を聞いた炭治郎は妹を守るために立ち上がり、あきらかに格上である冨岡義勇に立ち向かいました。そして炭治郎の覚悟と兄妹の絆を感じた冨岡義勇は、鱗滝左近次に紹介する事で炭治郎に鬼殺隊という道を印します。

那田蜘蛛山にて、炭治郎が鬼と交戦しているときに冨岡義勇と胡蝶しのぶが駆け付けます。胡蝶しのぶは他の鬼を殲滅するとともに禰豆子の事も殺そうとしてきます。しかし、冨岡義勇は禰豆子の事を守り、炭治郎と禰豆子を逃がしました。この事に怒った胡蝶しのぶは、冨岡義勇が隊律違反をしている事を叱咤するとともに、冨岡義勇が他の柱からも嫌われているという事を述べます。

冨岡義勇はこの時『俺は嫌われていない』と否定していましたが、胡蝶しのぶは『嫌われている事に気付いていない』と言ってさらに追い打ちをかけてきました。この時に少し傷ついたような表情を浮かべていた冨岡義勇ですが、普段のかっこいいクールなイメージから一変して可愛い印象を受けるシーンとなっています。しかし、実際は嫌われているというわけではありませんが、良いイメージを持たれていないのも事実です。

音柱である宇髄天元からは『根暗で葬式みたいな顔で辛気臭い』、煉獄杏寿郎からは『努力家だが声が小さい』など言われており、クールというよりは暗い人物だと思われているようです。元々は普通の少年だった冨岡義勇ですが、過去の出来事や宿命により口数の少ない人物となりました。

2度目の柱合会議にて、柱による直接の鬼殺隊隊士の訓練を行う事になった際に、他の柱達が訓練に参加するという中で冨岡義勇だけが訓練を拒否し、会議から立ち去ろうとしてしまいます。さすがに説明が足りない冨岡義勇に対して他の柱達が怒りをあらわにし、胡蝶しのぶも『さすがに説明が足りませんよ』と言いますが、冨岡義勇は『俺はお前たちとは違う』と述べて去っていきました。

これにより他の柱達から大きな反感を買う事になりますが、冨岡義勇は他の柱達を下に見てこの発言をしたわけではなく、逆に他の柱達を上に見ての発言だったのです。冨岡義勇は過去の錆兎との出来事によって、自分を水柱とは認めておらず、炭治郎に早く水柱になってほしいと考えていました。冨岡義勇は自分が他の柱達と肩を並べていい存在ではないと考えており、常に壁を作って接してきたという事です。

悪気はなくても基本的に言葉が足りないがために他の柱達と対立する事が多い為、良く思われない一番の原因となっています。しかし、冨岡義勇はクールで寡黙というよりは口下手なだけで、実際は鬼殺隊の仲間や弱い人間を守るために自分をいの一番に犠牲にできる熱い人物です。特に炭治郎の事は誰よりも気にかけており、禰豆子の事も守り抜いてほしいと考えていますが、口には出さないために伝わってはいないようです。

冨岡義勇は那田蜘蛛山にて鬼である禰豆子を胡蝶しのぶから逃がそうとしますが、この時になぜ鬼をかばうのかという事について説明を求められます。しかし、冨岡義勇は要点を説明するのではなく、『あれは確か2年前…』と言って炭治郎達との出会いから丁寧に説明しようとしていました。あきれた胡蝶しのぶは説明を遮りますが、口下手な冨岡義勇の可愛い天然エピソードとなっています。

この事から冨岡義勇は胡蝶しのぶに『天然ドジっ子』という印象を持たれるようになったようです。また、冨岡義勇が風柱である不死川実弥(しなずがわさねみ)と柱同士の訓練をしている時に、性格の違いから不死川実弥を怒らせてしまいます。その中で、炭治郎は不死川実弥はおはぎが好きな事を発言します。そこで冨岡義勇は次に不死川実弥に合う時はおはぎをあげようと考えたようですが、余計怒らせる結果となる事は歴然です。

