2020年10月19日公開
2020年10月19日更新
【名探偵コナン】瞳の中の暗殺者で蘭が記憶喪失になった理由は?戻ったきっかけは?
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」は劇場版「名探偵コナン」シリーズの4作目として、2000年に公開された作品で、蘭の記憶喪失が見どころとなっています。今回はそんな映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で蘭が記憶喪失になった理由や、蘭が記憶を取り戻した理由をネタバレで考察し、コナンの蘭への告白シーン・セリフや告白した理由についてもみていきます。さらに、映画のあらすじや犯人・結末を紹介し、見どころや主題歌・挿入歌についてもみていきます。
目次
コナン映画「瞳の中の暗殺者」とは?
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の概要
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」は劇場版「名探偵コナン」シリーズの4作目として、2000年4月22日に公開されました。興行収入は25億円、20世紀最後の劇場版「名探偵コナン」シリーズです。
今回は映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で蘭が記憶喪失なった理由や蘭の記憶が戻った理由を紹介し、コナンが蘭に告白したシーンやセリフ、その理由についてもみていきます。さらに、映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の見どころや主題歌・挿入歌についてもみていきます。
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の制作スタッフ
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の原作は青山剛昌先生、監督と絵コンテの担当はこだま兼嗣さん、脚本の担当は 古内一成さん、演出の担当は佐藤真人さん、キャラクターデザインと総作画監督を務めたのは須藤昌朋さんです。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」で蘭が記憶喪失になった理由
白鳥警部の妹の結婚式で事件が起こる
白鳥警部の妹の結婚を祝う会で、佐藤刑事が犯人に銃で撃たれる事件が発生。現場に居合わせた蘭も記憶喪失になってしまいます。
記憶喪失になった理由は精神的ショック?
蘭が記憶喪失になった理由は精神的なショックでした。佐藤刑事が銃で撃たれる前、会場となっているホテルが犯人によって停電させられてしまいます。蘭はそのとき佐藤刑事と共にトイレにいました。暗闇の中で明かりがついたままの懐中電灯をトイレの化粧台の下から見つけた蘭。
しかし、その明かりが原因で、佐藤刑事は犯人に撃たれてしまいます。そして、自分のせいで佐藤刑事が撃たれたとショックを受けた蘭は記憶喪失となったのです。
記憶喪失になった蘭は犯人の顔を見ていた
事件の後、精神的なショックが理由で記憶喪失になった蘭。彼女は佐藤刑事が撃たれた際、犯人の顔を見ていたため、犯人から命を狙われることになります。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の蘭の記憶が戻った理由
記憶を取り戻した理由は新一との思い出
蘭が記憶を取り戻したのは新一との思い出が理由でした。蘭は遊園地の「トロピカルランド」に行く前から新一の名前に反応していました。そこで、蘭は記憶を取り戻すため、かつて新一と遊びに行ったトロピカルランドを訪れます。トロピカルランドには、新一と乗ったジェットコースターや新一が彼女の頬に当てた冷えたコーラ、2人で見た広場の噴水など、2人の思い出が多くあったからです。
トロピカルランドで蘭は新一のことを少しずつ思い出し、犯人に追われてコナンと噴水の中に逃げ込んだシーンで、全ての記憶を取り戻しました。
