2021年04月26日公開
2021年04月26日更新
【ブラッククローバー】パトリは転生してリヒトになった?使用する魔法や強さは?
ブラッククローバーに登場する白夜の魔眼の頭首パトリの正体をご存じでしょうか?転生してリヒトになったというのですが、その経緯はややこしく正しく理解しないと物語の展開についていけなくなることも考えられます。この記事ではリヒトに転生した事の顛末からパトリの使用する魔法や強さの検証、さらには白夜の魔眼を結成した目的についても詳しく解説していきます。これからブラッククローバーを鑑賞しようとする方は必見の内容となっていますので、ぜひご覧ください!
目次
ブラッククローバーのパトリとは?
ブラッククローバーの作品情報
出典: https://ciatr.jp
田畠裕基による漫画作品「ブラッククローバー」(Black Clover)。本記事のメインテーマであるパトリの話題に入る前に、まずはブラッククローバーの作品情報をお届けします。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。
ブラッククローバーの概要
2014年「少年ジャンプNEXT!!」に単発の読み切りとして登場した魔法ファンタジー漫画「ブラッククローバー」(略称:ブラクロ)。2015年12号からは「週刊少年ジャンプ」での連載が開始されました。
ブラッククローバーの単行本は28巻まで刊行され、国内はもとより欧州やアフリカ諸国でも熱い支持を得ています。2021年3月現在、累計発行部数1200万部を超える大ヒット作となりました。
ブラッククローバーの人気の高さは、その後発売された関連書籍の多さにも表れています。ジョニー音田による外伝小説や小林拙太によるスピンオフ作品「ブラッククローバーSDアスタくん魔法帝への道」のほか、ゲームソフト「ブラッククローバーカルテットナイツ」がコミック化されています。
ブラッククローバーのあらすじ
本作の主人公は、教会の前に捨てられていた孤児の少年アスタ。同じ日に教会に置き去りにされた少年ユノと共に、魔導士の頂点・魔法帝になる目的のため魔法を身に付けるべく日々鍛錬に精を出します。
ところが、めきめきと腕を上げるユノに対して一向に魔法を扱えないアスタ。生まれつき魔法を使う能力がないことを知ったアスタは、人生の目的としてきた魔法帝になる夢を一旦は諦めかけます。しかし、ある出来事をきっかけに再度夢の実現に動き出すのでした。
リヒトの正体はパトリ
テロ組織「白夜の魔眼」頭首のリヒト。四つ葉の魔導書を持ち光魔法の使い手でもある、ミステリアスで常人には及びもつかない人物です。このリヒトの正体が、ついに第148話で明らかになりました。
リヒトの正体は、前世でリヒトに心酔していたエルフ族の少年パトリだったのです。本物のリヒトは500年前のエルフ族の長として活躍していた人物です。人間の女性テティアと恋に落ち、子宝にも恵まれ幸せに暮らしていました。
そんな時、人間の襲撃を受けたエルフ族は絶滅の憂き目に晒されます。リヒトも例外ではありません。彼は息絶える直前、最後の力を振り絞って転生魔法を使いパトリを復活させます。こうして体はリヒト、精神はパトリという人物が誕生しました。
ヴァンジャンスとリヒトの関係
魔法騎士団「金色の夜明け」団長のウィリアム・ヴァンジャンス。変人が多いとされる魔法騎士団団長の中では、常識的な振る舞いや温厚な性格から団員からの人望も厚い人物です。ここからが話が多少ややこしくなるのですが、実はヴァンジャンスの正体がリヒトだったということが明らかになります。
人間によるエルフ族のジェノサイド(大量殺戮)が起きます。リヒトもその犠牲者の一人となりましたが、死の直前にヴァンジャンスに転生していたのです。その時から、ヴァンジャンスの体に入り込んだリヒトの人格は、ヴァンジャンスの人格に取って代わることができるようになりました。まるで二重人格者のように、ヴァンジャンスが現れたりリヒトが出てきたりするのです。
リヒトはヴァンジャンスにとって古くからの友人であり、顔の痣を理由にイジメられていた辛い幼少期を乗り越えられたのは彼のおかげだと感謝していました。そうしたことから、体の中に入ってきたリヒトを抵抗なく受け入れていたようです。
その後、両者の関係は変化します。リヒトの人格がヴァンジャンスの体から抜けていったのです。リヒトの魂は、その時、魂の抜け殻となっていた本物のリヒトに乗り移りました。そして、ヴァンジャンスは古くからの友人リヒトと顔を合わせての再会を果たしました。
ブラッククローバーのパトリは転生してリヒトになった?過去を考察
考察①パトリがリヒトになった理由
それでは、ここでブラッククローバーのパトリがリヒトになった理由を考察してみましょう。エルフ族が人間に滅ぼされる遥か前のこと、パトリは前世でエルフの長リヒトに憧れていました。
リヒトに瓜二つの姿で復活したパトリは、憧れの人・リヒトに成りきることにします。リヒトと名乗ったパトリは、その後リヒト本人として生きていくことになります。
考察②「白夜の魔眼」を作った理由や目的
パトリ(リヒト)が結成した「白夜の魔眼」。パトリと三魔眼(サードアイ)と呼ばれる3人の魔道士を頂点に、約50名の魔導士で構成されるテロ組織です。
それでは、パトリが白夜の魔眼を作った理由や目的は何だったのでしょうか?その答えは明快で、目的はただ一つ。死を免れたものの転生により姿を変えざるを得なかったエルフたちを復活させること、その上でエルフ族を滅ぼした人間に復讐すること、それが目的でした。その目的こそ自らに課された使命だと考えていました。
復活は禁術魔法を使って行うのですが、その際必要となるのが膨大な量の魔力と犠牲(生贄)です。パトリと言えども容易くできることではありません。そこで最初は三魔眼のライアとヴェット、ファナから復活させることにします。残りのエルフ族は、「白夜の魔眼」部隊が血眼になって探している魔石が揃ってからとなりました。
考察③パトリも悪魔に利用されていた?
