【進撃の巨人】2期のED「夕暮れの鳥」が怖すぎる?登場する6名の男女の正体も考察

『進撃の巨人』はアニメ化をきっかけに大ヒットし、すでに最終章のアニメ化も決定しています。アニメ『進撃の巨人』の中でも、2期のED「夕暮れの鳥」は怖いと話題になりました。しかし単純に怖いだけでなく、その後の『進撃の巨人』の伏線にもなっていました。この記事では『進撃の巨人』の2期のEDの考察を紹介します。またEDの「夕暮れの鳥」を歌っているアーティスト情報などもまとめています。

【進撃の巨人】2期のED「夕暮れの鳥」が怖すぎる?登場する6名の男女の正体も考察のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人とは?
  2. 進撃の巨人2期のED「夕暮れの鳥」が怖すぎる?
  3. 進撃の巨人2期のEDに登場する6名の男女の正体や歴史を考察
  4. 進撃の巨人2期のEDを歌う神聖かまってちゃん
  5. 進撃の巨人の他のOP・ED曲
  6. 進撃の巨人2期のEDに関する感想や評価
  7. 進撃の巨人2期のED「夕暮れの鳥」まとめ

進撃の巨人とは?

進撃の巨人の概要

『進撃の巨人』とは、別冊少年マガジンで連載されている少年漫画です。巨人と人間の戦いが描かれたダーク・ファンタジーです。国内外で人気を博しており、累計発行部数は全世界あわせて1億部を突破しています。2013年にはアニメ化されました。この記事で紹介する2期のアニメは2017年4月1日から6月17日まで放送されました。

進撃の巨人のあらすじ

主人公のエレンは訓練兵団に所属する青年です。5年前に受けた巨人の襲撃で母を亡くし、巨人と戦う術を身につけるために兵団に入団しました。いよいよ訓練兵を卒業するとき、エレンは再び巨人の襲撃を受けます。これまでに身に着けた戦闘力を活かして戦おうとしますが、仲間のほとんどが殺されてしまいエレンも幼馴染のアルミンを助けて巨人に食べられてしまいます。しかしエレンは死亡せず、巨人となって復活します。

TVアニメ「進撃の巨人」Season 3

進撃の巨人2期のED「夕暮れの鳥」が怖すぎる?

怖いといわれる理由①不協和音

アニメ『進撃の巨人』の2期のED「夕暮れの鳥」が怖いといわれているのは、ずっと不協和音が続くからです。曲自体は穏やかで少し明るめなのですが綺麗な和音ではなく、不協和音でずれているように聞こえて不安や不気味さが演出されています。この不協和音は一部だけでなく一曲を通してずっと続くので怖いといわれているようです。

この不協和音は怖いといわれるものの、絶望的な状況が続く2期には合っているという視聴者の声がたくさんありました。ただ、『進撃の巨人』らしくて好きだけど怖いから何度も繰り返して聞けないという方もいました。物語に合っているからこそ余計に怖いと感じてしまうようです。

ちなみにいつもの神聖かまってちゃんの曲とは少し違ったテイストなので、最初は「夕暮れの鳥」を歌っているのが神聖かまってちゃんだと気づかなかったというファンもいるようです。『進撃の巨人』のアニメ制作側と話し合いながらの制作だったので、諫山創の「ナウシカのオープニング」という要望を受けてこのようなテイストになったそうです。また、「夕暮れの鳥」の他にも同時期に制作された曲があります。

それが「光の言葉」です。こちらはアニメの挿入歌などに使ってほしいという思いもあったそうで、「夕暮れの鳥」のシングルにも一緒に収録されています。その他にもカップリングとして収録されている「男はロマンだぜ!たけだ君っ」はエレンのキャラソンのような曲だといわれています。「夕暮れの鳥」を聴く時は、カップリング曲なども併せて聴いてみてください。

怖いといわれる理由②英語の歌詞

『進撃の巨人』の2期のED「夕暮れの鳥」が怖いといわれているのは英語の歌詞も理由の一つです。「夕暮れの鳥」の曲調は穏やかながらも不安を感じさせる不協和音なのですが、曲の雰囲気とは違い歌詞は鳥と共に歌を歌う少女を主役としたような綺麗な歌詞です。そのため「夕暮れの鳥」は曲と歌詞がミスマッチなところが怖いと感じる人も多いようです。

