オーバーロードのリザードマン編をネタバレ!あらすじから結末までまとめ

オーバーロードのリザードマン編のあらすじをネタバレありでまとめてあります。オーバーロードのリザードマン編は、アニメ『オーバーロード』第1期とは随分と違った雰囲気の感じられるエピソードです。それだけに、リザードマン編を「つまらない」と評価するファンも少なくありません。そんなリザードマン編ですが、設定とあらすじのポイントを抑えて観ると、なかなか見応えのあるエピソードであることがわかります。この記事ではオーバーロードのリザードマン編をより楽しめるように、ネタバレありで詳しくあらすじをまとめました。

オーバーロードのリザードマン編をネタバレ!あらすじから結末までまとめのイメージ

目次

  1. オーバーロードのリザードマン編をネタバレ紹介!
  2. オーバーロードのリザードマンとは?
  3. オーバーロードのリザードマン編:あらすじ
  4. オーバーロードのリザードマン編:本編
  5. オーバーロードのリザードマン編:結末
  6. オーバーロードのリザードマン編はつまらない?
  7. オーバーロードのリザードマンの声優とは?
  8. オーバーロードのリザードマン編を原作で読んでみよう!

オーバーロードのリザードマン編をネタバレ紹介!

オーバーロードのリザードマン編がアニメ化されると発表された時、オーバーロードの原作ファンはその決断を心配しました。というのもリザードマン編はトカゲ編と揶揄されるあらすじで、オーバーロードファンでも好き嫌いの別れるあらすじだからです。そんなオーバーロードのリザードマン編ですが、今回はネタバレ全開であらすじを紹介していきます。

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オーバーロードのリザードマンとは?

オーバーオードのリザードマン編は、ザリュースというリザードマンが主役です。オーバーロード本来の主役であるアインズは敵役です。オーバーロードの世界設定は詳細に決められていて、リザードマンの種族や歴史も詳しく設定されています。アニメ『オーバーロード』第1期とは視点が異なるため、まずはザリュースが暮らしているリザードマンの社会を知ることが大事です。

オーバーロードのリザードマンの7つの部族のネタバレ

リザードマンの部族は7つでした。ザリュースたち『緑爪』グリーン・クロー、狩猟が得意な『小さき牙』スモール・ファング、全部族一の防御力を誇る『鋭き尻尾』レイザー・テイル、戦を好む『竜牙』ドラゴン・タスク、穏健派の『黄色の斑』イエロー・スペクトル、剣の技に秀でた『鋭剣』シャープ・エッジ、祭司の才能を持つものが多い『朱の瞳』レッド・アイ、エピソード開始時点ではリザードマンたちは団結していません。

オーバーロードのリザードマンの集落のネタバレ

リザードマンの集落では数年前に食糧難から争いが起こりました。過去の戦いのあらすじは重要なネタバレです。グリーン・クロー、スモール・ファング、レイザー・テイル対イエロー・スペクトル、シャープ・エッジの総力戦に発展し、負けたふたつの部族はドラゴン・タスクに吸収されました。食料と部族間の関係は、どちらもリザードマン社会にとって重要な課題です。

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オーバーロードのリザードマン編:あらすじ

ここからはアニメ『オーバーロード』第2期の第1話から始まる、リザードマン編のあらすじをネタバレありでまとめてあります。オーバーロードのリザードマン編は一言でネタバレするならば英雄が悪に立ち向かう『英雄譚』です。リザードマンの英雄ザリュースが、ヒロインや仲間と出会い、強大な力を持つ悪の軍団に抗うあらすじです。また、アインズ側のネタバレは守護者コキュートス成長のあらすじです。

リザードマンへ宣戦布告

グリーン・クローのザリュースは、知性と力を兼ね備えた優秀な戦士です。兄・シャースーリューからも族長に相応しいと認められるほどでした。しかし、族長の座には着かず、過去の戦いで得たフロストペインを腰に携え、旅人となっていました。そんな彼が故郷に戻っていた時、アインズの配下のモンスターが空に現れ、リザードマンへ宣戦布告します。

敵の狙いが全てのリザードマンと解釈したザリュースは、他の部族と手を組み迎え撃つことを提案します。しかし、かつての部族間戦争の遺恨があることから、他のリザードマンたちから反対されます。そんなザリュースを擁護したのはシャースーリューでした。ザリュースは他部族への使者として旅立ちます。

