【鬼滅の刃】日輪刀の一覧・種類をまとめて紹介！呼吸と色の関係や作り方も考察

日輪刀とは『鬼滅の刃』の中に登場する特殊な刀で、ストーリーにも関係してくる重要なものです。日輪刀は持ち主に合わせて形状や鍔、刃の色などが違い、同じものはありません。ここでは、そんな『鬼滅の刃』の日輪刀についてまとめて徹底紹介。日輪刀の種類一覧や、鬼狩りたちが使う全集中の呼吸と刃の色との関係、日輪刀の作り方などを見ていきます。その前にまずは、『鬼滅の刃』の基本情報から押さえておきましょう。

『鬼滅の刃』は2016年から『週刊少年ジャンプ』で連載されているダークファンタジー漫画です。原作者は吾峠呼世晴。人を喰う鬼とそれを狩る人間たちの戦いを描いており、重厚なストーリーと魅力的なキャラクターの数々が人気を博して一躍ヒット作品になりました。2019年4月にはハイクオリティな作画で名高いufotableによってアニメ化され、それをきっかけにさらにヒット。その人気は社会現象と言われるほどになっています。

大正時代。炭焼きの息子である少年・竈門炭治郎は、亡き父に代わって母親と弟妹たちを支えながら、質素ながらも幸せな日々を過ごしていました。しかしある日、炭治郎が炭を売るために出かけていた間に鬼が家を襲い、母と弟妹たちを惨殺。唯一生き残っていた妹の禰豆子は鬼と化してしまいます。

人間としての理性を失い本能のままに人を喰らう鬼になってしまった禰豆子は、兄である炭治郎を喰らおうと襲いかかりますが、炭治郎は妹である禰豆子を撃退することはできません。何とか妹を救いたいものの、その手段がなく防戦一方になる炭治郎。そのとき、炭治郎の前に剣士の冨岡義勇が現れました。義勇は鬼狩りと呼ばれる特別な剣士の1人で、炭治郎を襲う禰豆子を退治しようとします。

しかし禰豆子が自分を必死で庇おうとする兄を逆に守ろうとする仕草を見せたことで、予定を変更。義勇は炭治郎に鬼狩りを育成する人物・鱗滝左近次なる者を紹介しました。義勇の導きで鱗滝と出会った炭治郎は、彼から鬼を狩る剣士としての技術を学び、やがて鬼を狩る組織「鬼殺隊」に入隊。鬼を倒しながら、妹を人間に戻す方法を見つけ出すべく奮闘します。

『鬼滅の刃』における鬼は異常な生命力を持つ生き物で、刃物で身体を切り刻もうが欠損させようが死なず、すぐに回復してしまいます。そんな鬼を確実に殺すには、太陽の光に当てるか特別な刀で首を斬り落とす必要があります。この特別な刀というのが日輪刀です。日輪刀は太陽に一番近く一年中陽が差している山・陽光山で取れた砂鉄と鉱石で作られており、鬼が嫌いな太陽の力を持っています。

この刀以外の武器では、基本的に鬼にダメージを与えること、ましてや殺すことはできません。そのため鬼を狩ることを使命としている鬼殺隊の隊士たちは、鬼殺隊の入隊試験である最終選別に合格したあとに日輪刀が与えられます。

日輪刀の種類一覧まとめその1は、竈門炭治郎の日輪刀です。竈門炭治郎は『鬼滅の刃』の主人公で、水の呼吸とヒノカミ神楽の使い手。物語の肝となるキャラクターであり、彼が持つ日輪刀もストーリーに大きく関わってくる重要かつ特殊なものです。炭治郎の日輪刀は刀身も拵も黒。鐔は当初、炭治郎の耳飾りの柄にも似た日輪を思わせる形をしていました。

後に炭治郎の刀は、刀鍛冶の里にある絡繰人形の中に隠されていた古い日輪刀を研ぎ直したものに変わっており、同時に鐔も炎柱・煉獄杏寿郎から受け継いだ炎形の鐔に変わっています。またこの日輪刀には一言「滅」という文字が刻まれており、刀を鍛えた人間が鬼を滅することに並々ならぬ想いを抱いていたであろうことがわかります。

