2020年03月09日公開
2020年03月09日更新
【鋼の錬金術師】エンヴィーの声優はだれ?実写版キャストや正体・能力まとめ
『鋼の錬金術師』に登場するエンヴィーは敵キャラの1人です。人を見下し裏で暗躍するなど憎まれキャラではあるものの、どこか憎めない愛嬌も持ち合わせているキャラであるため、ホムンクルスの中でも高い人気を誇っています。主に変身能力を駆使し活躍していたのですが、物語の終盤では驚きの正体が明らかになっていました。そんなエンヴィーを担当した声優は2人いました。当記事では、そんなエンヴィーの能力と正体とを交えつつ、実写版『鋼の錬金術師』のキャストと声優について紹介しています。
エンヴィーとは?
エンヴィーとは『鋼の錬金術師』に登場する敵キャラ・ホムンクルスの1人です。敵キャラではあるものの、愛嬌のある性格をしているため非常に人気の高いキャラとなっており、エンヴィーの声優とキャストにも注目している方が多いようです。ここでは、『鋼の錬金術師』の作品情報を交えつつ、エンヴィーのプロフィールや性格、容姿を紹介していきます。
鋼の錬金術師の作品情報
鋼の錬金術師の概要
『鋼の錬金術師(はがねのれんきんじゅつし)』は荒川弘によるダークファンタジー作品です。2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』にて連載され、累計発行部数が全世界7000万部を突破するなどスクウェア・エニックス発行コミックスとして最高記録を樹立した大人気作品となっています。
19世紀の産業革命期のヨーロッパを舞台としており、錬金術が存在する世界を舞台とした物語です。ダークファンタジーがテーマとなっている漫画ですが、それにも関わらず世界観などが暗くなりすぎないためのイベントシーンなどが高く評価され、エニックスお家騒動によって低迷していた『月刊少年ガンガン』の売り上げに大きく貢献したようです。
鋼の錬金術師のあらすじ
『鋼の錬金術師』の舞台は、錬金術が存在する産業革命期のヨーロッパ。アメストリス国の片田舎・リゼンブールには高名な錬金術師であるヴァン・ホーエンハイムを父に持つエルリック兄弟がいました。父と同じく錬金術師としての才能を開花させていく兄弟でしたが、そんな2人の父は失踪し、最愛の母・トリシャを病気で無くすという悲惨な過去がありました。悲しみに明け暮れた兄弟はある決断を下します。
母親を禁断の錬金術で蘇らせるというものでした。しかし錬成は失敗に終わります。兄・エドワード(エド)は左脚を失い、弟・アルフォンス(アル)は体全てを失ってしまうのです。アルまでもを失うことを恐れたエドは父のコレクションであった甲冑へと魂を定着させることに成功。しかしアルは何も感じず、眠ることさえできない体となってしまいます。そこでエドはアルの体を取り戻すため、必要な情報を探す旅に出るのでした…。
エンヴィーのプロフィール
『鋼の錬金術師』に登場するエンヴィーは、4番目に造られた「嫉妬」のホムンクルスです。ホムンクルスとは「お父様」と呼ばれるラスボスから生み出された存在で、エンヴィーの嫉妬以外にも「傲慢」「色欲」「強欲」「怠惰」「暴食」「憤怒」など、七つの大罪をモチーフとした人物が登場しています。
そしてそれぞれの性格や行動原理は、七つの大罪に基づいて設定されているため、エンヴィーの場合は嫉妬深く攻撃的な言動が印象的なキャラクターです。お父様の計画のために能力を駆使し、さまざまな事件や出来事の裏で暗躍し続けていました。ホムンクルスの中では特にお父様に忠実ですが、その一方で計画の範囲内であればどんな非道な手段も使い、自分の欲を満たすために人間を嘲笑い楽しんでいました。
エンヴィーの容姿
エンヴィーの容姿は、小柄な体格と中世的な顔立ちが特徴的です。さらに上半身は筋肉質でがっちりしている一方で、下半身は色白ですらっとした女性のような体型をしています。左脚にホムンクルスの紋章が刻まれているのですが、身長が比較的低いということもあってファンから可愛いと好評です。
そして髪型は長髪のストレートヘアーで、その髪型も顔立ちと相まって中世的な雰囲気を醸し出す要素だと言えるでしょう。作中では「嫉妬」を象徴するように、憎たらし気な表情が見受けられ、相手を挑発するような目つきを浮かべて敵味方関係なく尊大な態度で振舞うことが多いです。しかし、その可愛さによってどこか憎めないキャラクターとなっていました。
エンヴィーの性格
『鋼の錬金術師』の中でも、屈指のゲスキャラと呼ばれるのがエンヴィーです。かわいいと評判のエンヴィーではあるものの、ホムンクルスの中でも特にプライドが高く、人間は下等な存在だと見下すシーンやセリフが多いからです。さらに、エンヴィーはリオールの暴動やイシュヴァ―ルの内乱など悲惨な歴史を裏で操作していた人物でもありました。
人間同士が争うように仕向け、それを見て喜ぶなど狡猾で残忍な性格をしており、それもホムンクルスの1人であるラストからは「仲間内で一番えげつない」と評されるほど。また、狡猾な性格とは裏腹に、表情豊かで心の内をストレートに表現するのもエンヴィーの特徴です。
自分の罠に相手がハマった時はゲスな表情を見せたり、自分が挑発されると怒りをあらわにするなど素直で子供っぽい性格をしていました。エドワード・エルリックのことを「鋼のおチビちゃん」と呼び馬鹿にする言動も見受けられます。
エンヴィーの声優はだれ?
