【チェンソーマン】コベニちゃんが契約する悪魔はなぜ秘密？強さや腕の謎を考察

『チェンソーマン』では常に弱気でナヨナヨしているキャラ・コベニちゃんが登場していますが、実は彼女について、ネット上では黒幕なのではないかと噂されているようです。作中では不遇なキャラとしてかわいい姿を多く見せてくれるキャラですが、なぜ彼女が黒幕と言われるようになったのでしょうか？そこで、コベニちゃんが契約している悪魔や強さを、『チェンソーマン』の作品情報を交えつつ紹介していきます。

『チェンソーマン』は、週刊少年ジャンプから連載されたダーク・ファンタジー漫画です。漫画家・藤本タツキによる作品で、作中では悪魔と呼ばれる人外の化け物と、それを駆除するデビルハンターの戦いが描かれています。なお、2021年1月時点で第1部「公安編」が最終回を迎えており、第2部が少年ジャンプ＋から連載される予定です。

『チェンソーマン』の主人公は、チェンソーの悪魔へと変身することができる少年・デンジです。彼は悪魔に変身する力を持ちながら、悪魔を駆除する「デビルハンター」でもありました。さらに、デンジのような人間でも悪魔でもない存在は特殊だったため、彼は国に害をなす存在だと認識されれば即刻始末される状況に置かれていたのです。しかし、デンジはお得意のぶっ飛んだ発想であらゆる困難を乗り越えていきます。

『チェンソーマン』に登場する東山コベニは、公安対魔特異課に所属していたデンジの同僚です。20歳の女性で、小柄な体格をしています。コベニは主人公・デンジが特異4課で活動し始めた頃に姫野から連れてこられた新人で、その時に「引っ込み思案」と紹介されていました。普段からオドオドしており、悪魔と遭遇した時は恐怖で身をすくませている様子が多く描かれているのですが、実際はかなりの戦闘能力を持っています。

コベニは特異のメンバーでの飲み会で自己紹介をしていますが、そこで個人情報は明かしたものの契約悪魔については「秘密」と言っていました。そして第1部「公安編」が最終回を迎えるまで、コベニの契約悪魔について言及されることはありませんでした。ではなぜコベニは契約悪魔について秘密にしているのでしょうか？ここでは、契約悪魔についてネット上で取り上げられている3つの説を考察していきます。

コベニの契約悪魔として取り上げられている1つ目の説は「秘密の悪魔」です。この説にはコベニが飲み会に参加した時に着ていた服装が関係しています。実は、コベニが着ていた服装は赤塚不二夫による少女漫画『ひみつのアッコちゃん』に登場するアッコちゃん(加賀美あつ子)にそっくりです。

さらにコベニの名前もシンガーソングライターの矢野顕子(アッコちゃん)が作曲した「春咲小紅(はるさきこべに)」と似ています。このような関連性と飲み会でコベニが言っていた「秘密」から秘密の悪魔なのではないかと考えられるようになりました。

コベニの契約悪魔として取り上げられている2つ目の説は「包丁の悪魔」です。常に弱気でナヨナヨしているコベニは、命の危機にさらされたり何かしらの覚悟を決めた時には、人間離れした動きをする時があります。その時に「包丁」を上手く扱っているのですが、そもそも公安の戦闘訓練では包丁を使って訓練をおこなうはずがありません。では天性のものなのかというとそうではなく、ここで契約悪魔の技術の可能性が浮上します。

コベニの契約悪魔として取り上げられている3つ目の説は「死の悪魔」です。死の悪魔はコベニの契約悪魔に関する説の中で1番有力で、コベニが「死ぬ」ことについて異常な恐怖を見せる姿から注目されるようになっています。

コベニはアキやデンジ、姫野たちと共に永遠の悪魔の能力によってホテルの8階に閉じ込められた時があり、その時に涙を流しながら「死ぬのが怖い」と言っていました。しかし、コベニは次々と仲間が死んでいく中で死なないどころか常に無傷で生還しているのです。そこで死の悪魔との契約によって、死に近づきながらも死なない能力を使っている可能性が浮上しました。

かわいいと注目されながらも謎に包まれたキャラ・コベニが契約している悪魔について考察したところ、一番有力な説として「死の悪魔」の名前が挙がりました。その悪魔が関係しているか明確ではありませんが、悪魔の能力が関係している可能性のある描写があります。そこで、ここではコベニの腕の謎や身体能力・強さを考察していきます。

コベニが契約する悪魔が分からないことで謎に包まれているのが彼女の「腕」です。サンタクロースの思惑により、コベニはデンジ、アキ、クァンシなど多くの人物と共に地獄に送られています。そこで超越者である闇の悪魔が姿を現し、闇に送られたメンバー全員の腕が一瞬にして切断されました。腕が切断されたと同時にほとんどのメンバーが死亡し、結果的に地獄から生還したのはデンジとパワー、アキ、コベニの4人だけでした。

4人が生還したのは不自然なことではないのですが、人間であるはずのコベニだけが体に異常をきたしていないのです。同じ人間であるアキに関しては左腕を失っているため、コベニの腕が元通りになっているのは不自然だと言えるでしょう。

魔人であるパワーと悪魔の心臓を持つデンジに関しては血を飲めば体が再生するため、両腕が元通りになっているのはうなずける話です。しかし仮にアキの右腕のようにコベニの腕もくっついていたとしても、何かしらの能力が働いている可能性も十分にあると言えます。

コベニの人間離れした身体能力については簡単に触れていましたが、彼女はこれまでに契約悪魔の能力を使った描写がありません。しかし、実際に蛇の悪魔の尾を駆け上がったり、魔人の腕を包丁で斬り落としたりと人間離れした動きを見せています。