蘭が記憶を取り戻したシーン
こちらの画像が蘭が記憶を取り戻したシーンです。噴水のある広場で犯人に追い詰められ、全ての記憶を取り戻した蘭は一気に犯人を倒してしまいました。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の蘭にコナンが告白した理由
蘭とコナンの関係
コナンの正体は毒薬で身体が小さくなった工藤新一です。新一は幼馴染の蘭とトロピカルランドに遊びに行き、黒の組織のジンとウォッカに毒薬を飲まされて身体が幼児化してしまいました。そして阿笠博士の助言で、コナンは正体を隠して蘭の家である毛利探偵事務所で一緒に暮らすことになったのです。
コナンの告白するセリフ
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」ではコナンが蘭に告白するシーンがあり、見どころの1つとなっています。コナンが蘭に告白したときのセリフは以下の通りです。
蘭「どうして…どうして君はそんなに私のことを守ってくれるの…?」
コナン「好きだからだよ。オメーのことが,好きだからだよ。 この世界中の,…誰よりも。」
蘭にコナンが告白した理由
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」ではなぜ、蘭に工藤新一の正体を隠しているコナンが蘭に告白することになったのでしょうか?その理由をみていくと、トロピカルランドで犯人に命を狙われる蘭をコナンは命がけで守ります。トロピカルランドに行く前からコナンは記憶喪失の蘭を命がけで守っており、蘭はなぜそこまでして自分を守ってくれるのかをコナンに尋ねます。その答えとして、コナンが告白めいたセリフを言ったのです。
しかし、このセリフは蘭が白鳥警部の妹の結婚を祝う会で母親の妃英理から聞いた、毛利小五郎のプロポーズのときのセリフと同じでした。そのため、エンディング後のシーンで、コナンは蘭の記憶を取り戻すために小五郎のプロポーズと同じセリフを言ったと、蘭に解釈されてしまいます。このとき、コナンは小五郎と同じセリフだったことに軽くショックを受けるのでした。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」のあらすじ結末ネタバレ
あらすじネタバレ①新一が蘭を連れていった場所
トロピカルランドの城の内部にある展望台から、双眼鏡で蘭が園内を眺めるシーンから物語が始まります。景色に感動した蘭は隣にいるはずの新一に声をかけますが、返事がなく、双眼鏡から目を離して周囲を見渡しても新一の姿はありません。すぐにどこかに行ってしまう新一に怒りながら蘭が再び双眼鏡に目を戻すと、後ろから冷えたコーラを買ってきた新一が近づき、蘭の頬に当てます。驚く蘭に笑顔でコーラを差し出す新一。
そのとき、新一は「やべ!3分前だ!」と言って、蘭の手を引き走り出します。新一が蘭を連れて行った先は広場でした。そこで新一はカウントダウンを始め「1」の声と共に広場中から噴水が発射されます。噴水の中に閉じ込められてしまった蘭と新一。実はこの噴水は2時間おきに放水する仕掛けとなっており、新一は蘭にこれを見せたかったのです。新一は「空手の都大会で優勝したお前へのプレゼントだ!」と照れながら蘭に告げます。
その後、噴水の効果で虹も発生し、2人は先程のコーラで乾杯しようとします。しかし、城から走ってきたばかりだったため、コーラが吹き出し、2人は大笑いするのでした。
あらすじネタバレ②少年探偵団が出したクイズ
雨の降る米花町の現在に戻ります。電話ボックスからコナンは変声期による新一の声で蘭と話をしています。蘭はまた新一とトロピカルランドに行きたいと訴えますが、元の身体に戻れない彼は事件の捜査で忙しいという口実で断り、電話を切ります。この頃、少年探偵団の歩美、元太、光彦は「コナンのまいった顔が見たい」などと話し、コナンに出題するとっておきのクイズを用意していました。
