【おおかみこどもの雨と雪】 花が通う大学のモデルは?白十字など周辺のロケ地も紹介

『おおかみこどもの雨と雪』のお母さんこと花は、物語の始まりに登場した際は大学生でした。夫の「おおかみおとこ」の“彼”との出会いも大学で、花にとって大学は人生を変える運命の場所だったと言えるでしょう。『おおかみこどもの雨と雪』の序盤で登場する大学には、モデルとなったロケ地があります。『おおかみこどもの雨と雪』の大学の舞台は東京の一橋大学です。また、一橋大学以外にも、花と彼が待ち合わせしていた白十字という喫茶店も実在していました。この記事では、『おおかみこどもの雨と雪』のロケ地や舞台を紹介します。

【おおかみこどもの雨と雪】 花が通う大学のモデルは?白十字など周辺のロケ地も紹介のイメージ

目次

  1. おおかみこどもの雨と雪とは?
  2. おおかみこどもの雨と雪の花が通う大学のモデル
  3. おおかみこどもの雨と雪のその他の舞台やロケ地一覧
  4. おおかみこどもの雨と雪の花が妊娠した年齢・性格や子育
  5. おおかみこどもの雨と雪の花の声優
  6. おおかみこどもの雨と雪に関する感想や評価
  7. おおかみこどもの雨と雪の大学まとめ

おおかみこどもの雨と雪とは?

『おおかみこどもの雨と雪』を観ると、序盤のシーンで大学が登場します。一見架空の大学に見えるかもしれませんが、その外観から「あれ?この大学何か見たことある…」と思った方もいるようです。その通り、花が通った大学にはモデルとなった舞台があるのです。『おおかみこどもの雨と雪』で登場した大学のモデルは一橋(ひとつばし)大学だと言われています。

大学にそびえる時計台を見て、最初は「東京大学なのでは?」と言われていましたが、一橋大学との共通点が見つけられ、花の通う大学のロケ地は一橋大学でほとんど確定しました。この記事では、『おおかみこどもの雨と雪』の大学ロケ地や、花と“彼”の待ち合わせ場所となった白十字の喫茶店など、映画のモデルとなった舞台を紹介します。

おおかみこどもの雨と雪の概要

2012年に公開された『おおかみこどもの雨と雪』は細田守監督が手掛けた2つ目のオリジナルアニメ映画作品です。細田監督は『おおかみこどもの雨と雪』で脚本を初めて務め、「親子」を題材としたストーリーを書き下ろしました。大学生だった主人公・花が、「オオカミ男」の“彼”と運命的な出会いを果たし、「おおかみこども」が生まれ、その成長を見守る13年間が描かれています。

『サマーウォーズ』『時をかける少女』など、細田監督の作品に貢献してきたスタッフが制作に携わっており、キャラクターデザインは貞本義行さん、脚本は奥寺佐渡子さんが務めました。

細田監督は『おおかみこどもの雨と雪』を作り上げるために、アニメーション制作会社「スタジオ地図」を創設しました。また、『おおかみこどもの雨と雪』では、漢字の「狼」は用いられず、主にひらがなとカタカナ(おおかみ/オオカミ)のみで表記されています。

おおかみこどもの雨と雪のあらすじ

東京都の外れに建てられた国立大学に通う花は、奨学金で学費を払い、アルバイトを掛け持ちして生活費を賄う日々を送っていました。授業態度も他の学生より真面目で、勉学に励んでいた花は、ある日教室の窓辺の席に座る男性の姿を見かけました。男性は真面目に黙々とノートを取っており、花はその姿に目を奪われました。この時、花は夫となる“彼”と出会ったのです。

最初は寡黙な彼でしたが、花と一緒にいる内に笑顔も会話も増えました。そしてある夜、彼は花に自分の正体が「オオカミ男」であることを明かします。花は彼の本当の姿を見ても、彼を愛おしいと思いました。彼と花は子供にも恵まれ、穏やかで優しい日々を過ごしていましたが、2人目の雨が産まれた後に、彼が遺体となり発見されます。花達は新しい暮らしを強いられるのでした…。

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おおかみこどもの雨と雪の花が通う大学のモデル

考察①花が通う大学のモデルは一橋大学の社会学部

『おおかみこどもの雨と雪』の序盤。19歳だった花が通っていた大学のモデルは、東京都国立市にある一橋(ひとつばし)大学です。ロケ地の一橋大学は、映画内でどのくらい再現されているのか、確かめてみると、いくつかモデルと思わしき風景や建物が現れます。劇中で描かれる大学の正門と舞台の一橋大学の正門を見比べると、合致している点が複数あるのです。

例えば、信号機の設置場所や、花が植えられた箇所、塀(右側)も何もかもそっくりです。公式で舞台・ロケ地認定されているので、似てないはずがありませんね。国立市のキャンパスでは、社会学部、法学部、商学部、経済学部があります。花が出席していた授業の内容を聴くと、「ソクラテス」「リュコン」などの名が挙がっていました。

これらは古代ギリシャ人の名前です。一橋大学の社会学部は、西洋古代史の授業を受けることができるため、花が社会学部であることが示唆されています。彼が亡くなってから、子育てに悩んだ花は、大学の休学を決意しました。

雨と雪が小学生になると、花は新川自然観察の森を訪れ、そこの観察員となるため履歴書を書きます。そこには「大学中退」という文字がありました。ちなみに、新川自然観察の森にもモデルとなった舞台があり、神奈川横浜市にある「横浜自然観察の森」がそれに該当します。

考察②大学のモデルが一橋大学になった理由は学費が安いから?

