【ワンピース】ホーミーズとは擬人化したキャラ？特別なホーミーズもいる？

ワンピースは1997年より週刊少年ジャンプで尾田栄一郎先生が連載している海賊冒険漫画です。ジャンプらしい王道な冒険ファンタジー作品ながら、作り込まれた世界観と張り巡らされた伏線の数々で人気を集め、2020年3月現在も連載中の漫画です。週刊少年ジャンプではこち亀に次ぐ2番目に長い長期連載をしています。アニメを始めとした様々なメディアミックス展開が行われておりその人気は国内はもちろん海外でも高いです。

人気と共に国内外での評価も高く、国内出版記録をいくつも保有している他、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス記録にも認定されています。

海賊王を目指して冒険を続けるルフィとその仲間達は2年間のそれぞれの修行期間を経て偉大なる航路（グランドライン）後半の海、「新世界」に入ると新世界に君臨する四皇に挑む戦いを繰り広げる事になります。トラファルガー・ローと海賊同盟を結んだルフィ達は四皇カイドウを切り崩すべく行動を開始します。その過程で立ち寄ったドレスローザで麦わらの一味は二手に分かれる事になります。

ドンキホーテファミリーを倒し別れた仲間を追い象にたどり着いたルフィ達。しかしサンジがビッグマム海賊団に半ば誘拐されるような形で囚われた事を知ります。サンジを取り戻すべくビッグマム海賊団の縄張り、ホールケーキアイランドに向かうルフィ達。その本拠地ホールケーキアイランドにたどり着いたルフィ達を最初に出迎えたのがホーミーズ達です。

ホーミーズとは四皇の1人、ビッグマムの悪魔の実「ソルソルの実」の能力で他者の魂（寿命）を入れられ擬人化した無機物、動植物の事を指します。基本的にはホールケーキアイランドに存在しており、ビッグマム、及びビッグマムの子供達に従っており、それぞれの役割をこなす形です。基本的には魂の元となった記憶は封じられていますが、一応記憶は奥底に残っていて何かのきっかけで思い出す事もあります。

またビッグマムのビブルカードから直接力を感じてしまう事からビブルカードを持つものの命令に逆らえないという性質を持っており、ワンピース作中ではその性質をナミに利用される事になりました。ビッグマムの縄張り、トットランドでは半年に1度、安全と引き換えに寿命を差し出しており、その寿命がホーミーズへと変貌を遂げています。

詳細は不明ですが、今回の一覧で紹介する名前を持つホーミーズの中には人間と同じように個体によってかなり性格に差があり、特にビッグマムの魂を持つゼウス・プロメテウス・ナポレオンの3体のホーミーズはかなり個性的な性格になっています。

またホーミーズは魂で身体を動かしているという状態である事から魂を操るブルックと相性が悪く、ゼウス・プロメテウス・ナポレオン以外のホーミーズは魂を剥がされてしまうという弱点ももっています。

ホーミーズの生みの親であるビッグマムとは懸賞金43億8800万ベリーをかけられたビッグマム海賊団の船長でビッグマム海賊団の縄張り、トットランドの女王です。過去にはロックス海賊団の船員をしていた事も明らかになっています。巨人族ではないにもかかわらず常人を遥かに超えた大きな巨体を持ち、豪快で男勝りな性格をしています。

本人なりに家族への愛情は深くビッグマム海賊団も直属の部下は子供達とホーミーズが締めている一方で、自身の考えを絶対視しているキライからその子供達からも恐れられている面が目立ちます。また大のお菓子好きで海賊でありながら財宝よりもお菓子を集める事を優先する程で、お菓子の材料の確保する為に戦争をする事も辞さない程である事から周囲にも恐れられています。

ビッグマムの魂から作り出された特別なホーミーズの一覧の1つに含まれるのがプロメテウスです。プロメテウスとは凝縮された炎のホーミーズで、武装色の覇気による攻撃が効かない一方で、炎である以上水には弱く、また一度に力を使いすぎると炎を補給する必要があるという欠点も持っています。単純な移動速度ではゼウスに劣りますがビッグマムを乗せて移動する事も可能です。

