【ワンピース】シャンクスは敵？悪人説や世界政府・五老星との関係を考察

滅多なことでは怒ることがない能天気な性格のシャンクスは、かつて海賊王であったゴールド・ロジャー(ロジャー海賊団)のもとで、海賊の見習いとして少年時代を過ごしています。溺れかけたルフィを自分の効き手である左手を失ってまで助けている仲間思いの器の大きな人物としても有名です。さらに、世界の均衡を保つ組織の1つである四皇の1人に選ばれるほどの戦闘力を秘めていました。

剣術の達人である彼は、左手を失っても戦闘能力が落ちることなくあらゆる敵と戦うことができています。彼が扱うことができる覇王色や見聞色、武装色などの覇気は強烈で並大抵の覚悟では受けることができないとされていました。そこで、重要人物でありながら戦闘シーンが少なく謎が多いシャンクスが敵？と言われる理由や悪人説、世界政府・五老星との関係を考察していきます。

1997年7月から週刊少年ジャンプによって連載がスタートした「ワンピース(ONE PIECE)は、熊本県熊本市出身の漫画家である尾田栄一郎さんによって誕生しました。2020年4月の時点では96巻まで単行本で刊行されており、週刊少年ジャンプでは現在も連載中です。大人気となったワンピースは、1999年10月からテレビアニメとして放送され世界中で愛される作品へと成長していきます。

2000年3月には劇場版の第1作目となるワンピースが公開され、その後も家庭用のゲームやイラスト集などさまざまな分野で商品が発売されるようになりました。2015年にはギネスで「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」の世界記録として認定、登録されることになります。海外でも爆発的な人気を誇るワンピースは、2020年4月の時点では4億7000万部の全世界累計発行部数を突破しさらに記録を更新中です。

かつて海賊王と呼ばれ恐れられていたゴールド・ロジャーは、この世の全てを手に入れました。彼が亡くなると海賊達は彼の意志を受け継ぎワンピースというひとつなぎの大秘宝を探し求めます。好奇心旺盛なルフィは海で溺れ死にそうになりますが、当時仲良くなったシャンクスによって助けられました。左手を失ってまで助けてくれた彼と立派な海賊になって再会することを誓ったルフィは海賊王を目指します。

自分のことについてはどんなに侮辱されても平気で過ごすことができるシャンクスは、現在では最も強い海賊と呼ばれている四皇に選ばれている優秀な海賊の1人です。かつては、海賊王として世界に名を轟かせたゴール・D・ロジャーと一緒に航海をしていました。世界一周をしたことがある唯一の海賊であるロジャー海賊団に入った彼は、見習いとして雑用をこなしていたのです。

• 本名：シャンクス
• 異名：赤髪のシャンクス
• 誕生日：3月9日
• 血液型：XF型
• 出身地：西の海
• 年齢：37歳→39歳
• 所属：ロジャー海賊団見習い→赤髪海賊団大頭
• 肩書：四皇
• 身長：199cm

当時、海賊王であるロジャーに気に入られていた彼は、愛用の麦わら帽子をもらっています。その麦わら帽子は元気いっぱいの少年であるルフィへと手渡されました。現在では、赤髪海賊団を作り大頭として活躍しています。海で溺れかけたルフィを救った彼は、利き腕であった左手を失うことになりました。左目の上に3本の傷がついている彼は、世界政府の最高権力者である五老星からも暴れたら手に負えないと高い評価をされています。

新世界においては三大勢力によって均衡が保たれていました。均衡を保っている三大勢力とは、4人の強力な勢力を持った大海賊である「四皇」、世界政府直属の海上治安維持組織となっている「海軍本部」、世界政府によって認められている7人の海賊である「海賊王下七武海(七武海)」だったのです。三大勢力の中の1つである四皇の1人に選ばれていたのがシャンクスでした。

現在大海賊の中で四皇と呼ばれているのは、赤髪海賊団を率いている赤髪のシャンクス、黒ひげ海賊団を率いている黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)、ビッグ・マム海賊団を率いるビッグ･マム(シャーロット・リンリン)、百獣海賊団を率いる百獣のカイドウです。最近では、5番目となる海の皇帝も報じられます。その5番目とは、かつて四皇と呼ばれていた白ひげ海賊団を率いる白ひげ(エドワード・ニューゲート)でした。

