2021年02月24日公開
2021年02月24日更新
【チェンソーマン】悪魔と魔人の違いとは?登場したキャラクターを一覧で紹介
主人公がチェンソーの悪魔に変身して悪魔を狩る姿を描いた漫画『チェンソーマン』。2020年1月時点で累計発行部数が640万部を記録し、アニメ化が決定されているなど人気を博した作品です。本作に登場する悪魔と魔人はどちらも人知を超越した存在で、実際は特徴にどのような違いがあるのか分からない方はきっと多いことでしょう。そこで、今回は悪魔と魔人の違いとは何なのかを具体的に解説していきます。また『チェンソーマン』で登場した悪魔や魔人キャラを、種類と能力を交えながら一覧で紹介していますので参考にしてください。
目次
チェンソーマンとは?
チェンソーマンの概要
『チェンソーマン』とは、藤本タツキによるダーク・ファンタジー漫画です。2019年から第1部「公安編」が『週刊少年ジャンプ』にて連載されています。また、第2部が『少年ジャンプ+』から連載される予定です。第66回小学館漫画賞少年向け部門の受賞や、2021年1月時点で累計発行部数が640万部を記録するなど人気作品となっていました。
チェンソーマンのあらすじ
ここでは『チェンソーマン』のあらすじを簡単に紹介します。舞台は人に害をなす「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界です。そんな世界で、主人公・デンジは父が残した借金を返すべく「チェンソーの悪魔」のポチタと共に、借金の取立人からの依頼で悪魔を駆除する「デビルハンター」として活動していました。
しかし借金の完済が一向に終わらず、ごく普通の生活を願いながらもそんな生活には到底届かない状況でした。そんなある日、仕事を斡旋していた借金の取立人に騙され、デンジとポチタは悪魔に殺害されてしまいます。そこでポチタはデンジに心臓を捧げる代わりに、普通の暮らしをして幸せになって欲しいという契約を持ち掛けます。こうしてデンジはチェンソーの悪魔へと変身する力を手に入れ、願い続けてきた普通の生活を送ろうとするのですが…
チェンソーマンの悪魔とは?魔人との違いを解説
悪魔とは?
『チェンソーマン』に登場する悪魔とは、動植物や概念などさまざまなものの名前を持って誕生する人知を超越した怪物です。それぞれの悪魔には能力の差が生じているのですが、これは人間が名前に対する恐怖や嫌悪を抱く度合いに応じて力が増すからです。
そして人間の血を体内に取り込むことによって損傷の回復や、力の維持・増強を可能にします。一般的な悪魔は人間の死や苦しみを好む一方で、人に近い容姿をした理性的な悪魔は比較人間に友好的なようです。
悪魔を倒す方法
悪魔は人間の血を補給することで驚異的な回復力を持ち、力を維持・増強するなど明らかに人間とは異なる存在ですが、果たして悪魔の弱点・倒し方は存在するのでしょうか?まず、作中では悪魔が心臓の在りかを隠しているシーンがありました。その時に明らかになったのですが、悪魔の急所とは心臓であり、心臓を破壊すれば倒すことができるようです。
悪魔は輪廻転生を繰り返している?
