2021年08月09日公開
2021年08月09日更新
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のあらすじネタバレ!ラストの結末や伏線を考察
エヴァシリーズの完結作「シン・エヴァンゲリオン」は、主人公・碇シンジの成長だけでなく、シリーズ全体に張られた伏線や結末ラストの謎など、考察ポイントの多さも見どころです。本文では、感動の結末だったとの感想が多く見られた「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のあらすじ結末ネタバレを始め、「シン・エヴァ」の謎や伏線の考察、「シン・エヴァ」に関する感想や評価をあらすじを交えながら紹介します。
目次
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||とは?
シリーズ最大のヒットを記録した「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、碇シンジの成長と父・ゲンドウとの最後の戦い、エヴァのいない世界への到達を描いた人気シリーズの完結作です。以下では、感動の結末だったとの感想が多く見られた「シン・エヴァンゲリオン」のあらすじと結末ネタバレをはじめ、「シン・エヴァ」の謎や伏線の考察、アニメ声優、感想や評価を、あらすじを交えながら紹介します。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の概要
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、2021年3月8日から公開が始まったヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの4作目です。また、「シン・エヴァ」は、1995年にテレビアニメが開始された「新世紀ヱヴァンゲリヲン」シリーズの完結作にあたります。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の興行収入
1年近くの公開延期を経て、2021年3月8日に上映が開始された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、公開初日から、多くのファンが映画館に駆けつけました。そして、公開初日の観客動員数は53万人・興行収入は8億円を突破し、庵野秀明監督の作品にて最高興行収入額となりました。また、公開から9週目には、庵野監督の「シン・ゴジラ」の興行収入を抜き、2回目以降の鑑賞に訪れるファンも見え始め、空前の大ヒットを記録しました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見る前に用語のおさらい
以下では、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見る前に知っておきたい、エヴァの用語・4つを、あらすじをまじえながら紹介します。
NERV・ユーロ支部
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NERV・ユーロ支部は、真希波・マリ・イラストリアスの所属支部、及びエヴァ弐号機の所有権を保有する欧州支部で、「新劇場版」オリジナルの設定です。「シン・エヴァ」では、冒頭の0706作戦の舞台となり、また、マリと加持リョウジが出会った場所としても語られています。
ガフの扉
ガフの扉とは、この世に生まれ落ちる新たな魂を作り、体と結びつける場所とされ、ユダヤの伝承がモチーフとなっています。エヴァシリーズでのガフの扉は、使徒が生まれ、それらが帰っていく「アダムのガフの部屋」、人間の魂が生み出され、人間が帰っていく「リリスのガフの部屋」が存在し、ガフの扉が開くと、部屋が魂を受け入れる体制に入ったことを示します。
赤い海
赤い海は、セカンドインパクトの発生により生じた謎の現象で、海が赤く染まったことで海洋生物の多くが絶滅に追いやられました。そのため、エヴァシリーズで登場する海洋生物は、人類が人工的に作った環境で養殖している生物に限られ、シンジやアスカたちは、イルカやペンギンなどの海の生き物を知らない設定となっています。
コア化
