【エヴァンゲリオン】サードインパクトとは?条件・原因や発生したその後も解説

エヴァンゲリオンで人類を使徒から守るために戦ってきた純粋な心を持っているシンジでしたが、仲間を救おうとした優しい気持ちによってサードインパクトを自ら引き起こしてしまうことになります。ネルフの上層部や全ての支配を行っているゼーレはゆくゆくは自ら発生させる予定でいましたが、皮肉にも一番抵抗していた本人が引き金を引いてしまったのです。そこで、ネルフが阻止しようとしているサードインパクトとは?人類を滅亡させてしまうサードインパクトが発生する原因や条件、その後も紹介します。

【エヴァンゲリオン】サードインパクトとは?条件・原因や発生したその後も解説のイメージ

目次

  1. エヴァとは?
  2. サードインパクトやATフィールドとは?
  3. サードインパクトの条件・原因や目的は?
  4. サードインパクトが発生し食い止められたその後
  5. サードインパクトの発生までの段階
  6. サードインパクトがエヴァンゲリヲン破のラストで発生した理由
  7. サードインパクトに関する感想や評価
  8. サードインパクトまとめ

エヴァとは?

山口県出身の庵野秀明監督によって制作された「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビアニメは、視聴率は低かったものの放送後に賛否両論の議論を引き起こしていくようになります。斬新なストーリーに注目が集まるようになった新世紀エヴァンゲリオンは、月刊少年エースからヤングエース(1994年12月~2013年6月)によって連載された漫画となっています。テレビアニメは1995年10月~1996年3月に渡って全26話で放送されました。

さまざまな物議を醸し出すようになった新世紀エヴァンゲリオンは、アニメの世界に大きな影響を与えるような作品へと成長していきます。爆発的なアニメブームのきっかけとなった新世紀エヴァンゲリオンは、第三世代のアニメ作品と呼ばれるようになりました。そこで、人類と使徒との戦いを描いたエヴァンゲリオンのサードインパクトとは?サードインパクトが起こる条件や原因、発生したその後も紹介します。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破の概要

2009年6月27日に公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(は)」は、日本のアニメーション映画として高い評価を得るようになります。ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(は)は、4部作に渡って展開されているヱヴァンゲリヲン新劇場版においては、第2作目にあたる作品となっていました。ドルビーデジタルサラウンドEXの音声とカラー、35ミリ、アメリカンビスタサイズによる映像によって公開されています。

テレビアニメの新世紀エヴァンゲリオンは1995年~1996年に渡って放送され、人類と突然襲い掛かってきた使徒との戦いが繰り広げられていますが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破では、新たなストーリーと設定によって再構築されて公開されることになりました。新劇場版において第2作目となっているヱヴァンゲリヲン新劇場版:破は、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年9月に公開)の続編となっています。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のあらすじ

親子でありながら長い間息子と一緒に暮らしていなかった碇ゲンドウは、息子であるシンジを突然自分の元へ呼びつけます。彼らは愛する妻であるユイの墓参りに一緒に訪れました。ネルフの総司令を務めているゲンドウが視察している際に突然第8使徒が現れます。息子のシンジは仲間と一緒に出動し使徒を倒しました。自分に自信のなかった彼も次第に力をつけ仲間と一緒に使徒を倒したことで父親や仲間からも認められていきます。

エヴァンゲリオン公式サイト

サードインパクトやATフィールドとは?

サードインパクトの概要

エヴァンゲリオンにおいて地球規模の大災害(インパクト)が起こることで人類は大きなダメージを受ける、多くの命が失われるとなっていました。それでは、サードインパクトとは何を意味しているのでしょうか?サードとは3回目を意味しているため、サードインパクトとは3回目の地球規模の大災害(インパクト)ということになります。地球規模の大災害であるサードインパクトが発生したその後の地球が心配されるようになりました。

サードインパクトが発生する条件や原因にも注目が集まりさまざな疑問が沸き起こっているようですが、まずは、サードインパクトとは?についてその概要を紹介します。サードインパクトとは、生命の実を持っている第1使徒であるアダムと知恵の実を持っている人類の生みの親となっている第2使徒のリリスが融合してしまうことが絶対条件であり、それが原因となって引き起こされる地球規模の大災害(インパクト)です。