恐れられている四皇の中でシャンクスは、最も年齢が若く仲間思いだったために部下からも慕われ、厚い信頼関係を築いている海賊となっています。人一倍仲間や友人を大切にする彼は、無邪気で好奇心旺盛なルフィからも尊敬される海賊であり、彼の仲間思いの姿勢をルフィは引き継いでいました。左腕が健在の時は、鷹の目のミホークと呼ばれている世界最強の剣士とも互角に戦えるほどの実力を持っていたのです。

器が大きい人物と評判のシャンクスは、世界政府の人間ではないかと思わせるような行動があちこちで確認することができます。彼が世界政府の人間ではと感じさせる行動には大きくは2つありました。その1つに頂上戦争自体を終わらせにやってきた場面です。海賊であれば自分たちの利益を優先するため、他の海賊や世界政府がどんな戦争をしようと関係ないはずです。むしろ敵であれば嬉しいかもしれません。

しかし、世界政府の人間である場合は戦争を止めにきた理由はいろいろと考えることができます。頂上決戦によってパワーバランスが崩れることでさらに多くの争いが誕生することを恐れたとも考えられるからです。さらに、2つ目としては彼は海賊である白ひげにわざわざ忠告に行っています。

パワーバランスを保とうとした場合、エースが負けた際に白ひげが動き出してしまえば、あらゆるところに混乱が生じるのは明らかです。先を見通すことができる彼ゆえにそれらの行動を取ることができたのでしょう。また、政府の人間であるゆえに黙っていられなかったとも考えられます。

ラスボスと噂れているシャンクスは頂上戦争の際に突然姿を現し、戦争を止めにきた旨を伝えています。それに対して海軍本部の元帥を務めているセンゴクは、海賊である彼の申し出をすんなりと承諾していました。これに対しては海軍の部下からも驚きの声があがっています。その声を抑えるかのようにセンゴクは、何かあった場合の責任は自分が取ることをハッキリと伝えていました。

海賊である彼の申し出をすんなり承諾したばかりか、もし何かあったとしてもその責任は海軍本部の元帥を務めているセンゴク自らが取ると公言したということは、何かしらの理由があることが明らかでしょう。敵対している海賊の話を聞き、その責任を取るということはただ事ではありません。しかし、彼の申し出が政府の最高責任者である五老星からの命令だとしたら素直に従うことは不思議ではなくなります。

海賊としてルフィが憧れている大らかな性格のシャンクス。しかし、彼には世界政府や五老星側の人間と思わせるような行動が所々で確認されています。ラスボスなのではという噂も立っている彼は、世界会議(レヴェリー)がスタートしようとしている時に五老星の前に姿を現し、ある海賊について何かを伝えようとしていました。世界政府の中でも最高権力者と言われている五老星の前に姿を現す彼は何者なのでしょうか？

また、世界政府の最高権力者とされている五老星の前まですんなりと通ることを許され、突然現れた彼に驚くどころか、彼だからあえて時間を取っているというような歓迎の言葉もかけられていました。最高権力者である五老星からも特別扱いされている彼は、海賊になったのはスパイ行動の一環ではないかという噂も立っていますが、そのように噂されるような衝撃の場面が所々で確認されていました。

政府の最高権力者である五老星が集っているマリージョアは、周囲が緑に囲まれたとても美しい聖地とされていました。聖地マリージョアと呼ばれている場所には、海賊は滅多に出入りはしませんし、出入りできないように厳重に警備がされているはずです。しかし、そこをすんなりと通ってしまった海賊がいました。その海賊とはシャンクスで、さらに最高権力者である五老星にも直に会っています。

また、突然姿を現した彼に対して昔からの仲間であるかのような歓迎の雰囲気を醸し出していることからも、彼は頻繁にマリージョアに出入りしているとも考えられるのです。または、かつて政府の人間としてマリージョアで仕事をしており、彼にとってはよく知っている場所という可能性もあります。

ワンピースでは、ラスボスの存在が常に囁かれていました。自分の野望のためであればどんな犠牲も厭わない性格の黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)は、かつて政府にも認められていた海賊の1人である王下七武海だったことや現在も四皇の1人であることからラスボスでは？との噂もありました。しかし、彼がラスボスの可能性はかなり低そうです。また、能天気な性格のシャンクスがラスボスなのでは？という声もあります。

