2019年12月05日公開
2019年12月05日更新
【ワンピース】パウンドはビッグマムの元夫!正体・過去と生きてる可能性を考察
『ワンピース』のホールケーキアイランド編では、ビッグマムとの戦いが描かれています。ビッグマムには夫が43人おり、そのうちの一人であるパウンドという男が登場します。パウンドはシフォンやローラの父親です。パウンドは『ワンピース』の作中で最後、シフォンの姿をひと目見た後に死んだような描写がされています。この記事では『ワンピース』に登場するパウンドの過去や、生きてる可能性などを考察しています。
目次
ワンピースのパウンドの正体はビッグマムの元夫
ワンピースの作品情報
パウンドは『ワンピース』という週刊少年ジャンプで連載されている漫画に登場するキャラクターです。パウンドは死んだのか生きてるのか、その最後がよく考察されているキャラクターでもあります。ここでは、そんなパウンドが登場する『ワンピース』がどのような作品なのか、まずは作品概要やあらすじを紹介します。
ワンピースの概要
『ワンピース』は、尾田栄一郎による海賊を題材としたバトル漫画です。1999年にはアニメ化され、2000年には映画化を果たしました。日本の漫画の中でもトップを誇る人気があります。長年連載されていますが、この記事で紹介するパウンドは『ワンピース』のホールケーキアイランド編で登場します。
ワンピースのあらすじ
『ワンピース』の主人公のルフィは17歳で船を出し、海賊になりました。ルフィは航海を続けるうちに本当に信頼できる仲間たちと出会います。そして海賊王という夢を果たすために仲間と共に強い敵を倒し、海賊王ゴールド・ロジャーだけが到達したといわれる「ラフテル」を目指します。
パウンドの正体はビッグマムの元夫
『ワンピース』に登場するパウンドは、ビッグマムの元夫という過去を持っています。誕生日は8月21日です。パウンドが初めて登場したのは、『ワンピース』83巻831話の「不思議な森の冒険」です。ルフィ達はカカオ島で出会ったプリンと待ち合わせしていた誘惑の森にたどり着きました。しかし、そこにはサンジもプリンもいません。仕方なくルフィ達は誘惑の森に上陸します。
しかし、ルフィ達は誘惑の森に惑わされバラバラになってしまいます。一緒にいたナミとチョッパーとキャロットは巨大な人に出会いました。その人物は地上に埋まっており、顔と手だけしか地上から出ていませんでした。この人物こそ、パウンドだったのです。チョッパーは埋まっているパウンドに対して心配していましたが、パウンドは好きで埋まっていると応えます。
パウンドは「ジュース飲みたい」とチョッパーに要求しましたが、ナミはまともに取り合ってはいけないとパウンドを無視して先を急ぎました。ルフィと合流して船に戻ろうとしましたが、そこには再びパウンドがいました。誘惑の森では木花や地面が動き、ナミ達を迷わせていたのです。そこでナミ達はパウンドからアップルジュースを取ってくる代わりに、パウンドから情報を得ることにしました。
パウンドはナミとルフィに、森の木花が動く理由はビッグマムの能力が関係していることを教えました。ビッグマムの寿命を奪うソルソルの実で奪われた寿命を、森の木花に与えていたのです。さらにパウンドは、ビッグマムの娘のブリュレの能力のことについても教えます。パウンドはできるだけルフィ達に関わりたくないと言いましたが、なぜこんなところに埋まっているのかと逆に追求されてしまいました。
そこでパウンドが実は過去にビッグマムの夫であったことが明かされます。パウンドはずいぶん昔にビッグマムの夫でしたが、子供が産まれてすぐに捨てられたと語っています。過去の回想では、パウンドは頭に王冠をかぶっていました。そのため、どこかの国の王族だったのではないかといわれています。ビッグマムの元夫でありながらも、最後は義理の息子の手によって死んだと思われます。
パウンドの娘
パウンドにはビッグマムとの間に双子の娘がいます。娘の正体は、スリラーバーク編でナミと親友になったローラと、ベッジの妻であるシフォンです。ここでは、パウンドの娘のシフォンとローラについて紹介します。
シフォン