コアとは、エヴァや使徒の中に存在する赤く光るもので、「コア化」は、海を始め様々なものが赤く染まる現象を意味します。新劇場版では、セカンドインパクトにより海のコア化、「破」のサードインパクトにより大地のコア化が進行し、地球全体が赤く染まっています。コア化の原因は、コア化したものに触れる、または、ガフの扉を開けたエヴァに触れることで発症します。
コア化の症状は、単に赤く染まるだけでなく、症状が進行してしまうと爆発して消滅する危険があります。一方、「コア化」という用語は、EVANGELION:3.33のDVD/BDに付属していた、アフレコ台本・絵コンテ集にて判明しました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のあらすじ結末ネタバレ
「シン・エヴァンゲリオン」では、大人へと成長していくシンジの姿や、父・ゲンドウとの和解だけでなく、シリーズを通じて張り巡らされてきた伏線の回収や、感動の結末に多くのファンが涙を流しました。以下では、壮大な伏線回収や、予測不可能な展開・結末が注目された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のあらすじ結末ネタバレを紹介します。
あらすじネタバレ①0706作戦
葛城ミサト率いるヴィレは、エヴァンゲリオンの修復に必要なパーツや物資を回収するべく、コア化したパリの復旧作戦に乗り出します。空からは、ネルフの襲来が振りかかり、陽電子砲を装備した新たなエヴァにヴィレは苦戦を強いられます。ヴィレは、陽電子砲の口を封じることで危機的状況を脱し、赤木リツコ達もパリの復旧作業を終え、ユーロ支部の全凍結システムを再起動します。
あらすじネタバレ②第三村での生活
その頃、カヲルを目の前で失い放心状態に陥ったシンジは、アスカやレイと共にL結界を抜け、相田ケンスケに拾われ第三村に入ります。村では、ニアサードインパクトの生存者が生活しており、ヴィレの支援組織の援助を受けながら生活が営まれていました。村人には、医者として活動する鈴原トウジや、彼と結婚し娘を出産した委員長・ヒカリの姿もありました。
しかし、失語症に陥ったシンジは、周囲に心を閉ざすようになり、旧ネルフ施設の廃墟に逃げ込み、1人で過ごすようになります。一方、村人との交流を経て、人間らしい感情を芽生えさせたレイは、シンジのことを気にかけるようになります。その後、レイの交流を通じて立ち直ったシンジは村へ戻り、ミサトと加持の息子・加持リョウジと出会います。
戦艦ヴィンダーが第三村に寄港する日、レイがLCLに還元されたことを受け、シンジは自分の罪と向き合うべく、ヴィンダーに乗ることを決意します。しかし、過去の出来事や、脱走歴からシンジを快く思わない者も多く、シンジは全ての作戦が終了するまで、耐爆隔離室での保護を余儀なくされます。
あらすじネタバレ③エヴァ第13号機とアスカ
NERVでエヴァ第13号機の再起動に向けた動きが始まると同時に、ヴィレでも、旧南極爆心地のネルフ本部襲撃と、第13号機の無力化してフォースインパクトの阻止を目指す、ヤマト作戦を決行します。襲いかかるNERVの軍勢をアスカ・マリが登場するエヴァ新2号機・8号機が応戦、NERV本部に到達したアスカは、第13号機の強制停止信号プラグの解除を試みます。
しかし、自身のATフィールドに阻まれてしまい、状況を打開するべく、左目の眼帯の封印を解くことで、使徒化します。その瞬間、再起動した第13号機が、使徒化したアスカを取り込んでしまいます。また、ヴィンダーもNERVの襲撃で大破し、ミサト率いるヴィレの元へゲンドウが訪れます。ゲンドウは、ネブカドネザルの鍵を使って人間ならざるものに進化しており、第13号機に乗り込むとマイナス宇宙へ飛び立っていきます。
あらすじネタバレ④再びエヴァに乗る決心をするシンジ
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ヴィレでは、ゲンドウを追いかけることが出来ない中、シンジはエヴァ初号機に乗って、ゲンドウと戦うことを申し出ます。ヴィレの中には、シンジのせいで家族を失った者もおり、一時は騒然となるも、ミサトはシンジの初号機への搭乗を許可し、クルー達を説得させます。そして、マリの8号機と共に、シンジはマイナス宇宙へ侵入します。
