ナランチャ・ギルガのスタンド能力と強さは？名言や人気のジョジョ立ちも紹介

ナランチャ・ギルガは『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』に登場するキャラクターです。ナランチャ・ギルガは、ジョジョ作品で恒例となっている「ジョジョ立ち」の難易度が高いキャラクターでもあります。また、熱い名言や面白い名言(迷言)も有しており、ガッツのある性格や可愛い容姿も人気を集める理由となっています。

ナランチャ・ギルガというキャラクターは一言では言い表せないほど魅力的なのです。ナランチャのジョジョ立ちや名言などは後に紹介するとして、この項目ではナランチャのプロフィールや過去を紹介します！

ナランチャ・ギルガのプロフィールは、身長と生年月日に一部変更が加えられています。ここでは、暗殺チームのホルマジオと戦った際の記載(初期の記載)、そして後に発表された公式プロフィールを紹介します。

ナランチャの生年月日は、1984年のしし座生まれ→1983年5月20日(おうし座)に変更されました。初期の身長は170.5cmでしたが、変更後は164cmになりました。血液型はAB型。年齢は17歳で、主人公のジョルノ(15歳)よりも2つ年上です。ジョジョ5部の舞台はイタリアで、ナランチャもイタリア人です。「ナランチャ(Narancia)」はイタリアの古語で「オレンジ」という意味を持っています。

ナランチャは自身を救ってくれた恩人ブローノ・ブチャラティを尊敬しており、共にギャング組織パッショーネに所属しています。好きな食べ物はマルガリータピッツァ(キノコがトッピングされたもの)で、とてもイタリア人らしい感じです。

辛い食べ物が苦手で、ズルズル、ピチャピチャなどの液体音も嫌いなものとして挙げられています。好きな音楽はアメリカン・ラップ・ミュージックの「スヌープ・ドギー・ドッグ」「トゥー・バック」。好きなテレビ番組はアニメ『北斗の拳』で、少年らしい嗜好が感じられます。

ナランチャ・ギルガは魅力で溢れているキャラクターだと先述しましたが、ここではその魅力に迫ります。かっこいいスタンド能力を持つナランチャですが、日常生活では少し(かなり？)おバカな面が目立っており、度々年下のフーゴから注意を受けています。学校へ行っていなかったナランチャは勉強が苦手で、小学生の算数の問題でも珍解答(16×55=28)を繰り出すほどでした。

しかし、戦闘時のナランチャはおバカさんではありません。敵に追い詰められた際、ナランチャの脳はフル回転し、機転の利いたスタンド攻撃を相手に浴びせます。いつものおバカで可愛い面と戦闘時のキリっとしたギャップにやられるファンも多いと言われています。ナランチャはただのおバカキャラではなく、戦いや経験の中で成長していくかっこいいキャラなのです。

ナランチャ・ギルガは何よりも「友情」を重んじる性格をしています。幼い頃に母親を亡くしたナランチャは、父親と2人で暮らしていましたが、父親から愛情を感じることはありませんでした。次第に学校へ行かなくなったナランチャは、家を飛び出して友達の家に泊まったり、万引きした食べ物で飢えを凌いだりと、不良少年の道を歩んでいきます。

友達想いのナランチャは、友人と過ごす時間が何よりも生き甲斐だったのでしょう。しかし、14歳の時、ナランチャは信頼していた友人に裏切られ、少年院に入れられてしまいました。1年後の15歳の時に少年院を出たナランチャは、死亡した母親と同じ病気(目の病気)を患い、絶望の淵に立たされます。その後、ナランチャは町をさ迷い歩き、ボロボロな格好で食べ物を漁る生活をしていました。

しかし、その絶望が希望に変わる瞬間が彼にやってきました。ブチャラティとの運命の出会いです。町の裏路地でフーゴに声をかけられたナランチャは、ブチャラティの元に連れられ、彼から多くの援助を受けます。目の病気が回復していく中、ナランチャはブチャラティと共に仕事がしたい、彼に仕えたいと思うようになりました。

しかし、ブチャラティはそんなナランチャを厳しく叱り、「ガキは家に帰って学校に行くものだ」と言い放ちます。ブチャラティは一般人が裏社会に巻き込まれる不幸を何よりも嫌っており、ナランチャへ厳しい態度を取ったのも、彼を想ってのことでした。