悪魔とは人知を超越した存在だとお伝えしましたが、天使の悪魔によれば、悪魔とは人間のいる世界と地獄との間で「輪廻転生」をしているとのことです。つまり、悪魔の力の源である「名前」が恐怖・嫌悪され続けている限りは、一方の世界で死んだとしてももう一方の世界で復活することができるということ。
ただ、地獄から人間の世界に転生する場合は、これまでに得た記憶は失った状態で復活するようです。しかし、そんな悪魔にも例外なく、死ぬ直前に聞いたチェンソーのエンジン音だけは覚えています。
悪魔と魔人の違い
『チェンソーマン』には悪魔とは違い、人間の姿をした魔人と呼ばれる存在がいます。魔人とは、人間の死体に憑依した悪魔であり、悪魔の人格を残した存在です。では悪魔とはどんな違いがあるのかというと、魔人の場合は悪魔とは違い頭部や顔が通常の人間とは異なる特徴(角やが生える、動物の頭を持っているなど)があります。
そしてもう1つの違いに、悪魔の時よりも弱体化しているというのもあります。ただ、悪魔や魔人とは違い、人格が人間であり通常時の頭部が人間のものである主人公・デンジなどはどちらにも該当しません。
チェンソーマンの悪魔キャラの種類や能力一覧
ここからは『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類や能力を一覧形式で紹介していきます。先に紹介した人知を超越した怪物「悪魔」と、人間の死体に憑依した悪魔「魔人」の違いを意識しながら見ていきましょう。
狐の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、1人目は早川アキと契約していた狐の悪魔。アキ以外にも複数のデビルハンターと契約していますが、体の部分だけが登場するため全体像は明らかになっていません。巨大な狐の姿をしていると思われ、頭部には複数の目が付いています。能力は敵を食べるなど体格を活かした攻撃方法を使っていました。契約の代償は皮膚の一部や頭髪です。
呪いの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、2人目はこちらもアキと契約していた呪いの悪魔。能力は釘を相手に3回刺すことで対象を呪い殺すというものです。アキはその力が宿った釘のような形をした刀を使って闘いますが、能力を使う度に寿命を引き換えにするという内容で契約しています。悪魔の心臓を持ったサムライソードとの戦いで威力を発揮していますが、沢渡によってすぐに蘇生されてしまいました。
未来の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、3人目はテロリスト襲撃後にアキが契約した未来の悪魔。能力は人間の未来を終末まで見ることができるというものです。アキ以外にも公安の人間が2人契約していたようで、それぞれ両目と触覚、味覚、寿命の半分を代償に契約していたと言われています。
アキの場合は「最悪な死に方をする未来」という理由で気に入られ、右目に住まわせるという代償の軽さで契約していました。常にテンションが高く「未来最高」とノリノリで叫び、一見すると気さくでフランクな性格をしています。しかし、アキを殺害した絶望に苛むデンジを見て喜んでいることから、凶悪な悪魔であることに変わりないと言えるでしょう。
幽霊の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、4人目は姫野が契約している幽霊の悪魔。不可視・不可触の存在で、目と口が縫い合わされた顔と大量の腕が生えた見た目をしています。言葉を発する描写は無く、さらに目が潰れているため人間の恐怖心を察知して動いていました。使役していた姫野は右目を代償にして、この悪魔の右手を使っています。
ヘビの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、5人目は沢渡が契約しているヘビの悪魔。尻尾や噛み付きなどの物理攻撃や、飲み込んだ悪魔を使役する能力があります。人間の腕が組み合わさった胴体で、一見すると鱗の無い巨大な蛇のような見た目をしていました。
皮の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、6人目はアメリカの刺客として登場した三兄弟が契約している皮の悪魔。能力は皮膚を変形させることで他人に成り済ますというものです。三兄弟はこの悪魔の能力を使ってデンジに近づくことに成功していますが、三兄弟の1人が死亡して変装が解除されてしまったため他の兄弟も正体がバレてしまっていました。
人形の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、7人目はサンタクロースが契約している人形の悪魔。能力は触れた人間を操り人形に変え、人形に触れた人間もまた人形に変えるというものです。一度人形になった人間は元に戻れず、さらに衣装に触れただけでも変化してしまうため爆発的に人形が増えていきます。
