進撃の巨人の能力は未来の継承者の記憶を見られる?ループ説否定の根拠となる?

『進撃の巨人』の主人公・エレンが継承している九つの巨人の一つである進撃の巨人は、長い間どのような能力を持っているのか謎でした。そのためたくさんの考察があり、ループ説などが浮上していました。しかし『進撃の巨人』の最終章で、進撃の巨人は未来と過去の継承者の記憶を見ることができる能力を持っていることが判明します。この記事では、進撃の巨人の能力について詳しく紹介します。

進撃の巨人の能力は未来の継承者の記憶を見られる?ループ説否定の根拠となる?のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人とは?
  2. 進撃の巨人の能力は未来の継承者の記憶を見られる?
  3. 進撃の巨人の能力はループ説否定の根拠となる?
  4. 進撃の巨人の能力の記憶ツアーとは?
  5. 進撃の巨人の能力で過去を見れる?
  6. 進撃の巨人の座標の能力とは?
  7. 進撃の巨人の能力に関する感想や評価
  8. 進撃の巨人の能力まとめ

進撃の巨人とは?

進撃の巨人の作品情報

進撃の巨人とは『進撃の巨人』の漫画のタイトルになっている通り、ストーリーの上でとても重要な九つの巨人の一つです。進撃の巨人は主人公のエレンが持っているのですが、その能力に関してはたくさんの謎がありました。ここでは進撃の巨人の能力について詳しく解説する前に、『進撃の巨人』の作品情報について紹介します。

進撃の巨人の概要

『進撃の巨人』とは、諫山創によって連載されている少年漫画です。巨人と人間の命をかけた戦いが描かれているダーク・ファンタジーです。諫山創のデビュー作である読み切り版『進撃の巨人』を元に、2009年に別冊少年マガジンで連載されました。連載直後から人気が高く、2013年にはアニメ化を果たしました。『進撃の巨人』の27巻からは最終章が始まりました。

進撃の巨人のあらすじ

『進撃の巨人』は、人間を捕食する巨人がいない壁の中で平和に暮らす人々が、突如として現れた超大型巨人に襲われる物語です。それまで生き残っている人類は壁の中にしかいないと思われていましたが、超大型巨人による襲撃によって壁の外にも人類が生存していることが明らかになります。九つの巨人の能力の継承者であるエレンは、大切な人を殺された怒りや恨みから調査兵団とともに壁外の敵と戦うことになります。

TVアニメ「進撃の巨人」Season 3

進撃の巨人の能力は未来の継承者の記憶を見られる?

進撃の巨人の能力とは?

進撃の巨人の能力とは、過去と未来の進撃の巨人の継承者の記憶を見ることができる能力です。これによって継承者同士が過去と未来の記憶を共有できます。さらには過去の継承者の記憶に干渉して、未来の継承者が過去の継承者に対して指示をすることもできます。それによる過去改変も可能ですが、過去改変によって未来が書き換わることはありません。あくまでその未来は継承者の記憶の共有がされた後の未来だからです。

グリシャは一度未来に背いた行動をしようとしましたが、それを未来の継承者であるエレンが止めていました。また、未来の継承者は過去の継承者に一部の記憶を見せないようにすることもできるようです。このように単純に継承者同士の未来や過去が見れて介入できるといっても、どこまで記憶を見ることができるのかはまだ明らかになっていません。

進撃の巨人の能力でジークを見た?

進撃の巨人の能力によってグリシャの過去を見たエレンは、ジークのとの血縁関係を知ります。そしてエレンは会議中にある巨人と接触した時にだけ始祖の巨人の能力を使えた事を思い出し、その巨人がジークの母・ダイナだということに気づきました。しかしエレンはそのことを明かすとヒストリアの身が危ないと思い、調査兵団には報告しなかったようです。

こうして巨人の能力を持つ王家の血筋の者に触れることで始祖の巨人の能力を使うことができると知ったエレンは、マーレに潜入して王家の血筋であるジークとコンタクトを取りました。エレンはイェレナの協力を得てジークと会っていましたが、この時すでに未来の記憶を見てジークと協力関係を結べることを知っていたのかもしれません。実際にエレンはジークの理解者を装って難なく近づくことに成功しています。

進撃の巨人のエレンが見た未来の記憶

エレンが進撃の巨人の能力によってどのような未来を見たのかは定かではありません。しかしエレンの行動を見るとジークの「安楽死計画」では成し遂げられない何かが未来に起こるのだと考えられています。それは始祖の巨人の能力を使って「地鳴らし」をしなければ達成できないようです。グリシャがエレンの未来を見て怯えていた時、おそらくこの「地鳴らし」を見ていたのではないかといわれています。

エレンが能力を開花させたのは?

