【ジョジョ】シュトロハイムの名言・名セリフ集！モデルとなった人物や声優も紹介

ジョジョ2部に登場するシュトロハイムは、ナチス・ドイツ軍の将校で、サンタナとの自爆からサイボーグとしての復活、誇り高き軍人としての最期など多くの魅力に富んだキャラクターです。以下では、ジョジョ2部「戦闘潮流」の名脇役・シュトロハイムの名言や名シーン、モデルとなった人物や、アニメ声優、シュトロハイムの最後や気になるその後等をネタバレ紹介します。

ジョジョ2部こと戦闘潮流は、荒木飛呂彦先生の人気シリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」の第2部、波紋シリーズ・2作目にあたるサスペンス・ホラーです。1987年～1989年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されたジョジョ2部は、ジョジョ1部・ファントムブラッドから50年後を舞台とし、ジョナサンの孫ジョセフ・ジョースターと、石仮面の事象に関わる柱の男との戦いを描いたストーリー展開が特徴です。

波紋を用いたバトルを主軸とするジョジョ2部・戦闘潮流は、波紋の技のレパートリーの増加や、1作目・ファントムブラッドに登場した石仮面の正体が判明し、邪悪な吸血鬼を生みだす石仮面が作られた目的や、2部の敵キャラ・柱の男との関係などが明かされました。また、ジョジョ2部では、エリナやスピードワゴンなど、ジョジョ1部のキャラクターが再登場を果たしています。

大西洋沖の船の事故から50年後、ジョセフ・ジョースターは、祖母のエリナを伴ってアメリカに渡り、石油王となったスピードワゴンは、メキシコの遺跡で石仮面と柱の男を発見します。遺跡はまもなく、ナチスドイツ軍に目を付けられてしまうも、そこで発見された柱の男の蘇生に成功したことで、ジョセフは波紋の戦士と、柱の男と呼ばれる闇の種族との宿命の戦いに身を投じていきます。

メキシコの秘密基地の指揮官を担うナチス軍の将校で、階級は初登場時は少佐、後に大佐に昇進しています。祖国やナチスドイツ軍への忠誠心は高いものの、ゲルマン民族至上主義を掲げ、高慢かつ残酷な性格の持ち主です。一方、勇気ある者に対しては、種族を越えて敬意を表したり、味方の勝利のためなら、自らの犠牲を厭わない軍人としての誇りの高さも持ち合わせています。

ジョジョ2部では、スピードワゴンによって発見されたメキシコの遺跡に目をつけ、ナチスドイツの科学技術を用いて柱の男・サンタナの蘇生に成功します。しかし、この出来事は、ジョセフたち波紋の戦士と、サンタナの種族・柱の男たちの宿命の戦いの引き金となりました。シュトロハイム自身も、対サンタナ戦で自爆に追い込まれるも、後にサイボーグ化して復活し、軍として柱の男との戦いに挑みました。

シュトロハイムは、ジョジョ2部のみに登場するキャラクターで、かつ主人公サイドの敵キャラでしたが、サイボーグ化による奇跡の復活や、身体を張って対カーズ戦に挑むなど、ジョセフにとって頼もしい味方へと変貌しました。以下では、原作漫画・アニメ共に人気の高いシュトロハイムの名言や名セリフ集を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

シュトロハイムの1つ目の名言は、サイボーグとなって復活を遂げ、強烈なインパクトを放った名セリフです。対サンタナ戦で自爆し、死亡したと思われたシュトロハイムの奇跡の復活は、予測不可能な出来事となり、身体の一部をサイボーグ化したことで、柱の男に匹敵するパワーも獲得しました。ジョジョ2部と言えば、この名言を思い浮かべる方が多いですが、劇中での使用回数は3回と、以外と少ないことも特徴です。

シュトロハイムの2つ目の名言は、シュトロハイムの初登場シーンで登場した名セリフです。召使の女性に髭剃りを行なってもらったシュトロハイムでしたが、女性の不手際で頬に傷を付けられてしまいます。女性に傷口を舐めるように指示したとたん、女性の舌へ剃刀を軽く当ててもて遊ぶなど、シュトロハイムの高慢さ・残酷さがもっとも表れた、緊張感漂う名シーンの1つです。

シュトロハイムの3つ目の名言は、祖国・ドイツが誇る医学薬学分野の知識・技術力の高さを誇る名セリフです。ジョジョ2部では、対サンタナ戦を始め、何度も死に直面してきたシュトロハイムでしたが、自らをサイボーグ化することで、蘇生を果たしてきました。不死鳥のごとく復活を遂げるシュトロハイムの生命力の高さは、ドイツが世界に誇る技術の結晶と言えるでしょう。

