2020年06月02日公開
2020年06月02日更新
【ワンピース】ベッジがかっこいいと話題!シロシロの実の能力・強さや名言も紹介
『ワンピース』に登場するキャラクター、カポネ・ベッジ。彼は『ワンピース』の主人公、モンキー・D・ルフィと同じ「最悪の世代」の1人です。ここでは、『ワンピース』ファンの間でかっこいいと話題のベッジについて紹介します。彼が持つ「シロシロの実」の能力や戦闘時の強さ、作中での名言や、アニメでの担当声優について見ていきます。ベッジのかっこいい魅力を知り、『ワンピース』の世界をより楽しみましょう。
目次
ベッジとは?
カポネ・ベッジは『ワンピース』に登場するキャラクター。新世界入りする億超えの海賊たち「超新星」に名を連ね、「最悪の世代」の1人となっています。ここでは、そんなベッジのかっこいい魅力を紹介。彼の悪魔の実の能力や強さ、担当声優、名言などを見ていきます。まずは『ワンピース』の概要と、ベッジの基本情報から押さえておきましょう。
ワンピースの作品情報
ワンピースの概要
『ワンピース』は、1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された日本の少年漫画。作者は熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎です。主人公の少年が海賊王を目指して仲間たちと冒険を繰り広げる海洋冒険ロマン作品となっています。
その壮大な世界観と魅力的なキャラクターたち、熱くなる強敵たちとの戦いと感動的なエピソードの数々が人気を博し、日本を代表する漫画作品となりました。2020年5月時点でも連載は続いており、また1999年に始まったアニメも絶賛放送中です。
ワンピースのあらすじ
海賊王ゴールド・ロジャーが遺した宝「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」。その宝を手に入れ海賊王になるべく、多くの者たちが大海原へと繰り出し、大海賊時代が幕を開けました。主人公のモンキー・D・ルフィも、海賊王を目指す1人。悪魔の実の1つ「ゴムゴムの実」を食べてゴム人間となった彼は海へと旅立ち、仲間たちを集めて数々の冒険を繰り広げていきます。
ベッジのプロフィール
カポネ・ベッジはファイアタンク海賊団頭目(ファーザー)。異名はカポネ・"ギャング"ベッジ。誕生日は1月17日で、年齢は40歳から42歳になりました。身長は166センチで、血液型はS型、出身地は西の海です。好物は肉団子とトマトで、嫌いな食べ物はトマトジュース。趣味は絵画鑑賞とボードゲームとなっています。
悪魔の実の1つ「シロシロの実」の能力者で、身体を要塞化できる城人間。新世界の航海中に四皇の1人、ビッグ・マムが女王として君臨する万国(トットランド)に紛れ込んでしまい、一時はビッグ・マム海賊団の傘下に入りました。
ベッジはビッグマム海賊団の一員
先述の通り、ベッジは一時ビッグ・マム海賊団に所属していました。万国にやってきたベッジは、ビッグ・マムとその配下たちの強さを考慮し、その場での抗争を回避。ビッグ・マムの傘下に入ることを選びます。その後、シフォンを妻に迎え、息子が誕生。また傘下に入って僅か1年程度で、ビッグ・マム海賊団の戦闘員「城(ルーク)」という称号を与えられるほど信用されるようになりました。
ベッジがかっこいいと話題!魅力を紹介
かっこいい魅力①残忍な性格
ベッジは残忍な性格の持ち主。彼がどれくらい残忍であるかを、元王下七武海の1人である海峡のジンベイが語っています。ベッジの故郷である西の海(ウエストブルー)では、凄まじい強さを誇る5人のマフィアが裏社会を牛耳っていました。それらは「西の五大ファミリー」と呼ばれているのですが、その5人のボスの1人がベッジでした。ベッジはかつて「鉄砲玉」として名を挙げ、かなりイカれた若者であったとのこと。
なんでも生物の頭を切って、もがく身体を見ることで喜びを得ていたそうです。また、彼の残忍さは敵との戦い方にも表れています。ベッジは常に裏社会のボスの首を狙っており、よく抗争を繰り広げていたようなのですが、抗争相手のボスの首だけを取ることを目的としていました。普通は抗争相手に勝ったら敵ファミリーを吸収して自分の組織を大きくしたり、敵の縄張りを自分のものにしたりするものです。
しかしベッジはそれらに興味を示しませんでした。抗争相手のボスの首と金品だけを奪い、それ以外は放置するのです。結果、何が起こるのかというと、頭を失って混乱した敵組織の内部抗争や覇権争いです。自分がただ敵組織を壊滅させるのではなく、残された敵組織の人間たちが勝手に殺し合いをする状況を作り出し、それを楽しむベッジ。残忍かつ悪趣味ですが、あまりに突き抜けていて逆に好感を抱くファンがいるようです。
かっこいい魅力②子煩悩で神経質?
