【ヘルシング】最強執事ウォルターの裏切りの理由は?彼の真意や最期を紹介

今回の記事では、人気作品「ヘルシング」に登場し、最強の執事とも言われているウォルターについて紹介します。人気作品「ヘルシング」に登場するウォルターは、ヘルシング家に使える老執事であり、かつては死神の異名を持つ国教騎士として活躍を見せています。そんなウォルターには、ヘルシング家を裏切るという謎の行動が描かれており、その真意や行動原理は謎のままとなっています。今回の記事では、ウォルターの裏切りに隠された真意を考察すると共に、ウォルターが残した名言や名台詞、声優情報などをまとめて紹介します。

【ヘルシング】最強執事ウォルターの裏切りの理由は?彼の真意や最期を紹介のイメージ

目次

  1. ヘルシングのウォルターとは?
  2. ヘルシングのウォルターの裏切り
  3. 外伝にウォルターの裏切りの真意が?
  4. ヘルシングのウォルターの最期
  5. ヘルシングのウォルターの名台詞・名言集
  6. ヘルシングのウォルターの担当声優
  7. ヘルシングのウォルターに対する感想や評価は?
  8. ヘルシングのウォルターまとめ

ヘルシングのウォルターとは?

ヘルシングの作品情報

今回の記事で紹介する人気作品「ヘルシング」とは、1998年から2009年にかけて「ヤングキングアワーズ」に連載されていたダークファンタジー・バトルアクション漫画です。人気作品「ヘルシング」は、全10巻の単行本が発売されている他、2001年には全13話の構成でアニメが制作・放送されており、2006年から2012年にかけてOVA作品として全10話が制作・発売されています。

ヘルシングの概要

人気作品「ヘルシング」は、20世紀のイギリスを舞台に、大英帝国の王立国教騎士団(通称「ヘルシング機関」)と吸血鬼の戦いを描いた作品です。また、人気作品「ヘルシング」は、原作者・平野耕太氏の描き出す独特な台詞回し・平野節が随所に描かれており、この過激な台詞描写が大きな特徴となっています。

尚、人気作品「ヘルシング」には、1944年のワルシャワを舞台にした外伝作品「THE DAWN」が存在し、今回紹介するウォルターの裏切りの秘密が、この外伝作品に描かれていると言われています。

ヘルシングのテレビアニメ

人気作品「ヘルシング」は、原作漫画の人気から連載と並行してアニメ化が進められ、2001年にフジテレビ系で放送されています。しかし、人気作品「ヘルシング」のアニメ化は作中に登場するナチス関連の描写が削除される等、原作漫画とはかけ離れた展開が描かれており、原作者・平野耕太氏をはじめ、ヘルシングファンから不満の声が上がる事態となっています。

また、アニメ制作時の想定がCSチャンネルでの放送を想定していた為、ヘルシングの特徴である平野節が改変される事無く使用されており、地上波での放送の際には台詞の一部にピー音が施される事態を引き起こしています。こうしたドタバタが数多く続いた為、アニメ「ヘルシング」の人気は芳しくないものとなった様です。

但し、2006年から2012年にかけて制作されたOVA作品については、内容・台詞回し共に原作に近い完成度として高く評価されており、アニメ「ヘルシング」を視聴するならOVA作品のほうが良いとまで言われているようです。

ウォルターのプロフィール

人気作品「ヘルシング」に登場するウォルターは、ヘルシング家先代当主・アーサー・ヘルシングの代から、現在の当主・インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(以下、インテグラ)まで、2代に仕えた執事であり、物腰の柔らかい極めて穏やかな性格をした人物です。

しかし、先代のアーサー・ヘルシングに仕えていた頃の若かりしウォルターは、口が悪く、手癖も悪い、いわゆる「悪がき」として描かれており、年齢を重ねる中で現在の紳士然とした佇まいへと成長したと考えられています。

尚、人気作品「ヘルシング」には、いつ、どこで、どのように、ウォルターがヘルシング家に仕える事になったのか?という点については一切が描かれておらず、14歳の頃からヘルシング家に仕えているという点以外にウォルターの出自や個人的情報に関連するような情報はありません。