歩美 『灰原さんに「コナン君てどんな人だと思う?」と聞いたら、月を見ながら 「夏じゃない」って答えたの。』
光彦 『灰原さんは 1.コナン君を「ほめた」 2.コナン君を「けなした」 さあ、どちらでしょう?』
彼らは電話ボックスから出てきたコナンを見つけ、上のクイズを出題します。コナンは「夏じゃない」と「月」という言葉から、夏の季節である6月・7月・8月だと考えます。そして「ろくなやつ」と「じゃない」をくっつけて「ろくなやつじゃない」となるため、2番の「けなした」だと答え、見事正解します。
あらすじネタバレ③事件発生
コナンへのクイズが終わり、今度はコナンが少年探偵団に電話ボックスで電話する男性の職業を当てるクイズを出します。しかし、少年探偵団は3人とも正解することが出来ず、コナンが答えを発表します。コナンは電話ボックスの中で男性が手帳を横向きにしてメモをしていることから、彼の職業は刑事だと話します。実はその男性は奈良沢治刑事でした。
その後、謎のレインコートを来た男が現れ、電話ボックスの前で奈良沢治刑事に向けて拳銃を発射するのをコナンたちは目撃します。コナンは逃げた犯人を追いかけますが、逃げられてしまい、苦しそうに何かを訴えようとする奈良沢刑事に誰に撃たれたのか尋ねます。すると、奈良沢刑事は手で心臓を掴むような仕草をし、そのまま息を引き取りました。それから、少年探偵団は警視庁で事件当時の様子を聞かれることとなりました。
コナンは性別は不明で、右手で傘を持ち、左手で拳銃を持っていたことから左利きだったと証言します。このとき、奈良沢刑事が死の間際、胸を掴むような仕草をしたのは、内ポケットに入っている警察手帳を示したかった可能性があることが判明しました。
あらすじネタバレ④第2の事件
その夜、第2の事件が起きます。地下駐車場で芝陽一郎という、またしても現職の刑事の射殺体が発見されます。警視庁もマスコミも警察官を狙った連続殺人事件なのではないかと考え始めます。その頃、目暮警部は白鳥警部に対し、例の件については他言無用だと話していました。さらに、刑事部部長の小田切敏郎もその頃「T・JINNO」と刻まれたライターを眺めていました。
あらすじネタバレ⑤結婚を祝う会が
米花サンプラザホテルで白鳥警部の妹の結婚を祝う会が開かれることになり、コナン、蘭、小五郎、園子、妃英理も招かれます。そこには警察関係者も多く招かれていましたが、一連の事件のせいでみんな一段と険しい目つきをしており、重苦しい雰囲気のパーティーとなっていました。そんな中、佐藤刑事は明るく高木刑事と喋っていました。一方、小五郎は刑事時代に課長だった小田切刑事部部長に挨拶に行きます。
パーティーが始まり、白鳥警部が小五郎の元へ挨拶にやって来ます。彼は米花薬師野病院の心療科医である風戸京介を小五郎に紹介します。管理職なりの悩みを持つ白鳥警部は彼に診察してもらっていると話します。その後、小五郎は目暮警部に一連の事件について話を聞きに行きますが、目暮警部は何も話してくれません。
そこで、小五郎は高木刑事を捕まえ、彼から第2の被害者である芝刑事の遺体も警察手帳を握っていたことを聞き出します。しかし、そこに白鳥警部が割った入り、小五郎に「Need not to know(知る必要のないこと)」と言って、これ以上詮索しないように釘を刺します。刑事たちは一連の事件に警察関係者が関わっているかもしれないと考え、口をつぐんでいるのです。
お前のことが好きなんだよ。この地球上の誰よりも
一方、妃英理は蘭や園子たちに小五郎からプロポーズされたときの言葉(上のセリフ)を披露していました。その頃、紫色の髪をした男性が会場に現れ、小田切刑事部部長が彼を怒鳴りつけます。実は、彼の名前は小田切敏也、小田切刑事部部長の息子でした。一方、そんな彼を見つめる謎の女性の姿も目撃され、小五郎は彼女をどこかで見たことがあると思うのでした。
あらすじネタバレ⑥撃たれる佐藤刑事がピンチに