非常に残忍で、人を思い遣る心など持ち合わせていないようにも思えるベッジ。しかし彼も人間です。自分の血を引く息子には、普段の残忍さが嘘のような甘い顔を見せます。そして息子のペッツはまだ赤ん坊でした。
そのためよく大泣きするのですが、その度にベッジはデレデレした表情で話しかけてあやしています。話しかける口調はとても優しく、しかも赤ちゃん言葉。ペッツに赤ちゃん言葉で話しかけるのが癖になっており、ルフィたちとビッグ・マム暗殺計画について話す大切な場面でもつい赤ちゃん言葉が口をついてしまうほどでした。
またベッジには、身だしなみを重視する神経質な一面があります。「服は人を作る」と言い、「身だしなみのなっていない奴とは話す気にならない」とまで言い切って、汚れた麦わらの一味に風呂と着替えを提供しました。身内に対する優しさと清潔さを好む神経質な性格が、残忍さとのギャップとなってファンの心を掴んでいるようです。
かっこいい魅力③白ひげを尊敬
敵や自分に歯向かう者には容赦しないものの、家族や仲間のことは大切にしているベッジ。その姿勢は、四皇の1人であった大海賊・白ひげの姿勢と重なるところがあります。それが理由なのかベッジは白ひげのことを尊敬している様子でした。マリンフォード頂上戦争時に白ひげが自身の仲間を売ったという情報が流れた際は、そんなことはありえないと一蹴しました。彼のこの態度には、白ひげへのリスペクトが滲み出ています。
ベッジのシロシロの実の能力・強さ
ベッジのシロシロの実の能力
ベッジは悪魔の実の1つ「シロシロの実」の能力者。シロシロの実の能力は、身体を要塞化し体内に人間や物を収納できるというものです。この能力の強さの秘密は、大量の部下や武器を体内に収めておけるため、敵との戦闘になったときに凄まじい火力で攻撃できるということ。また身体が要塞になるということで非常に頑丈であり、外敵からのダメージをほとんど通しません。
攻撃にも守備にも長けた、バランスの良い能力であると言えるでしょう。シロシロの実の能力を使った技は、足をキャタピラにして高速移動する「キャッスルタンク」や、全身を要塞にして移動しながら身を守ることができる「大頭目(ビッグ・ファーザー)」などがあります。
ベッジの強さや懸賞金額
故郷である西の海で名を挙げ、新世界では億超えのルーキーとして注目され、さらにはビッグ・マム海賊団で信用を得ることになったベッジ。これらのこととシロシロの実の能力から、ベッジの強さがかなりのものであることは容易に想像できるでしょう。彼の懸賞金は、最初の1億3800万ベリーから、3億ベリー、3億5000万ベリーと上がっており、海軍もベッジのことを危険視していることがわかります。
また、彼の強さの理由は戦闘能力の高さだけではありません。ベッジは非常に狡猾かつ慎重であり、綿密な作戦を立てて事に当たります。その賢さがあったからこそ、新世界という常識が通用しない海で生き残ることができているのでしょう。シロシロの実の能力と先を読んで作戦を立てられる頭脳、慎重さと大胆さのバランスなどが、ベッジの強さの理由の一端だと考えられます。
ベッジのかっこいい名言集
ベッジの名言①「その役はお前に…」
「その役はお前にやってもらうぞ"麦わらァ"!!」