エレンはこれまでなぜ進撃の巨人の能力を使う事ができなかったのか不明でした。考察では、進撃の巨人の能力は始祖の巨人と同様に王家の血筋の者が継承しなければ能力を使うことができないのではないかといわれています。実際に劇中では勲章授与の際にエレンがヒストリアの手を取った時、グリシャの記憶から未来の自分の記憶を見ているシーンがありました。

しかしその後、エレンはヒストリアに触れていないにも関わらずグリシャの記憶を共有したシーンもありました。そのため、必ず王家の血筋の者が能力の発動に必要だというわけではないようです。またエレンは巨人を継承した時、記憶の一部を失っていました。その記憶を取り戻したことなども影響しているのではないかと考えられています。このようにエレンが能力を開花させたきっかけはまだ明らかになっていません。

フクロウの言葉はエレンの記憶?

フクロウことクルーガーは、進撃の巨人をグリシャに継承させようとしていました。しかしグリシャはこれまで自由を求めた結果全てを失い、その罪に苛まれていました。そんなグリシャに対し、クルーガーは「これはお前が始めた物語だろ」と言いました。これによってグリシャは妹が理不尽に死んでしまったことを思い出し、進撃の巨人を継承する決意をします。

このクルーガーの言葉と同じ言葉をエレンが言うシーンがあります。それはエレンがジークと共に過去を遡っていた時のことです。グリシャは始祖の巨人を食べる自分の未来を見てその通りに行動しようとしますが、どうしても子供を殺すことに抵抗がありました。グリシャは医者の自分にはこのようなことはできないと動きを止めますが、エレンはそんなグリシャの記憶に介入します。

そして過去にこれまで受けてきた仕打ちに対して報いる必要があるとグリシャに語りかけ、「これは父さんが始めた物語だろ」と言います。その言葉を聞いたグリシャは巨人化して始祖の巨人を奪いました。クルーガーはこの未来での出来事を見て、グリシャに進撃の巨人を継承させるために同じ言葉を使ったのではないかといわれています。

進撃の巨人の能力はループ説?

進撃の巨人の能力はループ説が有力といわれていた時期がありました。まだ進撃の巨人の能力が明らかになる前です。1話では「2000年後の君へ」というタイトルと共にエレンが夢を見るシーンから始まります。この夢のシーンは漫画ではミカサが「言ってらっしゃい エレン」と言うだけなのですが、アニメでは巨人と戦うようなまるで未来の記憶を見ているようなシーンでした。

また進撃の巨人の能力を持つクルーガーはアルミンやミカサのことを知っており、「同じ歴史や過ちを何度も繰り返す」と言っていました。このことから、進撃の巨人の継承者はループをして何度も同じ人生を送っているのではないかと考えられていたのです。そして同じ過ちを繰り返さないために、進撃の巨人の継承者は歴史を改変して今度こそ過ちのない未来を作ろうとしているのではないかといわれていました。

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進撃の巨人の能力はループ説否定の根拠となる?

進撃の巨人のクルーガーの発言とは?

グリシャの前に進撃の巨人の継承者だったクルーガーの発言だけを見ると、進撃の巨人の継承者がループしているように感じられます。これによってループ説は有力だといわれるようになりました。しかし進撃の巨人の本当の能力が判明すると、クルーガーの発言はまた違った意味合いを持つことが分かりました。ここでは進撃の巨人の継承者であるクルーガーがどのような発言をしていたのかをまとめています。

クルーガーはグリシャorエレンの記憶を見た?