シンジ・マリは、アンチLシステムが全停止し、コア化する前に第13号機を破壊する作戦を決行、2人は別行動を取り、シンジは初号機に乗り込み、ゲンドウとの最後の決戦に挑みます。ゴルゴダオブジェクトに到達したゲンドウは、エヴァンゲリオンイマジナリーに、ロンギヌス・カシウスの槍を打ち込み、アディショナルインパクトを発生させ、虚構と現実が混ざり合った曖昧な光景が広がります。
あらすじネタバレ⑤ガイウスの槍の完成
マリが冬月と対話している頃、ヴィレでは、ヴィンダーの背骨部分を改造したガイウスの槍が作られ、それらをマイナス宇宙に運ぶ役目をミサトが担います。その頃、ゲンドウは、人類補完計画を目指した目的や、自身の過去について、シンジに明かします。
あらすじネタバレ⑥ゲンドウの過去
ゲンドウは、子供の頃から人と関わることを苦手とし、自ら孤独になっていたこと、ピアノが好きだったことを打ち明けます。そんな人生を変えてくれたのは、ユイであり、彼女をうしなって初めて孤独という恐怖を知ったゲンドウは、ユイに会いたいと願うようになるも、自身の弱さが原因で彼女に会えないと考えるようになります。
その時、マイナス宇宙の外側から、ミサトの決死の行動により、ガイウスの槍が届けられます。ゲンドウは、ユイに会えないことを悟ると同時に、シンジの成長を認め、これまでの自分の非を詫びて、彼の元を去っていきました。
あらすじネタバレ⑦全てのエヴァを破壊するシンジ
ゲンドウと入れ替わるようにカヲルが登場し、シンジはアスカを始めとする大切な人を救うことを決意します。そこで、シンジはアスカの世界を書き換える作業に着手し、アスカの幼少時代が映し出されます。すでに両親がおらず、孤独な日々を送っていたアスカをケンスケが優しくいたわります。場面はカヲルに移り、ある役目からループ世界に縛られていたカヲルの運命は、シンジによって解き放たれました。
最後は、綾波レイとの対話が映し出され、シンジは最後の願いとして、エヴァンゲリオンのいない世界を望みます。そして、初号機をガイウスの槍で貫こうとした瞬間、シンジは、自分の中に存在する母親の存在に気が付きます。第13号機と初号機がガイウスの槍で貫かれ、他のエヴァも次々と刺し貫かれ、シンジはエヴァの世界の崩壊を目の当たりにします。
あらすじネタバレ⑧大人になったシンジ
シンジが目を覚ますと、駅のホームが映し出され、向かい側ではアスカ・カヲル・レイに似た人物がいました。シンジの元へマリが訪れ、2人は手を取り合うと駅の外へ駆け出します。その先は、エヴァのいない平穏な世界が広がっていました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の謎や伏線をネタバレ考察
感動の結末を迎えた「シン・エヴァンゲリオン」は、シリーズを通じて張り巡らされた伏線の回収や、謎解き要素の多さなど、考察ポイントの多さもファンを虜にしています。以下では、「シン・エヴァンゲリオン」から、物語に登場した謎や伏線についてネタバレ考察しました。
ネタバレ考察①マリの正体
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「新劇場版」からの登場人物・マリの正体に伏線は、碇ゲンドウ・ユイの大学時代の写真に見られ、2人の同級生かつ冬月の研究室の生徒だったことが示唆されています。また、マリの正体に関する伏線は、冬月の「イスカリオテのマリア」にも張られ、キリスト教の裏切り者・イスカリオテのユダが元ネタだと考えられます。
「イスカリオテのマリア」には、ゼーレからヴィレに裏切る行為、旧劇場版までの流れを変えることを表しているでしょう。また、マリの名前は、キリストの伴侶・マグダラのマリアに由来するとも考察され、世界を救った救世主をシンジの相手として、結末ラストでマリが選ばれたでしょう。
ネタバレ考察②カヲルのループ説
「シン・エヴァンゲリオン」のカヲルとの対話で登場した「生命の書」には、シンジとカヲルの名が連ねており、2人は何度も出会いと別れを繰り返していることが判明しました。同時に、生命の書の存在は、カヲルのループ説の伏線となり、世界の終焉に立ち会うたびに、シンジの幸せを目的に動いてきました。しかし、カヲルの行為は、シンジを愛することで、自分も救われようとしていたと改められました。
ネタバレ考察③アスカの名前が惣流ではなく式波に変わった理由
新劇場版シリーズからアスカの名前は、「惣流」から「式波」に変更されています。その理由は、アスカの正体がシキナミタイプのクローンであり、旧劇場版とは別人であることを明確にするための伏線と考えられます。また、「シン・エヴァンゲリオン」では、オリジナル・惣流アスカとも遭遇しており、アスカも、自身のオリジナルと認識しました。
