【呪術廻戦】五条悟の虚式「茈」とはどんな技？漢字の読み方や登場シーンは？

大ヒット作品『呪術廻戦』の中でも屈指の人気を誇るキャラクター・五条悟。彼の魅力の1つは圧倒的な強さであり、その強さを示す技の1つが虚式「茈」です。では、虚式「茈」とは、どんな読み方をするどんな技なのでしょうか？ここでは、五条悟が使う虚式「茈」を中心に、彼の強さについて紹介。また五条悟のプロフィールや、虚式「茈」以外の技、虚式「茈」の登場シーン、五条悟の領域展開などについて見ていきます。

五条悟の強さについて詳しくなれば、『呪術廻戦』の物語をより楽しむことができるでしょう。さらに、アニメ『呪術廻戦』で五条悟の声を担当した声優や、虚式「茈」に対するファンのコメントもチェックしていきます。五条悟の虚式「茈」などについて詳しく見ていく前に、まずは『呪術廻戦』の基本情報をおさえておきましょう。

『呪術廻戦』は、2018年3月から『週刊少年ジャンプ』で連載されているダーク・ファンタジー漫画。作者は芥見下々です。人間の負の感情から生まれる「呪霊」という化け物を祓う「呪術師」の活躍を描いた作品で、魅力的なキャラクターたちとシリアスな展開、独特の世界観が話題を呼び、ジャンプを代表する作品の1つとなりました。ファンの間では「呪術」という略称で親しまれています。

本編の前日譚として『東京都立呪術高等専門学校』という作品があり、『呪術廻戦 0巻』として発売されています。漫画のヒットを受け、2020年10月にテレビアニメ化。アニメ化がきっかけでさらに人気が増し、2021年12月24日には『呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校』を原作とした映画が『劇場版 呪術廻戦0』というタイトルで公開される予定となっています。アニメや映画以外にも、様々なメディアミックスが展開されています。

オカルト研究会に所属する男子高校生・虎杖悠仁。彼の唯一の身寄りである祖父が亡くなったある日のことです。オカルト研究会の先輩たちが学校に隠されていた「両面宿儺の指」の封印を解いたことがきっかけで、呪霊と呼ばれる化け物が発生。

虎杖は呪術師の少年・伏黒恵とともに、先輩たちを救うため学校に乗り込みます。そこでピンチに陥った虎杖は、戦う力を得るために「両面宿儺の指」を飲み込みました。その日から、虎杖は呪霊と戦う呪術師としての道を歩み始めます。

五条悟は『呪術廻戦』および『東京都立呪術高等専門学校』の主要キャラクターの1人。呪術高専東京校の1年生の担任をしている先生で、日本に4人しかいない特級呪術師の1人です。1989年12月7日生まれで、年齢は28歳。身長は約191センチで、一人称は普段が「僕」。学生時代は「俺」と言っていました。好きな食べ物は甘いもので、嫌いなものはアルコール。大抵のことは何でもこなしてしまうため、特技はありません。

白い髪に宝石のように輝く碧眼が特徴的な、とんでもない美形。その目は美しいだけでなく「六眼」といって、術式の情報を読み取ることができる特別なものです。この特別な目を隠すため、基本的に普段は目を目隠しなどで覆っています。性格は飄々として軽薄な振る舞いが目立ちます。性格は周りからクズと評されることもあるほど悪く、それは自他ともに認めるところ。話し相手を煽ることがとても得意です。

しかし、自身の生徒たちを大切にしている心は真実。腐りきった呪術界を変えるため、将来を背負う若い呪術師たちの教育は、一見そうは見えませんが熱心に行っています。呪術界において長い歴史と権力を持つ名家「呪術界御三家」の1つである五条家の現当主で、実は日本三大怨霊の1人である菅原道真の子孫。名家を背負うに相応しい実力を持っており、その強さは呪術界「最強」と謳われています。

五条悟がどんな自分かある程度わかったところで、続いては五条が使う虚式「茈」について紹介していきます。虚式「茈」とは一体どんな技なのでしょうか？また、ここでは虚式「茈」を紹介するのに絶対に無視できない技、術式順転「蒼」と術式反転「赫」についても見ていきます。