通常の人形は無感情のままですが、あらかじめ対象に「人間しか持たない感情」を学習させておくと、サンタクロースの意のままに操れる「精巧な人形」が作れます。ただ、魔人には能力が通用せず、術者が人形の近くにいないと操れないという弱点が存在していました。
石の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、8人目は日下部が契約している石の悪魔。能力は対象を石に変えるというものです。契約者である日下部は魔法陣の上で、指で作った輪を通して息を吹きかけて対象を石化させていました。
相手を一瞬にして石化させるため強力ではありますが、陣の上でしか発動できないという欠点もあります。また日下部によると気まぐれな性格をしているようで、味方すらも巻き込む可能性があると示唆されています。
蛸の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、9人目は吉田が契約している蛸の悪魔。契約内容は不明で、全容は明らかになっていませんが、煙幕の中から巨大な触腕が現れています。巨大な触腕による直接攻撃やクッションとして活用できるようです。
地獄の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、10人目はサンタクロースが契約していた地獄の悪魔。サンタクロース本人と養子3人の心臓と引き換えに現れており、巨大な6本指の右手が上空から振り下ろされていました。その後、デンジたちは地獄へと送られています。
また、マキマを倒そうとした岸辺たち公安のメンバーもこの悪魔と契約しており、炎を纏ったケンタウロスのような容姿が明らかになっています。その際に戦った相手が圧倒的な強さを持つチェンソーマンだったため、どれほどの強さを誇るのか分かりませんでした。前述の右手は能力と推測されます。
闇の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、11人目はサンタクロースが契約していた闇の悪魔。サンタクロースが地獄へと送った際に登場しており、複数のミイラで組み上げられた人型の姿をしていました。
地獄へと連れてこられた面々の腕を一瞬で切断するなど圧倒的な強さを誇りますが、能力の詳細が明らかになっていません。ピンツィによれば「一度も死を経験したことのない超越者」とのこと。唯一見える攻撃手段として、鍔に4つの鈴が付いた巨大な刀を操っています。
トマトの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、12人目は第1話の冒頭で主人公・デンジが駆除したトマトの悪魔。デンジに瞬殺されたためどんな能力を持っているのかは分かりませんが、種から復活するため種を焼却する必要があるようです。巨大なトマトの実と、大量の手と目が生えた容姿が特徴的です。
筋肉の悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、13人目は少女を誘拐して操っていた筋肉の悪魔。能力は接触した人物の筋肉を操るというものです。また自身の筋肉も操ることができるため、大きさを変えることもできます。一見するとイモムシの見た目で、ポチタのように危害を加えない悪魔と思われましたが、実際は狡猾な性格をしており、デンジを騙して殺害しようとしていました。
ナマコの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、14人目はデンジとパワーが公安としてのパトロール時に遭遇したナマコの悪魔。能力についてはパワーによって一撃で粉砕されたため分かりませんが、民間のデビルハンターでも対応できているため弱いと考えられます。見た目は人間の指と骸骨が生えたことで、ナマコのような姿となっていました。
コウモリの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、15人目はパワーが飼っているニャーコを攫っていたコウモリの悪魔。攫ったニャーコを盾にして、パワーに人間を要求していました。口からの強力な空気砲や空を飛ぶ能力を持っています。
ヒルの悪魔
『チェンソーマン』に登場する悪魔キャラの種類一覧、16人目はコウモリの悪魔のことを「私の男」と呼んでいたヒルの悪魔。デンジがコウモリの悪魔を倒したことで憤慨しており、どうやらコウモリとヒルの悪魔は共に人間を食べ尽くすという夢を一緒に追いかけていたようです。コウモリの悪魔との戦いで衰弱していたデンジを圧倒していますが、アキが呼び出した狐の悪魔によって瞬殺されているためあまり強くないと考えられます。
チェンソーマンの魔人キャラの種類や能力一覧
ビーム/サメの魔人