進撃の巨人の能力を持つクルーガーは、グリシャやエレンの未来の記憶を見て行動していたような発言をしています。例えばグリシャの妹のことです。クルーガーは妹が死ななかったら、グリシャはそのまま父の診療所を継ぎ、ダイナとは出会わずジークは生まれていなかったと言います。まるでクルーガーがそうなるように仕向けたような言い方です。

クルーガーはおそらくグリシャの記憶を見て、グリシャを自由のために戦う継承者として選んだといわれています。また、クルーガーは始祖の巨人の不戦の契りについても詳しく知っていました。これを知っているのは、タイバー家と巨人の研究をしていた獣の巨人の継承者であるクサヴァーです。クサヴァーはこのことを獣の巨人の記憶で知っていましたがマーレに内密にしていたので、マーレでも知らない情報でした。

そんな情報を知っていたということは、過去の継承者の記憶かエレンの記憶を見ていた可能性が高いといわれています。そしてクルーガーはグリシャに壁の中に入ったら所帯を持つように言い、「ミカサやアルミン みんなを救いたいなら使命を全うしろ」と言いました。これはループ説を有力にした言葉でしたが、進撃の巨人の本当の能力が判明した後に読み返すと、クルーガーがエレンの記憶を見ていたことが分かります。

クルーガーを影響したエレンの考え

クルーガーはグリシャとは違い、エレンの影響を受けて忠実に動いているようでした。グリシャの過去を読むと分かるのですが、グリシャの場合は進撃の巨人の能力を継承する時に、こんな目にあうくらいなら自由のために行動はしなかったと言っています。それでもクルーガーは嫌がっていたグリシャを説き伏せて能力を継承させます。

クルーガーは能力を継承する直前に「みんなを救いたいなら使命を全うしろ」と言っていました。しかしグリシャはエレンが生まれるとその使命を放棄してしまいます。それが結局エレンにとっては良い方向に進んだのですが、クルーガーに比べてグリシャは意志が弱いようでした。ではなぜクルーガーはそこまで強い意志を持って使命を果たしたのかというと、エレンの未来の記憶に影響を受けたからだと考えられています。

また、クルーガーは過去にマーレに家族を殺された過去がありました。クルーガーの父は王家の残党の革命軍に所属していました。しかし革命軍はマーレによってその家族と共に生きたまま焼き殺されてしまったのです。当時幼かったクルーガーは戸棚に隠れてその様子を見ている事しかできませんでした。その後父の仲間に助けられ、マーレへの復讐を誓ったのです。

このような過去を持ち、エレンがもたらす未来を見たことでクルーガーは自分の死後、エルディアがいつの日か復権することを信じて人生の全てをマーレへの復讐に注いだといわれています。しかし一方でグリシャはエレンの未来の記憶を見たことによってジークに助けを乞うほど怯えていました。そのため、クルーガーがエレンのどのような未来を見て希望を持ったのかは定かではありません。

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進撃の巨人の能力の記憶ツアーとは?

進撃の巨人の記憶ツアーとは?

『進撃の巨人』の30巻ではエレンとジークが、エレンが誕生してからのグリシャの過去の記憶を辿るシーンがあります。グリシャの記憶を辿ったことでこれまでグリシャの手記では分からなかった伏線なども回収されました。ここでは進撃の巨人の記憶ツアーについて詳しく解説します。

記憶ツアーがはじまった理由

そもそも、なぜ記憶を辿ることになったのかというと、エレンがジークの「安楽死計画」に賛同するフリをして騙していたことがバレたからです。ジークとエレンは念願の座標にたどり着く事ができましたが、ジークはそこで不戦の契りで縛られているフリをしました。そしてエレンに、「安楽死計画」を実行するように始祖ユミルに命令しろと言います。

しかしエレンは最初から「安楽死計画」を決行するつもりはなく、最初から「地鳴らし」をするためにジークを利用しているだけでした。そのことを伝えると、ジークは先程まで繋がれていた鎖をいとも簡単に解いてしまいました。ジークは洗脳を受けずに座標にたどりつく事ができたことで、始祖ユミルと対話して不戦の契りを無効化することに成功していたのです。

ジークはエレンの返答を聞いて失望しましたが、それも全てグリシャのせいだと思いました。ジークはグリシャから洗脳教育をされていました。しかし父のように慕っていたクサヴァーがいてくれたから、完全に洗脳されることはなかったのです。ジークはエレンの洗脳を解くために、今度は自分がクサヴァーの役目をすると言ってエレンにグリシャの過去の記憶を見せました。

