【エヴァンゲリオン】渚カヲルと碇シンジの関係は？シンジが心を開いた理由は？

エヴァンゲリオンで正体は使徒でありながらも攻撃力を持っていない渚カヲルは、全ての記録が抹消済みの人物となっていました。色白の綾波レイよりもさらに色白で美しい肌を持っているカヲルは、繊細で純粋な心を持っている碇シンジを高く評価し、彼に愛情を注ぐようになります。戦闘能力はないものの、人類に共感したり情報の引継ぎを本能的にしたりしたいと思っている第一使徒であるアダムの魂を宿していたのです。

エヴァンゲリオンで人類と同じ容姿を持っている渚カヲルは、秘密組織であるゼーレの命令によってネルフのパイロットを務めることになります。彼にゼーレから与えられた任務は第一使徒であるアダムの肉体との融合でした。しかし、この任務は人類補完計画を遂行したいゼーレの罠だったのです。そこで、温かい心を持っている碇シンジと微笑を絶やさないカヲルとの関係やシンジが心を開いた理由、かっこいい名言や正体を紹介します。

山口県出身の庵野秀明監督によって制作されテレビアニメ版の新世紀エヴァンゲリオンは、テレビ東京系列他によって放送されましたが、かなり難しい内容も織り込まれていたために放送中の視聴率はあまり高くない作品でした。1995年10月～1996年3月渡って放送された新世紀エヴァンゲリオンは、放送が終了してから少しずつ注目されるようになりアニメの世界に大きな影響を与える存在へと成長していきます。

全26話によってテレビアニメとして放送された新世紀エヴァンゲリオンは、月刊少年エースからヤングエース（1994年12月～2013年6月）によって連載された漫画となっています。さまざまな物議を醸し出すことになる新世紀エヴァンゲリオンは、山口県出身の貞本義行さんによって全96話で展開されました。単行本として14巻まで刊行されている新世紀エヴァンゲリオンは、現在では第三世代のアニメ作品として高い評価を得ています。

地球では異なる生命体が二つも着床してしまったために、二つの生命体が干渉してしまうことでセカンドインパクトが起きてしまいました。セカンドインパクトによって大災害となった地球では多くの人間が死亡することになります。再びインパクトが起きないように人類は、サードインパクトを狙っている使徒と戦いをすることになりました。そのため、14歳のシンジは突然エヴァのパイロットとして使徒と戦うようになります。

自己否定感が強く、自分の存在意味を常に疑っているシンジは、かつて自分を捨てた父親であるゲンドウに認めてもらいたい一心で使徒と戦うパイロットとしての道を選んでいます。基本的に心優しく使徒を殺したくないと感じているシンジでしたが、仲間が命を奪われた際には本気で怒って覚醒するという人間味のある性格も持っていたのです。ナイーブで内向的な彼ですが、愛情豊かなカヲルと出会ったことで自信が持てるようになります。

• 名前：碇シンジ（いかりしんじ）
• 身長：157㎝
• 血液型：A型
• 生年月日：2001年6月6日
• 年齢：14歳
• 所属：第3新東京市立第壱中学校2年A組
• 特技：料理、チェロ演奏
• 職業：パイロット（ネルフのエヴァ初号機）
• 家族：碇ゲンドウ（父親）、碇ユイ（母親）

エヴァンゲリオンで透き通るような白い肌を持っている渚カヲルは、第一使徒であるアダムの魂を宿しているために、情報の共有や引継ぎなどの本能的な欲求があったために人類のことを理解したいという傾向がありました。そのため、繊細な心を持っている碇シンジを気に入るようになります。家族である父親に捨てられたシンジの孤独な心を温めてくれたのが、正体が使徒であり秘密組織のゼーレからの任務を持ったカヲルでした。

エヴァンゲリオンでいつも穏やかな微笑を放っている渚カヲルの正体は、敵である第十七使徒のダブリスでした。しかし、彼は他の使徒とは異なり人間と同じ容姿を持っており、使徒のように凶暴な戦闘能力は持っていませんでした。秘密組織であるゼーレの命令によってネフレにパイロットとして潜り込んだ彼でしたが、彼がゼーレから受けた任務は偽りであり彼は人類補完計画のために死ぬ運命を持っていたのです。

• 名前：渚カヲル（なぎさかをる）
• 身長：162㎝
• 血液型：不明
• 体重：47kg
• 生年月日：2000年9月13日
• 年齢：15歳
• 所属：ゼーレ、ネルフ
• 性格：穏やか、柔和
• 正体：第十七使徒・ダブリス