炭治郎の日輪刀の一番の特徴は、刀身が漆黒であるということ。日輪刀は持ち主によって刀身の色が変わりますが、漆黒は非常に珍しく持っている人はほとんどいません。後に、全ての呼吸の元となった「日の呼吸」の使い手の剣士が黒い刀を使っていたことがわかり、漆黒の刀身と日の呼吸に何らかの関係があるらしいことが発覚しています。

また、炭治郎は鬼となった禰豆子の血鬼術「爆血」によって刀身が赤く染まる「爆血刀」または「赫刀」を顕現させており、その力が『鬼滅の刃』最大の敵である鬼舞辻無惨を追い詰める鍵の1つと考えられています。

日輪刀の種類一覧まとめその2は、我妻善逸の日輪刀です。我妻善逸は炭治郎の友人で、雷の呼吸を使う鬼殺隊隊員。普段は臆病で弱気な発言が目立ちますが、鬼との戦闘となり極度の緊張と恐怖で眠りに入ると勇敢な性格となり、凄まじい剣技を披露します。

そんな彼の使う日輪刀の特徴は、刀身に走る稲妻のような文様。黄色の刀身といい文様といい、彼が雷の呼吸の使い手であることを象徴しているような見た目をしています。拵は白と黄色。善逸は雷の呼吸壱ノ型「霹靂一閃」を極めた剣士で、戦闘の際は基本的にその技で戦うのですが、善逸の日輪刀は霹靂一閃を極めた者に相応しい一振りだと言えるでしょう。

日輪刀の種類一覧まとめその3は、栗花落カナヲの日輪刀です。栗花落カナヲは炭治郎や善逸と同期の鬼殺隊隊士。蟲柱・胡蝶しのぶの継子で、胡蝶しのぶの姉であり元柱であった胡蝶カナエと同じ花の呼吸の使い手です。カナヲはカナエの見様見真似で花の呼吸が使えるようになっており、このことから彼女が剣士として飛び抜けた才能を持っていることがわかるでしょう。

そんなカナヲの日輪刀の特徴は、刀身が淡い桃色であること。鞘は黒く、白い柄巻きの間から桃色の鮫皮が覗いています。鐔と鞘には梅の花の文様があしらわれており、武器でありながら可愛らしい印象を受ける日輪刀です。

日輪刀の種類一覧まとめその4は、嘴平伊之助の日輪刀です。嘴平伊之助は炭治郎たちと同期の鬼殺隊隊士。彼は猪に育てられた山育ちの少年で、育手などの師を持たずに自力で鬼殺隊に入隊した珍しい存在です。そのため、使用する呼吸も獣の呼吸という我流のもの。この獣の呼吸は風の呼吸からの派生であるとされています。

伊之助は二刀流で、刀身の色は藍鼠。最大の特徴は伊之助が自身で刀身を刃こぼれさせており、ギザギザした形をしているということです。形がノコギリのようになっているため、伊之助は敵を斬り裂くというより引き裂いているのです。伊之助の日輪刀が折れると刀鍛冶が新たな刀を用意してくれますが、綺麗に打ち直しても必ず勝手に岩で刃こぼれをさせるので、担当の刀鍛冶からの恨み言は耐えません。

日輪刀の種類一覧まとめその5は、冨岡義勇の日輪刀です。冨岡義勇は水の呼吸の使い手で、炭治郎の兄弟子。鬼殺隊を支える最強の剣士9人のうちの1人であり、水柱の肩書を持っています。水の呼吸にはこれまで10の型までしかありませんでしたが、義勇はオリジナルの型である拾壱ノ型「凪」を編み出しており、彼がいかに洗練された腕を持つ剣士かがわかるでしょう。

そんな彼の日輪刀は、水柱らしい青の刀身を持っています。鐔の形は纏う羽織と同じ亀甲形。鞘は黒く白の柄巻きから覗く色は藍色のような色で、鐔と柄頭は葡萄色のような色で揃えられています。

義勇がこの日輪刀を振るうことで繰り出す水の呼吸の技はどれも完成度が高く、同じ弟弟子である炭治郎から尊敬されています。刀身に悪鬼滅殺という文字が刻まれていますが、これは柱の刀に刻まれるもので、義勇以外の柱の刀にも刻まれており、刀を見れば柱であることがわかるようになっています。