エレンは未来の記憶を所持

エレンがなぜ「地鳴らし」を選択したのかというと、進撃の巨人の能力で未来を見たからです。おそらくエレンにとっては「地鳴らし」が未来のために必要不可欠なことなのです。

継承者が見ている未来とは、すでに進撃の巨人の記憶共有や過去改変が行われた後の世界なので、改変されることはない決定した未来だといわれています。ジークがどれだけ説得してもエレンの「地鳴らし」は止める事はできなかったのではないかといわれています。

グリシャも未来の記憶を所持

劇中で最初に進撃の巨人の能力が未来や過去の継承者と記憶が共有できると明かしたのはグリシャでした。記憶ツアーをした時、グリシャは「私はここで始祖を食らい王家の血をここで絶やす…そういう未来だと決まっている」と言います。このセリフから進撃の巨人の能力を使って未来を知っていたことが分かります。

エレンとジークの記憶ツアー

エレンとジークの記憶ツアーはエレンが生まれたところから始まります。グリシャは医者という立場を利用して権力者と接触し、始祖の巨人を探していました。この様子を見てジークは呆れます。もし始祖の巨人を探しているとバレれば家族の命も危険になります。そのことを承知で危険を冒し続けるのだとエレンに言いました。

そしてグリシャはついに代々始祖の巨人を継承しているレイス家にたどり着きます。それを見たエレンとジークは、こんなに早くに居場所を突き止めていたとは思わず驚きます。グリシャは地下に行こうとしますが、始祖の巨人の奪還をやめて家に帰りました。グリシャは自由を得ることをやめて家族を守ることにしたのです。ジークはやっとエレンが自分とは違い愛されて育ったのだと理解します。

するとグリシャは突然ジークの名前を呼びますが、「ジークがあんな髭面おじさんなわけない」とすぐに否定して夢だと思いました。ジークはなぜグリシャの記憶なのに自分が見えているのか不思議に思います。そして次の記憶に進みます。次はエレンが誘拐犯を惨殺した時の記憶でした。これを見たジークは驚愕しました。エレンは父の影響ではなく生まれた時から自分は自由を求めていたのだと言いました。

ジークはそれでもエレンを自分の思想に染めることを諦めませんでした。なぜなら既に始祖ユミルは自分の手中にあるからです。そうして時は流れ、いよいよグリシャが始祖の巨人を奪還する日がやってきました。グリシャは始祖の巨人を持つフリーダに助けを求めました。しかしフリーダはこれはユミルの民への罰なのだと言い、不戦の契りで洗脳されているため聞く耳を持ちません。

グリシャは一度はレイス家といえど殺すことはできないと諦めようとしました。そんなグリシャにエレンは「なにをしてる 立てよ父さん」と言いました。エレンはジークに近づいた時、レイス家を惨殺する父が許せないと言って「安楽死計画」に賛同するフリをしていました。しかし実際にはエレンがグリシャにレイス家の父親以外を殺すよう差し向けていたのです。

こうしてレイス家を惨殺したグリシャは、エルディアはこれで本当に救われるのかとエレンに問いました。そしてジークが側にいることも気づいており、「エレンを止めてくれ」と訴えました。ここで記憶巡りは終わります。つまり、これまでのグリシャの行動はエレンが仕向けたことだったのです。

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進撃の巨人の能力で過去を見れる?

進撃の巨人の能力は過去の記憶を見れる?

進撃の巨人の能力は歴代継承者の過去の記憶を見ることができます。しかし、記憶ツアーをした時にはエレンが知らないグリシャの記憶がありました。それはグリシャがレイス家の居場所を突き止めたシーンです。グリシャがフリーダを殺したのは845年の襲撃時ですが、実はまだエレンが赤ん坊の頃からレイス家のことを知っていました。

もし全ての過去が共有出来るのであればエレンは事前にそのことを知っているはずです。そのため、単純に過去を見ることができるのではなく、何らかの条件があるのではないかといわれています。また、抱きしめられるエレンが記憶ツアー中のジークとエレンを見ているようなシーンもあります。このシーンも進撃の巨人の能力となんらかの関係があるのではないかといわれています。

進撃の巨人の能力で過去が変えられる?

