千と千尋の神隠しのカオナシの正体は?宮崎監督が暴露した存在の意味も解説!

千と千尋の神隠しとはスタジオジブリの宮崎駿監督の作品になります。ベルリン国際映画祭では金熊賞を取り、第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞しています。興行収入は300億円を超え、日本歴代興行収入第1位に輝く大ヒット作品になります。今回は千と千尋の神隠しの人気キャラである「カオナシ」の正体や、宮崎監督が暴露したカオナシの存在が何者なのか?の意味も解説をしていきます。

千と千尋の神隠しのカオナシの正体は?宮崎監督が暴露した存在の意味も解説!のイメージ

目次

  1. 千と千尋の神隠しとは?
  2. 千と千尋の神隠しのカオナシはどんなキャラクター?
  3. 千と千尋の神隠しのカオナシの正体は?
  4. 千と千尋の神隠しの宮崎駿監督が暴露したカオナシの存在の意味とは?
  5. 千と千尋の神隠しのカオナシが大人気?歌やグッズを紹介
  6. 千と千尋の神隠しのカオナシの正体まとめ

千と千尋の神隠しとは?

千と千尋の神隠しとはスタジオジブリの宮崎駿監督の作品になります。公開日は、2001年7月20日に公開され、興行収入は300億円を超え、千と千尋の神隠しは日本歴代興行収入第1位に輝く大ヒット作品になります。この千と千尋の神隠しの興行収入は、2018年現在も塗り替えられていない偉大な記録になります。

その千と千尋の神隠しのおおまかなストーリーは、千尋という名の10歳の少女が、引っ越し先へ向かう途中のトンネルから異世界とも言える、神々の世界へ迷い込んでしまいます。神々の世界では、千尋の両親は掟を破ったことで魔女の湯婆婆によって豚に変えられてしまいます。その為、この神々の世界からの脱出と、豚になる両親を救う為に千尋は、湯婆婆の経営する銭湯で働いていくストーリーになります。

千と千尋の神隠しは、世界的にもヒットしているので大きな賞も獲得しています。第52回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞しています。第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞している、宮崎駿監督の最大のヒット作品が千と千尋の神隠しになります。

千と千尋の神隠しのカオナシはどんなキャラクター?

千と千尋の神隠しのカオナシは白いお面をつけた謎のキャラクター

千と千尋の神隠しでは、黒い布をかぶっているような姿で白いお面をつけている何者かわからない不気味なキャラクターです。そのストーリーの中でカオナシは、千尋の気を引く為に偽物の金をばら撒き、欲のまま食らうようなキャラクターです。

発する言葉も、日本語のような言語というものが無いようなので、よく意味がわからない「ア」か「エ」といった返事のような、言葉のような意味不明な声を発しています。表情も無いので、言葉の意味も、カオナシが何者なのかも理解するのは不可能です。

千と千尋の神隠しのカオナシは千がお気に入り

正体不明のカオナシと、千と千尋の神隠しの主人公である千尋の出会いは、橋の欄干で千尋を見かけた時になります。そこからカオナシは千尋を追いかけるようについて行きます。そして、千尋に喜んでもらいたいからか、番台から薬湯の札を盗み、千尋に差し出したりしています。

千と千尋の神隠しのカオナシは相手が欲しい物を与える存在

何者かわからないカオナシの能力のようなものは、カオナシが相手が欲しい物を手から出す力を持っている事になります。しかし、カオナシが渡したモノを手にした存在はカオナシに飲み込まれてしまいます。自分の欲望に飲み込まれる人間を表してもいます。

カオナシはどこの世界の存在かは不明

正体不明のカオナシがどこの世界の存在か?というのは不明になります。人間界か異世界か、千尋が迷い込んだ神々の湯屋がある世界でもないようです。完全にどこから来たか何者か不明の謎の存在がカオナシです。その理由からか、言葉は意味不明な声しか出せず、他人を呑み込み、その声を借りてコミュニケーションを取る事になります。

カオナシは千と千尋の神隠しの人気キャラクター

初めはただ何者かわからず正体不明で、不気味な黒い布をかぶった白い仮面としか思えませんが、だんだんとその存在を知るうちに慣れていき、なんとなくキュートであるという意見もあり、カオナシは千と千尋の神隠しにおいての人気キャラクターでもあります。

カオナシの初期設定

千と千尋の神隠しにおいて、カオナシとはメインキャラクターではなかったのです。意味不明なキャラクターとして、橋の上を通り過ぎるだけの存在として描かれる予定だったのです。基本的に、千と千尋の神隠しに登場するキャラクターの全てはどこの出身か?というのが判明しています。しかし、カオナシという存在は意味不明なままで、どこから来たのか?どこの所属なのか?などは一切不明になります。

この意味不明なキャラクターであるカオナシが、宮崎駿監督により重要なキャラクターとして変貌して行きます。結果的には、カオナシの何者かわからず正体不明で、意味不明なキャラクターというのが宮崎駿監督の目に止まり、千と千尋の神隠しで活躍する要因になったのです。