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、1人目はサメの悪魔の人格を持ったサメの魔人(ビーム)です。サメの頭部が特徴的で、耳も人間とは違いやや尖っています。戦闘時には頭部全体がサメの形になり、相手に喰らいついてダメージを与えることができ、短時間であればサメの悪魔本来の姿にもなることができます。
また、地中や壁などあらゆる場所を泳ぐ能力も持っていました。普段は公安のデビルハンターとして活動していますが、非常に凶暴な性格で会話もまともにできません。しかし、デンジのことだけは「チェンソー様」と呼んで慕っているため、デンジーと共に行動をすることになっています。
デンジとのコンビネーションは抜群で、爆風&台風との戦いではデンジを上に乗せて大いに活躍していました。しかし、闇の悪魔との戦いでデンジを復活させようと血を分け与えようとしますが、それが闇の悪魔にバレて殺害されてしまいます。
暴力の魔人
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、2人目はパーカーのフードを被った暴力の魔人(ガルガリ)です。ペストマスクを装着しているのですが、これには彼の有り余る力を抑制するために公安から装着を命じられているという事情が関係しています。マスクの下は人間に近い顔をしているのですが、人間とは違い目が2対あります。
能力は不明ですが、普通の魔人とは違い純粋に力が強いため、蹴りや素手を使った戦闘スタイルだけで敵を圧倒することが可能。普段は公安のデビルハンターとして活動しており、コベニとバディを組んでいました。
コベニに仕事のたびに奢ったり、フレンドリーな言動をしたりと気さくな性格をしているのが分かります。本人曰く「乗っ取った人物の記憶が残っている」と語っており、それが影響して悪魔とは違い人間の平和的な考え方に近づいたと考えられます。
フタクチ
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、3人目はクァンシに付き従う魔人・フタクチです。クァンシからは「ピンツィ」と呼ばれています。黒髪をポニーテールにした少女の姿をしていますが、何の魔人なのかは不明。ただ、ポニーテールの先にデフォルメされた怪物のような顔が付いており、表情を変えるなどの特徴がありました。
髪で作った輪を通して対象を見ることで、情報を見ることができる能力を持っています。理性が高く、クァンシに心酔しているため彼女につき従う4人の女性魔人の中では一番会話をする機会が多いです。クァンシや他の魔人には丁寧語で話すなど節度をわきまえているのですが、仕事の報酬としてドーナツを100個要求するなど子供っぽい一面もあります。最後は闇の悪魔に殺害され、サンタクロースとの戦いの最中に人形にされてしまいました。
ツノあり
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、4人目はフタクチ同様にクァンシに付き従う魔人・ツノありです。クァンシからは「ロン」と呼ばれていました。ロン(龍)という呼び名や角が生えた姿、火を吐く能力から「龍の魔人」と推測されます。無造作に伸びた黒髪と頭部に生えた2本の見た目が特徴的です。
血の魔人のパワーに似ていますが、角が垂直に生えたパワーとは違い、ロンの場合は角が後ろに倒れています。また、常に手錠をはめられているのですが、それがなぜなのかは不明です。無口で大人しい性格をしているのですが、回転寿司の皿をかみ砕いて食べることから知能レベルの低さがうかがえます。彼女もまたフタクチと同じく闇の悪魔に殺され、サンタクロースの人形にされていました。
ツギハギ
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、5人目はツノあり同様にクァンシに付き従う魔人・ツギハギ(仮称)です。名前だけでなく、どんな魔人なのかも分かっていません。ただ、体中にある縫い跡や白目が黒く染まっているという特徴から「死体の魔人」と推測されます。
また、常に無表情で一言も言葉を発しておらず、常にぐったりとしているためミステリアスな雰囲気を纏っていました。さらに、サンタクロース戦で闇の悪魔にバラバラにされたクァンシの頭部を拾って矢の魔人のような姿に変身させています。最後にサンタクロースをクァンシと共に倒していますが、マキマが現れたことで首を落とされて死亡しました。
ゾンビ
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、6人目はツギハギ同様にクァンシに付き従う魔人・ゾンビです。本名は「コスモ」。頭の右側から脳と眼球が垂れており、その脳の一部にリボンを付けています。また、虹彩にハートの模様があり非常に特徴的な見た目をしていました。活発な性格をしているのですが、喋ることと言えば「ハロウィン」だけです。