シフォンは、1月27日産まれの26歳の女性です。身長は215cmあります。ベッジと共にビッグマムに反逆する前は、ふんわり島フンワリタウンのふんわり大臣をしていました。シャーロット家の22女で、双子の妹にローラがいます。ファイアタンク海賊団の船長で、ルフィと同じ世代の超新星の一人であるカポネ・ベッジと結婚しており、ペッツという男の子が産まれています。
シフォンは過去に、ローラがビッグマムが用意した結婚を拒否して家出したため、代わりにローラの振りをして巨人国の王子と結婚させられそうになります。しかし、王子がローラでないことに気づいたため、結婚は破談になってしまいました。ビッグマムは過去の因縁からトットランドに巨人が居なかったため、なんとしてでも巨人族を欲していました。
当然ビッグマムは怒り狂い、ローラと顔が似ているシフォンにも辛く当たるようになりました。そのためビッグマムとシフォンの親子関係は既に破綻しており、ベッジの作戦にも協力しました。このような経験があるため、ビッグマムに対しては辛辣ですが、味方には情が厚い性格をしています。現在は最愛の妹であるローラを探すために、ファイアタンク海賊団と共にグランドラインを逆走しています。
ローラ
ローラは1月27日産まれの26歳の女性です。身長は215cmあります。シャーロット家の23女です。シフォンとは双子の姉妹で、シフォンは姉にあたります。過去には、カカオ島ショコラタウンのチョコレート大臣をしていましたが巨人国の王子に求婚され、それを拒否して家出してしまいます。
『ワンピース』の作中では、スリラーバーク編で登場しました。スリラーバーク編では「求婚のローラ」といわれ、イボイノシシのゾンビ姿でアブサロムに恋心を寄せていました。しかしその後、モリアの影が抜かれたことで正気に戻り、ナミと意気投合しました。その時にローラは、何かあったら自分の母を頼るように言って母のビブルカードを渡しました。
この母というのがビッグマムです。ちなみにローラはビッグマムを慕っていますが、ビッグマムは結婚をダメにされたことに激怒し、居場所さえ分かれば殺すつもりでいます。ローラからもらったビブルカードは、誘惑の森でナミ達がクラッカーに苦戦している時に役に立ちました。
パウンドのお喋りな性格
パウンドはとてもお喋りが大好きです。ナミ達を見るなり、気持ち悪がられてもずっと話しかけていました。優しいチョッパーは話し相手になろうとしましたが、ナミは変な人だと思いまともに取り合おうとはしませんでした。一見するとやたらアップルジュースを求めて話しかけたり土に埋まっていたりと不審な人物に見えますが、実はとても心優しい性格をしています。
パウンドはずっとビッグマムに、娘をせめて抱かせて欲しいと言っていました。ビッグマムに捨てられてもなお誘惑の森にとどまり、26年もの間トットランドを離れませんでした。最後はオーブンによって死んだのか、それとも実は生きてるのか不明ですが、娘を守るために身体を張った姿がかっこいいと評価している読者もいました。このように、ただのお喋りではなく娘思いの一面も持っています。
ワンピースのパウンドの過去
ビッグマムに用済みといわれて捨てられた過去
ビッグマムには43人の夫がいるのですが、パウンドはビッグマムの25人目の夫です。ただ、子供が産まれると血縁関係でない夫はすぐに捨てられて取り合ってもらえなくなります。ビッグマムはトットランドに欲しい種族と婚姻を結ぶので、パウンドも何かしら血縁に特徴があったのか、珍しい種族だったのかもしれません。
過去の回想では一国の王のような風貌をしていたので、ビッグマムに国を守ってもらうための取引だった可能性もあります。しかし、娘が二人産まれてからすぐに捨てられてしまいます。それから誘惑の森で埋まるようになったのですが、誘惑の森のホーミーズや他の夫の子供達は、トットランドに居続けるパウンドを無視していました。
パウンドのシフォンとローラに会いたいという想い
パウンドはシフォンとローラに会いたいとずっと思っていました。しかし、ビッグマムが双子の赤ちゃんを産んで以来会っていません。それどころか過去にビッグマムに捨てられてからは、トットランドの住人たちから相手にもしてもらえなくなっていました。娘が産まれてから26年が経っていますが、それでも2人の娘に会いたいという気持ちは消えていませんでした。