シュトロハイムの4つ目の名言は、蘇生したサンタナの実験にて、自分の命を犠牲にして、他の捕虜の命を救うことを覚悟した少年に対する敬意を表した名セリフです。人種の壁を越えて、勇気ある者を讃えるシュトロハイムのカッコよさがにじみ出たシーンでしたが、その直後、自ら名乗り出た少年を除く捕虜全員が、サンタナの餌食となってしまい、シュトロハイムの残酷さで締めくくられました。

シュトロハイムの5つ目の名言は、秘密基地の地下で蘇生した柱の男・サンタナに怯える部下をなだめる名セリフで、頑丈な防御設備に閉じ込められたサンタナに油断していたシュトロハイムは、サンタナを動物園にいるグリズリーに例えました。しかし、超人的な身体能力を持つサンタナは、僅かな隙間から脱出してしまい、秘密基地を壊滅し、シュトロハイムを自爆へと追い込みました。

シュトロハイムの6つ目の名言は、強烈なツッコミと表情のギャップが、強烈なインパクトを残した名セリフです。ジョジョ2部屈指の面白さを誇る、シュトロハイムのツッコミシーンは、ネット上ではコラージュとして使用され、ジョジョを知らない方でも、一度は見たことのあるシーンでしょう。

シュトロハイムの7つ目の名言は、体内に潜り込んだサンタナと共に自爆を決意した誇り高き軍人の名セリフです。また、自爆直前には、サンタナを太陽光で消滅させるために、ジョセフに脚を切断してもらうことで、秘密基地のドアを開けることに成功しています。普段は高慢でありながらも、いざという時には、軍人としての誇りや、命を投げ打つ覚悟を見せつけるなど、かっこいい一面も兼ね備えています。

シュトロハイムの8つ目の名言は、ジョセフとローマの柱の男との戦いにて、サイボーグとなって奇跡の復活を遂げたシュトロハイムの名セリフです。サイボーグ化は、身体の欠損部分を機械で補うだけにとどまらず、重機関砲を体内に埋め込むなど、シュトロハイムの戦闘力を上げる効果を発揮しています。また、ジョジョ2部では、何度かサイボーグの改良が行われ、再登場の度にバージョンアップしていく点も特徴です。

シュトロハイムの9つ目の名言は、サイボーグ化した身体を真っ二つに切り裂かれても、右目の紫外線照射装置でカーズに反撃するシュトロハイムの名セリフです。通常の人間であれば、即死しかねない状況ですが、サイボーグ化したシュトロハイムにダメージはなく、更なる改良を施したことで、強烈な威力を放つ紫外線照射装置を身に着けることに成功しました。

シュトロハイムの活躍により、リサリサ対カーズ戦に群がる吸血鬼たちは一掃されましたが、それらを逆手にとったカーズが究極生命体へ進化する引き金となってしまい、ジョセフたち人類は、更なる試練に立ち向かうこととなりました。

シュトロハイムの10つ目の名言は、究極生命体へ進化したカーズに怯える部下をなだめる名セリフです。シュトロハイムが一番うろたえているように聞こえるも、飛行機から墜落するジョセフを身をもって庇い、彼とカーズとの戦いを見届けるなど、最後はドイツ軍人らしい、かっこいい活躍を見せました。

強烈な個性を放つシュトロハイムは、原作漫画での斬新な設定はもちろん、アニメ版では担当声優の迫真の演技が注目される一方、シュトロハイムのモデルについて様々な考察が飛び交っています。以下では、シュトロハイムのモデルと推測される実在の人物・架空のキャラクターを紹介します。

シュトロハイムのモデルと言われるエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、オーストリア生まれのハリウッド映画監督・俳優であり、徹底したリアリズムから「サイレント映画の三大巨匠」に数えられます。過酷な撮影等から俳優や映画会社・スポンサーとの衝突が絶えなかったことから、完全主義者・暴君と評され、43歳の時に映画監督としての道を断たれました。

モデルとなったエリッヒ・フォン・シュトロハイムは、後年、呪われた監督とも評されましたが、監督引退後は名脇役としてハリウッドを拠点に活躍しました。また、フランス映画「大いなる幻影」では、貴族出身のドイツ軍将校を演じ、強烈なキャラクター性を武器にした演技力の高さが称賛され、ジョジョ2部の登場初期のシュトロハイムのモデルになったと推測されます。