ウォルターの年齢は60代後半

では、老練でありながらスマート、紳士的でありながらも屈強といった様子のウォルターは、何歳なのでしょうか?この点については諸説有るようですが、最も信憑性の高いものとして広く知られているのは、「ウォルターは69歳」という説です。この説は、先述の通りウォルターが14歳からヘルシング家に仕えている点と、その時点への回想の際に「55年前」という描写があった点を根拠としています。

つまり、55年前に14歳であったなら、現在は69歳だろうと言うわけです。しかし、作中をよく調べていくと55年前の回想シーンにウォルターの年齢を明確にする描写はなく、ヘルシング家に仕えていると言う事実のみが確認出来るだけなのです。こうした点から、55年前のウォルターが15歳の可能性もあり、16歳の可能性すらある事から、必ずしもウォルターの年齢は69歳とは言い切れないのです。

こうしたことから、ウォルターの年齢は69歳以上という事だけは判明しているものの、詳細は不明であり、70代の可能性すらあるといえます。では、69歳以上でありながらもヘルシング家で現役の執事として働き続けているウォルターの若き日とはどの様なものだったのでしょうか?

過去は元国教騎士団”ゴミ処理係”

若き日のウォルターは、現在の紳士的な様子とは遠くかけ離れた、いわゆる悪ガキであり、他人が吸っている煙草を奪って吸うような悪癖を持っています。しかし、どういう経緯でかは不明ですが、イギリス全土を脅かす吸血鬼の殲滅を生業とするヘルシング家に仕えており、ヘルシング家に仕えている時のウォルターは執事としての雑務をきちんとこなす、いわゆる出来た子供へと変貌しています。

そんな若き日のウォルターは、酒と女に目がなかった当時の当主・アーサー・ヘルシングを上手に扱っており、ヘルシング家当主でありながらも放蕩息子っぷりを発揮していたアーサー・ヘルシングの手綱を握っています。そんな若き日のウォルターですが、ひとたび戦場に赴き、執事の任から解放されると、本来の性格である慇懃無礼、素行不良な面が表へと発露し、狂気を帯びたニタリ顔で殲滅対象を誅殺しています。

こうした狂気的な若き日のウォルターの様子は、「死神」という異名で恐れられており、ウォルターの強さは若き日から他を圧倒しています。そんな若き日のウォルターは、1944年9月、第二次世界大戦末期に当主アーサー・ヘルシングから特命を受け、ヘルシング家に使役されている吸血鬼・アーカードと共にポーランドの首都・ワルシャワを訪れます。そして、ナチス第三帝国武装親衛隊大隊「ヴェアヴォルフ」と交戦しています。

ナチス第三帝国武装親衛隊大隊とは、ナチス残党によって結成された「ミレニアム」という組織の前身であり、吸血鬼化した兵を操り英国を脅かす存在である為、若き日のウォルターはアーカードと共にこれの殲滅にあたったわけです。しかし、雑魚吸血鬼兵を一蹴した若き日のウォルターでしたが、突如現れた「大尉」との一騎打ちでは圧倒的な力量差を見せ付けられ、あわや殺される、というほどの窮地を迎えてしまいます。

絶体絶命な窮地を迎えた若き日のウォルターは、本来ウォルターなど眼中に無いはずのアーカードに気まぐれで助けられ、一命を取り留めます。その後、アーカードの活躍によって壊滅状態となったナチス第三帝国武装親衛隊大隊「ヴェアヴォルフ」は敗走し、交戦を終えた若き日のウォルターは、アーカードと共にナチス第三帝国の研究所を破壊しています。

こうした若き日のウォルターの活躍は、国教騎士団のゴミ処理係として称賛されています。尚、国教騎士団とは、ヘルシング家当主が騎士団長を務めている騎士団であり、吸血鬼等の邪悪な存在を殲滅する為の組織として結成されたものです。そして、ゴミ処理係とは、「吸血鬼=ゴミ」を殲滅する者を意味しています。