首が長く色白の美少年であるカヲルは、黒いプラグスーツを着用して自立心が強く頭脳明晰なアスカの代わりにパイロットとして活躍することになります。難しい言葉を使用することから本当に15歳なのか？と疑問視されることになりました。美貌の持ち主である彼は、幼少期に一切の愛情を受けておらず父親による大きなトラウマを抱えていたシンジが唯一心を開くことができた人物だったのです。

エヴァンゲリオンで心優しい雰囲気を漂わせている渚カヲルの名前には、彼の正体が隠されていました。彼の名字である「渚」という漢字は左右に分けることができます。左右に分けると「シ」と「者」となり、人類が戦っている使徒を意味していたのです。さらに名前である「カヲル」にも彼の正体が隠されていました。50音で考えた時に、彼の名前の一つ前の字をそれぞれ拾っていくと「オワリ」という文字が浮かびあがります。

彼の正体は最後の使徒を意味しており、第一使徒であるアダムが最後に生み出した第十七使徒であるダブリスだったのです。さらに、セカンドインパクトによって肉体が滅んでしまったアダムの魂を宿していたのが、正体が第十七使徒であるダブリスのカヲルでした。地球に初めに着床した第一使徒であるアダムには、情報の共有や引き継ぎなどの本能的な欲求があります。そのため、人類であるシンジに愛情を注ぐことになりました。

使徒と戦っている人類の正体も実は使徒となっています。第二使徒であるリリスが生みの親である人類も第十八使徒のリリンだったのです。しかし、その容姿が他の使徒とは異なっており、初めに地球に着床したアダムが生み出した使徒よりも地球に繁栄することができる生命体となりました。自己否定感が強い碇シンジを初めて好きだと温かく包み込んでくれたカヲルの正体が使徒であったことで二人は最後戦うことになります。

エヴァンゲリオンでプライドが高く気が強い性格のアスカの代わりのパイロットとしてネルフに登場したのが渚カヲルとなっています。彼は密かに全てを支配しているゼーレから送られた人物だったのです。ネルフによって回収されてしまったアダムの身体と融合するという使命をゼーレによって託された彼は、本当の正体を気付かれないようにパイロットとして行動することになりました。

第一使徒であるアダムの魂を宿している彼は、セカンドインパクトによってバラバラになってしまったアダムの身体を回収したネルフに潜り込んでそのチャンスを狙っていたのです。人間の身体を持っている彼には、第一使徒であるアダムによって生み出された他の使徒のような戦闘能力はありません。第二使徒であるリリスが生み出した第十八使徒であるリリンと容姿が同じだったために人類と同じような力を持っていました。

孤独を背負っている碇シンジに愛情たっぷりの名言を放っている彼は、他の使徒のような戦闘能力はないものの第一使徒であるアダムの魂を宿していたためにA.T.フィールドを展開したり、エヴァと自在にシンクロしたりすることは可能でした。秘密組織であるゼーレによって彼に託された任務は偽りであり、彼は人類補完計画を進めるために初号機によって殺されるという運命を抱えていたのです。

エヴァンゲリオンで秘密組織であるゼーレの命令によってネルフにエヴァのパイロットとして派遣された渚カヲルは、第一使徒であるアダムの肉体と融合するとの任務を受けていました。第一使徒であるアダムが生み出した使徒でありながら人類と同じ容姿を持っている彼は、人類である碇シンジたちの中に自然と解け込み幸せな時間を過ごすことができました。

いつも笑顔を絶やさない彼は第一使徒であるアダムの本能的な特徴となっている情報の共有や引継ぎを人類とすることができるため、孤独な人生を歩んできたシンジに深く同情して愛情を注ぐようになります。しかし、秘密組織であるゼーレからの命令を遂行するために、隙を狙ってセントラルドグマに潜入しようとしました。しかし、正体が使徒であることがバレたことで攻撃対象となってしまいます。

時にかっこいい名言を放っている彼とは心を開くことができる関係だったシンジは、彼の正体が使徒だと知ってショックを受けていました。攻撃を受けながらもセントラルドグマに辿り着いた彼は、そこに第一使徒であるアダムではなく、第二使徒であるリリスが十字架にかけられている姿を目にして、上司であるゼーレの真の目的を悟ります。死ぬ運命を悟った彼は、心を寄せたシンジに未来を託すことになったようです。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破では、深い絆を持つようになった綾波レイが使徒に取り込まれてしまったことで怒りをあらわにした碇シンジは、初号機を覚醒させてしまいます。そのため、本人も望んでいなかったサードインパクトを起こしてしまったのです。ネルフの仲間たちはその状況に世界は終わったと感じました。