ネタバレ考察④シン・エヴァのテーマ
「シン・エヴァンゲリオン」は、エヴァの存在しない世界への到達だけでなく、シンジこれまで避けてきた父・ゲンドウとの対話に挑むことから、シンジが大人になる物語と言われています。自分の殻から脱却し、精神的な成長を遂げたシンジの姿は、これまでのエヴァシリーズにはない展開となり、感動の結末につながったでしょう。
ネタバレ考察⑤シン・エヴァで登場した加持リョウジ
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「シン・エヴァ」で登場した加持リョウジ少年は、加持リョウジと葛城ミサトとの間に生まれた息子でした。父親の加持は、14年前にサードインパクトを止めるために命を落とし、母親のミサトは、出産後、信頼できる人物に子供を託し、NERVとの戦いに挑みました。そのため、加持リョウジ少年は、両親の顔は分かりません。
また、ミサトも、生涯、息子と顔を合わせることはありませんでしたが、最期まで子供のことを気にかけており、彼のために何か残してあげたいと、ガイウスの槍を運ぶ役目を引き受けました。
ネタバレ考察⑥特報1
2018年7月20日に公開された「シン・エヴァ」の特報1にて、マリのエヴァンゲリオン8号機β臨時戦闘形態が披露されました。特報1で公開されたシーンは、「シン・エヴァンゲリオン」の冒頭部分と判明します。
ネタバレ考察⑦特報2に出てくる謎の文字列
2019年7月に公開された「シン・エヴァ」の特報2で登場した謎の文字列は、 Sn299 C001:赤黒い空間を進むエヴァ2号機のように、シーンナンバー・カットナンバーと呼ばれており、文字ごとに異なるシーンが映し出されました。謎の文字列を時系列順に並べ替えると、「シン・エヴァンゲリオン」の重要シーンが映し出される仕組みになっています。
ネタバレ考察⑧特報2.5
特報2.5は、2019年8月に公開された「シン・エヴァンゲリオン」の特報2をベースに再構成された内容となっています。また、特報2.5では、改8号機γのお披露目や、メインキャラが登場し、「シン・エヴァ」への期待を高めました。
ネタバレ考察⑨ゲンドウがメカ化
「シン・エヴァ」の本予告0:45秒では、メカ化したと思われるゲンドウが現れ、使徒との同化や、体内での異常など様々な考察が飛び交いました。後に、ゲンドウのメカ化は、ネブカドネザルの鍵で人間ならざる者に進化したためと判明します。
ネタバレ考察⑩カヲルが復活?
「シン・エヴァ」の本予告にて、第13号機の戦闘シーンが登場し、そのエヴァの搭乗者はカヲルではないかと噂されました。しかし、第13号機のパイロットはゲンドウと判明します。
ネタバレ考察⑪タイトル「:||」の意味
「シン・エヴァンゲリオン」のタイトルの語尾についた「:||」は、音楽記号の「リピート(繰り返し)」を意味すると推測されています。同時に、「:||」の記号は、エヴァの世界が繰り返されていること、つまりループ世界であることを示唆しているとも考察されます。
ネタバレ考察⑫初期のタイトルを使った理由
これまでのエヴァシリーズのタイトルは、「ヱヴァンゲリヲン」と表記されていましたが、シリーズ完結作「シン・エヴァ」では、「エヴァンゲリオン」と初期のタイトルが使用されています。その理由について、これまで作り上げてきたエヴァの物語が、完結することを意味しているでしょう。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||公開騒動の経緯
SNS上では、連日のように「シン・エヴァンゲリオン」を称賛する感想が投稿されていますが、「シン・エヴァ」の公開までには、数々の試練が待ち受けていました。以下では、感動したとの多くの感想が寄せられた、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の公開までの経緯を紹介します。
経緯①監督の庵野秀明のコメント
ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、約2年間隔で新作が発表されてきましたが、シリーズ最終作の上映は2014年が経過しても公式発表がなかったことや、庵野秀行明監督の心身の不調を原因とする制作打ち切りも噂されました。しかし、2015年4月1日、ホームページにて庵野監督のコメントが発表され、「シン・エヴァンゲリオン」の制作が進められていることが判明しました。