日輪刀の種類一覧まとめその6は、胡蝶しのぶの日輪刀です。胡蝶しのぶは義勇同様、鬼殺隊を支える柱の1人で、蟲柱の肩書を持っています。使用するのは水の呼吸から派生した花の呼吸からさらに派生した蟲の呼吸。しのぶは身体が小さく腕力もないため鬼の首を斬り落とす力がありません。しかし彼女は鬼を殺せる毒を開発しており、日輪刀は鬼に毒を注入するのに適した特殊な形状になっています。

しのぶの日輪刀は、刀というには細すぎる針のような刀身をしており、斬るのではなく突き刺すことに特化しています。使用する毒は対峙する鬼によって調合を変えており、刃を鞘に収めた際に鞘の中で毒の調合を変えられるようになっています。鞘は白地に金または黄色で模様が入ったもので、柄巻きは緑。髪飾りや羽織など、蝶モチーフのものを身につけているしのぶですが、日輪刀の鐔も蝶の形をしています。

日輪刀の種類一覧まとめその7は、宇髄天元の日輪刀です。宇髄天元は鬼殺隊を支えた元柱の1人。雷の呼吸から派生した音の呼吸を使う音柱でした。しかし『鬼滅の刃』作中に上弦の鬼との戦いで重傷を負い現役を引退。現在は隊士たちの稽古やお館様の警護など、鬼殺隊の裏方の仕事をしています。彼は元忍の家系で、戦闘術も忍時代に培ったもの。そんな彼の戦い方に欠かせない日輪刀は、巨大な包丁にも見える特殊な形をした二振りです。

2つの刀の柄尻は鎖で繋がれており、ヌンチャクのように振り回して使うことが可能。刃は直撃すると攻撃が爆発するようになっており、斬る以外のダメージも与えることができます。ただでさえトリッキーな剣術に加え、特性の火薬玉なども用いるため、元忍の割に戦闘がかなり派手になります。日輪刀の刀身の色は橙色。柄巻きはには明るい赤色が使われています。

日輪刀の種類一覧まとめその8は、煉獄杏寿郎の日輪刀です。煉獄杏寿郎は鬼殺隊を支えた元柱の1人、炎柱でした。煉獄の実家は昔から炎の呼吸を受け継いできた名門剣士の家柄で、煉獄自身も柱になるほど炎の呼吸を極めた者。しかし『鬼滅の刃』作中に上弦の鬼との戦いで死亡してしまいました。

そんな煉獄が使っていた日輪刀は、炎柱に相応しい赤い刀身に炎のような波紋が焼入れられたものです。拵は全体的に白を基調としており、最も特徴的なのが炎の形をした鐔。この鐔は煉獄亡きあと炭治郎の手に渡り、彼の日輪刀につけられることになりました。以降、度々炭治郎の心を鼓舞する『鬼滅の刃』の中でも重要なアイテムとなっています。

日輪刀の種類一覧まとめその9は、時透無一郎の日輪刀です。時透無一郎は鬼殺隊を支える柱の1人で、霞柱の肩書を持っています。使用するのは風の呼吸から派生した霞の呼吸。時透は刀を握って僅か2ヶ月で柱になった天賦の才を持つ剣士です。それもそのはず、彼は全ての呼吸の始まりである日の呼吸の使い手の子孫。

そんな彼の使用する日輪刀は、刀身が霞のような白色をしています。柄は緑で柄巻きは黒。鐔は金縁の四角形が重なったものです。時透の日輪刀を打ったのは鉄井戸という刀鍛冶でしたが、彼は高齢で先が長くありませんでした。そのため時透の担当刀鍛冶は鉄穴森という人物に変わっており、鉄穴森は鉄井戸が残した書きつけを頼りに時透の刀を新たに打っています。

日輪刀の種類一覧まとめその10は、不死川実弥の日輪刀です。不死川実弥は鬼殺隊を支える柱の1人で、風柱の肩書を持っています。戦いで使用するのは風の呼吸。鬼に対して激しい憎悪を抱いており、当初は鬼となってしまった炭治郎の妹・禰豆子に対しても当たりが強く暴力的な面だけが目立つ人物でしたが、話が進むにつれて実際は家族に対する情の深い優しい人間であることがわかってきました。

