アクタージュ act-ageのキャラクター一覧！年齢や誕生日などプロフィールは？

『アクタージュ act-age』は、2018年1月から2020年8月にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画作品です。原作・原案はマツキタツヤ、作画は宇佐崎しろ。物語は未完ですが、話数全123話、発行巻数全12巻で連載終了となりました。連載終了の原因となった事件については後述します。

『週刊少年ジャンプ』では珍しい役者にスポットを当てた作品であり、そのため役者を志す人間や演劇に携わる人間からの評価が高い作品でした。2022年には舞台化される予定でしたが、こちらも後述する事件が原因で中止となっています。

主人公は天才的な演技の才能を持つ役者志望の女子高生・夜凪景。彼女は女優になるため、大手芸能事務所「スターズ」のオーディションを受けました。オーディションの応募者は3万人。彼女はその中で圧倒的な存在感を放ち、審査員を驚かせます。

しかし、景の飛び抜けた演技の才能は彼女の暗い生い立ちに起因するものであり、危険を孕んだものでした。そのため、実力があるものの景はオーディションで不合格となります。不合格となった景に声をかけたのが、審査に関わっていた映画監督の黒山墨字でした。景は黒山率いる「スタジオ大黒天」に所属することになり、役者としての1歩を踏み出します。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スタジオ大黒天～その1は、夜凪景です。夜凪景は作品の主人公。5月15日生まれで、年齢は16歳→17歳。杉並北高校2年5組の生徒で、出席番号は40番です。身長は168センチ。好きな映画は「ローマの休日」「カサブランカ」「風と共に去りぬ」。

彼女は早くに母親を亡くし、父親も蒸発してしまったため、1人で弟のルイ、妹のレイの面倒を見ながら家庭を切り盛りしてきた苦労人です。数少ない心の支えは、父が残した古い映画のビデオ。それを観ることで心を慰めてきました。賞金のため、そして弟妹たちの勧めもあって役者のオーディションを受けますが落選。審査員の1人であった映画監督・黒山墨字に拾われ、物語が幕を開けます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スタジオ大黒天～その2は、黒山墨字です。黒山墨字は夜凪景が所属することになる「スタジオ大黒天」を率いる映画監督。8月14日生まれで、年齢は35歳。身長は175センチ。好物は酒とおつまみで、趣味はこっそり可愛い動物の写真を眺めることです。

日本では無名ですが、実はカンヌ・ベルリン・ヴェネツィアの世界3大映画祭全てに入賞しているすごい映画監督。日本の現役俳優の演技に物足りなさを感じており、自分の撮りたい作品を完璧に表現してくれる役者を探し求めていました。「スターズ」のオーディションに参加していた景を見て、彼女なら自分の求める演技ができる役者になり得ると考えスカウト。彼女が役者として成長できるよう様々な状況に放り込みます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スタジオ大黒天～その3は、柊雪です。柊雪は「スタジオ大黒天」に所属する映像制作担当。12月25日生まれで、年齢は20歳。身長は156センチ。好物は水炊きと、納豆やオクラなどのネバネバしたもの、デザート全般です。好きな映画は「ジョゼと虎と魚たち」「（500）日のサマー」「ブルーバレンタイン」。

彼女は黒山墨字の補佐を務めており、黒山の弟子であり助手のような存在です。常に黒山に振り回されている苦労人ですが、それに応え続けているだけあって卓越した映像技術を持っており、またタフネスもあります。景が「スタジオ大黒天」に所属するようになってからは、景の弟妹たちの面倒を見るようになりました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その1は、星アリサです。星アリサは大手芸能事務所「スターズ」の社長。誕生日は不明で、年齢は54歳です。元女優であり、オーディションで景を落選させた張本人。かつて、星アリサは天才女優として芸能界で活躍していました。