経緯②偽予告公開騒動
庵野監督のメッセージを受け、「シン・エヴァンゲリオン」の公開に期待が高まる中、2016年1月26日に、動画投稿サイト・YouTubeにて、「シン・エヴァ」の特報が株式会社カラーの名義でアップされ、大きな注目を集めました。しかし、「シン・エヴァ」の特報は、第三者による偽情報であったことが、株式会社カラーから発表されました。
経緯③「シン・エヴァ」鋭意制作中とのツイート
第三者の偽特報を受け、「シン・エヴァンゲリオン」の制作は本当に進んでいるのか、疑心暗鬼が飛び交う中、2017年4月5日、カラーの公式Twitterが更新され、「シン・エヴァ」の制作が進められていることが、改めて報告されました。
経緯④突然の特報公開
2018年7月20日には、細田守監督のアニメ映画「未来のミライ」の上映前に、「シン・エヴァ」の特報が流れ、Twitterでは「シン・エヴァ」に関連するワードがトレンド入りするなど、ネット上を騒然とさせました。
経緯⑤シンジ役の緒方恵美のツイート
「シン・エヴァ」の特報解禁について、主人公・碇シンジのアニメ声優・緒方恵美さんは、ネットニュースで知ったことをTwitterで明かしました。そして、2018年10月19日には、「シン・エヴァ」の収録の事前打ち合わせを行ったことを報告するツイートをし、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の上映に期待が高まりました。
経緯⑥コロナで公開延期に
10年近くの準備期間を経てようやく完成した「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、2度に及ぶ公開延期を余儀なくされました。そして、2021年3月8日に待望の最新作が公開され、エヴァシリーズの完結作を見ようと、連日多くのファンが映画館に通い詰め、シリーズ最大のヒットを記録しました。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の前作・新劇場版のあらすじをおさらい
「シン・エヴァンゲリオン」の前作にあたる「序」「破」「Q」は、「シン・エヴァ」につながる重要な伏線が隠されています。以下では、シリーズの結末につながる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の前作・新劇場版「序」「破」「Q」のあらすじを紹介します。
あらすじ①ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
地球規模の大災害・セカンドインパクトから15年後、主人公・碇シンジは、神奈川県第三新東京市に向かう途中、使徒と呼ばれる謎の生命体と国連との戦いに巻き込まれ、成り行きからエヴァ初号機のパイロットに任命されます。突然の出来事に戸惑い、自分の意思とは関係なく、使徒との戦いを余儀なくされたシンジは、精神不安に陥るも、葛城ミサトや綾波レイとの交流を通じて、自分の使命を模索していきます。
あらすじ②ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
新たなエヴァパイロット・式波アスカが加わり、シンジは再び使徒のとの戦いに挑むも、過酷な環境についていけず、パイロットとしての役目から逃げ出してしまいます。しかし、レイの初号機が第10使徒に捕食されたことをきっかけに、レイを助けるべくシンジは再びエヴァに乗ることを決意します。暴走の末、エヴァ初号機はサードインパクトを起こすも、渚カヲルのMark.06の襲来により難を逃れました。
あらすじ③ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
ニアサードインパクトから14年後、葛城ミサト率いるヴィレに救出され、長い眠りから覚めたシンジは、仲間たちの不穏な様子を察します。ヴィレを脱出したシンジは、NERV本部の廃墟で渚カヲルと出会い、父・ゲンドウからエヴァ13号機に乗るように指示されます。しかし、これらはゲンドウの罠であり、フォースインパクトのトリガーとなったカヲルを目の前で失ったシンジは放心状態となり、アスカ・レイに助け出されます。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の声優一覧