プロメテウスの性格はビッグマムから作られたとは思えない程に真面目でビッグマムに忠実に従っており、同じホーミーズであっても裏切り者にはプロメテウス自身の炎で制裁を加えるなどしています。ビッグマムが「天候をも操る女」と言われる所以になっているホーミーズの1つでもあり、またビッグマムの魂から作られたという特別性故か他のホーミーズからはプロメテウス様、と様付けで呼ばれています。

プロメテウスと同じくビッグマムの魂から作り出された特別なホーミーズ一覧の1つが雷雲のゼウスです。ゼウスとは雷雲のホーミーズで普段は白い雲ですが巨大化して黒い雷雲になり雷を落とす事ができます。またビッグマム専用の移動手段でもあり、普段ビッグマムを乗せて移動するのはゼウスの役目です。ゼウスもプロメテウスと同様、他のホーミーズからはゼウス様と様付けで呼ばれています。

性格は能天気かつ食欲に忠実で、ビッグマムの魂を持つホーミーズ一覧の中ではある意味1番ビッグマムの魂から作られた事に納得できるホーミーズでもあります。その食欲への忠実さは時に自身の作り主であるビッグマムの命令を無視する程で、ホールケーキアイランド編以降、ナミのクリマタクトが作り出す雷雲が気に入ってナミの下僕へとなってしまいました。

ビッグマムがかぶっている二角帽（バイコーン）のホーミーズがナポレオンです。帽子の中には両手剣が内蔵されており、戦闘時には武器として振るわれます。またホーミーズとしての意識を刃部分に移す事でサイズを調整し片手剣サイズになる事も出来ます。戦闘時以外にも常にビッグマムと共にあり、念波の送受信ができるので他の者との間に立って話す役割を担う場合もありました。

ナポレオンの性格はかなりの人見知りであり、必要に応じてしか話さない為、基本的にナポレオンが話すのはビッグマム・ゼウス・プロメテウスら一部の者であり、ワノ国編でビッグマムが記憶喪失に陥り、唯一同行しているのがナポレオンだけという状況に陥っても騒いでビッグマムの記憶を戻そうとはせずビッグマムがナポレオン自身の事を忘れてしまっている間、大人しくしている一面も見せています。

ナポレオンとしていつビッグマムの魂を与えられナポレオンになったは不明ですが元になっている二角帽自体はビッグマムが48歳の頃にはかぶっている姿が既に描かれており、ナポレオンは今回のホーミーズ一覧の中でも最古参のホーミーズである可能性を持っているホーミーズです。

ウサギをベースにしたホーミーズで「鶴騎士（クレインライダー）」と呼ばれてブリュレの直属の部下になっているのがランドルフです。貴族風の帽子とマントを装着しており、その二つ名のように鶴のホーミーズを相棒として活動しています。自身に都合が悪くなるとすぐ相棒の鶴のせいにする癖があります。今回のホーミーズ一覧の中でも数少ない戦士としての戦う事ができるホーミーズです。

今回紹介するホーミーズ一覧の中でもルフィ達が来た事で最も被害を受けたと言えるのが大樹のホーミーズであるキングバームです。トットランドにある侵入者妨害用のホーミーズで構成された森、誘惑の森の主でありブリュレの部下として活動していました。誘惑の森のホーミーズ達と共にルフィ達を惑わしますが、ナミがビッグマムのビブルカードを持っている事が明らかになり、従わされる事になりました。

ルフィがクラッカーを倒した後編成された「怒りの軍団」にいたアマンドに裏切り者として真っ二つに切られますがそれでも死なず、恋人のレディツリーに傷を縫い合わされて看病されている所をナミ達に見つかり、再びナミに従う事になります。元々裏切り者であった事もありビッグマムによって身体をえぐられ、最後には巨大化したプロメテウスの業火に焼き潰されています。