クールな冨岡義勇は普段は笑顔を見せる事はめったにありませんが、好物である鮭大根を食べた時に笑顔を見せた事があるという鬼殺隊隊士達の間での噂があるようです。冨岡義勇が主人公を務める過去を描いた『冨岡義勇・外伝』では、外食の時に鮭大根を目の前にした冨岡義勇は光に包まれながら喜ぶ様子が描かれており、一緒に食事をしていた胡蝶しのぶと店の店主が少し引いているようなほっこりするシーンがありました。

冨岡義勇と錆兎は同じ鱗滝左近次を師に持っており、過去に一緒に修行をした仲です。錆兎の方が先に鱗滝左近次に師事したため、冨岡義勇にとっては兄弟子となっています。鬼殺隊の最終選別では冨岡義勇と錆兎の2人は同期として挑みました。

過去に錆兎と共に最終選別に挑んだ冨岡義勇でしたが、最初に出会った鬼によって気絶させられてしまいます。そして目覚めた時には最終選別が終わっていた為に合格となりますが、錆兎は1人でほとんどの鬼を倒した後に、手鬼によって殺されてしまっていました。

冨岡義勇が来ている着物は、半分が錆兎と同じ柄となっています。これは錆兎の着物と自分の着物を縫い合わせたからで、過去の弱かった自分のせいで錆兎が死んでしまった事を悔やんでいる事からの行動です。

多くの柱達が命を落とす無限城での戦いで、冨岡義勇は炭治郎と共に上弦の参である猗窩座を倒し、生き残ります。その後の鬼舞辻無惨戦でも片腕を失いながらも戦い続け、最後まで生き残りました。

『鬼滅の刃』の最終巻にて現代片が描かれていましたが、冨岡義勇の子孫である冨岡義一が登場しています。親友として錆兎と真菰の転生者と思われるそっくりなキャラも登場しており、一緒にガチャを回して楽しんでいました。

アニメ版『鬼滅の刃』で水柱・冨岡義勇を演じた声優は櫻井孝宏です。愛知県出身で1974年6月13日生まれの2022年3月現在47歳で、血液型はA型、事務所は『インテンション』に所属しています。『男性キャラクターボイス賞』や『海外ファン賞』など数々の賞を受賞している実力派声優です。

櫻井孝宏は2015年から放送が開始されたアニメ『おそ松さん』の主人公の1人・松野おそ松を演じています。松野おそ松は松野家の六つ子の長男で、無邪気な表情と赤い服が特徴です。他の兄弟と比べて個性が弱い事が悩みですが、ここぞという時にリーダーシップを発揮します。

冨岡義勇は水柱として異常な強さを持っていますが、この強さの代償にコミュ能力を失ったのではないかというファンの感想があります。確かに、普通の少年であった冨岡義勇ですが、過去の辛い出来事で寡黙な性格になり、強さを得た事が今回のまとめでも分かります。

冨岡義勇がかっこいいという『鬼滅の刃』ファンの感想があります。水柱として剣術の強さだけでなく心の強さもあり、さらにサラサラヘアーで端正な顔つきのルックスも、ファンが多い理由の1つです。

水柱・冨岡義勇がオリジナルとして編み出した水の呼吸の技『凪』ですが、これは自分を守ると同時に仲間を守るための技であるため、仲間を大切に思う冨岡義勇の本質を表している技だという『鬼滅の刃』ファンの感想があります。

『鬼滅の刃』の水柱・冨岡義勇の強さをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?過去の辛い出来事によって、大切な仲間を守るための力をつけて水柱まで上り詰めた事が分かります。クールな冨岡義勇ですが、天然でかわいいところもあり、不器用ながらも優しい性格で魅力溢れる『鬼滅の刃』の中でも人気の高いキャラです。