2019年11月30日公開
2019年11月30日更新
【ヘルシング】アーカードはかっこいい史上最強の主人公!過去や名言・声優まとめ
今回の記事では、人気作品「ヘルシング」の主人公:アーカードについて、最強ともいわれる能力やアーカードが使用するカスタム銃、アンデルセン神父やミナという女性との関係などを徹底紹介していきます!また、アニメ版「ヘルシング」でアーカードのキャラクターボイスを担当した声優の情報や作中に描かれたアーカードの名言なども余すところなく紹介していきます!史上最強ともいわれるアーカードとはどの様なキャラクターなのでしょうか?
目次
アーカードとは?
ヘルシングの作品情報
今回の記事で紹介するアーカードが登場するのは、1998年から2009年にかけてヤングキングアワーズという雑誌に連載されていた「ヘルシング」という作品であり、このヘルシングという作品は吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いが描かれたダークファンタジーバトル漫画になります。
尚、ヘルシングの作者である平野耕太氏はヘルシングの連載終了後から同誌にて「ドリフターズ」という作品を連載しており、こちらの作品もまたヘルシングと同様に高い人気を獲得しています。
ヘルシングの概要
1998年から2009年まで連載が行われた人気作品「ヘルシング」は、全10巻の単行本が発刊されているほか、同作の外伝となる「THE DAWN」という作品が全6話まで発表されており、この外伝作品については未だに完結しておらず「ヘルシング」という作品の続編が生出される可能性を残していると言われています。
また、漫画作品として高い人気を獲得しているヘルシングは、2001年から2002年にかけて全13話の構成でアニメ放送が行われているほか、2006年から2012年にかけて全10巻のOVA作品が発表されており、アニメ版ヘルシングもまた大きな人気を獲得しています。
ヘルシングのあらすじ
ヘルシングのあらすじ…20世紀末のイギリスでは不可解な吸血鬼事件が頻発しており、ヘルシング家の当主であるインテグラが率いる王立国教騎士団、別名「ヘルシング機関」は、絶対的な力を持つ吸血鬼でありながら人外の者を狩る「アーカード」や、アーカードによって吸血鬼化した女性警察官セラスを使役し事態の対処に奔走します。
一方で、プロテスタントであるイギリスを敵視するヴァチカンは、直属機関「イスカリオテ」を組織しカトリック教徒が多く住む北アイルランドを中心に吸血鬼事件に介入していきます。このイスカリオテにもヘルシング機関におけるアーカードの様な存在、アンデルセン神父がおり、ヘルシング機関とイスカリオテは敵対しながらも吸血鬼事件を終息へと向かわせていきます。
しかし、終息に向かっていた吸血鬼事件にはミレニアムと呼ばれる黒幕組織があり、ナチスの残党によって組織されたミレニアムとインテグラが率いるヘルシング機関には大きな因縁があった事から3つの勢力は互いに思惑を巡らせる事となり、終息に向かっていた吸血鬼事件は三つ巴の抗争へと変化していきます。果たして、インテグラが率いるヘルシング機関はこの難局を終息させ平和な世界を取り戻す事が出来るのでしょうか?
