【ジョジョ】トリッシュ・ウナはかわいいヒロイン！スタンド能力や戦闘シーンも紹介

トリッシュ・ウナは『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』に登場するかわいい少女です。主人公のジョルノ・ジョバーナ達(護衛チーム)から守られ、共に行動するトリッシュですが、逆に彼女がジョルノ達を助けるかっこいい名シーンも存在します。

トリッシュもまたスタンド使いだったのです。この記事では、トリッシュのかわいい魅力はもちろん、スタンドで戦うかっこいい名シーンや名言、ゲーム・アニメにおける声優なども紹介します。

通称「ジョジョ5部」こと『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』は、1995年52号～1999年17号まで、『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた作品です。テレビアニメ化もされており、2018年10月～2019年7月にかけてアニメが放送され、古参ファン・新参ファン共に楽しめる作品となりました。

また、ジョジョシリーズの共通点には、中性的な美形キャラが挙げられますが、特に5部は容姿端麗なキャラクターが多く登場します。もちろんですが、かわいいトリッシュもその内の1人にカウントされます。

舞台はイタリア。15歳のジョルノ・ジョバーナは、幼少期にとあるギャングと出会ったことで、それ以後「ギャングスター」になることを夢見ていました。ギャング組織「パッショーネ」に所属するブローノ・ブチャラティと思わぬ接触をしたジョルノは、パッショーネに入団し、麻薬などで腐りきった組織に革命を起こすため、現在のボスを倒すことを決意するのでした…。
 

トリッシュ・ウナは15歳の少女です。生年月日は、ボス(トリッシュの父親・ディアボロ)の資料では1986年4月19日ですが、63巻のプロフィール欄には1985年6月8日と表記されています。 血液型はA型。身長は163cm。好きなファッションは、イタリアの高級ブランド「ドルチェ＆ガッバーナ」であることから、美意識の高さが覗えます。そのためか、トリッシュは「美しくないもの全て」が嫌いなようです。

また、くさい男や昆虫も好きではありません。一方、好きなものには、ペリエ (フランスのミネラルウォーター)、すっぱい味のサラダ、カニを挙げています。好きな俳優は、『セブン』『アイアンマン』シリーズなどで知られるグウィネス・パルトロー(アメリカの女優)、『甘い生活』『イタリア式離婚狂想曲』などで有名なマルチェロ・マストロヤンニです。

トリッシュの父親・ディアボロは、イタリアのギャング組織「パッショーネ」のボスであり、ジョルノ達が倒すべき人物でもあります。トリッシュは、初めてディアボロと会う際、未知の存在である父親に対して不安や恐怖を抱いていましたが、その反応は正しかったようで、ディアボロは人情の欠片もない冷酷な性格の持ち主でした。

誰にも負けない強さ(スタンド)や、ボスという地位に伸し上がったことは、ディアボロにとって誇りであり、アイデンティティでもあります。また、ディアボロは誰にも自分の素性を明かしません。それはなぜでしょう？彼は自分の正体を知られること＝栄光の消失だと考えているのです。

そのため、自分に関する情報を抹消したり、自身と関係のある人物を抹殺することを厭いません。娘であるトリッシュが生きていると、自分の正体がバレるのでは？と思ったディアボロは、護衛チームにトリッシュを守らせながら、着実に自身の所へ彼女が来るように仕向け、娘を殺そうとしました。

トリッシュは何故かわいいだけでなく強いと言われているのでしょうか？トリッシュが本当の強さを獲得した瞬間は、自身のスタンド「スパイス・ガール」と出会った時です。この項目では、トリッシュのスタンドであるスパイス・ガールの特徴や能力を紹介すると共に、トリッシュとスパイス・ガールが出会ったシーンなどもお届けします。

スパイス・ガールとは、トリッシュのスタンドで、触れることで対象物を柔らかくする能力を持っています。一見強くない印象を受けるかもしれませんが、実はかなり強いスタンド能力なのです。柔らかいこと、それは衝撃を吸収できることを指します。たとえダイアモンドが壊れてしまう威力でも、スパイス・ガールの能力で周りの物を柔らかくすれば、吸収可能なのです。