最強執事ウォルターの手腕

こうして若き日からヘルシング家に仕えているウォルターは、老執事となった今もヘルシング家の執事として活躍しているわけですが、なぜウォルターが最強の執事と呼ばれるのか?という点を紹介します。そもそもヘルシング家は、既に紹介している通り吸血鬼等の邪悪な存在を殲滅する事を生業にする家柄である事から、そもそも吸血鬼等を倒せるほどの猛者にしか居られない場所なのです。

この点からだけでもウォルターがいかに規格外の人間なのかがわかります。しかし、ウォルターが最強の執事と呼ばれるにたる由縁は他にもあるのです。それは、ウォルターが全てを完璧に一人でこなしてしまうという点です。最強の執事ウォルターは、ヘルシング家当主に紅茶を供することに始まり、当主の護衛、当主が外出時には運転をこなし、情報収集から特殊兵器の調達までを無駄の無い所作で完璧にこなすのです。

戦闘においての強さだけでなく、執事としての完璧さを合わせ持つ事から、ウォルターは先代当主アーサー・ヘルシングより「パーフェクトだ、ウォルター」と絶賛されているほどです。また、現在の当主インテグラからは執事としての存在以上に全幅の信頼を置かれる存在となっており、現在の老執事ウォルターはまさにヘルシング家を支える最強の執事となっています。

そんな老執事ウォルターですが、2代に渡って仕えてきたヘルシング家を裏切ることになります。何故ウォルターはヘルシング家を裏切ったのでしょうか?また、いつからウォルターはヘルシング家を裏切っていたのでしょうか?そして、ヘルシング家を裏切ったウォルターの最期とはどの様なものだったのでしょうか?次章からはこれらについて紹介していきます。

アニメ「HELLSING」公式サイト

ヘルシングのウォルターの裏切り

ウォルターの裏切りはいつから?

ウォルターはいつから裏切っていたのでしょうか?この点については、ヘルシングの作中に明確な表記はなく、読者による考察もまちまちとなっています。そんな中でも最も有力とされている説が、先代当主アーサー・ヘルシングがアーカードを封印した時期からウォルターの裏切りは始まったという説です。

この説の根拠となるのが、若き日のウォルターがアーカードの強さに心酔していたという点と、若き日のウォルターが圧倒的な強さを誇るアーカードと戦いたいと感じていた点です。つまり、アーカードと戦ってみたいと願った若き日のウォルターは、先代当主アーサー・ヘルシングがアーカードを封印してしまった為、その機会を失っており、ヘルシング家への忠誠を失ったウォルターは裏切りに走ったのではないか?というわけです。

そして、この説の信憑性を高めているのが、現在の当主インテグラが叔父の裏切りに遭い窮地に立たされている場面で執事であるウォルターが当主インテグラの側を離れ救出に動いていない点や、その後窮地に立たされたインテグラがアーカードの封印を解いているという点です。

若き日のウォルターが、アーカード封印によってヘルシング家に裏切りの念を抱いていたとすれば、ウォルターが「現在の当主であるインテグラがアーカードの封印を解く事」を望んでいてもおかしくはなく、インテグラがアーカードの封印を解く様な窮地に執事であるウォルターが登場していない点も一定の説明がつきます。これらから、ウォルターの裏切りは先代アーサー・ヘルシングがアーカードを封印した頃と考えられています。

ウォルターの裏切り・吸血鬼化

ウォルターはどのように裏切ったのか?この点については、細かい経緯や手法こそ描かれてはいないものの、全容は作中に描かれていますので紹介していきます。故意か偶然かは描かれていないものの、インテグラがアーカードの封印を解いた事でウォルターは長年の望みであった「アーカードとの対決」を行なえる立場となります。しかし、ウォルターは即座にヘルシング家やインテグラを裏切る事はなく、機が熟すの待ちます。

そして訪れたのが、ウォルターとも因縁の深い「ミレニアム」の大尉との遭遇戦です。この時、ウォルターはヘルシング家当主インテグラと行動を共にしており、インテグラを逃がす為に大尉との一騎打ちに臨みます。この大尉とは、先述の通り若き日のウォルターが辛酸を舐めた相手であり、年老いた現在のウォルターが敵うはずの無い相手です。