ですが、ナランチャは本当の親のように自身を叱ってくれたブチャラティに強く感銘を受け、彼には内緒で組織に入る試験を受けました。試験に合格したナランチャは、その後ブチャラティチームの一員となりました。ブチャラティはナランチャにとって永遠のヒーローなのです。この項目ではナランチャの魅力や過去を述べましたが、次の項目では彼のスタンド能力について解説します。

ジョジョ3部から登場した能力「スタンド」。ナランチャ・ギルガもスタンド能力を有するスタンド使いです。そもそも「スタンド能力」とは何なのか、ここで少しおさらいしましょう。スタンド能力はとても簡単に説明すると「超能力」のことです。その超能力を擬人化或いは具現化したものを「スタンド」と言います。

スタンドは様々な形を有しており、スタンド使いによって容貌が異なります。そして、基本的にスタンド使い以外の人達からは姿が見えません。能力もスタンドによって異なり、強力なものからユニークなものまで多数存在しています。この項目では、ナランチャのスタンド能力について紹介します。

ナランチャ・ギルガのスタンド能力は「エアロスミス」と呼ばれるものです。見た目は小さなプロペラの戦闘機ですが、その威力はとても強力です。ナランチャのスタンド能力「エアロスミス」は遠隔操作型スタンドで、遠くからスタンドを操作し、敵を攻撃することが出来ます。エアロスミスのスタンド能力値をまとめると、破壊力：B、スピード：B、射程距離：数10m、持続力：C、精密動作性：E、成長性：C、となります。

では、ナランチャはどうやって敵を追従するのでしょうか？ナランチャは敵を追い詰める際、右目にレーダーを出現させます。そのレーダーは二酸化炭素を探知するもので、生き物の呼吸を感知した際、レーダー上に丸い点を浮かび上がらせます。それを基に、プロペラの両翼下の機銃を発射させたり、爆弾を落としたりします。遠隔操作型スタンドですが、銃弾と爆弾の威力は決して弱くないのもポイントです。

ナランチャのスタンド能力はとても便利なものだと言えるでしょう。しかし、レーダー能力に関しては少し弱点があります。レーダーは周りの全ての呼吸を探知するため、人や生き物がたくさんいる場所(街など)の場合、敵の判別が難しくなります。それでも、スタンド能力を操るナランチャの機転の良さで弱点をカバーしているので、全体的に見ると非常に強いスタンド能力だと言えるでしょう。

ナランチャのスタンドには元ネタがあり、「エアロスミス」という名前はアメリカのロック・バンド「Aerosmith(エアロスミス)」からつけられました。エアロスミスのメンバーは脱退や離脱を数回経ています。

主なメンバーとして、スティーヴン・タイラー、ブラッド・ウィットフォード、ジョー・ペリー、ジョーイ・クレイマー、トム・ハミルトンが挙げられます。1970年にバンド結成してから現在に至るまで、全世界のロックファンを魅了し続けています。

エアロスミスは数多くの代表曲を世に生み出したロック・バンドでもあります。主な楽曲としては、「Train Kept a Rollin'」「Dream On」「Walk This Way」「Sweet Emotion」などが挙げられ、映画『アルマゲドン』の主題歌「I Don't Want to Miss a Thing」も非常に有名で、誰もが一度は聴いたことがあると言われています。

ジョジョ作品は名言も多いことで知られており、ナランチャ・ギルガも物語の中で多くの名言を残しています。また、ナランチャの名言には面白いギャグ要素を含んでいるもの(迷言)も存在しており、読者から好評を得ています。この項目では、そんなナランチャの魅力的な名言を紹介します。

組織を裏切り、ボスと徹底的に対峙することを決めたブチャラティ。しかし、ナランチャはブチャラティの大胆な決断に戸惑い、苦悩します。自身のヒーローで、上司であるブチャラティが命令してくれれば、恐れることは何もない。ナランチャにとってブチャラティが如何に大きな存在であるのかが分かる名言です。

サーレーと戦った際に銃撃で腹を負傷したミスタ。病院へ行くのを拒否するミスタに、フーゴはホッチキスで傷口を塞ぐ荒業を施します。その際にナランチャが大笑いしながら放った一言です。おそらく漫画の様に簡単に塞がる傷口が面白くて笑ったのでしょう。お察しの通り、これは迷う方の名言です。

