【エヴァンゲリオン】鈴原サクラはトウジの妹！シンジとの関係や声優キャストは？

旧作の第3話では第3使徒サキエルとエヴァンゲリオン初号機が戦った際に、戦闘に巻き込まれて大怪我を負ってしまったのが粗野な言動が目立つ鈴原トウジの可愛い妹である鈴原サクラです。内向的な性格の碇シンジと同じクラスとなっている鈴原トウジは大雑把な性格をしていましたが妹の鈴原サクラのことを可愛がっていました。妹が大怪我を負った際にはパイロットだったシンジに殴りかかっており怒りをあらわにしています。

1994年12月～2013年6月に渡って月刊少年エースからヤングエースによって連載された「エヴァンゲリオン」は、山口県徳山市出身の漫画家である貞本義行さんによって描かれました。1995年10月～1996年3月には山口県出身の庵野秀明監督によってアニメも放送されています。そこで、思いやりがあって真面目な性格のトウジの妹である鈴原サクラと内向的なシンジとの関係や声優キャスト、少尉になった経緯をご紹介します。

2007年9月に第1作目となる「序」がエヴァンゲリオン新劇場版として公開され、 2009年6月には第2作目となる「破」、2012年11月からは第3作目となる「Q」が公開されました。前編、中編、後編、完結編の4つから構成されており、第3作に渡って公開されたエヴァンゲリオン新劇場版は庵野秀明さんらが総監督を務めています。リビルド（再構築）されたエヴァンゲリオン新劇場版は残すは第4作目の完結編のみとなりました。

4部作として誕生した日本のアニメ映画シリーズのエヴァンゲリオン新劇場版は、完結編がまだ公開されていません。第4作目となる「||」は、2020年6月に公開予定となっていましたが現在は公開日が未定となっています。楽譜（五線譜）における反復記号と同じ形がタイトルとなっている第4作目は、楽譜の終止線の形と同じ意味の記号が使用されているため、完結編の公開が期待されるようになりました。

セカンドインパクト（大災害）後の世界で「エヴァンゲリオン」という人型兵器に乗って戦うことになったパイロットの少年少女たちは14年後の月日を経て登場しています。科学者の赤木リツコや一尉を務めていた葛城ミサトらは43歳となっていました。エヴァの呪縛によってパイロットの外見は変わっていないものの全体的に年齢が高めとなっている中、美少女系の新キャラとなる鈴原サクラらが活躍することになります。

第3新東京市立第壱中学校に通っている鈴原トウジには当時小学校2年生の可愛らしい妹の鈴原サクラがいました。関西弁を話し大雑把で粗野な言動のトウジは、熱血漢で真面目な性格だったためにいつも幼い妹のことを気に掛けていたのです。クラスメイトである碇シンジが操縦していたEVA初号機の初戦闘の際に巻き添えとなって大怪我をしてしまった彼女は長い間入院生活を送ることになりました。

• 名前：鈴原トウジ（すずはらとうじ）
• 学校：第3新東京市立第壱中学校
• 学年・クラス：2年A組
• 家族構成：父、祖父（ネルフ職員）、妹（鈴原サクラ）
• クラスメイト：碇シンジ、相田ケンスケ他
• 一人称：ワシ、ワイ
• 特徴：関西弁を話す、黒のウインドブレーカーを常に着用
• 性格：思いやりがあり真面目、熱血漢
• CV（声優）：関智一

大切にしている妹のサクラが大怪我をした際には激怒して、内向的な性格のシンジに怒りをぶつけ拳を振り上げるなど辛く当たっています。母親がいない父親と祖父の4人家族となっている彼は、幼い妹を時には母親のように優しく包み込んでいました。第3話において戦闘に巻き込まれて大怪我を負ってしまったサクラが入院した際には毎日病院に通っています。

中学2年生の鈴原トウジが、エヴァのパイロットに選ばれた際には自分がパイロットを務める条件を出していました。彼は自分がパイロットとして働く代わりに妹の鈴原サクラが設備が整った病院に転院して治療を受けれることを希望したのです。その希望が通ったトウジは安心してパイロットの任務についていました。パイロットになったことを妹のサクラに黙っていた彼は、使徒との戦いにおいて負傷した際も沈黙を守っています。

仲間やクラスメイトにも自分が左足を失ったことは黙っていてほしいと伝え、大切な妹には余計な心配をかけたくないと常に思っていたのです。第17話になっても入院を余儀なくされていた妹のサクラですが、やっと退院することができました。大怪我を負ってしまったにも関わらず無事に退院することができたことを喜び、笑顔で退院を喜んでいる心優しい兄としてのトウジの姿が描かれています。

