コナンのトラウマ回・怖い話まとめ！図書館殺人事件の館長が怖すぎ？

幅広い世代に愛され続けるアニメ「名探偵コナン」は、身体が7歳に幼児化してしまった高校生探偵・工藤新一こと江戸川コナンの名推理を描いた作品です。以下では、「名探偵コナン」シリーズの中から、コナンのトラウマ回・怖い話ランキング・TOP20と、館長が怖いと話題を呼んだ図書館殺人事件、シリースで唯一、コナンが犯人を死なせてしまった「ピアノソナタ『月光』殺人事件」などを紹介します。

青山剛昌先生の大ヒット漫画「名探偵コナン」は、高校生の頭脳を持つ少年・江戸川コナン（工藤新一）が、持ち前の推理力で事件を解決すると共に、元の体に戻るべく黒の組織の行方に迫った推理作品です。原作漫画は、1994年から「週刊少年サンデー」で連載され、単行本は2019年12月時点で計98巻が刊行されています。また、1996年からアニメ放送も開始され、2020年10月現在まで放送が継続されています。

並み外れた洞察力と推理力を持つ高校生探偵・工藤新一は、幼馴染の毛利蘭と共に遊園地に行き、その先で黒の組織の取引を目撃、謎の薬を飲まされ、小学1年生の身体になってしまいます。その後、江戸川コナンと名を改めた新一は、元の身体に戻る手掛かりを掴むべく、黒の組織を追うと共に、周囲で起きた様々な事件を解決していきます。
 

アニメ「名探偵コナン」の初期の作品は、遺体発見シーンをはじめ、ショッキングな作画が多いと言われており、コナンファンの間では、子供だけでなく、大人もトラウマになった話もあります。以下では、アニメ「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードランキングTOP20～16を紹介します。

ランキング第20位「帝丹小7不思議事件」は、少年探偵団が通う帝丹小の噂に迫ったエピソードです。物語は、生徒たちが噂する帝丹小の怪奇現象にコナンたちが迫ります。そして、噂の真相は、あがり症の小林先生が、人体模型を父兄に見立て、授業参観の練習をしていたことが判明します。学校の怪談にミステリー要素を加えた一風変わったストーリーであり、学校の先生の知られざる努力が垣間見えた話でしょう。

ランキング19位「赤い女の悲劇」は、15年前に長野の貸別荘で起きた「赤女」を彷彿させる殺人事件に迫ったエピソードで、2014年にアニメ放送されました。当初、赤女の正体は、ある人物への復讐を目論む犯人の変装と判明しました。しかし、本物の赤女は、15年前に殺害された既婚男性の浮気相手と判明しましたが、彼女の復讐相手は12年前に死亡しており、赤女の15年に及ぶ復讐計画は水の泡となりました。

ランキング18位「園子のアブない夏物語」は、伊豆を舞台に、茶髪の女性が襲われる事件に遭遇した園子の窮地とその結末を描いたエピソードです。恋人とのトラウマから、茶髪の女性を狙うようになった犯人の心の闇や、殺害現場を目撃されたと勘違いし、口封じのために命を狙われる園子の絶体絶命は、息をつかせぬ展開を見せ、シリーズ屈指の恐怖を見せています。

ランキング17位「資産家令嬢殺人事件」は、四井グループ会長の一人娘・麗花の誕生パーティーで起きた無差別事件で、花婿候補の男性が不可解な死を遂げたことから、犯人は麗花と思われました。しかし、麗花も無惨な姿で発見され、後に一連の事件の犯人は、麗花に恨みを持つ男性による仕業と判明します。麗花の遺体発見シーンはもちろん、彼女が生前に犯した罪の重さも、トラウマ級の恐ろしさを感じさせるでしょう。

ランキング16位「浪花の連続殺人事件」は、大坂を観光中に、停車中のパトカーに遺体が落下してくるショックングな展開から始まります。恐怖をかきたてるBGMや、最後まで予測不能な展開から、トラウマを植え付けられるような怖いエピソードでしょう。また、この話では、西の高校生探偵・服部平次のガールフレンド・和葉が初登場を果たした回です。