ベッジの名言その1は、『ワンピース』86巻に収録されている第859話「四皇暗殺作戦」でのセリフ。サンジの家族であるヴィンスモーク家を助けるため、サンジとビッグ・マムの娘であるプリンの結婚式をぶち壊そうと考えた麦わらの一味。一方、ベッジも結婚式でビッグ・マムを暗殺することを企てていました。ビッグ・マムは化け物じみた強さを誇るため、暗殺はそう簡単にはいきません。
しかしベッジは、ビッグ・マムが大切にしている写真を割ってショックを与えれば隙を作ることができ、かつ攻撃も効くはずだと言います。ベッジは写真を割るという重要な役を、ルフィに任せることにしました。上手く写真が割れたとしても、ビッグ・マムがショックを受け発作を起こすまで3秒ほどかかります。ビッグ・マム海賊団に囲まれて3秒間生きていられたら、それはほぼ奇跡。ベッジの強かさが表れたセリフでした。
ベッジの名言②「わかった…」
「わかった…ならいい」
ベッジの名言その2は、『ワンピース』86巻に収録されている第860話「10:00開宴」でのセリフ。サンジとプリンの結婚式を兼ねたお茶会が開始されるにあたり、会場には多くのゲストが詰めかけていました。ベッジはビッグ・マム傘下の海賊として会場の警備を任されており、会場の入り口でゲストのチェックを行います。
そこに現れたのが、かつて家族の不幸を理由にビッグ・マムからの招待を断ったところ、とんでもないものが送られてきたという臓器売買業者の男。その男を、ビッグ・マムの次男であるカタクリが殺しました。突然ゲストを殺したカタクリにベッジは驚きますが、そんなベッジにカタクリは、男の元に送られてきたのは入院中の父親の首であったこと。
男は今日、ビッグ・マムに復讐しに来たことを告げ、さらにそのまま放っておけばベッジの部下が2人撃たれていたと言います。見聞色の覇気を極めたカタクリは、少し先の未来を見ることができるのです。カタクリはまた未来を見て、ベッジは「わかった…ならいい」と言うと告げます。ベッジはその通りの言葉を口にしました。
ベッジの名言③「安心しろこれがある…」
「安心しろこれがある。『インヴィジブル・シンフォニアシステム』!」
ベッジの名言その3は、『ワンピース』86巻に収録されている第859話「四皇暗殺作戦」でのセリフ。ビッグ・マムが大切にしている写真を割れば、ビッグ・マムは発狂し隙ができます。しかし問題となるのが、ビッグ・マムが発狂した際に発する大音量の奇声。
その奇声が発せられると、周囲の人間は耳を塞いで自分の鼓膜を守るのが精一杯です。しかしビッグ・マムが奇声を発して、ルフィやベッジたちが動けないのでは意味がありません。しかしベッジは、ちゃんと対策を考えていました。それが「インヴィンジブル・シンフォニアシステム」。耳栓です。ベッジの用意周到さがわかるセリフでした。
ベッジの名言④「お前もゴミだろ…」
「お前もゴミだろ…—さっさと鏡をその辺に隠せ」
ベッジの名言その4は、『ワンピース』86巻に収録されている第861話「演技派」でのセリフ。もしビッグ・マムの暗殺に成功したとしても、失敗したとしても、周囲は敵だらけ。そのため重要なのが逃走経路を確保しておくことです。ルフィとベッジたちは、鏡の中を自由に行き来することができるビッグ・マムの娘・ブリュレを捕らえており、彼女の力を利用して鏡で脱出する計画を立てていました。
ビッグ・マムの奇声が始まったら、マッドサイエンティストのシーザー・クラウンが鏡を持って会場に飛び込み、ルフィやベッジたちの脱出口となる手筈となっています。シーザーは茶会の入り口の前に立ち「せいぜい楽しんでろ世界のゴミ共」と、茶会の参加者たちを蔑む発言をしました。その発言に対してベッジが言ったのがこのセリフ。ベッジの目から見ても、シーザーはろくでもない人間だったようです。