リザードマンの食糧難の原因

しかし、ザリュースも5部族同盟が簡単ではないと理解していました。もし助力が得られないのであれば、仲間にならない部族から潰すと言っています。なぜなら、かつてのリザードマンの争いの原因となった食糧難は、リザードマンの増え過ぎによって引き起こされたと理解しているからです。グリーン・クローを存続させるためには他部族を減らす必要があるとザリュースは考えていました。

リザードマン編のヒロイン:クルシュとの出会い

ザリュースはペットのロロロ(ヒュドラ)に乗り、レッド・アイの村に向かいました。族長との対面を望むザリュースでしたが、「部族をまとめ上げる者」の元へ案内されます。一対一の面会の場で、ザリュースが目にしたのは、白いメスのレッド・アイでした。彼女を見てザリュースは一目惚れします。アルビノのレッド・アイはクルシュ・ルールーと名乗りました。そんな彼女にザリュースは唐突に求婚します。

動揺するクルシュでしたが、ザリュースは真剣に一目惚れしていました。そして、戦いで死ぬ恐れへの覚悟と、逃げたとしても部族間の争いが避けられないことを語ります。また、クルシュはレッド・アイがかつて同胞を食べて食糧難を生き延びたことを、涙ながらに語りました。ザリュースは優しく彼女の話を聴き、リザードマンが生きるために戦いが必要だと説きました。クルシュはザリュースと志を共にし、旅に同行します。

心強い仲間リザードマンとの出会い

ドラゴンタスクの集落に到着したザリュースとクルシュを、族長のゼンベル・ググーが出迎えます。挨拶もそこそこにゼンベルは「俺たちが信じるのは強者のみ、剣を取りな」とザリュースに戦いを挑むのでした。ゼンベルは屈強なリザードマンでしたが、フロストペインで守りに徹したザリュースは粘り勝ちします。ゼンベルはザリュースに協力することを約束しました。

その晩の酒の席で、ザリュースはリザードマンを軽んじる敵に一矢報いたいと話します。しかし、クルシェは「鎖で縛られても命があるほうがいい」言いました。「支配されたらこんなこともできないかもしれない」と宴会の様子を眺めながら言うザリュースに、「できるかもしれない」とクルシェは返すのでした。

蜥蜴5部族の同盟軍を形成

ゼンベルを加えた一行が、最初の標的とされたレイザー・テイル族の集落に着くと、5部族同盟軍は既に集まっていました。5部族の族長が一堂に会する場で、ザリュースは族長たちだけの部隊を作ることを提案します。敵の数はリザードマンの3倍もあるため、精鋭を集めて親玉を倒す必要があると考えたからでした。

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オーバーロードのリザードマン編:本編

ここからはいよいよ戦いのあらすじとネタバレです。リザードマン5部族が集まり、戦いの準備を進めます。その様子を見たコキュートスは進軍を開始します。報告を受けたアインズは「あまり望んでいた結果ではない」とアルベドに話します。アインズにはコキュートスに隠した真の目的があるのでした。

アンデッドVSリザードマン

アンデッドの大軍とリザードマンの部隊は真っ向からぶつかり合います。アンデッドの軍団は数こそ多いですが、雑兵でした。その様子を見ていた族長たちは奇妙に感じます。「敵に指揮官がいないのでは?」とザリュースは推測しました。しかし、族長たちの部隊はリザードマン軍の切り札であるため、迂闊に出て行くわけにはいきません。
 

5部族で力を合わせて戦うリザードマンたちは健闘しました。その様子を見ていたコキュートスは「リザードマンたちの指揮の高さを見誤っていたか」と呟き、デミウルゴスに連絡を取ります。「知恵を貸して欲しい」と言うコキュートスにデミウルゴスは「アインズ様は本当に勝利をお望みなのかねぇ」とアインズの真意をコキュートスに示唆しました。

アインズの目的のネタバレ

アインズの目的は守護者達の成長が起こるか実験することでした。オーバーロードの物語開始前のユグドラシルNPCであった頃には、自分で考え成長することができなかった守護者達が、オーバーロードの異世界においてはどう変化するのか、検証する必要があったのです。