エドを「鋼のオチビちゃん」と呼ぶなど人を見下すセリフが多く、裏で暗躍する狡猾で残忍な性格をしているエンヴィー。その一方でどこか憎めない要素を持ち合わせており、そんなキャラクター性が多くのファンを得ているゆえんなのかもしれません。そして、エンヴィーの人気の高さには声優の声も大きく影響しているはずです。ここからは、エンヴィーを担当した声優の2人を紹介していきますので要チェック。
エンヴィーの声優①山口眞弓
- 本名:山口 眞弓(やまぐち まゆみ)
- 出生地:岩手県
- 生年月日:1975年5月12日
- 職業:声優
- 所属事務所:アクセント
2003年版の『鋼の錬金術師』に登場するエンヴィーを担当した声優は山口眞弓さんです。代々木アニメーション学院声優科を卒業後、1999年に『デジモンアドベンチャー』のガブモン役で声優デビューを果たしています。
主に豪快な姉御キャラを演じることが多く、これまでに出演した作品には『ギャラクシーエンジェル』のフォルテ・シュトーレン役や『NARUTO -ナルト-』の大蛇丸役、『史上最強の弟子ケンイチ』の古賀太一役、『仮面のメイドガイ』の荒屋敷吉江役などで知られています。
エンヴィーの声優②高山みなみ
- 本名:新井 泉(あらい いずみ)
- 出生地:東京都足立区
- 生年月日:1964年5月5日
- 職業:声優、歌手、ナレーター
- 所属事務所:81プロデュース
2009年版の『鋼の錬金術師』に登場するエンヴィーを担当した声優が高山みなみさんです。声優を目指すきっかけとなったのが、OL時代に電話対応をした際に相手から「いい声だね」と褒められたことで、その後1985年にサンハウスミュージック声優部に入所しています。それから知り合ったマネージャーに「声優になりたいならうちにこないか」と誘われたことで現在所属している81プロデュースに入所しています。
1987年に女子生徒役で晴れて声優デビューを果たし、その後少年役を務めるうちに『ミスター味っ子』の味吉陽一役で初主演を果たしています。それから2年後の1989年には映画『魔女の宅急便』のキキとウルスラの二役に抜擢され、声優としての転機になりました。なお、『名探偵コナン』の江戸川コナン役や『らんま1/2』の天道なびき役、『デジモンクロスウォーズ』の工藤タイキ役などが主な出演作品となっています。
エンヴィーの実写版キャスト
エンヴィーの声優を務めた山口眞弓さんと高山みなみさんの2人を紹介してきました。そして『鋼の錬金術師』は2017年に実写版も公開されており、主演を山田涼介が担当しています。「なるべく原作に沿った形で描く」という意気込みで制作され、キャスティングについてはエンヴィー役が高く評価されているようです。そこで、ここからはエンヴィーの実写版キャストを紹介していきますのでぜひご覧ください。
本郷奏多のプロフィール
- 本名:本郷 奏多(ほんごう かなた)
- 出生地:宮崎県仙台市
- 職業:俳優、声優
- ジャンル:映画、テレビドラマ
- 所属事務所:スターダストプロモーション
実写版『鋼の錬金術師』でエンヴィー役を務めたキャストが本郷奏多さんです。2002年に劇場公開された『リターナー』で俳優デビューを果たし、クールな役柄を担当することが多く『GANTZ』や『テニスの王子様』など漫画の実写版に出演していることで知られています。
実写版のエンヴィーは挑発的で口が悪く、感情豊かなキャラクターとなっていますが、そんなエンヴィーを本郷は見事に演じきっていました。そして色白で中世的な顔立ち、ルックスも良いエンヴィーのイメージとピッタリのキャストで、ベストなキャスティングだったと言えるのではないでしょうか?
