【ワンピース】 ビッグマムが入手した魚人島の玉手箱とは？中身は爆弾？

『ワンピース』とは、週刊少年ジャンプで連載されている漫画です。現在では漫画以外にも、アニメ・映画・ゲームなど様々なコンテンツで楽しまれている人気作品です。『ワンピース』は細かい章に分かれて長期連載されています。『ワンピース』の玉手箱が登場する魚人島編とホールケーキアイランド編は、2年後の新世界に入ってから描かれたストーリーです。

『ワンピース』の主人公・ルフィは幼少期に赤髪海賊団のシャンクスと出会ったことで海賊に憧れます。最初は赤髪海賊団に入れてもらおうとしていましたが、海王類に襲われた時に自分の非力さを知り、力をつけてから自分で海賊団を作ることを決意しました。こうしてルフィは17歳で海賊として冒険に出ます。『ワンピース』でルフィが最初に出会った男の子は、コビーという海軍を目指す気弱な少年でした。

『ワンピース』に登場する玉手箱とは、魚人島の国宝です。玉手箱自体が国宝ではなく、玉手箱に入っていた丸薬が国宝といわれていました。『ワンピース』の本編から10年前に玉手箱の中身は何者かによって盗まれています。それを盗んだ人物が、『ワンピース』の魚人島編で内乱を起こしたホーディでした。ホーディはルフィと戦うためにエネルギーステロイドという薬を服用して身体を強化していました。

『ワンピース』の魚人島編では、エネルギーステロイドを大量に服用したホーディは体や毛が白くなっていき、やがて老化現象が始まりました。ホーディはその薬を大量摂取しすぎたせいか、一人で立つことも困難になってしまいます。『ワンピース』の玉手箱に入っていた丸薬とは、このように大きな力を与える代わりに老けさせてしまう危険な薬だったので、魚人島では玉手箱に封印していたのです。

ちなみに『ワンピース』では以前もこの玉手箱の中身の薬に近い作用を持つ「豪水」というものが登場しました。豪水を飲んだのは、『ワンピース』のアラバスタ編で登場した王国の護衛団ツメゲリ部隊です。『ワンピース』のストーリー内では詳しくは描かれていませんでしたが、この「豪水」もまた力を得る代わりに命を削るといわれています。

このように似たような作用を持っているため、豪水と玉手箱の中身の丸薬は『ワンピース』の伏線となっているのではないかと考えられています。

ビッグマムがなぜ玉手箱を入手したのかは、『ワンピース』の魚人島編の終盤で描かれました。魚人島では宴会が開かれていましたが、その隙にカリブーがしらほしを誘拐してこれまで集めた財宝を盗んで自分の手柄にしようとしていました。しらほしは助けることができましたが、財宝は盗られたままです。しらほしは財宝を取り戻せば、全て麦わらの一味に譲ると言います。

そこでルフィ・ゾロ・サンジの3人は逃げたカリブーを追いかけます。『ワンピース』の651話では、ルフィ達はカリブーから財宝を取り戻して竜宮城に向かっていました。その道中に「おかし工場」でなにやら揉めている現場に出くわします。「おかし工場」にはビッグマム海賊団の戦闘員・ペコムズが来ていました。ペコムズはビッグマムに納めるお菓子10トンを受け取りに来ていました。

しかし、ホーディによる内乱で「おかし工場」は納品分のお菓子を準備することができていませんでした。魚人島はお菓子を納品する代わりに、ビッグマムの名前を借りていたのです。納品できないのであれば落とし前をつけろとペコムズは迫ります。そこにルフィ達がやってきます。魚人島の住民は宴は終わったのかとルフィに聞くと、ルフィは魚人島のお菓子が最高だったと言いました。

魚人島でお菓子の準備が出来なかったのは、ルフィ達の宴会に出されたのも理由の一つだったのです。ペコムズはなぜ麦わらのルフィがお菓子を食べたのか問い詰めますが、それをタマゴ男爵が止めました。タマゴ男爵は4日後のお茶会で、ビッグマムが魚人島のお菓子を楽しみにしていると言いました。しかしお菓子が用意出来なければ国一つが壊滅させられるのです。