以下では、長年にわたりエヴァシリーズを支えてきた、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のアニメ声優を一覧で紹介します。
碇シンジ役/緒方恵美
主人公・碇シンジ役の緒方恵美さんは、1965年生まれ、東京都出身の声優・歌手で、1992年から声優活動を行っています。声優・緒方恵美さんの主な出演作品は、アニメ「幽遊白書」蔵馬役、「美少女戦士セーラームン」天王はるか(セーラーウラヌス)役、「遊戯王」武藤遊戯役等が知られ、少年役から中性的な役柄まで幅広い演じ分けに定評があります。
式波・アスカ・ラングレー役/宮村優子
式波・アスカ・ラングレー役の宮村優子さんは、1972年生まれ、兵庫県出身の声優・歌手・女優で、1994年から芸能活動を行っています。声優・宮村優子さんの主な出演作品は、アニメ「名探偵コナン」遠山和葉役、「剣風伝奇ベルセルク」キャスカ役、「エルフを狩るモノたち」井上律子役、「ポケットモンスター」アカネ役等です。
綾波レイ役/林原めぐみ
綾波レイ役の林原めぐみさんは、1967年生まれ、東京都出身の声優・歌手・ラジオパーソナリティで、1986年から活動を行っています。声優・林原めぐみさんの主な出演作品は、アニメ「らんま1/2」早乙女らんま役、「ワンピース」レベッカ役、「スレイヤーズ」リナ=インバース役、「ポケットモンスター」ムサシ役等です。
葛城ミサト役/三石琴乃
葛城ミサト役の三石琴乃さんは、1967年生まれ、東京都出身の声優・ナレーターで、1989年から活動を行っています。声優・三石琴乃さんの主な出演作品は、アニメ「美少女戦士セーラームン」月野うさぎ(セーラームン)役、「おじゃる丸」おかめ姫役、「機動戦士ガンダムSEED」マリュー・ラミアス役、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」菅生あすか役等です。
渚カヲル役/石田彰
渚カヲル役を演じた石田彰さんは、1967年生まれ、愛知県出身の声優で、1988年から活動を行っています。声優・石田彰さんの主な出演作品は、アニメ「NARUTO」我愛羅役、「西遊記シリーズ」猪八戒役、「スパイラル-推理の絆-」アイズ・ラザフォード役、「機動戦士ガンダムSEED」アスラン・ザラ役等です。
真希波・マリ・イラストリアス役/坂本真綾
真希波・マリ・イラストリアス役を演じた坂本真綾さんは、1980年生まれ、東京都出身の声優で、子役活動を経て声優デビューを果たしました。声優・坂本真綾さんの主な出演作品は、アニメ「鬼滅の刃」珠世役、「桜蘭高校ホスト部」藤岡ハルヒ役、「黒執事」シエル・ファントムハイヴ役、「アルスラ―ン戦記」ファランギース役等です。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||に関する感想や評価
エヴァシリーズは、「シン・エヴァンゲリオン」の公開を持って完結を迎えましたが、結末を迎えたエヴァの世界のその後の考察や、エヴァ世界のループ説を裏付ける伏線など、奥深い世界観が多くのファンを虜にしました。以下では、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に関する感想や評価をあらすじを交えながら紹介します。
感想1:楽しい上映期間だった
やっぱりおもしろかったよ #シン・エヴァンゲリオン
— すわにゃん🤙 (@suwanyan) July 21, 2021
5ヶ月間、大いに楽しませてもらいました センキュウ💋
公開初日から多くのファンが詰めかけた「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、最終日の7月21日まで大きな盛り上がりをみせ、「シン・エヴァ」やエヴァシリーズを楽しませてくれたことへの感謝のメッセージが、SNS上で投稿されています。また、映画館での鑑賞後は、動画配信サイトでの視聴を楽しみにする感想も多く見られ、「シン・エヴァ」の人気は冷めることがないでしょう。
感想2:劇場版の完結が寂しい
本日#シン・エヴァンゲリオン#ラストラン🥺
— みー (@07_cafe) July 21, 2021
もう劇場で見ることができなくなると思うと完結してしまうことが寂しい。
8月13日からアマプラであるけど未加入笑
エヴァは劇場でみてこそ笑
初めて見たのは高3?