主人公アスタやユノはリヒトの駒として使われていましたが、パトリもまた悪魔に利用されていたに過ぎないことが判明します。パトリを転生させたのもリヒトではなく悪魔だったのです。絶望したパトリは、魔導書を奪われた上、ダークエルフへと身を落としてしまうことになりました。
考察④パトリの過去回想に登場した四つ葉のグリモワールの人間は誰?
パトリの過去の回想では、四つ葉のグリモワール(魔導書)の少年と親しくなり、同じ時に出会った少女テティスとの間には後に子宝を設けるまでになります。では、その少年とは誰だったのでしょうか?
少年の正体を探るヒントは、テティスが初代魔法帝ルミエルの妹であるという事実にありました。つまり、リヒト(パトリ)が親しくなった少年とは、テティアの兄で初代魔法帝ルミエラだったと推測できるのです。
ブラッククローバーのパトリの魔法や技
断罪の光剣
第137話で初めて登場した魔法、断罪の光剣。「白夜の魔眼」のリーダーに使用が許されたが魔法でした。光魔法で空中に創り出した無数の光の剣を、敵に向けて放出します。広範囲の敵に仕掛けることができます。
神罰の光芒
こちらも広範囲を対象にした、巨大な光を放つ魔法です。パトリが最大の魔法と豪語するだけあり凄まじい威力を発揮、ヤミでさえ防ぐことが出来ないほどでした
アスタは反魔法の剣で対抗しようとしますが、それを知ったヤミは無事残るのは剣だけだと言って警告していました。
審判の矢
145話に初登場した魔法。空中に創り出した大量の光の矢を落として攻撃します。攻撃可能範囲は広大で、グローバー王国の全国民を対象に出来るほどです。
裂天の閃光
クローバー王国史上数人しかいない光魔法の使い手であるパトリ(リヒト)。そんなパトリが扱う光魔法がこの裂天の閃光です。初登場の150話では、全身光に包まれたパトリが、光の速度で移動する様子が描かれていました。
裁きの光鞭
長い光の鞭を作り出して攻撃する光創成魔法。ずば抜けた強さと広大な範囲を併せ持っています。48話では、洞窟を内部から破壊し崩落させました。
癒やしの光粒
48話に初登場した光の粒子を創り出す光回復魔法。「癒やしの光粒」の名の通り、瞬間的に傷を癒して回復させる魔法です。
ブラッククローバーのパトリの強さは?戦績を考察
パトリの戦績①フエゴレオンとの戦い
四つ葉の魔導書を持ち、光魔法の使い手であるパトリ。それでは、ここで彼の強さを過去の戦績から検証してみましょう。
紅蓮の獅子王の団長フエゴレオンとの戦いでは、「熱血真面目大王」の異名を持つフエゴレオンに立ち上がれないほどのダメージを与えています。ただし、この時はパトリの強さもさることながら、用意周到に準備した罠にかけたことが勝因。それを知ったヤミは、「卑怯な手を使わなければ勝てなかっただろう」と冷ややかに語っていました。
パトリの戦績②魔法帝との戦い
王都襲撃編で魔法帝ユリウスに捕えられた白夜の魔眼メンバーを救出するため、魔法帝との直接対決に臨んだパトリ。メンバー救出には成功しますが、この戦いで右腕を犠牲にしてしまいます。無傷のユリウスに対し右腕を失っていますから、敵なしの強さを示してきたパトリもこの戦闘では敗北したと言うべきでしょうか?