新世紀エヴァンゲリオン新劇場版において新キャラクターとして登場したのが、可愛らしい雰囲気の鈴原サクラです。彼女の名前を見て熱血漢の鈴原トウジを思い浮かべた人は多くいました。彼ら2人は実の兄弟となっています。エヴァンゲリオン旧作においては、存在自体は兄である心優しいトウジの口から語られているものの姿は描かれていません。二次創作（ファンフィクション）においてはなかなかの頻度で登場しています。

• 名前：鈴原サクラ（すずはらさくら）
• 学年・年齢：小学2年生（登場当時）→22歳
• 特徴：関西弁、茶色の髪、ベレー帽を被っている
• 別名：鈴原ナツミ（家庭用ゲームの新世紀エヴァンゲリオン2）
• CV（声優）：沢城みゆき
• 役職：衛生少尉（ヴァンゲリオン新劇場版:Q）
• 所属組織：ヴィレ（葛城ミサト率いる組織）の構成員

新劇場版:Qにおいて本格的な登場となった鈴原サクラは、自分の力にやっと目覚めることができた碇シンジを衛生少尉として担当して活躍していました。14年後の世界を描いているため彼女の年齢は22歳くらいと予想することができます。衛生少尉として登場したサクラを見た繊細な性格のシンジは、同級生であるトウジの血縁者と聞いて彼の姉であると勘違いしたほど大人っぽく成長していました。

エヴァンゲリオン初号機のパイロットに任命された碇シンジは、内向的な性格だったために使徒との戦いにおいて初めは気が進まないようでした。幼少期に育児放棄された父親に必要になった時だけ呼び寄せられてパイロットにされたからです。彼は母親を失ってから誰も信用することができなくなってしまいます。初めて使徒と戦った際も恐怖との戦いでした。

必死で戦っていた彼ですが、使徒との戦いによって瓦礫が崩れ下敷きになって大怪我を負ってしまった少女がいたのです。その少女が同級生で同じクラスのトウジの妹の鈴原サクラでした。大怪我を負った彼女は入院を余儀なくされ長い間治療を行いますがなかなかよくならなかったのです。大怪我を負って一時は大変だったサクラも14年後の世界では階級は衛生少尉となっておりかつて自分を傷つけたシンジと一緒に過ごすことになります。

大怪我を負って入院していた当時は8歳で小学2年生だったサクラは当時名前すらないキャラクターでしたが、新劇場版:Qにおいては衛生少尉として、「ヴィレ」という構成員の一員となっていました。ニアサードインパクトを引き起こしてしまったシンジはそれ以降軟禁状態にされてしまいます。彼の身の回りの世話をしてあげていたのが衛生少尉となったサクラだったのです。

14年後の世界では衛生少尉として活躍している鈴原サクラの姿を確認することができます。8歳の小学2年生の頃は大怪我を負って長い間入院を余儀なくされていた彼女でしたが、兄である心優しいトウジのおかげで立派な病院へ移ることができ治療を受けられたことで無事に退院することができ、14年後の22歳の彼女は衛生少尉になることができていました。そんな彼女の性格は、裏表がない関西人気質ということができるでしょう。

ニアサードインパクトを引き起こした張本人となってしまったシンジは、他のAAAヴェンダーのクルーらには冷たく扱われ、DSSチョーカーを首に付けられ軟禁状態となっていました。幼少期に母親が死亡したことで育児放棄をした父同様にかつての仲間からは危険人物とみなされ孤独の中で生きることになります。そんな彼の世話をすることになった衛生少尉を務めているサクラは人情味があったために彼に唯一普通に接していました。

エヴァンゲリオンに搭乗すると爆発する仕掛けのあるDSSチョーカーを付けられたシンジは自由を奪われ、幼少期同様に周囲の誰も信じられない状況に陥ります。誰もが冷たく接していた中、関西人気質の性格を持ったサクラだけは彼を人間として扱い普通に接してくれたのです。彼の世話係である衛生少尉という階級だったことも関係していますが、人間らしい接し方をしていたのは彼女の温かい性格によるものでした。

衛生少尉として彼の世話をしていたサクラは、実の兄であるトウジが不器用ながらも熱血漢で曲がったことが嫌いな性格だったために兄の同級生である彼を放っておくことができなかったのかもしれません。しかし、彼が首のDSSチョーカーを外してほしいといったり、自分勝手は行動を取ろうとしたりした際には容赦なく自分の意見を伝えています。兄と同じように曲がったことが嫌いな彼女はストレートに気持ちをぶつけていました。

