2020年05月02日公開
2020年05月02日更新
【ワンピース】エースのタトゥーの意味とは?ASCEはスペルミスではない?
『ワンピース』の人気キャラの1人、ポートガス・D・エース。彼の腕にはあるタトゥーが刻まれていますが、そのタトゥーが義兄弟であるサボ、ルフィに関係しているのではないかと『ワンピース』ファンから注目されています。彼の腕のタトゥーには、どのような意味が隠されているのでしょうか?ここではタトゥーの意味を中心に、エースというキャラクターについて見ていきます。その意味を知ったとき、『ワンピース』ファンはよりエースのことが好きになっているでしょう。
目次
エースとは?
ポートガス・D・エースは『ワンピース』に登場するキャラクターの1人。主人公モンキー・D・ルフィの義兄で、ルフィにとっても『ワンピース』という物語にとっても非常に重要な存在です。彼の強さと義兄弟であるサボとルフィへの想い、男らしく仲間想いな性格は、多くの『ワンピース』ファンを虜にし、彼の死の際はたくさんの人が悲嘆に暮れました。
ここでは、そんなエースが腕に刻んでいるタトゥーの意味や、背中のマークについて、噂となった復活劇についてや、アニメ版での担当声優などに触れていきます。まずは『ワンピース』の作品概要と、エースの基本情報から確認していきましょう。
ワンピースの作品情報
ワンピースの概要
『ワンピース』は漫画家・尾田栄一郎によって1997年から『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された少年漫画。海賊王を目指す少年と仲間たちの冒険を描いた、海洋冒険ロマンです。2020年4月時点でも連載は続いており、既刊96巻。95巻時点で日本の漫画としては最高となる3億9000万部の発行部数を突破しており、日本でもトップクラスの人気と知名度を持つ作品の1つと言えるでしょう。
その人気は国内だけに留まらず海外にも波及しており、翻訳本は世界42以上の国と地域で販売されています。1999年からテレビアニメの放送がスタートし、2020年4月時点でも絶賛放送中。2000年には初めて劇場版化され、現時点で14作品が公開されました。その他、ノベライズやゲーム化、舞台化など、幅広いメディアミックスが展開されており、『ワンピース』の世界観は漫画・アニメ好き以外にも知れ渡っています。
ワンピースのあらすじ
時は大海賊時代。悪魔の実の1つ「ゴムゴムの実」を食べてゴム人間となった少年、モンキー・D・ルフィの夢は、海賊王ゴールド・ロジャーが遺した宝「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を見つけ、海賊王になることです。ルフィは海に繰り出し、信頼できる仲間を集めて数々の強敵を撃破。海賊王への道を歩んでいきます。
エースのプロフィール
ポートガス・D・エースは、『ワンピース』の主人公であるモンキー・D・ルフィの義兄で、白ひげ海賊団2番隊隊長。1月1日生まれの山羊座、血液型はS型です。身長は185センチ。好物は熊鍋、ブートジョロキアペペロンチーノ。自然系の悪魔の実の1つ「メラメラの実」を食べた能力者で、自由自在に炎を操ることができます。そこからついた異名が「火拳のエース」。
悪魔の実の能力だけでなく覇王色、武装色の覇気も使うことができる相当な実力者でした。懸賞金は5億5000万ベリーで、海賊からも海軍からも注目されていた存在。外見的特徴はそばかすとテンガロンハット、腕と背中に刻まれたタトゥーです。父は海賊王として有名なゴール・D・ロジャー。母はポートガス・D・ルージュ。ロジャーは世間では大罪人であるため、子供がいたと知られれば殺されてしまいます。
そのためエースがロジャーの息子であるという事実は、ギリギリまで隠されていました。エース自身は大罪人であるロジャーのことを嫌っており、それもあって名前も母方の姓であるポートガスを名乗っています。ロジャーは処刑され、ルージュは出産後すぐに死亡し天涯孤独となったエースは、ロジャーのライバルであった海軍のモンキー・D・ガープに引き取られました。
