2021年05月18日公開
2021年05月18日更新
千と千尋の神隠しの名言・名シーン集!ハクや千尋の心に響く忘れられないセリフ一覧
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』(略名:千と千尋)は名言が多く、楽々と名言集が完成するほど、魅力的な名言で溢れています。「千と千尋」を何度も視聴している内に、セリフを覚えてしまうファンもいるほどです。また、「千と千尋」を知らなくても、思わず惹かれる名言もあります。そして、「千と千尋」の名シーンといえば、千尋とハクの交流ですよね。特にハクは名言メーカーなので、名言集には欠かせません。こちらでは、映画『千と千尋の神隠し』の名言・名シーン集TOP20をお届けします!
目次
千と千尋の神隠しとは?
大ヒットを記録したジブリ映画として有名な『千と千尋の神隠し』は、名言・名シーンが多い映画として有名です。『千と千尋の神隠し』は、シーンの各所に名セリフが存在するため、容易に名言集を作れそうな勢いです。何回も観ている内に、名言・名シーンを覚えてしまったと語るファンも少なくありません。
こちらの『千と千尋の神隠し』の名言集では、その名シーンの背景や、名言の意味を分かりやすく述べ、解説します。『千と千尋の神隠し』の名言の数々は、人生の教訓のようで、つらくなった時に思い出すと、生きるためのヒントとなることでしょう!
千と千尋の神隠しの映画の概要
『千と千尋の神隠し』は、2001年(平成13年)7月20日に公開された日本のアニメ映画です。監督・脚本は数々の名作を生み出したジブリ映画の巨匠・宮崎駿。2001年に公開された『千と千尋の神隠し』の興行収入は、映画『タイタニック』(1997年公開)を上回り、当時の日本の歴代興行収入ランキングで1位を獲得しました。
この首位の座は、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(2020年)が公開されるまで、ずっと『千と千尋の神隠し』によって守られてきました。『千と千尋の神隠し』から首位を奪取した『鬼滅の刃』恐るべしですね…!
しかし、『鬼滅の刃』が来るまで20年近くも1位の座にいた『千と千尋の神隠し』には脱帽です。2016年に開催された「スタジオジブリ総選挙」では、『千と千尋の神隠し』が1位にランクインし、再び劇場で公開されるという偉業をなしています。
千と千尋の神隠しの映画のあらすじ
引っ越し先のニュータウンを目指して走る車。その車内には、10歳の少女・荻野千尋と彼女の両親がいました。引っ越し先へ向かうはずが、知らない森の中へ迷い込んでしまった一家。森には不思議なトンネルがあり、その先が気になった一家は車を出て、トンネルを探索しながら進みます。千尋は乗り気ではなかったものの、両親が行くと決めたら、付いて行く他ありません。
その後、トンネルの先に広がった世界で、千尋はハクという少年と出会いますが、すぐに引き返すように言われ、訳も分からないまま、その場から離れます。しかし、両親が魔法でブタに変えられてしまい、千尋は行き場を失いますが、先ほどの少年・ハクに助けられます。元の世界へ戻るために湯屋で働くことになった千尋は、つらくもかけがえのない日々を過ごし、帰り道への希望を見いだしていくのでした…。
千と千尋の神隠しの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP20~11
20位:「お前の名前は千だ」
おまえの名前は千だ
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの20位は湯婆婆のセリフです。渋々千尋を働かせることを認めた湯婆婆は、千尋に契約書を渡します。千尋は戸惑いつつ、その用紙に自分の姓名を書きました。契約書は宙を舞って湯婆婆の元へ戻ります。湯婆婆は千尋のフルネームを見ると、贅沢な名だと罵りました。すると、名前(文字)が用紙から剥がれていき、「千」の一文字だけがそこに残ります。
そして、湯婆婆にこのセリフを言われ、千尋は自分の本当の名前を忘れてしまうのでした…。湯婆婆の手口は、名前を奪うことで、相手をどこへも行かせず、ずっと働かせるという狡猾なものです。千尋のみならず、ハクもこの魔法によって縛られており、自分の本当の名を思い出せずにいました。神様相手の湯屋「油屋」を経営しているだけあり、湯婆婆はかなりの手練れで、魔力も強力であることが覗えます。
19位:「まだ分かりませんか…」
まだ分かりませんか?大切なものがすり替わったのに