パトリの戦績③ヤミ、アスタ、ゴーシュとの戦い
最後は、黒の暴牛の団長ヤミや団員のゴーシュ、そしてアスタとの戦いです。戦いの発端は、白夜の魔眼サリーの依頼で子供を誘拐していたバロ兄弟を、アスタと「黒の暴牛」のゴーシュが追い詰めた時の事。団長のヤミが加勢して一方的な展開になろうとしていたちょうどその時、パトリが駆けつけてきました。
光魔法を発動し相手に自身の強さを思い知らせるパトリでしたが、ゴーシュがその光を跳ね返します。するとパトリは攻撃の手を緩め、結局敗北を喫します。アスタの一撃を受けその場に倒れ込んでしまったのです。
エルフ族の血を引いていることが判明しているゴーシュを傷つけることができなかったと、後にパトリはこの戦いを振り返り語っていました。パトリには目的にも増して大切にしていることがあったようなのです。
ブラッククローバーのパトリの最後
考察①自ら滅魔の剣を押し当て消滅したパトリ
ここからは、ブラッククローバーのパトリの最後について考察していきます。クローバー王国のエルフたちは、理性を失い復讐以外目に入らない状態に陥っていました。何とかして止めなければと焦りながらも、自分の剣では限界があることを認めざるを得ないアスタ。そんなアスタを見かねたパトリが次のように呟きました。
「僕の奥底に眠るウィリアムの・・・」 「世界樹魔法ならば国中の魔⼒と⽣命⼒を集めることが出来る・・・」
そう呟くと、アスタに対し滅魔の剣で自らの転生を解くよう依頼します。その行為のもたらす結果を理解したアスタは、「いいんだな?」と念を押しました。
二度目の生だから恐れはないと決意のほどを示すパトリ。リヒトに「後をお願いします」と言い残すと、滅魔の剣を自らに押し付けました。人間への復讐を目的に行動してきたパトリでしたが、最後は自らを犠牲にして世界を救ったのです。
考察②パトリが消滅したその後
パトリが消滅したその後に現れたのは、体を共有していた「金色の夜明け」団長のヴァンジャスでした。パトリの幼なじみでもあったヴァンジャンスは、エルフ族の負の歴史に終止符を打つ決意をします。
世界樹魔法を使い、巨大な樹を創り出したヴァンジャンス。次にリヒトの背中に手をやると、合体魔法「宿魔の剣霊光樹」を発動しました。宿魔の剣で全てのエルフの魂をつなげて巨樹に引き寄せると、エルフたちは次々に天に召されていきました。
ブラッククローバーのパトリに関する感想や評価
ここまでブラッククローバーのパトリ特集をお届けしてきましたが、最後にパトリに関する感想や評価をTwitterより紹介します。
ブラッククローバー120話見た
— 夜凪-yanagi-@ゲーム実況時々Vtuber (@yanagi270) February 4, 2020
ヴァンジャンスとパトリが違う体で会える日を迎えるとはね、とても長く壮大なストーリーだった。
悪魔倒したら長かったブラッククローバーも最終回かと思ったけどまだ続きそうで良かったわ。 pic.twitter.com/WFqlsWpEAR
ブラッククローバーのパトリに関する感想や評価、最初に紹介するのは、ブラッククローバー120話を観たという方のツイートからです。
体を共有していたパトリとヴァンジャンスが、違う体で会える日を迎えたことに感慨深いものがあったようです。このことから物語が終盤に差し掛かっているのでは?と心配したようですが、まだまだ続くようなのでホッとしたと語っていました。
ブラッククローバーのリヒトとパトリの違いよく分かってない
— さびゃ (@byabyabbya) August 27, 2019
続いて紹介するブラッククローバーのパトリに関する感想や評価は、パトリとリヒトの違いがよくわからないという方のツイートからです。
まさにこの記事のテーマの一つになっていることですが、かなり複雑な人物設定になっている本作にとって、こうした感想を持つ方は少なくないようです。
「ブラクロ」
— カスミツキ (@kasumitukisan) March 12, 2018
『偏見にまみれていたパトリ』が『全ての平等を理想とするリヒト』を模していたからこそ『白夜の魔眼頭首リヒトというダブルスタンダード思想を持つボスが生まれた』と考えるといままでの偽リヒト(パトリ)の言動や行動のチグハグさに説明がつきますねぇ#WJ15
最後に紹介するブラッククローバーのパトリに関する感想や評価は、パトリとリヒトの違いを的確に表現している方のツイートからです。
偏見に満ちたパトリが平等を理想とするリヒトの真似をした結果、白夜の魔眼の頭首リヒトという自己矛盾を抱えた人物が生まれたといいます。そう考えると、実態はパトリである偽、リヒトの言動のチグハグさも理解できるのだそうです。
ブラッククローバーのパトリまとめ
ここまでブラッククローバーのパトリに焦点を当て、転生してリヒトになった経緯やパトリの使用する魔法や強さ、そして彼が白夜の魔眼を結成した目的などを考察してきました。いかがでしたでしょうか?
エルフ族の長だったリヒトは、人間の襲撃を受け命を落とす間際に転生魔法を使ってパトリを復活させました。それ以降、リヒトに心酔し外見のそっくりなパトリはリヒトに成りきり周りを欺いていました。また、彼が白夜の魔眼を作った目的は、転生したエルフたちを復活させエルフを絶滅させた人間に復讐を果たすことでした。
感想欄で紹介したように、パトリとリヒトの関係は込み入っており勘違いをしている方も少なくないようです。この記事がブラッククローバーのメインキャラであるパトリの理解の一助になれば幸いです。