また、ミレニアムの最高戦力とも言われる大尉は、正真正銘の人狼であり、人間としていかに強いウォルターであっても勝算は無い相手です。ともあれ、対峙した2人は剣を交え銃口を向け合ったはずなのですが、そうした詳細な描写は描かれていません。そして、これまた詳細は不明なまま大尉と対峙した後のウォルターは、ミレニアムへと寝返ります。そして、人工的な吸血鬼化手術を受け、超人的な力を手に入れます。

こうして、長く仕えてきたヘルシング家を裏切りミレニアム側へと鞍替えしたウォルターは、吸血鬼としての力を手にし、更に、副産物として若さをも手に入れています。若き日の強靭な肉体と吸血鬼としての超人的なパワーを手に入れたウォルターは、ヘルシング家の敵としてインテグラの前に立ち塞がります。

この時、インテグラは、苦悶の表情と覚悟の表情を交えた悲しそうな表情を浮かべ、「全ての敵対する勢力は見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)!」とアーカードに命令を下します。つまり、アーカードにウォルターを殺せと命じたわけです。こうして、晴れてアーカードとの対決が実現したウォルターは、自身の戦闘技術と吸血鬼としてのパワーを活かして、アーカードを満身創痍な状態まで追い詰めていきます。

長年の望みが叶い嬉々としてアーカードと戦うウォルターでしたが、アーカードを後一歩のところまで追い詰めた所で、吸血鬼化手術の急激な反動に襲われ、アーカードを倒す事無く戦いを終える事になります。その後、さらに吸血鬼化手術の反動を受けて衰弱していくウォルターは、武装神父隊のハインケルによって銃弾を受け、瀕死の状態となります。

吸血鬼化の手術を受けてまで臨んだ待望のアーカード戦が不完全なものとして終結し、吸血鬼化手術の反動から余命いくばくも無い状況へと一変したウォルターは、最期にインテグラへの忠義を示し、ミレニアムに残された最期の幹部・ドクを道連れに人生の幕を引きます。

ウォルターの裏切りの理由

ウォルターはなぜヘルシング家を裏切ったのか?この点については、先述の通り「アーカードと戦いたかった為」というのが理由だろうと考えられています。また、ミレニアム側へ裏切ったウォルターが何故吸血鬼化の手術を受けたのか?という点については、69歳以上の年齢になる人間ではどうしたってアーカードには勝てないとウォルターが感じていた為と考えられています。

そもそもウォルターがアーカードとの対決を最初に望んだのは若き日の頃であり、その後55年の時が流れた老執事のウォルターではアーカードとまともに戦えるはずもありません。この為、ウォルターは最後の手段として吸血鬼化手術を受けたものと考えられています。この結果、ウォルターは一時的にはアーカードとまともにぶつかり合う事が叶っており、ウォルターは非道を行いながらも願いを叶えたわけです。

手術を終えた青年ウォルターの強さ

吸血鬼化手術によって若き日の強靭な肉体と吸血鬼としての超人的なパワーを手に入れたウォルターは、どのくらいの強さだったのか?この点については、高層ビルを切り倒すシーンや武装神父隊の由美江を瞬殺している点、そしてなにより最強の吸血鬼アーカードと瞬間的にとは言え互角以上の戦いを繰り広げているシーンが描かれている事から、間違いなく人類最強クラスの強さだったことが伺えます。

尚、吸血鬼化する前の若き日のウォルターや、熟練した老執事ウォルターの強さがそもそも人類最強クラスの強さである為、吸血鬼化したウォルターがようやく互角に戦えるようになるアーカードがいかに強い存在であったかが伺えます。ここまで、ウォルターの裏切りについて様々な説を交えて紹介してきましたが、次章からは若き日のウォルターを主人公に据えたヘルシングの外伝作品「THE DAWN」について紹介します。

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外伝にウォルターの裏切りの真意が?