そこで後に革命軍参謀総長となるサボ、そしてルフィに出逢い、義兄弟の契りを交わして幼少期を共に過ごします。サボの突然の死などを経験しながらも逞しく成長したエースは、ルフィより一足先に海に出て、スペード海賊団を結成。仲間たちと共に冒険を繰り広げました。その冒険の最中、エースは白ひげ海賊団の船長「白ひげ」ことエドワード・ニューゲートに戦いを挑みます。結果は敗北。
白ひげはエースのことを気に入り、自分の息子になれと手を差し伸べました。最初は反発していたエースでしたが、白ひげと仲間たちに次第に心を開いていき、ついに白ひげ海賊団に加入。白ひげを海賊王にするべく、白ひげの息子として活躍します。やがてその活躍が認められ、白ひげ海賊団の2番隊隊長を務めるようになりました。そんな中、白ひげ海賊団の仲間だったマーシャル・D・ティーチが仲間を殺して逃亡する事件が発生。
エースはティーチを追いますが、それがきっかけで海軍に捕らえられ処刑されることが決まります。ルフィと白ひげ海賊団はエースを救うために海軍本部マリンフォードに乗り込み、歴史に残る頂上決戦が繰り広げられました。エースはその戦いの中で、ルフィを庇い絶命。頂上決戦は悲しい結末を迎え、その幕を下ろしています。エースの享年は20歳。あまりにも早すぎる死でした。
エースの腕のタトゥーの意味
エースの左腕には「ASCE」というタトゥーが刻まれているのですが、Sの文字だけバツで消されており、Cの文字の中には点が入っています。この特徴的なタトゥーはエースを象徴するものの1つなのですが、このタトゥーについて『ワンピース』ファンの間では様々な噂が囁かれていました。ここからは、多くの人が気になっているエースの腕のタトゥーの意味に迫っていきます。実際の画像と共に詳しく確認してみましょう。
エースのタトゥーの画像
エースのタトゥーの画像を見てみましょう。ぱっと見ると、アルファベットの「ASCE」と読めるはずです。気になるのは、Sがバツマークで消されていることと、Cの文字の中に点があること。見た目の意味通りにSをバツで消せば「ACE」となり、「エース」つまりは彼の名前であることがわかります。エースが登場したばかりの頃はまだ、この腕のタトゥーについて疑問に思う人はほとんどいませんでした。
お世辞にも賢いとは言えないルフィの兄です。自分の名前である「ACE」と彫ろうとして、単純にスペルを間違えてしまい、それを誤魔化したと考えられていました。しかしその考えは『ワンピース』本編が進み、エースとルフィの過去が明らかになっていくにつれて変わっていきます。本格的に『ワンピース』ファンがおかしいと思い出したのは、エースとルフィにもう1人の義兄弟・サボが存在しているとわかったときでした。
エースのタトゥーの意味はスペルミス?
エースが登場して初めて彼の左腕にあるタトゥーを見た人の感想は、スペルを間違えたのかなというものがほとんどでした。しかしやがて、いくつかの疑問が湧き上がります。エースは海軍中将であるガープに引き取られました。その特殊な生い立ちからガープを含む大人たちに反発し、サボとルフィ以外にはほとんど心を開かず生活していたエースですが、だからといって自分の名前すら満足に書けないということがあるでしょうか?
しかもエースはアルファベットで「ACE」、たった3文字です。また、Cの中に不自然な点が刻まれていることも、ファンの目を引きました。デザインだと言われてしまえばそれまでですが、それにこだわるならスペルミスをすること自体がそもそもおかしいでしょう。
やがてストーリーが進み、サボの存在とそのエピソードが発表されたことで、スペルミス説を信じる人はほとんどいなくなりました。左腕のタトゥーは、サボとルフィに関係しているのではないかという有力な説が出てきたからです。
エースのタトゥーASCEはスペルミスではない?本当の意味は?