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの19位はハクが湯婆婆に向けて放ったセリフです。湯婆婆の息子・坊は、母親の姉(伯母)・銭婆の魔法によってネズミに変えられてしまいます。銭婆はそれがバレないように、湯婆婆に従う3匹の頭(かしら)を合体させ、坊の姿に変身させました。頭はその特権で坊になりきり、たくさんのお菓子をひたすら貪り食っていました。
いつもは目ざとい湯婆婆でしたが、愛する息子・坊が頭とすり替わったことに気がつきません。そして、ハクがこのセリフを言ったことで、やっと湯婆婆は坊がその場にいないことに気がつき、焦ります。この時の湯婆婆の怒りは尋常ではなく、もしハク以外の人物だったら、耐えられなかったことでしょう。
18位:「怖がるな…」
怖がるな。私はそなたの味方だ。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの18位もハクのセリフです。神様に捧げるための料理を無断で食べてしまった千尋の両親は、魔法でブタにされてしまいました。どうしようもない不安で押し潰され、逃げ惑う千尋。一人ぼっちになった千尋に対して、そっと声をかけてくれたのがハクでした。怯えて、心身共に衰弱していた千尋を安心させるために、ハクはこのセリフを言いました。
ハクが一緒にいてくれると、安心感が何倍にも上昇しますね。美少年であるハクから、こんな頼もしいセリフを言われたら、誰もがときめいてしまうかもしれません。心細いと感じる千尋を守るために、ハクが発した名言でした。千尋とハクの関係は微笑ましいです。
17位:「エンガチョ…」
エンガチョ! 千! エンガチョ!
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの17位は釜爺のセリフです。銭婆のハンコを飲み込んだ竜の姿のハクは、ハンコにかかっていたまじないに苦しまされます。そんなハクを助けるために、千尋は川の神様から渡されたお団子を彼に食べさせました。お団子のおかげなのか、ハクは苦しそうにもがきながら、ハンコを吐き出します。その時、飛び出してきたハンコの上に、とても小さな黒い虫が現れました。
その虫は守りのまじないによって現れたものでした。虫は素早くその場から逃げようとしますが、ウロチョロしている内に、誤って千尋が踏みつぶしてしまいます。その際に、釜爺が千尋に向かってこのセリフを言いました。
「エンガチョ」とは、縁をちょん切るという意味で、この時の縁とは穢れのことを指すようです。釜爺と千尋が行ったエンガチョの儀式を見て真似する坊ネズミとススワタリ達。そんな彼らの光景が微笑ましい名シーンでもあります。響きが面白い「エンガチョ」は、思わず口に出したくなる名言でした。
16位:「嫌だとか…」
嫌だとか、帰りたいとか言わせるように仕向けてくるけど、働きたいとだけ言うんだ。辛くても、耐えて機会を待つんだよ。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの16位は、千と千尋の名言メーカーことハクのセリフです。千尋が迷い込んだこの世界には、働かないと動物にされてしまう恐ろしい掟があります。そのため、千尋を生かすため、守るために、ハクはこのセリフを言いました。この世界の権力者は湯婆婆なので、彼女の配下で働くことで、帰るチャンスを覗うという戦法です。
耐えきれないほどつらいことに見舞われても、ハクのこの名言を思い出すと、何とかやってみようという気持ちになれます。やめるのは一瞬ですが、続けるのには忍耐力がいりますよね。そんな時に、まだ続けてみようかなと思わせてくれる、応援メッセージ的なセリフだと言えるでしょう。
この世界で生き抜くために、ハクは本当の自分を隠し、厳しい態度で周りに接していました。しかし、千尋の前では本来の優しい心を見せ、自分を偽らずにいられました。苦しい状況でも、希望を見出だすことを諦めないハクの真摯な姿勢が感じられる名言でした。
15位:「グッドラック」
グッドラック
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの15位は、釜爺のセリフです。ハクの助言通りに、釜爺の仕事場へ向かった千尋。蜘蛛を連想させる姿、蓄えられた口髭、黒いサングラスなど、一見怖そうな雰囲気の釜爺に、千尋は勇気を出して「働きたい」と伝えます。しかし、釜爺から「ここは手が足りてる」と断られてしまいます。千尋の頼みを断った釜爺ですが、彼女を放っておくことはできませんでした。
その時、偶然仕事場にやって来たリンに、千尋は自分の孫であると紹介し、湯婆婆の元へ案内するように手配します。釜爺は一見怖そうなおじいちゃんですが、千尋から感謝を述べられた際、「グッドラック」とお茶目に言って、彼女が無事に働けることを祈っていました。釜爺はそれからも千尋のことを気にかけたりと、とても優しい人物だと言えるでしょう。
14位:「大当たり~!」
大当たり〜!