ベッジの名言⑤「あの野郎!…」
「あの野郎!!…なんて演技力だ…!!!」
ベッジの名言その5は、『ワンピース』86巻に収録されている第861話「演技派」でのセリフ。茶会で行われる予定の、サンジとプリンの結婚式。しかしビッグ・マム海賊団は、誓いのキスの際にプリンがサンジに発砲するのを合図に、ヴィンスモーク家を皆殺しにする計画を立てていました。サンジはその計画を知らないフリをして結婚式に出てプリンの攻撃を躱し、ルフィたちはそれを合図に茶会に乱入することにします。
サンジはプリンが良い子の皮を被ったなかなかの悪女であることに気がついているのですが、プリンと共にタキシードを着て茶会会場に現れたサンジは、幸せの絶頂のような満面の笑顔。これは本性を知りながらも女好きゆえにどうしても顔が緩んでしまってるだけなのですが、ベッジは演技だと思ったようで、その演技力の高さに驚愕していました。
ベッジの名言⑥「バカかそもそも攪乱作戦で…」
「バカか 撹乱作戦で返事なんざするか!!そもそも正面から来るわけねェだろう」
ベッジの名言その6は、『ワンピース』86巻に収録されている第863話「義侠派」でのセリフ。ビッグ・マムが大切にしている写真を割るため、茶会に乱入するルフィ。結婚式のために用意された巨大なウェディングケーキの中から突如現れた無数のルフィに、会場は混乱します。ルフィはブリュレの力で動物たちを自分の姿にしてもらい、その動物たちとともに会場に乱入したのです。
ビッグ・マムはどれが本物のルフィなのかわかりません。「どれが麦わらのルフィだ」と思わず怒鳴るビッグ・マムに、ベッジはこのセリフを心で言いながら嗤いました。どれが本物かわからないようにして撹乱させるのが狙いなのに、返事をする人間はいないでしょう。
しかしルフィはただ面白いと思ったからこの乱入方法を考えついただけで、撹乱しようという意図は端からありませんでした。そのため真正面から突っ込んだうえに馬鹿正直に返事をしてしまい、ベッジを驚愕させることになります。
ベッジの名言⑦「未来を変える権利は…」
「未来を変える権利は皆 平等にあるんだよ!!!」
ベッジの名言その7は、『ワンピース』86巻に収録されている第864話「ヴィンスモーク家皆殺し計画」でのセリフ。ビッグ・マムの大切にしている写真を割ることに成功したルフィ、ベッジら連合軍。青ざめた表情でこちらへ向かってくるカタクリを見て、ベッジは作戦の成功を確信します。
カタクリが青ざめているということは、大事になった未来が見えたということだからです。ベッジは「麦わらを射殺しろ」というカタクリの言葉を拒否し、銃を構えながらこのセリフを口にしました。ベッジにはカタクリのように未来を見る力はありません。しかし見えなくても、未来をイメージして自分の望むようにそれを変える権利は万人にあります。ベッジのかっこいい決めゼリフでした。
ベッジの名言⑧「あばよ…」
「あばよビッグ・マム!!!」
ベッジの名言その8は、『ワンピース』86巻に収録されている第865話「ねえマザー」でのセリフ。ベッジの作戦通りマザーは発狂し、弱ってその場に膝をつきました。ビッグ・マムに攻撃を仕掛ける絶好の機会です。ベッジは5秒以内にビッグ・マムを殺害するべく、このセリフを言いながら部下たちと共に武器を構えました。