進撃の巨人の能力は過去の継承者の記憶に介入して過去を変えることができます。しかし、過去を変えることでタイムパラドックスが起きてパラレルワールドができたり、未来が変わることはありません。基本的に未来の継承者が過去の継承者の記憶に介入し、能力で見た未来を実現するために過去を改変するようです。

また、この記憶の介入に関しては始祖の巨人の能力も必要なのではないかという考察もあります。実際にエレンは、ジークがグリシャの記憶に連れ込んでくれたおかげで今の道があると言っているシーンがありました。つまり、ジークが始祖の巨人の能力を使って記憶ツアーをしていなければ、エレンは過去のグリシャに介入できなかったのではないかといわれているのです。

進撃の巨人の能力は未来すべては見られない

進撃の巨人は継承者の過去と未来の記憶を共有することが出来るのですが、継承者の全ての未来の記憶を見ることはできません。実際に記憶ツアーをしている時、グリシャはなぜ未来の全てを見せてくれないのだとエレンに訴えかけていました。このように未来の記憶は、未来の継承者が過去の継承者にどの記憶を見せるのか選ぶことができます。

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進撃の巨人の座標の能力とは?

進撃の巨人の座標の能力とは?

『進撃の巨人』では度々マーレの戦士であるライナーやベルトルト、アニの口から座標という言葉が出てきました。座標とは始祖の巨人のことを指しています。つまり座標の能力とは、始祖の巨人の能力のことなのです。始祖の巨人の能力は、エルディア人や九つの巨人を操ることができます。また、エルディア人の記憶の改ざんや体の設計図を書き換えることも可能です。

ジークは始祖の巨人の体の設計図を書き換える能力を使って、エルディア人に子供が生まれないようにするつもりでした。そうすればエルディア人はやがて滅び、巨人の能力も世界から消滅します。ジークの「安楽死計画」は始祖の巨人の体の設計図を書き換える能力を利用して計画されたものでした。

座標の能力をエレンが持つ理由

ライナー達は座標を奪うために壁を襲撃して壁内へと侵入しました。座標とは一体何のことなのか謎が多かったのですが、ある時エレンがその座標を持っていることが判明します。そのシーンはライナーとベルトルトがエレンとユミルを拉致してマーレへ帰還しようとした時に描かれました。

エレンは奪還されたものの、無垢の巨人に襲われそうになっていました。エレンは躍起になり、巨人を殴ろうとします。しかし接触した瞬間、周りの無垢の巨人がエレンを襲おうとしていた巨人に向かって走り出したのです。こうしてエレンはピンチをくぐり抜けます。その姿を見たライナーはエレンが座標を持っていることに気づきました。

なぜエレンが座標を持っていたのかというと、後に「地鳴らし」を決行するためです。「地鳴らし」をするには、不戦の契りによって洗脳されてしまう王家の血筋の者は継承してはいけません。未来のエレンは進撃の能力を使い、自分に座標の能力が継承されるように過去改変をしていました。だからエレンはこの時座標の能力を使うことができたのです。

座標はエレンがミカサを助けるとき発動

座標の能力の発動条件に関しては、明らかになるまで様々な考察がされてきました。最初にエレンが座標の能力を発動したのは、ミカサを守ろうとした時でした。そのため、エレンのミカサを守りたいという強い気持ちが発動のきっかけになったのではないかと考察されていました。実際にエレンが巨人化の訓練をしていた時、最初は明確な理由や目的がなければ巨人化することができませんでした。

そのため、このシーンでは「ミカサを守る」という明確な理由から座標の能力が発動したと考えられていました。座標の能力が発動した時も、エレンは特に何も指示していないにも関わらず自分を殺そうとした巨人への強い殺意が他の無垢の巨人へと伝わり、巨人を操ることができました。しかしミカサを守るために発動したのではないということが後ほど判明します。

座標はグリシャがエレンに受け継いだ

座標はどのようにしてグリシャからエレンに受け継がれたのかというと、そもそもグリシャはクルーガーから言われた使命を果たすために壁内に侵入していました。その使命というのが、座標こと始祖の巨人を奪還することです。そのためにグリシャは医者という立場を使って始祖の巨人のありかを見つけ出しました。そして未来のエレンの指示によって当時始祖の巨人の継承者だったフリーダを殺したのです。