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの14位は、『千と千尋の神隠し』のラストに披露された「大当たり~!」です。油屋で働き始めた時、千尋は人間だという理由で周りから差別されていました。しかし、オクサレ様への神対応や、カオナシの事件を解決したりなど、いつの間にか千尋は有名人となり、油屋の従業員から慕われるようになりました。
元の世界へ戻るために、千尋は一生懸命働き続け、ついに湯婆婆から帰るために必要な試練を与えられます。その試練は複数頭いるブタの中から自分の両親を見つけ出し、当てるという難問中の難問でした。
しかし、ブタの中に両親がいないことに気がついた千尋は、それを言い当て、「大当たり~!」と見事勝利を収めます。千尋が勝利すると、油屋の人々や神様が大喜びで彼女を讃えました。この時の爽快感は、『千と千尋の神隠し』の最後を彩る魅力でもあり、名シーン確定です。
13位:「千を泣かしたら…」
千を泣かしたらばぁば嫌いになっちゃうからね。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの13位は湯婆婆の息子・坊の可愛らしいセリフです。湯婆婆が千尋に与えた最後の試練は、複数頭並ぶブタの中から、自分の両親を見つけるという、鬼畜な問題でした。その難易度に、千尋を応援する従業員達はブーイングするも、湯婆婆に怒鳴られ、静かになります。坊はネズミの姿から戻ると、このセリフを言って、ムッとしながら湯婆婆を無邪気に脅しました。
母・湯婆婆との繋がりだけで生きてきた我が儘息子の坊が、千尋との旅で心身共に逞しくなった様子は感慨深く、とても微笑ましいです。坊は千尋が大好きですね。千尋も最初は下ばかり見ているどこか無気力な少女でしたが、まっすぐ生きることを学び、それがいつの間にか周りを変えるほどの影響力となっていました。千尋だけでなく、坊やカオナシも彼女に接することで成長し、生きる道筋を獲得していたのです。
12位:「そんなにいらない」
そんなにいらない
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの12位は、千尋がカオナシに向けて言ったセリフです。「あ…」というセリフが印象的なカオナシ。ある日、カオナシは雨に降られながら、油屋の扉の方を見つめ、孤独に静かにたたずんでいました。そんな時に出会った人物が千尋でした。千尋は親切心から扉を開けて、油屋の建物内にカオナシを招きます。優しい千尋に惹かれたのか、カオナシは彼女のことを求め続けます。
汚れた風呂釜を掃除するため、薬湯の札を求めた千尋ですが、人間だと差別され、貰うことができません。そんな困った千尋の姿を見て、カオナシはその札を宙に飛ばして、彼女の方へと向かわせました。千尋にお礼を言われたカオナシは、札を渡すと彼女が喜ぶ、と一方的に思い込みます。その後、カオナシは千尋に再び札を配りますが、量が多かったので、「そんなにいらない」と言われてしまいます。
ちなみに、千尋に悪気はなく、無欲だからこその発言でした。このシーンでは、カオナシがしょんぼりとしていて可愛いと評判です。純粋な心を持つ千尋に惹かれたカオナシは、ストーキングを続けるのでした…。
11位:「私がほしいものは…」