目暮警部が佐藤刑事に声をかけ、何かを話しますが、佐藤刑事は「ご心配なく」と軽く答えて会場を出ていきます。佐藤刑事が向かった先はトイレでした。トイレで化粧直しをする佐藤刑事はトイレから出てきた蘭と会話しますが、そのとき一連の事件の犯人が爆弾を爆発させ、ホテルを停電にします。真っ暗な中で蘭は洗面台の下に置かれた懐中電灯を見つけます。しかし、蘭がそれを手に取ると犯人が蘭に向けて発砲。
異変に気づいた佐藤刑事が蘭を庇って撃たれてしまいました。蘭の目の前で倒れた血塗れの佐藤刑事を見て、蘭は「私が懐中電灯を…」と苦しそうに叫び、気を失ってしまいます。そこに駆けつけたコナン、小五郎、目暮警部が救急車を呼び、佐藤刑事と蘭は病院へ搬送されます。
佐藤刑事が撃たれた拳銃は先の2つの事件で使われたものと同じ型だと判明。小田切刑事部部長はホテル内を封鎖し、子ども以外の全て人間の硝煙反応を調べます。そこで、コナンは小田切敏也がまだホテル内にいたことに驚きますが、彼を会場で見つめていた女性は姿を消していました。
あらすじネタバレ⑦記憶のない蘭の意識が戻る
米花薬師野病院で白鳥警部はホテル内で硝煙反応が出た人間は誰もいなかったことを目暮警部らに報告。コナンは化粧台の下に明かりがついた状態の懐中電灯が置かれていたことから、佐藤刑事が暗闇でそれを手に取るように犯人が前もって仕掛けていたのだと推理します。そこへ園子が蘭の病室からやって来て、意識が戻った蘭の異変を伝えます。
コナンと小五郎は急ぎ、病室へ向かいますが、蘭はコナンを見て「ぼうや…だれ…?」と呟きます。蘭は事件のショックから記憶喪失になってしまったのです。そこで、白鳥警部は米花薬師野病院の心療科医である風戸京介に蘭の診察を頼みます。
一方、佐藤刑事の手術は成功しましたが、まだ予断を許さない状況だと診断されます。目暮警部と白鳥警部はここまできても事件の詳細を語ってくれません。そこで、コナンはトイレの懐中電灯に付着していた指紋について質問します。そして、蘭の指紋しかなかったことを知り、一同は自分のせいで佐藤刑事が撃たれたと思った蘭は記憶を失くしてしまったのだと気づくのでした。
あらすじネタバレ⑧過去の事件
小五郎の必死の訴えで目暮警部がようやく事件について語り始めます。事件の発端は去年の夏、東都大学で外科医をしている仁野保が自宅から遺体で発見され、目暮警部の先輩である友成警部が捜査を担当することになりました。そして、彼の下には今回の一連の事件で射殺された奈良沢刑事、芝刑事、佐藤刑事がつくことになったのです。
仁野保は大量に飲酒した上で自身のメスを使って頸動脈を切って亡くなっていました。彼は亡くなる数日前、患者の遺族から手術ミスで訴えられており、現場から発見された遺書にも手術ミスを悔やむ記述があったことから、警察は自殺の線で捜査を進めていきます。しかし、それに異を唱えたのが第一発見者で仁野保の妹の仁野環でした。彼女は自身の兄について下のように語り、兄の自殺を否定します。
兄の保は患者のことなど全く考えない最低の医者で、手術ミスを詫びて自殺するなど有り得ない
さらに、仁野保が亡くなる一週間前に紫色の髪をした男と口論するところが目撃されていたことが判明し、友成警部は奈良沢刑事、芝刑事、佐藤刑事を連れて、口論が目撃された倉庫に張り込みます。その日は暑く、気温も30度を超えていました。張り込みの最中、友成警部が心臓発作を起こし、佐藤刑事は救急車を呼ぼうとします。しかし、張り込み中であることを理由に友成警部はタクシーで1人で病院に行くと言い、現場を後にします。
その後、心配になった佐藤刑事が彼の後を追うと、友成警部が倒れていました。佐藤刑事は急ぎ東都病院に運びますが、友成警部は手術中に亡くなりました。その頃、奈良沢刑事と芝刑事は張り込みを続けていました。そして、紫色の髪をした男が現れますが、2人はその男が小田切刑事部部長の息子の敏也だったことで事情を聴くのを諦めます。その後、仁野保の死は自殺で紫色の髪の男とは無関係ということで事件は処理されます。
そこまで語り、目暮警部は友成警部の息子・真の写真を見せます。パーティー会場には彼も来ていたようです。彼は父親の通夜の席で、なぜ救急車を呼ばなかったのかと奈良沢刑事らを責め立て「父を殺したのはあなたたちだ!」と激怒していたそうです。さらに最近、勤務時間外に佐藤刑事が何かを調べている姿が目撃されていました。実は彼女は所轄に異動した奈良沢刑事と芝刑事と共に、1年前の事件を再捜査していたのです。