ベッジがビッグ・マムに向けた武器は、シーザーに作らせた特別なもの。猛毒ガス弾「KXランチャー」と言い、これは1本につき有機リン系の毒ガスを体内に直接5グラムも打ち込めるという危険な平気です。今まさにKXランチャーを打ち込もうとしているベッジの顔には、自分の作戦が完璧であることを疑っていない自信に満ちていました。
ベッジの名言⑨「馴れ合うな!…」
「馴れ合うな!!ここからが脱出本番だ!!」
ベッジの名言その9は、『ワンピース』87巻に収録されている第872話「とろふわ」でのセリフ。命からがらビッグ・マムの元から逃げ出したルフィとベッジたち。彼らの共闘は茶会に乱入してビッグ・マム海賊団の企みを砕き、ビッグ・マムを暗殺するまででした。ビッグ・マムの暗殺には失敗しましたが、ビッグ・マム海賊団のヴィンスモーク家殺害計画は阻止することができ、サンジの奪還にも成功。
あとは各自で万国から逃げるだけです。ベッジはすぐに家族と部下たちだけを連れて、麦わらの一味から離れていきました。ベッジの体内にいた妻のシフォンと部下は、別れの挨拶もさせてくれない彼に驚愕しますが、ベッジは「馴れ合うな」とそれを一蹴します。
まだ完全にビッグ・マムから逃げ切ったわけではなく、脱出はここからが本番。馴れ合って時間を無駄にすれば、それだけ家族や部下を危険に晒すことになります。ベッジの判断力が光るセリフでした。
ベッジの名言⑩「目に焼き付けろペッツ…」
「目に焼き付けろペッツ これがパパの生き様でちゅよ!!!」
ベッジの名言その10は、『ワンピース』88巻に収録されている第886話「生き様でちゅよ」でのセリフ。楽しみにしていたウェディングケーキが食べられず、食いわずらいを起こして暴走し始めたビッグ・マム。それを止めるためには、ウェディングケーキを用意してビッグ・マムに食べさせ、彼女を満足させる以外にありません。
そのためにシフォンケーキのエキスパートであるシフォンは、サンジ、プリンとともにウェディングケーキを作ることになりました。無事にスポンジケーキは完成し、あとは海上で完成させてビッグ・マムを止め、サンジとシフォンは逃げるのみ。しかしビッグ・マムの息子の1人であるオーブンが、反逆者となったシフォンを捕らえてしまいます。オーブンはシフォンを人質にベッジたちに降伏を求めました。
シフォンはベッジに自分を置いて逃げるよう言いますが、ベッジは逃げませんでした。ペッツを抱いたまま銃を構え、シフォンを捕まえているオーブンに銃弾を喰らわせたのです。どんなに危険だとわかっていても、最愛の妻を見捨てることはしない。ベッジは我が子に見せても恥ずかしくない選択をしたのでした。ペッツに語りかけたため赤ちゃん言葉になっていますが、そのかっこよさが揺らぐことはありません。
ベッジの名言⑪「ケガはねェか妻よ!…」
「ケガはねェか妻よ!!」
ベッジの名言その11は、『ワンピース』88巻に収録されている第887話「どこかで誰かが君の幸せを願ってる」でのセリフ。シフォンを助けるため、水陸両用の海賊船を使って港から陸に乗り込んで行ったベッジ。ベッジの覚悟とサンジの活躍のおかげで、スポンジケーキとシフォンは無事にベッジの船に引き渡されます。
ベッジは戻ってきた妻と抱き合い、その無事を喜びました。ベッジが心からシフォンのことを大切に想っていることがわかる名セリフです。残忍なベッジが人気を得るようになったのは、妻と子を愛する気持ちの強さがファンの心を動かしたからでしょう。