私がほしいものは、あなたにはぜったい出せない。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの11位は千尋の達観したセリフです。千尋が油屋に招いたカオナシは、神様ではなく化け物だったため、千尋は責任を取らされ、カオナシと正面から向かい合うことになりました。カオナシは千尋をえらく気に入っており、彼女が欲しいものは全て捧げたいと、ヤンデレのような思考で彼女に接します。しかし、お金をいくらあげても、千尋の心は動きません。
何故なら、千尋がここにいる理由は、お金を稼ぐためでなく、両親を助けるためだったからです。さらに、千尋は欲にまみれず、純粋に物事を見ることができるため、カオナシが抱える闇を見抜き、彼を心配します。自分の要求を断られたカオナシは、その後大暴れして千尋を追いますが、段々と落ち着きを取り戻し、千尋と共に銭婆の元へ向かいます。この名言は、千尋の純粋な心を表したものだと言えるでしょう。
千と千尋の神隠しの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP10~4
10位:「千を出せ」
千を出せ
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの10位は千と千尋の人気キャラであるカオナシの名言です。カオナシは他者の欲望につけこみ、その人物を飲み込むことで、自信をつけているのかもしれません。油屋の従業員達に砂金(偽物)を配り、有頂天になるカオナシ。砂金欲しさで料理もどんどん運ばれ、カオナシは暴飲暴食を繰り返します。しかし、彼が一番求めていたのは千尋ただ一人でした。
千尋が欲しくてたまらなかったカオナシは、彼女にも金をたくさん与えようとしますが、断られてしまいます。この時、カオナシは少し悲しそうな表情を見せていました。不器用なところが愛しいキャラですね。孤独で誰にも相手にされなかったカオナシにとって、自分を気遣ってくれた千尋は、唯一の希望だったのかもしれません。
「千を出せ」というセリフだけで、千尋への執着を想起させるカオナシ。彼は人との接し方が分からず、とても孤独で、不器用な生き方で傷つき、息が詰まる思いをしていたのかもしれません。最終的に千尋に執着したおかげで、助けられたので、カオナシは救われたキャラだと言えるでしょう。
9位:「名を奪われると…」
名を奪われると、帰り道がわからなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの9位は、ハクの切ない言葉です。湯婆婆との契約により、千尋は名を奪われ、「千」という名前にされます。自分の名前を思い出せないままだと、湯婆婆に一生支配されることとなります。ハク自身も囚われの身であり、本当の名前を思い出せないままでした。しかし、千尋の名前だけは心に強く刻まれており、忘れませんでした。
自分の名前を千だと思い込んでいた千尋は、ハクのおかげで本当の名前を思い出すことができたのです。実は千尋とハクは、以前元の世界で出会っており、千尋もハクの本当の名前を知っていました。ハクは「コハク川」という川の神様で、本当の名は「饒速水小白主(ニギハヤミコハクヌシ)」でした。
幼い頃、千尋はコハク川に落ちて溺れた経験があり、神様であるハクに救われていたのです。2人が記憶を共有するシーンは、とてもドラマチックで、千と千尋の美しい名シーンです。救われていたのは千尋だけでなく、ハクも千尋に救われていました。
8位:「千、お前のこと…」
千、お前のこと、鈍くさいって言ったけど、取り消すぞ!