第1使徒であるアダムと第2使徒であるリリスが融合することで、それぞれが持っていたATフィールドによって守られていた自我が消滅してしまうことになります。自我を失ってしまった人類はそれぞれが溶け合って人類の生みの親であるリリスの体液(L.C.L)と同し液体となって全てが単一に融合されてしまうのです。

人間がそれぞれ持っているATフィールド(心の壁)が消えてしまうことで自他を隔てることができなくなります。エヴァンゲリオンで恐れられているサードインパクトとは発生したその後は全人類の消滅を意味していたのです。そのため、人類は自分たちの個がなくなってしまう危険性があるサードインパクトが発生する条件や原因を徹底的に追求し、発生しないようにすることを目的として使徒と戦うことになります。

エヴァンゲリオンで第1使徒であるアダムは生命の実を持って地球に着床していますが、彼から誕生した第3使徒~第17使徒はネルフの地下に保管されているリリスを自分の生みの親だと勘違いして彼に会うために人間に接近している襲い掛かっているともいわれていました。表向きはサードインパクトを防ぐために使徒と戦っている人類ですが、人類補完計画を遂行しようとしているネルフやゼーレは引き起こすことを目的としていたのです。

ATフィールドとは?

エヴァンゲリオンでは、永遠の命を持つとされている使徒との戦いにおいてATフィールドが登場しています。作中に登場しているATフィールドとは、巨大な汎用人型決戦兵器となっている「エヴァンゲリオン」が巨大な力を持った使徒と戦う際に使用するバリアのようなものを意味しています。使徒との戦いにおいてエヴァンゲリオは敵からの攻撃を受けないように自らを守るためにATフィールドを上手に活用して戦っているのです。

使徒との戦いにおいては適度な境界線を保つことが重要になってきます。バリア的な要素を持っているATフィールドの本質とは、敵との距離を適度に保つことができる境界線の役目を担っていたのです。さらに、境界線とは人間にとってもとても重要な役目を担っていました。人類が境界線を保っていられることによって、個が存在し自我を持つことができるために人間が人間として存在することができるようになります。

エヴァンゲリオンでは神のように知恵の実と生命の実を持つことによってATフィールドのような境界線となるバリアを保つことができなくなります。肉体という境界線から解放されて全てが溶け合ってしまうのです。全てが溶け合うことで争いやいがみ合いはなくなりますが、自我もなくなり個として存在することや人間として自我を持つこともできなくなります。全てが溶け合ってしまった後には液体だけが残ることになりました。

エヴァンゲリオンで登場しているATフィールドとは「絶対領域」とは全く意味が異なっているため注意が必要です。似ているので間違えてしまう人も多いようですが、正式には絶対不可侵領域(Absolute Terror Field)という意味となっています。エヴァンゲリオンの作中では八角形のオレンジ色の層をなしているバリアとしてATフィールドが表現されています。使徒からの攻撃や干渉を退けることができるのがATフィールドなのです。

使徒からの攻撃や干渉を退けることができるATフィールドとは、人類が使徒に対抗するために作られたエヴァンゲリオンのみが使用できるバリアとなっていました。さらに、使徒による通常兵器では破ることができない強度を誇っていました。バリア的な存在のATフィールドとは、人間に例えると「心の壁」を意味しており、自分と他人を認識して隔てることで個として成り立ち人間として形を構成できるというものとなっています。

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サードインパクトの条件・原因や目的は?

サードインパクトは人為的に起こった?