エルダーリッチとの死闘

アインズの真意を汲み取れなかったコキュートスは「もはや全て手遅れ」として、指揮官であるエルダーリッチに「リザードマンに力を見せつけろ」と命令しました。戦場に現れたエルダーリッチは強力な魔法で、リザードマンの戦士たちを次々と焼き尽くします。

リザードマン精鋭部隊はいよいよ出番です。長距離から魔法を放つエルダーリッチに近づくため、ザリュースたちを乗せたロロロが、魔法攻撃を受けながらも突進します。ロロロの背後から飛び出すと同時に、フロストペインの特殊能力『アイシー・バースト』でエルダーリッチの火炎弾を打ち消しました。

イグヴァと名乗ったエルダーリッチを相手にザリュース・ゼンベル・クルシュの3人は、それぞれの力を尽くして戦います。ゼンベルとクルシュが倒れた後、ザリュースはフロストペインの力を最大限に発揮し、ついにイグヴァの顔面に剣を突き刺し、トドメの一撃を叩き込むのでした。

「アインズ様、お許しを」と最期の言葉を残してイグヴァは消滅しました。リザードマンたちは勝利を喜びます。それを見ていたコキュートスにアインズからの呼び出しを受けます。「見事だ、だが、実に惜しい」席を立ったコキュートスはそう呟きました。

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オーバーロードのリザードマン編:結末

見事アンデッドの軍団を打ち破ったリザードマン軍は勝利の宴を開きます。戦いを振り返るゼンベルたちはザリュースの活躍を褒め讃えました。しかし、その場にザリュースとクルシュはいません。宴を離れた静かな場所で、ふたりは結ばれました。しかし、リザードマンたちの平和は長くは続きません。以下、オーバーロード・リザードマン編の結末までのあらすじをネタバレです。

アインズの真の目的

守護者達が集められるとアインズは「守護者は自ら考え、行動しなくてはいけない」という自分の真意を告げました。そして、敗戦の罰として、コキュートスにはリザードマン殲滅を命じます。リザードマンたちの戦士としての戦い振りを買っていたコキュートスは、慈悲を願い出ますがメリットを上手く伝えられないため、アインズに却下されます。

助け舟を出したのデミウルゴスでした。今後の勢力拡大のため、リザードマンによる統治の実験を提案しました。アインズはこの提案を受け入れ、コキュートスへの命令は、『殲滅』ではなく『占領』へと変更されました。

アインズの力を見せつけられるリザードマンたち

リザードマンたちの前に再度現れたアンデッド集団は前回とは全く違う強力な軍団でした。アインズは自身の絶対的な力をまざまざと見せつけます。そして、対面したザリュースたちに配下に入るように命じました。「しかし、一度勝った相手の支配下に入ることは良しとしないだろう」アインズは4時間後にコキュートスひとりで攻めること、それに勝ったら本当に手を引くと宣言しました。

降伏を願い出たシャースーリューに対して、アインズは「戦わずして降伏などつまらない」と制します。リザードマンたちは会議を開き、クルシュを除いた族長と戦士全員で戦いに挑むことを決めました。アインズの狙いが「殲滅ではなく支配である」と見抜いたからこそ、ザリュースたちは勝ち目のない戦場に自ら赴くことを決心するのです。

コキュートスVS蜥蜴族

決戦の刻、大地を踏み鳴らし盾を叩くアンデッドの軍団の中から、コキュートスが現れます。戦場に2本の魔法氷柱を立て、「そこよりこちら側は死地、進むと言うのであれば死が待ち受けると知れ」とリザードマンたちに告げます。覚悟を決めたリザードマンたちは、一斉に突撃します。しかし、コキュートスのフロストオーラによって、大多数のリザードマンは一瞬で凍りつきました。

攻撃に耐えた族長たちが仕掛けます。まずは族長スーキュがスリングショットを放ちますが、マジックアイテムで耐性を持っているコキュートスに飛び道具は効きません。間髪入れずに、全部族一の防御力を誇る族長キュクーが、槍を手に飛びかかります。コキュートスは異空間から刀を取り出し、キュクーを頭から一刀両断しました。

フロストペインを構えたザリュースと、武技で右手を強化したゼンベルが攻めかかります。ゼンベルによる打撃は刀で弾き返され、彼の異形の右腕は一閃で切り落とされました。続くザリュースのフロストペインも、コキュートスの指で止められます。「悪い剣ではないが」と評するコキュートスは、長い尾でザリュースを薙ぎ払いました。その隙にシャースーリューの回復魔法によって、ゼンベルの右腕が再生します。