そんな不死川が使用する日輪刀の特徴は、刀身に走る彼の鬼に対する気持ちを表したような刺々しい文様。鐔もいくつものひし形が円形に組み合わされた風車のような形状で、刺々しています。刀身の色は濃い緑。鞘にはいくつもの傷のようなものが見受けられますが、これが真実傷であるのか、それとも傷のような模様であるのかは明らかになっていません。

日輪刀の種類一覧まとめその11は、黒死牟の日輪刀です。黒死牟は鬼舞辻無惨が率いる鬼たちの精鋭・十二鬼月の1人で、その頂点である上弦の壱。『鬼滅の刃』内で無惨を除けば最強の鬼です。実は彼は元鬼殺隊の剣士で、もちろん人間でした。

戦国時代に生まれ、当時は最強の侍という目標を抱いていた黒死牟ですが、後に日の呼吸の使い手である双子の弟との剣士としての才能の差に嫉妬し、弟への劣等感を振り払うために鬼になることを選択。そんな黒死牟は鬼狩りであった頃、弟の使う日の呼吸は修得できなかったものの、月の呼吸というものを生み出しており、鬼になった現在でもそれを使って戦っています。

月の呼吸を使うのに必要となるのが、瞳の模様が刀身や鐔に無数についた恐ろしい見た目の刀。刀でありながら何度でも再生するという鬼のような特性を持っており、この刀を振るうと三日月形の刃が生まれ敵を切り裂きます。通常は普通の日本刀の形をしていますが、黒死牟が本気を出すと刀の形状が大きく変わり、太刀ほどの長さになります。

日輪刀の種類一覧まとめその12は、獪岳の日輪刀です。獪岳は元鬼殺隊の隊士で、善逸と同じく雷の呼吸の修行を積んだ善逸の兄弟子。ある日、上弦の壱である黒死牟に遭遇して追い詰められ命乞いをした結果、黒死牟から無惨の血を与えられ、それを飲んで鬼になりました。後に、鬼殺隊の剣士となった善逸と戦うことになります。

雷の呼吸の使い手であったため、鬼となったあとも戦闘には雷の呼吸の技を使用。壱ノ型しか使えない善逸とは対照的に、壱ノ型だけ使えません。そんな獪岳が使う日輪刀は、善逸と揃いの色違い。善逸の日輪刀は拵が白を基調としているのに対し、獪岳の日輪刀の拵は黒を基調としています。また刀身が黄色で稲妻のような文様が走っているのも善逸と同様ですが、獪岳の日輪刀の稲妻模様は黒っぽいものになっています。

日輪刀の種類一覧まとめその13は、悲鳴嶼行冥の日輪刀です。悲鳴嶼行冥は鬼殺隊を支える柱の1人で、岩柱の肩書を持っています。戦いで使用するのは岩の呼吸。盲目ながら屈強な肉体と剣技で鬼殺隊最強と目されている悲鳴嶼。彼は鬼殺隊の柱の中で最年長であるため、自然と柱たちのまとめ役となっています。

そんな彼が使用する日輪刀の最大の特徴は、刀身の色が灰色であること。そして刀の形状が幅広の斧と、斧に鎖で繋がれた鋼球であるということ。この武器は切れ味よりも重さによる破壊力に重きが置かれており、悲鳴嶼のような完成された肉体の剣士にしか扱えません。

通常、日輪刀の刃には鬼が苦手とする陽光の力が蓄積されていますが、悲鳴嶼の日輪刀は斧のみならず鎖や鋼球も刃と同じ特殊な砂鉄で打たれており、そのため刃で首を落とさずとも鎖で首を絞めるだけで鬼にダメージを与えられます。またこの特殊な日輪刀は、鎖の音を周囲に響かせることで盲目の悲鳴嶼に空間を認識させるソナーのような役割も果たしています。

