【おおかみこどもの雨と雪】映画の舞台となったのは富山？聖地巡礼・ロケ地まとめ

アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」に登場した自然豊かな風景の多くは、富山県をモデルとし、人気作品のロケ地として、多くの観光客が巡礼に訪れています。今では、「おおかみこどもの雨と雪」から、花が青春時代を過ごした東京のロケ地や国立大学のモデル、花と雪・雨姉弟が移り住んだ田舎のモデルとなった富山の美しい自然の名所や、聖地化した富山の古民家などを紹介します。

細田守監督の長編アニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」は、スタジオ地図制作による作品で、2012年7月に公開されました。「親子」をテーマに、女子大生の主人公が、おおかみおとこと出会い、姉弟のおおかみこどもを育てる13年間を描いており、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門・優秀賞をはじめ、国内外の賞を数多く獲得しました。

東京の国立大学に通う花は、大学の教室でおおかみおとこである「彼」と運命的な出会いを果たし、姉弟のおおかみこどもに恵まれます。しかし、雨の誕生後、まもなく彼は死亡し、東京での子育てに限界を感じた花は、田舎に引っ越すことを決めます。そして、人々との助けを得ながら子育てにいそしむ花でしたが、おおかみこどもの姉弟は、それぞれの生き方を模索していました。

「おおかみこどもの雨と雪」の映画の舞台は、細田守監督の故郷・富山県や東京都国立市を舞台とし、映画の公開をきっかけに、アニメファンが集う聖地として知られるようになりました。以下では、人気聖地スポットとして注目を浴びる、富山県のロケ地や、花の青春時代の舞台となった東京都国立市にある聖地・ロケ地を紹介します。

花が奨学金を借りて通っていた東京の国立大学は、東京都国立市にある一橋大学がモデルとなっています。花と彼が授業を受けていた国立大学の講堂やレトロな階段の踊り場は、一橋大学に実在する場所をモデルに描いていますが、ロケ地は大学なので一般の方は建物内には入れません。しかし、校内の散策などは認められており、学生の邪魔にならないように訪れてみましょう。

また、「おおかみこどもの雨と雪」で描かれた国立大学の外観のデザインも、一橋大学をモデルとしており、個性的なキャンパスが目を引きます。花が通った国立大学のモデル・一橋大学の国立キャンパスは、JR中央線国立駅南口から徒歩10分、または南武線谷保駅北口から徒歩20分で、大学通り沿いにあります。一方、花のアルバイト先のクリーニング屋のモデルも、国立駅前に実在します。

花と彼のデートの待ち合わせ場所となったお店のモデルは、老舗の洋菓子店・白十字南口本店です。国立駅から徒歩3分の場所にあった洋菓子店は、1955年に創業した国立市のランドマーク的存在であり、ケーキはもちろん、コーヒーや軽食が美味しいと評判のお店でした。異国情緒あふれる雰囲気や、手頃な値段で人気を博した白十字南口本店は、2021年7月4日に閉店し、ブランコ通りの仮店舗で営業しています。

雪・雨姉弟が通った小学校は、富山県滑川市にある田中小学校の旧校舎をモデルとしています。田中小学校の旧校舎は、国登録有形文化財にも選ばれ、富山県の歴史ある建物の1つに数えられます。田中小学校は、現在は別校舎で授業を行っているため、旧校舎への聖地巡礼は控えましょう。

花と子供たちの移住先として選ばれた富山県は、細田守監督の生まれ故郷であり、花のイメージに合うとの理由から、富山県中新川郡上市町にある古民家・山崎家が起用されました。花の家のモデルとなった古民家は、明治20年に建てられた歴史ある建物で、過去には取り壊しも検討されましたが、「おおかみこどもの雨と雪」のロケ地として、古民家の保存が検討されました。

そして、平成26年には、NPO法人おおかみおおかみこどもの花の家として運営されることとなり、建物の管理は、家主の山崎さん夫婦が行っています。古民家のある場所は、富山県群上市でも山奥に位置し、最寄り駅からタクシーを利用する、または車で向かうことがおすすめです。古民家へは、徒歩で向かう場合は、大岩山日石寺から40分ほどかかります。