しかし役にのめり込む才能があったがゆえに心を壊してしまい、一線を退くことになったのです。彼女の才能と景の才能は同じでした。そのため、オーディションに現れた景を見て自分と同じような役者になることを危惧した彼女は、景の実力を認めながらも落選させたのでした。後に、景を止められないことを悟ったのか、彼女にアドバイスをするようになります。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その2は、星アキラです。星アキラは大手芸能事務所「スターズ」に所属する俳優で、星アリサの息子。2月14日生まれで、年齢は18歳。身長は173センチ。好物は蕎麦で、趣味は運動です。好きな映画は「スパイダーマン2」「ダークナイト」「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」。

顔は良いのですが、母親から演技力は受け継がなかったようです。真面目な性格ゆえ一生懸命演技の勉強をしているのですが、なかなか思うような結果が得られず、景のような天才タイプにコンプレックスを抱いています。母親のアリサはアキラが役者になることに対して良く思っておらず、また彼に才能がないことも早い段階から看破していた模様。それでも、アキラは苦しみながらも役者としての活動を続け、彼なりに成長していきます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その3は、百城千世子です。百城千世子は大手芸能事務所「スターズ」に所属する若手トップ女優であり、景のライバル的立ち位置のキャラクター。4月1日生まれで、年齢は17歳。身長は157センチ。好物は表向きは生クリーム、ビスケット、マシュマロですが、実はなまこ、このわた、松前漬けが好きという渋い嗜好をしています。

好きな映画は「ローマの休日」「時をかける少女」「花とアリス」。世間では「天使」と呼ばれるほど可憐な容姿の美少女ですが、実際はかなりの努力家でとんでもないタフネスの持ち主。自分は商品であるというプロ意識のもと、大衆のための芝居を徹底しており、それが高い評価を受ける一方、上っ面の演技という指摘も受けています。容姿、演技方法など、全てが景の対になる存在です。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その4は、町田リカです。町田リカは大手芸能事務所「スターズ」に所属する女優。誕生日は不明で、年齢は19歳。

映画「デスアイランド」のオーディションで司会進行を務めるなど、主に撮影現場の紹介など、女優というよりもキャスターのような仕事を任されています。ただし本人はドラマの仕事がしたいようです。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その5は、和歌月千です。和歌月千は大手芸能事務所「スターズ」に所属する女優。7月17日生まれで、年齢は16歳。身長は174センチ。好物は饅頭、羊羹、煎茶で、趣味はランニング、自転車などの運動です。好きな映画は「ターミネーター」「ニキータ」「キル・ビル」「ミリオンダラー・ベイビー」。

景と同じ「スターズ」のオーディションを受けて合格し、「スターズ」所属になりました。オーディション会場で明らかに自分より実力がありながら落選した景を強く意識しながら、日々稽古に励んでいます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その6は、堂上竜吾です。堂上竜吾は大手芸能事務所「スターズ」所属の俳優。9月19日生まれで、年齢は19歳。身長は177センチ。好きな映画は「E.T.」「グーニーズ」「ホーム・アローン」「ジュブナイル」です。

どこか軽い印象の青年ですが、その実かなりの現実主義者。演技の実力は高く、景のアドリブをひと目見て、瞬時にその心情を読み取るなどすることができます。最初は景の演技を認めていませんでしたが、後にその考えを改めるようになりました。何かと和歌月に絡んでいるようです。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～スターズ～その7は、手塚由紀治です。手塚由紀治は、大手芸能事務所「スターズ」所属の男性演出家。11月23日生まれで、年齢は38歳。OKしか言わない監督で、その態度が業界内で評判となり、売れる映画を作れる存在として有名になりました。

現在のポジションに就けたのは、かつて初監督作品でNGを量産した女優を泣かせ、そのことがきっかけで業界から干されるという過去があったがゆえ。それ以来、OKしか言わなくなり、そのおかげで成功できたものの、自分を殺しながらの現在の仕事に飽きてしまっています。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その1は、烏山武光です。烏山武光は、芸能事務所「劇団遊劇座」に所属する男性俳優。5月5日生まれで、年齢は18歳。沖縄県出身です。身長は182センチ。好物は魚料理で、趣味は登山です。好きな映画は「12人の怒れる男」「レ・ミゼラブル」「髑髏城の七人」。