エースのタトゥーを見て生まれたささやかな疑問。それは物語が進むごとに大きくなっていきました。一時はスペルミスだと言われていたエースのタトゥーですが、サボというキャラクターの登場で新たな説が生まれ、今ではほとんどの人がその説を支持しています。
ではその多くの人が支持している説では、タトゥーにどんな意味があるのでしょうか?ここからは、スペルミスなどではなくきちんとした意味を持っているとされるエースのタトゥーの真実に迫っていきます。その意味を知れば、3人の絆の強さがひしひしと伝わってくるでしょう。
本当の意味①最初は「AS・L」だった?
エースの腕に刻まれたタトゥーは、元々は「ASCE」ではなく「AS・L」だったのではないかという説が、ファンの間で話題になりました。元々は意味を持った違う言葉が腕に彫られており、理由があって文字を消したり足したりして「名前を入れようとしたけどスペルを間違えてしまって誤魔化した」と思われるように偽装したのではないかということです。
では何故、元の文字が「AS・L」であるとわかるのかというと、それはエースが大切にしている存在を思い出せば明らかです。Aはエース、Sはサボ、そしてLはルフィ。義兄弟の契りを交わし、血よりも濃い絆で結ばれた3人の頭文字です。実際、3人は誰かに連盟で手紙を出す際は文の最後に「ASL」という文字を入れていました。
「ASL」という3つのアルファベットは、3人を表す文字なのです。SとLの間にある「・」は、ルフィがエースとサボの弟であることを意味していると考えられています。サボはエースと自分だったらどちらが兄だろうかと考えましたが、同い年であるために結局答えは出ていませんでした。そのため3人の関係を「長男2人と弟1人」と表しています。そのため長男と弟の間に点を入れたのだろうと言われています。
この元々は「AS・L」だった説の信憑性を高めているのが、漫画『ワンピース』596話の扉絵です。この扉絵では、幼少期に死んだとされるサボが生きており、兄弟3人で楽しく駆けているという「もしも」の未来が描かれています。
この扉絵のエースの左腕のタトゥーを見てみると「ACE」となっており、普通に自分の名前が刻まれているのです。つまり、サボが生きていたらスペルミスのような奇妙なタトゥーが刻まれることはなかったということ。サボが死んだと思ったためSの文字にだけバツを入れ、それをACEという文字に変えたと考えられるのです。
本当の意味②Sはサボの信念
Sにバツを入れたのはサボが死んだことを意味する、と考えられていましたが、実はそれだけではなくもう1つ別の意味があるとされています。それはサボの信念を引き継ぐという意味です。サボは貴族の出身でしたが、貴族の高慢さを厭うており、自由を求めて5歳のときに家出。以降、エースと共に海賊になるための「海賊貯金」をしていました。
サボとエースが海賊にこだわるのは、自由のため。しかしある日、サボは父親によって強制的に実家に連れ戻されてしまいます。そこで改めて貴族というものに強い嫌悪感を抱いたサボは、エースやルフィより先に海に出ることを決めました。海賊旗を掲げた小舟で、1人出港したのです。この小舟に掲げられた海賊旗のマークが、Sとバツでした。
サボは手紙の最後にもSとバツのサインを入れており、このマークがサボにとって特別なものであったことがわかります。Sはもちろんサボの頭文字で、バツは海賊旗を意味するもの。そしてサボにとって海賊とは、誰にも縛られない自由の象徴でした。