アーカードのプロフィール
人気作品「ヘルシング」の主人公であり、不死身の肉体を持つ吸血鬼でもあるアーカードは、およそ500年という長い時間を生きてきたキャラクターであり、500年の間に吸血した膨大な血液によって人智を超えた強さを身につけています。アーカードが長い時間をかけて手に入れたその強さはまさに圧倒的な強さであり、ヘルシング機関の最強戦力として幾多の人外の存在を消滅させています。
そんな最強の強さを誇るアーカードは、長髪の黒髪が特徴的な成人男性のような容姿をしており、赤いロングコートとサングラスを着用している姿が数多く描かれています。尚、一見すると人間と遜色ない容姿をしているアーカードですが、吸血鬼である為食事は血液パックから血液をストローで摂取しており、戦闘時以外はインテグラによる術式によって最強の力を封印されています。
ちなみに、後の章で詳しく紹介しますがアーカードは元々人間であり、紆余曲折の果てに魔に見入られ吸血鬼へと変貌した存在です。この為、ヘルシングの外伝作品である「THE DAWN」にはアーカードの幼少期の姿が描かれているほか、追い詰められたアーカードが少女のような姿に変貌するシーンなどがヘルシングの作中にも登場しています。この幼少期のアーカードの姿は、「ロリカード」と呼ばれ一部のファンを虜にしています。
アーカードは史上最強の主人公!強さを紹介
強さ①不死身の吸血鬼
この章では、人気作品「ヘルシング」に描かれ、少年漫画作品に登場する多くのキャラクターの中でも最強と囁かれているアーカードの強さについて紹介していきます。既に紹介している通りアーカードは吸血鬼であり、基本的には不死の存在となっています。多くの少年漫画に登場するキャラクターの中でも不死身の肉体を持っているキャラクターは少なく、不死の肉体という強みがアーカード最強説を支えているようです。
また、アーカードの不死の肉体については、弱点が非常に少ない事が「ヘルシング」の作中に描かれています。多くの不死を身につけたキャラクターには、頭を打たれたら死亡するであるとか、心臓に杭を打たれたら死ぬであるといった決定的な弱点が存在しますが、アーカードにはこうした明白な弱点が一切ありません。
つまり、どんなに強い相手と戦う事になろうとも、どれほどの苦戦を強いられようともアーカードは決して死なないのです。そして、アーカードは吸血鬼という半永久的に成長を続ける存在である為、アーカードの強さは日々更新されていきます。決して死なず、強さの上限もない、この様な特徴を持つ事からアーカードは少年漫画史上最強のキャラクターなのではないか?と言われているのです。
更に、アーカードは不死の肉体以外にも吸血鬼としての性質を色濃く持っており、自身の肉体を変化させる事で障害物をすり抜けられたり影と同化する事が出来るほか、魔眼による魅了やコウモリに変身することなども出来ます。これらの吸血鬼としての能力もアーカードが最強のキャラクターだと考えられている一因となっています。
強さ②カスタマイズ銃
前項では、不死の肉体を持つ吸血鬼という特徴からアーカードが最強だと考えられている要因を紹介してきましたが、アーカードが最強だと考えられているもう一つの要因にアーカードが使用する武器、カスタマイズ銃というものがあります。このカスタマイズ銃はヘルシング家に使える老執事:ウォルターがカスタマイズした拳銃であり、16kgという重量で仕上げられている為アーカードにしか扱えない銃となっています。
アーカードが愛用する2丁の拳銃(454カスール・カスタム・オートマチック、対人外戦闘用13mm拳銃「通称:ジャッカル」)はすべてウォルターがカスタマイズしており、使用される銃弾には法儀礼済の銀が使用されています。このカスタマイズ銃の威力は凄まじく、人外との戦闘においてアーカードの強さの一端を担っています。
ちなみに、実際には総弾数6発の銃のはずが「ヘルシング」の作中ではアーカードが無限に撃ち続けるシーンが度々描かれており、この矛盾点については作者である平野耕太氏も「100万発のコスモガン」だと開き直りともとれる見解を公表しています。
尚、このカスタマイズ銃に関わっているウォルターという老執事は、ヘルシング家に仕える身でありながらアーカードと戦ってみたいと考えている人物であり、いつか訪れるアーカードとの対決の為にとこれらの拳銃に爆弾を仕掛けています。そして、ヘルシング家を裏切ったウォルターは、アーカードが持つカスタマイズ銃を遠隔操作によって爆破しています。
このウォルターの裏切りについては、読者や視聴者を大いに驚かせており、大きな反響を生んでいます。しかし、アーカードの銃をウォルターがカスタマイズするようになったのは遥か昔の時点からであり、ウォルターの執念深さと共に、その真摯な仕事ぶりを評価する読者や視聴者が多く、「ヘルシング」の作中でもアーカードがウォルターに向けて「パーフェクトだ、ウォルター」という名言を用いて賞賛しています。
ともあれ、不死の肉体と様々な吸血鬼の特性を持ち、信頼にたる人物がカスタマイズした強力な拳銃を扱うアーカードは、数多く描かれてきた少年漫画のキャラクターの中でも最強キャラクターの1人である事は間違いないと言えそうです。次章では、そんな最強キャラクターであるアーカードの過去について紹介していきます。
アーカードの過去
アーカードの過去①幼少期
前章では、アーカードが最強キャラクターといわれる要因について紹介しましたが、この章ではアーカード最強説の根幹となっている吸血鬼化する以前のアーカードについて紹介していきます。既に触れていますが、アーカードは元々人間であり紆余曲折の果てに吸血鬼へと変貌しています。一体アーカードの幼少期に何が起きたのでしょうか?