長かったけど今日で終わりとか悲しいなぁ…アスカとケンスケどーなるんかなぁ笑 pic.twitter.com/RJF1EuUeos
映画館の次は自宅で「シン・エヴァ」を楽しむことを待ち望むファンがいる中、「シン・エヴァンゲリオン」をもって、劇場でエヴァシリーズが見られないことを寂しく思う感想も寄せられています。また、「シン・エヴァ」に関する感想の中には、25年間にわたっておってきたエヴァシリーズの完結を惜しむ声もみられ、エヴァの人気の大きさを物語っているでしょう。
感想3:空白の14年について明確な説明が欲しかった
シン・エヴァで空白の14年のこと明らかになったけど誰一人ちゃんと説明しなかったのは理解できん
— スラアクとヘヴィ使ってたGuだったkzug (@kzug37564) July 31, 2021
空白の14年とは、新劇場版「破」の結末から「Q」の開始前までの期間を指し、「シン・エヴァ」では、空白の14年に起きた出来事が断片的に語られました。「Q」でも、空白の14年を示唆する伏線は登場したものの、その詳細は、シリーズの結末まで明確な説明はなく、「エヴァシリーズ」の謎として、多くの考察が飛び交っています。
感想4:綾波レイが好き
シン・エヴァを観て、自分で思っていた以上に俺は綾波が好きなんだな、と思いました pic.twitter.com/NQnB4CC6hX
— youth k (@kaze09ultra) July 29, 2021
「エヴァシリーズ」でもっともミステリアスなキャラクター・綾波レイは、シンジやアスカに次ぐ人気キャラクターで、「シン・エヴァ」では、新たな視点での綾波レイが描かれ、ファンを虜にしています。また、感想や評価の中には、「シン・エヴァンゲリオン」を通じて、綾波レイが好きなことを再認識したとの感想も見られます。
感想5:碇ゲンドウに親近感を覚えた
シン・エヴァに魅入られたのも、シンジ以上にゲンドウに親近感を得たのではないかと惟う。
— Armour bot (@autopoiesis002) July 28, 2021
碇ゲンドウも、「エヴァシリーズ」の謎多きキャラクターでしたが、新劇場版シリーズでは、彼の知られざる過去や人間性を示す伏線が張られ、エヴァファンの関心を惹きつけました。そして、「シン・エヴァ」では、シリーズ初となるシンジ・ゲンドウの対話の挿入や、息子の成長を認める姿勢など、ゲンドウの人間味あふれる姿に親近感を覚えたとの感想も見られました。
感想6:綾波ユイのシナリオ通りだったと考察
みんな思ってると思うけど、すべて思うままに操ったのはユイだよね?全てはゼーレのシナリオ通りじゃないんよ、全てはユイのシナリオ通りなんよ。愛するゲンドウを知り尽くし息子を信じ抜いてた凄い女かつ凄い母親よ…
— kmi (@kol_tomi) August 2, 2021
ユイ目線の物語観てみたいわ。
#シン・エヴァンゲリオン
「シン・エヴァンゲリオン」では、碇シンジと父・ゲンドウの関係がクローズアップされ、結末ラストで2人に深く関わる綾波ユイが登場したことから、「シン・エヴァ」は、綾波ユイのシナリオ通りの展開だったとも考察されています。「シン・エヴァ」では、旧劇場版ではありえなかったシンジ・ゲンドウの和解が実現し、それは2人を信じ続けたユイの存在が大きかったと言われています。
感想7:心に響く名セリフの宝庫
シン・エヴァはとにかく登場人物のセリフがグサグサ刺さる。
— 93式メーサー大福 (@BUSTERGRID_SY3) July 22, 2021
鬱状態のシンジに放つアスカのセリフとか、ゲンドウの回想のセリフとか。
登場人物のセリフは、物語の謎や結末に関する伏線にもなっており、「シン・エヴァ」でも、空白の14年に起きた出来事や、マリ・カヲルの正体を紐解くヒントが盛り込まれていました。一方、「シン・エヴァンゲリオン」は、シンジに対するアスカのセリフや、息子を想うミサト、シンジの成長を認めるゲンドウなど心に響く名セリフも数多く誕生し、名言の宝庫とも呼ばれています。
感想8:動画配信サイトでの視聴が楽しみ
シン・エヴァンゲリオンが8/13からアマプラで見れるようになるらしい
— フェアリー (@freyia8) July 20, 2021
かなり早く観れそうで嬉しいわ#エヴァンゲリオン#シン・エヴァンゲリオン
2021年8月13日から、Amazonプライムビデオにて、「シン・エヴァンゲリオン」の配信が発表され、ファンの中には、アマプラでの視聴を楽しみにする感想も相次いでいます。また、ファンの中には、「シン・エヴァ」の配信開始をきっかけにアマプラへの加入を検討する感想も見られ、自宅で「シン・エヴァ」が楽しめることへの期待が高まっています。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||のあらすじまとめ
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のあらすじ結末ネタバレ、「シン・エヴァ」の謎や伏線の考察、作品に関する感想や評価などをあらすじを交えながらネタバレ紹介しました。エヴァシリーズは、「シン・エヴァ」の公開をもって完結を迎えましたが、シリーズ全体に散りばめられた伏線や結末の謎など、「シン・エヴァンゲリオン」は、見るごとに奥深い世界観となっています。