サボは海賊旗に、誰よりも自由な海賊になるという強い決意と信念を込めていたのです。しかし自由を求めて海に出たサボは、すぐに天竜人の船から砲撃を受け、行方不明になってしまいます。この事件で、エースとルフィはサボが死んだのだと思っていました。エースはサボの意志を継いで自由な海賊になるため、Sにバツというサボを象徴するマークを腕に刻んだのではないかと言われています。
本当の意味③サボとの約束やルフィへの想い
エースはサボとある約束をしていました。それは弟であるルフィを必ず守る、というものです。まだ幼かった2人にとって、ルフィは初めてできた庇護すべき存在。特別な想いがあったのでしょう。その約束と特別な想いを示すのが、ASとLの間の「・」だと言われています。先述したように、ASとLを分けたのは「長男2人と弟1人」という考え方からだと思われます。
エースとサボにとって、同い年である自分たちとルフィの間には明確な差があったのです。ルフィは年下で、泣き虫な末っ子。弟を守るのは兄である自分たちの役目だと、強く思っていたのでしょう。もう1人の兄弟に必ず弟を守ると誓ったこと、兄としてルフィを大切にしているその想いが「・」に凝縮されているのです。
エースの背中のマーク
エースの腕のタトゥーには、兄弟に対する強い愛情が隠されていたようです。続いては、エースの背中を覆う大きなマークに注目してみましょう。腕のタトゥー同様、背中のマークもエースにとってはとても大切なもの。背中のマークは白ひげ海賊団のマークで、エースが白ひげの名前を背負って戦うという決意を表しています。
生い立ちから父親というものに強い嫌悪感を抱いていたエースでしたが、白ひげのことは「父親」であると心から尊敬し、「息子」として父の名を背負っていたのです。そんなエースと白ひげの強い絆を感じさせるマークですが、実はいつの間にかデザインが変更されていました。何故デザインが急に変更されたのが、その理由を見ていきましょう。
エースの背中のマークは変更されていた?
エースが初登場したのは、コミック18巻でした。このとき、彼の背中にあるマークは「卍」のデザインとなっています。コミックス25巻で登場する白ひげ海賊団の海賊旗も、エースの背中のマークと同じものになっています。
ですがその後、コミックス45巻に登場するエースの背中を見てみると、卍ではなく「骨十字」にいつの間にか変わっていることがわかるのです。これを見たファンは、何かと伏線ではないかと考えました。しかし実際は伏線ではなく、大人の事情による変更だったようです。では大人の事情とはどのようなものだったのでしょうか?
エースの背中のマークが変更された理由
何故、一度決まったはずの背中のマークが変更されたのかというと、1つは宗教的な問題です。「卍(まんじ)」はお寺を表す記号です。作者にそのような意図がなくても、それを見た読者にお寺を思い起こさせるかもしれません。その紛らわしさを回避するべく、途中から変更になりました。
もう1つの理由については、公式からの発表があったわけではないので想像になりますが、卍が鉤十字「ハーケンクロイツ」を連想させるためというものです。鉤十字はかつてドイツでナチスが党のシンボルに用いたもの。ナチスと言えば、ユダヤ人の大量虐殺など数々の非人道的な行いで知られている悪名高き政党で、現在でも彼らが掲げた鉤十字そのものに強い嫌悪感を抱く人々が世界には多く存在しています。
日本人は卍を見てもお寺のマークとしか思わないかもしれませんが、海外の読者がエースの背中や白ひげ海賊団の海賊旗を見たら、反射的に嫌悪感を露わにする可能性がありました。『ワンピース』はその壮大なストーリーから国内のみならず、国外でも評価された作品です。日本以外の国でのアニメ放映もあり、それらの事情からデザインの変更を余儀なくされたのではないかと考えられています。
エースの復活説はありえない?