サードインパクトが起こり始めた瞬間に姿を現したのがMark.06に乗った渚カヲルです。彼は即座にカシウスの槍を覚醒してしまった初号機に放ってサードインパクトの発生を抑えています。その時に放たれた名言が上記のセリフとなっていました。自分の死を悟った正体が使徒である彼は、最愛の碇シンジだけは救いたいと考えたようです。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Qでは、ニアサードインパクトを引き起こしてしまった碇シンジは、今後同じようなことが起きないように爆弾を首に付けられてしまいます。仲間を救おうとした強い想いによって初号機が覚醒し、サードインパクトが発生しそうになったことでそれを引き起こしたシンジはすっかり落ち込んでしまいました。

サードインパクトの発生を防いだ渚カヲルは、爆弾を首に付けられて深く落ち込んでいる碇シンジのもとに訪れ、彼の爆弾が施されている首輪を外し自分の首に付けています。世界をやり直す方法を知っている彼は、全ての責任を背負ってシンジの願いを叶えようと接触してきたのでしょう。

エヴァンゲリオンでニアサードインパクトを起こしてしまった碇シンジは、自分自身が危険人物であったことにショックを受けてしまいます。秘密組織であるゼーレの命令によってネルフにやってきた渚カヲルの正体は使徒でしたが、第一使徒であるアダムの魂を宿していたために人類との関係を築くことができる存在でもあったのです。

時にかっこいい名言を放っている彼は、全てを終わらせるロンギヌスと全ての命を誕生させるカシウスの二つの槍の関係を使用することでやり直しができることを伝えます。二人はその計画を実行しようとしますが、そこにはすでにネルフの総司令を務めているゲンドウの策略が施されており、二つの矢を抜いた瞬間爆弾の首輪をしていたカヲルは死亡することになったようです。

23話の「涙」では、女性にモテモテとなってしまった碇シンジは、女性恐怖症になりつつありました。心を寄せ始めていた綾波レイはクローンで自分のために自爆したり、さらに欲求不満となったミサトに突然迫られたり、父親の過去の女性関係を聞かされたり純粋な彼は女性自体が怖いと感じてしまうようになります。

そんな時に現れたのがゼーレからやってきた正体は使徒のカヲルだったのです。感動的な名言を放つことができる彼は困惑しているシンジを優しく包み込み、ありのままを受け入れてくれたために孤独なシンジは心を開いたのかもしれません。

劇場版の「air・まごころを君に」では、かっこいい名言を放っている渚カヲルと女性が怖くなってしまった碇シンジは、歌を歌いながら湖の美しい景色を見ていました。穏やかな全てを包み込んでしまうようなカヲルの笑顔に孤独だった心がすっかりと明るくなったシンジは真っ赤になってうつむいていました。悩みを抱えていたシンジを包み込むようなカヲルの笑顔に癒され二人の関係はグッとと縮まったようです。

劇場版の「air・まごころを君に」では、あまりにも変貌を遂げる女性たちについていけなくなったシンジは、女性に恐怖を抱くようになります。深い絆を持つようになったレイが第二使徒であるリリスと融合して巨人となった姿に怯えたシンジでしたが、その顔が心を開いたカヲルの顔になった瞬間に上記の名言を放っていました。ゼーレから送られてきたカヲルとの関係がかなり深くなっていることがわかるシーンとなっていたのです。

正体が使徒である渚カヲルとはそれほど多くの接点があったわけでもない碇シンジでしたが、すぐに打ち解ける関係となっています。その理由としては彼は幼少期からありのままの自分を否定され続けてきたことがあげられるでしょう。パイロットになりたくなかった彼の気持ちをそのまま否定せずに受け止めてくれたのがカヲルだけであったために圧倒的な信頼を寄せ心を開くことができたのかもしれません。

ゼーレからある任務を遂行するためにやってきた渚カヲルは、自己否定感が強い碇シンジに関してガラスのように繊細な彼の心を素晴らしいと褒めていました。周囲の女性からは否定的に扱われていた自分の欠点を褒めて高く評価してくれるカヲルに心を許すのは当たり前でしょう。ガラスのように繊細なシンジの心に響くような名言を放つことができる、ありのままを受け入れるカヲルは彼にとっては特別な存在となっていったようです。