少年時代のアーカードは神を信じる信仰心の厚い少年であり、聖戦を勝利に導かんと十字軍にも参加しています。しかし、この十字軍への参加がアーカードの運命を大きく変えていく事になります。十字軍の一員としてエルサレムへと行軍する中で敵側に捕らわれてしまったアーカードは、捕虜としてアラブの王の元へ献上される事となり、端正な顔立ちだった為か王の慰めものにされてしまいます。
その後、アーカードは十字軍の進攻によって救い出される事になるのですが、捕虜として味合わされた辛酸の念からアーカードは徐々に神への信仰を失っていくようになります。そして、更に成長した青年期のアーカードは紆余曲折の果てに小国の王へと成り上がり、神への信仰とは別の独自の観点から王国軍を指揮し戦争に明け暮れるようになります。
しかし、小国の王国軍が優勢に戦えるほど情勢は甘くなく、アーカードが指揮する王国軍は完膚なきまでに打ち滅ぼされてしまいます。こうしてアーカードが率いた王国軍が壊滅すると、ついには敵方に捕縛されてしまい、アーカードは処刑台にあげられてしまいます。この時、アーカードは自身の人生を激しく呪い、その首が今まさに打ち落とされるという瞬間まで神の意思に抗うが如く憎悪を募らせていきます。
そして、アーカードの心が闇に満たされ、アーカードの首が今まさに刎ねられるという刹那、アーカードの心を満たした闇に引き寄せられた「魔」の力によってアーカードは吸血鬼へと変貌を遂げます。こうして、人間としての生を処刑という形で幕を引いたアーカードは吸血鬼になるのですが、青年期におけるアーカードの心情や動向については謎が多く、吸血鬼へと変貌したアーカードの動向についても詳細は不明となっています。
尚、人気作品「ヘルシング」に登場する最強の吸血鬼・アーカードは、「吸血鬼ドラキュラ」という実在する物語のドラキュラ伯爵(ブラド・ドラクリヤ)がモデルとなっており、少年期から青年期にかけてのアーカードの生い立ちはこのドラキュラ伯爵の生い立ちに準じていると考えられています。ちなみに、アーカード(Arucard)という名前は、ドラキュラ(Draculia)の逆綴りと一文字違いになっています。
アーカードの過去②ミナという女性の存在
前項ではアーカードが吸血鬼へと変貌を遂げた経緯について紹介しましたが、この項では吸血鬼となったアーカードが何故ヘルシング家に仕えるようになったのか?という点について紹介していきます。とはいえ、実はヘルシングの作中でもこの点については非常に曖昧な表現となっており、読者による考察も多岐に渡っています。この項では、そうした多くの考察の中でも信憑性が高いと考えられている考察を紹介していきます。
吸血鬼へと変貌したアーカードは、その後の数百年を詳細不明なまま生き抜いています。そして、本編であるヘルシングの作中における時間軸でおよそ100年前にあたる時期に突如ロンドンを侵略しています。このアーカードのロンドン侵略は、かつてアーカードの血を唯一吸った女性・ミナを手に入れる為の行動だと考えられています。
しかし、アーカードはこのロンドン侵略の際にヘルシング家縁の者(ヘルシング教授と呼ばれる存在)らとの戦闘に敗れ、以降ヘルシング家に使役される存在へと身を落とす事になります。その後のアーカードはヘルシング家に使役される存在として人外の者との戦闘に身を投じており、現在は新たにヘルシング家当主となったインテグラと行動を共にしています。
つまり、ミナという女性の存在がなければアーカードはヘルシング家との接点を持つ事は無かったわけなのですが、このミナという女性が何故アーカードの血を吸ったのか?ミナという女性はいつアーカードの血を吸ったのか?何故100年前に突如アーカードはミナという女性を探し始めたのか?という謎は未だ明らかとなっていません。
尚、この謎の多いミナという女性についてはヘルシングの外伝作品にあたる「THE DAWN」に断片的な様子が描かれており、その描写の中で最も重要だと考えられているのが、吸血鬼を人工的に製造する事を目的とした機関に謎の女性ミナが捕らえられているという点と、この機関がアーカードと敵対する事となるミレニアムという組織の運営する機関であるという点です。
このヘルシングの外伝作品「THE DAWN」という作品は、本編となるヘルシングの過去を描いている事からアーカードが100年前にロンドンを侵略したのはミレニアムからミナという女性を取り戻す為だったと考えられており、その過程でアーカードがヘルシング家に捕らえられてしまった事からミレニアムは人外の者を人工的に製造する技術を完成させられたのだと言われています。
こうした考察や推察が全て正しいかは不明ですが、ともあれミナという謎の女性は人気作品「ヘルシング」のストーリに大きな影響力を持つ存在である事は疑いようがなく、続編が描かれる際にはこのミナという女性の存在が重要な意味を持つようになると考えられています。
ちなみに、本編となるヘルシングの作中ではミナという女性は既に死亡し、骸と化した姿で登場しており、謎の女性ミナの骸は最終的にヘルシング家の元執事であるウォルターの手によって破壊されています。果たして人気作品「ヘルシング」に続編が描かれる事はあるのでしょうか?そして、ミナという謎の女性の素性が明らかにされる事はあるのでしょうか?
