2020年02月22日公開
2020年02月22日更新
ヘルシング外伝「THE DOWN」のあらすじは?ウォルター裏切りの理由も?
ヘルシング外伝『THE DOWN』では、最強の老執事・ウォルターの過去と活躍が描かれています。ヘルシングの本編ではインテグラやアーカード達を裏切りミレニアムの少佐の側へと寝返っているのですが、ヘルシング外伝でその理由に関わる描写がありました。そこで当記事では、ヘルシング外伝『THE DOWN』のあらすじをネタバレしつつ、ウォルターの裏切った理由を紹介していきます。
目次
ヘルシング外伝「THE DOWN」とは?
『ヘルシング』の外伝作品である『THE DOWN』では、人気の高い最強の執事・ウォルターの少年時代が描かれています。時は第二次世界大戦末期。アーカードとウォルターがコンビを組み、任務を遂行し大活躍の様子でした。ここでは、ヘルシング外伝『THE DOWN』の作品情報の詳細を紹介していきます。
ヘルシングの作品情報
ヘルシングのあらすじ
『ヘルシング』の舞台は20世紀末の英国となっています。そこでは不可解な吸血鬼事件が古くから発生しており、その吸血鬼を狩るためにインテグラ率いる「ヘルシング機関」が存在していました。「蛇の道は蛇」を体現したように、吸血鬼を狩るのが強大な力を誇る吸血鬼・アーカード。
ある日、アーカードはいつものように吸血鬼を狩る任務を任されることになりますが、吸血鬼に襲われている婦警・セラスを助け出します。これまでに、アーカードは弟子というものを取ったことがなく孤高の存在でした。なぜかその婦警に興味を持った彼は、セラスを弟子として吸血鬼にします。それから2人は、暗躍する危険組織の存在を知り…。
「THE DOWN」はヘルシングの外伝
ヘルシング外伝『THE DAWN』はヘルシングの本編が連載される前に『COMIK快楽天』にて掲載されていた読み切り漫画です。タイトルは本編と同じく『HELLSING(ヘルシング)』となっており、1996年10月号から掲載されていました。ストーリーの第1話はヘルシングの本編とほぼ同じ内容ですが、銃を放つアーカードとは違いライフルを使用するアーカードが描かれています。
主人公は少年時代のウォルター
ヘルシング外伝『THE DAWN』の主人公はアーカードではなく、少年時代のウォルターです。ヘルシングの本編におけるウォルターはインテグラの執事として活躍していましたが、そんな中でもウォルターの過去をに匂わせる描写がありました。
舞台となったのは第二次世界大戦末期で、そこに描かれていたのがとある特命を遂行するウォルターとアーカード。その時のウォルターの年齢は14歳という設定ですが、タバコを試しに吸うと文句を漏らす無邪気な性格をしています。
ヘルシング外伝「THE DOWN」のあらすじネタバレ
『ヘルシング』の本編では、ウォルターがインテグラやアーカード達を裏切った様子が描かれているのですが、なぜ裏切ったのか?その明確な理由は述べられていませんでした。しかし、ウォルターの少年時代を描いたヘルシング外伝『THE DOWN』ではミレニアムの少佐と裏切りに関わる様子が描かれています。ここでは、ウォルターの裏切りの理由を見る前に、ヘルシング外伝のあらすじネタバレでストーリー展開を確認おきましょう。
あらすじネタバレ①第二次世界大戦
ヘルシング外伝『THE DOWN』のあらすじは第二次世界大戦が主軸となっています。インテグラの父親・アーサーは、吸血鬼の人工製造機関が存在するということを知り、吸血鬼になりそこねた「グール」が軍隊に編入されることを危惧しました。
そこでアーサーは円卓会議で対処法を提示したのですが、その時に用意した人物が当時14歳のウォルターです。円卓会議の出席者に見せた写真に写っており、怪物退治において最適な「最強の人間」として紹介されていました。アーサーの悪そうな表情がウォルターが持つすさまじい実力を証明しているかのようで、まさにウォルターの右に出るものはいないといった雰囲気を醸し出していました。
あらすじネタバレ②若き日のウォルター
ヘルシング外伝に登場したウォルターはヘルシングの本編における老紳士とは違い、口が悪く狂暴、他人のタバコを奪って数などいわゆる悪ガキとして描かれていました。そしてヘルシング機関の先兵として吸血鬼狩りをおこない、「死神」の異名を持つ実力者。
アーカードと共に第二次世界大戦に存在した吸血鬼研究機関を壊滅させ、極細の銅線を自在に操り銃撃を防いだり、あらゆる物を切断するなどずば抜けた戦闘センスと戦闘能力を持っていました。