貴族ワニとは魅惑の森で登場した他の者と同じくブリュレの指揮下にあるワニのホーミーズです。ワニですが2足歩行で歩く事ができます。誘惑の森にてドーナツ橋を渡ろうとしたるふぃ達に遭遇し飲み込もうとするもルフィ達がホーミーズではなく人間だと気づいて「人間は食べられない」という制約から立ち去る事になりました。

プリンが友達のように接するホーミーズでゼリーのホーミーズであるニトロと絨毯のホーミーズであるラビヤンの2人組ホーミーズです。2人はプリンの本性を知っており、本性を出したプリンと共にサンジを笑っていました。またラビヤンはホーミーズになった事で空を飛ぶ力を得ておりプリンの移動手段として使われています。浮力は不明ですが海を上を飛ぶ事も可能である他、そこそこの速度が出ます。

ホーミーズはその他大勢ともいうべき固有の名前を持たないホーミーズも多数登場しています。ここからの一覧は名前を持たないホーミーズ達の一覧です。

ルフィ達が足を踏み入れた誘惑の森は基本的に全てのモノがホーミーズで構成されており、侵入者にバレないように草木が移動する事で相手を惑わす力を持っています。森全体で1つのホーミーズというわけではなく木1本、花1つ1つが1つの独立したホーミーズ達ですが、基本的にはキングバーム指揮の元、一体となって侵入者を森に閉じ込める役割を担っています。

ホールケーキアイランド及びビッグマムの居城であるホールケーキ城に多数登場するのがお菓子のホーミーズです。お菓子のホーミーズとは様々なお菓子が元になっていますが、美味しく食べてくれるのであれば捕食されるのは構わないという思考を持っています。目立った活躍はありませんが実際に食べられるシーンはあります。

ホーミーズにできるモノの幅広さを示しているのが虹や山などの大きく1個単位で認識しにくい物も1つのホーミーズとして活動している所です。作中ではビッグマムが奏でる歌「ブラッディ・パーティー」の中で登場しています。

悪魔の実の共通の弱点として水があるはずですが、ある種その弱点すら超越してしまったホーミーズが高波のホーミーズです。高波のホーミーズとは文字通り海の高波がホーミーズになった姿ですが、ビッグマムを乗せてナミ達が乗るサウザンドサニー号を追撃しました。

何か活躍したというわけではありませんが巨大なホーミーズとして登場しているのがビッグマム海賊団の巨大船、クイーン・ママ・シャンテ号もホーミーズになっています。船首がホーミーズになっていて歌うのが特徴となっています。ドレスローザ編にて先行で登場しサニー号を襲った他、ホールケーキアイランド編でも同様にサニー号を襲撃する際に登場しました。

基本的には人間と同じく自由にしているホーミーズが多い中、城の警備や雑兵としての役割を担っているのがチェス戎兵です。文字通りチェスのコマの形をしたホーミーズで、チェスのコマの形毎に持っている武器が異なっています。個別にセリフのあるチェス戎兵もいますが名前は登場しておらず総じてチェス戎兵として扱われています。今回の一覧の中でも最も数多く登場しているホーミーズです。

上記でも紹介したように2020年3月現在判明しているビッグマムの魂から作られた特別なホーミーズはプロメテウス・ゼウス・ナポレオンの3体のホーミーズですが、「ONE PIECE magazine vol.4」にて何回かのシーンでビッグマムが手にしている日傘のホーミーズもビッグマムの魂から作られているのではないかと記載されています。

既にナポレオンのように可変して武器になるホーミーズも登場している事・単純な日傘としてビッグマムが愛用するにはあまりにも小さすぎるサイズ感などから何か形が変わってビッグマムが使う武器になるのではないかと考察されており、ホールケーキアイランド編にてゼウスが裏切りナミの元に下ったのもこの日傘のホーミーズが今後活躍する場面を作る為では？と考察されています。