「夕暮れの鳥」のSNSでの評判の中には恐怖よりも悲しみを感じている方もいました。歌詞の中には空を羽ばたく鳥のように自由に少女が笑い歌っている様子が書かれています。しかし、EDの映像の元となった始祖ユミルの過去はこの歌詞とは真反対の人生を送っているのです。始祖ユミルの奴隷から解放されたいという願いを感じる歌詞なので、聴いていて悲しいと思う方もいるようです。

怖いといわれる理由③ED映像

「夕暮れの鳥」が怖いといわれる理由は、ED映像が薄暗く恐怖を感じさせるような演出になっているからです。ED映像は巨人と人類の戦いが不気味な絵画のようなタッチで描かれています。本編で見るよりもED映像の巨人が怖いと感じる人も多いようです。また、恐怖感を煽るようなED映像に明るい曲調なのに不気味さを感じる「夕暮れの鳥」が流れるので、この絶妙な組み合わせが怖いと思わせるようです。

ちなみに「夕暮れの鳥」の歌詞を見た制作側が鳥が飛んでいくシーンを追加するなどしており、ミスマッチな雰囲気がありつつも実はED映像とマッチしている部分もあります。

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進撃の巨人2期のEDに登場する6名の男女の正体や歴史を考察

考察①2期のEDに登場する6名の男女の正体

『進撃の巨人』の2期のEDの映像は多くの視聴者が本編の伏線になっているのではないかと思っていました。なぜなら、『進撃の巨人』の2期のEDの制作に原作者の諫山創が携わっていたからです。それに加えてED映像は巨人の歴史を辿るような演出となっていました。その中でも注目されたのが、6名の男女と真ん中に立つ男性、それから中央で肉を食べている少女達の絵です。

このシーンにはたくさんの考察要素があります。まずは周りにいる男女6人です。左側にいる3人は何かの本を持っていたり、指を差したり、手を合わせているように見えます。本を読んでいる人は度々『進撃の巨人』に登場している宗教を信仰している信者のようにも見えることから、この3人は何かの儀式をしているのではないかと考察されています。

右側にいる3人は口元に手を当てて下を向いているのが分かります。笑っているようにも見えますが、奥の男性は目をそらしているようにも見えます。そのため、その場で行われている行為に拒否反応を示しているのではないかと考察されていました。そして真ん中に立っている男性ですが、この男性は3人の少女と同じような服を着て少女達の肩に手を置いていることから父親であることが推測できます。

そして服装は周りの男女6人に比べて一番立派な服を着ていることから、最も地位が高い王様であることが分かります。その男性の娘らしき少女達は泣きながら肉塊を食べています。その目の前には骨になった遺体と九つの壺が並べられています。このことから、遺体は巨人の能力を最初に得た始祖ユミルなのではないかと考察されています。

始祖ユミルの肉を食べているのはその娘で、巨人の能力を得ようとしていることが分かります。実際に『進撃の巨人』の30巻ではこのシーンの答え合わせとなるシーンが描かれました。エレンが座標にたどり着いた時、始祖ユミルの過去が明らかになりました。始祖ユミルは元々奴隷で、あることをきっかけに巨人の力を手にします。その力を得るために当時の王は奴隷のユミルを妻にしました。

ユミルは3人の娘を産み、13年で死亡してしまいます。王はユミルの血を引く3人の娘のマリア・ローゼ・シーナにユミルの遺体を食べさせました。それがED映像になっていたシーンです。後ろの6人の男女は描かれていませんでしたが、顔を伏せて悲しんでいるような人や眉間にシワを寄せて娘達が肉を食べているのを見ている人がいます。

そしてユミルの遺体の周りには複数の壺が置かれているところもED映像と同じです。このことから、ED映像の少女達が肉を食べているシーンは考察通り、ユミルの力を受け継ぐために食べていたことが判明しました。娘達は母を慕っていたような描写もあるので、その母の肉を食べなければならないというとても悲惨なシーンでした。

そしてこの悲惨な出来事は現代まで受け継がれています。九つの巨人はエルディア人が巨人化し、先代継承者を食べることによって能力を継承できます。まさに少女達が能力を継承するためにユミルの肉を食べているシーンと重なります。またエレンが「地鳴らし」をしたのは、ヒストリアに巨人の能力を継承する生贄となる子どもを産ませ、親子同士を食べさせ続けて能力を継承するシステムを失くすためでした。

そのためには一度文明ごと破壊する必要があると判断し、「地鳴らし」を選択したのです。『進撃の巨人』の2期のEDは当時描かれていなかった最終章のユミルの過去とエレンの「地鳴らし」の動機に繋がっていました。そしてエレンの決意が描かれた130話では鳥が飛んでいくシーンがありました。そのシーンはED映像のラストに鳥が飛んでいくシーンと重なります。

考察②エルディア人の歴史は捏造だった?