あらすじネタバレ③大隊への誘い
出典: https://festy.jp
ヘルシング外伝『THE DOWN』のあらすじの舞台はポーランドの首都・ワルシャワに移ります。そこにはナチス第三帝国武装親衛隊大隊である「ヴェアヴォルフ」のメンバーが結集しており、少佐の到着を待っていました。そして無造作に放置されたロシア人の捕虜たちを前にして実験の成果を喜んでいる「博士(ドク)」の姿が…。それから少佐が戦争のネジを巻きなおすと宣言していますが、その時の頭上ではウォルターが迫っていました。
あらすじネタバレ④銃撃戦
それからのあらすじは肉を食しながら実験の結果を聞いている少佐の姿がありました。グールの軍隊が可能になったら…?と想像している様子。その瞬間、何者かが館の窓を割って侵入してきます。その侵入者がウォルターでした。そんなウォルターを前にした少佐でしたが、食事の手を止めることなく、気にもしていません。さすがに相手にされていないウォルターは、癇に障ったのかいきなり少佐めがけてナイフを放ちます。
しかし、大尉によって阻止されてしまい、それを合図に銃撃戦が勃発。ところがウォルターは少佐を倒すことができず、大尉がウォルターの前に立ちふさがるのでした。そして若きウォルターの凄まじい戦いぶりに興味を持った少佐は「今から裏切って私の部隊にこないか?」とウォルターを勧誘しました。果たしてウォルターが出した答えは如何に?
ヘルシング外伝「THE DOWN」の裏切りの理由
それでは早速、ウォルターの裏切りの理由を紹介していきます。本作における裏切り設定の事情やアーカードとの関係性、そしてインテグラに対する思いが明らかとなった最期のセリフなどを基に紹介していますのでぜひご覧ください。
アーカードと戦いたい
ヘルシングの本編における序盤で、ウォルターはインテグラに忠誠を誓う老執事として描かれていたのですが、なぜそのインテグラを裏切り少佐の側についたのか?その理由に、あらすじでは「全盛期の力でアーカード」と戦いたいからといったセリフを述べていました。しかし、ヘルシング外伝のあらすじを見ると、大尉よりも実力が勝っているアーカードに勝てるとはとても考えられません。
大尉とサシで勝負していたウォルターですが、戦闘経験と実力は大尉の足元にも及ばないからです。それはウォルターが両手を使い、一方の大尉は片手だけというところから一目瞭然。結果的にアーカードが戦闘に加わっているのですが、勝敗が分からずヘルシング外伝が終わってしまいました。
また、少佐から裏切りの勧誘を受けたウォルターでしたが、裏切りの様子も描かれていないためいつ裏切ったのか時期も不明なままです。ということは、少なくともアーカードに救われたと解釈できるため、そんなアーカードを倒すあるいは全力で戦いという理由だけが裏切りの要素とは考えられません。
ウォルターの最後のセリフ
ヘルシングの本編における終盤では、ついにヘルシング機関とミレニアムの決戦を迎える時が迫っていました。大尉に命を狙われているインテグラを助けるため、ウォルターが大尉の足を止めると言い立ち向かっていくのですが…。その後、無事にインテグラの前に姿を現したウォルターでしたが、なんとその時のウォルターは敵だったのです。インテグラに殺意を抱かせ、ついにアーカードに「殺せ」と言われてしまいます。
そしてセラスからは「お達者で!」と言われ、なんともいえない表情を浮かべていました。それからウォルター対アーカードの戦いとなりますが、結局アーカードを倒すことができず最期を迎えるウォルター。その最期の瞬間、インテグラに対して言葉を残します。
「おさらばです…お嬢様」というセリフを述べており、このセリフから立場上は裏切り者ではあるのですが、心の底ではヘルシング機関の当主であるインテグラやアーサーを軽々しく裏切ったのではないということがうかがえました。
裏切り伏線は後付け?
ヘルシングの本編におけるウォルターは、インテグラの叔父が彼女を襲ったヘルシング家の騒動に関わっていました。アーカードの封印を解くため、ヘルシング家の騒動を利用したのです。つまり、本来主人のそばを離れるべきではない執事・ウォルターはその役目を果たしておらず、その結果『ヘルシング』になくてはならないアーカード復活のきっかけと作ったというわけです。
また『ヘルシング』の1巻ではインテグラの父親・アーサーの遺言を頼りに地下にあるアーカードを探し出していますが、ウォルターが登場したのは2巻からです。そのため、ヘルシング外伝を含めヘルシング家の騒動の時には既に裏切りの伏線が後付けされていたのではないでしょうか?