作り込まれたトリックや、事件に関与する人物たちの複雑な人間模様も、「名探偵コナン」の見どころであり、観る者の期待を裏切る展開が、根強い人気を生み出しています。以下では、「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードランキングTOP15～11を紹介します。

ランキング15位「日記が奏でる秘密」は、ピアノの音に誘われて別荘に足を踏み入れた少年探偵団の恐怖を描いたホラー満載のエピソードです。序盤は、男の子の殺害を示唆させる日記や、小道具が恐怖を引き立てました。しかし、日記には、息子をプロの演奏家に育て上げたい父親の期待や苦悩がにじみ出ており、現実世界にも起こり得るようなエピソードが特徴です。

ランキング14位「鳥取クモ屋敷の怪」は、鳥取を舞台に、民話・蜘蛛御前にまつわる呪いと、武田家を襲った悲劇と真実に、コナンと服部平次が挑んだエピソードです。現場となった武田家では、蜘蛛御前の呪いを彷彿させる細工が施されましたが、これらは犯人によるものと判明します。同時に、武田家が抱える複雑な事情や、勘違いから最愛の人を死に追いやってしまった犯人の後悔など、他とは異なる怖い話でしょう。

ランキング13位「闇の男爵殺人事件」は、ミステリーツア―開催中に起きた殺人事件であり、事件前に闇の男爵が登場する不可解な演出が怖いエピソードです。シリーズでは珍しいコンピューターを題材にした物語で、闇の男爵の出現後の殺害シーンは、その衝撃的な作画から、ファンの間ではトラウマ級と言われています。

ランキング13位「ゲーム会社殺人事件」は、毛利小五郎監修のゲームソフトの発表会で起きた爆破事件と、黒の組織を匂わせる人物が登場したエピソードです。「テキーラ」と名乗る黒の組織の登場と、彼に爆弾入りのカバンを持たせて爆死させた犯人から、黒の組織を追うコナンでしたが、一連の事件の犯人は組織とは関係のない人物であり、テキーラの手に渡ったのも偶然だったことが判明します。

事件の真相は、テキーラにバックを渡した人物を、テロの仕業に見せかけて殺害するべく、ゲーム会社に脅迫状を送り付け、爆弾入りのカバンを本来の被害者・中島のカバンとすり替えていました。しかし、爆弾入りのカバンは、黒の組織と中島のある取引によってテキーラの手に渡ってしまい、結果、無関係の人間を巻き込んだ凄惨な事件が起きました。

ランキング11位「雪山山荘殺人事件」は、スキー旅行に来ていた毛利一行が、宿泊先で起きた医大教授の殺人事件の解決に挑むエピソードです。被害者・大山の殺害は、現場の様子から金品目当ての強盗と見られました。しかし、コナンは、大山の奇妙な死亡状態に目を付けると同時に、大山のダイイング・メッセージを発見し、事件の真相に迫ります。

その後、事件の犯人は、大山の助手を務める女医と判明し、大山が先日発表した論文は、実はその女医が完成させたものであり、それを横取りし自分の手柄にした大山のことが許せなかったことが、殺害の動機となりました。また、大山の殺害方法は、「図書館殺人事件」や「青の古城探索事件」に並ぶトラウマと称されています。

「名探偵コナン」の怖い話と言えば、津川館長が有名な「図書館殺人事件」が多く挙げられますが、コナンシリーズでは、それら以外の怖いエピソードも多く発表されています。以下では、「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードランキングTOP10～4を紹介します。

ランキング10位「盗賊団謎の洋館事件」は、依頼を受けた毛利小五郎一行が、大量の時計が収蔵された洋館で起きた不可解な現象に迫ったエピソードです。後に依頼者・2人は、盗賊団「ゴブリン」の残党であり、彼らが祖父と呼ぶ人物は、盗賊団のリーダーと判明します。そして、毛利一行を呼び寄せた理由は、洋館に隠されれた財宝を手に入れるべく、暗号を解読してもらうためでした。

そして、ゴブリンの残党2人は、用済みとなった毛利一行に拳銃を向けるも、コナンに拳銃を取り上げられ、小五郎・蘭によって戦闘不能に陥り、警察に通報されました。この話は、エピソードよりも、洋館を捜索中にコナンが遭遇した、扉の穴から覗く目玉の作画が怖いと評されており、多くのコナンファンにトラウマを植え付けました。