体の大きさと声の大きさが特徴的な感覚派俳優で、声が大きいのは売れるチャンスを逃さないようにするためのアピールであるようです。烏山が景と出逢ったのは「スターズ」が主催の映画「デスアイランド」のオーディションでのこと。他人から理解されないことも多い景の演技ですが、烏山は早い段階から理解を示しました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その2は、源真咲です。源真咲は芸能事務所「オフィス華野」所属の男性俳優。6月10日生まれで、年齢は17歳。身長は169センチ。スタンプなどを貯めて貰える商品が好きで、ヤマザキ春のパン祭りを毎年楽しみにしているようです。好きな映画は「誰も知らない」「その夜の侍」「恋人たち」。

広い視野を持ち努力を怠らない秀才タイプ。「デスアイランド」のオーディションに、台本の全てを頭に叩き込んで参加していました。また参加にあたり、原作漫画もきっちりと読み込んでいます。演技面ではまだまだ未熟なところがあり、「デスアイランド」の出演以降は出番があまりありませんでした。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その3は、湯島茜です。湯島茜は芸能事務所「オフィス華野」所属の女優。12月1日生まれで、年齢は18歳。身長は158センチ。洗濯やアイロン、日曜の晴れた公園など、清潔感や清々しさを感じるものが好みなようです。好きな映画は「フォレスト・ガンプ 一期一会」「ビッグ・フィッシュ」「横道世之介」「6才のボクが、大人になるまで。」。

関西出身で、関西弁で喋るのが特徴的な女性。高校を中退して上京後、アルバイトをしながら役者を目指しています。「デスアイランド」のオーディションで景と同じ組になり、景の演技の暴走に巻き込まれて激怒。しかしその後、景の役にのめり込む演技法について理解して和解し、景を見守るお姉さん的立ち位置になりました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その4は、明神阿良也です。明神阿良也は「劇団天球」所属の舞台男優。10月10日生まれで、年齢は21歳。身長は178センチ。好物は林檎、夜凪カレーです。好きな映画は「サウンド・オブ・ミュージック」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アーティスト」。

憑依型カメレオン俳優と呼ばれており、演劇界では有名な存在。テレビ俳優ほどの知名度はありませんが、数々の賞を総ナメにしている超実力派俳優です。役を演じる方法は景に似ていますが、景よりも上。徹底した役作りで自分が演じる役の本質を掴み、それを見る人に伝える力を持った役者です。少し変わり者ですが、圧倒的な実力があるためそんなところすら評価されています。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その5は、青田亀太郎です。青田亀太郎は「劇団天球」所属の舞台男優。11月8日生まれで、年齢は22歳。身長は178センチ。眼鏡と見えそうで見えないエロティシズムを好んでいます。趣味は漫画で、好きな映画は「雨に唄えば」「マスク」「グリンチ」。

普段からボケやノリツッコミを駆使してコメディアンのような立ち居振る舞いをしている、「劇団天球」のムードメーカー。そのユーモアを活かした道化役を得意としており、その表現力は演劇界の怪物・明神阿良也とも張り合うと言われている名脇役です。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その6は、三坂七生です。三坂七生は「劇団天球」所属の舞台女優。3月7日生まれで、年齢は23歳。身長は154センチ。大の犬好きで、趣味はクレーンゲームです。好きな映画は「ダンボ」「101匹わんちゃん」「美女と野獣」。