海賊にとっては敵のはずの世界政府の最高権力者である五老星と親密に会話をしていたり、海軍本部において元帥を務めているセンゴクからも特別扱いをされている彼は、ラスボスの要素を大いに含んでいました。あらゆる人から厚い信頼を寄せられている彼が実はラスボスということは大いに考えられるでしょう。

しかし、ラスボスに関しての情報はまだ明らかとなっていません。もしかしたら、まだ姿を現していない人物がラスボスの可能性も十分にあります。今現在登場しているキャラクターの中では、今のことろ彼がラスボスの可能性は非常に高くなっていますが明らかではありません。これから少しずつラスボスの正体も明らかになっていくでしょう。

謎が多く実はラスボスでは？と噂されている彼は、悪人説まで飛び出しています。前向きで無邪気に海賊王を目指しているルフィの憧れの海賊である彼ですが、政府の人間だとすれば海賊にとっては敵ということになるのです。最強の力を誇っている四皇の1人に選ばれている彼は、最強の海賊であるとともに政府側の人間のような振る舞いを時に取ることがあるため、謎だらけの掴みどころのないキャラクターとなっていました。

もしも、海賊の中で最強である四皇の1人に選ばれている彼が政府の人間である場合、CP0の可能性が高いとも考えられます。世界貴族直属のスパイであるCP0には、明確な上下関係が存在していました。政府の最高権力者である五老星の直属のスパイであれば、今までの彼の行動も納得ができるものとなります。

海賊の四皇の1人であるビッグマムがかつてお茶会を催した際も、裏社会の大物と偽ってCP0が潜入していたということもありました。そう考えると海賊の中にCP0が密かに潜入していても全くおかしなことではないのです。海賊から海軍にスパイとして潜入していたヴェルゴの存在もあるため、彼が政府から海賊や海軍へ潜入ということも考えられるでしょう。

政府の最高権力者である五老星が世界会議をしようとした時に、突然姿を現したのが黒いマントに身を包んだシャンクスでした。最高権力者である彼らの前にすんなりと通されている彼についてもさまざまな憶測が飛び交っていましたが、さらにある海賊について話があると現れた彼の行動に政府のスパイなのではと考えた人は多かったようです。

また、重要な会議が始まろうとしていたのにも関わらず彼のために時間を割いていることからも、彼らとは特別な関係があることが明らかとなりました。海賊である彼が政府の最高権力者である五老星と直にやり取りをしていることからも彼が重要人物であることは明らかです。詳しいことは明らかになっていませんが、これらのやり取りを見る限りかなり深い繋がりがあることがわかります。

政府に認められている海賊は彼に限らず王下七武海と呼ばれている7人の海賊をあげることができます。かつて世界貴族である天竜人だったドフラミンゴも政府とは深い関りがありました。しかし、彼でさえ政府に対しては敬語を使用していませんでした。しかし、黒いマントに身を包み突然姿を現したシャンクスは、しっかりと敬語を使用しています。

海賊が敬語を使用すること自体がおかしなことから、最高権力者である五老星の部下である可能性も十分考えられるのです。自分の目的のためであればあらゆる残虐な行為も厭わない海賊とは思えない振る舞いに、本来であれば政府の人間であるため海賊の中では珍しい良識人だったのでは？との考えも浮上しています。

世界政府との関係を疑われラスボスではないか？という噂までたっているシャンクスは、無邪気で明るいルフィがまだ幼少期の頃に出会っています。赤髪海賊団を率いている彼は、海賊として航海している最中にフーシャ村に停泊していた時期がありました。その際に出会った好奇心旺盛なルフィとはすぐに意気投合して仲良くなります。お酒が大好きな彼は、頻繁に酒場で宴会をしていました。

海賊の彼と仲良くなったルフィは、彼の大事な悪魔の実であるゴムゴムの実をデザートと勘違いして食べてしまいます。当時悪魔の実は売れば1億ベリーという代物でした。やっとの思いで敵船から奪ったゴムゴムの実を間違えて食べてしまったルフィは、全身がゴム人間となってしまい泳げなくなってしまいます。そのことを知ったルフィはかなり驚いていましたが、前向きな考えを持つためすぐに気持ちを切り替えていました。