日輪刀の種類一覧まとめその14は、伊黒小芭内の日輪刀です。伊黒小芭内は鬼殺隊を支える柱の1人で、蛇柱の肩書を持っています。戦いで使用するのは水の呼吸から派生した蛇の呼吸。彼は常に口元を包帯で隠しており、肩には鏑丸という蛇を乗せているという謎めいた剣士。誰のことも信用せず、粘着質な話し方をします。そんな彼が使う日輪刀の特徴は、多く見られる日本刀の形ではなく、うねうねと波打った形をした紫色の刀身。

彼が使う蛇の呼吸の技は、その名の通り蛇を思わせる変則的でうねった太刀筋が特徴であり、波打った日輪刀は蛇の呼吸の攻撃を最大限活かせる形状となっています。しかしあまりに特殊すぎる形状のため、持ち主の技量が物を言う日輪刀とも言えるでしょう。これを使いこなしている伊黒の剣技は相当なレベルであることがわかります。

日輪刀の種類一覧まとめその15は、継国縁壱の日輪刀です。継国縁壱は現在鬼狩りたちが使っている全集中の呼吸を生み出した、鬼殺隊史上最強の剣士。上弦の壱・黒死牟の双子の弟でもあります。彼が戦いで用いるのは、始まりの呼吸である日の呼吸。戦国時代に生きた縁壱は、独自に編み出した日の呼吸を当時活躍していた鬼狩りたちに惜しみなく伝えました。

しかし日の呼吸を修得できた者はおらず、代わりに縁壱は仲間たちそれぞれに合った呼吸法を教えます。それが今日、基本の流派と言われる「炎」「水」「風」「岩」「雷」の呼吸になりました。

また炭治郎の家に伝わるヒノカミ神楽は、縁壱が炭治郎の祖先に見せた日の呼吸の型そのものであり、現在は炭治郎に受け継がれています。鬼殺隊に多大な貢献をした縁壱ですが、そんな彼の日輪刀の特徴は黒刀であるということ。その黒刀が戦うときのみ赤く変化し、赫刀と呼ばれるものになるということです。

日輪刀の特徴は、持ち主によって刀身の色が変わるということ。そのため日輪刀は別名「色変わりの刀」と呼ばれています。刀身に現れる色は、鬼狩りが鬼と戦う際に使用する「呼吸」の特性を表しており、自分がどの呼吸に適しているのか大まかに判断することができます。

炎の呼吸に適正があれば赤系統の刀身に、水の呼吸なら青系統、風の呼吸なら緑系統、岩の呼吸なら灰色系統、雷の呼吸なら黄色系統の刀身になるのです。また基本である5つの呼吸からさらに派生した呼吸にもそれぞれ色があるようで、蛇の呼吸なら紫、花の呼吸なら薄紅、蟲の呼吸は青みを帯びた灰色、恋の呼吸は桃色、霞の呼吸は白色、獣の呼吸は藍鼠、音の呼吸は橙色となっています。

炭治郎の持つ黒い日輪刀はそのどれにも対応していないため、どの呼吸を極めればいいかわからないと言われていましたが、物語が進むにつれて日の呼吸に関係しているものだということがわかってきました。

持ち主によって色が変わる日輪刀ですが、そこで生まれる疑問が、同じ刀でも持ち主が変わると刀身の色に変化は現れるのかということ。結論から言うと、一度色が変わった刀は持ち主が変わってもその後変化することはありません。炭治郎は黒刀を使っていますが、例えばその黒刀を雷の呼吸の適正がある善逸に譲渡したとしましょう。

雷の呼吸の適正を表す色は黄色ですが、すでに炭治郎の手に日輪刀が渡った時点で黒に染まっていますので、善逸に譲られたからといってその瞬間刀身が黄色に変わる、ということはありません。その証拠に、炭治郎は鬼殺隊に入隊する前の最終選別にて水の呼吸の使い手である師・鱗滝左近次の刀を使っていましたが、その刀身は鱗滝が持っていたとき同様青いままで、黒にはなっていませんでした。

日輪刀の作り方ですが、まず太陽に一番近い山といわれる「陽光山」にて、「猩々緋砂鉄」と「猩々緋鉱石」を仕入れる必要があります。陽光山は一年中陽が差している山で、曇ったり雨が降ったりすることがありません。そして猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石は、陽光を吸収するという特殊な性質を持っています。