ベッジの名言⑫「麦わらの野郎共…」
「麦わらの野郎共!これだけやって死にやがったら許さねェぞ!」
ベッジの名言その12は、『ワンピース』89巻に収録されている第899話「最後の砦」でのセリフ。スリラーバークでシフォンの双子の妹・ローラを救った麦わらの一味。その恩返しのため、シフォンは麦わらの一味をなんとか万国から逃がそうとしていました。だからこそ、ビッグ・マムの食いわずらいを止めるためのケーキ作りにも手を貸したのです。ケーキは無事に完成し、あとはビッグ・マムに食べさせるだけ。
ベッジは麦わらの一味への義理は十分果たしたと判断し、シフォンを連れて万国からの脱出を試みます。麦わらの一味に協力することが妻の望みだったため、その通りにしたベッジ。その過程でファイアタンク海賊団の海賊船「ノストラ・カステロ号」も失ってしまいました。麦わらの一味が死んだら、これまでの苦労が全て水の泡になります。ベッジの切実な叫びでした。
ベッジの名言⑬「死なせるわけにゃ…」
「死なせるわけにゃいかねェんだよ!!!」
ベッジの名言その13は、『ワンピース』87巻に収録されている第870話「決別」でのセリフ。ビッグ・マムの暗殺に失敗した一同は、ひとまずベッジの体内に隠れました。ベッジはシロシロの実の技「大頭目」で自身を巨大な要塞にし、ビッグ・マムの攻撃から中の者たちを守ります。しかし規格外の強さを誇るビッグ・マムの攻撃は、要塞状態のベッジにも容赦ないダメージを与えていました。
ベッジとしては、麦わらの一味やシーザーがどうなっても構いません。ビッグ・マム暗殺という自分の目的は達成できず、ルフィたちのヴィンスモーク家を救ってサンジを取り戻すという目的だけが達成されているため、ヤケになって道連れにしてもいいところ。
しかし自分の身体の中にはルフィたちだけでなく、家族と部下たちがいるのです。だからこそベッジは、どんなにビッグ・マムに傷つけられても、ルフィたちを放り出して要塞化を解くことはしませんでした。
ベッジの名言⑭「見ろシーザー!…」
「見ろ!シーザー!最高だ!暗殺なんかするまでもねェ!これで、四皇"ビッグ・マム"海賊団は全滅だァ!」
ベッジの名言その14は、『ワンピース』87巻に収録されている第872話「とろふわ」でのセリフ。ビッグ・マムの暗殺に失敗し、敵に囲まれて絶体絶命の連合軍。そのとき、突如巨大な爆発が起き、茶会の海上であったホールケーキ城が崩落します。ビッグ・マム海賊団は、急に足場が崩れたことで大混乱。その混乱の最中、ベッジは空を飛べるシーザーに抱えられて逃げ出しました。
ベッジはホールケーキ城から転がり落ちていくビッグ・マムとその子供たちを見て、このセリフを発します。何故爆発が起こったのかベッジはわかっていませんでしたが、ビッグ・マムの暗殺に失敗したベッジにとって、この爆発はありがたいことでした。ビッグ・マムどころか、ビッグ・マム海賊団が窮地に陥ったのです。ベッジの歓喜が伝わるセリフです。
ベッジの名言⑮「礼など言うな!…」
「礼など言うな!!いい事でもしたみてェで気分が悪い」
ベッジの名言その15は、『ワンピース』87巻に収録されている第872話「とろふわ」でのセリフ。ホールケーキ城崩落の混乱にまぎれて逃げ出したベッジたち。麦わらの一味は、ベッジの体内にいたため無事でした。ビッグ・マムから距離を取り、ベッジの体内から出たナミは、ベッジのおかげで助かったと礼を言います。