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの8位は、千尋を姉のように支えたリンのセリフです。油屋で働き始めた頃の千尋は、体をどこかにぶつけたり、転んだり、返事もおぼつかない様子で、どんくさいを体現していました。そんな千尋を見たリンは、彼女に「どんくさい」と言い放ちます。しかし、面倒見の良いリンは、千尋を妹のように思い、いつも彼女を支えていました。
ハクとは違った形で、リンも千尋を守っていたのです。オクサレ様やカオナシの一件で、千尋は驚異的なスピードで成長し、リンの度肝を抜きます。どんな恐ろしい相手にも立ち向かうことができる人物に成長した千尋。そんな彼女が銭婆の元へ向かう際、リンは自分なりの誠意を示すため、このセリフを叫びました。リンは真っ直ぐな性格の持ち主なので、本心からの叫びだったと言えるでしょう。
7位:「一度あった…」
一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの7位は銭婆のセリフです。幼い頃にハクと出会ったはずなのに、思い出すことができない千尋は、それを銭婆に相談します。大切な記憶のはずなのに、それについて何も思い出せないと、つい忘れてしまったと思いがちですが、大切な記憶はどこにも消えはしません。銭婆曰く、思い出せないだけなのです。
思い出せない記憶や思い出というものは、頭のどこか片隅で眠っているだけで、ふとしたきっかけで蘇るものです。銭婆の言う通り、その後、千尋はハクと再会し、竜となった彼に乗ると、清らかで優しい川の記憶がよぎります。
千尋はハクに触れたことで、彼と出会った時の記憶を思い出したのです。それがきっかけで、ハクの本当の名前も判明し、2人は大切な思い出を共有しました。銭婆は千尋達が記憶のどこかで繋がっていることを、見抜いていたのかもしれません。
6位:「千尋の元気が…」
千尋の元気が出るようにまじないをかけて作ったんだ。お食べ
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの3位は、ハクの温かいセリフです。晴れた早朝、ハクに呼び出された千尋は、彼から真っ白なおにぎりを渡されます。そのおにぎりは、千尋のためにハクが手作りしたものでした。千尋は慣れない環境に放り込まれ、心身共に疲れていました。それを心配したハクは、千尋を元気づけるために、おにぎりを持ってきたのです。
千尋はハクの優しさに触れると、緊張が解けたのか、おにぎりを頬張りながら、大粒の涙を流しました。泣かないように努めていた千尋でしたが、ハクの前では素直に感情を出すことができたのです。
千尋に与えられた試練は、こんなに小さな女の子が抱えるには、大きすぎるものでした。ハクに励まされた後、釜爺のボイラー室へ向かった千尋は、そこでやっと安心して眠ることができました。ハクの優しさに癒された千尋を見て、安堵した視聴者も少なくありません。
5位:「わからんか…」
わからんか。愛だ、愛。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの5位は、釜爺のハッとさせられる名言です。負傷したハクを助けるために、神様から貰ったニガダンゴを、彼の口内へ押し込む千尋。その後、ハクは魔法がかかったハンコを外へ吐き出すと、疲れ果てたのか、人間の姿に戻り、意識を失います。眠っているハクを見て、千尋は彼を助けるために、銭婆がいる場所へ向かうことを決意しました。
そんな千尋を不思議そうに見つめるリン。釜爺は疑問を持ったリンに対して、このセリフを言いました。千尋とハクの関係性を一番見抜いていたのは、案外釜爺なのかもしれません。愛には無限大の可能性がある、ということを教えてくれる名言だと言えるでしょう。
4位:「ハクは私を…」
ハクは私を助けてくれたの。わたし、ハクを助けたい。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの4位は千尋の名言です。ハクは最初から千尋のことを知っていましたが、千尋はハクとの出会いを思い出せずにいました。それでも、ハクは最初からずっと千尋を支える心強い味方でした。
大切なハクが、魔法で傷ついたのを見て、千尋は絶対に彼を救い出すと決意します。行きしかなく、帰り道のない電車に乗り、銭婆が住む「沼の底」へ赴いた千尋。物語序盤では、おどおどしていた千尋ですが、後半になるとしっかりとした意思を感じさせ、心の成長が描かれていました。
千と千尋の神隠しの名言や名セリフ・名シーンランキングTOP3
3位:「ここで働かせてください!」
ここで働かせてください!