その矢先に奈良沢刑事と芝刑事が殺害され、目暮警部と白鳥警部は1年前の事件に関連があると考えます。さらに、2人が警察手帳を握って亡くなったことから、警察関係者が犯人かもしれないと推理。白鳥警部が小田切敏也を、高木刑事が友成真を調べてしたのでした。そして、次は佐藤刑事が狙われるかも知れないと思い、パーティーのときに彼女にボディガードをつけることを提案した目暮警部でしたが、断られていたのでした。
目暮警部は事件後に姿を消した友成真を第1の容疑者として捜査を始めます。しかし、仁野保の頸動脈の切られ方から、他殺の場合には犯人が左利きである可能性が判明。左利きの小田切刑事部部長と敏也も容疑者として浮上します。
あらすじネタバレ⑨蘭の退院
雨が降る中、記憶喪失の蘭が退院することになります。しかし、探偵事務所の前に車を止め、降りようとした時、蘭はなぜか怯えた素振りを見せます。おそらく佐藤刑事が撃たれた時を思い出すため、水たまりが嫌なのだろうと小五郎は解釈。その後、無事に家に入りますが、小五郎とコナンは英理(料理が壊滅的に下手)が夕飯を作ると聞き、なんとか回避しようとします。
このやり取りで蘭は記憶喪失になってから初めてとなる笑顔をみせました。次の日、園子が記憶喪失の蘭のために大量の写真を持って探偵事務所にやって来ました。その中には新一の写真もあり、蘭はそれを覗き込み「懐かしい気持ちがする」と目を細めていました。少年探偵団は新一を呼ぶように言いますが、園子はできないと言います。そんなやり取りをコナンは寂しそうな表情で窓の外を見て、やり過ごすしかありませんでした。
あらすじネタバレ⑩友成真
その夜、友成真が探偵事務所の前に現れます。しかし、刑事の張り込みに気づき、気づかれないように逃げ帰ります。その頃、探偵事務所では蘭がコナンに新一について尋ね、一度会ってみたいと話していました。コナンはその様子にとても寂しい表情を浮かべます。そこで妃英理が部屋に入ってきて、翌日蘭と銀座に買い物に行こうと言い出します。
あらすじネタバレ⑪蘭の外出
駅のホームで銀座行きの電車を待つ蘭、妃英理、コナン、そして蘭の護衛をする高木刑事。電車が到着する寸前、蘭は何者かに背中を押され、線路に転落します。間一髪のところで線路に飛び込んだコナンが蘭を救いました。そのとき、護衛の高木刑事は転びそうな女性を助けており、佐藤刑事が撃たれたときのことを悔やんでいたため、その一瞬を犯人につかれたのです。
幸いかすり傷で済んだ蘭でしたが、再び入院することになります。風戸医師はこの事件でさらに蘭が失った記憶を取り戻すのを拒むかもしれないと話します。また、この一件でコナンは蘭が犯人の顔を見たことを確信するのでした。
あらすじネタバレ⑫敏也に会いに行くコナン
コナンは捜査のため、小田切敏也がライブを行う会場に向かいます。しかし、そこには仁野環もいました。彼女は実はルポライターで、独自に兄の死の真相を捜査していました。そして、敏也が怪しいと目をつけ、彼のことを付け回していたのです。パーティー会場に来ていた謎の女性も彼女です。コナンは仁野環に声をかけ、小田切警視長に一緒に乗り込もうと提案します。
あらすじネタバレ⑬小田切警視長の家に
小田切刑事部部長の家で、仁野環は彼から「T・JINNO」と刻まれたライターを渡されます。実はそれは彼が息子の敏也の部屋で見つけたものでした。刑事部部長は敏也に1年前の事件を問い詰め、敏也が裏で薬の横流しをする仁野保のことを強請っていたことを聞き出します。そこで、刑事部部長は奈良沢刑事に事件の再捜査を指示したと語りました。
あらすじネタバレ⑭蘭と園子の会話
病院で蘭は園子にコナンについて尋ねます。そして、蘭はコナンが命がけで自分を助けてくれる不思議な感じがする子と語ります。ここで、テレビからトロピカルランドの話題が流れてきます。蘭はトロピカルランドに強い関心を示し「私、あそこ知ってる」と言い出します。トロピカルランドは蘭と新一が以前に行った思い出の場所でした。
