【進撃の巨人】エレンとライナーの再会・和解シーンを考察!「お前と同じ」の意味は?

『進撃の巨人』ではライナーがマーレの戦士だということが判明し、調査兵団と対立しました。その後エレンはマーレに潜入して負傷兵としてファルコに近づき、ライナーと再会します。再会したエレンとライナーは握手をして和解したようなシーンが描かれました。しかし、エレンは「お前と同じ」という意味深な言葉を残してマーレを襲撃しました。この記事ではエレンが「お前と同じ」と言った意味や再会・和解のシーンを紹介します。

【進撃の巨人】エレンとライナーの再会・和解シーンを考察!「お前と同じ」の意味は?のイメージ

目次

  1. エレンとライナーとは?
  2. エレンとライナーの再会・和解シーン
  3. エレンの言った「お前と同じ」の意味を考えるライナー
  4. エレンがライナーに言った「お前と同じ」の意味を考察
  5. エレンとライナーに関する感想や評価
  6. エレンとライナーの再会・和解シーンまとめ

エレンとライナーとは?

進撃の巨人の作品情報

エレンとライナーは『進撃の巨人』という漫画に登場するキャラクターです。エレンは『進撃の巨人』の主人公で、ライナーはメインキャラクターの一人です。ここではエレンやライナーについて紹介する前に、『進撃の巨人』がどのような作品なのか詳しく紹介します。

進撃の巨人の概要

『進撃の巨人』とは諫山創によって別冊少年マガジンで連載されている漫画です。2013年にアニメ化されたことをきっかけに、大ブレイクしました。その後小説化・ゲーム化・実写映画化など幅広いコンテンツで展開されています。アニメの主題歌に起用されているLinked HorizonはNHK紅白歌合戦への出場を果たし、「紅蓮の弓矢」を歌いました。

進撃の巨人のあらすじ

『進撃の巨人』の主人公・エレン・イェーガーは、高い壁に囲まれたシガンシナ区というところに住んでいました。エレンはいつか調査兵団に入り、壁の外に出ることを夢見ていました。しかしある日50mの壁を超える超大型巨人が出現し、シガンシナ区を襲います。エレンはこの襲撃によって母を亡くし、絶望の中で巨人を駆逐すると決意するのでした。

エレンのプロフィール

エレン・イェーガーは進撃の巨人と始祖の巨人の能力を持つ人物で、マーレ編までは調査兵団に所属していました。4年後のマーレ編以降では戦鎚の巨人の能力を得ました。人間時の戦闘能力は平均的で訓練兵時代はほぼ巨人への恨みや執着心によって過酷な訓練をクリアし、トップ5に入りました。人間の姿で初めて巨人を討伐したのはウトガルド城に助けに来た時でした。

ライナーのプロフィール

ライナー・ブラウンは鎧の巨人の能力を持つ人物で、マーレの戦士です。シガンシナ区を襲撃した時に潜入し、その後104期訓練兵団に入団しました。卒業後はエレンと同じ調査兵団に所属しました。しかし104期生とは仲間意識を強める一方で戦士として任務をこなさなければならないという重圧から2重人格のようになってしまいます。

TVアニメ「進撃の巨人」Season 3

エレンとライナーの再会・和解シーン

99話~100話でエレンとライナーが再会

エレンとライナーの再会シーンは『進撃の巨人』の99話から100話で描かれました。エレンは単独でマーレに潜入し、片足を失った負傷兵として病院にいました。ファルコはガビを守るために戦士になりたいと思っていましたが、上手くいかず悩んでいました。そんな時たまたま足を運んだ病院でエレンと出会います。ファルコはやがてエレンのことを慕うようになりました。

エレンはファルコにライナーを地下室へ連れてきてほしいと頼みました。ファルコはエレンからライナーが古い友人だと聞いていたので快く引き受けました。こうしてエレンとライナーは4年ぶりに再会することになります。

エレンとライナーの再会・和解の握手シーンを紹介

再会した2人でしたが、ライナーはエレンがマーレにいることに驚いたまま固まってしまいます。その様子を見たファルコは戸惑いました。そんなライナーを見てエレンは自分たちのいる地下室の丁度真上にはマーレの住民達が住んでおり、これから行われるタイバー家の演説がよく見える場所だと言いました。エレンは上を指差し、手に傷をつけているのを見せます。

遠回しにいつでも巨人化してマーレ人を殺すことができると脅しているのです。ファルコは2人の異様な雰囲気にすぐにその場を立ち去ろうとしますが、それをエレンは止めます。ライナーも「言う通りにするんだ」と神妙な面持ちで言うので従うしかありません。ライナーはエレンに何をしにマーレまで来たのかを聞きました。その問いにエレンは「お前と同じだよ」と答えます。