古民家の入り口には、「おおかみこどもの花の家」と書かれた看板が設置され、古民家の内部の見学・撮影も可能です。営業時間は9:00～17:00、入場料は無料ですが、募金箱にお気持ちを入れてあげましょう。また、花の家のモデルとなった古民家には、常設の駐車場がないため、車で訪れる際には、周囲の邪魔にならない場所への路上駐車となります。

雨とヤマギツネの先生が訪れたみくりが池は、富山県中新川郡立山町芦峅寺にある、富山屈指の観光スポットです。標高2405mに位置するみくりが池は、立川火山の火山湖として誕生した巨大池で、面積は約3000平方メートル、深さ15m、周囲631mで、透き通った美しい青い湖面や、周囲を囲む山々の絶景が見る者を圧倒させます。

また、みくりが池の周辺はライチョウの生息地であり、遊歩道を歩きながら自然の雄大さを味わうのもおすすめです。みくりが池へのアクセスは、立川駅からケーブルカーに乗り、美女平駅にて立山高原バス室堂行きへ乗り換え終点で下車後、徒歩10分の場所にあります。また、みくりが池周辺は、6月まで雪が残っていることも特徴で、冬期は閉鎖されるため、季節限定の聖地巡礼スポットです。

雨と先生が水を飲んだ場所は、富山県中新川郡立山町芦峅寺にある「称名滝」とされ、おおかみとして自立した雨が遠吠えを放つシーンなどは、称名滝の駐車場から見える山ではないかとも推測されています。「おおかみこどもの雨と雪」にて、花と雨の別れの舞台にもなった「称名滝」は、立山連峰を源流とする富山を代表する絶景スポットです。

称名滝へのアクセスは、乗用車または、立川駅からバスを利用し、バスは4月下旬～11月中旬の間のみ運行されます。落差350mを誇る称名滝は、季節の移ろいを感じる自然の豊かさや、水量によって変化する滝の形など、様々な変化が楽しめる、聖地巡礼地です。

富山県にある「おおかみこどもの雨と雪」の聖地巡礼地は、自然の雄大さや美しさから観光名所としても知られています。以下では、「おおかみこどもの雨と雪」の舞台やロケ地の聖地巡礼に行くオススメの方法を紹介します。

飛行機は、聖地が遠方の場合に便利な移動手段で、移動時間の短縮だけでなく、贅沢な旅気分も味わえます。飛行機を利用するメリットは、目的地に移動までの交通機関の乗り換えや時間の短縮だけでなく、搭乗日の28日以上前に予約することで、チケット代を安くおさえることも可能です。また、搭乗時間を待つ間、空港内で食事や買い物も済ませられる利便性も魅力でしょう。

自分へのご褒美や、子供たちの楽しい思い出作りにも最適な飛行機ですが、ロケ地によっては、空港から目的地に向かうまでに複数の乗り換えが生じることも想定されます。また、飛行機は2歳から搭乗券がかかり、場合によっては交通費が高くなってしまうこともあります。そして、飛行機は天候にも左右されやすく、天気が不安定になりやすい時期ほど欠航の頻度が多くなり、空港での足止めを余儀なくされることもあるでしょう。

全国の主要都市を網羅する新幹線は、飛行機に比べて天候による悪影響が少なく、到着時間の誤差も少ないことから、遠方へ聖地巡礼に向かう際におすすめの交通手段の1つです。新幹線のメリットは、電車へやバスの乗り換えがスムーズであることや、タクシー乗り場やレンタカーの隣接など、目的に応じて交通手段を選びやすい利便性が特徴です。

また、新幹線内は飲食も可能で、窓から外の景色を眺めながらコーヒーを味わうのも、新幹線ならではの楽しみ方でしょう。一方、費用の面では、飛行機に比べれば手頃で、大人1人につき未就学児2人が無料となります。しかし、価格の変動はなく、ハイシーズンと重なる場合は、早めのチケット手配が求められ、家族連れだと交通費が高くついてしまうこともあります。