長い時間太陽の光に当たってたっぷり陽光を吸収した砂鉄と鉱石が原料となっているため、日輪刀は鬼を殺せる武器たりえるのです。最終選別に合格し鬼殺隊への入隊が認められた者は、目の前に並べられた鉱石の中から1つ好きなものを選び、その鉱石で専用の日輪刀が作られ支給されます。

上記で説明したのは『鬼滅の刃』の世界での日輪刀の作り方。コスプレをするから実際に日輪刀を作りたいという人におすすめなのが、YouTubeで日輪刀の作り方を紹介している「ギャクヨガ」チャンネルです。

このチャンネルでは竈門炭治郎の日輪刀の作り方。我妻善逸の日輪刀の作り方。嘴平伊之助の日輪刀の作り方。栗花落カナヲの日輪刀の作り方。冨岡義勇の日輪刀の作り方。胡蝶しのぶの日輪刀の作り方。煉獄杏寿郎の日輪刀の作り方。時透無一郎の日輪刀の作り方。甘露寺蜜璃の日輪刀の作り方。不死川実弥の日輪刀の作り方などがアップされています。

強い生命力を持つ鬼を確殺するには、日輪刀が必要不可欠。そのため日輪刀の作り方を知っている刀鍛冶も非常に重要な存在であり、彼らの居場所は鬼から襲われないよう厳重に隠されています。鬼殺隊の隊士は刀鍛冶たちが住んでいる隠れ里に行くことはできますが、鬼殺隊のトップであるお館様の許可が必要な上、里までの道順は教えてもらえません。

ではどうやって里まで行くのかというと、目隠しと耳栓をされて隠と呼ばれる鬼殺隊隊員に背負われ連れていってもらうのです。ちなみに鼻が利く人間を里に連れていく場合は、鼻栓もされます。案内をする隠も場所は知らされておらず、何人もの隠が一定の距離で運ぶ隊士を次の隠に引き渡し、道順も頻繁に変更。

隠の道案内をするのはカラスですが、そのカラスも頻繁に入れ替わるという徹底具合です。また刀鍛冶の里では、高い技術を持つ刀鍛冶がより重宝されており、特に里の中で一番の技術を持つ里長は鬼の襲撃を受けた際は一番に逃がすよう徹底されています。

鬼殺隊の隊士たちは日々鬼と熾烈な戦いを繰り広げており、当然戦いの中で刀が折れてしまうことがあります。その度に隊士たちは自分の担当の刀鍛冶に新たな刀を用意してもらうのですが、用意する刀鍛冶は大変です。

自分の打った刀に隊士の命が懸かっているためその時その時で最高の刀を用意しなくてはいけませんし、自分の打った刀が折れてしまうと里長から折れるような刀を打ったほうが悪いとさえ言われてしまいます。

一生懸命刀を打っても、渡した隊士のこだわりゆえに折角の刀がすぐに刃こぼれさせられたり、折れる折れない以前に刀を失くされたりと苦労の絶えない刀鍛冶たち。しかしその一方で、並々ならぬ刀愛を持つ刀鍛冶から刀を折る度に恨み言を言われたり、殺されそうになる炭治郎の例もありますので、大変なのは刀鍛冶も隊士も一緒かもしれません。

鬼殺隊の柱が持つ日輪刀にのみ刻まれている意匠「悪鬼滅殺」。この文字が刻まれるようになったのは、始まりの呼吸の使い手・継国縁壱が使っていた日輪刀に「滅」という一文字が刻んであったことに由来します。この刀が打たれて以降階級制度が始まり、柱の日輪刀にのみ悪鬼滅殺の文字が刻まれるようになったとのこと。必ず鬼を殲滅するという鬼殺隊の強い信念がこの文字から滲み出ています。

鬼殺隊最強の剣士であった継国縁壱の黒刀は、戦闘時のみ赤くなるという不思議な現象を起こしていました。赤くなった日輪刀は通常の日輪刀よりも鬼に大きなダメージを与え、さらにそのダメージがいつまでも残るため鬼舞辻無惨すら追い詰める力を持っています。この赤い刀は「赫刀」と呼ばれました。炭治郎は妹・禰豆子の血鬼術によって赫刀を発現させています。