父子家庭で育った花。高校生の時に父親を亡くし、身寄りがありませんでした。大学時代は授業とアルバイトを両立させながら、奨学金で学費を払っていました。いつも笑顔で優しい花ですが、実はとても苦学生だったのです。細田監督は、そんな花の境遇を考慮し、授業料の負担が少ない国立大学(一橋大学)を彼女の大学の舞台に選んだと言われています。

『おおかみこどもの雨と雪』が公開された2012年では、その時の国立大学の授業料は535,800円(年額)でした。国立なので、一橋大学も京都大学も東京大学も一律その年額だったようです。一方、私立大学の場合は、同じ社会学部でも1,000,000円を超えており、その年額は国立大学の倍くらいの高さでした。

両親は亡くなり、頼れる人もいなかった花が大学に通うためには、学費の安い国立大学しか選択肢が無かったと言えるでしょう。一橋大学が舞台となったのは、花が貧しい生活を強いられていた背景もあるようですね。

考察③一橋大学社会学部の偏差値

花が通っていた大学の舞台となった一橋大学は偏差値が高く、67.5~72.5だと言われています。子育ての関係で、大学を休学後中退したものの、やはり花は聡明な人物だと言えるでしょう。一橋大学は、各学科で偏差値は異なりますが、国立大学の偏差値ランキングでは3位に入るほどの大学です。そのため、花はもしかしたら京都大学や東京大学を受験しても合格していたかもしれません。

花はインターネットで調べるよりも、本で勉強する方が性に合っているようで、記憶力も優れていそうです。人から教えてもらったとはいえ、野菜作りもマスターしてしまうのですから、ポテンシャルの高さに驚かされます。

基本的にどんなことでも順応できる花は、大好きな相手がオオカミ男でも、「好き」という気持ちを大切にしました。自宅での出産や、我が子の雨と雪を育てる際も、自ら率先して打開策を見出だし、ずっと生きてきたのです。花の機転の良さや賢さは、大々的に描写されたわけではありませんが、映画の各所で観られます。

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おおかみこどもの雨と雪のその他の舞台やロケ地一覧

ロケ地一覧①喫茶店の白十字

花とオオカミ男の彼が待ち合わせ場所として使っていたお店のロケ地です。「白十字」のロケ地は格式ある喫茶店です。ロケ地だった「白十字」の店舗は2021年7月4日に閉店し、同年7月6日に新たな店舗が同じ国立市のブランコ通りにオープンしました。旧「白十字」店舗の居場所は、JR国立駅の南口を出た所を真っすぐに進んだ右手にあります。

改札を出てから約5分で到着する旧「白十字」店舗の跡地ですが、そこをさらに進むと一橋大学の国立東キャンパスに辿り着きます。花と彼がクリスマスに「白十字」の前で待ち合わせしていた時、何時間経っても彼が来なくて、花はずっと待ち続けていました。

その健気な姿が切なくも愛おしいと思えてしまうシーンでした。『おおかみこどもの雨と雪』のロケ地の1つである旧「白十字」はなくなってしまいましたが、その歴史は新店舗の「白十字」ブランコ通り店に引き継がれたのです。

ロケ地一覧②ほくしんクリーニング本店

『おおかみこどもの雨と雪』の序盤で花のアルバイト先として登場したクリーニング屋さん。このモデルとなったクリーニング屋さんは、「ほくしんクリーニング」の本店で、喫茶店「白十字」のすぐ目の前でした。

花のアルバイト先の舞台となった「ほくしんクリーニング」は、既に閉店していますが、映画公開後の一時期は花のアルバイト先であると自ら発信も行っていたようです。映画内のたった15秒ほどのシーンに登場した「ほくしんクリーニング」ですが、かなり詳細に描かれていたと評価されています。無くなる前に行けた方はラッキーだと言えるでしょう。

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おおかみこどもの雨と雪の花が妊娠した年齢・性格や子育

ネタバレ①花が妊娠した年齢

オオカミ男の彼と出会った時、花は大学生でした。そのため、年齢は低くても18歳以上だったと言えるでしょう。『おおかみこどもの雨と雪』の劇中で、花は大学在籍中の18~22歳の間に妊娠・出産したことが描かれています。妊娠~出産、育児までの期間、花は大学を休学していたようで、数年後中退したことが示唆されていました。