ナランチャの熱い気持ちと勇敢な決意が感じられる名言です。父親(ボス)に見捨てられたトリッシュの姿を自身に重ねたナランチャは、彼女を何としても守らなければならないと心に誓います。ナランチャは子供っぽい一面がありますが、その分とても純粋で、他者に共感する優しさも持ち合わせているのです。

仲間に下ネタとして捉えられてしまった迷言です。ナランチャは普段あまり下ネタを言わないようで、アバッキオが唖然としていました。ナランチャが何故このような下ネタを言ったのか、それは敵(スクアーロ＆ティッツァーノ)のスタンド攻撃によるものでした。本当は「水は武器なんだッ！オレの舌はスタンドなんだッ！！」と、敵から攻撃を受けていることを仲間に知らせたかったのです。

ティッツァーノのスタンド「トーキング・ヘッド」の攻撃によって、嘘しか言えなくなってしまったナランチャの迷言中の迷言です。訴えかけられたジョルノも困惑気味に対応しています。ナランチャが可哀相で可愛い名場面(迷場面)です。中性的な容姿のナランチャが「オレは女だッ！」と言ったため、彼を女性だと勘違いした読者もいるとかいないとか…。

承太郎の「オラオラ」ラッシュ、ディオ＆ジョルノの「無駄無駄」ラッシュのように、ナランチャにも「ボラボラ」ラッシュが存在します。最後は格好良く「ボラーレ・ヴィーア」で締められますが、イタリア語話者からすると、「ボラーレ・ヴィーア」は違和感の塊だそうです。「飛んで行きな」と訳すためには、「ヴォーラ・ヴィーア(VOLA VIA)」が正解だと言われています。

ここまでナランチャの名言を複数紹介しましたが、お気に入りの名言は見つかりましたか？ナランチャのかっこいい名言は人々に感動や勇気を与え、ギャグっぽい名言(迷言)はシリアスな物語展開を和ませるような役割を果たしていることが分かりました。次の項目では、ナランチャのジョジョ立ちについて述べます。

ナランチャ・ギルガのジョジョ立ちを紹介する前に、そもそもジョジョ立ちとは何なのかを説明します。ジョジョファン(ジョジョラー)の共通認識であるジョジョ立ちですが、ジョジョ作品にあまり触れたことがない方は「ジョジョ立ちって何？」と疑問に思うかもしれません。

ジョジョ立ちを簡単に説明しますと、ジョジョ作品のキャラクター達の個性的な立ち姿(またはポーズ)を指します。ジョジョ立ちは全てがスタイリッシュ且つ独特であるため、他の漫画作品とは一線を画すような魅力と芸術性を感じられると評価されています。

ジョジョラーからも難しいと称されるナランチャのジョジョ立ち。もしこのジョジョ立ちを試したいと思われたのなら、お尻の怪我に用心してください。画像を見て分かるように、お尻で全体のバランスを取る立ち方(むしろ浮いてる？)であるため、全負担がお尻に行くのです。そのため、試す時はそれなりの覚悟が必要です。以下ではナランチャのジョジョ立ちをやり遂げた英雄を紹介します。

ジョジョをこよなく愛し、ジョジョ立ちを披露する芸能人も少なくありません。中川翔子さんも熱狂的なファン(ジョジョラー)の1人だと言われています。しかし、中川翔子さんは、ライブツアー中にジョジョ立ちを披露して骨折したという驚きの経験を経ています。

中川翔子さんは、「中川翔子ライブツアー2014 ”貪欲革命”」の際に、ナランチャのジョジョ立ちを行い、尾骨(お尻の骨)を骨折してしまったのです。不幸なアクシデントでしたが、ライブは続行され、ファンにプロ根性を見せつけた中川さんでした。

ナランチャ・ギルガは語る要素がたくさんある素敵なキャラクターです。しかし、悲しいことにナランチャは物語の終盤で死亡しています。ナランチャが死亡した経緯については以下で述べるので、詳細なネタバレが知りたい方は是非チェックしてください。

ナランチャの死亡について、ストーリーを少しかいつまんで解説します。一度は組織を裏切ることを躊躇したナランチャですが、トリッシュのことを想い、ブチャラティ達と共にボス(ディアボロ)へ反旗を翻すことを決意します。ボスとの決戦では、ポルナレフのスタンド「シルバーチャリオッツ」の能力によって、ジョルノと精神が入れ替わってしまい、ジョルノの姿で行動することになりました。