エヴァンゲリオンで裏で世界を支配しようとしているゼーレは、元々は宗教団体として活動していた団体でしたが裏死海文書を手にしたことで人類の原罪からの解放が必要だと悟ります。人類の原罪からの解放を見届けるために考えられたのがゼーレのシナリオであり、それを遂行するための計画が人類補完計画だったのです。宗教思想が強い彼らは、全ての人類を融合することで憎しみや戦いのない世界を作ろうとしていました。

ネフレの総司令を務めている碇ゲンドウは概ねゼーレが作り出した人類補完計画の内容に賛成し、それを利用して自分の本来の目的を達成しようとしていたのです。現在では秘密組織として活動しているゼーレと優秀でありながら偏った考えを持っているゲンドウが総司令を務めているネルフは別の組織にように描かれていますが、元々は宗教思想によって行動しているゼーレが作り出した、そこから誕生した組織だったのです。

人類を全て融合させてしまう危険性があるサードインパクトを発生させる条件や原因なども全て網羅されている人類補完計画とは、エヴァンゲリオンでは断片的にしか描かれていないために指示を受けて行動しているネルフはもちろん戦闘機に乗っているパイロットでさえも真の目的は知らされていない状況でした。最終的には引き起こされてしまったサードインパクトとは、実は人為的に計画されていたものだったのです。

エヴァンゲリオンでサードインパクトとは人類を破滅に導くものであるため、何とかして阻止しなければその後の未来がないというような危険視されている地球規模の大災害とされていました。表向きは人類に襲い掛かってくる使徒を倒すことでサードインパクトの原因や発生条件を退けることができるため、人類補完計画に沿ってネルフは使徒と戦うことになります。

作中で真実が明らかにされていない人類補完計画では、最終的にはサードインパクトが人為的に発生するように導かれていたのです。エヴァンゲリオンに乗って戦っているパイロットは自分たちの自我を守るため人類を使徒から守るために必死に戦っていましたが、彼らを最終的に指揮しているゼーレは、初めからサードインパクトが発生する原因や条件を全て把握した上で発生させる適切な時期を待っていたのです。

サードインパクトを発生する目的

エヴァンゲリオンで人類を滅亡に追い込む危険性があるサードインパクトを人為的に発生させようとしているのであれば確かな目的があるはずです。危険とされるサードインパクトを人為的に発生させる目的とは何なのでしょうか?作中では完全なサードインパクトは発生していません。しかし、ニアサードインパクトを発生させていました。その目的とは本来の目的を達成する前に目先の問題解決をしなければならなかったからです。

本来の人類補完計画はある程度崇高な内容が盛り込まれているものとなっていました。しかし、ニアサードインパクトを人為的に発生させていた際の目的とは、第2使徒であるリリスの体液によって増えすぎた人口を減少させることが目的となっていました。人間が増えすぎることで環境が汚染され、食糧を確保する事も難しくなっていきます。深刻になっている食糧問題を解決する必要があったのです。

セカンドインパクトが発生してしまった地球は、それが原因となって南極の氷がかなり溶けてしまいます。その結果、地上の面積が急激に減ってしまいました。土地が減ったことで食糧となる作物を作ることが難しくなってしまったのです。作物の収穫は減ってしまっているのに、人口は増えているということで圧倒的な食糧不足が発生してしまいます。彼らは適切な人口を作り出すためにニアサードインパクトを発生させたのでした。

サードインパクトを人為的に起こすための条件

エヴァンゲリオンで人為的にサードインパクトを発生させる条件とは何なのでしょうか?人為的にサードインパクトを発生させる条件とは、第1使徒であるアダムをもう一度完全な状態にすることでアンチATフィールドを発生させることです。しかし、地球規模の大災害となるセカンドインパクトが発生しまった際には第1使徒であるアダムは卵の状態になってしまいました。

さらに、ネルフの総司令を務めているゲンドウの右手に移植されてしまいます。自己中心的な考えを持っている彼は、人類補完計画に賛同していながらもゼーレと異なった自分本位の目的のためにそれを使用しようとしていました。そのため、ニアサードインパクトを発生させるために別の方法を考えます。そこで目を付けたのがエヴァンゲリオン初号機です。そこにはリリスの子である人間とアダムの要素である使徒が共存していました。

アンチATフィールドが発生していないのは融合していないのが原因であるため、操縦者のシンジを媒体にして母親であるユイを引き出すことで条件が揃うことになります。しかし、パイロットであるシンジはサードインパクトを発生させることに反対していました。彼の父親であるゲンドウは息子のシンジなしで何とかしようとしますが、母親の思いも強かったため彼以外を拒み何とかニアサードインパクトを発生させることができました。