『進撃の巨人』の2期のED映像にはまだまだたくさんの考察があります。ED映像のシーンから、実はエルディア帝国は存在しておらず、エルディア人は他国に利用された奴隷だったのではないかという考察もありました。ただ各国の戦争に使われるだけの民だったという説です。実際にマーレではエルディア人を戦争の兵器として使っています。

またエルディア復権派だったグリシャは、集めた資料を見てユミルが巨人能力を使って人々を蹂躙したのではなく、富を与えたと解釈していました。充分にエルディア人が戦争に利用されてきたという伏線はありましたが、この考察は間違っていました。タイバー家の演説では、80年前の巨人大戦について語られました。そしてエルディア帝国が実在したことも明らかになります。

また、始祖の巨人なら全てのエルディア人を操ることができるので、もし他国が利用しようとしてもエルディア人は抵抗できる力を持っていたと考えられます。考察ではエルディア人の歴史は捏造されているという説が多かったのですが、エルディア人が引き起こした過去の惨劇の一部は事実でした。実際にその後のストーリーでは2期のED映像に描かれていた、巨人が海を渡って人々を蹂躙する姿が本編でも描かれています。

『進撃の巨人』の114話では、ジークが祖父からマーレと巨人の歴史について教えてもらっているシーンがありました。祖父は1200年前の「ラーゴの惨劇」について書かれた本をジークに見せます。ラーゴとはかつてマーレにあった大都市のことです。ラーゴはエルディア帝国の巨人によって襲撃を受けた日に消滅しました。その後侵攻を続けたエルディア帝国は「モンテの惨害」と「ヴァレの惨禍」をいわれる惨劇を繰り返します。

その「ラーゴの惨劇」に書かれた本に乗っていた巨人の絵が2期のED映像と似ていました。その後ジークはグリシャから「ラーゴの惨劇」や「モンテの惨害」、「ヴァレの惨禍」はマーレの作り話だと教わります。しかしED映像に使われているため、これらの歴史は実際にあった出来事であり、グリシャのほうが都合の良い解釈をしているだけだと考察されています。

グリシャはこれらの惨劇が本当ではない理由に、「始祖ユミルがそのようなことを望まないから」と教えていましたがそのことに何の根拠もありません。それに、始祖ユミルは残念ながら当時の王に従順な奴隷でした。始祖ユミルの過去では巨人の能力を使って戦争をしているシーンも描かれています。その従順さから現在でも始祖ユミルは座標に囚われ、巨人を作り続けているのです。

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進撃の巨人2期のEDを歌う神聖かまってちゃん

神聖かまってちゃんとは?

アニメ『進撃の巨人』の2期のED「夕暮れの鳥」を歌っているのは神聖かまってちゃんというアーティストです。神聖かまってちゃんとは、元々Youtubeやニコニコで活動していたアーティストで、2010年にメジャーデビューを果たしました。『進撃の巨人』とタイアップは原作者の諫山創が強く望んだことで決定しました。それに合わせてunBORDEからポニーキャニオンへレーベルを同作限定のレンタル移籍しました。

神聖かまってちゃんのメンバー

神聖かまってちゃんの中で作詞作曲を手掛けているのがの子です。の子は1985年6月16日生まれの男性で、ボーカルやギターを担当しています。過激なパフォーマンスをすることでも知られています。神聖かまってちゃんのリーダーでキーボードを担当しているのがmonoです。monoは1985年12月16日生まれの男性です。の子とは幼稚園の頃からの幼馴染です。

ドラムスを担当しているのはみさこです。みさこは1985年10月11日生まれの女性です。劇場版『女子の事件は、大抵トイレで起こるのだ。』では主役を演じました。旧メンバーにはベース・コーラスを担当していたちばぎんがいます。ちばぎんは1985年12月11日生まれの男性で、monoとの子とは幼馴染です。「夕暮れの鳥」がリリースされた時はまだメンバーでしたが、2020年に脱退しました。

神聖かまってちゃんのこれまでの曲

神聖かまってちゃんの代表的な曲には「ロックンロールは鳴り止まないっ」という曲があります。「ロックンロールは鳴り止まないっ」はYoutubeで300万再生を突破し、オリコン28位にランクインしました。昔の曲も人気ですが、2020年以降の曲も話題となっており、「るるちゃんの自殺配信」はYotubeで700万再生を突破しています。