タマゴ男爵は平和的な解決を望んでおり、明日の朝まで待つと言いました。しかし「おかし工場」は機械が壊れており、準備することができないと左大臣は言いました。そこに魚人島のお菓子が用意できないと聞きつけたビッグマムから電伝虫がかかってきます。ペコムズとタマゴ男爵が出るのをためらっていると、ルフィが電話に出て「10トン全部食った!!!」と言いました。

しかしビッグマムはルフィが魚人族を庇っているとすぐに見抜きます。ルフィは納品するためのお菓子とは知らなかったといい、代わりに財宝をやると言いました。ビッグマムはそれでもお菓子を求めましたが、財宝に目がくらんだのはタマゴ男爵でした。

実はキッド海賊団によって船が2隻沈められており、まとまった金が必要だったのです、そこでタマゴ男爵はルフィの代わりにビッグマムと交渉をします。ビッグマムはそれでも満足はしませんでしたが、標的を魚人島からルフィに変えました。そして財宝を全てタマゴ男爵に上げました。その財宝の中に玉手箱が入っていたのです。

『ワンピース』に登場した玉手箱の中身は、10年前までは伝説の丸薬が入っていました。その丸薬はホーディが盗んだので、中身は空のはずでした。しかし右大臣によって玉手箱の中に爆弾が仕掛けられていたことが、『ワンピース』の652話で判明します。『ワンピース』の652話では、右大臣がルフィ達に渡す財宝の中にある玉手箱だけは返却してほしいとネプチューン王に掛け合っていました。

右大臣は宝物庫を守る役割をしており、財宝泥棒を痛い目に遭わせてやろうと考えて玉手箱の中に爆弾を仕込んだといいました。ネプチューン王はとにかくルフィ達が財宝を取り戻してから話をしようと言いましたが、『ワンピース』の652話でルフィは帰って早々に財宝は全てビッグマムに渡したと言いました。これを聞いたネプチューン王と右大臣は、その中に爆弾が入っていたことは内緒にしてしまいます。

『ワンピース』の魚人島編で、ビッグマムはお菓子が手に入らないことに怒っていました。しかし魚人島に伝わる伝説の宝箱の玉手箱が入っていると知るとご機嫌になります。もちろんビッグマムは中に爆弾が入っていることは知りません。

『ワンピース』のホールケーキアイランド編では、ビッグマムがこの宝箱をプリンとサンジの結婚式で皆の前で開けると言い出しました。ルフィでさえも爆弾が入っているとは知らないので、誰も止める者はいませんでした。

『ワンピース』のホールケーキアイランド編では、ルフィがベッジとシーザーが同盟を組んでビッグマム暗殺計画を立てていました。一方で世界政府直下のサイファーポールもまた玉手箱を狙っていました。しかしビッグマムの暗殺は失敗してしまいます。これによりビッグマムがジェルマ66の殲滅とサンジの暗殺を企てていたことも露見してしまいます。

『ワンピース』の871話では、ビッグマム海賊団の戦闘が始まります。ビッグマムの縄張りの中にいるルフィ達は圧倒的に不利な状況です。『ワンピース』ではそんな乱闘の中、玉手箱を狙う者たちも争いを始めていました。しかし玉手箱を落としてしまい、ついに玉手箱が爆発してしまいました。この爆発の衝撃によってホールケーキ城が倒れてしまいます。

『ワンピース』の871話ではビッグマムが暴れ、周りをビッグマム海賊団の戦闘員達に囲まれた状態でルフィ達は逃げ場もなくピンチでした。しかし玉手箱の爆発によってこの後ルフィ達は救われることになります。『ワンピース』の872話では、崩れるホールケーキ城の上をビッグマムが転がり落ちていきました。ビッグマムの子供達も自分の身や万国の住民を守るので精一杯でした。