尚、この謎の女性ミナは「吸血鬼ドラキュラ」という実在する小説に描かれているミナ・ハーカーという女性がモデルだと考えられており、この小説の中でドラキュラ伯爵とミナ・ハーカーという女性は複雑な恋愛関係を築いています。人気作品「ヘルシング」は、この「吸血鬼ドラキュラ」という小説から多くの事柄を踏襲している事から、ミナとアーカードの関係を恋人関係だと考察する読者は多いようです。
アーカードのかっこいい名言集
アーカードの名言①「あきらめが人を殺す…」
出典: https://note.com
この章では、今回の記事で紹介しているアーカードの名言を簡単にまとめて紹介します。まずはじめに紹介するアーカードの名言は、「あきらめが人を殺す。あきらめを拒絶した時、人間は人道を踏破する権利人となるのだ」という名言です。このアーカードの名言は、生にしがみつき吸血鬼へと身を落とした自嘲の念や、その結果得られた信念が込められた名言です。
「あきらめが人を殺す。あきらめを拒絶した時、人間は人道を踏破する権利人となるのだ」
アーカードの名言②「おまえにわたしはたおせない…」
続いて紹介するアーカードの名言は、「おまえにわたしはたおせない。化物を倒すのはいつだって人間だ。人間でなくては、いけないのだ!!」という名言です。このアーカードの名言は、人間から吸血鬼へと変貌したアーカードだからこその、こだわりと信条が伺えるかっこいい名言です。
「おまえにわたしはたおせない。化物を倒すのはいつだって人間だ。人間でなくては、いけないのだ!!」
アーカードの名言③「高貴さも信念も理性もなく…」
続いて紹介するアーカードの名言は、「高貴さも信念も理性もなく、キリにもコウモリにも姿を変えられない。撃たれたキズの回復すらできない。喰らうためでもないのに女・子供まで皆殺し、揚句銃弾が切れたら戦う事すらできない。貴様、それでも吸血鬼のつもりか。恥を知れ!!」という名言です。このアーカードの名言は、アーカードの吸血鬼としての誇りや尊厳が滲み出た名言です。
「高貴さも信念も理性もなく、キリにもコウモリにも姿を変えられない。撃たれたキズの回復すらできない。喰らうためでもないのに女・子供まで皆殺し、揚句銃弾が切れたら戦う事すらできない。貴様、それでも吸血鬼のつもりか。恥を知れ!!」
アーカードの名言④「俺の様な化け物は…」
最後に紹介するアーカードの名言は、「俺の様な化け物は、人間でいる事にいられなかった弱い化け物は、人間に殺されなければならないんだ!!」という名言です。このアーカードの名言は、人間としての生を全う出来ずに吸血鬼へと変貌した自身の不甲斐なさから、自身の幕引きについて確固たる信念を持つようになったアーカードの信条が伺えるかっこいい名言です。
「俺の様な化け物は、人間でいる事にいられなかった弱い化け物は、人間に殺されなければならないんだ!!」
アーカードの声優
中田譲治のプロフィール
この章では、アニメ版「ヘルシング」でアーカードのキャラクターボイスを担当した声優について紹介していきます。アニメ版「ヘルシング」でアーカードのキャラクターボイスを担当しているのは、人気作品「Fate」シリーズの言峰綺礼役などで広く知られる声優・中田譲治さんです。声優・中田譲治さんは、渋く低い声が特徴的なキャラクターを数多く担当している声優であり、ハリウッド作品などの吹き替え声優としても活躍しています。
- 名前:中田譲治(なかた じょうじ)
- 誕生日:4月22日
- 身長:175cm
- 特技:乗馬・ジャズダンス
- 所属:大沢事務所
- 職業:声優
中田譲治の主な出演作品