彼女に話しかければ「ハロウィン」と言い、相手にも「ハロウィン」と言うように要求するなどコミュニケーション不足が目立ちます。しかし、その正体は全宇宙のあらゆる知識を有した「宇宙の魔人」です。
能力は図書館の精神世界に相手を引きづり込み、標的へ森羅万象の知識を流し込むことで「ハロウィン」のことしか考えれなくさせるというものです。そのため、能力を使われた相手はコスモのように「ハロウィン」しか喋れなくなります。彼女もまた、サンタクロース戦でマキマから首を落とされて死亡していました。
銃の魔人
『チェンソーマン』に登場する魔人キャラの種類一覧、7人目は銃の悪魔がマキマとの死闘の末、身近にあった早川アキの死体に乗り移った銃の魔人です。作中で大きな影響力を持った「銃の悪魔」は、世界各地に上陸しておよそ7分の間で約110万人を殺害するほどの強さを誇ります。物語中盤までは銃の悪魔を倒すために居場所を探索していたのですが、後に既に何者かに倒されていたことが判明。
それと同時に、本体がいくつかの国に分けられて管理されていたことが明らかになるのですが、マキマの前に現れたのは銃の悪魔を管理していたアメリカが、自国の国民の寿命を代償にしてマキマを倒そうとしたことが起因しています。そして銃の魔人となった後はマキマから逃亡し、デンジの前に姿を現しました。
しかし、最終的にチェンソーの悪魔に変身したデンジに殺されています。その時の戦闘は銃の悪魔の意思によるものではなく、マキの意思でデンジと戦っていました。彼は夢の中でデンジと雪合戦をして遊んでいるつもりでしたが、実際はデンジに向けて銃を発砲し続けている状態で、デンジに倒されるまでそのことに気付いていません。
チェンソーマンの悪魔の心臓を持つ人間の種類や能力一覧
チェンソーの悪魔の人間
『チェンソーマン』に登場する悪魔の心臓を持つ人間・デンジは、チェンソーの悪魔に変身します。胸から生えたスターターロープを引っ張ることで変身し、頭部と腕、足がチェンソーを模した形状へと変化していました。チェンソーの刃は自分の意志で出し入れすることができるようです。また、体からチェーンも出すことができるようで、それを使って相手を拘束したり、建物に引っ掛けることで高速で移動したりできます。
デンジが魔人になる場合は他とは違い、刃を出すことで自身の体を裂いてしまうため、変身している間は血が流出し続けるという欠点がありました。物語終盤では多くの悪魔に恐れられる存在「チェンソーマン」であることが判明し、マキマに助けを求められて登場した時は全身が刺々しく黒い鎧のようなもので包まれ、角の生えた悪魔らしい頭部に変化した姿になっています。
マキマ曰く「地獄のヒーロー」「悪魔に最も恐れられる存在」とのことで、悪魔に助けを求められた時に現れるものの、助けを求めた悪魔と危害を加えた悪魔の両方を殺害して回ります。その圧倒的な活躍により、悪魔たちの間で崇拝する者や怒り狂う者、恐怖する者などさまざまな感情を悪魔から向けられているようです。
刀の悪魔の人間
『チェンソーマン』に登場する悪魔の心臓を持つ人間・ヤクザの孫は、沢渡に体を改造されたことで心臓が刀の悪魔になったサムライソードです。本名は不明ですが、モミアゲが特徴的であることからデンジに「モミアゲマン」と呼ばれています。デンジを雇っていたヤクザの孫ですが、祖父をデンジに殺害されたため彼に恨みを抱いていました。
祖父のことを「必要悪の存在」と半ば盲目的に敬愛するなど自分や祖父の正当性を疑わない身勝手な人物で、他者に対して高圧的で見下すような態度を取っています。デンジとの戦闘では彼を圧倒していましたが、再戦時は彼の言葉に騙されて敗北。
その後デンジに拘束されて逮捕されるのですが、後にデンジことチェンソーマンに対抗するための刺客としてマキマから記憶を書き換えられた状態で再登場を果たしています。しかし、圧倒的な力を持つチェンソーマンには全く歯が立たず、居合切りでチェンソーマンを真っ二つにしようとしますが、返り討ちに遭ってしまいました。
爆弾の悪魔の人間
『チェンソーマン』に登場する悪魔の心臓を持つ人間・レゼは、爆弾の悪魔に変身することができる人物です。初登場時はカフェ「二道」でバイトする人懐っこい美女として描かれていましたが、それは仮の姿で、実際はデンジの心臓を奪い去るために普通の人を演じていただけでした。
その正体は「モルモット」と呼ばれる子供たちの一員で、かつてソ連軍が国に尽くすための戦士として育てられています。身体能力が非常に高いため、爆弾の悪魔に変身せずともナイフで成人男性を絞め殺すことができます。
そして首の右側にある手榴弾のピンのような形をしたものを引っ張ることで爆弾の悪魔に変身することができ、変身すると衣装が生成され、煙の中から航空爆弾のような頭部が現れます。自身を起点とした爆発による攻撃や、爆発による高速移動などをおこなうなどかなり応用が効く能力を持っており、さらに練度が高いため相当な強さを見せつけていました。
チェンソーマンの悪魔の契約を考察
悪魔との契約とは?