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サードインパクトが発生し食い止められたその後

その後①Mark06に搭乗した渚カヲル

  • 名前:渚カヲル(なぎさかをる)
  • 年齢:15歳
  • 生年月日:2000年9月13日(セカンドインパクトが発生した日)
  • 容姿:色白な美少年、赤い瞳、アッシュグレイの髪
  • 性格:穏やか、ミステリアス、何を考えているのかわからない
  • 特徴:哲学的な発言が多い、常に微笑をたたえている
  • 正体:第1使徒であるアダムの魂を宿している
  • CV(声優):石田彰

エヴァンゲリオンであれほど恐れていたサードインパクトが突然発生してしまいます。サードインパクトとは、人類を滅亡させてしまうような地球規模の大災害(インパクト)となっていました。そのため、サードインパクトが発生してしまった様子を見た赤木リツコは、世界が終わるという発言をしています。それぐらい、人類にとっては絶望的な状況になってしまったと多くの人が思っていたのです。

仲間であるショートカットの綾波レイを救い出すため怒りをあらわにしたシンジによって覚醒してしてしまったエヴァ初号機がサードインパクトの発生の条件を満たし、彼の覚醒が原因となってサードインパクトが発生してしまったのです。多くの人々が地球が破滅すると覚悟した瞬間、突然姿を現したエヴァMark06によってその後サードインパクトは食い止められることになります。

月からの使者のように突然姿を現したエヴァMark06には、赤い瞳が印象的な美少年の渚カヲルが乗っていたのです。色白の美少年である彼は音楽を好み謎めいた雰囲気を漂わせていました。哲学的な難しい発言が多い彼は、全ての状況を認識しているかのような様子で常に微笑をたたえています。彼が登場したことで人類は命を繋ぎとめることができました。

その後②初号機覚醒を止めたカシウスの槍とは?

エヴァンゲリオンで人為的に発生してしまったニアサードインパクトを止めることができたのは、Mark06に搭乗していた美少年の渚カヲルのおかげとなっていますが、発生したその後サードインパクトを止める条件・原因となったのは何だったのでしょうか?彼はカシウスの槍を瞬時に初号機に放ったことで彼の覚醒を止めることに成功していました。彼が放ったカシウスの槍とは新たな世界を作り出す力を持った槍だったのです。

ネルフの地下に保管されているリリスの胸に刺さっているロンギヌスの槍は、知恵の実や生命の実から誕生した第1使徒であるアダムや第2使徒であるリリスが暴走して制御不能になってしまった際に、暴走を止めるために作られた世界を終わらせる力を持った槍となっています。そのため、大きな力を持った使徒であってもロンギヌスの槍によって力を抑制することができたのです。

その後③初号機覚醒後

純粋な心を持ったシンジが仲間を取り戻したいという強い気持ちによって皮肉にもサードインパクトを発生させてしまいました。その後人類が滅亡するのかと絶望に陥りそうになった瞬間に色白の美少年となっている渚カヲルが放ったカシウスの槍によってサードインパクトは止まります。最後まで起きなかったということでその後ニアサードインパクトと呼ばれるようになりました。

サードインパクトを発生させてしまったシンジは、世界が真っ赤に染まってしまう様子を見たと話しています。さらに、ニアサードインパクトだったとはいえその後の調査では大半の人類が滅びてしまったことを語っていました。完全なサードインパクトでなかったとはいえ、大きな破壊力を一瞬で見せていたのです。

サードインパクトが食い止められたその後は、サードインパクトを発生させる原因となったエヴァ初号機は、パイロットのシンジやショートカットが似合うレイらと共に凍結されてしまいました。ネルフ関係者は幽閉され要塞都市は廃棄されることになります。活躍したMark06はドグマへと投下されてしまったようです。

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サードインパクトの発生までの段階

ファーストインパクト

エヴァンゲリオンで発生したニアサードインパクトとは人為的に起きた地球規模の大災害となっていますが、三回目の大災害ということで地球にはこれまでにファーストインパクトやセカンドインパクトなどの二つの大災害が発生しています。その後に発生したのが人為的に発生させたニアサードインパクトでした。そこで、サードインパクトが発生するまでの二つの大災害の条件や原因を順番に紹介します。