シュトロハイムの名前・ルドルのモデルとなったルドルフ・シェンカーは、ドイツのへヴィメタルバンド・スコーピオンズのリーダー兼ギタリストです。スコーピオンズは、旧西ドイツ時代の1965年にグループを結成し、ジャーマン・ロックの黎明期を牽引した世界的バンドです。

サイボーグ化したシュトロハイムのモデルと言われるドルド中佐は、荒木飛呂彦先生の「バオー来訪者」に登場するドレス特殊工作部門の戦闘員です。爆弾による重傷がきっかけでサイボーグ化された経緯を持ち、体内に埋め込み式の機関銃をしのばせるなど、シュトロハイムとの共通点の多さがモデル説を強めています。

シュトロハイムのモデルについて、一部では、アーケードゲーム「ストリートファイターⅡ」のガイルとも言われており、軍人という経歴や、重力に逆らうような髪型をモデルに起用したと推測されています。しかし、「ストリートファイターⅡ」が登場したのは1991年で、ジョジョ2部の連載期間、1987年～1989年より遅いことから、ガイルのモデルがシュトロハイムではとも言われています。

ジョジョシリーズは、アニメ版も高い人気を誇っており、2021年4月には、ファン待望のジョジョ6部のアニメ化制作が決定され、主要キャラを演じる声優陣や放送日の発表が待ち望まれています。以下では、アニメ版ジョジョ2部から、シュトロハイムのアニメ声優のプロフィール、主な出演作品を紹介します。

シュトロハイムのアニメ声優・伊丸岡篤さんは、1972年生まれ、群馬県出身の声優です。声優養成所に入る前は、プロボクサーとして活動しており、高校時代にアマチュアボクシングを始め、プロのライセンスを取得しました。2001年に声優養成所に入所、2012年に演じた「ジョジョの奇妙な冒険」シュトロハイム役で、声優としての知名度を上げました。

声優・伊丸岡篤さんの主な出演作品は、アニメ「ワンピース」シャーロット・モンドール役、「オーバーロードⅡ」サキュロント役、「消滅都市」ジャック役、「ノー・ガンズ・ライフ」ヘイデン・ゴンドリー役等です。ゲーム作品では、「戦国BASARAシリーズ」直江兼続役、「るろうに剣心」戌亥番神役、「バイオハザード:RE」ベン・ベルトリッチ役等です。

メキシコで壮絶な最期を迎えながらも、身体をサイボーグ化させることで復活を遂げたシュトロハイムは、一部では不死身とも称されましたが、ジョジョ2部のエピローグでは、シュトロハイムの壮絶な最期が語られました。以下では、誇り高き軍人として生き抜いたシュトロハイムの最後や、その後についてネタバレ紹介します。

石仮面とエイジャの赤石の獲得により、究極生命体へと進化を遂げたカーズを相手に、人類は太刀打ちできないと思われた矢先、ジョセフが命がけの賭けに出ます。スピードワゴン財団の飛行機を操縦し、火山へおびき寄せるジョセフでしたが、カーズの侵攻を受け空中に投げ出されてしまいます。しかし、密かについてきたシュトロハイムがクッション代わりになったことでジョセフは一命を取り留めます。

溶岩にも耐えるバケモノ級の強さを誇るカーズを前に、シュトロハイムにも諦めムードが漂う中、ジョセフの強運が思わぬ力を発揮し、カーズを大気圏外に飛ばすことに成功します。その後、シュトロハイムの報告により、ジョセフの死がスピードワゴン達知らされましたが、葬儀当日にジョセフが生還が判明しました。

一方、シュトロハイムは、敵対国という関係からジョセフと再会することなく、原作漫画のエピローグにて、1943年のスターリングラード戦線で戦死したことが明かされました。最期まで、誇り高き軍人として戦い抜いたシュトロハイムは、ドイツ軍の名誉として讃えられました。

一方、ジョジョ2部のアニメ版では、サイボーグ化した身体に更なる改良を加え、無数の装備を武器にスターリングラード戦線へ向かう姿で締めくくられました。そのため、アニメ版でのシュトロハイムの最後は、視聴者の想像に任せる展開となりました。シュトロハイムとの出会いや、終盤の対カーズ戦での活躍が、ジョセフの運命を大きく変えるきっかけとなったでしょう。