風戸医師にそのことを話したところ、蘭がトロピカルランドに行くことが許可が下ります。しかし、蘭はコナンをこれ以上危険な目に遭わせたくないため、このことをコナンには話さないでほしいと皆に頼みます。そして、翌日、園子と小五郎が蘭に付き添うことが決定しました。
あらすじネタバレ⑮捜査資料を見るコナン
蘭たちがトロピカルランドへ向かう一方でコナンはその頃、仁野環が集めた事件の資料を見せてもらっていました。コナンは資料から、芝刑事が握っていた警察手帳が犯人の仕業である可能性があることに気づきます。
また、このとき、コナンは環がタバコを吸う時、彼女が左手でライターを使うのを見て、不思議に思います。そして、彼女が左利きから右利きに直したことや咄嗟の時に左手を使ってしまうことを聞かされます。ここで、コナンは「あの時…」とあることを思い出し、奈良沢刑事が死の間際に胸を掴んだ本当の意味に気づくのでした。
あらすじネタバレ⑯トロピカルランドへ
トロピカルランドに到着した蘭たちは少年探偵団と阿笠博士、灰原哀と合流し、記憶を思い出すため、蘭が以前に新一と乗ったジェットコースターに乗ります。その後、園子は蘭の頬に冷たいコーラを当てて驚かせます。これにより、新一のことを少し思い出した蘭でしたが、まだ完全には思い出せないため悲しげな表情を浮かべます。
ここで、護衛の高木刑事が少し席を外した隙きに、怪しげなリスのマスコットが蘭に近づいてきていました。少年探偵団の活躍により、ナイフを所持していたマスコットの中の友成真は現行犯逮捕され、一同はすっかり安心します。小五郎は友成真の事情聴取に立ち会うため遊園地を後にし、蘭は記憶を取り戻すために引き続き園内を回ることとなりました。
あらすじネタバレ⑰東都大学附属病院へ行くコナン
コナンは仁野保に関する話を聴くため、彼の勤めていた東都大学附属病院に向かいます。看護師によると、仁野保は医療事故を多く起こしており、その評判は最悪でした。さらに、心臓手術中に一緒に執刀した医師の利き手をメスで切り、その患者が亡くなってしまったという話も聞きます。その後、コナンは蘭たちがトロピカルランドに行った情報を得て、急ぎトロピカルランドに向かいます。
あらすじネタバレ⑱奈良沢まことの事情聴取
事情聴取で友成真は、電話で謎の男から事件の真相について話すから来いと場所を指定され、そこへ行ったと話し始めます。しかし、行った先で奈良沢刑事と芝刑事が立て続けに銃殺され、自分がはめられていることに気づきましたが、今度は佐藤刑事と名乗る女性の声で米花サンプラザホテルを指定され、来ないと逮捕すると脅されたのだそうです。
ホテルに向かった彼でしたが、そこには大勢の警察関係者がいました。父親の一件で警察不信になっていた彼は逃げ帰りましたが、そこでは佐藤刑事が銃撃されたのでした。そこで、友成真は名探偵の毛利小五郎に相談しようと彼の周りをうろつき、警察がいない機会を狙っていたのだと話します。このことで、友成真が蘭ではなく小五郎との接触の機会を伺っていたことが分かり、真犯人がまだ蘭を狙っている危ない状況だと判明します。
あらすじネタバレ⑲トロピカルランドへ行くコナン
コナンはトロピカルランドの展望台から蘭たちを探すことにします。そこで拳銃を持つ犯人が蘭たちを狙う姿を目撃し、コナンは慌てて探偵バッジで元太たちに危険を知らせます。大騒ぎの少年探偵団をよそに蘭が狙われ、犯人の放った弾が博士の肩をかすめます。自分のせいで他の人が撃たれたことにショックを受けた蘭は1人で逃走。そこにコナンが合流し、2人で犯人から逃げることになります。
あらすじネタバレ⑳犯人の正体
コナンは追いかけてきている犯人に向かい、自身の推理を披露します。犯人は心療科医の風戸京介だったのです。コナンは奈良沢刑事が胸を掴んだのは心療科を意味する「心」と伝えたかったからということ、右利きのはずの風戸京介が電話のボタンを左手で押していたことに違和感を感じ、彼が本当は左利きだと気づいたことなどを語ります。