千と千尋の神隠しのカオナシの声優

中村彰男(なかむらあきお)さんになります。山口県出身の1960年3月3日生まれで、文学座所属の俳優、声優になります。中村さんは、声優としては活動しておらず、舞台を中心に活動していましたが、千と千尋の神隠しのカオナシに抜擢されて以降はアニメ関係の声優もされています。

千と千尋の神隠しは、世界的にもヒットした作品なのでカオナシ役の中村さんも注目され、ニュース番組にも出演されています。その際は、中村さんは顔出しでテレビ出演されています。

カオナシの海外での扱い

海外での千と千尋の神隠しでは、カオナシだけは名称が変更されています。他のキャラクターは日本でも外国でも変わらない名前であるのに対し、カオナシとは日本だけで通じる名前になります。なので、カオナシに関してはその国々でのカオナシという単語に変換されて呼ばれています。

千と千尋の神隠しのカオナシの正体は?

実は悪魔だった?

千と千尋の神隠しは、異世界に迷い込んでしまう主人公の千尋の話なので、カオナシは悪魔か?という噂もあります。実際にカオナシというキャラクターは、「悪魔的存在」になります。主に人間という存在が生み出した富や権力、力や名声と言った人間の欲望の塊を具現化したような悪魔としてカオナシは描かれています。

カオナシが悪魔と言われるシーンが存在する

カオナシが悪魔という説が取りざたされた最大の理由として、千尋が銭婆のところへ向かうシーンが原因になります。このシーンは、千尋と共にカオナシなども電車に乗ります。ここのシーンの電車の外の景色を見ていると、何故か「サタン」という文字が存在しています。意図的に入れないとサタンという言葉は出てこないので、このシーンがカオナシが悪魔と呼ばれる原因になるシーンになります。

カオナシの正体は人間の欲?

千と千尋の神隠しにおいて、カオナシは千尋に金を与えて自分を受け入れてもらうような行動に出ています。あの場面においては、カオナシは人間における「金銭欲」になります。まるで現実社会のような甘い誘惑をするかのように、千尋を金で誘います。このカオナシの誘いに乗ってしまえば他のキャラクターのようにカオナシに飲み込まれてしまい、千尋は元の世界に戻る事や、両親を豚から解放するのは不可能になります。

しかし、千尋はカオナシの金銭欲という攻撃に負ける事なく立ち向かい、お金を受け取らないのです。千尋という存在は、この異世界において普通に暮らしているので様々な欲が少ない人間です。もし、普通の大人のような人間だったならば千尋も両親のように豚になっています。

千と千尋の神隠しのカオナシとは自分の無い人間そのもの

カオナシは自分の言葉を話す事が出来ません。自分の意思を言葉として伝える事が出来ないのです。これは、現在における自分が無い人間の象徴になります。千尋は「自分の意思」で話す事が出来ますが、カオナシはカエルを取り込むなどしないと話す事が出来ません。カオナシは千尋の自分がある点に憧れて、千尋について行ったのです。オリジナルの意思がある千尋はカオナシにとって眩しい存在なのです。

金で何でも解決しようとするカオナシ

カオナシが千尋に金を使って釣ろうとしたシーンも、現代社会で当たり前の光景です。現代社会ではお金を出せばある程度のものは手に入るので、カオナシように金さえあればなんでも買えるという考えが浸透しています。主人公の千尋は異世界に迷い込み、両親が罰を受け豚にされるのを解決する為に奮闘していますが、千尋という名前が「千」になっても本当の名前を覚えています。

ここで、カオナシは千尋は自分自身を知っているという事に気づいて千尋に執着するのです。カオナシは名前の通り、自分の顔も無く意思さえも伝えられない存在です。何者でもないカオナシは「自分」がある千尋が羨ましいのです。

千と千尋の神隠しのカオナシは自分のエゴから暴走する人間の縮図

カオナシが千尋から拒絶されたシーンから暴走を始めます。ここは現代でも裏切りのように捉えてしまい、好きな相手を攻撃する人間のようになります。自分のエゴが暴走したカオナシが大暴れしてしまうシーンは、エゴをコントロール出来ない現在の人間達に対してのメッセージなのです。

最終的には、湯婆婆に居場所を作ってもらい暴走が解除され、カオナシは微笑んでいます。何者でもなく顔の無いカオナシにも、自分の顔が生まれたシーンになります。

千と千尋の神隠しのカオナシは自分の居場所が無い人間の心

カオナシはさみしーとよく口にしています。どこにも居場所がない現代人に通じるものがあります。カオナシも自分の居場所を求めてさまよっていたら、自分を持っている千尋に出会えたのです。そこで、雨に濡れる自分に千尋が声をかけた事をキッカケに千尋に自分の居場所を求めてついて行きます。

千尋に自分の居場所を求めているので、どうしても千尋の気を引きたいカオナシは金を使ったりして千尋を求めます。しかし、千尋は「自分」があるのでカオナシのお金を拒否します。安易な方法では自分の居場所は作れないという事になります。自分の居場所が無い人間の心の闇という一面もカオナシは持っているのです。