外伝”The Dawn”とは

「THE DAWN」とは、「ヤングキングアワーズ増刊号 ヤングキングアワーズプラス」に掲載された「ヘルシング」の外伝漫画作品です。しかし、「THE DAWN」は掲載誌の休刊により第6話までしか描かれていない未完作品であり、単行本などにも収録されていない貴重な作品です。尚、「THE DAWN」はヤングキングアワーズ2012年2月号の付録として、連載された6話をまとめた冊子が付属されています。

こうした事から、「THE DAWN」の冊子は高額な値がつくようになり、転売が繰り返されたのち、現在は更に高額な値段で取引されているとも言われています。また、「THE DAWN」の一部はヘルシングのOVA作品に特典映像として収録されており、全ては見れないものの一部だけであればアニメ版が見やすい状況となっているようです。

外伝”The Dawn”のあらすじネタバレ

「THE DAWN」のあらすじは、第二次世界大戦末期・1944年を舞台に、14歳のウォルターとアーカードがポーランドの首都・ワルシャワを強襲するエピソードが描かれ、若き日のウォルターとアーカードがミレニアムの前身となるナチス第三帝国武装親衛隊大隊「ヴェアヴォルフ」と交戦するストーリーが描かれています。

また、外伝作品「THE DAWN」には、本編でヘルシング家の敵として登場するミレニアムの少佐や大尉も若き日の姿で登場しており、ウォルターやアーカードと55年前の時点で接触している姿が描かれています。尚、外伝「THE DAWN」の詳細は、今回の記事の最初の章にある「過去は元国教騎士団”ゴミ処理係”」の項で紹介しているエピソードがそれにあたります。

14歳にして最強と称されるウォルター

外伝作品「THE DAWN」は、ここまでに紹介している通り本編よりも過去のエピソードが描かれており、14歳という少年期のウォルターが登場します。この若き日のウォルターは、既に他を圧倒するほどの強さを身につけており、当時のヘルシング家当主アーサー・ヘルシングをもってして「化物退治において最強の人間」と言わしめています。

少佐からウォルターへの誘い

他を圧倒するほどの強さを身につけていた若き日のウォルターは、若き日の少佐からもその強さを高く評価されており、少佐らが潜伏する館をウォルターが強襲したシーンでは、「今から裏切って私の部隊に来ないか?」と勧誘されています。しかし、この時点でウォルターが少佐の勧誘に乗ったという描写は無い為、ウォルターは裏切る事無くヘルシング家に仕え続けているものと考えられています。

ウォルターの裏切りの真意とは

今回の記事では、ウォルターの裏切りの理由について最も有力とされている「ウォルターはアーカードと戦いたかった為に、ヘルシング家を裏切った」という説を紹介していますが、外伝作品「THE DAWN」を視聴するとウォルターの裏切りの理由は別にあるのではないか?と思える点が幾つか描かれていますので紹介します。

ここまでに紹介している通り、若き日のウォルターはアーカードと共にポーランドの首都・ワルシャワを訪れ、ミレニアムの前身にあたるナチス第三帝国武装親衛隊大隊「ヴェアヴォルフ」と交戦しています。そして、大尉に成す術なく敗れています。また、そんな大尉を退けるアーカードの強さも目の当たりにしています。この事から、若き日のウォルターがアーカードや大尉の強さに惹かれた可能性は十分にあると考えられます。

しかし、若き日のウォルターですら大尉に手も足も出ずに完敗しており、力の差は歴然と言った様子が描かれています。この点を考慮すると、いくら若き日のウォルターが血気盛んだったとしても大尉を飛び越えてアーカードと戦いたいと願ったりするでしょうか?若き日のウォルターは、当時のヘルシング家当主アーサー・ヘルシングから「化物退治において最強の”人間”」と称される強さを既に身につけています。

その若き日のウォルターですら大尉には手も足も出ずに完敗しており、そんな大尉を圧倒する強さをアーカードは持っているわけですから、ウォルターといえどもそうそうアーカードと戦いたいとは思わないはずです。むしろウォルターが考える事としては、強さを見せ付けられたアーカードと大尉が人外の者である点ではないでしょうか?