ホーミーズの対象になるのは無機物の他動植物も対象に含まれますが、そこで疑問を呈しているファンもいます。ビッグマムが扱うソルソルの実で取り出した魂（寿命）を入れる前から魂が存在しているもの（動物等）にいれた場合、最初にある魂はどうなるのかという描写が作中に存在していません。貴族ワニやランドルフのような動物もホーミーズである事は確定していますが、その魂の状態については描写がないのです。

元々ソルソルの実の能力は、その能力の特性から、スリラーパーク編で登場したカゲカゲの実と対になっていると考えられていました。双方の悪魔の実の能力は対象範囲に明確な境目があるのですがその境目を超越してしまっているのがこれらの動物達なのです。

対になっているのはあくまでもファンの考察であり、ホールケーキアイランド編にて倒されたわけではないビッグマムの能力の全容が明らかになる鍵になるのではないかとも考えられています。

ここからは既にワンピースを視聴した人のホーミーズに関しての感想を紹介していきます。2020年3月現在ホールケーキアイランド編こそ終わっていますがビッグマムはまだ健在であり能力の全容も明らかになっていない事から様々な考察や憶測が行われているホーミーズですがホーミーズの存在によって分かった事もあり、その1つが魂に記憶が結びついているという点です。

ホーミーズとしての身体を手に入れる前の記憶が断片的に蘇るシーンなどもありこれらのシーンがルフィ達が再びビッグマム海賊団と相対する時に明かされるのではないかとする考察も見られる程になっています。

ホーミーズの中でも特に名指しされるのがプロメテウス・ゼウス・ナポレオンの特別なホーミーズ3体と共に作中でも活躍の目立ったキングバームです。特にアニメワンピースではプロメテウスに焼き潰される描写がより明確に描かれている事もあり驚愕したという声も非常に多くなっています。ただ真っ二つになっても生きていた事から或いはまだ生きているのではないかと考察するファンもいます。

また今回のホーミーズ一覧に登場した以外にも容易に新しいホーミーズを登場させられる事から今後新しいホーミーズが登場する可能性を期待するファンも多いです。新たに加わるホーミーズ一覧の中からキングバームのように人気を集めるホーミーズが登場する事を期待する声も見られます。

2020年3月現在ワノ国編が展開される中でもナミの元にゼウスがいる事・ビッグマムがワノ国に上陸している事などもあり、今後もホーミーズとしての展開や新たな情報が明らかになるのではないかと期待する声も多くなっています。ナミのクリマタクトの雷雲を気に入ってるゼウスですが完全に仲間と言えるのか？何かの拍子にビッグマムの元に戻るのではないかと考察するファンも多いです。

またゼウスの場合、完全にビッグマムを裏切った形であるにも関わらず魂を抜かれない事から「ビッグマムは入れた魂を自在に出し入れできないのか」「或いはどこかのタイミングでゼウスは魂を抜かれるのではないか？」とゼウスがナミの元にいる事がビッグマムのソルソルの実の能力の全容を明かすのに一役買うのではないかと考察するファンもいます。

ワンピースに登場するホーミーズはビッグマムのソルソルの実の能力で作られた存在です。ホールケーキアイランド編では様々なホーミーズが登場し一覧では紹介しきれていない名前を持たないホーミーズの数々から名前を持ち明確にビッグマム海賊団の誰かの配下として働いている者、ビッグマムの魂から作られたプロメテウス・ゼウス・ナポレオンのようなものまで幅広く登場しています。

ホールケーキアイランド編にて雑兵の役割からビッグマムの強力な武器としてなど幅広い役割を持つホーミーズですがビッグマム自身がホールケーキアイランド編にて真の意味で全力だったとは言えない状態で、倒されてもいない状態である事からまだまだホーミーズには隠された力があるのではないかと期待するファンの声も多いです。

今後ビッグマムと対峙する中でホーミーズについての新たな情報が分かるのではないかと考察するファンも多く注目を集めています。まだワンピースのホールケーキアイランド編を視聴していないという人はホーミーズにも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？