やはりカオナシの正体とは人間の心

宮崎駿監督も言っておりますが、「カオナシは誰の心の中にもいる」という事なので、人間の心という事になります。人間は時に人に理解されない意味不明な事をしたり、感情のままに暴れ出したりします。とても脆弱で壊れやすく、現代の若者のコミュニケーションの無さや我慢の弱さ、うまくいかないと突然暴れ出すという面もカオナシを考えると兼ね備えています。

人間の心には様々な欲望があり、カオナシに関しては金銭欲という面がピックアップされていました。ありとあらゆる欲望が具現化した存在がカオナシならば、その根源は宮崎駿監督が言う誰の心にもいるという発言から、カオナシの正体は「人間の心」と言う事が出来ます。

千と千尋の神隠しの宮崎駿監督が暴露したカオナシの存在の意味とは?

千と千尋の神隠しにおいて、カオナシとは異質なキャラクターでありメインキャラクターでもあります。そのカオナシという存在に関して、宮崎駿監督は暴露した意味を紹介します。宮崎駿監督は、カオナシのモデルについて電車などにたくさん乗っている人です。つまりは会社員という事を答えています。

宮崎駿監督が思うに、現代の会社員とは自分の意思も無く、欲望だけは無限大であり、金で何かを得ても虚しさばかりが募り、他人に何も言えないような現代社会の闇の存在としてカオナシを作られています。主人公の千尋は、湯婆婆の湯屋で言われたのは、「自分の名前を忘れてはいけないよ」という事です。

一般の会社員は会社に入るとその会社に染まってしまい、自分がなくなります。個人的な意思などがなくならなければ、会社員として勤めていくのは厳しくなります。何者でもない会社に染まりきった存在というのが「カオナシ」になるのです。

宮崎駿監督は、会社員になるのはいい事だけど何も考えず、誰かのせいにして逃げ、そのくせ欲望だけは果てしなくあるという、現代社会の悪い会社員である「カオナシ」にはならないでというメッセージを込めてカオナシというキャラクターを生み出していたのです。

千と千尋の神隠しのカオナシが大人気?歌やグッズを紹介

カオナシの歌まである?

千と千尋の神隠しのイメージアルバムにて、宮崎駿監督が作詞したカオナシの歌が収録されています。作曲・久石譲さんで、ムッシュかまやつさんが歌っています。カオナシの歌「さみしいさみしい」

<歌詞>さみしいさみしい僕ひとりぼっち。ねぇ振り向いてこっち向いて。食べたい食べたい君たべちゃいたいの。君、かわいいね。きっと寂しくなんかならないんだね。という悲しい歌詞になります。

カオナシのグッズを紹介!

千と千尋の神隠しのカオナシは作品内でも人気キャラクターになるので、そのグッズなども多数販売されているキャラクターになります。ここでは、カオナシ関連のキャラクターグッズなどを紹介します。

カオナシの貯金箱

カオナシとは金銭欲という面もあるので、カオナシの貯金箱に貯金をするというのも面白いと思います。

カオナシの楊枝取り

カオナシの楊枝取りという商品も、単純なフィギュアよりも実用性があり便利で使いやすいです。

カオナシのしょうゆ差し

カオナシのしょうゆ差しと、上記の楊枝取りとセットで使えばカオナシと食事をしている感覚を味わえる空間になります。

カオナシのiPhoneカバー

カオナシのiPhoneカバーをiPhoneに装着すれば、千と千尋の神隠しのファンの方と知り合え、仲良くなる事が出来ます。

カオナシのコスプレも?

Amazonでもカオナシのコスプレは販売されています。カオナシのコスプレは、お面と黒い布さえあればコスプレとして成立するので、Amazonなどでコスプレを買ってからカオナシ特有の動きをマスターすればカオナシになれます。

千と千尋の神隠しのカオナシの正体まとめ

千と千尋の神隠しのカオナシとは、白いお面をした黒い布をかぶっているオバケのようなイメージのキャラクターです。何者でもなく、己の欲のまま動き、千尋の気を引きたくて偽物の金をばら撒く事をして暴走してしまう、現代社会の人間の心の闇を具現化したようなキャラクターになります。千と千尋の神隠しのカオナシとは誰の心にもあり、誰もがカオナシになる可能性かあります。

金になびき、自分が無く、いる場所も無く、他人と関わり合えない人間という存在がカオナシです。カオナシというキャラクターを現代社会へのメッセージとして、宮崎駿監督はカオナシを通して伝えています。そのカオナシは暴走が落ち着くと、湯婆婆に「あなたはここにいなさい。手伝いもしてもらわないと」という事を言われて、何者でもないカオナシは居場所が出来ます。

今まで誰も必要としてくれなかったカオナシも、ようやく自分のエゴなどで暴走する事の無い安定した場所を見つけたのです。それは、カオナシの笑みが語ってくれています。カオナシは自分の居場所を手にして、自分というモノを手に入れました。今後は、湯婆婆の元でカオナシは安定して暮らしていると思われます。今回は千と千尋の神隠しのカオナシの正体は?宮崎監督が暴露した存在の意味も解説!でした。

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