はるか昔、白き月と呼ばれる小惑星が地球の南極辺りにぶつかりました。その白き月と呼ばれる惑星にはアダムの卵が入っていたのです。第1使徒であるアダムから体液が地球の海に流れ出しそれが原因で生命の素が出来上がります。彼からは第3使徒~第17使徒まで誕生しました。長い年月が経ち黒き月と呼ばれている新たな小惑星が地球の箱根辺りにぶつかります。黒き月の小惑星には人類の生みの親となるリリスの卵が入っていたのです。

一つの星には一つの生命体した育つことができなはずでしたが、第1使徒であるアダムと第2使徒であるリリスのそれぞれの生命体は両方とも地球に着床することができました。一つの地球に二つの生命の種が埋め込まれ干渉したことでこれまで穏やかに暮らしていたアダムが突然孵化してしまったのです。二つの生命が融合してしまったことで地球で初めてのファーストインパクトが発生することになりました。

セカンドインパクト

エヴァンゲリオンで過去に発生しているファーストインパクトは、宇宙の秩序に沿って自然に起きた地球規模の大災害(インパクト)となっていました。しかし、サードインパクトとは、ニアサードインパクトと同様に人為的に起こってしまった地球規模の大災害(インパクト)となっています。かつて宗教思想によって活動していたゼーレは、発掘調査の際に裏死海文書を見つけ出し、地球で起きるこれからの姿を知ることになりました。

さらに、白き月と呼ばれることになるアダムの卵の入った小惑星が南極の氷の下にあることを発見してしまったのです。彼らが第1使徒であるアダムを発見してしまったことが原因でセカンドインパクトが発生することになります。秘密組織として活躍していたゼーレは、全世界の支配を考えていたために第1使徒であるアダムを自分たちの支配下に置くことで彼を作り出している神でさえも上手く利用しようと考えていたのです。

裏で世界を操っていた彼らは、あらゆる権力や金を支配することにある程度成功していました。そのため、次の野望である生命の種に手を付けようとしていたのです。生命の種は生命体を作り出している神しか扱うことができないものとなっています。彼らは神の領域にまで達したいという欲望を持っていたのです。発掘調査の際に裏死海文書を手に入れることができた彼らは、自らの意思でセカンドインパクトを発生させたのではありません。

エヴァンゲリオンで発見した第1使徒であるアダムを上手に利用して生命の種までも自分のものにしようとしたゼーレですが、彼らは決してセカンドインパクトを発生させようとは考えていませんでした。彼らはあくまでも生命の種を自由に操ることができる神の存在へ上り詰めたいと考えていただけだったのです。彼らは、逆にセカンドインパクトを防ぐ方法を模索していました。

知恵の実と生命の実をばらまいた際に一緒にばらまかれた二つの生命の種を抑制する力を持つロンギネスの槍を使用することでその後セカンドインパクトの発生を防げると考えていたのです。実際はセカンドインパクトを防ぐには二本の槍が必要でした。ロンギネスの槍によって第1使徒であるアダムを手に入れようとした彼らは、人類(リリスの子)と干渉してしまったことでセカンドインパクトを発生させる条件を満たしてしまったのです。

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サードインパクトがエヴァンゲリヲン破のラストで発生した理由

碇シンジがサードインパクトの引き金?

エヴァンゲリオンで世界中の食糧不足の問題を解決しようとしたゼーレは、サードインパクトを発生させる原因や条件も認識していたために、その後の地球のために人為的にサードインパクトを発生させようとしていました。しかし、サードインパクトが発生してしまうと全人類の命が保証されず地球が滅亡してしまうかもしれない恐れがあったのです。そのため、ネフレのメンバーは使徒と戦っていました。

人類を使徒から守るために戦っていたシンジは強い想いによってエヴァ初号機を覚醒させてしまったのです。第1使徒であるアダムと第2使徒であるリリスが融合することで地球規模の大災害(インパクト)が起こると人々からは考えられていましたが、彼が乗っているエヴァ初号機自体もその条件を満たしていたのです。