それを聞いたライナーは震えます。エレンは畳み掛けるように「お前と同じだよ 仕方なかったってやつだ」と言いました。つまりエレンは、ライナーがかつてシガンシナ区にしたことと同じようにマーレを襲撃すると言っているのです。しかしエレンはライナーがパラディ島に悪魔がいると信じて、世界を救うためにシガンシナ区を襲ったことを理解していました。

話を聞いていたファルコは、ライナーの怯える様子と古い友人という言葉に矛盾を感じ、エレンがパラディ島から来た人物なのではないかと察します。そして丁度ヴィリーの演説では平和への反逆者としてエレンの名前が挙がりました。エレンは片足を再生し、ファルコに本当の姿を明かします。ファルコはエレンの企てに片棒を担いでいたことを知り、絶望しました。

ヴィリーはエレンを悪者として語りましたが、エレンはシガンシナ区を襲撃したライナー達も悪者に見えたと言いました。エレンは海の向こう側の人間全てが敵だと思っていました。しかしマーレに潜入し、ライナーと同じように敵側の事情を知りました。そして幼少期から洗脳教育を受けたライナーに同情します。しかしその同情の言葉をライナーは否定しました。

ライナーは洗脳教育を受けて世界を守るために襲ったわけではなく、英雄になりたかったからだと打ち明けました。時代や環境がライナーにそうさせたのではなく、自分の欲を満たすためにやったことだったのです。今までそのために多くの犠牲を払ってきたことにライナーは後悔していました。自殺を考えたこともあり、もう限界でした。ライナーは自分を殺してくれとエレンに言います。

泣き崩れるライナーを見たエレンは、手を差し伸べました。ライナーはその手を取り、握手をします。握手をしたままエレンは「やっぱりオレは…お前と同じだ」と意味深な言葉を残しました。まるでエレンとライナーが互いを理解して和解をしたようなシーンでした。

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エレンの言った「お前と同じ」の意味を考えるライナー

117話では「お前と同じ」の意味がわからなかったライナー

『進撃の巨人』の117話でライナーは、握手をしたままエレンが言った「お前と同じ」という意味がよく分かっていませんでした。それまでにも何度かエレンは「お前と同じ」という言葉を多用しています。これはライナーと同じようにマーレを襲うという意味でした。しかし最後に握手をして和解したシーンでエレンが言った「お前と同じ」はそれとは意味が違うようでした。

また、和解したと思った瞬間にエレンはマーレを襲撃します。エレンはライナーと和解をしたからといってマーレへの襲撃をやめるつもりはありませんでした。

128話では「お前と同じ」の意味を理解するライナー

『進撃の巨人』の128話では、エレンの地鳴らしを止めるために調査兵団はマガトやライナー達と手を組みます。しかし、互いに憎しみをぶつけるだけでなかなか話は進みませんでした。特にジャンはライナーとアニがマルコを殺したことを知り、ライナーを殴りました。しかしライナーを庇ったガビの言葉で落ち着きます。

夜が明けて冷静になった一同は、始祖の巨人を探すために飛行艇がある港へと向かいます。しかし港はすでにイェーガー派によって占拠されていました。ジャン・アルミン・ミカサ・コニーの4人はイェーガー派には元仲間もいるので戦いはできるだけ避けたいと言います。そんな4人を見たアニは、自分たちとは違いこの4人ならあの日壁を壊さなかっただろうと言いました。

それを聞いたライナーは握手をして和解した時にエレンから「お前と同じだ」と言われたことを思い出し、その意味がようやく分かりました。そしてライナーは4人は戦わなくていいから何もするなと言いました。

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エレンがライナーに言った「お前と同じ」の意味を考察

エレンとライナーの共通点

エレンとライナーの共通点は、自分の中に持っている信念を曲げないところです。エレンは幼い頃から自由を求めていました。ジークはその性格がグリシャの洗脳教育によるものだと思っていましたが、これはエレンの元来の性格でした。エレンは相手の自由を奪ってでも自分の求める自由を得ようとします。だからこそその信念のためにマーレを襲撃してマーレ人だけでなく各国の要人までも殺したのです。

一方でライナーはマーレ人とエルディア人の間に生まれた子供でした。母親はパラディ島のエルディア人をひどく憎んでいました。パラディ島のエルディア人がいるからマーレ人の夫と一緒に過ごせないと思っていたからです。この言葉を幼少期から聞き続けたライナーは、母親と一緒にマーレ人になるために戦士候補生になりました。ライナーは母親に認められ、自慢の息子になるためにパラディ島を襲撃したのです。