その隙にジェルマ66やルフィ達は逃げることができたのです。玉手箱の爆弾が爆発していなかったら、ルフィやベッジ率いる海賊団だけでなく、ジェルマ66も全滅していたかもしれません。ルフィ達は一時的に難を逃れる事ができますが、『ワンピース』の872話の最後に再び問題が発生します。『ワンピース』872話で目的を果たした麦わらの一味はあとは万国を脱出するだけでした。

しかし、ビッグマムが楽しみにしていたウエディングケーキが玉手箱の爆発によって崩れてしまったのです。これによってビッグマムは食いわずらいになり、さらに脱出が困難な状態になりました。

ビッグマムは魚人島から入手した玉手箱をとても大切にしていました。『ワンピース』のホールケーキアイランド編では、ルフィ達がトットランドに侵入したという報告を聞くと玉手箱を狙っているのではないかと激怒しているほどです。ルフィはもちろん玉手箱には興味がなく、本当の目的はポーネグリフでした。

もしルフィの目的がポーネグリフだと知ったら、ビッグマムは玉手箱以上に怒るのかと気になっている読者もいるようです。この後の『ワンピース』では、ポーネグリフがどれだけ大切なのかビッグマムが語っているシーンがありました。そして以前ロジャーに写しを奪われたことを激怒しているシーンもあります。本来の目的を知れば、ビッグマムは玉手箱以上に怒ったかもしれません。

『ワンピース』の魚人島編では、タマゴ男爵とペコムズが納めるお菓子の変わりに玉手箱を受け取りました。その中身がまさか爆弾だったとは誰も思っていませんでした。『ワンピース』の登場人物の中で、中身を知っていたのは右大臣とネプチューン王だけで、このことは麦わらの一味にも内緒にされました。

しかし『ワンピース』のホールケーキアイランド編では、ビッグマムがその玉手箱をプリンとサンジの挙式の後に皆の前で開けると言います。そんなお祝いの席でもし玉手箱が爆発でもするとなると、財宝ごと玉手箱を渡したルフィに怒りの矛先が向く可能性が高いと多くの人が考えていました。『ワンピース』のこの先の展開が不安だとハラハラしながら読んでいた方も多いようです。

『ワンピース』ではホーディ達が10年前に玉手箱の中身を盗み、それによって力を使っていたことが判明します。そして『ワンピース』の650話では変わり果てた姿のホーディ達が描かれました。一旦『ワンピース』では丸薬についての話は完結していますが、今後のストーリーでこの丸薬が使われる日がくるといわれています。

どういうことかというと、『ワンピース』の考察では丸薬をモモの助に適量飲ませることで、成長を促すことが出来るのではないかと考えられています。モモの助は20年前からやってきた過去の人物で、もし時を越えていなかったら28歳の青年になっていたはずでした。『ワンピース』では今後モモの助が活躍するためにも玉手箱の丸薬が重要になってくると考えられています。

『ワンピース』の読者の中には、どのような経緯で丸薬が玉手箱に入れられたのか気になっている方もいました。『ワンピース』ではしらほしの正体については明らかになりましたが、丸薬についてはそれほど詳しく語られていません。『ワンピース』の考察では、丸薬を開発できるほどの薬剤師かシーザーのような科学者がいたのではないかといわれています。

『ワンピース』に登場した玉手箱は、ビッグマムだけでなくサイファーポールも狙うほど価値のあるものでした。しかし中身は『ワンピース』の本編から10年前にホーディによって盗まれており、代わりに爆弾が仕掛けられていました。伝説の丸薬は、一時的に体を強化させる作用を持つ代わりに命を削る副作用を持っている恐ろしいものでもあります。

『ワンピース』ではビッグマムやサイファーポールは玉手箱の中身を知らない様子だったので、それだけ守り続けられてきたものだという事がわかります。『ワンピース』の考察では、この伝説の丸薬をモモの助に使用するのではないかとも考えられています。『ワンピース』の今後のストーリーにも登場するかもしれません。