アーカードは歴代最強の吸血鬼であり、大尉は生粋の人狼です。当時のヘルシング家当主アーサー・ヘルシングから「化物退治において最強の”人間”」と称される若き日のウォルターであれば、「自身が人外の者であったならばアーカードとも戦える」といった勝気な感情を抱いた可能性は十分にあります。そして、外伝作品「THE DAWN」には、人工的な吸血鬼化を行なっている研究所をウォルターらが破壊するシーンが描かれています。

つまり、若き日のウォルターは、アーカードや大尉の人外としての強さを知り、人工的な吸血鬼化が行なえることを知っていることになり、これらの点からウォルターが人外の者への変化を望んだ可能性は十分にありそうです。そして、この望みこそが「ウォルターがヘルシング家を裏切る理由」にもなりうるわけです。

ウォルターの裏切りの伏線考察

ここまでこの章では外伝作品「THE DAWN」について紹介してきましたが、一度本編である「ヘルシング」へ視点を切り替えます。ヘルシングの作中で後継者争いの果てにインテグラがアーカードの封印を解くシーンは、単行本の第1巻に収録されています。インテグラがアーカードの封印を解くように仕向けたといわれているウォルターが始めて登場するのは、単行本の第2巻になります。

もし、ウォルターの裏切りの理由が「アーカードと戦いたかった為にヘルシング家を裏切った」と言うものであり、インテグラにアーカードの封印を解かせる様に画策したのなら、ウォルターは単行本第1巻からなんらかの形で暗躍する姿が描かれて然るべきではないでしょうか?しかし、実際にはウォルターは単行本第2巻からヘルシング家に忠実な執事として登場しているのです。

この点を考えると、ウォルターの裏切りの理由が「アーカードと戦いたかった為…」というのは、後付な設定の様に感じられないでしょうか?外伝作品「THE DAWN」で若き日のウォルターが、アーカードや大尉の人外としての強さを知った点、人工的な吸血鬼化が行なえることを知った点を何らかの伏線と考えるのであれば、ウォルターの裏切りの理由は、やはり別の理由なのではないか?と考えてもおかしくはなさそうです。

外伝作品「THE DAWN」を視聴するとこうした新たな想像や考察が生まれ、より一層「ヘルシング」の世界観にどっぷりとハマって行けると言われています。結局の所、ウォルターの裏切りの理由は視聴した方の感じ方一つで様々な理由が想像できてしまう点もまたヘルシングの魅力になっていますので、ヘルシングを未だ視聴していない方は、是非一度視聴してみる事をお勧めします!

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ヘルシングのウォルターの最期

ウォルターの最期?VS大尉との戦い

ここまでに紹介している通り、ウォルターはインテグラと共に行動する中でミレニアムの大尉と遭遇し、インテグラを逃がす為に大尉と一対一の戦いに挑んでいます。そして、この戦闘の結果ウォルターは人間を辞め、ヘルシング家の執事を辞め、吸血鬼へと変貌した姿でインテグラやアーカードの前に立ち塞がります。

つまり、「化者退治において最強の人間」であったウォルターは、この大尉との遭遇戦で最期を迎えている事になります。尚、既に紹介していますが、このウォルターと大尉の詳細な戦闘シーンは一切描かれていない為、戦ったのかどうか、どちらが勝ったのか、といった点は不明なままとなっています。

最後の名台詞から分かること

大尉との遭遇戦後、ウォルターは吸血鬼化の手術を受けた状態、つまり吸血鬼としてインテグラらの前に立ち塞がります。そして、ウォルターの願いでもあったアーカードとの戦闘を行っています。しかし、人外の力をもってアーカードを圧倒したウォルターでしたが、後一歩のところで肉体が暴走をはじめアーカードに勝利する事無く戦闘を終えています。

その後、ウォルターは裏切り者のケジメとして朽ちてゆく肉体に鞭を打ち、ミレニアムの最後の幹部・博士(ドク)を打ち倒し、死亡します。この命果てる瞬間、ウォルターは「勝ちたかったな、あいつに…」というアーカードとの戦いを悔やむ名言・名台詞を残しています。また、最後の最後にウォルターは「御然ばです、お嬢様」と、インテグラへ向けた名言・名台詞を残しています。