マリンフォード頂上決戦で命を落としたエース。その死を多くのファンが嘆き悲しみ、後に復活するのではないかという希望を捨てきれませんでした。しかし残念ですが、復活劇は望めなさそうです。ここからはエースの復活劇はありえないだろうと言われている理由を紹介していきます。
復活説がありえない理由①サボがメラメラの実を食べた
『ワンピース』ドレスローザ編でのことです。王下七武海の1人にしてドレスローザの国王だったドンキホーテ・ドフラミンゴが、ルフィを嵌めるためにエースの形見であるメラメラの実を優勝商品とした武闘大会を開催しました。悪魔の実はそれを食べて能力を得た者が死ぬと、再び世界のどこかで同じ能力を有する実が復活するとされています。
つまりメラメラの実が存在するのは、間違いなく元の能力保有者だったエースが死亡したということを表しています。結果的に、ドフラミンゴが用意したメラメラの実は、死んだと思われていたが実は生きていたエースとルフィの義兄弟、サボが手に入れて食べました。
サボはエースが使っていたメラメラの実の能力を間違いなく受け継いでいます。メラメラの実が本物であるとサボによって証明されたため、前の能力者であるエースが生きていることはないと思われます。
復活説がありえない理由②肉体が致命傷を受けた
マリンフォード頂上決戦にて、一度はルフィや白ひげ海賊団の面々のおかげで海軍の拘束から逃れることができたエース。しかしエースは海軍大将・赤犬の攻撃からルフィを守り、死んでしまいました。胸に、マグマグの実の能力者である赤犬のマグマの拳を受けたのです。
赤犬の大きな拳は、エースの体を貫通しました。場所が場所だけに心臓にもダメージがあったでしょうし、何よりその拳はマグマそのもの。間違いなく致命傷です。エースが生きていられるはずがありませんでした。
復活説がありえない理由③エースのビブルカード
『ワンピース』の世界には、ビブルカードという特殊な紙が存在しています。別名「命の紙」とも言われるそれは人間の爪の欠片から作られ、その爪の持ち主の居場所を指し示したり、健康状態を教えてくれる便利なもの。
ビブルカードは特殊な素材で作られているため火で焼いたり水に浸したりしても無くなりませんが、爪の持ち主が死ぬと燃えて無くなります。マリンフォード頂上決戦にて、赤犬の攻撃を受けたエースが意識を失くすと同時に、ビブルカードが燃えて消失するという描写がありました。このシーンが、エースが間違いなく死んでしまったのだという証明だとされています。
復活説がありえない理由④さんまさんとの対談
エースの復活がありえないということをほぼ確定してしまったのが、尾田栄一郎と明石家さんまとの対談です。『ワンピース』のファンということで知られている明石家さんまは、尾田栄一郎に「エースが生き返るのではないかと思っている」という自身の考えをぶつけました。それに対して、尾田栄一郎は明確に否定の言葉を返しています。
尾田栄一郎は読者に展開を読まれることを嫌っており、人々の意表を突く展開を描くことに強いこだわりを持っています。万が一、尾田栄一郎がエースの復活を頭の片隅で考えていたとしても、さんまが口に出したことによって完全にその可能性は消えてしまったでしょう。そのためエースのファンからは「聞きたくなかった」とブーイングが上がりました。やはりエースの復活の可能性は限りなくゼロに近いようです。
エースの声優
古川登志夫のプロフィール
アニメ『ワンピース』でポートガス・D・エースの声を担当したのは、声優・俳優・ナレーターの古川登志夫です。古川登志夫は1946年7月16日生まれ、血液型はB型。出身地は栃木県で、所属事務所は青二プロダクションです。
声優活動は1974年から開始しており、デビュー作は『ゼロテスター』。声優業以外でも活動しており、1978年にはサボ役の声優である古谷徹たち声優仲間と共にバンドを結成し、歌番組に出演したこともありました。古谷徹とは現在でも仲が良く、互いの家に遊びに行く間柄。2019年から青二プロダクション附属俳優養成所・青二塾の東京校で、塾長に就任しました。
古川登志夫の主な出演作品
古川登志夫の主な出演作品その1は『うる星やつら』です。この作品で古川登志夫は、主人公の諸星あたるを演じました。諸星あたるは女好きな高校生で、どんなにフラれてもナンパをやめない強心臓の持ち主。
彼は地球侵略のためにやってきた鬼族の少女ラムに惚れられつきまとわれるようになり、毎日様々なトラブルに巻き込まれていくことになります。この作品で初めて三枚目キャラを演じた古川登志夫。コミカルな演技が受け、声優としての代表作の1つになりました。
