【エヴァンゲリオン】ゲンドウはクズで冷酷な父親？サイコパスな人物像を考察

子供から大人まで、幅広い年代の人々に愛されている『新世紀エヴァンゲリオン』。そんな『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する碇ゲンドウが「クズすぎる」「サイコパス」と、アニメ視聴者からも印象最悪なようですが、一体どのような人物なのでしょうか？まずは、『新世紀エヴァンゲリオン』の作品情報と碇ゲンドウのプロフィールについてチェックしてみましょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』は、GAINAX原作によるSFアニメ作品であり、第3次アニメ革命を起こしたとされ、日本アニメ史上で5本の指に入るほど重要な作品です。その人気は国内にとどまらず、海外でも日本を代表するアニメ作品として知られています。そんな『新世紀エヴァンゲリオン』の漫画は1994年12月〜2013年6月にかけて、月刊少年エース・ヤングエースにて連載されました。

また、アニメは1995年10月〜1996年3月に欠けて放送され、劇場版シリーズは『旧劇場版』と呼ばれるシリーズが3作、『新劇場版』と呼ばれるシリーズが4作公開されています。2021年1月には『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開予定となっています。

『新世紀エヴァンゲリオン』は、2000年9月13日に起きた大災害『セカンドインパクト』によって世界人口の半数が失われた世界が舞台となっています。それから15年後、巨大な汎用人型決戦兵器『エヴァンゲリオン』のパイロットとなった、碇シンジを始める14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵『使徒』との戦いを描いています。

碇ゲンドウは、碇ユイの夫であり、碇シンジの実父です。特務機関NERV最高司令官を務めており、目的のためには手段を選ばず、実際に陰謀や裏切りなど非情ともいえる手段を厭わずに実行しています。1999年時は京都で生活していたが、職業や生活面といった詳しい素性は不明。悪い噂が絶えない様子でした。

しかし、2000年になると碇ユイと結婚し、息子・シンジが誕生しました。妻の碇ユイの死後、人類補完計画をゼーレに提案し推進者となった碇ゲンドウは、『死んだユイにもう一度逢うこと』を究極的な目標としています。妨害工作・裏切り・殺人などの非道な手段を平然と実行していたり、目的を達成するために息子の碇シンジをコマとして見ている面もあります。

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するキャラクターの一人、碇ゲンドウ。そんな碇ゲンドウに対して、世間の人々は「クズ」「冷酷」「サイコパス」「こんな父親ありえない。性格悪すぎ」「サイコパスすぎてドン引き」と、非難轟々です。

世間の人々からこれほどまでにバッシングを受けている碇ゲンドウとは一体どのような人物なのでしょうか？お次は、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する碇ゲンドウがクズで冷酷な父親やサイコパスと言われている理由を詳しく考察してみましょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウはクズで冷酷な父親？サイコパス？考察1つめは、『他人の感情に配慮しない性格』です。碇ゲンドウの性格特徴とされているのが、他人の感情に配慮しない性格です。このような性格から、多くの読者やアニメ視聴者からは「サイコパス」と言われているようです。『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウの性格からよく挙げられる『サイコパス』とはそもそもどのようなものなのでしょう。

まず、『サイコパス』とは、簡単に説明すると『感情の一部が欠如している』という点において特筆される精神病質者のことを指します。サイコパスは、自分以外の人間に対する『愛情』や『思いやり』などといった感情が著しく欠けており、その為にきわめて自己中心的に振る舞う傾向があるとされています。また、サイコパスには道徳観念や倫理観・あるいは恐怖などの感情もきわめて乏しい傾向もあるようです。

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する碇ゲンドウも、周囲の人に対しての愛情や思いやりといった感情が欠けていて、自分中心に物事を考えているシーンが多々挙げられる為、サイコパスではないかという声が上がってきたようです。そもそも、サイコパスになる原因は何なのか、気になる方も多いでしょう。まだ現代ではサイコパスの原因について不明な部分も多いようですが、大きく分けて二つの原因があると言われています。

