【ワンピース】ビッグ・マムの懸賞金額は43憶？ソルソルの実の能力と強さは？

ビッグ・マムについて紹介する前にビッグ・マムが活躍するワンピースについても簡単に説明していきます。

ワンピースは1997年から集英社の発行する週刊少年ジャンプにて尾田栄一郎先生が連載している海賊を題材とした漫画です。少年漫画らしい王道なストーリー展開の中に張り巡らされた伏線と緻密に練られた世界観が様々な考察を呼び高い人気を誇り、日本国内の様々な出版記録を保持・更新中の漫画です。海外でも人気が高く、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録に認定されています。

メディアミックス展開も盛んで、1999年に放送開始したアニメは2020年4月現在も放送中でその他にも映画、小説、スーパー歌舞伎、実写ドラマなどに展開しそれぞれのメディアでも高い評価を受けています。またワンピース単独でのイベントやコラボ企画も多く、数多くのイベントでワンピースの姿を見る事ができる日本を代表するコミックシリーズの1つになっています。

海賊王を夢見る少年ルフィは仲間を増やしながら東の海（イーストブルー）、偉大なる航路（グランドライン）と冒険を進め、偉大なる航路後半の海、通称新世界へと足を踏み入れます。パンクハザードにてトラファルガー・ローと四皇のカイドウを倒す為の海賊同盟を結成し、パンクハザード、ドレスローザとそれぞれでその為の作戦を実行し、ゾウに向かう事になります。

ドレスローザにてサンジを始めとした麦わらの一味の一部のメンバーは先にゾウにむかっていました。ゾウでは一味の仲間達が出迎えますが、そこにサンジの姿はありませんでした。なんとサンジはジェルマ66の三男ヴィンスモーク・サンジとしてビッグ・マムの娘プリンと政略結婚させられる為にビッグ・マム海賊団に実質誘拐されてしまったのです。ルフィはサンジ奪還の為、ビッグ・マム海賊団のナワバリに足を踏み入れる事になります。

ビッグ・マムはビッグ・マム海賊団の船長にして、新世界に皇帝のように君臨する4人の海賊、四皇の一角に名を連ねる女海賊です。同時にそのナワバリ、トットランドの女王でもあります。本名はシャーロット・リンリンで、通称であるビッグ・マムは、その海賊団の幹部の構成員が主にビッグ・マムの子供達で構成されている事にあります。豪快かつ男勝りな性格を持ち、本人なりには愛情深いですが子供達からも恐れられています。

海賊であるにも関わらず財宝よりもお菓子が好きでお菓子の為なら戦争も辞さない程でナワバリには島の安全を保証する変わりにお菓子を収めさせています。また無類の珍獣コレクターでもあり、トットランドを種族の垣根を超えた島にする事も目標の1つとしています。巨人族ではなく普通の人間であるにも関わらず巨人族にも劣らない巨体が特徴的です。

初登場からホールケーキアイランド編まで懸賞金が不明なキャラクターの1人だったビッグ・マムですが、ワノ国編第2幕終了後、世界会議（レヴェリー）で決まった様々な事実や事件などと共にビッグ・マムとカイドウの同盟が海軍にも伝わった事でビッグ・マムを含む現四皇、加えて故人のロジャーや白ひげの懸賞金も明らかになりました。ビッグ・マムの懸賞金は43億8800万ベリーという高額でした。

この懸賞金額は現役四皇ではカイドウに次ぐ2番目の高さで判明している歴代懸賞金の中でも4番目に高い額になっています。先に判明していた黒ひげの懸賞金から様々な予想がされていましたが、海賊としての活動期間の長さ、それに伴う悪事の多さからくる懸賞金の推移の多さも相まってか飛び抜けて高い懸賞金額になっています。

元々ワンピースの世界において懸賞金額の決定は単純な個人の強さだけでは決まらない事が明らかになっています。もちろん強さも要因の1つですが、「世界政府に対しての危険度」が懸賞金額を決める大きな要素となっています。ビッグ・マムに関してはこれまでに行ってきた悪事もいくつかが明らかになっています。ビッグ・マムはお菓子の為に、世界政府加盟国であっても関係なく戦争を引き起こし潰してしまった過去があるのです。