そのシーンが描かれているのは、『ワンピース』83巻の835話です。パウンドがルフィ達に、誘惑の森の秘密や自身の過去について教えていると、重要な情報を漏らしたことを背後からやってきたクラッカーにバレてしまいました。クラッカーはパウンドにとっては血の繋がりのない義理の息子にあたります。
パウンドはクラッカーに対して「シフォンに一目会わせてくれ!!」と懇願しました。パウンドはシフォンがベッジと結婚し、既に子供が産まれていたことを知っていたのです。実の娘に結婚や出産に対して「おめでとう」の一言だけでも伝えたいと思っていましたが、もはやビッグマムと話すことすら許されていない状況でした。また、パウンドはローラが家出したことも知っており、その安否も心配していました。
ワンピースのパウンドの最後と生きてる可能性
パウンドの悲しい最後
パウンドは産まれたばかりの娘と引き裂かれるという悲しい過去を持っていました。さらにはそれらの情報を漏らしたことで、義理の息子のクラッカーからは殺されそうになります。ビッグマムは過去の夫は「血の繋がりもない他人」と言ってクラッカーにパウンドを殺すよう命じていたのです。パウンドはこの事実を知り、ショックを受けます。
この事をきっかけにパウンドは命を狙われるようになります。ブリュレからは「パウンド義父さん」と呼ばれていましたが、裏切ったとみなされてからはブリュレからも襲われそうになります。その時はルフィやナミに助けられたものの、別れた後にオーブンによって海に放り出されてしまったようです。そしてその後、パウンドは悲しい最後を迎えます。ここでは、パウンドの最後について紹介します。
最後①オーブンを殴る
シフォンはオーブンに追われながらも、なんとかベッジと合流してケーキを船に乗せることに成功しました。シフォンは騒動にびっくりして泣き叫ぶ子供ペッツをあやします。その様子を見ていたパウンドは笑顔で見送りました。シフォンはパウンドが父親とは気づかず、「誰なのあいつ…変態?」と顔をしかめますが、子供のペッツは笑顔で手を振ってパウンドに応えました。
シフォン達が無事、カカオ島を出港できたと思われましたが、ネツネツの実の能力を持つオーブンが「熱海温泉」で海を煮えたぎらせます。このままではせっかく作ったチョコや生クリームが解けてしまいます。さらには海の熱で船までも壊れてしまう危険性がありました。シフォン達はピンチに陥りますが、海を熱し続けるオーブンの背後からパウンドがオーブンの頭を殴りました。
シフォン達にとっては正体が誰なのか分からないので、一緒に船に乗っていたパティシエは「誰なんだあいつ、オーブン様の宿敵か?!」と驚きます。しかし、このおかげでシフォン達は熱い海から脱出することができました。
最後②メッセージ「結婚おめでとう」
シフォンを逃がすことはできましたが、オーブンは「義理の息子殺す気かよ」と言って激怒しました。パウンドは自分が殺されてしまうことを悟りました。パウンドは名前も知らない孫に対して、しっかりと自分の分まで愛してもらうように願いました。そしてパウンドは産まれたばかりの子供を抱くこともできなかった悲惨な過去を思い出します。
しかし、最後にシフォンの幸せそうな姿を見れてよかったとネクタイを絞めました。その背後からはオーブンが大きな武器を構えています。パウンドが「結婚おめでとう!!」と思うと同時に、その武器が振り下ろされました。ここでは明確に死んだ描写はありませんが、パウンドが生きてる可能性は低いと思われます。
パウンドは死んだ?生きてる可能性は?
『ワンピース』のパウンドの最後のシーンを読むと、パウンドが死んだのか生きてるのかはっきりと分かっていません。ただ、最後のコマではオーブンの武器に血が滴っていました。そのため、パウンドは死んだ可能性が高いと思われます。しかし、考察の中にはあえて死んだという描写がないことから、実は生きてるのではないかという考察もありました。
あのシーンでは、パウンドが死んだのかはっきりと描写されていないため、生きてる可能性がないわけではありません。ただ、オーブンはパウンドに「殺すつもりか」と激怒していました。生きてるにしても容赦のない攻撃を受けたのではないかと思われます。パウンドが好きな読者の中には、扉絵連載でパウンドが実は生きてると分かるストーリーが描かれるのではないかと期待している方もいました。
ペッツはパウンドの存在に気づいていた?