ロケ地によっては、地方の山奥に向かうほど交通機関に乏しく、徒歩または自家用車での移動を余儀なくされる場合があります。自家用車のメリットは、交通機関のないロケ地へも足を運べることや、荷物をトランクに収納したまま観光ができる、ファミリーや友達連れなど大人数での移動が容易であるなど、車ならでは利便性の高さが挙げられます。

自家用車であれば、子供が騒いでも周囲に迷惑がかからず、車内を汚しても気になりません。また、1人旅の場合なら、車中泊をしながらロケ地を巡るなど、車ならではの楽しみ方も見出せます。一方、自家用車がない方には、レンタカーの利用がおすすめです。レンタカーは、新幹線の停車駅など地方の主要駅に隣接しており、必要な時だけ借りられる点が便利でしょう。

しかし、ロケ地によっては駐車場が整備されていなかったり、路上駐車が禁止されている区域もあるため、事前に駐車場の有無や料金などを確認しておくと良いでしょう。また、新幹線に比べて、移動時間が長いことや、シーズンによっては高速道路の混雑だけでなく、人気観光地の駐車場の混雑も想定されます。

近年は、コロナウイルスの感染防止の観点から、自家用車の購入が増加傾向にある一方、マナーを守らない一部のドライバーによる危険運転が、社会問題となっています。危険運転のきっかけは、運転のストレスが原因とも言われ、長距離を運転する場合は、適度に休憩時間を取り入れると良いでしょう。

遠方の聖地巡礼に行きたいけど、交通費をなるべく安く抑えたいという方には、料金の安さや時間効率の良さを重視した高速バスがおすすめです。高速バスは、新幹線と比べて料金が大幅に安いことや、深夜バスを利用すれば、寝ている間に目的地に移動し、朝から聖地巡礼に行けるメリットがあります。また、シングルシートを手配すれば、隣を気にせずに移動ができます。

高速バスは、時間効率を重視したい方や学生におすすめな交通手段である一方、移動中の車内の揺れや、パーキングでのトイレ休憩のたびに車内の明かりがつくため、人によっては眠れないと感じることがあるでしょう。また、高速バスには、キャンセル料が発生するケースもあり、バスによっては料金の一部しか返金されないデメリットがあります。

交通費の安さがメリットの高速バスですが、大型連休やお盆の時期などハイシーズンには、価格が高く設定されている場合もあり、チケット代のチェックも欠かせません。

電車は、新幹線停車駅と隣接していることが多く、東京都内のロケ地巡り最適な移動手段です。電車のメリットは、交通費の安さはもちろん、ローカル線ならではの景色をゆっくり楽しんだり、途中下車してその町の観光に繰り出すなど、車とは異なる行動の自由さがおすすめポイントです。また、JRが発行する「青春18きっぷ」を購入すれば、最安で電車を利用することも可能です。

一方、都市部では、通勤や通学手段として電車を利用する方が多いため、時間帯によっては混雑が予想されることや、事故等による電車の遅延・別路線への乗り換えもあります。また、車移動がメインの地方ほど、電車の本数が少ない傾向にあり、次の電車が来るまでの待ち時間が長いため、乗り遅れのないように時間を気にしなければならない、煩わしさがデメリットでしょう。

以下では、「おおかみこどもの雨と雪」の舞台やロケ地の聖地巡礼に行く際に活用したいオススメのサービスを、交通手段ごとに紹介します。

飛行機のチケット予約におすすめなサービス「格安航空センター」は、JALやANAを始めとする大手航空会社から格安航空まで様々な航空会社のチケットを取り扱い、日本国内78空港の発着便の往復だけでなく、片道航空券の販売も行っています。格安航空券センターは、取り扱い航空の多さだけでなく、ワンクリックで料金を比較できる、使い勝手のよさもメリットにあげられます。

各航空会社を比較することで、一番安い飛行機を選ぶことができ、最大で88%の割引も受けることが可能です。また、チケットの購入代金は、銀行振込やクレジットカードをはじめ、コンビニ決済、ペイジー、Amazon決済など、様々な支払いが設定されています。