問題になるのは襲撃したのではなく戦争を起こせる影響力があるという事で、ビッグ・マム海賊団の存在がビッグ・マム自身の危険度を高めていると言えます。また過去にはロックスに所属していた事も明らかになっており、ロックスで共同で起した悪事で元々の懸賞金が推移して上乗せされている部分もあると考えられます。

ワンピースでは現在の懸賞金に至るまでの推移が分かるキャラクターは多くはありませんがビッグ・マムの懸賞金については、ビッグ・マム自身の過去編が描かれた事で何回かの懸賞金の推移が描かれています。

ビッグ・マムに初めて懸賞金が付いたのは6歳の頃でした。子供ながらの懸賞金といえばワンピースにはロビンもいますがロビンは8歳なのでワンピースで懸賞金が判明している中では最も若くして懸賞金が賭けられたキャラクターと言えます。賭けられた懸賞金は5000万ベリーと初動にしてはかなりの高額になっています。ルフィが初動で3000万ベリーとなった際も破格と言われていたのでその懸賞金額の高さは飛び抜けています。

ちなみにビッグ・マムが6歳の頃はシュトロイゼンと共に後のビッグ・マム海賊団を旗揚げした頃の事です。またビッグ・マムはマザー・カルメルの元に行く前に故郷の国を破壊して国外追放になっているのでこの事件も賞金首になる際に加味された可能性があります。

その後具体的な時期やビッグ・マムの年齢は、間に何度か推移を挟んだのかは不明ですがまだ幼さが残る頃のビッグ・マム時代に懸賞金額が5億ベリーにまで跳ね上がります。この頃には元々大きかった身体は更に大きくなっているのでファンの考察では10歳頃ではないかと考えられていますがいずれにしても子供に5億の懸賞金と考える破格すぎる懸賞金と言えます。

ちなみに5億というとドレスローザ後のルフィとトラファルガー・ロー、全盛期にはガープとも渡り合ったチンジャオなどが5億台の懸賞金をかけられている事で知られています。ルフィが5億に至るまでの推移を考えると期間ではルフィの方が短いとはいえビッグ・マムも相応に世界の注目を集めるような事件を引き起こしてきた事が予想されます。

特にビッグ・マム海賊団としてだけでなくビッグ・マムはロックスに所属していた事も明らかになっているのでロックス時代に懸賞金の推移が起こっている可能性は高いです。ロックスは船員同士で殺し合いが起こる程の仲の悪さを誇ったと言われているので或いはロックスの中で誰かを倒した事でさらに懸賞金が高まったという推移の仕方も考えられます。

ビッグ・マムは初登場はシルエット、その後も全体像が描かれるまでに時間がかかった事からどのような能力者であるかという考察が最も多く行われたキャラクターの1人になっています。その考察の中にはビッグ・マムがよだれを垂らすシーンや四皇の能力の配分から自然系ではないかと考えられ、酸の能力を持った「サンサンの実」ではないかという説がありました。

またビッグ・マムの海賊旗や本名であるリンリンという名前などから連想し、新しいものを生み出す能力「ウミウミの実」の能力者ではないかという考察なども行われていました。

読者の様々な考察を覆し判明したビッグ・マムの悪魔の実の能力が超人系悪魔の実で人の魂（ソウル）を操る事ができるソルソルの実の能力者である事が明らかになりました。自分や他人の魂を具現化して使役する事ができ、麦物や動植物にいれる事で「ホーミーズ」として従わせる事が出来ます。この能力によってトットランドの住民から身の安全の保証の為に半年に1度、税金代わりに魂を少しずつ差し出させるなどしています。

またソルソルの実の力で自身の魂から生み出した存在、雷雲の化身「ゼウス」炎の化身「プロメテウス」を操る事から「天候を従える女」とも呼ばれています。その攻撃は1つ1つが災害と呼んで差し支えない程の強さを持っています。加えて同じくソルソルの実の力で自身の魂を与えた「ナポレオン」による剣術も使用するなど全く異なるタイプの攻撃のバリエーションが豊富なのがソルソルの実の大きな特徴の1つになっています。