本郷奏多の主な出演作品
【テレビアニメ】
- 2012年~:BTOOOM!(坂本竜太 役)
- 2016年~:ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園- 未来編 / 絶望編 / 希望編(御手洗亮太 役)
- 2017年~:いぬやしき(安堂直行 役)
【映画】
- 2005年:HINOKIO(岩本覚 役)
- 2006年:実写版 テニスの王子様(越前リョーマ 役)
- 2008年:GOTH( 神山樹 役)
- 2011年:実写版 GANTZ(西丈一郎 役)
- 2015年:シネマの天使( アキラ 役)
- 2016年:実写版 闇金ウシジマくん Part3(沢村真司 役)
- 2017年:実写版 鋼の錬金術師(エンヴィー 役)
- 2018年:実写版 いぬやしき(安堂直行 役)
- 2019年:凜-りん-(天童 役)
- 2019年:実写版 キングダム(成蟜 役)
エンヴィーの正体や能力
『鋼の錬金術師』に登場するホムンクルスの中で、特に熱狂的なファンがいるエンヴィー。しかし、エンヴィーの正体を見た人から「彼岸島の亡者みたいでいやだ」といった声が上がっており、本来の姿とのギャップでかなり動揺しているのがうかがえました。そんなエンヴィーの正体とはどのような姿をしているのでしょうか?ここでは、エンヴィーの能力を交えつつ、正体を紹介していきます。
エンヴィーの正体
エンヴィーは中世的なルックスで独特な魅力を放つキャラですが、彼は外見を自在に変える能力を持っているため、ヒューズの妻・グレイシアなどの人間はもちろんのこと武器などの無生物に変身するなどさまざまな顔を持っていました。そして彼の正体が緑色の体をした巨大な爬虫類だったのです。
エンヴィー自身は醜い姿であるためこの正体を隠していましたが、戦闘能力が高くなるため、不利な状況になった場合は本来の姿に戻ります。無数の顔や足が体の表面から突出し異様な風体をしているのですが、そんな正体を持っているため自分以外の存在に嫉妬を抱いていました。
残酷な仕打ちや他者に対する悪口はこの正体から生じる嫉妬ゆえに起こるものだったのです。さらに、エンヴィーの正体はこれだけではありませんでした。物語終盤ではかなりダメージを受けて弱ってしまうのですが、その時に体が縮小します。緑の体に目と口だけの小さくかわいらしいモンスターになってしまいました。
エンヴィーの能力や強さ
エンヴィーの能力は彼の正体と共に触れていました。外見を自在に変える能力で、変身するために必要なのがエンヴィーの記憶です。エンヴィーの記憶に基づいて能力を駆使するため、細かいミスを犯したことにより変身を見破られたことがあります。ロス少尉に変身した際は泣きボクロがありませんでした。その一方で、変身能力があまりにも強力なせいか、戦闘能力はホムンクルスの中でもかなり低い部類に入ります。
ただ、歴史の大事件の黒幕がエンヴィーだったように、敵を惑わせたり正体をグレイシアへと変えることで相手を油断させて攻撃を仕掛けるなど能力の使い方によってはかなりの強さがあります。戦闘能力の低さを見事に補う能力であり、相手に与える精神的なダメージも大きいのですが、その反面、エンヴィーの狡猾さが顕著に表れる戦法だと言えるでしょう。
エンヴィーのかっこいい名言集
『鋼の錬金術師』のストーリーが展開されていくにつれ、それに伴う形でエンヴィーの人気も上昇していきました。憎たらしい性格をしているものの、素直で表情豊かなキャラクター性が魅力的なエンヴィーですが、その魅力の数々は彼が残した名言からうかがえます。特にエドに対して述べた最後のセリフは読者の同情を誘い、人気をさらに高めたものです。ここではエンヴィーの名言を集めてみました。
エンヴィーの名言①「いい演出だろう?…」
下記の名言は、正体をヒューズ中佐の妻・グレイシアに成りすまし、中佐を暗殺した際にエンヴィーが述べたセリフです。ヒューズ中佐は誰よりも早く国家の陰謀に気付いた実力者でしたが、そのせいでホムンクルスから命を狙われることになりました。そこでエンヴィーが彼の暗殺を担当することになったため、ヒューズ中佐が愛する妻・グレイシアの姿で現れています。
「 いい演出だろう?ヒューズ中佐 その女房を刺そうっての?」
ヒューズ中佐の弱点は妻子でした。ヒューズ中佐はその妻の姿に成りすましているのが敵だと知っていながらも、一切手を出すことができず、一方的に銃殺されてしまいます。エンヴィーは勝ち誇ったような表情でこのセリフを述べており、残忍なエンヴィーの性格が強く感じられたシーンとなりました。
エンヴィーの名言②「こんなガキに理解されるなんて…」
「このエンヴィーが、人間をうらやんでる?こんなガキに理解されるなんて、屈辱の極みだよ…。」