それに対し、ベッジはこの言葉を返しました。ベッジは自分が海賊、悪党であることに誇りを持っています。そのため礼を言われるということが、善人になってしまうようで嫌だったのでしょう。ベッジらしい名セリフでした。
ベッジの声優
龍田直樹のプロフィール
アニメ『ワンピース』でカポネ・ベッジの声を担当したのは、声優・ナレーターの龍田直樹です。声優の龍田直樹は1950年9月8日生まれ、和歌山県出身。所属事務所は青二プロダクションです。明治大学卒業後、東京俳優生活協同組合に所属し、その後アーツビジョンに所属して、やがて青二プロダクション所属となりました。声優活動は1976年から開始しており、声優としてのデビュー作は『ドン・チャック物語』です。
龍田直樹の主な出演作品
声優・龍田直樹の主な出演作品その1は『オバケのQ太郎』(木佐キザオ)です。声優・龍田直樹が演じた木佐キザオは、Q太郎の友達である大原正太のクラスメイト。裕福な過程の子供で、名前の通り気障なことが特徴です。
声優・龍田直樹の主な出演作品その2は『ハイスクール!奇面組』(大間仁)です。声優・龍田直樹が演じた大間仁は、奇面組のメンバーの1人。いつもニコニコした顔と福耳が特徴的です。
声優・龍田直樹の主な出演作品その3は『ドラゴンボール』(ウーロン)です。声優・龍田直樹が演じたウーロンは、様々なものに変身できる助平な子豚。物語の中でブルマの仲間になりました。
ベッジとビッグ・マムの関係
関係①シャーロット・シフォンと結婚し子供もいる?
ビッグ・マムは同盟相手や傘下の海賊との繋がりをより強固にするため、自身の子供たちを手を組む相手と結婚させることが多々あります。ベッジもビッグ・マムの娘であるシャーロット・シフォンと結婚し、ビッグ・マムと縁戚関係になりました。恐らくいつも通りの政略結婚だと考えられていますが、ベッジとシフォンの夫婦仲は非常に良好。2人の間には、ペッツという息子が生まれています。
関係②暗殺を企てていた?
ビッグ・マム海賊団の傘下に入っていたベッジでしたが、彼は心からビッグ・マムに忠誠を誓っていたわけではありません。ベッジは最初から虎視眈々とビッグ・マムの首を狙っていたのです。ベッジは万国にやってきたルフィたちと一時同盟を組み、以前から企てていたビッグ・マム暗殺計画を決行。暗殺はできませんでしたが万国からの逃走には成功し、ビッグ・マム海賊団の傘下を抜けてまた以前のファイアタンク海賊団に戻りました。
ベッジはかっこいい?感想や評価を紹介
ベッジは初登場時ここまで活躍するとは思ってなかったけど、特に仲間や家族思いなところが良かった。その仲間想いの部分は頂上戦争時の白ひげに対する台詞でも示されていて、ベッジ自身も同じ価値観だからこその台詞であり、ちゃんと一貫性があることがわかる。#ワンピース#考察 pic.twitter.com/WRg9bdBWT4
— ボクオオクボ (@80ku00ku80) May 18, 2020
ベッジの仲間や家族への想いの強さを評価するコメントです。ベッジが尊敬している海賊は白ひげですが、それは白ひげとベッジの価値観に共通する部分があるからでしょう。登場初期の頃から考え方と行動にブレのないベッジに感心したファンは少なくありません。
ギャング=ベッジの声優さん、淡々としててファーザーの風格にぴったりですね。シフォンはローラと同じ声優さんかな?