ちなみにソルソルの実と同じくヨミヨミの実の力と音楽によって魂に訴えかける力を持つブルックはソルソルの実の力にとって天敵といえる存在で、ビッグ・マム自身の魂を分け与えた特別性のホーミーズであるゼウス・プロメテウス・ナポレオン以外の通常のホーミーズはブルックの演奏を聞くと魂が剥がれてしまい元の無機物に戻ってしまう事がホールケーキアイランド編にて明らかになっています。

ソルソルの実の汎用性の高さにばかり目がいってしまうビッグ・マムの強さですが、悪魔の実の能力を抜きにしてもビッグ・マムの強靭な肉体はそれだけで十分な強さを誇っています。1年以上ビッグ・マムの傘下に入っていたというベッジもビッグ・マムが怪我をする所を見たことがないという程で、その硬さから「鉄の風船」という表現をしていました。

実際その肉体の強靭さは食いわずらいで暴れている時などにも発揮されており、街を破壊する時にもビッグ・マム自身は一切のダメージを受けていません。また過去編で子供時代に暴れる際には銃や砲弾なども向けられていますが意に介さない様子が描かれており幼少期からその強靭な肉体を誇っていた事が明らかになっています。ビッグ・マムを攻撃する上ではソルソルの実の能力よりもむしろこの強靭な肉体こそが難敵です。

そんなビッグ・マムの分かりやすい唯一の弱点といえるのがマザー・カルメルの存在です。ビッグ・マム自身はマザー・カルメルに置いていかれたと今でも思い込んでいるのでマザー・カルメルの存在が何より大事でお茶会などではいつもマザー・カルメルの写真立てを立てていました。この写真立てを破壊されるとその時のショックを思い出してしまい食いわずらいとはまた違う発作を起してしまいます。

この発作状態のビッグ・マムは食いわずらいの時とは違い持ち前の強靭な肉体が防御力を失ってしまいます。逆にいえばこの状態にならない限りよほどの事があってもダメージを負う事はないのでビッグ・マムと戦う際には如何にビッグ・マムをこの状態に追い込むかが要となります。現状ではその方法はマザー・カルメルの写真を破壊する事だけなので用意するのは至難と言えます。

またビッグ・マムも能力者故に水には弱い一面も見せています。ジンベエの「武頼貫（ぶらいかん）」という技ではビッグ・マムの足を止める事にも成功しています。またナミがゼウスを利用して放った雷撃でもダメージを負うような姿を見せています。この事から水による攻撃、或いは一定以上の規格外の攻撃であればビッグ・マムにダメージを与える事は可能で必ずしも無敵ではないと考えられます。

アニメワンピースにてビッグ・マムの声優を務めていたのが藤田淑子さんです。1960年代から活躍するベテラン声優さんで、女優、歌手などとしても活躍、声優を務めた作品の主題歌を担当する機会も多いなど幅広い活躍をしていました。晩年には病気による療養により持ち役を降りた事でビッグ・マム役を小山茉美に譲っています。アニメワンピースではビッグ・マム初登場の571話から785話までの間のビッグ・マムの声を担当しています。

藤田淑子さんがこれまでに演じたキャラクターとしては「地獄先生ぬ～べ～」の立野広役、「デジモンアドベンチャー」の八神太一役、「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」のダイ役、「キテレツ大百科」のキテレツ役、「風の中の少女 金髪のジェニー」のスティーブン・フォスター役、「ロミオの青い空」のアルフレド・マルティーニ役、「ガラスの仮面」の月影千草役などがありました。

藤田淑子さんの降板に伴い786話からビッグ・マム役を引き継いだのが小山茉美さんです。1974年から活躍するベテラン声優さんです。アイドル声優の元祖とも言われる声優さんで1970年代～1980年代には有名なキャラクターを多数演じていました。近年では洋画の吹き替えの仕事やナレーションなどを担当する機会が増えておりアニメ声優は多くはありませんが、毎年数作に登場しています。