古川登志夫の主な出演作品その2は『ドラゴンボールシリーズ』です。この作品で古川登志夫はピッコロ(マジュニア)を演じました。ピッコロは元々、主人公である孫悟空の敵として現れた世界征服を目論むナメック星人。初代ピッコロは敵でしたが、後に初代が生み出した息子であり分身であるマジュニアは、悟空の仲間となっています。この作品で古川登志夫は、悪役感を出すべく自分の中でも特に低い声でピッコロを演じていました。
古川登志夫の主な出演作品その3は『機動戦士ガンダム』です。この作品で古川登志夫は、カイ・シデンを演じました。カイ・シデンは主人公のアムロ・レイたちと共に避難民として宇宙戦艦ホワイトベースに乗船したキャラクター。素行が悪く、そのくせ実は腰が低くて軟弱者と呼ばれることもありましたが、モビルスーツパイロットとしてそれなりの実績を挙げました。戦後は連邦軍を辞め、ジャーナリストとなっています。
古川登志夫の主な出演作その4は『名探偵コナン』です。この作品で古川登志夫は、山村ミサオを演じました。山村ミサオは群馬県警の刑事。後に警部に昇進しました。おっちょこちょいで推理はいつも的外れ、頼りにならないへっぽこ刑事だったのですが、そのことから逆にコナンに探偵役として選ばれるようになり、毛利小五郎や鈴木園子同様、「眠っている間に事件を解決している人」の仲間入りを果たしました。
元々、山村ミサオはモブキャラの1人として生み出されたようなのですが、原作者の青山剛昌が古川登志夫の声を気に入った結果キャラの出番が増え、度々登場する準キャラ的な立ち位置になったそうです。
古川登志夫の主な出演作その5は『機動警察パトレイバー』です。この作品で古川登志夫は、主人公の1人である篠原遊馬を演じました。篠原遊馬は同じく主人公の1人である泉野明のパートナー。警視庁警備部特殊車両二課第2小隊に所属する警官で、階級は巡査です。
レイバー製造の最大手である篠原重工の御曹司で、レイバーに関する知識は整備士と難なく会話できるほど詳しいです。ひねくれ者ですが実は繊細。パートナーの野明とは正反対の性格ですが、だからこそ良いコンビとなっています。
エースに関する感想や評価
エースのタトゥーの”Sに×”は、
— 87jun (@87jun) August 9, 2010
サボの海賊旗のマークなんですか?
もしそうだとしたら…泣ける(T_T)
エースの腕のタトゥーにあるSにバツの文字はサボの海賊旗ではないか、という考察が出回りだした頃のコメントです。もし本当にそうなら義兄弟の絆の深さが感じられて感動する、というファンはかなり多くいました。言葉で大切さを語ることも良いですが、黙って行動で大切さを示していて、それにふとしたときに気づくというのはより感動が大きくなるものです。
今週ワンピースの扉のエース、タトゥーが普通にACEだ…やっぱサボだったんだあのS…
— おはな@リリィ (@kotori_love) August 23, 2010
「もしも」の未来が描かれた扉絵のエースのタトゥーを見て衝撃を受けた人は多かったようです。すぐにエースのタトゥーの違和感に気づき、サボに繋ぎ合わせるのがファンのすごいところ。そしてそこまで考えて描いているとしたら、やはり原作者の尾田栄一郎はすごい人です。他にも何か伏線が隠れているのかもしれない。そう考えると、キャラクターの装飾品から背景にいたるまで、ファンは細かく見なきゃいけないという気持ちにさせられます。
ルフィとエースとサボの兄弟の絆を感じるシーンにめちゃくちゃ弱い。。。エースのメラメラの実をサボが食べることに「それがいい」って言ったり、手に入れなくていいのか?って聞かれて「大丈夫」って答えるのとか、相手がサボだからの反応なんだろうなぁ。
— 皐月 (@aoillumination) April 4, 2020
メラメラの実はエースの形見のようなものです。ルフィはそれを手に入れるつもりでしたが、実は生きていたサボと再会し、メラメラの実をサボに譲ります。2人とってエースがいつまでも特別な存在であることや、兄弟の絆の強さがわかる名シーンでした。メラメラの実をサボが食べることになり、ほっとしたエースファンは多かったようです。
エースがシャンクスのとこに「弟が昔世話になった!」って挨拶しに行くのも良いし、ルフィがクロコダイルから白ひげを守った時に「エースはこのおっさんを気に入ってんだ」って言うのも最高に良い...
