2020年03月01日公開
2020年03月01日更新
千と千尋の神隠しには本当のラストシーンがある?幻のエンディングを考察
日本だけでなく世界中で人気となった「千と千尋の神隠し」ですが、実は幻のエンディングといわれている本当のラストシーンが存在しているという都市伝説があります。映画館で観た人とDVDやTVでの放送で観た人ではその後が違うという事ですが、ここではそれが本当なのかをまとめていきます。考察している人の中には記憶違いをしているのではないかという声もありますが、ここでは千と千尋の神隠しに本当のラストシーンがあるのかをまとめていきます。
目次
千と千尋の神隠しとは?
ジブリ作品の中でも人気度が高い作品として注目度が高いのが「千と千尋の神隠し」です。人間の女の子が神様の世界に迷い込んでしまうというストーリーになりますが、その中で主人公が成長していく姿は視聴者の心を掴んだ作品といわれています。そんな千と千尋の神隠しですが、ジブリ特有のその後の都市伝説とよばれるものが多く存在します。今回は千と千尋の神隠しを説明しながら、そんな都市伝説についても紹介していきます。
千と千尋の神隠しの概要
宮崎駿が監督を務めるアニメ作品・ジブリの中でも日本だけでなく海外にも強い人気をはくしているのが「千と千尋の神隠し」になります。日本では2001年の7月に公開されて以来、日本歴代興行収入第1位を受賞するほどの人気となっています。元々宮崎駿の個人的な友人の娘を喜ばせたいという思いから作られてた作品ですが、その純粋でまっすぐな少女の成長を描いた作品は日本だけでなく全世界で称賛される作品となっています。
千と千尋の神隠しのあらすじ
千尋は両親と共に引っ越し先へ向かっている途中に、奇妙なトンネルを発見しました。不思議な感じのトンネルを抜けるとそこは無人の街へと繋がっており、両親はテーマパークか何かのなれの果てではないかと考察しながら、街の中を見て回ります。そんな中、飲食店を発見した両親は、千尋の静止も聞かずに勝手に食べ物に手を付けてしまいます。食事を取る気にもなれなかった千尋は街を探索していると奇妙で大きな建物を発見します。
そこで不思議な格好の少年と出会った千尋は、この街を出ろと諭され、両親の元に向かいます。しかし、そこには両親の姿がなく、逃げるように来た道を戻る千尋の目に飛び込んできたのは川となってしまった帰り道です。帰る方法がなくなり、徐々に体が薄くなっていく自分に途方に暮れていた千尋を助けたのは、謎の少年でした。この少年の言葉を頼りにこの街で生きていく術を身に付けながら、千尋は少しずつ成長していくのです。
千と千尋の神隠しの本当のラストシーン・幻のエンディングがある?
八百万の神が存在するとされる千と千尋の神隠しですが、この作品には描かれているラストシーンとは違う「幻のエンディング」とよばれるその後を描いた本当のラストシーンがあるといわれています。ここでは本当に一般とは違う幻のエンディングがあるのかを考察していきます。
千と千尋の神隠しの一般的なラストシーン
千と千尋の神隠しの一般的なラストといわれているのは、ハクとトンネルの前で別れた千尋は言いつけ通り、振り返る事無くトンネルの向こう側、つまり千尋達の世界へと戻ってきます。そこで両親がおり、八百万の世界の記憶はありませんでした。そこで千尋はトンネルの方へと振り返りました。無言でトンネルを見つめる千尋でしたが、両親に声をかけられ車に乗り込み、新たな自宅へと向かうというのが一般的なエンディングになります。
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンやその後の噂
無事に両親と共に現実世界に戻る事が出来た千尋ですが、実はこのラストシーンとは違う「幻のエンディング」といわれている最後があるとファンの間では噂されています。また、そのエンディングは千尋のその後に大きく関わってくるエンディングとなっている事から、ファンや都市伝説が好きな人達の間では本当のラストシーンといわれています。では、その本当のラストシーンとは一体どんなものなのか、ざっくりとまとめます。
- 千尋が車に乗り込んだ際に、髪留めが変わっているのに気付くが千尋はなぜこの髪留めを持っているのか覚えていない
- 新居に向かう途中で引っ越し業者が到着しているのが見えて千尋の母が父に怒る
- 新居に到着すると引っ越し業者さんに「遅れられると困ります」と注意される
- 新居の周りを1人で散歩している千尋が緑の小川があるのに気付く
- 川を眺めていると千尋がはっと悟ったかのような表情を見せ、余韻を残して物語が終わる
これが本当のラストシーンとされていますが、このエンディングを視聴した人の中にはハクが八つ裂きにされてしまった事を匂わせる発言をしていたという声もあります。この事が都市伝説で千尋と別れたハクが死んでしまったという流れに繋がっていくのではないかと考察できます。
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンは限定上映された?
この幻のエンディングですが、噂にしては見た事があるという声がSNSで多く上がりました。しかし、TV上映された時やDVDなどに収録されているものは通常のエンディングで終了しています。この事から、幻のエンディングは一部の劇場にて「期間限定で公開」されていたのではないかといわれています。しかし、上映する劇場ごとに内容が違うなどは考えにくいとされています。
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンは違う?都市伝説?
SNSなどで多く声が上がった本当のラストシーンですが、なぜ見た事があるという人が多数いるのかが疑問になります。多くのファンがその後を描いた本当のラストシーンはあくまでも都市伝説で、見たというのはデマと考えています。ここではそういった本当のラストシーンについてデマと思われる理由をまとめていきます。
デマという理由①2ちゃんねる発祥?