とっさに周りの物に触れて、楯のように使えば、自分も仲間も守り抜くことができます。スパイス・ガールは、ミスタのスタンド「セックス・ピストルズ」のように自我のあるスタンドです。トリッシュがスタンド能力を把握しきれていない際も、的確な指示を出しつつ、助けてくれる優しいスタンドです。味方にすると頼りがいのあるスパイス・ガールですが、敵には容赦がなく、罵詈雑言を浴びせながら攻撃することもあります。

口が少し悪くなるところは、どうやらトリッシュと同じようです。ちなみに、スパイス・ガールの元ネタは、イギリスのアイドルグループ「スパイス・ガールズ」で、ラッシュ時の「ワナビー」というセリフは、スパイス・ガールズの楽曲「Wannabe」から来ています。

トリッシュが自分のスタンドであるスパイス・ガールと出会ったのは、サルディニアへ向かう飛行機内で、ノトーリアスB.I.Gに襲われた時でした。スパイス・ガール曰く、トリッシュが幼い頃からずっと側にいたようです。

スタンド能力は矢に射抜かれるか、遺伝的なもので現れるのですが、父・ディアボロがスタンド使いであるため、トリッシュのは遺伝だと言えるでしょう。トリッシュは芯の強い女性です。スパイス・ガールが現れた理由は、トリッシュが絶体絶命の時でも、未来を切り開く覚悟を決めたからです。ジョルノ達と出会い、スパイス・ガールが出現したことで、トリッシュは大きな成長を遂げました。

狭い飛行機内にて、猛威を振るうノトーリアスB.I.Gによって、トリッシュはピンチに追い詰められます。しかし、スパイス・ガールはとても冷静で、的確な指示をトリッシュに与えました。物を柔らかくする能力を用いて、楯や囮を作り出したトリッシュは、ノトーリアスB.I.Gを撹乱させました。

それでも追いかけてくるノトーリアスB.I.Gに対して、倒す方法よりも、自分達が助かる方法を考えたトリッシュは、スパイス・ガールで飛行機を破壊し、ノトーリアスB.I.Gを飛行機ごと海へ落とします。そして、残っていた機体の一部を柔らかくして、パラシュートを作り、自分達を助けることができました。ノトーリアスB.I.Gは、その後一生海で波しぶきを自動追跡し続けるのでした…。

矢を巡って争うジョルノ達。トリッシュの父親・ディアボロは、キング・クリムゾンの拳で、ミスタのセックス・ピストルズの弾丸をはじき飛ばしたつもりでしたが、トリッシュのスパイス・ガールの柔らかくする能力によって、弾丸はディアボロの方へ向かい、彼の手にかざ穴を開けました。矢はディアボロの元から離れ、宙を舞います。

トリッシュによる反撃に激昂したディアボロは、彼女に致命傷を負わせます。しかし、トリッシュの命懸けの攻撃は無駄にはならず、ブチャラティによってレクイエムの力は解除され、トリッシュは一命を取り留めました。その後、矢はジョルノの元まで届き、ディアボロは因果応報の結末を迎えるのでした…。

登場当初のトリッシュは、すまし顔の無口な少女でした。一見かわいい女の子ですが、刺々しい口調になることもしばしば。他にも日用品のブランドを細かく指定したりと、ギャングである護衛チームに物怖じせず、わがままを押し通していました。

自分がギャングのボスの娘であることを突然知らされたトリッシュ。クールに振舞いつつも、顔も知らぬ父親の元へ向かうことに恐怖を感じていたのでしょう。スタンド「スパイス・ガール」と出会う前のトリッシュは、強気な面と脆い面があり、思春期特有の不安定さを有していました。

トリッシュのわがままな態度は、ずっとは続きません。ジョルノ達護衛チームが、敵からトリッシュを命がけで守ったことで、彼女の心に変化をもたらしたのです。トリッシュは、父親の人物像を意識するようになり、自分が一体何者で、どうして誘拐されそうになるのか、思考を巡らせるようになったのです。

自分を死に物狂いで守るジョルノやブチャラティ達に対して少しずつ心を開き、彼らの能力(スタンド)や自分を守る動機も気になるようになりました。トリッシュもその後スタンド使いに覚醒し、護衛チームのメンバー達と仲を深めます。