— 毎日主役のモリサキサキさんです。 (@7e497e7702494e0) April 3, 2020
互いの事を認めて尊重し合ってて良い兄弟だよほんとに...
エースとルフィの「互いの大切なものを尊重する」という考え方は同じで、血の繋がりはなくても確かに兄弟であることを実感させられます。兄弟として互いを思い遣り、その周囲にも心を配れる2人の様子に心を打たれたファンは多くいました。そんな2人だから、たくさんのキャラクターたちがマリンフォード頂上決戦で彼らに力を貸そうとしたのでしょう。
タトゥーと言えばだけどエースの腕のタトゥーも好き、兄弟の絆を感じさせてくれるの本当に泣かせに来てるな
— もこ (@CS7hFiWFEn2tzjl) April 9, 2020
エースの腕のタトゥーが兄弟への想いを表しているのではないかという説が浮上すると、多くのファンがその説を支持しました。エースほど兄弟想いなキャラクターなら、自分の体にその想いを刻むことくらいしていそうです。皆、この説を信じ、強く感動しています。
エースの腕のタトゥーのASCEがサボのSって気づいたとき
— nasubiii (@MVqMavzo2lR0VRb) December 22, 2019
アラバスタ以前からサボは登場するって決まってたんだね#エース #ACE #泣ける1シーン
サボの存在が明らかになり、エースの腕のタトゥーのSがサボのSではないかという考察を知ったファンの衝撃は計り知れません。もし本当にそうであるならば、尾田栄一郎はかなり初期の頃からもう1人の義兄弟の伏線を張っていたということになります。
やっぱりエースの技かっこいいな
— ごんだむ・ボドゲスキー (@pirulito1219) October 10, 2017
主人公でもおかしくない能力だし、技も多彩でかっこいい。
メラメラの実の能力を受け継いだサボは火拳こそ使うものの、ほとんどの技はオリジナルで適応能力の高さを感じる。
炎を操るエースの技は迫力があり、男性ファンから圧倒的な支持を得ていました。かっこいい能力と特殊な生い立ち、波乱万丈なその後の人生など、エースは主人公でもおかしくない要素をたくさん持っており、そこが多くのファンを獲得した理由の1つです。
エースのタトゥーの意味まとめ
エースのタトゥーの意味を中心に、エースというキャラクターについてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?作者の尾田栄一郎が明言しているわけではありませんが、エースの腕のタトゥーには義兄弟たちへの想いが詰まっているという考察は的を得ており、当たっている可能性はかなり高いです。あちこちに伏線を張り巡らせ、表に出てこないキャラや物にもしっかりとストーリーを持たせている尾田栄一郎のこと。
エースのタトゥー1つにもエピソードがあるはずです。作者の考えとファンの考えが一致していたら、それはファンが作者の想いを正しく汲み取れたということ。それはとても素晴らしいことではないでしょうか?もしかしたら今後、答え合わせができる機会が訪れるかもしれません。そのときのために、今後も『ワンピース』に注目していきましょう。