ランキング9位「呪いの仮面は冷たく笑う」は、アニメオリジナルエピソードであり、2000年に第184話として放送後、2004年・2018年には、デジタルリマスター版として再放送されました。物語は、チャリティーの主催者・蘇芳紅子のパーティーに招待された毛利一行と、ショブルー仮面の収集で知られる蘇芳の密室殺人の真相を描いています。

ショブルーの仮面は、別名「呪いの仮面」と呼ばれ、蘇芳の死も、当初は呪いによるものと思われました。しかし、コナンの推理により、呪いの仮面の使者は、かつて蘇芳の付き人をしていた女性の息子と判明します。同時に、蘇芳は過去に犯人の母親にひき逃げ事故の罪をかぶせ、自殺と見せかけて殺害した経緯を持っており、発見時の姿より、彼女が仮面で隠していた素顔に恐怖を覚えるエピソードでしょう。

ランキング8位「幽霊屋敷殺人事件」は、アニメ20話にあたる作品で、原作では少年探偵団が初登場した回にあたります。物語は、5年前に凄惨な殺人事件が起きた洋館を舞台に、幽霊退治に挑む少年探偵団の活躍と、幽霊の正体に迫った話です。コナンの推理により、幽霊屋敷の怪奇現象は、5年前に父親を殺害し、地下に閉じ込められた息子のうめき声であり、同時に洋館で起きた事件の真相が暴かれました。

その後、コナンの説得により、改心した息子とその母親は警察に出頭し、事件は解決に向かいました。一方、帰りは遅くなってしまった少年探偵団は、保護者に怒られる結末で締めくくられました。

ランキング第7位「美術館オーナー殺人事件」は、米花美術館で起きたオーナー殺人事件と、中世の甲冑の噂の真相に迫ったエピソードで、1996年にアニメ第8話として放送後、2017年にデジタルリマスター版として再放送されました。監視カメラによってオーナーを殺害した甲冑の正体は、美術館の館長・落合と判明し、私利私欲のために、勝手に美術品を売りさばかれていることに、我慢ならなかったというものでした。

そこで、落合は、美術館の地獄の間に展示された「天罰」に見立て、オーナーの殺害を決行しました。しかし、「天罰」の本当の意味を知る落合は、悪魔の返り血を浴びた天使のように、自身も悪に身を染める結果になったと話し、警察に連行されていきました。「天罰」の本質を知ることで、より怖さが際立った怖い話でしょう。

ランキング6位「そして人魚はいなくなった」は、福井県の若狭湾沖にある美國島を舞台に、行方不明となった依頼主の捜索と、島の因習が引き起こした悲劇に迫ったエピソードです。当初は、人魚の呪いと恐れられていた島内の殺人事件の犯人は、祭りの3日前から行方をくらませていた依頼主その人と判明し、やがて不老不死と言われた「命様」のカラクリが明かされました。

本物の命様はすでに他界しており、その娘たちが1人2役を演じることで、命様が存命しているように見せかけていたことが判明します。この事実は、島民の一部しか知らず、祭りで矢の当選に外れた若い女性・3人が、その腹いせに命様の不老不死を確かめるべく、倉に火をつけ殺害した事件が3年前に起きました。結果、命様は不老不死ではないと分かると共に、命様に変装していた犯人の母親が、火事に巻き込まれ命を落としました。

しかし、事件後もその3人は、犯した罪を償うどころか、まだ不老不死を手に入れようと画策し、この身勝手な振舞いが、犯人に復讐心を芽生えさせました。不老不死どころか、反対に寿命を縮める結果を招いた被害者・3人の運命や、島の忌まわしき伝説は、何度見ても恐怖を感じさせるでしょう。

ランキング第5位「追いつめられた名探偵! 連続2大殺人事件」は、コナン史上もっとも怖いと評された遺体発見シーンの作画が登場したエピソードで、多くのファンにトラウマを与えました。タイトルでは、「連続2大」とされていますが、作中の2つの事件はそれぞれ別のものとされ、時系列でつながっていることを意味します。