コキュートスは立ち上がるザリュースを見て、戦意があるならとフロストペインを投げ返します。スーキュが再びスリングショットを放ちますが、コキュートスは氷の魔法で反撃しました。スーキュは身体を無残に貫かれて倒れます。猛ったゼンベルが攻撃しますが、首をはねられて絶命しました。

残ったザリュースとシャースーリューはどちらも満身創痍でした。しかし、最後まで戦う意思を見せる二人に、コキュートスは名を尋ねます。そして、ふたりの戦士のことを覚えおくといい、本気を出していないことを詫びしました。「本気を出すほどの強者ではない」そう告げられても、最早、ザリュースたちが退くことはありません。

ザリュースたちは最後の攻撃を仕掛けます。目くらましのアイシー・バーストを放ち、フロストペインで突きを放ちます。その突きは再び、コキュートスの指で止められますが、シャースリューが霧を纏って奇襲しました。彼を叩き斬ったコキュトースの手元で、血に濡れたフロストペインがコキュートスの指を滑ります。血はコキュートスの身体へ刃を届かせるための仕掛けだったのです。

ザリュースの狙いに気付いたコキュートスは賛辞の言葉を送ります。ついにフロストペインはコキュートスの身体に達しました。しかし、コキュートスのスキルによって、ザリュースの最後の攻撃も無効化されてしまいます。ようやく届いた一撃でも傷一つ付けられないまま、ザリュースの命は絶たれました。

ナザリックの支配下へ

戦いの後、アインズはコキュートスの戦い振りを褒めます。そして、リザードマンの村の統治をコキュートスに一任しました。コキュートスはザリュースたちの亡骸について尋ねます。アインズはアンデッド作成に利用することを話すと、それは惜しいとコキュートスは言いました。

ザリュースたちは想定以上に強くなるかもしれないこと、そして、死者の復活を試したことのないアインズの実験に、彼らの遺体を使うことを提案します。この提案を受け、アインズはリザードマンの代表者と面会することを希望しました。コキュートスはすでにクルシュを近くに待たせていると謝罪します。デミウルゴスの入れ知恵ではなく、コキュートス自身で考え、そこまで用意していたことにアインズは機嫌を良くしました。

アインズの元に連れてこられたクルシュは、まずアインズへの忠誠を誓います。そんなクルシュにアインズは「ザリュースを蘇らせる代わりに、リザードマンたちを監視すること」を要求しました。そして、クルシュが裏切れば復活したザリュースが即座に死ぬ魔法をかけると脅します。それはアインズの嘘でしたが、クルシュは取引を受け入れ、ザリュースの復活を望みました。

クルシュの呼び掛けで目を覚ましたザリュースは、レベルが消失し、言葉も上手く発することができない状態で蘇りました。ザリュースは復活させてくれたアインズに感謝し、自ら頭を垂れて忠誠を誓います。ザリュースはゼンベルと兄の蘇生も願い出ました。ふたりの価値を強く訴え、遺体は保管されることになりました。そして、アインズが去った後、ザリュースはクルシュの腕に抱かれながら安堵の眠りに着きました。

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オーバーロードのリザードマン編はつまらない?

オーバーロードのリザードマン編をネタバレありで振り返りました。しかし、リザードマン編は「つまらない」と評されることが少なくなりません。「アインズの活躍が少ない」や「アニメ『オーバーロード』第1期と違ってアインズが完全に悪役」といった部分からアニメ『オーバーロード』第1期との違いに戸惑う視聴者も多いのです。

アインズの活躍が少ない

リザードマン編では物語の主役がザリュースになっています。そして、アインズサイドはコキュートスの変化が重要なポイントになっています。アニメ『オーバーロード』第1期のようにアインズ(もしくはモモン)が直接戦闘で活躍する場面がありません。これは、アニメ『オーバーロード』第1期の後半の『VSクレマンティーヌ』や『VSシャルティア・ブラッドフォールン』を楽しんだ視聴者からすると期待はずれと言えます。