エヴァ初号機は第2使徒であるリリスから誕生した人類が乗っており、さらに使徒と戦っているエヴァ初号機は敵である使徒を取り込んでいました。二つの要素を取り込んでいたエヴァ初号機は融合していなかったために問題はありませんでしたが、力を覚醒させることでインパクトをいつでも発生させる条件を備えていたのです。

エヴァンゲリオンで神のコピー的な存在とされているエヴァ初号機には、操縦者であるシンジの母親(ユイ)の魂が封印されていました。彼の父親でありネルフの総司令を務めているゲンドウは、かつて愛した妻であるユイと再会したいという目的のためだけに、息子であるシンジを呼び戻してパイロットにしていました。さらに、人類補完計画に賛同してゼーレに表向き協力しているのもその後彼女を取り戻すためだったのです。

第2使徒であるリリスの魂が入っているとされるショートカットが似合う綾波レイを助けるためとはいえ、ニアサードインパクトを発生させることになってしまったことで、引き金を引いてしまったシンジはショックを隠せない状況となっています。使徒と必死に戦ってきたパイロットたちにとっては、サードインパクトを発生させたことで使徒に敗北してしまった形になってしまったのです。

予定通りだった?

エヴァンゲリオンではサードインパクトを発生させないように奮闘していたシンジによって皮肉にもニアサードインパクトが発生することになりました。彼が乗っていたエヴァ初号機自体がサードインパクトを発生させる原因となってしまったのです。彼らはサードインパクトが発生する条件をしっかりと認識できていなかったことに気付くことになります。しかし、ネフレの総司令であるゲンドウは全く動じていませんでした。

さらに、副司令官としてゲンドウを支えている冬月も彼の考えを理解し全てを知っていたのです。人類と異なるさらに高次の存在とされているゼーレが描いている人類補完計画にも実はサードインパクトをゆくゆくは発生させることが明記されているため全ての支配者とされているゼーレも全く驚いてはいませんでした。ニアサードインパクトが発生して驚いていたのは、現場で使徒と戦っていたミサトたちだったのです。

ネルフのメンバーでありながら全ての情報を共有しているわけではないため、ネルフの上層部が考えていることやさらに上のゼーレが考えていることは知ることもできませんでした。ネルフの総司令を務めているゲンドウにとっては予定通りだったようです。しかし、さらに上の存在であるゼーレにとってはいずれはサードインパクトを発生させる予定だったものの、今がその時ではないという様子が描かれていました。

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サードインパクトに関する感想や評価

サードインパクトから人類を守るために強敵である使徒と戦っていたエヴァンゲリオンでしたが、最終的には皮肉にも自らの手でサードインパクトを発生させることになります。結果的に使徒に敗北してしまった彼らの姿が皮肉がききまくりで面白いと感想を寄せている人もいました。ネルフのメンバーであってもサードインパクトが発生する原因をしっかりと認識していなかったためにそのような事態を引き起こしてしまったのです。

パイロットを務めていたシンジは自分に自信が持てない父親からも愛されたことがない劣等感を抱いた人間となっていました。ごく普通の人間がサードインパクトを引き起こしてしまったことから、彼の秘めている力が凄い、怖いと感想を寄せている人もいます。純粋なシンジは仲間を思う優しい心を持っていたために、いざという時に底知れないパワーを発することができたのでしょう。

エヴァンゲリオンの最終巻読んだ人はいまいち意味がわからない、複雑すぎて理解できないという感想が寄せられていました。しかし、最終的には多くの人が死亡したという事実に地球の人類を滅亡させてしまう力を持っているサードインパクトが怖いとコメントを寄せている人もいます。地球規模の大災害(インパクト)を今回は意図的に発生させていることからも震え上がってしまった人もいたようです。

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サードインパクトまとめ

第1使徒であるアダムと第2使徒であるリリスが融合してしまうことで地球規模の大災害(インパクト)が発生してしまうことになります。ファーストインパクトは宇宙の秩序によって自然に起こったのに対しその後のセカンドインパクトは事故的に発生していました。さらにその後に発生したサードインパクトは人為的に発生しており、知恵の実を手にしている人類の進化が証明された事件ともなっています。

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