術式順転「蒼」と術式反転「赫」とはどんな技なのでしょうか？こちらもしっかりチェックしておきましょう。また、五条悟を象徴する能力の1つである無下限呪術についても、ここで説明していきます。それぞれの術式を見て、五条悟がいかに強いのかを確認しておきましょう。

無下限呪術とは、日常のいたるところに存在している「無限」を現実化させる術式のこと。読み方は「むかげんじゅじゅつ」です。「無限」を現実化させるとどういうことができるのかというと、まず自分の周囲に無限を現実化させることにより、攻撃はもちろん飛んでくる瓦礫や返り血などの液体、とにかく様々なものとの距離が0にならない、つまりは当たらなくなります。

無下限呪術の理論の元ネタは「アキレスと亀」という有名なパラドックスです。俊足のアキレスと鈍足の亀が競争することになり、ハンデということでアキレスは亀の100メートル後方からスタートします。実際にスタートしてみると、アキレスは何故か亀に追いつくことができない、という話です。現実的には、アキレスは亀に追いつけるのですが、五条の無下限呪術はこのパラドックスを現実化しています。

そんな無下限呪術ですが、五条はこの術式を応用することによって自身の攻撃を加速させたり、瞬間移動したりすることもできます。非常に便利な能力ですが、これだけのことをこなすのですから当然発動は簡単ではありません。繊細なコントロールと緻密な計算が必要な術式で、常に発動しておくとなると脳に相当な負荷がかかります。

そのため、五条は無下限呪術を常時発動するにあたり、負荷がかかって焼き切れてしまう脳を修復するために体の治癒を可能とする反転術式も一緒に発動し続けています。これらのことを一度にこなせる五条だからこそ、無下限呪術をオートで発動させ続けることができるのです。また、全てを弾くわけではなく、危険度などによって弾くか弾かないかを選別しています。だから生徒たちなど、味方とは普通に触れ合えるのです。

術式順転「蒼」とは、無下限呪術の本来の術式を強化し、収束する力を発生させる技。つまり簡単に言えば、物体を吸い寄せる力です。読み方は「じゅつしきじゅんてん あお」。吸い寄せる力を活かして周囲を更地に変えることもできますし、自身の攻撃速度を上げたり、長距離の瞬間移動も可能。ただし、いつでも好きなタイミングで使用できるというわけではありません。

また、引き寄せたものを押し潰したり爆発させたりすることができるほどの力を発揮できますが、それは逆に大きな反応を自分の近くで発生させることはできないという弱点にも繋がっています。イメージとしては、小規模なブラックホールのようなものです。ちなみに、技名「蒼」の前につく術式順転とは、呪力が持つ本来の力「マイナス」のエネルギーを使う術式の総称です。

術式反転「赫」とは、「反転術式」で生み出した「プラス」のエネルギーを使い、本来の術式の効果を反転させた技のことです。読み方は「じゅつしきはんてん あか」。まず、反転術式とは、本来「マイナス」の力を持つ呪力をかけ合わせて「プラス」の力にする技術です。この「プラス」の力を使って本来の術式、五条ならば無下限呪術の逆の効果を生み出すのが術式反転です。無下限呪術が持つ本来の「マイナス」の力は収束。

術式反転で扱う「プラス」の力は、その逆の発散であり、術式反転「赫」は無限を発散させることで生み出される強力な衝撃波のようなものです。そもそも使用するのに反転術式という難しい技術のコントロールが必要なこと、さらに扱えるようになっても出力が大きすぎて周囲に甚大な被害を及ぼしかねないため、町中など周囲に一般人がいる状況では使いづらいなど、いくつかの欠点もあります。

虚式「茈」は、術式順転「蒼」と術式反転「赫」を合わせた複合術式と呼ばれるものです。この技は、五条が扱う術式の中でも最強の威力を誇る技です。術式順転と術式反転、マイナスとプラスの相反するエネルギーをかけ合わせることで仮想の質量を生み出し、それを押し出します。不可視の重さが恐ろしいスピードで飛んでくるのです。その威力は、森の広範囲を抉り取ってしまうほどです。

虚式「茈」は、五条家や御三家の中でも一部の人間しか知らない奥義だと言われています。五条家に伝わる無下限呪術を使いこなし、五条家の中でも珍しい六眼を持って生まれ、奥義である虚式「茈」も使うことができる。だからこそ、五条は現代最強の呪術師だと言われているのです。