更にコナンは続けます。風戸京介は7年前は東都大学附属病院で勤務し、若手No.1の外科医として期待されていました。しかし、手術中に仁野保に左の手首を切られたことでメスを握れなくなり、心療科に転向。さらに、プライドの高さから利き腕を左から右に変えて生活するようになり、米花薬師野病院で心療科医として働いたのです。しかし、1年前に偶然、仁野保と再会し、酔った勢いで事故の真相を尋ねます。
すると仁野保は「お人好しなんだよ、お前は」と答えたため、殺意が湧いた風戸京介は自殺に見せかけて彼を殺害。その後、奈良沢刑事が彼のカウンセリングを受け、仁野保の事件の再捜査が始まったことを知ったため、奈良沢刑事ら3人を襲ったのでした。さらに、彼はカウンセリングで友成真が警察を恨んでいることを知り、犯人に仕立て上げることにしたのです。
そこで、コナンと蘭は背後の穴に滑り込んで逃走します。コナンは追いかけてきた風戸京介に、佐藤刑事を撃ったときのトリックを問われます。コナンは風戸京介がゴム手袋を着用した上でビニール傘から腕だけを出して発砲したため、彼から硝煙反応が出なかったと答えます。そこまで聞いて風戸京介はコナンと蘭を殺すしかないと宣言します。
あらすじネタバレ㉑犯人との対決
コナンは蘭を連れて噴水のある広場に逃げ込みます。そして、カウントダウンを始め、カウントダウンの終わりと共に噴水が噴き出してきます。このとき、水の壁から犯人の拳銃だけが見えている状態でした。コナンのカウントダウンと噴水、さらに佐藤刑事が撃たれたときとよく似た状況であるから、蘭は全てを思い出します。噴水が終わった直後、コナンはキック力増強シューズで犯人を倒します。
しかし、風戸京介にはまだ意識があり、ナイフでコナンを刺そうとしますが、空手の都大会で優勝したことも含めて、全てを思い出した蘭が犯人のナイフを蹴りでへし折ります。そして、一瞬の内に風戸京介は蘭の空手でやられてしまい、無事事件は解決となりました。
コナンと蘭の周りに集まってくる中、佐藤刑事が助かったというニュースが飛び込んできます。さらに、小田切刑事部部長がコナンに近づき、コナンが何者かを問います。そこでコナンは「Need not to know」と答え、自分はただの小学生だと言うのでした。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の見どころ
見どころ①蘭のヒロイン感
蘭といえば空手の達人でいつも勝ち気に犯人に向かっていく女の子です。しかし、映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の蘭は記憶喪失ということで得意の空手も封印されています。さらに、今回の映画の舞台はトロピカルランドという夢の国の世界でした。このように、記憶をなくすことでか弱くなった蘭が夢の国でコナンによって守られているのです。これにより、蘭のヒロイン感がいつにも増してアップしていると言われています。
見どころ②新一と蘭の関係
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で、記憶喪失になった蘭にコナンは新一について尋ねられ、下のように答えています。そして、蘭は記憶がない状態でも新一のことを完全には忘れておらず、互いを思い合う2人の絆が感じられると言われています。さらに、記憶喪失になった蘭が記憶を取り戻すきっかけとなったのも新一でした。そのことから、新一は蘭の唯一の救世主であるということがよく分かる映画だったと称賛されています。
たぶん蘭姉ちゃんのことを1番に考えていて、でもそういう気持ちを素直に言えない人だと思うよ
見どころ③Need not to know
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で度々登場した「Need not to know(知る必要のないこと)」というセリフがあります。これは警察関係者の使用する隠語で警察関係者が事件の犯人かもしれないことを意味していました。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の主題歌・挿入歌