まず1つめが、生まれながらの脳の障害によって引き起こされているケースです。そしてもう1つが、後天的なもので幼少期に虐待を受けたり何らかの原因によってサイコパスを引き起こしたというケースです。『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウがどちらのケースなのかはわかりませんが、性格の傾向からサイコパスの可能性は高そうです。

では、『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウは一体どのような面がサイコパスっぽいのかというと、息子である碇シンジに対する態度などが気になる方がやはり多いようです。碇ゲンドウは息子である碇シンジに対して共感性を見せることはほぼ皆無です。例えば第一話で碇シンジをNERV本部に連行していきなり意味不明な巨大ロボットにのって巨大な怪物と戦わせようとしました。

突然のことで怯える息子に対し、労わる事や共感もせず「乗らないなら帰れ！」と冷たく突き放していました。仮にも父親ですし、一般的な思考としては子供を危険な目に遭わせたくないという気持ちや、怖がる子供に無理強いさせることはできないのではないでしょうか。そのような『思いやり』や『愛情』がない碇ゲンドウが「クズ」「サイコパス」と呼ばれてしまうのは、当然といえば当然でしょう。

『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウはクズで冷酷な父親？サイコパス？考察2つめは、『精神を病んだアスカを捨て駒に』です。碇ゲンドウの態度がひどいのは、息子の碇シンジに対してだけではありません。第16使徒のアルサミエル戦では、惣流・アスカ・ラングレーに対しての態度がクズすぎると言われていました。

こちらのエピソードでは惣流・アスカ・ラングレーが、アラエルの精神攻撃を受けて敗北を喫し、精神を病んでしまいます。精神を病んでしまった惣流・アスカ・ラングレーはとてもじゃないですが、エヴァに搭乗できるような状態ではありませんでした。精神を病んでいる14歳の少女に対し、視聴者たちさえも心配してしまったと思います。

NERV本部も、そんな精神状態の惣流・アスカ・ラングレーを考慮して待機させようとしていました。しかし、碇ゲンドウは「囮ぐらいには役に立つ」と冷たく言い放ち、惣流・アスカ・ラングレーを搭乗させるようにしました。

NERV本部もまさかの碇ゲンドウの発言に驚きを隠せない様子でしたが、指示に従わないわけにもいきません。サイコパス気質のある碇ゲンドウは惣流・アスカ・ラングレーの命を軽くみていることが伺えます。そして、冷酷すぎる性格にはクズっぷりが発揮されており、「惣流・アスカ・ラングレーが気の毒すぎる」と心を痛める視聴者も多かったようでした。

『エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウはクズで冷酷な父親？サイコパス？考察3つめは、『赤木ナオコと娘リツコを両方愛人に』です。スーパーコンピューター・システム『MAGI』の開発者である赤木ナオコと特務機関NERV技術開発部技術局第一課所属の赤木リツコ、二人は碇ゲンドウの愛人でした。元々は赤木ナオコと愛人関係だった碇ゲンドウですが、赤木ナオコ死去後、娘の赤木リツコを愛人としていました。

愛人といえど、そこにしっかりと愛があって、女性を大切に愛していたのならばまだ印象は違ったのかしれません。しかし、碇ゲンドウは赤木直子のことも赤木リツコのことも、自身の目的達成の手駒として利用するための愛人関係だったようで、用済みと判断するや直ちに始末していました。このように、血も涙もないクズすぎる性格や、親子揃って愛人にしているあたりが人間らしさのカケラもないと非難されているようです。

『新世紀エヴァンゲリオン』で碇ゲンドウと関係が特に濃いキャラクターといえば、息子の碇シンジと、エヴァンゲリオン（EVA）零号機パイロットの綾波レイです。碇ゲンドウは碇シンジ・綾波レイと一体どのような関係なのでしょうか？お次は、『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウと碇シンジ、綾波レイとの関係について調査してみましょう。