ここからは、五条悟が使う虚式「茈」の読み方や、虚式「茈」の登場シーンについて紹介していきます。ふりがなが振ってあるならともかく、漢字だけ見て「茈」の読み方がわかる人は多くないでしょう。虚式「茈」の読み方をチェックし、また文字の由来についても知っておきましょう。虚式「茈」の登場シーンは、『呪術廻戦』の中でも特に人気の高いシーンです。チェックしたあとは、漫画やアニメで実際に見てみるといいでしょう。

虚式「茈」の読み方は「きょしき むらさき」です。「茈」という漢字が難しく見慣れないものであるため、読めなかった人は少なくないでしょう。「茈」とは、元々は植物の名前で、「し」や「せん」という読み方をします。ムラサキ科の多年草で、根は染料として用いられます。中国では、この「茈」を使って布を紫色に染めていたそうです。

五条の虚式「茈」が披露されたのは、京都姉妹校交流会でのことでした。呪術高専は東京校と京都校があり、この2つの学校の学生同士が競い合う恒例行事があります。それが京都姉妹校交流会です。この交流会に、呪詛師と呪霊が乱入するという事件が起こりました。生徒たちの身の安全を守るため、東京校・京都校の教師陣はすぐに動き出し、1年の担任である五条ももちろん動きます。

五条は呪詛師の組谷鞣造を瞬く間に戦闘不能にすると、次に虎杖悠仁と京都校の東堂葵が対峙していた特級呪霊・花御に狙いを定めました。虎杖たちがいる場所と五条がいる場所はかなり離れていたのですが、五条は虚式「茈」を放つことで森の広範囲を抉りながら花御に攻撃を仕掛けます。五条が参戦したことにより花御は撤退。呪詛師と呪霊による交流会襲撃事件は幕を下ろします。

このストーリーでは五条の規格外の強さが示され、五条の人気をさらなるものにしました。五条が虚式「茈」を放つシーンは、コミックス単行本だと6巻、アニメ『呪術廻戦』では20話で見ることができます。どちらも五条悟ファンは必見です。特に、アニメの作画は大変美しく、視聴者から高い評価を得ています。

虚式「茈」という規格外の大技を使う五条悟。彼は呪術師・呪詛師・呪霊の中でもごく一部の者しか習得していない「領域展開」を使うことができます。そもそも領域展開とはどんなもので、五条の領域展開はどのような力を持っているのでしょうか？ここからは領域展開についての説明と、五条の領域展開「無量空処」について見ていきます。

領域展開とは、術式を付与した生得領域、つまりは自分の心の中にある自分だけの空間を呪力を用いて外に構築し作り出した結界のようなものです。自分だけの空間なので、領域展開の内容は構築する呪術師や呪霊によって様々。領域展開は相当な量の呪力を消費する大変なことなのですが、そのぶんメリットもあります。まずは、領域展開を行った術者のステータスが上昇するということ。

ゲームでいうところの「バフ」のような効果があります。次に、領域内で発動した付与された術式は必中であるということです。そのため、敵の領域内に閉じ込められてしまうと圧倒的に不利。下手をすれば、領域内に入った時点で死が確定します。

最強に思える領域展開ですが弱点もあり、先に説明した通り膨大な呪力を消費してしまうこと、領域展開を解除したあとは一定時間術式が使えなくなること、そして閉じ込めることに特化しているため外からの攻撃には強くないことが挙げられます。メリット・デメリットはありますが、強力であることは確か。「術式の最終段階」「呪術戦の極致」などと言われ、習得している者はごく僅かです。

最強の呪術師と言われている五条も、もちろん領域展開を習得しています。彼の領域展開は「無量空処」。「むりょうくうしょ」という読み方をします。無量空処は、生きるという行為に無限回の作業を強制する空間。生き物は知覚・伝達・行動を繰り返して生きています。無量空処はこの中の知覚と伝達を延々と繰り返させることで、いつまでも行動ができないようにする。つまり無量空処を受けた者は、何もできなくなってしまうのです。

いつまでも押し寄せる情報が完結せずに動けない、ということになります。もちろん、術者である五条は普通に動けますので、無量空処を食らった相手の死はほぼ確定となります。作中、無量空処を受けた漏瑚という特級呪霊は逃げおおせましたが、これは五条が情報を聞き出すために手加減した結果。五条が殺すという強い意思を持っていたら、あっという間に殺されていたでしょう。