さらに、格安航空センターでは、国内専門のトラベルアドバイザーも常駐しており、当日・翌日予約にも対応しています。また、ペットとの搭乗や、ベビーカーの貸し出し等、飛行機の搭乗にあたり困りごとが生じても、丁寧に対応してくれます。

田舎を舞台にした聖地・ロケ地ほど、車での移動が欠かせないものの、維持費や駐車場など様々な理由から自家用車が持てない方も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、レンタカーの活用です。地方でも主要駅のほとんどに隣接されているため、電車やバスが通っていない目的地にも足を運べるメリットがあります。

そして、お得にレンタカーを予約・利用したい方におすすめなサービスが、「イージーレンタカー」です。国内外300のレンタカー会社と提携し、1万店舗以上でレンタルサービスを提供する「イージーレンタカー」は、国内・海外の最低価格を保証したレンタカーの予約に加え、お得なキャンペーンが次々と追加される、コスパの良さが魅力です。

また、万が一、他者のWeb価格よりも料金が高額の場合は、差額の100%の返金をつけた最低価格を保証し、キャンセル料も無料となります。「イージーレンタカー」は、公式アプリもあり、アプリを利用してレンタカーを手配したり、お得なキャンペーンを活用して、料金を安くすることができます。

高速バスの利用には、2018年度JCSI（日本版顧客満足度指数）・旅行部門の顧客満足度1位に選出された「バスぷらざ」の活用がおすすめです。日本旅行が取り扱う「バスぷらざ」は、私鉄系の長距離路線バスを利用する際に料金比較に最適なサイトで、特に、近畿地方の私鉄系の長距離路線バスを幅広く扱っており、高速路線バスの見やすさも、「ばすぷらざ」のメリットです。

大手旅行会社が運営する「バスぷらざ」は、会員限定のお得な割引クーポンやキャンペーンも実施しており、聖地・ロケ地巡りが趣味な方にもおすすめです。また、「バスぷらざ」を取り扱う日本旅行では、バス以外の交通手段や宿泊も網羅しており、交通から宿泊の予約まで1つのサイトで済ませられる、利便性の高さも魅力でしょう。

聖地やロケ地に向かう交通手段として、多くの方が利用を検討する新幹線や電車も、「日本旅行」を活用することで、お得なサービスを受けることができます。国内旅行に強いと言われる「日本旅行」は、資本の約80%がJR西日本が占めていることから、JRとの連携商品が多く、「JRセットプラン」などお得なサービスを提供しています。

また、「日本旅行」では、宿泊施設も取り扱っており、新幹線の往復切符と宿泊施設の利用を合わせた「JR・新幹線宿泊セットプラン」は、新幹線の切符代が安くなるだけでなく、列車の時間や宿泊施設を自由に選べる、カスタマイズのしやすさもおすすめポイントです。また、「日本旅行」のwebサイトでは、「行き先から探す」「目的地から探す」など、検索方法のしやすく、旅のプランが立てやすくなるでしょう。

主人公・花のひたむきさや、「おおかみ」と「人間」の両方の特性を持つ子供たちの苦悩も丁寧に描いた、「おおかみこどもと雨と雪」は、海外でも高い評価を得た作品でしたが、中には価値観の相違等から受け入れがたいという声も少ながらず見られます。以下では、「おおかみこどもの雨と雪」が気持ち悪いと言われる理由について考察しました。

おおかみの血を引いた子供を育てることは、普通の子育て以上の苦労が付きまとうものの、東京から田舎へ引っ越し、2人の子供を育てた花のたくましさは、ファンの共感や涙を誘いました。花のキャラ設定は、細田守監督の理想の母親像の具現化とも言われ、肯定的な感想が多い一方で、価値観の相違などを理由に、母親像を過剰に美化している、何でも1人でこなそうとする花を理解できない等、厳しい意見も見られます。

花の母親像が受け入れらない要因として、常に子供のことを優先してばかりで、自分のことがおろそかになってしまっている自己犠牲さが挙げられるでしょう。また、オオカミとして生きる道を選んだ雨する花の行動にも厳しい意見が見られ、10歳と言えばまだ親の存在が必要な年齢にも関わらず、雨の自立を認め、見送った花の決断に納得がいかないとも言われています。