丸眼鏡とそばかす、ツインテールが特徴的な女性。「劇団天球」の舞台演出家・巌裕次郎の舞台に心を動かされ、役者になりました。「劇団天球」に所属する劇団員の中でも特に巌を尊敬しているのが三坂。巌に長く演劇界に留まってもらいたいという思いから、舞台の成功に誰よりもこだわっています。演技力は高く、劇団仲間からは「詐欺」と呼ばれるほど普段とは全く印象の変わる演技を見せます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その7は、巌裕次郎です。巌裕次郎は「劇団天球」を立ち上げた世界的な舞台演出家。6月2日生まれで、年齢は78歳。身長は176センチです。

明神阿良也を見出し育て上げた男で、演技に関する目は確か。スパルタな演技指導をすることで知られており、指導中は罵声や物が飛んできます。同じくスパルタな演技指導で知られた演出家・蜷川幸雄をモデルに描かれたキャラクターではないか、と読者の間で話題となりました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その8は、吉岡新太です。吉岡新太は、杉並北高校2年5組に所属する景のクラスメイト。9月8日生まれで、年齢は17歳。身長は156センチ。出席番号は39番です。

好きな映画は「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」「四月物語」「リリィ・シュシュのすべて」「リンダリンダリンダ」「もらとりあむタマ子」。大の映画好きで、自ら映像研究部を創立。隣の席になった景に興味を持ち、いつか景を題材とした映画を撮ろうとノートに脚本を書くようになりました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その9は、朝陽ひなです。朝陽ひなは杉並北高校2年5組に所属する景のクラスメイトで、映研の幽霊部員。12月6日生まれで、年齢は16歳。身長は160センチ。出席番号は1番です。好きなものはリプトンのミルクティーと、ラッシュの石鹸。好きな映画は「アナと雪の女王」「君の名は。」です。

当初、彼女は景と仲良くなろうと景に声をかけました。返ってきたのは塩対応。傷ついた朝陽は、それ以来、景を無視するようになりました。しかし後に、ある動画がきっかけで景への評価を改め、景と新太を含めたグルーブライン「杉北高映研」を作成。景と交流するようになりました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その10は、花井遼馬です。花井遼馬は杉並北高校2年1組に所属する生徒で、映研の幽霊部員。12月18日生まれで、年齢は16歳。身長は180センチ。出席番号は28番です。好きなものはスニーカーで、趣味はスマホで映画を観ること。好きな映画は「ワイルド・スピード」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」です。

朝陽ひな同様、映研の部室を溜まり場として使っている幽霊部員。かつては野球をしていましたが故障してしまい、野球部引退を余儀なくされました。素行不良で2度停学になった問題児ですが、景との出逢いによって少しずつその心に変化が現れます。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その11は、天知心一です。天知心一は芸能プロデューサーの男性。目をつけた役者に「良い話」を持って近づく、黒山墨字曰く「守銭奴」。景の過去や経歴を知り、悲劇のヒロインとして売り出すことを企んでいましたが、景には振られてしまいました。後に、「西遊記」を題材としたオリジナル演劇「羅刹女」をプロデュースします。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その12は、山野上花子です。山野上花子は「羅刹女」の脚本を手掛けた人物。北海道出身で、年齢は30歳です。元々は画家でしたが、大学進学を機に彫刻を勉強し、何故か在学中に芥川賞を受賞した多才な人物。

「羅刹女」のセットには、自身の絵画や彫刻が用いられています。実はかつて、景の父親と交際関係にあった山野上。しかし妻子がいることは聞かされていなかったため不倫の認識はなく、しかも自身が描いた絵を持ち逃げされるという散々な目に遭っています。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その13は、王賀美陸です。王賀美陸はハリウッドで活躍する映画俳優。2月1日生まれで、年齢は26歳。身長は188センチ。美人や傲慢な者を好み、卑屈な人間や謙遜する人間を嫌っています。好きな映画は「ロッキー」「ダイ・ハード」「グラン・トリノ」。