悪魔を討伐する存在のことを「デビルハンター」と呼びますが、デビルハンターの中には悪魔や魔人だけでなく普通の人間も存在しています。そして人間は特殊な能力を持つ悪魔たちとは違い能力を持っていないため、基本的に悪魔の力を借りて悪魔と戦います。その借りるという行為に必要なのが「契約」です。人間は悪魔と契約することで、使役したり力を借りたりすることができます。
悪魔と契約する代償
悪魔は魔人とは違い、人間には友好的な態度を示しません。そのため、悪魔は人間と「契約」する時も何かしらの代償を要求します。そして強い悪魔であればあるほど払う代償が大きくなりますが、代償の内容は悪魔側と人間側の合意によるため契約内容は自由に決めることができます。
また、契約内容も後から変更することが可能です。しかし、どちらかが契約を守れなかった場合は、契約を破った方が死ぬことになるため少なからず強制力が存在しています。ちなみに契約は人間と悪魔の間でのみ成り立つものであるため、魔人と人間の契約は成立しません。
チェンソーマンの悪魔と魔人に関する感想や評価
チェンソーマン 悪魔の天使
— きゅぴ低浮上 (@9p9p_GoGo) February 21, 2021
無気力で気怠げな所、優しさ、アキくんとの絆、ビジュ、能力、過去。全てひっくるめて好みすぎる。輪っかと羽かわいい。発する一言一言が大変素晴らしくて大好きです。
第二部での登場を心待ちにしております!
7巻の「ごめん皆…使わせてもらうよ」で落ちた
こちらでは『チェンソーマン』に登場する天使の悪魔に関する感想があがっています。感想では天使の悪魔の魅力があげられているのですが、どの特徴も人間らしい印象を受けます。
また感想で言われているように7巻で「ごめん皆…使わせてもらうよ」と言っていることから、優しさと罪悪感をしっかり持っていると言えるでしょう。なぜ天使の悪魔が誕生したのかは分かりませんが、この他にも天使の悪魔について感想や評価があがっているので、多くの方が気になっているようです。
チェンソーマン観た人たちは
— てててっしー (@teteteshhie625) September 7, 2020
岸辺お前だけでも逃げろぉぉぉぉ!!
こんなところに来るんじゃねぇ!!
二度と出てくんなぁぁぁぁ!!
(好きがゆえに…)
嬉しいけどもう駄目だ………
これになったに違いない…#チェンソーマン pic.twitter.com/MMePK9l4SS
こちらでは『チェンソーマン』の岸辺に関する感想があがっています。岸辺はデビルハンターの中で最強の1人と言われるほどの人物です。感想で投稿されている画像は、そんな彼がマキマの行為に目を背けているシーン。
どうやら岸辺は人気のキャラとなっているようですが、それはマキマの正体を知っているような雰囲気を出したり、最強キャラとして描かれていたからなのではないでしょうか?悪魔や魔人よりも強いキャラなので、何が強さを引き出しているのかに注目してみると良いかもしれません。
チェンソーマンのアキくんの名前の由来
— mk (@mk_0505_) December 19, 2020
・銃の魔人にされるからAK銃からとった
・マキマへの好意は支配によるものだったから空っぽって意味で空きくん
藤本タツキ先生もう十分すぎるくらい悪魔だった…#JFチェンソーマン #藤本タツキ pic.twitter.com/w58CaIaVZc
こちらでは『チェンソーマン』の銃の魔人こと早川アキに関する感想があがっています。感想では「藤本タツキ先生もう十分すぎるくらい悪魔だった」と言われているのですが、これはおそらくアキが最初から最後まで不幸なキャラとして描かれていたからなのでしょうか?
この感想では挙がっていませんが、彼は銃の悪魔への復讐のために公安に入ったものの、最終的に銃の悪魔に体を乗っ取られてデンジを殺害しようとしています。復讐相手に体を乗っ取られただけでなく、守りたい存在も殺そうとするなどなんとも皮肉な末路を辿ってしまいました。
チェンソーマンの悪魔と魔人まとめ
『チェンソーマン』に登場する悪魔と魔人の違いを解説し、登場したキャラクターを一覧で紹介してきましたがいかがでしたか?悪魔とは、人間がその物や事象について恐怖・嫌悪を抱くことで生まれる人知を超えた存在です。一方で、魔人とは人間の死体を乗っ取った悪魔のことで、一見すると悪魔の姿とは違い人間の姿をしながら頭部に悪魔らしい角などが現れるのが特徴的です。
そしてそのどちらにも該当しない存在がデンジのようなチェンソーマンとなっていました。デンジとレぜに共通しているように、彼らの場合は体内に付属したトリガーによって変身して悪魔の姿になることができます。今回はキャラクターを一覧で紹介していますので、前述の特徴を意識しながら『チェンソーマン』をご覧になってください。