碇ゲンドウは碇シンジの父親です。しかし、碇シンジにとってはいい父親と言えるような親では内容で、関係は極めて最悪です。碇シンジは幼い頃に父親に捨てられた事がトラウマとなっており、現在も碇ゲンドウを避けています。しかし、父親を内心では求めているようですが碇ゲンドウはそんな息子の心境を知りながらも一方的に突き放した態度を取り続けています。

サイコパス気質で他人の感情に配慮しない性格の碇ゲンドウですが、綾波レイに対しては別なようです。綾波レイに対しては不自然なほど気にかけており、EVA零号機の暴走事故で綾波レイが機外に放り出された際には、自身の負傷を省みず彼女を助けました。

他人の感情に配慮しない性格の碇ゲンドウが綾波レイに対してこのような態度を取るのは、綾波レイが補完計画発動のキーとなる存在だからなのか、綾波レイの見た目が妻・ユイの面影を色濃く残す故なのかはわからないようです。

『新世紀エヴァンゲリオン』でも重要なポジションのキャラクター・碇ゲンドウ。そんな『新世紀エヴァンゲリオン』のアニメで碇ゲンドウの声優を担当したのは一体どのような方なのでしょうか？お次は、『新世紀エヴァンゲリオン』で碇ゲンドウの声優を担当した方のプロフィールと主な出演作品をチェックしてみましょう。

• 愛称：ぶんちゃん、ふーみん
• 出生地：長崎県南松浦郡（現：五島市）
• 生年月日：1961年4月29日（59歳）
• 血液型：A型
• 身長：174cm
• 職業：声優、ナレーター
• 事務所：大沢事務所
• 活動期間：1983年〜

アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で碇ゲンドウの声優を担当した立木文彦の主な出演作品は、『BLEACH』の更木剣八や、『銀魂』の長谷川泰三などが挙げられます。また、シャイ・マクブライドやショーン・ロバーツ、ジョン・ラッツェンバーガー、フォレスト・ウィテカーなどの吹き替え担当も行なっています。

『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するキャラクターの中でもずば抜けた不人気度でクズっぷりを披露している碇ゲンドウ。そんな碇ゲンドウに対して、世間の人々は一体どのような感想や評価を抱いているのでしょうか？最後に、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する碇ゲンドウに対する世間の人々の感想や評価をチェックしてみましょう。

こちらの方は『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウに対し「エヴァンゲリオン見ると、ゲンドウがクズだけど、世の中全体で見るともっとクズな親がいてなんか遣る瀬無いなと思った。ゲンドウは妻を愛しているだけまだマシに見えてくる不思議」とツイートしています。世の中には様々な親がいますが、妻のユイを愛しているところは素敵なので、クズ親と言われる部類でもマシと感じる方は多いようでした。

こちらの方は『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウに対し「ゲンドウってクズかなあ。。確かにシンジくんやNERVを踏み台にして自分の欲望を叶えようとしたわけだけども。。でも最愛のユイさんに逢いたいがためなんだよなあ。。うちはゲンドウの狂愛とそれを受け止めて包み込むユイさんな碇夫婦好きやで…！」とツイートしています。碇ゲンドウの行為も妻に会いたい気持ち故と思うとクズと言い切れない方もいるようです。

こちらの方は『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウに対し「ゲンドウ性格糞やけど毒親ん中では全然マシな部類」とツイートしています。性格の悪さについてはやはり感じてしまうようですが、『毒親』というジャンルではマシな部類だと感じる方もいるようです。やはり、妻・ユイへの想いがあるからこそ、全てが悪い人だとは思えないのかもしれません。

『新世紀エヴァンゲリオン』・碇ゲンドウのクズまとめについてはいかがでしたか？碇ゲンドウはサイコパス気質でクズだと言われているようですが、全ては妻・ユイに会うという目的のためだと考えると一概にクズとは言えないという声も多いようでした。碇ゲンドウがクズなのかどうか、気になる方は『新世紀エヴァンゲリオン』を見て、じっくり考察してみてくださいね。