このように2人とも大きな犠牲を出しても信念を曲げないところは同じです。ちなみにライナーの一部の過去が明かされた『進撃の巨人』の94話のタイトルは「壁の中の少年」でした。そして94話のラストには空を見上げているエレンが登場しました。50mの壁の中で暮らすエレンとレベリオ収容区という壁の中で暮らすライナーを対比したように描かれたシーンでした。

「お前と同じ」の意味を予想考察

『進撃の巨人』の128話ではライナーがエレンから言われた「お前と同じ」を思い出し、「あれはそういうことか」とその意味を理解しました。しかしその意味について詳しくは描かれていません。エレンがライナーと握手をして和解した後、「お前と同じ」と言ったのにはどのような意味があったのかここではその考察を紹介します。

自分の信じる正義のために選択ができるという点

エレンとライナーが似ているところは強い信念を持っているところでした。そのため2人は多大な犠牲が出ても自分の正義を貫くことができるのです。かつての仲間が犠牲になることに躊躇したジャン・アルミン・ミカサ・コニーや、「虐殺を肯定する理由があってたまるか」と語ったハンジとは真逆の思想です。そして昔ベルトルトやアニも一度は任務を諦めようとしたことがありました。

しかしライナーは無理やり2人を納得させて任務続行させました。エレンがライナーに「お前と同じ」と言ったのは、このように自分の信じるもののために人を殺すという選択ができるからなのではないかと考察されています。

殺される覚悟があるという点

『進撃の巨人』の128話ではエレンが握手をして「お前と同じ」と言ったシーンの前に、ライナーは自分を殺してほしいと嘆いていました。そのことも含めてエレンは「お前と同じ」と言ったのではないかと考察されています。エレンは自由を求めて世界中の人々を殺そうとするのですが、それを誰かに止めてほしいと願っているように感じる読者もいるようです。

エレンは死にたいと思う程苦しい場面にいても、使命を果たすまでは死ねないという狭間で苦しんでいるのではないかといわれています。それはまるでライナーがこれまでしてきたことに後悔して死にたいと思いながらも、ファルコ達のために死ねないと苦悩している姿に似ています。そのため、2人とも殺される覚悟があるところが同じなのではないかと考察されています。

ライナーの今後の活躍はどうなる?

『進撃の巨人』の128話でエレンが握手をしながら「お前と同じ」と言った理由を知ったライナーは、アルミン達の変わりに自分が戦うと言いました。なんとか戦いが起こらないようにアルミンが作戦を立てましたが、フロックが怪しんだことで作戦は失敗し、ライナーとアニが巨人化して戦うことになります。その間に飛行艇を飛ばせるようにアズマビトに整備してもらうつもりでした。

しかし、整備士は早くても半日かかると言います。地鳴らしをしている巨人は驚異的なスピードで移動しており、すでにマーレ北東の年は壊滅していると推測されている状態です。半日で飛行艇を動かすことができても、それから始祖の巨人を探さなければなりません。巨人達は4日で全ての大陸まで到達するという状況なので、悠長に待っていられません。

そこでアズマビトが所有する格納庫で飛行艇を整備する作戦に切り替えます。ミカサは作戦変更をライナーとアニに伝えました。ライナーは身を挺してアズマビトとアニを守ります。雷槍によって殺されそうになりますが、ファルコやマガト、キースの活躍によってなんとか作戦成功させることができました。ライナーはその後もエレンを止めるために尽力するといわれています。

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エレンとライナーに関する感想や評価

エレンとライナーは何度も自分のために仲間を死なせてしまったという絶望を抱えてきました。2人とも後悔はするものの、そうさせた敵を恨み叩きのめしてきました。このようなところがとても似ており、そんな2人が好きだというファンもいました。

ライナーはずっと哀れな母親のために自分が英雄となり認められる存在になれるように振る舞ってきました。そうやって心の寂しさを埋めようとする一方で、これまでの罪や本来の自分とのギャップに悩んできました。握手のシーンでは、それを唯一理解できたのがエレンなのではないかと考察されている方もいました。

『進撃の巨人』では過去の別のキャラクターの言葉や行動が伏線となり、現在のストーリーに繋がっているシーンがたくさんあります。それはエレンとライナーにも当てはまります。エレンは昔悩んでいた時にライナーに背中を押されて前に進むことが出来ました。現在ではライナーがエレンの言葉を理解して前に進む決意をしました。そんな2人の関係が好きだというファンの方もいました。

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エレンとライナーの再会・和解シーンまとめ

エレンとライナーの再会シーンでは、2人が握手をした後にエレンが「お前と同じ」という意味深な言葉を残しました。ライナーはその後128話でエレンの言葉を理解し、身を挺して仲間を庇いながら戦うようになります。今後もライナーの活躍シーンには注目です。

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