五条が領域展開「無量空処」を披露するシーンは、コミックス単行本では2巻で、アニメ『呪術廻戦』では7話で見ることができます。領域展開についての説明をじっくり見たい人は文字で表現されている漫画で、戦闘シーンの迫力や躍動感を堪能したい人はアニメでチェックするといいでしょう。五条の強さがわかる、重要なシーンです。

『呪術廻戦』屈指の人気キャラクターである五条悟。では、アニメ『呪術廻戦』で五条の声を担当したのは誰だったのでしょうか？ここからは、アニメ『呪術廻戦』で五条悟の声を担当した声優のプロフィールや、その他出演作品について見ていきます。五条悟の声を担当した声優がどんな人物で、どのようなキャラクターを演じたことがあるのか確認しておきましょう。

アニメ『呪術廻戦』で五条悟の声を担当したのは、声優・ナレーターの中村悠一です。中村悠一は1980年2月20日生まれで、血液型はB型。香川県出身で、所属事務所はインテンションです。元々は映画の吹き替え声優を志し、高校卒業後に上京。代々木アニメーション学院に入学しました。代々木アニメーション学院卒業後は、東京ドラマハウス、トリトリオフィス、シグマ・セブンなどの事務所を転々としています。

現在は、声優の鈴村健一が代表取締役を務める声優事務所・インテンションに所属。アニメはもちろん、映画の吹き替えやナレーションなど様々な活動を行っています。趣味は洋画鑑賞とゲーム。同じ声優の杉田智和と仲が良いことで知られています。その他、吉野裕行や保村真、安元洋貴とはゲーマー仲間だそうです。愛称は、鈴村健一によって命名された「ゆうきゃん」が有名です。

アニメ『呪術廻戦』で五条悟を演じた声優・中村悠一の主な出演作品は、アニメが『おおきく振りかぶって』（阿部隆也）、『機動戦士ガンダム00』（グラハム・エーカー/ミスター・ブシドー）、『CLANNAD-クラナド-』（岡崎朋也）、『マクロスF』（早乙女アルト）、『妖狐×僕SS』（御狐神双熾）、『ハイキュー!!』（黒尾鉄朗）、『魔法科高校の劣等生』（司波達也）、『おそ松さん』（松野カラ松）など。

吹き替え映画は『マーベル・シネマティック・ユニバース』（スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ）、『ハンガー・ゲーム』（ウィル・ブレークリー）、『アクアマン』（オーム王/オーシャンマスター）、『キング・オブ・エジプト』（ホルス）、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』（ニュークス）、『死霊のはらわた』（デビッド）、『ソニック・ザ・ムービー』（トム・ワカウスキー）などです。

五条悟の技の名前は難しい漢字が使われており、特に虚式「茈」の読み方がわからなかったという人は多いようです。逆に、「ムラサキ」という読み方は知っていたけれど漢字が「紫」だと思っていた、という人もいました。

アニメ『呪術廻戦』20話で五条が虚式「茈」を披露しました。その際のBGMは『虚式「茈」』というタイトルなのですが、この曲もかっこいいとかなり好評だったようです。20話の虚式「茈」のシーンは、美しい作画はもちろん、音楽にも注目したいところです。

アニメ『呪術廻戦』20話で登場する虚式「茈」のシーンは、多くの人から高い評価を得ています。あまりのかっこよさに、同じシーンを何度も見直す人も多かったようです。虚式「茈」のシーンによって、五条悟の強さとかっこよさが表現されていました。

『呪術廻戦』の人気キャラクター・五条悟が使う術式・虚式「茈」の読み方や技の特徴を中心に、五条悟の強さや魅力について見てきましたが、いかがでしたでしょうか？虚式「茈」という技を見るだけで、五条がいかに強い存在かがわかったかと思います。そしてその強さこそ五条の大きな魅力の1つであり、『呪術廻戦』という作品の魅力にも繋がっています。

漫画でもアニメでも五条の戦闘シーンは人気があり、特に虚式「茈」を放つところは多くのファンから高い支持を得ています。興味を持った人はぜひ、虚式「茈」など数々の技を使って敵を圧倒する五条悟の姿を、漫画・アニメでチェックしてみてください。