ヒューズ中佐の殺害を企てた真犯人がエンヴィーだと知ったマスタング大佐。そして大佐は怒り狂い、エンヴィーを滅多打ちにし焼き尽くそうとしたのですが、その時にエンヴィーが上記の名言を述べました。マスタング大佐が焼き尽くそうとしているところをエド達が止めに入っているのですが、それと同時に、エドはエンヴィーが人間に嫉妬していること伝えました。本心をエドに見抜かれたエンヴィーは涙を流しており、無念さが表れています。
エンヴィーの名言③「バイバイ エド…ワード…」
下記の名言は、体内に宿る賢者の石をエンヴィー自らが破壊して自害した時のセリフです。これまではエドのことを「鋼のオチビさん」と呼び見下していた様子でしたが、このセリフで初めてエドのことをフルネームで呼びました。
「バイバイ、エドワード・・・エルリック・・・」
エドから自分を理解されるまでは、常に孤独と嫉妬にさいなまされていたエンヴィー。しかしエドから初めて理解されたことで屈辱を味わいつつも、同時に救われた気持ちだったのでしょう。平等な立場でエドのことを見ているようで、親しみがこもったセリフであることがうかがえます。
エンヴィーの名言④
「ニンゲンふぜいが見下してんじゃね!!」
常に人間を騙し、人間たちが怒りや憎しみで争う様子を喜んで傍観していたエンヴィー。そして、エンヴィーは人間のことを虫けらやゴミ虫といって見下していますが、自分が人間から見下されるのをひどく嫌がります。上記の名言はエンヴィーがリン・ヤオに見下された際に述べたセリフですが、怒りで感情的になり攻撃し始めていました。
エンヴィーの声優に関する感想や評価
ここからは、エンヴィーの声優・キャストに関する感想や評価を紹介していきます。感想の中には、やはりエンヴィーが可愛いといった声やキャストの山口さんと高山さんが似合っているなどの声があり、感想からはキャストがエンヴィーの魅力を存分に引き出しているのがうかがえます。
感想や評価:ハガレンのキャストと話しが好き
お久しぶりな、鋼の錬金術師FAより
— 湊-みなと- (@3710minatodazo) April 9, 2019
エンヴィーやってみました!!
エンヴィーほんまかわいい…^^
ハガレンは、一期も二期もどちらもキャストも話もすきです!#声真似#声真似主がRTしてくれてまだ見ぬ声真似主へと繋げてくれるはず pic.twitter.com/RXVJ7TLuvj
こちらの感想では『鋼の錬金術師』のエンヴィーが可愛いと言われています。鋼の錬金術師のキャストと物語も好評のようですが、エンヴィーのキャストのことを言っているのでしょうか?エンヴィーの登場初期は人間を見下し暗躍するゲスキャラでしたが、そのうち愛嬌のあるキャラへと変わっていきます。そんなエンヴィーを担当したキャストも魅力を引き立たせる重要な要素なので、注目しつつご覧になるとより一層楽しめるかもしれません。
感想や評価:エンヴィーのキャストが似合う
エンヴィーのキャストは山口さんも高山さんも似合いすぎてほんと良い
— ( ˘ω˘ ) (@Helk_Vin) January 21, 2017
こちらの感想では、エンヴィーのキャストである山口さんと高山さんが似合っていると言われています。山口さんは豪快な姉御キャラを演じることが多い声優で、一方、高山さんは少年役を中心に出演する声優です。これを機にキャストの出演作品にも注目してみてはいかがでしょうか?
感想や評価:ラストとエンヴィーのキャストが推せる
あとラストとエンヴィーのキャストは超推せる。エンヴィーな奏多くんとかやばい
— あき (@cn9aib23) May 24, 2016
こちらの感想では『鋼の錬金術師』に登場するラストとエンヴィーのキャストが推せると言われています。エンヴィーのキャストは前述した通り奏多さんで、一方、ラストのキャストは松雪泰子さんです。実写版も豪華なキャストが揃っているので、実写版のキャストにも注目してみるとよいでしょう。
エンヴィーの声優まとめ
実写版『鋼の錬金術師』のエンヴィーのキャストやアニメ声優、正体、能力を交えつつ紹介してきましたが、いかがでしたか?醜い正体にコンプレックスを抱き人間に嫉妬し続けてきたエンヴィーでしたが、最後はエドに理解されたことで同情を誘うような悲しみに溢れていました。
敵キャラの中でもルックスや表情の豊かさで人気の高いエンヴィーですが、実写版のキャストである本郷奏多はエンヴィーを見事に演じきり、山口さんと高山さんの声質もエンヴィーの魅力を存分に引き出しているといえるでしょう。これを機にエンヴィーの正体や能力だけでなく、声優と実写版『鋼の錬金術師』のキャストにも注目するとより一層楽しめるかもしれません。