『ワンピース』では、ペッツが自分の祖父がパウンドだと本能的に分かっていたようなシーンがあります。パウンドが笑いかけるとご機嫌になり、死んだと思われるシーンでは大泣きしていました。もしパウンドが生きてるのなら、いつかペッツと会う日が来るかもしれません。
ワンピースのパウンドのかっこいいシーン
かっこいいシーン①シフォンとの再会
シフォンはベッジと共にビッグマムを裏切りました。しかし、ビッグマムは食いわずらいを起こしてしまいます。ビッグマムの食いわずらいを止めるべく、シフォンとプリンとサンジはウエディングケーキ作りに奮闘することになりました。カカオ島のショコラタウンにあるお菓子工場では、シフォンが最高のシフォンケーキ、サンジが生クリーム、プリンが生チョコレート作りを担当しました。
その様子を、海からもどったパウンドは陰ながら見ていました。26年ぶりに会ってもすぐにシフォンが自分の娘だと分かったのです。しかしケーキの材料を船に詰め込もうとした時、シフォンはオーブンに止められてしまいます。オーブンから反逆者として制裁を与えられそうになっていました。
かっこいいシーン②シフォンを助けようとする
シフォンは何があってもケーキを作り上げるとオーブンに言いました。しかし、オーブンはすでにシフォンのことをもう家族としてではなく、反逆者として扱っていました。そしてシフォンを捕まえ、見せしめのために殺そうとします。その瞬間パウンドが飛び出し、オーブンを殴ろうとしました。しかしオーブンの反応が一瞬早く、逆に殴られそうになります。
そこにこっそりサンジが手助けをしてオーブンを蹴り飛ばし、あたかもパウンドがオーブンを殴ったように見せかけました。その隙にシフォンを救出して船に乗せます。パウンドは自分が実は強かったのかと錯覚しましたが、オーブンはパウンドの攻撃ではないことに気づいていました。実際にパウンドがオーブンに攻撃を与えたわけではないのですが、娘のピンチに駆けつけるかっこいい姿が描かれました。
ワンピースのパウンドの声優
菊池正美のプロフィール
『ワンピース』のアニメでパウンドの声優を務めたのは、菊池正美です。菊池正美とは、1960年4月24日生まれの男性声優です。ケンユウオフィスに所属しています。アニメ作品を中心に長年声優として活躍するベテランです。
菊池正美はちびまる子ちゃんの花輪の声優も担当
菊池正美の代表作品は『ちびまる子ちゃん』の花輪の声優です。花輪役では、全てキザっぽくしてほしいというディレクターの要望を受け、アドリブでオーバーリアクションを入れたそうです。そうして今の花輪というキャラクターが出来上がったといいます。
菊池正美の他の出演作品
菊池正美の出演作品には『ちびまる子ちゃん』の花輪役だけでなく、『機動戦士ガンダムZZ』のイーノ・アッバーブ役、『デジモンクロスウォーズ』のダメモン役、『エア・ギア』のオニギリ役、『ああっ女神さまっ』の森里螢一役、『金色のガッシュベル!!』のキャンチョメ役、『天地無用!』の柾木天地役、『グラップラー刃牙』の範馬刃牙役、『デジモンアドベンチャー』の城戸丈役などがあります。
ワンピースのパウンドに関する感想や評価
ジャンプ32号『ONE PIECE』:表紙連載ベッジたちだ!ローラに会っちゃったりする?
— カステラ (@tella_Castella) July 8, 2019
でもそれより『大怪我だけど生きてたよパウンド』みたいなことにならないですかね……あんなのパウンド悲しすぎるやん!孫抱いたり出来なくても『脱出』みたいな新聞記事とか読むくらいしてほしいじゃん!
パウンドの最後の死んだような描写に、とても悲しんでいる方がたくさんいました。パウンドは孫も抱く事ができず、自分の父がパウンドとは知らないシフォンからは散々な言われようでした。せめて生きてると分かる描写をしてほしいと願っているファンもいました。
最近のONE PIECE見ながら作業してるんだけど何度見てもパウンドが切られるシーンは泣くしルフィがレイリーとのこと思い出して決意するシーンも泣くしアァ
— 海人🌊 (@p__Kaito) May 5, 2019
パウンドが最後、娘のシフォンのために奮闘して死んだような描写がされたシーンでは思わず泣いてしまったという方もいました。実の親子なのに話すこともできずじまいでしたが、パウンドはオーブンに斬られる直前、逃げることができたシフォンを見て満足そうに笑っていました。
溜めてたワンピ86巻〜90巻まで読んだんだけどパウンドとシフォンのシーンがかなしすぎてつらい…扉絵救済はよ
— ろぐ (@Rogu32Rogu) March 11, 2019
『ワンピース』では扉絵の連載も有名です。ホールケーキアイランド編の後の扉絵連載では、逃げたベッジとシフォンがグランドラインを逆走しながらローラを探すという物語が連載されています。あまりにもパウンドの最後が悲しいので、「死んだように見せかけて実は生きてる」という物語を連載をしてほしいという声もありました。
ワンピースのパウンドについてまとめ
パウンドは土に埋まっている変人でしたが、その正体はシフォンとローラの実の父親でした。しかしその最後は悲しく、おそらく娘や孫を守って死んだ可能性が高いと思われます。ただファンの方の中には、死んだように見せかけて実は生きてるのではないかと考察されている方も多いようです。パウンドは『ワンピース』83巻831話から登場するので、ぜひ読んでみて下さい。