— レイコ (@LandForme) March 18, 2018
ベッジを担当した声優・龍田直樹のセリフの言い方が、ベッジにぴったりだというコメント。淡々とした喋り方は、ベッジというキャラをよく表現しており、より魅力的なものにしていました。ベッジの人気が徐々に上がっていったのは、声優の力によるところも大きいでしょう。
ベッジも素敵だった〜。最初は信用ならない人物に描かれてたけど、とんでもなかったね😄。ファミリー愛の強さ、最高😊シフォンさんが、ベッジは約束を守る!と言っていたけど、命の危険があったとしても一度約束を交わせばそれをとことん貫く。シフォンさんはそういうところに惚れたんだなぁ。
— まる丸@ONE PIECE本誌感想垢 (@B9J2dC2ErcZfsfe) March 5, 2018
ホールケーキアイランド編が進行するにつれて、ベッジの評価はぐんぐん上がっていきました。ファミリー愛の強さが描かれたことが、人気になった理由の1つ。残忍さはあれど、懐に入れた者への愛情は強く深い。そんなベッジだから、シフォンも部下たちもついていくのでしょう。
アニワンのキャスティングで、このキャラなんでこんなに豪華な声優使ってるんだ?と思うくらい存在の薄いキャラは、原作で後に重要な役目をするキャラという伏線なのではないか。ベッジが龍田直樹さんであったように。スムージーの勝生真沙子さんとアマンドの水田わさびさんは怪しい。
— 宇田川タバサ (@kaworuakira) June 10, 2018
豪華声優が多く出演しているアニメ『ワンピース』。中には、存在感の薄いキャラに有名な声優が当てられており、ファンが驚愕することも。しかし有名声優が声を担当しているキャラは、初登場時は地味でも、後に大きな活躍を見せることがままあるようです。
あとベッジはシフォンを妻らしく扱ってるのと同時にファミリーのいち戦力と考えてそうな扱いしてるのがまた好感だな~~
— 一片⚖️ (@all_stg) December 3, 2017
相手の能力を認めて対等に扱う懐の深さと守られる側に甘んじない強さってカップルやコンビの必須条件だと思ってるとこあるので
ベッジにとって、シフォンは守るべき妻です。しかしそれと同時に1人の人間として彼女の能力を認め、時にはシフォンを信じて彼女の決断を後押しするのがベッジ。ベッジとシフォンは、互いを対等な人間として認め、尊重し合う理想の夫婦でした。
ベッジのシロシロの実の能力いいよ…好きよ…興奮する
— のま (@op10103) May 2, 2020
ベッジのシロシロの実の能力を絶賛するコメントです。身体を要塞にし、中に人間や大量の武器を収納できるというこの能力は、多くのファンの心を掴んだようでした。ホールケーキアイランド編では度々活躍する、重要な能力です。
ベッジの声優さん、5、6年前?に役回って来たとき、こんな演技させられることになると思ってなかったやろなw #アニワン
— 狭須があこ (@okiwotashikani) November 4, 2018
当初のベッジはただただ冷酷で渋いキャラクターでした。担当声優の龍田直樹は、数年後にベッジに子供ができてその子供をあやす演技をすることになるとは思っていなかったでしょう。
僕の思うONE PIECEのいいところって、「カッコいい奴が強い」じゃなく「強い奴がカッコいい」ってところだと思うんですよ。
— 小川秀和@「GO!SHOW!BLACKS」好評配信中! (@hdkzogw56) August 14, 2019
そしてその強さは何も戦闘力じゃなくてもいい。精神力でも信念でも志でもいい。それがあればカッコいい。
ベッジやセニョール・ピンクがカッコいいのはそこじゃないかなって。
ベッジはシロシロの実の能力を使うことができ、それはもちろん彼の強さの1つです。しかしベッジの強さの本質は戦闘力ではなく、信念の強さ。それが正しいかはさておき、暗殺にしても家族を救うにしても、決めたことは命を懸けてやり遂げようとする意志にあります。
ベッジのかっこいい魅力まとめ
物語が進むにつれてかっこいいと話題となった、カポネ・ベッジのシロシロの実の能力・強さや名言、担当声優などを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?ベッジは残忍な海賊ですが、その一方で強い信念と家族や仲間想いな一面を持つ魅力的なキャラクターでした。
今後もベッジが『ワンピース』の物語で活躍する可能性は大いにあります。ベッジが大活躍するホールケーキアイランド編はもちろん、『ワンピース』の今後の展開にも注目しておきましょう。