前半部分は「有名マジシャン殺人事件」（第1の事件）、後半部分は「遺産相続殺人事件」（第2の殺人）で構成されており、この回では、コナンこと工藤新一の両親が登場しており、コナンの正体が彼らに明かされました。同時に、コナンの正体が新一であることを蘭に知られそうになるなど、事件とは異なるスリル要素も、この話のみどころです。

ランキング第4位「ジェットコースター殺人事件」は、アニメ1話で登場した事件であり、工藤新一がコナンになる前の貴重なエピソードです。物語は、ジェットコースターに乗っていた男性の頭部が切断された事件が発生し、犯人は被害者の元恋人と判明します。ネックレスに仕立てたピアノ線で殺害後、罪を新しい恋人に擦り付けるも、新一の決定的な証拠により、犯人は警察に連行されていきました。

「名探偵コナン」シリーズの中では、序盤でありながら最もショッキングな作画とも評される「ジェットコースター殺人事件」には、工藤新一が幼児化する原因を作った、黒の組織も現場に居合わせていました。彼らは、この事件には関わりが無かったものの、後にコナンとなった新一との因縁を匂わせる伏線だったと考えられます。

近年は、放送規制により、事件現場のシーンもマイルドな作画に変更されていますが、アニメ放送初期は、今では考えられないような、過激な描写や展開が指摘され、多くのコナンファンに恐怖を与えました。以下では、図書館の館長が怖すぎると話題になった、「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードランキングTOP3と、そのあらすじを紹介します。

群馬にある鈴木園子の別荘に招待されたコナン・蘭は、移動中に包帯男を目撃します。その後、コナンたちは、包帯男の出現と吊り橋の崩壊により、外界から隔離されてしまいます。外部へ知らせる手段を失った中、別荘では、園子の姉の映研仲間の1人が、謎の包帯男に誘拐されて殺害される事件が発生します。その後、包帯男は蘭を執拗に襲撃し、コナンたちは窮地に追い込まれます。

その後、事件の犯人は、別荘に来ていた高橋良一で、「包帯男」の正体と判明します。事件の動機は、2年前に自殺した徳本敦子の作品を盗作した、池田知佳子への復讐でした。知佳子は、「青の王国」で一躍人気となった脚本家でしたが、実は「青の王国」は、かつて敦子が書いた小説「空色の国」を盗作した内容でした。

高橋は、以前、敦子の「空色の国」を見せてもらったことがあり、死の前日の敦子の異変から、後に知佳子の盗作を確信します。そして、秘密を聞かされた知佳子が逃げ出さないために、橋を落としたり、電話線を切る行為に出て犯行に及びました。また、蘭を執拗に襲撃した理由は、包帯男に変装中の様子を目撃され、事実の発覚を恐れたためでした。

知佳子を死に追いやったことで、敦子の無念を晴らしたと豪語する高橋は、独りよがりの正義に酔いしれていました。しかし、高橋の行為は殺人鬼と変わりないと、コナンから鋭い指摘を受けた後、ようやく自分の犯した罪の重さを自覚した高橋は、その場に泣き崩れました。

奥多摩へキャンプに出掛けた少年探偵団と阿笠博士でしたが、肝心のテントを忘れて引き返すことになり、その途中で道に迷ってしまいます。しかし、森の中で西洋風の古城を発見した一行は、住人・満の好意で一晩止めてもらいます。この城では、15年前に所有者・間宮家の長女を含めた15人が火事で死亡していました。一方の満は、先代当主が遺した「チェス暗号」の解読を一行に依頼します。

その後、コナンによる秘密の通路と白骨化死体の発見により、一行は当主・間宮マサ代に監禁されてしまいます。しかし、1人その場から逃れていた光彦の活躍により、一行は事なきをえます。同時に、コナンは、間宮マサ代の正体が、この城の財宝を狙う西川睦美と見抜きます。西川は、間宮家の元使用人であり、この城に入った目的をマサ代に知られ、クビにされそうになったために、マサ代を隠し通路に監禁していました。

その後、整形によりマサ代に成りすました西川は、自分の正体や目的がバレることを防ぐため、間宮家の長女や使用人たちを、隠し通路に閉じ込めて殺害しました。そして、コナンの解読により、宝の在り処が判明するも、それらは財宝ではなく、城の頂上から見える絶景でした。西川は、この絶景のために17人ものの人間を殺めてしまったことを、激しく後悔しました。