母親の愛情や強さをテーマにした「おおかみこどもの雨と雪」は、子育てに奮闘する花のひたむきさが共感を呼ぶと同時に、理想の母親像を強調させたキャラ設定が受け入れられないなど、観る人によって評価が分かれやすい作品でしょう。

花と彼ことおおかみおとことの出会いは、東京の国立大学のキャンパスで、仕事の合間をぬって授業を聞きにきていた彼を花が見つけたことから始まります。おおかみこどもを育てる母親を主人公にした作品のため、おおかみこどもの父親との出会いも欠かせないエピソードでしたが、2人が同棲を始めた頃、花はまだ大学生で、先のことをよく考えずに子供を作ってしまったことに批判の声が寄せられています。

奨学金を借りながら国立大学に通う花は、まだ職に就いておらず、両親ともすでに死別していることから、頼れる身内もいません。また、彼との間に生まれる子供は、オオカミと人間の混血で、普通の子供を育てる以上の苦労が伴うことも予測できます。しかし、花は全ての苦労を承知で子供を生み、彼の死後は、シングルマザーとして、東京と田舎で2人の子供を育て上げました。

「おおかみこどもの雨と雪」は、おおかみこどもの母親が主人公なので、花の妊娠・出産は、避けて通れない設定ですが、大学卒業を待たずに子供を作った花の行動は、浅はかで計画性がないように、映ってしまったでしょう。

以下では、「おおかみこどもの雨と雪」のアニメ声優のプロフィール等を、一覧にまとめて紹介します。

「おおかみこどもの雨と雪」の主人公で、東京の国立大学・社会学部に進学するも、おおかみ男こと彼と運命的な出会いを果たし、おおかみおとこの姉弟を出産します。彼の死後は、東京から田舎へ引っ越し、周囲の人々からの助けを得ながら雪・雨を育てていきます。おおかみの能力をコントロールできない2人の子育てに苦戦しつつも、持ち前の明るさとたくましさで、困難を乗り越えていきます。

花のアニメ声優・宮崎あおいさんは、1985年生まれ、東京都出身の女優で、子役活動を経て1997年頃から本格的に女優業を始めます。近年は、女優業と並行してアニメ映画やドキュメンタリー番組のナレーションなど、声に関わる仕事もおこなっています。細田守監督作品への出演は、2015年公開の長編アニメーション「バケモノの子」の主人公・九太の少年期役を演じました。

雪・雨姉弟の父親で、本名は明かされておらず、劇中では「彼」と呼ばれています。人間とオオカミとの間に生まれた最後のおおかみ人間で、街で運送ドライバーとして働きながら、花が通う東京の国立大学に忍び込み、勉強していました。花とは大学で知りあい、お互いに惹かれあい、おおかみこども2人を授かるも、雨が生まれて間もなく命を落としました。

彼ことおおかみおとこのアニメ声優・大沢たかおさんは、1968年生まれの東京都出身で、モデルとしてデビューした後に俳優に転向、1995年放送のドラマ「星の金貨」でブレイクしました。俳優・大沢かたおさんのおもな出演作品は、ドラマ「仁-JIN-」、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」をはじめ、ドラマや映画、舞台など幅広いジャンルで活躍しています。

花と彼との間に生まれたおおかみこどもの女の子で、「おおかみこどもの雨と雪」の語り部です。幼い頃は、雨以上に活発で野性味あふれる少女だったが、小学校生活を自身と周りの女の子との違いに気付いたことや、草平との一件から、人間として生きる道を選びます。小学校卒業後は、寮のある中学校へ進学し、充実した学校生活を送っている模様です。

雪のアニメ声優・黒木華さんは、1990年生まれ、大阪府出身の女優で、2010年にオーディション合格をきっかけに「ザ・キャラクター」のアンサンブルとして舞台デビューを果たします。女優・黒木華さんの主な出演作品は、ドラマ「みをつくし料理帖」、「凪のお暇」、「イチケイのカラス」等です。また、細田守監督作品には、「バケモノの子」一郎彦の少年期役、「未来のミライ」みらいちゃん役を演じました。