周囲の仲間は言葉では責めないものの空気感や扱いによって完全に彼を孤独にさせていました。しかし、衛生少尉として身の回りの世話をしているサクラは、彼のわがままを指摘して時には厳しく注意しています。周囲から冷たく無視されている彼にとっては自分を叱り飛ばして意見をいってくれる衛生少尉の彼女の存在は唯一人間と接していると感じることができるものだったのかもしれません。

衛生少尉としてAAAヴェンダーにおいて軟禁状態のシンジの世話と監視をしている鈴原サクラは、兄の同級生である碇シンジが、愛するレイを助けるためにニアサードインパクトを引き起こしたことなど全てを知っていました。全てを知っていながらも彼に普通に接することができたのは、どんな時も心から愛してくれた兄であるトウジの存在があったからかもしれません。

人情味あふれる心優しい鈴原サクラの性格と彼ら兄妹の関係、兄の同級生である碇シンジとの関係を知っていた責任者を務めているミサトは、彼への配慮として心優しいストレートに意見をすることができるサクラを衛生少尉としてつけたと考えることができます。軟禁状態のシンジも彼女に対しては自分の率直な意見を話すことができたため、首のDSSチョーカーを外してほしいと頼んだりわがままをいって怒られたりしていました。

新劇場版においては敵は使徒ではなくゼーレとなっていきました。新劇場版:Qにおいてはかつてのネフレのメンバーは当時司令官を務めていた碇ゲンドウに逆らったために、彼らを敵にすることになります。頭はいいものの冷酷非情な性格の碇ゲンドウと敵であるゼーレが手を組んで攻撃してくることは考えにくいですが、かつての上司とゼーレを敵にしてしまったヴィレは非常に厳しい状況となってしまいました。

エヴァンゲリオンの機体を失い、ニアサードインパクトを引き起こしたシンジに対してもエヴァンゲリオンへの搭乗を禁止しているためかなり苦境に立たされているのは間違いありません。映画版においてのネルフは、パイロット以外のメンバーは全員死亡するという悲惨な状況となってしまいました。

新劇場版においては、かつてのネルフは現在のヴィレになっています。そのため、かつてのネルフのような状況に現在のヴィレが追い込まれるかもしれない可能性は秘めているのです。衛生少尉として活躍している鈴原サクラの最後はヴィレの状況によって決定してしまうのは間違いないでしょう。

兄である心優しいトウジ譲りの関西弁を話す可愛らしい鈴原サクラの声を担当したのは声優の沢城みゆきさんとなっています。沢城みゆきさんは声優以外にもナレーターや女優としても活動をしていました。小学校の学芸会において魔女役を演じた彼女は褒められたことで演技に興味を持つようになります。運動でも勉強でも一番になることができなかった彼女は声優や演技であれば一番になれそうだと考えるようになりました。

• 名前：沢城みゆき（さわしろみゆき）
• 生年月日：1985年6月2日
• 身長：154㎝
• 愛称：みゆきち
• 出身地：東京都
• 出生地：長野県
• 血液型：O型
• 所属事務所：青二プロダクション
• 声優デビュー：1999年
• 職業：声優、女優、ナレーター

彼女はるろうに剣心というアニメを見たことで声優への興味を抱くようになります。小学生の頃に本を読んでいるといつの間にか本の中に存在しているキャラクターになり切っている自分がいることに気が付くようになったそうです。デ・ジ・キャラットという新人の声優オーディションを1999年に受けたことで審査員特別賞を受賞しています。これがきっかけとなって未経験でありながらも早速声優としてデビューすることになりました。

演技経験がなく専門学校に通って声優としての学びをしたわけでもありませんでしたが、声優デビューしたことですぐに主演を演じることになり、演じながら事務所付属の俳優養成所で演技を学んでいくようになります。次第に演技への情熱が芽生えた彼女はTheatre劇団子の準劇団員となって声優以外に演劇にも挑戦するようになりました。声優や女優として活動しながら大学にも入学して無事に卒業しています。

2011年以降からは三代目の峰不二子役（ルパン三世）を引き継ぐほどのベテラン声優へと成長していきました。「人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙！3時間SP」というテレビにおいては第4位に選ばれています。声優アワードも数多く受賞しており、第3回の助演女優賞をはじめ、第4回の主演女優賞、第5回の海外ファン賞、第9回の助演女優賞、2013年と2017年には女性声優賞も受賞しています。