そして、悲劇(ナランチャの死亡)は突然訪れます。ボスのスタンド「キング・クリムゾン」によって時が飛ばされ、ジョルノ(ナランチャ)の体は一瞬にして串刺しにされてしまったのです。ジョルノの体は、ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」によって回復しましたが、ナランチャの精神(魂)は既に天国へ旅立っていました。「こんなにもあっけなく…」と仲間達は悲しみに耽ります。

しかし、ナランチャを故郷へ帰すためにも、ジョルノ達はボスを倒さなければならないのでした…。ナランチャが死亡した際、彼は何を感じていたのでしょうか？もしかしたら死亡したことすら気がつかないほど、キング・クリムゾンの威力は凄まじかったのかもしれません。ナランチャの死亡シーンは残酷な現実を読者(視聴者)に突きつけましたが、それほど死亡するには惜しいキャラだったとも言えます。

「故郷に帰ったら結婚するんだ」と同じレベルで死亡フラグが見え隠れする名言です。ナランチャも死亡していなかったら新しい人生が始まっていたのかもしれません。そう考えると彼の死は切なさで溢れており、ファンの心にグサリと杭を打つような悲しみを残します。

男性キャラクターが多いジョジョ5部ですが、ナランチャ・ギルガの心を大きく動かした女性がいます。その人物はヒロインのトリッシュ・ウナです。トリッシュは、最初こそ傲慢な態度が目立つキャラでしたが、物語が進むに連れ、ナランチャ達との絆を深め、立派な女性へと成長します。この項目では、そんなトリッシュとナランチャの関係性について迫ります。

名言の項目で前述した通り、ナランチャはトリッシュの境遇に深く同情し、彼女の傷は自身の傷だと語っています。また、不安でいっぱいだったトリッシュが、ブチャラティに対して怒りを見せた際も、ナランチャは彼女の本心を敏感に感じ取っていました。

ナランチャ曰く、トリッシュは怒りたかったのではなく、好意を寄せているブチャラティに「大丈夫か？」と心配して欲しかったのです。「女の子の気持ちはよく分からない」と言うナランチャですが、彼なりにトリッシュを気遣い、彼女の心をなだめるのでした。

トリッシュがナランチャに好意的であることはシーンの端々で描かれています。プロシュートのスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」の攻撃で、ナランチャが老いた際も、トリッシュは彼のために貴重な氷を使い、彼を助けようとします。

また、トリッシュの本当の気持ち(ブチャラティへの恋心)を言い当てたナランチャは、徐々に彼女の信頼を得ていきます。「シルバーチャリオッツ」の暴走で、ミスタと心が入れ替わった際、トリッシュはミスタの体でナランチャ(心はジョルノ)に泣きついていました。

トリッシュにとってナランチャは一番信頼出来る男性なのです。もしかしたらナランチャの中性的な外見も影響しているのかもしれませんね！そんな2人の関係性は「見ていて癒される」とファンの間で言われています。

ナランチャは中性的な外見であるため、女の子みたいで可愛いという声もあります。幼い容姿やおバカな一面も相まって、実年齢(17歳)よりだいぶ若く見えます。身長も164cmと小柄な方で、ある種マスコットのような可愛らしさも兼ね備えています。

ナランチャは可愛いだけではなく、かっこいい一面も兼ね備えています。ホルマジオ戦やスクアーロ&ティッツアーノ戦のナランチャは、普段のおバカキャラではなく、敵の一挙一動を見逃さず、臨機応変に戦闘を行うスマートさを見せていました。

可愛くてかっこいいナランチャは、とても魅力的でファンからの支持も熱いキャラとなっています。そのため、ナランチャが死亡する衝撃の結末は、ファンにとって相当つらい展開だったと言えます。しかし、それはナランチャが多くの人々から深く愛されているキャラだという事実を裏づけています。ナランチャは愛すべき人気キャラなのです。

物語の終盤でナランチャが死亡した事実は、ファンに大きな悲しみを与えました。しかし、ナランチャ・ギルガという人物は、多くの人の心に今でも生き続けています。ジョジョ5部はナランチャを含め、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。ジョジョ5部の漫画・アニメを未読・未視聴の方は、是非原作漫画を読む、またはアニメを観ることをおすすめします！