ファンから「リッキー」と呼ばれ愛されている王賀美陸。彼は人を惹きつける天賦の才を持っており、それに目をつけた「スターズ」にスカウトされ、芸能の世界に入りました。当時15歳だった王賀美はあっという間に国民的スターになります。しかしあるとき「スターズ」を辞めて他の事務所に移籍しようとしたところ、どこにも受け入れられず失職。アメリカに渡り、そこで成功を収めています。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その14は、白石宗です。白石宗は「ミフネ倶楽部」に所属するベテラン俳優。10月1日生まれで、年齢は38歳。身長は176センチです。殺陣、空手、サーフィン、編み物、ガーデニングなど様々な趣味を持つ愛猫家。好きな映画は「ビルマの竪琴」「たそがれ清兵衛」「そこのみにて光輝く」です。

物腰柔らかで大人な人物。王賀美の理解者で、彼が日本の映画業界に不満を抱いて渡米を決めた際も言葉を交わしていました。普段のイメージ通りである落ち着いた役はもちろん、正反対のイメージである悪役も演じきれる実力派俳優です。「羅刹女」にも出演し、三蔵法師役を担当しました。

『アクタージュ act-age』のキャラの年齢や誕生日などプロフィール一覧～その他～その15は、朝野市子です。朝野市子は「オフィスベリー」に所属する女優。3月3日生まれで、年齢は20歳。身長は158センチです。好きなものはとろろと整体で、趣味はウィンドウショッピング。好きな映画は「恋する惑星」「東京タワー～おかんとボクと、時々、オトン～」「わたしはロランス」。

子役時代から芸能界で活動している女優。しかしそれゆえに芸能界の激しい浮き沈みを目の当たりにしており、自身の力ではどうにもならないことがある世界だと一種の諦めを抱いてしまっています。そのため、向上心はあまりありません。「羅刹女」に出演し、沙悟浄を演じました。

主人公・夜凪景の特徴は、自らの過去を追体験する演技法「メソッド演技法」を身に着けているということ。これは特別な訓練を受けたわけではなく、過去の経験から無意識の内に身に着けていたものです。メソッド演技法を駆使すれば、リアルな感情を演じることができます。しかし役に没入できる一方で、役者本人への精神的影響が危惧される非常にリスキーな演技法でもあります。

物語のスタート時点で、主人公がこの特殊な演技法を身に着けており、周囲の人々を驚かせるというところが作品の大きなインパクトになっている部分。しかしその才能にはリスキーな面があり、そこを景がどう克服し役者として成長していくのかが本作の見どころの1つです。天才であるからといってそこがゴールではなく、むしろそこからがスタート。天才ゆえに生まれる苦悩や周囲とのぶつかり合いも物語に深みを与えています。

『アクタージュ act-age』は、演技の世界を題材にした作品です。少年漫画で演技にスポットを当てた作品はあまりないでしょう。本作の魅力は、個性豊かなキャラクターたちを通して、多くの人が知らない演技の世界・芸能界の様々な一面を見ることができるということです。一口に役者と言っても皆タイプが違い、役に対するアプローチも千差万別です。

それぞれが何を思い、どうしてその方法で役にアプローチするのかが描かれており、そのアプローチの違いで演技にどんな差が生まれるのかがしっかりと描かれています。また、演技をしている役者も普通の人間であり、それぞれの人間関係に惑い、救われ、自己を成長させながら全く別の人生を演じているのだということがよくわかる内容になっています。本作を読めば、現実世界の役者たちがいかに大変か想像できるようになるでしょう。

『アクタージュ act-age』では女の子同士の友情も描かれており、それが百合っぽく見えます。男同士の友情か、主人公とヒロインのラブロマンスが描かれることが多い少年漫画において、百合っぽく見えるほどの女子の友情が描かれるというのは珍しいことでした。主人公の夜凪景とライバルの百城千世子の百合的展開に心惹かれたファンは少なくありません。