これらのウォルターの散り際の言葉は、アーカードと戦えたことへの満足感と、勝利できなかったことへの悔しさといったウォルターの感情が描かれていると共に、ヘルシング家を裏切る形をとったウォルターですが当主インテグラを娘のように想い、育ててきたという特別な感情からか、最後の最後に口にした言葉はインテグラとの別れを惜しむ言葉が描かれています。

ヘルシングのウォルターの名台詞・名言集

名台詞・名言①意地も張れぬ繁栄など…

この章では、ヘルシングに描かれたウォルターの名言・名台詞をまとめて紹介します。まずはじめに紹介するウォルターの名言・名台詞は、「意地も張れぬ繁栄など…」です。このウォルターの名言・名台詞は、アーカードに向けられた言葉であり、「繁栄の為に誇りを失うくらいなら繁栄など望まない!」というウォルターの人間味溢れる名言・名台詞です。

意地も張れぬ繁栄など、こちらから願い下げだ

名台詞・名言②ウォルター・C・ドルネーズ…

続いて紹介するウォルターの名言・名台詞は、「ウォルター・C・ドルネーズ、ヘルシング家執事、元ヘルシングゴミ処理係」というものです。このウォルターの名言・名台詞は、ウォルター自身を端的に現したフレーズであると共に、ヘルシング家に仕える者としてのプライドが滲み出たカッコいい名言・名台詞です。

名台詞・名言③老いすら楽しむものさ…

続いて紹介するウォルターの名言・名台詞は、「老いすらも楽しむものさ…」です。このウォルターの名言・名台詞は、ウォルター自身が英国人である事を誇りに思っている事が伺える名言・名台詞であり、「老いすらも楽しむ」という部分にウォルターの年齢へのこだわりが感じられる名言・名台詞でもあります。

老いすら楽しむものさ、我々英国人は

名台詞・名言④御然らばです、お嬢様

続いて紹介するウォルターの名言・名台詞は、「御然らばです、お嬢様」というものです。このウォルターの名言・名台詞は、ウォルターの正真正銘最期の言葉であり、インテグラを裏切ってしまった事への贖罪の想いや、インテグラを愛おしく思っているウォルターの想いが詰まった名言・名台詞です。

名台詞・名言⑤勝ちたかったなぁ、あいつに

続いて紹介するウォルターの名言・名台詞は、「勝ちたかったなぁ、あいつに」というものです。このウォルターの名言・名台詞は、長年の望みであったアーカードとの戦闘に決着をつけられなかった無念さや、アーカードと互角以上に戦えたことへの満足感など、様々なウォルターの想いが含まれた名言・名台詞です。

名台詞・名言⑥小便はすませたか?…

続いて紹介するウォルターの名言・名台詞は、「小便はすませたか?…」です。このウォルターの名言・名台詞は、ヤン・バレンタインという敵に皮肉を込めて言い放ったカッコいい名言・名台詞です。

小便はすませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?

名台詞・名言⑦もちろんですとも…

最期に紹介するウォルターの名言・名台詞は、「もちろんですとも、インテグラお嬢様」というものです。このウォルターの名言・名台詞は、インテグラの部下が次々と倒されていく中でウォルターが口にしたフレーズであり、絶望的な状況の中でも当主インテグラを安心させられるウォルターの自信と忠義に満ち溢れた名言・名台詞です。

ヘルシングのウォルターの担当声優

ウォルター少年期の声優は朴璐美

この章では、アニメ版「ヘルシング」でウォルターのキャラクターボイスを担当した声優について紹介します。アニメ版「ヘルシング」で少年期のウォールターを担当している声優は、朴璐美さんです。声優・朴璐美さんは、1998年に放送されたアニメ「ブレンパワード」で声優デビューを果たし、その後数多くの人気作品で主要なキャラクターを担当している人気声優です。