後に他の柱たちも赫刀を発現させことに成功するのですが、自身の刀を赫刀にするには、条件がありました。日輪刀を赫刀に変化させるには、日輪刀の温度を39度以上に上げる必要があります。現時点でわかっている温度を上げるのに有効な手段が、禰豆子の血鬼術「爆血」で刀身を燃やす。自身の体温が上がっている状態で日輪刀の柄を強く握る。刀同士を激しくぶつけ合う、というものです。

現在、赫刀は戦いの中で特殊な痣が身体に浮き出た剣士が発現させやすいと言われていますが、これは痣が出る条件が39度以上の体温と200以上の心拍数とされているため。通常の剣士ではそもそも痣持ちになれないため、柱や柱レベルの強い剣士のほうが赫刀は発現させやすいのです。

日輪刀は持ち主によって刀身の色が変わりますが、黒に変化することは滅多にありません。現在、黒い刀身の日輪刀を持っているのは炭治郎のみ。黒い日輪刀を持っている隊士は鬼殺隊の歴史の中でも僅かであったらしく、ほんとんど情報がないため、鬼殺隊の中では「黒い刃の剣士は出世できない」という噂もあります。

現在わかっている黒い刃の日輪刀の持ち主は、日の呼吸の使い手であった継国縁壱。このことから、恐らく日の呼吸に適正のある者が日輪刀を持つと、その刃が黒くなるのだと考えられています。縁壱は黒い日輪刀を戦闘時に赫刀にし、鬼舞辻無惨を追い詰めました。

その経験から無惨は配下の鬼と共に、日の呼吸の型を知る剣士を徹底して殺しています。そのことから、「黒い刃の剣士は出世できない」という噂は、日の呼吸の適正がある剣士は無惨に優先的に殺されるため出世できるほど長生きできていない、ということから生まれたのかもしれません。

炎の呼吸の適正があれば赤系統の色、水の呼吸の適正があれば青系統の色というように、呼吸のイメージと刀身の色は大体一致しています。しかし日の呼吸の適正があった場合、呼吸のイメージとはそぐわない漆黒に刀身が染まるのですが、これはどういうことでしょうか？

これは『鬼滅の刃』ファンの間で囁かれている仮説ですが、日の呼吸は炎や水など全ての呼吸の元になったものであるため、全ての呼吸の色が混ざった色、すなわち黒として表されているのではないかと言われています。

日の呼吸の使い手である継国縁壱の黒刀が、戦闘中のみ赤くなり赫刀となることは先述しました。縁壱が容易に赫刀を発現させていたため、当初は日の呼吸を使えば戦闘中に日輪刀を赫刀にすることができると思われていましたが、実際のところ赫刀自体は一定の条件を満たせばどの呼吸の剣士であっても発現可能なことがわかっています。

もしかしたら、日の呼吸を使うことで他の呼吸の剣士と違い無理をすることなく赫刀の発現が可能なのかもしれません。日の呼吸自体が太陽の力を持っていて、それを刃に伝えることで刀身の温度が上がって赫刀となる、という可能性もあります。

炭治郎の使う日輪刀に煉獄が使っていた日輪刀の鐔が取り付けられた際は、多くのファンが衝撃を受け感動していました。炭治郎が刀を振るう度に煉獄も一緒に戦っているような気がするため、炭治郎の日輪刀（煉獄バージョン）は大変人気です。

善逸と獪岳の日輪刀が好きだという人のコメントです。2人の日輪刀は刀身に走る稲妻模様が格好いいためとても人気。この日輪刀を使って繰り出される雷の呼吸ならではのスピード技も大変見応えがあります。

『鬼滅の刃』の重要なアイテムである日輪刀という存在そのものに惹かれている人のコメントです。日輪刀には各キャラクターの個性が詰まっており、なおかつデザインが格好いいのが魅力です。

『鬼滅の刃』の中でも特に重要なアイテム「日輪刀」の種類、呼吸と色の関係や作り方についてまとめて紹介してきました。日輪刀がいかに特殊で、また鬼舞辻無惨を倒すためのキーアイテムであるということが理解できたかと思います。未だ全ての謎が解明されたわけではない日輪刀。今後、日輪刀に関する新たな事実が明らかになる可能性もあるので、引き続き『鬼滅の刃』に注目しておきましょう。