魔王としての覇道を歩むアインズ

また、アインズの描写もアニメ『オーバーロード』第1期と比べると悪の王としての面が強調されています。アニメ『オーバーロード』第1期までは異世界転生した主人公の戸惑いや、敵が悪役であったことからダークヒーローとしての魅力がありましたが、リザードマン編では強大な力を持った恐るべき存在として描かれています。ザリュースたちリザードマンたちに感情移入できないと、退屈に感じられるのは無理ありません。

英雄譚として観るリザードマン編

アニメ『オーバーロード』第1期の延長として観るとリザードマン編は「つまらない」と感じられるかもしれません。しかし、リザードマンたちの背景や、アインズの真の目的を頭に入れて視聴すると見応えのあるあらすじになっています。

まず、重要なのはリザードマン社会の描かれ方です。食糧難からの共食いや口減らしなど、リザードマンの食糧事情は倫理的な問題を孕んだ深刻さがあります。主役であるザリュースが初登場するシーンも魚の養殖場でした。戦闘シーンなどではなく、地味な養殖場の場面からリザードマン編が始まるのは、食糧確保がいかに重要であるかを示しているからに他なりません。

部族間の争いの歴史があったことも重要です。強大な敵が現れたことによってザリュースは5部族団結の道を考えましたが、他のリザードマンからの反応はイマイチでした。ザリュースがいなければ、リザードマンたちは各部族ごとに悲惨な敗北を喫していたかもしれません。ザリュースの行いは結果的にリザードマンたちに生きる場所を与えました。しかし、そんなザリュースでも、部族の口減らしまで考えていた切実な背景がありました。

ザリュースはフロストペインはいかにも英雄的ば特別な武器です。そして、彼は思慮深く、戦いにも秀でています。しかし、そんな彼でも誇りのために死ぬことを是とするような、青臭さがありました。ゼンベルとの酒の席で語られた「敵を一泡吹かせてやりたい」という態度を、クルシュがたしなめます。結果的に、クルシュの言うように隷属することで得られる平和をリザードマンたちは手に入れました。

ザリュースは英雄的存在ですが、彼は不可能を可能にする訳でも、命と引き換えに世界を救う存在でもありませんでした。ザリュースは敵に敗北し、隷属する身になったとしても愛する女や、同胞の命が繋がれたことを感謝する男でした。一般的な英雄譚の終わり方ではありませんが、ラストシーンで彼が安堵し、眠りに着くのはオーバーロードという作品の中で語られた英雄譚だからこそ、成立した美しいラストシーンと言えるでしょう。

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オーバーロードのリザードマンの声優とは?

ザリュース:東地宏樹

オーバーロードのリザードマン編の主役・ザリュースを務めた東地宏樹さんは、もともと舞台俳優としての出演が多い俳優さんでした。現在では声優としても幅広く活躍しており、海外ドラマ『プリズン・ブレイク』の主役・マイケルや、ゲーム『アンチャーテッド』シリーズの主役・ネイサンなど人気作品に多数出演されています。

シャースーリュー:楠見尚己

アニメ『オーバーロード』第2期にて、ザリュースの兄であり、族長であるシャースーリューを務めた楠見尚己さんはベテランの声優さんです。数多くの役をこなしてきた楠見尚己さんの凄さは、事務所のホームページのサンプルボイスを聴くとよくわかります。ひとりで何役も同時にこなして、最後はオチまで付いているサンプルボイスは必聴です。

クルシュ:雨宮天

アニメ『オーバーロード』第2期リザードマン編のヒロイン・クルシュを務めたのは雨宮天さんです。2014年にブレイクし、多くのアニメで主役を務めています。また、2015年には同じく声優の麻倉ももさん、夏川椎菜さんと共に『TrySail』というユニットを結成しました。自身が出演するアニメの主題歌を歌う機会も多く、声優としても歌手としても大活躍しています。

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オーバーロードのリザードマン編を原作で読んでみよう!

今回はオーバーロードのリザードマン編のネタバレあらすじをまとめました。「つまらない」と評されてしまうこともあるリザードマン編ですが、ダークファンタジーとしての要素はしっかりと抑えたエピソードです。アニメでは説明されていない設定や描ききれなかった部分もあるため、原作小説もおすすめです。アニメ『オーバーロード』第3期へと繋がる描写もあるので、一度観た人でも見返してみると新しい発見があるかもしれません。

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