朴璐美のプロフィール

  • 名前:朴璐美(ぱく・ろみ)
  • 生年月日:1972年1月22日
  • 出身:東京都
  • 血液型:AB型
  • 身長:161cm
  • 所属:個人事務所LAL

朴璐美の主な出演作品

  • 「鋼の錬金術師」:エドワード・エルリック役
  • 「BLEACH」:日番谷冬獅郎役
  • 「NANA」:大崎ナナ役
  • 「進撃の巨人」:ハンジ・ゾエ役
  • 「からくりサーカス」:ルシール・ベルヌイユ役

ウォルターの青年期の声優は浪川大輔

アニメ版「ヘルシング」で青年期のウォルターのキャラクターボイスを担当した声優は浪川大輔さんです。声優・浪川大輔さんは、アメリカのテレビドラマ「白バイ野郎パンチ&ボビー」という作品で声優デビューを果たし、その後紆余曲折を経て人気作品の主要キャラクターを数多く任されるようになった声優です。

浪川大輔のプロフィール

  • 名前:浪川大輔(なみかわ だいすけ)
  • 生年月日:1976年4月2日
  • 出身:東京都
  • 血液型:B型
  • 身長:173cm
  • 所属:ステイラック

浪川大輔の主な出演作品

  • 「GANTZ」:玄野計役
  • 「BECK」:田中幸雄役
  • 「BLACK LAGOON」:ロック役
  • 「BLEACH」:ウルキオラ・シファー役
  • 「アルスラーン戦記」:ナルサス役

ウォルターの老年期の声優は清川元夢

アニメ版「ヘルシング」で老年期のウォルターのキャラクターボイスを担当した声優は清川元夢さんです。声優・清川元夢さんは、アメリカのテレビドラマ「コンバット」という作品で声優デビューを果たし、本業である舞台俳優としての経験を活かして様々なキャラクターを担当している声優です。

清川元夢のプロフィール

  • 名前:清川元夢(きよかわ もとむ)
  • 生年月日:1935年4月9日
  • 出身:神奈川県
  • 血液型:AB型
  • 身長:182cm
  • 所属:東京都俳優生活協同組合

清川元夢の主な出演作品

  • 「ご注文はうさぎですか?」:ティッピー役
  • 「のだめカンタービレ」:シャルル・オクレール役
  • 「ガンXソード」:ホセ役
  • 「魔法遣いに大切なこと」:吉崎力哉役
  • 「幻魔大戦 神話前夜の章」:マ王役

ヘルシングのウォルターに対する感想や評価は?

この章では、今回の記事で紹介してきたウォルターに関する感想や評価をまとめて紹介します。ウォルターに関する感想や評価として多く見受けられるのは、「かっこいい」「渋い」「強い」といったウォルターのキャラクターを称賛する感想や評価です。また、ウォルターの裏切りについても比較的多くの好意的な感想や評価が見受けられます。

この他にも、アニメ版「ヘルシング」でのウォルターを担当した3人の声優を称賛する声なども多く見受けられ、特に少年期のウォルターを演じている朴璐美さんを称賛する声が多いようです。しかし、その一方でウォルターに裏切られたインテグラが可哀相といった感想や、吸血鬼化しても若がえらないで欲しかったといった感想も数多く見受けられます。

ウォルターと言うキャラクターは、執事であり、ゴミ処理係であり、裏切り者であり、ラスボスであり、と多くの要素で彩られている為、感想や評価を調べていくと賛否両方の声が多種多様に発信されている事が分かります。これらの感想や評価から、ウォルターと言うキャラクターが多くのヘルシングファンから注目されているキャラクターである事は間違いないといえそうです。

ヘルシングのウォルターまとめ

今回の記事では、「ヘルシング」に登場するウォルターの裏切りに隠された真意を考察すると共に、ウォルターが残した名言や名台詞、声優情報などをまとめて紹介してきましたが如何でしたか?「ヘルシング」以降も執事をテーマにしたアニメ作品は数多く登場していますが、その中でも「最強の執事といえばウォルター」という声が今もなお根強く残っていますので、ウォルターを知らない方は是非「ヘルシング」の世界に触れてみましょう!

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