幼い頃から側にいたスパイス・ガールの存在を知り、改めてスパイス・ガールと出会い、共闘したことで、トリッシュはスタンド使いとして覚醒します。ジョルノやブチャラティ達から守られていたトリッシュですが、逆に彼らの命を救う目まぐるしい活躍を見せました。まさに「姉御」と呼びたくなるようなトリッシュのかっこいい姿に惚れたファンは少なくありません。トリッシュはかわいいだけの女の子ではないのです。

レクイエムを発動したポルナレフのスタンド。そのせいで、トリッシュの魂はミスタの体へ、ミスタの魂はトリッシュの体へ入ってしまいます。トリッシュはミスタの体の毛深い部位やワキガの臭いに拒否感を露にし、ナランチャ(中身はジョルノ)に泣きついてしまうほどでした。可哀想ですが、特に心を許しているナランチャに縋りついてしまうところがかわいいです。

ディアボロを永遠に続く悪夢へ叩き落とした後、ジョジョ5部は、エンディングを迎えました。トリッシュはその後、ギャングの世界から離れ、幸せという意味で"普通"の生活を送っているようです。そして、なんと歌手デビューしているとか。ギャングの世界から距離を置いたものの、ブチャラティの墓参りに訪れたりと、恩を忘れてはいません。

父親・ディアボロに殺されそうになったトリッシュ。そして、護衛チームがディアボロを倒そうとしてること。それらを知ったら、トリッシュはショックを受けるのでは？とナランチャは心配します。しかし、トリッシュは落ち込むどころか、自分の存在や禍々しい父親に対して、「知りたい」という気持ちの方が勝っていました。トリッシュの芯の強さが感じられる名言です。

ジョジョ5部の中でも有名な名言(迷言)です。ミスタの体に魂が入ってしまった時のトリッシュのセリフで、この名言によって、ミスタ＝ワキガという方程式が成り立ってしまいました。トリッシュは美しいものが好きなので、よほどショックだったのかもしれません。トリッシュにとっても、ミスタにとっても不運な名言でした。

血も涙もない父親に殺される運命なのであれば、それを乗り越えてやる、という覚悟が感じられる名言です。やられっぱなしではいられないと感じたトリッシュは、父親・ディアボロと向き合い、戦う決意を固めたのでした。トリッシュの覚悟が感じられる名言です。

声優・夏樹リオさんは、ジョジョ5部のアクションゲーム『黄金の旋風』(2002年)にて、トリッシュの担当声優を務めました。夏樹リオさんの代表作としては、アニメ『神秘の世界エルハザード』の陣内菜々美役、アニメ『バトルアスリーテス 大運動会』の神崎あかり役などが挙げられます。

声優・東山奈央さんは、3Dアクションゲーム『ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン』(2015年)にて、トリッシュ役の声優を務めました。主な代表作としては、アニメ・ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』シリーズの川島瑞樹役、アニメ『神のみぞ知るセカイ』の中川かのん/アポロ役などが挙げられます。
 

声優・千本木彩花さんは、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』にて、トリッシュ役の声優を務めました。主な代表作としては、アニメ『甲鉄城のカバネリ』の無名役、アニメ『あひるの空』の薮内円役、『超可動ガール1/6』ベルノア役などが挙げられます。

トリッシュは、ブチャラティに対して様々な感情を抱きます。しかし、あまり素直になれないようです。そんなところが「かわいい」とファンから言われています。トリッシュは15歳と、まだまだ若いので、余裕がなく初々しいのだと言えるでしょう。

何かとトリッシュのことを気にかけるナランチャと、そんな彼に親しみを感じているトリッシュ。ナランチャとトリッシュの関係性は見ていて微笑ましいです。ミスタと入れ替わってしまったトリッシュが、ナランチャ(の体)に泣きつくシーンで、2人の心の近さが覗えます。

トリッシュがスパイス・ガールの存在を認知し、スタンド使いとして覚醒したシーンは、漫画・アニメ共にかっこいいです。覚醒後の勇ましい姿を見て、トリッシュに惚れたファンも少なくありません。最後の「アリーヴェデルチ」というセリフも素敵です。

この記事では、ジョジョ5部に登場するトリッシュ・ウナのかわいい魅力やかっこいい勇姿をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか？トリッシュの成長劇は、見ていて気持ちが良いもので、かわいいだけのヒロインではないことが証明されました。トリッシュについて興味を抱いた方は、是非ジョジョ5部に触れてみてください！