ヘルシング外伝「THE DOWN」の単行本化
ヘルシング外伝『THE DOWN』が単行本化されるまで、かなり大変だったと言われています。やはり、それもあってか感想ではかなり貴重な作品といった声やウォルターとアーカードの活躍を楽しみにしている声が上がっていました。それでは単行本化されるまでの詳細をご覧ください。
大変だった?原稿紛失と廃刊
ヘルシング外伝『THE DOWN』は人気キャラであるウォルターと主人公のアーカードの話ですが、実は6回連載された時点で掲載していた雑誌が廃刊になったようです。それに伴いヘルシング外伝も連載が中断され、そのまま外伝の内容は放置されてしまいました。
当然、ヘルシング外伝の単行本にもなっていません。さらに、廃刊時の混乱で原稿も紛失するという事態もおこったようです。そのため一時的にヘルシング外伝は幻の作品とされていたとのこと。
OVA化記念で単行本化
ヘルシング外伝の連載中断から5年以上が経過した頃、『ヘルシング』の本編がOVA化されることに決定しました。そしてOVA化を記念しヘルシング外伝も単行本化されています。ただ、ヘルシング外伝の単行本は商業本ではなく、アワーズに付録でついている冊子としてまとめられています。
ヘルシング外伝「THE DOWN」に関する感想や評価
感想や評価:2人が暴れると色々と片が付く
#これ見た人は最強のコンビをはれ
— ウィリアム⚔️🦇Vtuber (@William_Helsing) January 30, 2017
とりあえずこの二人が暴れると一夜にして色々と片がつく・・・#HELLSING#HELLSING外伝 pic.twitter.com/Qk03K3j4v8
こちらではヘルシング外伝『THE DOEN』に登場するウォルターとアーカードのコンビについての感想が上げられています。2人が暴れると一夜にして色々と片付くと言われているのですが、この感想から2人がそうとうな実力の持ち主だと認識しているのがうかがえます。残念ながらそんな2人が最終的に争うこととなるのですが、その時に交わしていた会話も注目です。
感想や評価:ウォルター腰が丸みを帯びてきたのはなぜ?
ヘルシング外伝感想。少年ウォルターの腰が徐々に丸みを帯びていくのはなんなんですか。インテグラ様にはあんな風に描かないというのになんなんですかあの腰と太股は。10巻見て目ン玉ひんむいたけど少年ウォルターはああいう仕様なんですかそうですか。
— 佐藤 (@_hygn) December 13, 2010
こちらはヘルシング外伝『THE DOWN』の感想があげられています。ヘルシングの本編で、ウォルターは丁寧な言葉使いと紳士的な態度を取る老執事ですが、それに対して外伝のウォルターは言葉使いが荒くいわゆる悪ガキといった設定でした。
感想では、そんなギャップに驚いているようで、ウォルターの腰が丸みを帯びていることに対して疑問を持っているのがうかがえます。やはり歳をとったからこそ丸みを帯びてきたのか、それとも何かのきっかけによるものなのか?ウォルターファンはかなり気になる部分かもしれません。
感想や評価:ウォルターとアーカードの話だから嬉しい!
ヘルシング外伝、若ウォルターとロリカードの話だからほんと神〜〜〜〜って感じ
— 旭2/23南4ゆ01b (@asahi830) November 22, 2018
アーメンハレルヤ
こちらの感想からはヘルシング外伝『THE DOWN』の話がウォルターとアーカードの過去について取り上げられているということで喜んでいるのがうかがえます。やはり、人間として最強と言われているウォルターと、吸血鬼として最強と言われているアーカードがコンビを組むということなので、期待が高まるのでしょうか?ネタバレはしましたが、2人の活躍は強烈なインパクトを与えますのでぜひご覧ださい。
ヘルシング外伝「THE DOWN」のあらすじネタバレまとめ
ヘルシング外伝『THE DOWN』では本編で人気が高かったウォルターの少年時代を軸にあらすじが展開されています。あらすじをネタバレで紹介しつつウォルターの裏切りの理由を解説してきましたが、いかがでしたか?あらすじネタバレからはいわゆる悪ガキという設定がうかがえましたが、ウォルターは美少年でもありました。
そんなギャップもあってか、外伝のウォルターはショタとウォルターを掛け合わせて、ショルターといった呼び名でファンから親しまれているようです。あらすじネタバレしましたが、ヘルシング外伝『THE DOWN』に興味を持たれた方はぜひOVAの特典映像でアニメを視聴してみてください。