主題歌は小松未歩「あなたがいるから」
映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」の主題歌はシンガーソングライターの小松未歩さんの「あなたがいるから」です。主題歌を歌う小松未歩さんが作詞・作曲も担当し、編曲は池田大介さんが担当しました。また、小松未歩さんは他にアニメ「名探偵コナン」で「謎」や「願い事ひとつだけ」「氷の上に立つように」といった主題歌を歌っています。
「キミがいれば(暗殺者バージョン)」
映画「名探偵コナン キミがいれば(暗殺者バージョン)」は歌手の伊織さんが歌っています。作詞は高柳恋さんが担当し、作曲と編曲は大野克夫さんが担当しました。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の蘭の記憶喪失に関する感想や評価
瞳の中の暗殺者はキャラを大切にした作品。蘭の記憶喪失によって、各キャラの蘭への感情がより強調されてます。
— Hiro@名探偵コナン考察ブログ シルバーブレット (@conan_sb_black) January 24, 2020
・蘭を命がけで守るコナン
・蘭に寄り添い続ける園子
・全力で事件解決を目指す小五郎
・蘭の“心”をケアする英理
・複雑な感情を抱く灰原
全員の心模様が丁寧に描かれてるので必見です!
こちらは映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」での蘭の記憶喪失に関するツイートです。蘭の記憶喪失によってそれぞれのキャラが蘭に対して抱く感情が際立っていると評価されており、それぞれの心模様が丁寧に描かれていると絶賛されています。
毛利蘭ちゃん役の山崎和佳奈さんが過去のインタビューで『瞳の中の暗殺者』での記憶喪失中の演技が大変だったことを話してらっしゃって、「この子(蘭ちゃん)の本質ってどこなんだろう、っていうのを考えさせられました」というコメントがすごく印象に残ってる。改めて鑑賞すると、迫真の演技だと思う。
— シカマスク (@aptx0915) February 7, 2020
こちらも映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」での蘭の記憶喪失に関するツイートです。記憶喪失の蘭を見事に演じた声優の山崎和佳奈さんの迫真の演技が高く評価されています。
げげ!!!金ローコナンなの!!しかも私が投票した瞳の中の暗殺者!!!
— むすびゆかり@文化継承Vtuber (@_musubiyukari) February 7, 2020
見なきゃ!!!困る!!!どうしよう!!!!!
普段激ツヨな蘭姉ちゃんが記憶喪失によって激よわになってしまうという設定がもうエモいよね・・・空手の使えない蘭姉ちゃん・・・
こちらも映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」での蘭の記憶喪失に関するツイートです。普段とても強い蘭が記憶喪失になったことで空手も使えず、か弱くなったとして、ヒロイン感の増した蘭が評価されています。
コナン映画「瞳の中の暗殺者」の蘭の記憶喪失まとめ
いかがでしたか?映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」で蘭が記憶喪失になった理由を考察し、佐藤刑事が撃たれた精神的なショックだったことが分かりました。さらに、蘭の記憶が戻ったのは新一との思い出が理由で、終盤の広場の噴水のシーンですべてを思い出したことが分かりました。
そして、コナンが蘭に告白したのは蘭がコナンになぜ自分のことを命がけで守るのか尋ねられたからだということが分かりました。また、映画のあらすじや結末、見どころをネタバレで紹介し、主題歌や挿入歌についてもみてきました。皆さんもぜひ映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」をお楽しみください!