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの3位は、千と千尋の代表的な名言であり、千尋が勇気を振り絞って言ったセリフです。ハクからの助言を受けた千尋は、元の世界へ戻るために、湯婆婆の所へ向かいました。千尋が「働かせてください」と言うと、湯婆婆は断ります。それでも諦めるわけにはいかなかった千尋は、再び働きたいという意思を湯婆婆に伝えました。
湯婆婆は信じられないという面持ちで、千尋の方へ向かい、彼女に脅しをかけます。しかし、千尋は何度もこのセリフを叫び、湯婆婆は根負けし、契約を承諾しました。湯婆婆も働きたい者は働かせるという信条があったため、千尋を無為に拒絶することはできなかったようです。 無気力な少女だった千尋が、大声をあげて仕事を懇願する姿は、とても印象的でした。
2位:「千尋。いい名だね…」
千尋、いい名だね。自分の名前を大事にね。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキングの2位は、銭婆の優しさを感じられる名言です。双子の妹・湯婆婆は、千尋の名前を見て贅沢だと罵りましたが、銭婆は千尋の名前をいい名前だと褒め称えました。湯婆婆と銭婆は双子の姉妹ですが、考え方は正反対だと言えるでしょう。千と千尋の世界において、名前は強い力を持っています。湯婆婆は魔法を使って名前を奪い、相手を支配します。
それとは対照的に、銭婆は名前を大切なものとして扱い、相手の名前を尊重する姿勢を見せていました。名前に関する捉え方や人生観が正反対である湯婆婆と銭婆は、2人で一人前だと、銭婆の口から明言されています。
1位:「さぁ行きな…」
さぁ行きな。振り向かないで。
映画『千と千尋の神隠し』の名言集・名シーンランキング堂々の第1位は、千尋との別れ際で発されたハクの名言です。様々な経験と助け合いを学び、両親と共に元の世界へ戻れることになった千尋。しかし、それはハクとの別れを告げるものでした。千尋と再会したことで、ハクは自分の名前を思い出すことができ、湯婆婆の弟子を辞めて、元の世界に帰ることを彼女に誓います。
ハクはトンネルを抜けるまでは、絶対に振り向かないよう、千尋に念を押して言いました。千尋と繋いだ手は、切ない様子で離れていき、名残惜しい気持ちが表現されているように見えます。その時ハクが何を思ったのか、そして元の世界へ戻れたのかは、明かされていません。
千尋と再会する未来など、ハクのその後については様々な考察がされています。答えは分からなくても、一途に千尋を思い続けたハクの幸せを願わずにはいられません。『千と千尋の神隠し』で描かれた千尋の成長劇は、ハクとの尊い関係があったからこそ、成立したと言えるでしょう。
千と千尋の神隠しの主なキャラのアニメ声優一覧
千尋役/柊瑠美
女優の柊瑠美(ひいらぎ るみ)さんは、『千と千尋の神隠し』で主人公・千尋役を演じました。1987年8月1日生まれ。東京都葛飾区出身。所属事務所はファザーズコーポレーション。主な代表作としては、ドラマ『すずらん』の常盤萌(少女時代)役、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』の蒼井かすみ役などが挙げられます。バラエティー番組『ニャンちゅうワールド放送局』にも、お姉さん役として出演していました。
ハク役/入野自由
出典: https://moely.jp
声優の入野自由(いりの みゆ)さんは、『千と千尋の神隠し』でハク役を演じました。1988年2月19日生まれ。東京都出身。所属事務所はジャンクション。主な代表作としては、ゲーム『キングダム ハーツ』シリーズのソラ役、アニメ『Yes!プリキュア5』のナッツ役などが挙げられます。
湯婆婆・銭婆役/夏木マリ
女優の夏木マリ(なつき マリ)さんは、『千と千尋の神隠し』で湯婆婆・銭婆役を演じました。1952年5月2日生まれ。東京都豊島区出身。代表作としては、映画『男はつらいよ』シリーズの及川礼子・原礼子役、映画『生きる街』の主演・千恵子役などが挙げられます。
千と千尋の神隠しのその他キャラのアニメ声優一覧
お父さん役/内藤剛志
出典: https://jisin.jp
俳優の内藤剛志(ないとう たかし)さんは、『千と千尋の神隠し』でお父さん役を演じました。1955年5月27日生まれ。大阪府大阪市東区(現在の中央区)出身。主な代表作としては、ドラマ『警視庁・捜査一課長』シリーズの主演・大岩純一 役、映画『ご存知!ふんどし頭巾』の主演・帆立沢小鉄役などが挙げられます。
お母さん役/沢口靖子