雪の弟で、父親のおおかみおとこは、雨が生まれて間もない雨の日に亡くなりました。幼少時代は、内向的な性格であったが、ある雪の日の出来事をきっかけに、オオカミの本能を目覚めさせます。その後も、小学校に馴染めず、山一帯を治める先生・ヤマギツネを慕います。大雨の日に突如、家を飛び出し、先生の役目を引き継ぐべく、オオカミとして生きる道を選び、10歳の夏に山へ入りました。

雨のアニメ声優・平岡拓馬さんは、1998年生まれ、香川県出身の俳優で、2017年に芸能界を引退しました。俳優・平岡拓馬産の主な出演作品は、ドラマ「時をかける少女」「キャリア〜掟破りの警察署長〜」「緊急取調室」等です。

「おおかみこどもの雨と雪」は、子育てに奮闘する花のひたむきさやたくましさ、「人間」「おおかみ」として生きていく道を選んだ子供達の成長だけでなく、観る者を圧倒させる自然の雄大さ・美しさも映画の見どころです。以下では、アニメの舞台となったロケ地・聖地にも注目が集まる、「おおかみこどもの雨と雪」に関する感想や評価を紹介します。

「おおかみこどもの雨と雪」は、作画の美しさも高く評価されており、映画の視聴をきっかけに、ロケ地となった富山県への観光が急増しました。花たちが住んでいた古民家は、富山でも山奥に位置し、目的地に辿りつくまでの道のりが大変との声が見られる一方、映画の世界がそのまま現実になったような姿や、自然豊かな景色に感動したとの感想も多く寄せられています。

新型コロナウイルスによる外出自粛を受け、聖地巡礼も自粛傾向にある中、SNSでは過去に訪れた聖地の写真が投稿する光景が見られます。「おおかみこどもの雨と雪」は、花たちが住む古民家が観光名所になるなど、地域の活性化にも貢献し、聖地巡礼に訪れたファンからも、コロナが収まったらまた行きたいとの前向きな感想も寄せられています。

「おおかみこどもの雨と雪」の序盤の舞台は、東京都・国立市にある国立駅周辺を舞台とし、花が通っていた大学やクリーニング屋、喫茶店の外観のモデルとなりました。気軽に行ける聖地として、人気の聖地巡礼地となった国立市でしたが、ファンの中には、花が通う国立大学など、東京の舞台のモデルとして選ばれた理由を知りたいとの声も見られます。

「おおかみこどもと雨と雪」に対する感想や評価の中には、主人公・花に共感が持てないなど、価値観の相違から厳しい意見も見られる一方で、ファンの中には観る度に号泣してしまう、感動の作品とも言われています。どんなに辛くても笑顔の絶えない花や、それぞれが「人間」「おおかみ」として自立していく子供たちの成長は、ファンの涙を誘いました。

「おおかみこどもと雨と雪」に関する感想の中には、主人公・花の奮闘ぶりを称賛する意見も見られ、おおかみの血を引く子供たちを1人で育てていく花が凄いとも評されています。一部では、子供達を優先するあまり、自分のことを顧みない花に対して厳しい意見も寄せられる一方で、子供たちにたくさんの愛情を注ぐ花の姿に好感を持ったとの感想も見られます。

映画ラストは、「人間」「おおかみ」としての生き方を選択したおおかみこどもの姉弟のその後が語られ、先生の役目を継ぐべく、おおかみとして山に入った雨との別れのシーンは、多くの涙を誘いました。花とは最後まで和解できず、悲しい別れとなってしまいましたが、崖に落ちしてしまった花を救出したり、遠吠えで自分の存在を知らせるなど、雨も心のどこかでは花を大切に想っていたでしょう。

「おおかみこどもの雨と雪」の舞台となった富山県・東京都国立市の聖地・ロケ地、聖地巡礼の行き方などを紹介しました。映画の舞台となったロケ地の中には、季節によって立ち入りが出来ない時期もありますが、自然豊かな景色や映画そのものの光景が話題を呼びました。また、もう1度訪れたい聖地巡礼地としても高い人気を誇り、一日も早いコロナウイルスの終息が望まれています。