外交官の事件から3日後、少年探偵団と共に図書館を訪れたコナンは、目暮警部から行方不明となった図書館職員の話を聞かされます。その後、館内に手掛かりはないと判断した警視庁が図書館を後にする中、コナンたちは、図書館の館長・津川が職員を殺害し、遺体をどこかに隠したことを耳にします。そして、館長の目を盗みながら、図書館をくまなく捜す一行でしたが、怪しい場所はどこも見当たりませんでした。

そんな中、エレベーターの天井に目を付けたコナンは、図書館のトイレに隠れて閉館時間を待ちます。そして、少年探偵団と共に扉を開け、下の階から上がってくるエレベーターの天井に、その職員の遺体が隠されていました。同時に、エレベーターには、犯人である津川館長が乗っており、鉄パイプを隠し持ちながら少年探偵団に迫ります。コナンたちは隙を見て館長から逃げ出し、2階フロアへ駆け込みます。

一方、少年探偵団を殺害するべく2階に現れた館長は、鉄パイプを武器に彼らの殺害を試みるも、ドミノ倒しのように立てられた本棚の下敷きとなります。そして、少年探偵団から通報を受け、津川館長は警視庁に逮捕され、図書館のエレベーターの死体や、細工した輸入本に隠された麻薬が回収されました。

ここまで、「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードを紹介しましたが、シリーズでは、唯一コナンが犯人を死なせてしまった怖い事件も存在し、原作・アニメ共に多くのファンに衝撃を与えました。以下では、犯人の死がその後のコナンに大きな影響を与えた、名探偵コナン・ピアノソナタ『月光』殺人事件の概要と、その衝撃的な結末を紹介します。

シリーズで唯一、犯人が死んだ「ピアノソナタ『月光』殺人事件」とは、離島・月影島で起きた連続殺人事件の真相に迫った回で、単行本・7巻に収録されたエピソードです。物語は、毛利探偵事務所宛に、麻生圭二からの依頼状が届いたことから始まります。毛利小五郎一行は、急きょ月影島に向かうも、依頼主の麻生は、12年前に一家で無理心中を起こして死亡していたことが判明します。

事実を知ったコナンたちは、本当の依頼主を探すべく、聞き込み調査に乗り出したその時、島の公民館にピアノソナタ「月光」が響きはじめ、村長選立候補者の男性が溺死します。その後、島内では、「月光」の曲と共に第二・第三の犯行が行われ、被害者は再選を目指す現村長と、島内で一番麻生圭二と仲が良かった無職の男性でした。そして、第四の犯行では、被害者は辛うじて一命を取り留めています。

また、島内では、2年前に前村長が公民館の音楽室で心臓発作を起こして亡くなっていました。発見者の証言によると、前村長は、元々心臓が悪く、亡くなる直前に何かを恐れていたこと、そして、遺体発見前に「月光」が演奏されていたことを聞かされます。「月光」は、燃え盛る自宅の中で、麻生圭二がこの曲を演奏しながら死んでいった、島民にとって忌まわしい曲でした。

そして、毛利探偵事務所宛に届けられた、麻生圭二を名乗る人物からの依頼状と、犯行を知らせる「月光」の曲から、島民の間では麻生の呪いではないかと噂され、恐怖にさいなまれます。そんな中、駐在所のおじいさんから話を聞いていたコナンは、被害者と麻生圭二の知られざるつながりを発見し、真犯人を導きます。

そして、島民を恐怖に陥れた連続殺人事件の犯人は、被害者たちの検死を担当した女医・浅井成実でした。しかし、彼女の本名は麻生成実（せいじ）、つまり男性であり、12年前に死亡した麻生圭二の息子でした。幼少期は大病を患っていたため本土で入院生活を送っており、島内では彼の存在を知るものは、あまりいませんでした。そして、家族の死後は、浅井家に引き取られ、浅井成実と名乗りました。