女優の沢口靖子(さわぐち やすこ)さんは、『千と千尋の神隠し』でお母さん役を演じました。1965年6月11日生まれ。大阪府堺市西区出身。主な代表作としては、ドラマ『科捜研の女』シリーズの主演・榊マリコ役、ドラマ『鉄道捜査官』シリーズの主演・花村乃里子役などが挙げられます。
坊役/神木隆之介
俳優の神木隆之介(かみき りゅうのすけ)さんは、『千と千尋の神隠し』で坊役を演じました。1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。主な代表作としては、映画『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』の瀬田宗次郎役、アニメ映画『君の名は。』の主人公・立花瀧役、アニメ映画『サマーウォーズ』の主人公・小磯健二役などが挙げられます。
青蛙役/我修院達也
俳優の我修院達也(がしゅういん たつや)さんは、『千と千尋の神隠し』で青蛙役を演じました。1950年12月10日生まれ。東京都渋谷区広尾出身。主な代表作としては、同じくジブリ映画である『ハウルの動く城』のカルシファー役、ドラマ『電車男』のネットの住人・富永役などが挙げられます。
リン役/玉井夕海
女優の玉井夕海(たまい ゆうみ) さんは、『千と千尋の神隠し』でリン役を演じました。1977年8月6日生まれ。東京都出身。女優以外にも、ビッグバンド『渋さ知らズ』のヴォーカルを担当したり、音楽のセンスも評価されています。2006年の映画『もんしぇん』の制作に携わり、主演女優として、さらに脚本家・音楽監督としても活躍しました。
番台蛙役/大泉洋
俳優の大泉洋(おおいずみ よう)さんは、『千と千尋の神隠し』で番台蛙役を演じました。1973年4月3日生まれ。北海道江別市大麻出身。数々の映画・ドラマで活躍しており、ジブリ映画の常連でもあります。
『千と千尋の神隠し』以外の出演作(ジブリ作品)としては、『猫の恩返し』の国語教師役、『ハウルの動く城』のかかしのカブ役、『思い出のマーニー』の山下医師役などが挙げられます。バラエティー番組『水曜どうでしょう』のレギュラーとしても愛されています。
釜爺役/菅原文太
俳優の菅原文太(すがわら ぶんた)さんは、『千と千尋の神隠し』で釜爺役を演じました。1933年8月16日~2014年11月28日(81歳没)。宮城県仙台市出身。主な代表作としては、映画『仁義なき戦い』シリーズの主演・広能昌三、映画『トラック野郎』シリーズの主演・星桃次郎などが挙げられます。
千と千尋の神隠しに関する感想や評価
千と千尋の神隠し...!すごい...!
— 切モチ (@84gKrgNlNhSrGTG) February 26, 2021
でも宮崎駿さん昔千尋のモデルは知り合いのお嬢さんで、ナウシカみたいな美人じゃなくて日本の普通の少女をイメージして千尋が出来上がったってどこかで見たから橋本環奈さんが千尋で大丈夫なのかちょっとモヤるけど面白そう...!!
『千と千尋の神隠し』が制作された背景には、宮崎監督の友人である女の子(当時10歳)が関わっています。その少女は映画プロデューサー・奥田誠治さんの娘でした。『千と千尋の神隠し』は、実は彼女に喜んでもらうために制作された映画だったのです。また、その少女は、主人公・荻野千尋のモデルにもなりました。
千と千尋の神隠しのいつも何度でもっていう曲昔からだいすきなんですけど、歌詞が本当に好きで歌ってる。🐹
— もも (@momonoouchi___) May 14, 2021
『千と千尋の神隠し』は名言も有名ですが、主題歌「いつも何度でも」もファンから愛されています。歌詞には、どんなに今がつらくても、その先には希望が待っている、というメッセージが込められており、穏やかな優しさが沁みる名曲です。
[千と千尋の神隠し]ジブリ作品でいちばん好き
— -烏羽 (@CROM_Cr24) May 15, 2021
『千と千尋の神隠し』は、世代を超えて愛される作品であり、ジブリ映画としてはもちろん、日本の優れたアニメーション映画としても、世界に誇れる作品です。何度見ても面白い『千と千尋の神隠し』は、ジブリ映画の中でもトップに立つ作品だと言えるでしょう。
千と千尋の神隠しの名言集まとめ
こちらでは、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の名言・名シーン集をランキングでお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?どの名言も、目を見張るほど素敵なので、これらの名言を思い出せば、人生が潤うこと間違いなしです。もし、名言・名シーンをきっかけに『千と千尋の神隠し』に興味を抱いた方、または見返したくなった方は、本編に触れることをオススメします!