秘密組織であるゼーレから使徒の正体を隠して現れたカヲルは、人間関係に落ち込み自信をなくしているシンジの心を理解しようとする何気ない名言を数多く話しているため、純粋で繊細なシンジは自然と自分の内面を見せることができたのかもしれません。自分に関心を持ち理解しようとしているカヲルの気持ちは温かい名言となって放たれるため、彼の固く閉ざされた心も次第に溶けていったと考えることができます。

第24話で初登場した渚カヲルは女性に対して恐怖を抱くようになった碇シンジと出会って間もないにもかかわらず親密になっていきました。懐が深いカヲルは彼の悩んでいることにそっと耳を傾け、ありのままの彼を受け入れていました。大きな愛に包まれたシンジは次第に心を開いていきます。全てを話し終わったシンジに向かって彼から放った名言が上記のセリフです。彼が発する言葉はシンジにとって胸に響く名言となりました。

第24話の終盤でゼーレから派遣された渚カヲルの正体が使徒であることが明らかになりました。ショックのあまり彼を問い詰めるシンジでしたが、温かく大きなオーラを纏ったカヲルは、どのような状況でも繊細なシンジの言葉を全て受け止め、最終的には感謝の気持ちを放っていました。彼が最後に伝えた名言が上記のセリフとなっています。心を開いた相手が使徒だと知ってショックだったシンジはその後さらに悩むことになりました。

母親のように大きな愛で孤独なシンジの心を包み込んでいたカヲルのテレビアニメ版の声を担当したのは声優の石田彰さんです。石田彰さんは声優の他にも俳優として活動しています。彼は幼少期に視聴した「機動戦士ガンダム」のアニメに感動し声優の仕事を目指すようになりました。

• 名前：石田彰（いしだあきら）
• 血液型：O型
• 生年月日：1967年11月2日
• 愛称：あー様、あーさん
• 出身地：愛知県日進市
• 所属事務所：ピアレスガーベラ
• 職業：俳優、声優
• 声優デビュー：1980年
• 身長：163㎝

声優に憧れを抱くようになった彼は中学生では演劇部に入部します。その後は日本大学藝術学部の演劇学科に入学しながら俳優養成所に通って学びを深めていきました。声優や俳優として活動し始めた彼は、2007年には第1回声優アワードにおいてサブキャラクター賞の男優部門を受賞しています。

声優の石田彰さんの主な出演作品には、サラダ十勇士トマトマンのパセリ役やとんでぶーりんの水野光一役、ナースエンジェルりりかSOSの宇崎星夜役、スレイヤーズ シリーズのゼロス役、センチメンタルジャーニーの山本昌宏役、ゴクドーくん漫遊記のゴクドー・ユーコット・キカンスキー役、最遊記シリーズの猪八戒役、テイルズ オブ エターニア THE ANIMATIONのリッド・ハーシェル役などがありました。

2021年公開予定となっているシン・エヴァンゲリオンを楽しみにしている人は多いようです。その中でも美少年であるカヲルと内向的で繊細なシンジの関係が好きだとコメントしている人もいました。幼少期から辛い人生を歩んできたシンジが唯一心を開くことができた、ありのままの姿でいられる相手のカヲルとの関係を応援している人もいます。孤独なシンジを幸せにすることができるのは彼しかいないと感想を寄せている人もいました。

微笑を絶やさない美少年のカヲルがガラスのように繊細な心を持っているシンジを見つめる時の愛おしさに溢れている瞳が好きだと感想を寄せている人もいました。かっこよくて美しいカヲルとメンタルが非常に弱いシンジとの相性は最高だとコメントしている人もいます。彼の死を悲しんだ人もいました。内向的で繊細なシンジを好きな心温かいカヲルが好きだったと感想を寄せている人もいます。

エヴァンゲリオンで透き通るような白い肌を持っているカヲルとガラスのように繊細な心を持っているシンジはセットで好きだと感想を寄せている人もいました。二人のお互いをいたわり思いやる気持ちに感動してしまった人もいたようです。ありのままの姿を周囲から否定され続けたシンジは人間に恐怖を抱くようになりますが、少し心を開き始めたレイがクローンだったことからますます心を閉ざすようになります。

赤い瞳が美しいカヲルが孤独で自己否定感が強いシンジを心から愛おしそうに見つめる姿に心が震えてしまった人は多いようです。幼少期から誰からもありのままの姿を肯定されてこなかったシンジが初めて心を開いた人物が美少年のカヲルでした。最終的には敵となる使徒だったカヲルとは切ない別れをすることになりますが、孤独なシンジを幸せな気持ちにしてくれた唯一の人物だったのかもしれません。