また、シュトロハイムは、パラレルワールドを舞台にした、ジョジョ7部・スティール・ボール・ランにも登場しています。ジョジョ7部では、フリッツ・フォン・シュトロハイムとして登場するも、目立った活躍はなく、すぐさま退場を余儀なくされました。

ジョジョ2部で強烈なインパクトを放ったシュトロハイムは、3部以降にてその名が語られることはありませんでした。しかし、ジョジョのノベライズ作品「恥知らずのパープルヘイズ」にて、石仮面の事象に関わる人物としてシュトロハイムの名が浮上し、ギャング組織・パッショ―ネのボスとなったジョルノとの関係性が示唆されました。

対カーズ戦後のシュトロハイムは、その後も石仮面の研究をしていたものの、スターリングラード戦線での戦死により、研究は最後まで成し遂げられることはありませんでした。その後、石仮面は、シュトロハイムの部下の手でイタリア・シチリア島に隠されたものの、イタリアのあるギャング組織が石仮面の情報を掴み、ジョルノの部下の手によって破壊されました。

ストーリーを追うごとに活躍場が増やされたシュトロハイムは、歴代キャラにはない独特の個性や、アニメ版では担当声優の迫真の演技が注目され、ジョジョシリーズに欠かせない名脇役として人気を集めています。以下では、独特のセリフ回し・ジョジョ節にも注目が集まる、シュトロハイムに関する感想や評価を紹介します。

「ジョジョ節」と呼ばれる独特の台詞回しや不死鳥の如く復活を遂げたシュトロハイムの活躍は、数々の名言・名シーンを生みだし、ジョジョファンに親しまれています。ジョジョシリーズでは、2部のみの登場となりましたが、最後まで誇り高き軍人として戦い抜いたシュトロハイムは、ジョジョ屈指のかっこいいキャラクターであり、ジョセフの運命を大きく変えた重要人物としても注目されています。

シュトロハイムが戦死したスターリングラードの戦いは、ジョジョではエピローグで語られるのみに留められ、詳細は明らかとされませんでした。一方、史実のスターリングラードの戦いは、民間人を含め多数の犠牲者を出した第二次世界大戦でもっとも最悪な戦いと言われ、シュトロハイム達ドイツ兵の多くが捕虜となった記録からは、シュトロハイムの晩年が壮絶だったことが想像できるでしょう。

サスペンスホラーの世界観と独特の台詞回しが魅力的なジョジョシリーズは、漫画好きの間でも好みが分かれやすい作品である一方で、シュトロハイムの登場がきっかけで、ジョジョにはまったという感想も寄せられています。初登場時は、主人公の敵キャラでしたが、ドイツ軍人としての誇りの高さや、命がけでジョセフを助ける等、かっこいい姿が多くのファンに支持されています。

ジョジョ5部では、義足をはめたポルナレフが登場するも、一部ではシュトロハイムのようなサイボーグ化はできなかったことを嘆く感想が、ネット上に溢れました。同時に、シュトロハイムの復活劇から、ジョジョ2部のナチス・ドイツの科学技術の高さが凄いとの声も相次ぎ、シュトロハイムの「ナチス・ドイツの科学は世界一」の名言は、伊達ではないでしょう。

登場初期は、ジョセフの敵対者として描かれていたシュトロハイムでしたが、サンタナを倒すために、自らの脚の切断をジョセフに依頼したシーンから、シュトロハイムの立ち位置が大きく変わりました。サンタナを倒すために自爆を決意し、サイボーグとして復活後は、究極生命体に進化したカーズを相手に、ジョセフと共に戦うなど、最後まで良いキャラだったと高く評価されています。

ジョジョ2部・戦闘潮流の名脇役・シュトロハイムは、ジョセフの戦友・シーザーに並ぶ根強い人気を誇り、シュトロハイムを演じるアニメ声優にも多くの注目が集まりました。また、シュトロハイムの最期は、原作漫画では、エピローグにて、後日談として語られるのみでしたが、軍人としての名誉ある戦死は、シーザーに劣らぬ多くのファンの涙を誘い、彼の功績は読者からも讃えられました。

ジョジョ2部のシュトロハイムの名言・名セリフ集、モデルとなった人物、アニメ声優、シュトロハイムの最後やその後等をネタバレ紹介しました。自爆からサイボーグ化としての復活や、誇り高き軍人としての最後など、出番こそ少なかったものの、ジョセフのその後の運命を大きく変えた人物として、ジョジョシリーズには欠かせない、2部・戦闘潮流の名脇役です。