元祖演劇漫画といえば、美内すずえが描いた『ガラスの仮面』でしょう。そのため『アクタージュ act-age』と『ガラスの仮面』を比較する読者は少なくありません。『アクタージュ act-age』と『ガラスの仮面』は物語こそ全く別物ですが、『アクタージュ act-age』の中には『ガラスの仮面』に共通するエッセンスが盛り込まれている部分もあります。まず主人公が女優でプロ意識の高いライバル女優がいること。

主人公の家庭環境が恵まれていないこと。主人公に元々演技の才能があるところも共通点です。『アクタージュ act-age』と『ガラスの仮面』の違いは、『ガラスの仮面』が主人公のマヤに徹底してスポットを当て、マヤがどう演じるのかに重きを置いているのに対し『アクタージュ act-age』では景以外の人間にもスポットを当て、景を中心に役者同士がぶつかり合うことでどんな作品ができあがるのかを描いている点でしょう。

『アクタージュ act-age』の作画を担当していたのは、漫画家・イラストレーターの宇佐崎しろ。宇佐崎しろはツイッターなどのSNSにイラストをアップしていたところ、『アクタージュ act-age』原作者であるマツキタツヤと知り合い、マツキタツヤから指名を受けて彼の作品である『阿佐ヶ谷芸術高校映像科へようこそ』の作画を担当し、漫画家デビューしました。

その後『アクタージュ act-age』の作画担当となり、連載デビューも果たすことになります。宇佐崎しろが描く『アクタージュ act-age』のクオリティーは、初連載作品とは思えないほど高く、読者から高い評価を受けています。

宇佐崎しろは人間を描くことに長けており、「演技をしている」キャラクターを正確に描写しました。例えば、普段の景と役を演じている景。キャラクターは同一ですが、演技中の景は別人としてそこに立っているため、普段の景とは表情も立ち居振る舞いも受ける印象も違います。それを宇佐崎しろは見事に絵で表現していました。

人気を博した『アクタージュ act-age』ですが、思いも寄らない形で未完のまま連載を終えることとなりました。原作者であるマツキタツヤが、2020年8月に強制わいせつの疑いで逮捕されたのです。彼には有罪判決が下され、当然ながら『アクタージュ act-age』の連載も続けられなくなってしまいました。

読者が『アクタージュ act-age』の続きを気にするのは仕方がないことです。しかし『アクタージュ act-age』の連載再開の可能性は限りなく低いでしょう。連載再開には、数々の問題を解決する必要があります。まずは被害者に誠心誠意謝罪し、被害者から連載再開の許しをもらわなくてはいけません。自分を傷つけた人間の名前が本屋などで目に入るのは、被害者にとってとても辛いこと。許可が下りる可能性は低いでしょう。

万が一許可が下りたとしても、作画担当の宇佐崎しろが原作者とまた仕事をしようと思うかという問題もあります。宇佐崎しろが作画担当を断った場合、別の作画担当を探す必要がありますが、作画担当が変わればそれはほとんど別作品となってしまいます。様々な理由から、連載再開の可能性はほとんどないでしょう。

『アクタージュ act-age』の作画の美しさを評価するコメント。1巻からずっとハイクオリティーな絵が維持されているため、物語に没入しやすいという読者は多かったようです。

『アクタージュ act-age』の連載中止にショックを受けた読者は少なくありませんでした。原作者に問題があり仕方がないことだとはいえ、物語が秀逸なのは事実。現在でもストーリー自体は評価しているという声が多く上がっています。

『アクタージュ act-age』はキャラクターの描き方が秀逸で、そこに多くの読者が惹きつけられました。主人公の景はもちろん、サブキャラにもそれぞれ魅力があり、それが丁寧に描写されぶつかり合うことによって良質なストーリーを形成しています。

『アクタージュ act-age』のキャラ一覧を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？キャラクターを見るだけで、作品がいかに魅力的なものであったかがわかります。連載は終了してしまいましたが、現在でも多くの人の心に残っている『アクタージュ act-age』。機会があれば目を通してみてはいかがでしょうか？