さらに、蛇の悪魔と契約している沢渡の背後を全く気付かれずにとっているのですが、そもそも沢渡は幽霊の悪魔を恐れさせた存在で、そう簡単に背後を取らせる人物ではありませんでした。そんな人物を悪魔の能力を使わずに倒していることからも、驚異的な身体能力を持っているのがうかがえます。

コベニの活躍が見られたのは「アメリカの三兄弟との戦い」です。アメリカの三兄弟は京都から応援にきた京都の公安メンバーを殺害し、皮の悪魔の能力を使って公安メンバーに成り済ましてデンジに近づこうとしていました。そして三兄弟の1人がデンジに挨拶をした瞬間、デンジもろとも車に跳ね飛ばされてしまいます。実はこの車、パワーが暴走させたコベニの愛車でした。

さらにコベニは愛車を暴走させられた挙句、パワーに「ウヌの車じゃ。ワシのせいじゃない」と責任をなすりつけられています。その後、コベニはデンジの護衛に付かずに暴力の魔人と一緒に行動していますが、デンジたちがデパートで戦っている最中に「このへこみ直すのいくらかかるんだろう…」と悩んでいるコベニの姿が一瞬だけ描かれていました。

コベニの活躍が見られたのは「クァンシとの戦い」です。サンタクロースの人形が暴れまわる中、その人形を切り伏せながらクァンシが登場しています。そしてデパート内で岸辺とクァンシの交渉が決裂したことで、岸辺とクァンシの戦いが勃発。その戦闘で岸辺がクァンシの蹴りで窓の外に吹き飛ばされたのですが、彼がちょうど落下した地点にはコベニの愛車がありました。

コベニの愛車があったおかげで岸辺は無事でしたが、高度な位置から落下していたため、コベニの愛車は屋根が完全に潰れるという大ダメージを受けてしまったのです。さらに続けてアメリカの三兄弟の1人もコベニの愛車に落下。ちょうどその時、コベニはこの一連の流れを目撃しており「わた、わた、わ…私の車が…」と言葉を失っていました。

コベニの活躍が見られたのは「サンタクロースとの戦い」です。闇の悪魔の肉片を体に取り込んだことでパワーアップを果たしたサンタクロース。闇の悪魔の力を取り込んだことで、闇の中では無限に回復し続けるという能力を手に入れていました。そこで、サンタクロースとの戦いに身を投じたデンジは、苦肉の策として全身に油を付けて火を放ちます。それが光源となったおかげでサンタクロースは回復力が落ちてしまいました。

こうしてサンタクロースを追い詰めることに成功したデンジは、最後のトドめとして近くにあった、屋根が大きくへこんだ車を持ち上げてサンタクロースに投げつけます。これが功を奏し見事サンタクロースを倒したデンジでしたが、実はサンタクロースを撃破した車こそがおなじみのコベニの愛車でした。その後、デンジはアキによって、コベニがデビルハンターを退職していたことが明かされています。

作中では岸辺の救出やサンタクロースの撃破と大活躍だったコベニの愛車。実はこの車、コベニがデビルハンターの給料をはたいて購入した念願の愛車でした。通称「コベニカー」。車種はイタリアのフィアット社が販売していた小型乗用車「フィアット500」です。

コベニカーはその身(ボディ)を張ってサンタクロースを倒すなどの活躍により、読者の心を鷲掴みにしたことでなんと公式人気投票で7位にランクインしていました。そんな大活躍のコベニカーの車種はフィアット500となっていたのですが、実はあの大人気アニメ『ルパン三世』に登場する主人公・ルパンの愛車と同じです。色も同じなのでぜひ参照してみてください。

こちらでは『チェンソーマン』に登場するコベニがかわいいと言われています。かわいいという感想と一緒に投稿されているイラストを見ると焦っている印象を受けることから、オドオドしている普段の姿がかわいいと感じているのかもしれません。

こちらでは『チェンソーマン』に登場するコベニの秘密に関する感想があがっています。やはりコベニについて、秘密を持っていそうな印象を受けるようです。コベニ以外で名前が挙がっている3人は最終的に正体や強さが明らかになっているため、この中で唯一謎に包まれているのがコベニとなっています。

こちらでは『チェンソーマン』に登場するコベニの魅力に関する感想があがっています。感想ではコベニに「異様な魅力を感じる」と言われており、さまざまなコベニの姿が描かれた画像が投稿されています。

他の感想ではかわいいという声が多かったのですが、投稿されている画像を見るとかわいいというよりもイジられキャラのような印象を受けるかもしれません。最後まで不遇なキャラとなっているため、そんなところが愛される理由となっているのでしょう。

かわいいと人気のコベニちゃんについて、契約する悪魔や強さ、腕の謎を考察してきましたがいかがでしたか？登場初期では、主人公・デンジの心臓を躊躇なく悪魔に捧げようとするなど性格の悪さが目立っていたからでしたが、徐々に不遇キャラとしてかわいいなどと愛されるようになっていきました。本作は悪魔との血みどろの戦いが展開されているため次々と死亡者が出てしまいます。

そんな中でも生き残ったのが岸辺とデンジ、コベニです。岸辺とデンジはあらゆる策を練ったり機転を利かせたりしたことで生き残ることができているのですが、コベニだけは契約悪魔の能力を使っているような描写も無く、なぜか生き残っていました。2021年1月時点では第2部が連載される予定なので、今後も登場するであろうコベニの活躍と契約悪魔に注目しておきましょう。