小山茉美さんがこれまでに演じてきたキャラクターとしては「Dr.スランプアラレちゃん」の則巻アラレ役、「キテレツ大百科」のコロ助役、「あんみつ姫」のあんみつ姫役、「機動戦士ガンダム」のキシリア・ザビ役、「シティーハンター」の美樹役、「ドラゴンボール」のランチ役、「NARUTO」の大筒木カグヤ役、「名探偵コナン」のベルモット役などがあります。

ここからは既にワンピースを視聴している人のビッグ・マムに関連する感想について紹介していきます。ビッグ・マムの強さの大きな要因となっているソルソルの実ですが、ソルソルの実自体の強さを認めつつも、倒す事を考えるとより驚異なのはビッグ・マム自身のタフさであるとする感想も見られます。上記で紹介したように全くダメージを与えられないわけでもありませんが大技を連発できるような状態を作らなければ難しいという声も多いです。

ソルソルの実に関しては戦力としては強い反面、ゼウスの裏切りが描かれてしまった事で必ずしも従順ではない事が露見し、シュガーのホビホビの実やゲッコー・モリアのカゲカゲの実の方が強いのでは？という声も生まれてしまっています。ただビッグ・マムとの直接戦闘のシーンはまだまだ多くはなく今後の戦闘でのソルソルの実の使い方が気になるという声も多いです。

またルフィの懸賞金が上がった際には驚愕だった声も、ビッグ・マムを含む現四皇や白ひげ、ロジャーの懸賞金が判明した事でまだまだだとする声が高くなっています。同時にビッグ・マムらの懸賞金が発覚した事で懸賞金の天井がある程度見えた事から今後の懸賞金の遷移が気になるという声も増えています。

特にワノ国編にはカイドウ、ビッグ・マムと四皇が2名登場しており、ルフィ達の目的もホールケーキアイランド編とは違って正面からカイドウらを倒す事である事からワノ国編終了後の懸賞金が気になるという声も多くなっています。

またビッグ・マムに関してはSBSでにて懸賞金の推移以外にも幼少期から現在の姿になるまでの容姿の推移も公開されており、20代の頃には美人であった事も明らかになっており、そちらの推移の方が間が気になるという声も多いです。特にビッグ・マムの最初の仲間が料理人のシュトロイゼンだった事もあり、食べるのに困らなかったはずである事からどうして美人になれたのかと疑問視する声が多くなっています。

またビッグ・マムは巨人族ではないにも関わらずの巨体で両親は普通の人間サイズである事も明らかになっている事からビッグ・マムの身体が巨体である理由が気になるという声も多く、その容姿についても様々な疑問が残っているとする声も多くなっています。

またビッグ・マムの恐怖による支配は子供達にも及んでいる事からビッグ・マム自体に何かが起こる事がワンピースの世界を大きく揺るがす事になるのではないかと考察するファンもいます。特にプリンやカタクリなどビッグ・マム海賊団にいる事が1つの足枷になっているようなキャラクターも多い事からビッグ・マム海賊団が解体される為にビッグ・マムが倒れるのではないかと考察するファンもいます。

四皇に名を連ねるビッグ・マムはその名にふさわしい高額な懸賞金、43億8800万ベリーと懸賞金がかけられている事が明らかになりました。同時にその他の四皇やロジャー・白ひげの懸賞金も明らかになった事でビッグ・マムだけが飛び抜けて高いわけではない事も明らかになっていますが、それでも四皇の持つ影響力や強さを含めて改めてワンピースの世界の深さが明らかになったとする声が多くなっています。

ホールケーキアイランド編にてビッグ・マムの強さやソルソルの実の力などを見せつけられた後だけに納得という声も多く、同時にルフィがまだまだ超えなければいけない壁がある事を痛感させられたとする声も多くなっています。ビッグ・マムはワノ国にも乗り込んでいるのでワノ国編での活躍も期待できるので今後のビッグ・マムの動向に注目しながらワンピースを視聴してみてはいかがでしょうか？