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進撃の巨人の他のOP・ED曲

OP・ED曲①紅蓮の弓矢

アニメ『進撃の巨人』でもっとも人気が高い曲は「紅蓮の弓矢」です。「紅蓮の弓矢」はアニメ『進撃の巨人』1期のOP曲で、歌っているのはLinked Horizonです。Linked HorizonはRevoを中心とした音楽ユニットで、Revoは作詞・作曲・音楽プロデューサーとして活躍しています。

「紅蓮の弓矢」は軍楽のような緊迫感がある楽曲となっており、『進撃の巨人』のアニメ化と共に話題になりました。レコチョクでデイリーアニメランキング1位、iTunesでアニメランキング1位と大ヒット曲となりました。Linked Horizonはこの大ヒットを受けて第64回NHK紅白歌合戦にも出場しています。さらには平成アニソン大賞では作品賞に選出されました。

OP・ED曲②美しき残酷な世界

「美しき残酷な世界」は、アニメ『進撃の巨人』の1期のED曲です。「美しき残酷な世界」を歌っているのは声優としても活躍する日笠陽子です。日笠陽子は1985年7月16日生まれの女性声優で、『けいおん!』の秋山澪役でも知られています。「美しき残酷な世界」は日笠陽子の歌手としてのデビュー曲でもあります。オリコンデイリーで7位を獲得するほど人気が高い曲です。

OP・ED曲③YAMANAIAME

「YAMANAIAME」は『劇場版 進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜』のED曲です。『進撃の巨人』のアニメでサウンドトラックを担当している澤野弘之やMIKA KOBAYASHI、mpiの3人に加え、ボーカルとしてMica Calditoが参加した曲です。曲はロック調で歌詞は全て英語なのでかっこいいと人気です。

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進撃の巨人2期のEDに関する感想や評価

『進撃の巨人』のアニメの中でも2期のEDは怖いといわれています。ED曲の「夕暮れの鳥」も不気味な雰囲気なのですが、EDの絵も薄暗い絵画のようなタッチで怖いと評判でした。しかし、この不気味さが『進撃の巨人』の2期の内容にあっているといわれておりとても人気があります。これまでのED曲の中で一番印象に残っているという方もいました。

アニメ『進撃の巨人』の2期のEDが、漫画の30巻で描かれた始祖ユミルの過去につながっていると気づいた方もいました。『進撃の巨人』の2期は30巻の内容が描かれる前に放送が終わったので、そこまで先のストーリーをこの段階で考えていたのかと驚いている方もいました。また、30巻が発売される前から『進撃の巨人』の2期のEDには何か伏線があるのではないかと考察されている方もいました。

アニメ『進撃の巨人』の2期のEDでは、巨人が海を越えてやって来て人々を襲っている姿が描かれました。これにより、巨人は海を渡ることができるのではないかと考察されている方がいました。それまでパラディ島にいる巨人は海を渡ったという形跡がなかったので、海を渡ることはできないと考えられていました。

しかしそれは間違いで、単純にパラディ島の壁内の人間のほうに本能的に引き寄せられていたから海を渡っていなかったようです。実際に、始祖の巨人の能力を使って動くようになった壁内の巨人達は海を泳いですでにマーレに到達しています。『進撃の巨人』の2期のEDは巨人が海を渡る事ができるのを示唆し、壁内の巨人が海を渡って各国へ「地鳴らし」をする伏線になっていました。

『進撃の巨人』のアニメ2期の時点ではまだ判明していなかった内容がED映像で流れました。現在では2期のED映像の伏線はほとんど回収されています。そのため、巨人の歴史を知った上でもう一度2期のED映像を見ている方もいました。展開を知った状態で見ると、知らなかった当時とは違った見方もできるといわれています。

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進撃の巨人2期のED「夕暮れの鳥」まとめ

『進撃の巨人』の2期のED「夕暮れの鳥」は怖いと話題になったEDでしたが、ただ怖いだけのEDではありませんでした。まずED曲として作られた「夕暮れの鳥」は諫山創の要望をしっかりと聞いた上で作られたもので、いつもの神聖かまってちゃんの曲とは違うテイストの不気味な曲に仕上がっていました。そして注目するべきところはED映像です。ED映像は『進撃の巨人』の本編の伏線になる絵が描かれていたのです。

意味深なED映像に原作者の諫山創が関わっていることもあり、2期が放送されていた時は様々な考察がされていました。後にED映像の伏線はほとんど回収されています。アニメ視聴者の中には、先の展開を知った上で改めてED映像を見たという方もいました。ぜひ一度2期のEDを見て、本編のどこで伏線が回収されているかチェックしてみてください。

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