そして、元々女性的な顔立ちだった麻生成実は、名前の読みを変えることで性別を偽り、家族の死の真相を知るべく、島に赴任しました。その後、自分が麻生圭二の息子だと名乗った浅井成実は、前村長から12年前の真実を聞かされます。コナンたちが関わった事件の被害者・3人は、麻生圭二の幼馴染であり、彼の海外公演を利用して麻薬の密売に手を染めていました。

ある日、麻生は3人にこれ以上、密売に協力しないことを宣言します。一方、麻生による麻薬密売の漏えいを恐れた3人は、無理心中に見せかけて、麻生圭二とその家族を殺害しました。そして、麻生の息子・浅井成実が島に赴任後、彼の正体を知らない全村長は、深夜の公民館に浅井を呼び出し、麻生一家の事件の真相を話した直後、ショックから心臓発作を起こして亡くなります。

その時、公民館のピアノ室から聞こえてきた「月光」は、浅井による演奏と判明します。一方、浅井成実は、家族を死においやった3人に対する復讐を計画し、一連の犯行に及びました。また、被害者・3人が密売していた麻薬は、ピアノ室の隠し扉に収納されていました。そのため、麻生の凄惨な事件と結びつけて呪いのピアノと吹聴し、島民たちを近づかせないことで、麻薬密売の発覚を防いでいました。

そして、一連の事件が解決した直後、浅井成実は、公民館へ逃げ出し、周囲に火を放ちます。コナンが、決死の覚悟で説得に当たるも、浅井は家族を殺した3人と同じであると話します。炎が建物を覆い尽くす中、浅井はコナンを外に投げ飛ばして避難させると、自らはピアノ室に留まり、「月光」を弾きながら、自ら命を断ちました。

図書館事件の津川館長や、犯人死亡という衝撃の結末が話題となった、名探偵コナンのトラウマ回・怖い話に関する感想や評価を紹介します。

近年のコナン作品は、原作・アニメ共にマイルドな作画が多く見られる一方、連載初期の作画は、トラウマになりそうな怖い描写が多かったと言われています。特に、ファンの間で話題となった図書館・館長は、漫画版でもインパクトのある作画として、注目を集めています。このように、緻密な推理だけでなく、視覚で恐怖を感じられることも、漫画「名探偵コナン」の魅力でしょう。

「名探偵コナン」の最初の事件であり、シリーズ屈指の衝撃作となった「ジェットコースター殺人事件」は、その現実味ある展開から、多くのファンにトラウマを植え付けました。そして、ファンの中には、その回の視聴をきっかけに、ジェットコースター恐怖症になった方もおり、「名探偵コナン」の怖い話として語り継がれています。

怖いエピソードも多数描かれた「名探偵コナン」の中でも、図書館殺人事件は、何度見ても恐怖を覚えるコナンのトラウマ回として、幅広い世代に認知されています。凄惨な事件現場のように、過激なシーンはないものの、安堵するコナンの背後に迫る津川館長の登場や、武器を隠しながら少年探偵団に迫りくる展開は、一度見たら忘れられないでしょう。

コナンのトラウマ回と言えば、津川館長が登場した「図書館殺人事件」が多く取り上げられますが、コナンではこの事件以外にも怖い話は、多数存在します。例えば、今回ランキング形式で紹介した、「山荘包帯男殺人事件」や、「青の古城探索事件」も、怖い話として認知されています。このように、凄惨な事件だけでなく、犯人の心の闇に迫ったエピソードも、コナンのトラウマ回に挙げられています。

少年漫画を原作とする「名探偵コナン」では、犯人は死なない展開がお決まりである一方、唯一犯人を死なせてしまった衝撃回では、犯人の切ない最期に多くのファンが涙を流しました。また、一連の事件の犯人である浅野成実は、これまでの犯人とは異なるキャラ設定であり、自分の罪を償うように自ら命を断っていく姿は、忘れることが出来ないでしょう。

「名探偵コナン」のトラウマ回・怖い話エピソードランキングTOP20と、コナンが唯一犯人を死なせてしまった「ピアノソナタ『月光』殺人事件」の概要・結末を紹介しました。コナンのトラウマ回と言えば、図書館事件の津川館長が有名ですが、コナンシリーズでは、図書館館長以外の怖いエピソードも多数あり、ファンに恐怖を与え続けています。