しかし、仲間同然のシャンクスを悪く言う山賊から襲われ海に放り込まれてしまいます。悪魔の実を食べて泳げなくなってしまったルフィは、大きな魚に襲われあと一歩のところで食べられそうになりました。しかし、彼のピンチを知ったシャンクスは、自らの左腕を犠牲にしてまで彼を救ったのです。その状況に泣きじゃくるルフィに対して、自分の麦わら帽子を渡し再会を約束したのでした。

仲良くなったルフィが山賊達の攻撃に遭い、海に放り込まれたという話を聞いたシャンクスは、急いで駆けつけ彼を助けようと海へ入ります。大きな魚に今にも食べられそうになっていた彼を助けたのはシャンクスです。今までの彼らの交流を見てきた人達は、仲間や友人を大切にする性格の彼らしい勇敢な行動だったと感じていたでしょう。

もちろん、彼の仲間を助けたいと思った気持ちは本物だと考えられます。しかし、もしかしたら他にも何か重要な理由が隠れていたとも考察することができるのです。世界中に恐れられていた海賊王が率いるロジャー海賊団に幼少期見習いとして働いていたシャンクスは、伝説の島と言われているラフテルに辿り着くために必要なものを知っていた可能性は十分にあります。

彼が自分の左腕を犠牲にしてまで助けた理由には、仲間であり友人であるルフィを純粋に助けたいという気持ちと、やっと手に入れたラフテルに辿り着くための重要な鍵を助けたとも考えられるのです。その重要な鍵がゴムゴムの実であったとしたら、そのゴムゴムの実を食べてしまった彼はとても重要な人物ということになります。真実は明らかにはされていませんが、彼にとってとても重要だったことは間違いないでしょう。

かつて海賊王と言われていたゴール・D・ロジャーが死んでしまった後、そこで見習いをしていたシャンクスは海賊としての頭角を現し、現在では赤髪海賊団の大頭として航海をしていました。その頃の彼は見習いとして働いていたゆえに、グランドラインの最終地点と言われているラフテルに行くにはゴムゴムの実が必要だったことを知っていたのかもしれません。

そのため、わざわざ敵船から悪魔の実であるゴムゴムの実を奪った可能性もあります。さらに、船長であったロジャーがゴムゴムの実を食べていたことで能力者となってラフテルに辿り着いた可能性も十分にあるのです。その場合、そのことを知っていたシャンクスが再びラフテルへ行くために必死になってゴムゴムの実を探し求めていたとも考えられます。

海賊の中では珍しく大らかで能天気な性格の彼に対しておちゃめという感想が寄せられていました。好奇心旺盛で常に目を輝かせているルフィとすぐに意気投合してしまうくらい、彼には純粋な心があったようです。四皇と呼ばれる最強の海賊でありながら、海賊の中では唯一の常識人とも言われていた彼の魅力は掴みどころがない性格にも関係しているのかもしれません。

左目に3本の傷を持っている彼は海賊らしい風貌もしていましたが、イケメンでかっこいいというコメントも多く寄せられていました。年齢も若いためかなり年配のお腹が出ている海賊のおじさん達の中ではひときわ目を引く存在でもあったのです。がっしりとした体格を持ちながら少し影のあるかっこいい顔や雰囲気に惹かれている人もいました。

ワンピースで無邪気で前向きなルフィや暴れたら手が付けられないものの自分からは争いや事件を起こさないシャンクスを推している人はかなり多くいました。さらに、イケメンでかっこいいシャンクスがかわいすぎるというコメントもあります。幼いルフィと一緒になって騒ぐことができる彼は純粋な子供のような心を持った素敵な大人なのかもしれません。

四皇として周囲に恐れられているシャンクスは、剣術に長けており最強の海賊であると共に政府と繋がっているような不審な動きも多いため、実は海賊の敵であり政府の人間かもしれないという悪人説が飛び交っていました。しかし、決定的な証拠はなく、彼の正体は今だ明らかにはなっていません。彼の人柄による信頼関係なのか、政府のスパイなのかも謎です。しかし、今後の重要人物であることは確かだと言えるでしょう。