声優の沢城みゆきさんの主な出演作品には、しあわせソウのオコジョさんのコジョピー役やデ・ジ・キャラットのプチ・キャラット役、ぴたテンの樋口湖太郎役、ギャラクシーエンジェルのミント・ブラマンシュ役、ローゼンメイデンの真紅役、極上生徒会の市川まゆら役、おねがいマイメロディの小暮駆役、おとぎ銃士 赤ずきんのいばら姫役、うたわれるもののアルルゥ役、姫様ご用心の菜花そばな役などがありました。

その他のテレビアニメ作品としては、落語天女おゆいの谷中妙役、ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-のソウヤ・アキラ役、ご愁傷さま二ノ宮くんの北条麗華役、かんなぎの青葉つぐみ役、夏目友人帳の笹田純役、図書館戦争の柴崎麻子役、夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜の五十音ことは役、荒川アンダー ザ ブリッジのマリア役、ネリーとセザールのネリー役、HUNTER×HUNTERのクラピカ役などがあります。

新世紀エヴァンゲリオン旧劇において可愛らしく心優しいはっきり意見を放つことができる鈴原サクラは、熱血漢で心優しい鈴原トウジの妹として名前だけの登場となっています。新世紀エヴァンゲリオン旧劇の第3話（TV版新世紀エヴァンゲリオン）においては第3使徒であるサキエルとエヴァンゲリオン初号機の戦いにおいて当時小学2年生（8歳）の鈴原サクラは戦闘に巻き込まれて大怪我を負ってしまいます。

大怪我を負ってしまった妹が病院に入院したことをサクラの兄であるトウジが打ち明け、怒り狂った彼は同級生で同じクラスのパイロットを務めたシンジに殴りかかっていました。彼女は新世紀エヴァンゲリオン旧劇には兄による語りによって登場しました。

新世紀エヴァンゲリオン:破から14年後の世界が描かれている新世紀エヴァンゲリオン:Qでは、22歳に成長した鈴原サクラはヴィレの構成員であり、大きな事件を起こしたシンジの監視・世話係である衛生少尉として登場しています。兄の同級生である彼を「碇さん」と呼ぶ彼女は周囲とは異なり、あくまでも普通に接してくれる唯一の人間だったのです。

サードインパクトを引き起こした彼を周囲は冷たく接していましたが、普通に話しかけ彼が気を許してわがままをいったり、首のチョーカーを外すように話してきたりした際には容赦なく怒り、厳しく意見を放っていました。彼にとっては孤独を和らげてくれる存在だったことは間違いないようです。

新世紀エヴァンゲリオン:Qの感想として熱血漢で思いやりあふれる鈴原トウジの妹として姿を現している鈴原サクラがかわいいとコメントしている人は多くいました。幼少期から母親を亡くし、父親に育児放棄をされたシンジは誰も信用できない孤独な人生を歩んでいたのです。そんな彼はパイロットとして呼び出され問題を起こしたことで幼少期と同じように冷たく扱われますが、彼女だけは普通に接してくれていました。

新世紀エヴァンゲリオン:Qにおいての最大の功績は、大天使のような可愛らしく心優しい鈴原サクラを産み出したことだと感想を寄せている人もいました。サードインパクトを引き起こしたことで軟禁状態となったシンジは孤独に生きるようになりますが、大天使のようなサクラだけは普通に人間として接しダメなものはダメと自分の意見をストレートに放っています。彼は彼女にかなり救われることになりました。

フラットな気持ちで新世紀エヴァンゲリオン:Qを見た際に、魅力的な鈴原サクラに見とれていたら気付いたら次回予告になっていたと感想を寄せている人もいました。14年後の彼女は8歳から月日が経っているため22歳に成長したと考えることができます。魅力的な女性に成長した彼女を見て見とれてしまった人は多かったようです。また、周囲とは異なり孤独なシンジに普通に接していることからも高い評価を得ていました。

8歳の小学2年生で登場した際の鈴原サクラは、兄である心優しいトウジの言葉のみでの登場となっています。当時は大怪我を負って長い間入院していた彼女ですが14年の月日が流れて立派に成長した彼女は兄の同級生であるシンジを監視したりお世話をしたりする衛生少尉として活躍していました。人情味あふれる彼女は時に関西弁を混ぜながら普通に接してくれる唯一の人間として彼に勇気と癒しを与えていたようです。