ジブリ作品には昔から多くの都市伝説が作られています。有名なのが隣のトトロでメイとサツキは実はすでに亡くなっていて、あの洋館には父親しか住んでいないという都市伝説です。このように作中で疑問に思った点を考察し、都市伝説としてストーリーを作るのが2ちゃんねるの掲示板になりますので、千と千尋の神隠しでも不可解な部分を考察したファンが違和感のないように作り上げたものではないかとされています。
デマという理由②記憶違い?
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンを見たという声が多く上がっていますが、実はこの期間限定で上映されたというのが公開されてから1週間だけだという声も多く見つけられました。全ての映画館ではなく、一部の限定された映画館で1週間のみの限定上映だった場合、そのラストシーンを見たという人の方が少なくなってしまいます。上映されて年月も経っている事から記憶が違う可能性もあります。
デマという理由③限定公開説は東宝が否定?
限定された映画館にて期間限定の公開という話ですが、この映画を当時上映した配給会社は東宝になります。この疑問点が浮かんだ際にファンの中には東宝の担当者に直接話を聞いた人もいるようで、一部で別バージョンが限定公開されたのかという質問に対して、東宝の担当者は「別バージョンの興行があったという話は聞いたことがない」との答えでした。この事から一部劇場にて期間限定で公開されたという説は完全に否定されています。
デマという理由④ラピュタなどにも本当のラストシーンが噂に
千と千尋の神隠しで本当のラストシーンがあると噂されていますが、実はラピュタなどの他のジブリシリーズ作品にも本当のラストシーンが描かれているという噂がささやかれています。しかし、この説の多くが都市伝説扱いとなっているため、千と千尋の神隠しでも同じように都市伝説として扱われており、本当のラストシーンは実際には存在しないという声に変わったのではないかと考察できます。
デマという理由⑤ジブリは言及していない?
これまでに本当のラストシーンについて、様々な考えをめぐらせていました。視聴者の記憶違いだった可能性もあれば、本当に短期間でどこかで確認する術があったのかもしれません。しかし、大きなデマとされる理由は、この件についてジブリ側が言及していないという点です。この点が不可思議なのはとなりのトトロの際に、「トトロが死神」という説をジブリ側は否定しました。
こういった点でジブリ作品の「あり得ない説」を否定していたジブリから言及がないのが否定にも肯定にもつながっているのです。この事もあり、記憶違いの情報であったり都市伝説としての声が上がる一方で本当に見たという感想を提示する人もいまだいると考えられます。
千と千尋の神隠しに関する感想や評価
千と千尋の神隠しには隠された最後のラストシーンがあると考えているファンは数多くいます。SNSでも面白半分で話に乗る人もいれば、本当にそのシーンを見たという人もいるため、否定も肯定も難しくなっています。そのため、劇場で公開されて20年近く経っているにも関わらずこの問題が取り上げられています。
千と千尋の神隠しのラスト
— 杉本 大輔 (@suke_song) February 13, 2019
幻のエンディングある派とない派があるんやけどどっち?
最後車が走るシーンで終わりよね?
新居たどりついたっけ?
このように最後のラストシーンがあるのかないのかと悩んでいるファンも多くいます。中には実際に見たという記憶があるという声も多い事から頭ごなしに否定する事は難しい問題のようです。
千と千尋の神隠しの都市伝説?幻のエンディングは見た覚えがないけど、英語版では最後に暗転したところで
— あゆみ (@JirachiSakura06) August 16, 2019
父「新しい場所、新しい学校は緊張するものさ」
千尋「きっとやっていけると思う」
みたいな、オリジナル版にはない会話があった。英語版製作陣が千尋の成長を見て追加したくなったらしい!
また、本当のラストシーンですが、実は英語版で作成されている千と千尋の神隠しでは日本版とは違う、父親と千尋の会話シーンがその後のオリジナルで追加されているようです。この事から本当のラストシーンは実は公開する予定がなかったのだが、何かの手違いで表に出てしまい、それを補うために英語版製作陣が千尋の成長を追加したのではないかと考察しているファンもいます。
千と千尋の神隠しって、映画館と地上波では結末が違うんですね。
— Rotty (@Hamburger_rotti) August 17, 2019
気になってインスタでアンケートとったら、皆が「劇場で見た時は、エンディングの後にまだ続きがあった」と言っていて、詳しく聞いたらまさにこれでした。
劇場で見れた人めっちゃ羨ましいな~🥺#ジブリ #千と千尋の神隠し pic.twitter.com/kJw0EnKKji
一部で情報が公開されているという説は東宝によって否定されてしまいましたが、見たことがあるという人が具体的に見た内容を伝えている事から本当のラストシーンは実際に存在していたのかもしれません。しかし、DVDなどに収録されている映像は一般のラストシーンといわれているものなので、現在は確認する術がないとされています。
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンまとめ
千と千尋の神隠しの本当のラストシーンについてまとめてみましたがいかがだったでしょうか。普通に考えてみれば記憶違いやその後を空想したデマという答えにたどり着くと思いますが、それでも見たことがあるという多くの声やジブリ側からの否定や肯定がない点がさらにこの不可思議な謎を深めているようにも思えます。こういった謎を考察しながら再度千と千尋の神隠しを見るのも面白いかもしれません。