この時丁度シガンシナ区は超大型巨人の襲撃を受けていました。エレンは避難所で寝ていたところをグリシャに起こされ、森の中に連れて行かれました。そして巨人の脊髄液の注射をエレンに打ちます。グリシャは始祖の巨人を奪ってすぐにエレンに自分を食べさせて始祖の巨人を継承させました。継承前にはエレンに地下室の鍵を与えていました。

座標となる始祖の巨人とレイス家の関係

座標こと始祖の巨人とレイス家の関係は約80年前に遡ります。エルディア人は壁の中に入る前、戦争を繰り返していました。当時のエルディア帝国を統治していた王のカール・フリッツは、巨人大戦を終結させるために戦鎚の巨人を持つタイバー家と手を組みます。そして虐げられてきたマーレ人を英雄に仕立て上げ、巨人大戦を終結させました。

巨人大戦の後、カールはできる限りのエルディア人を連れてパラディ島に向かいました。エルディア人は始祖の巨人の力によって戦争をしていた記憶を改ざんされました。そして壁を築き、他国が壁内に攻め入るまで平和に過ごすつもりでした。そしてカールはカール・レイスと名乗るようになり、初代王として壁内を統治しました。つまりレイス家とは、代々始祖の巨人を継承してきた王家の血筋だったのです。

座標はエルディア人と関係

エルディア人の歴史は約2000年前に遡ります。奴隷だったユミルは、ある時たまたま巨人の力を得ました。そのユミルの子孫が「ユミルの民」といわれるエルディア人のことです。全てのエルディア人は座標への道で繋がっていると言われています。だから脊髄液を注射するだけで九つの巨人を継承していない一般人でも巨人化することができ、始祖の巨人はエルディア人を操ることができるのです。

座標の能力とヒストリア

ヒストリアは王家の血筋の者です。つまりヒストリアが巨人になればエレンは座標の力を使うことができるのです。しかしエレンはヒストリアを守るために既に巨人の能力を持っているジークに接触しました。ただ、エレンは進撃の巨人の能力で未来を見ているので、ヒストリアを巨人化させなかったのには何か他にも理由があるのかもしれません。

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進撃の巨人の能力に関する感想や評価

劇中では長い間謎だった進撃の巨人の能力が明かされたものの、その能力が理解しきれないという読者が多数いました。未来と過去の継承者の記憶を共有したり干渉することができるといっても、どこまでの範囲まで可能なのかは分かっていません。

基本的にエレンの今いる世界は既に進撃の巨人の能力によって過去改変がされた後の世界だといわれていますが、過去改変によって改変前とどう変化したのか気になるという声もありました。

『進撃の巨人』の1話ではエレンが長い夢を見て泣くシーンがありました。そしてエレンは87話でも長い夢を見て泣くシーンがあります。ミカサがエレンに「どうしたの?」と声をかけるところまで一緒です。そのためこの2つのシーンには同じことが起こっているのではないかと考察している方がいました。87話でエレンは夢ではなく進撃の巨人の能力でグリシャの記憶を共有していました。

しかし1話ではまだエレンは進撃の巨人の能力を持っていませんでした。なぜ進撃の巨人の能力が継承されていない状態で記憶を共有することができたのかは謎です。考察の中には、進撃の巨人の能力をまだ継承していない時の記憶も共有できるので、その影響を受けたのではないかという考えもありました。

進撃の巨人の力は、元々未来と過去の継承者の記憶を共有できるだけの能力なのではないかと考察している方もいます。始祖の巨人の能力が合わさることで過去の継承者の記憶に干渉できると考えられているのです。このように進撃の巨人と始祖の巨人の能力についてはまだ謎の部分が多く、気になっている方がたくさんいました。

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進撃の巨人の能力まとめ

進撃の巨人の能力は未来と過去の記憶を歴代継承者と共有出来る能力でした。これが判明したことで長年考えられてきたループ説が否定されることになります。しかし未来と過去の記憶を見たり干渉するのにはある程度限度があるようです。進撃の巨人の能力はまだ謎が多いので、今後のストーリーで真相が明らかになるかもしれません。

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