『おおかみこどもの雨と雪』のストーリーの終わりでは、雪が中学校に進学し、寮に入りましたが、物語の序盤から12年経ったと考えると、その際の花の年齢は30歳前後だと推測できます。産んだ年齢が大学生の頃だったので、2人子供を産んだお母さんとしては、とても若いと感じられるかもしれません。

ネタバレ②花の性格

『おおかみこどもの雨と雪』の作中で、花は優しく穏やかな性格の人物として描かれました。しかし、一部の視聴者からは「花の性格がやばい」と言われているようです。心細くてつらい育児中もずっとニコニコしていて、怒りを見せることも少なかったため、共感を得られない部分もあったのかもしれません。しかし、花は花です。

世の中の全ての母親が同じように振る舞うことがないように、花も自分なりの育児方法や乗り越え方を模索していたのでしょう。愛した彼もオオカミ男でしたし、彼との間に生まれた雪と雨もおおかみこどもです。彼がオオカミ男でもあまり動じず、受け入れた花なのですから、世間的には浮世離れした感性を持っていると言えます。しかし、花のやばいは、どんなことに対しても寛容的でやばいという意味なのかもしれません。

ネタバレ③花の子育ては賛否両論?

『おおかみこどもの雨と雪』は、序盤は都会が舞台でしたが、雨と雪の子育てが困難になり、花は2人を連れて田舎へ引っ越します。花の育児でよく指摘されることは、雨に愛情が偏っているのでは、という点です。しかし、そう感じない視聴者も多いので、全員がそう思っているわけではありません。姉の雪は小学校に通うようになると、少し戸惑いつつも他の子供達とすぐに仲良くなり、環境に馴染んでいきました。

しかし、弟の雨は人間ではなくオオカミとして生きることを選び、最終的には雪と真逆の生活を送るようになります。花はただでさえ大変な子育に加えて、思い悩む子供達の人生の選択肢も考える必要があったのです。オオカミとして生きたい雨に付き添う花のシーンが印象的なので、贔屓しているように見えたのかもしれません。

人間で生きるのか、オオカミで生きるのかは、究極の選択肢です。雪と雨が自分の好きな生き方を選べるように、花は自分なりに頑張り、2人を育て上げたと言えるでしょう。世間で言う「普通」とは違った雪と雨の母親だからこそ、育て方も特殊だったのかもしれません。

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おおかみこどもの雨と雪の花の声優

宮﨑あおいのプロフィール

『おおかみこどもの雨と雪』で花を演じた声優は宮﨑あおいさんです。俳優業が主な宮﨑さんですが、『おおかみこどもの雨と雪』では、声優としての演技も好評でした。1985年(昭和60年)11月30日生まれ、東京都杉並区出身。身長は163cm、血液型はO型。

所属事務所はヒラタインターナショナル。配偶者はV6の岡田准一さん。宮﨑さんが俳優業を本格的に始動させたのは1997年~1999年頃です。映画デビューは1999年に制作された大林宣彦監督の映画『あの、夏の日 / とんでろ、じいちゃん』でした。

宮﨑あおいの主な出演作品

宮﨑あおいさんの出演作品の多くはNHKのドラマと映画作品だと言われています。NHK作品だと、連続テレビ小説『純情きらり』(2006)のヒロイン・有森桜子役や、大河ドラマ『篤姫』(2008) の主人公・篤姫役などを演じ、さらに2度目の連続テレビ小説出演となった『あさが来た』(2005~2016)では、W主人公の1人で、姉・はつ役を演じました。

映画作品としては、2002年のホラー映画『富江 最終章 〜禁断の果実〜』の橋本登美恵役や、人気漫画の実写化で話題となった『NANA』(2005)の小松奈々役、また宮﨑さんの歌唱シーンが有名な『ソラニン』(2010)の井上芽衣子役などの代表作があります。

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おおかみこどもの雨と雪に関する感想や評価

『おおかみこどもの雨と雪』の舞台は東京だけではありません。花達が暮らす家や、その周りを囲む美しい自然にもモデルがあります。『おおかみこどもの雨と雪』で登場した家や自然風景のロケ地は富山県に存在します。その美しい景色はきちんと映画に反映されていました。

花がアルバイトをしていたクリーニング屋さんは、既に閉店し、現在は全く違う企業の店舗がその場所に入っているようです。どことなく建物がクリーニング屋さんの面影を残しているので、映画のモデルの地として存在し続けることでしょう。

上述した通り、『おおかみこどもの雨と雪』のロケ地の多くは富山県にあります。東京の聖地巡礼だけでは物足りないと感じた方は、富山県にあるロケ地(自然風景)を見に行くと、より『おおかみこどもの雨と雪』の世界観に触れられることでしょう。

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おおかみこどもの雨と雪の大学まとめ

この記事では、『おおかみこどもの雨と雪』のロケ地となった大学や喫茶店、クリーニング屋さんなどを複数紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?作品のファンの方は、機会があれば、是非映画の舞台を訪れてみてください!

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