ジョージの愛称で親しまれている声優・中田譲治さんは、1985年に放送されたアニメ「蒼き流星SPレイズナー」で声優デビューを果たし、その後「機動戦士Vガンダム」や「天空のエスカフローネ」などの人気作品に声優として参加しています。
また、声優・中田譲治さんはアニメ声優としてだけではなくハリウッド作品などの吹き替え声優や人気海外ドラマの吹き替え声優としても活躍しています。そんな声優・中田譲治さんの主なアニメ出演作品は以下の通りです。
- 2001年「HELLSING」:アーカード役
- 2004年「巌窟王」:モンテ・クリスト伯役
- 2004-2014年「ケロロ軍曹」:ギロロ伍長役
- 2006年「コードギアス 反逆のルルーシュ」:ディートハルト役
- 2006-2015年「Fateシリーズ」:言峰綺礼役
アーカードとアンデルセンの関係や復活
アーカードとアンデルセンの関係
この章では、アーカードとアンデルセンの関係やアーカードが復活する可能性について紹介していきます。既に紹介している通り、アーカードはイギリスにあるヘルシング家に仕える最強の吸血鬼であり、王立国教騎士団(ヘルシング機関)における切り札的な存在です。一方のアンデルセン神父もまた、ヴァチカンが運営する直属機関イスカリオテにおける切り札的な存在です。
このヘルシング機関とイスカリオテは、共に吸血鬼をはじめとする人外の者を駆逐する為の機関であり、存在意義や目的はほぼ同じものとなっています。しかし、プロテスタントを信仰するイギリスのヘルシング機関とカトリックを信仰するヴァチカンのイスカリオテは、その信仰の違いから敵対する関係となっており、当然ながらアーカードとアンデルセン神父もまた敵対する関係となっています。
アーカードについては既に紹介している通り、最強の吸血鬼であり、不死の肉体と吸血鬼固有の能力を持っている存在ですので、生半な存在では太刀打ちなど出来ません。しかし、イスカリオテの切り札的存在であるアンデルセン神父は、生物工学と方術を駆使した超回復と習熟した銃剣の技をもってアーカードと渡り合えるだけの強さを身につけており、生身の人間でありながらもアーカードを大いに苦しめています。
そんなアンデルセン神父に対してアーカードはある種の尊敬の念を抱くと共に、宿敵という認識を持っており、両者は両陣営が剣を交える度に壮絶な戦闘を繰り広げています。しかし、吸血鬼としての無尽蔵な強さと成長速度をもつアーカードと、ただの人間であるアンデルセン神父の力の差は徐々に開いていき、次第にアーカードの強さがアンデルセン神父の強さを圧倒するようになっていきます。
こうしてアーカードとアンデルセン神父の均衡が崩れていく中、生身の人間である事に限界を感じたアンデルセン神父はヴァチカンの秘法である「エレナの聖釘」を自身の心臓へと打ち立て、闘争本能剥き出しの「茨の化物」へと変貌します。人間である事を捨て「茨の化物」として新たな力を手に入れたアンデルセン神父は、その圧倒的なパワーでアーカードを追い詰めていきます。
しかし、「茨の化物」へと変貌したアンデルセン神父をもってしても最強の吸血鬼であるアーカードを倒す事は叶わず、最終的にはアーカードに心臓を握り潰される形で絶命し、その生涯を終える事になります。一方のアーカードは、唯一無二の宿敵と認めたアンデルセン神父に勝利した事で大きな喪失感を抱く事となり、涙を流します。
そんなアーカードに対して命の費える時が迫るアンデルセン神父は、人間として、人間を捨てて化物へと身を落とした存在としてアーカードを諭し、地獄での再会を約束します。不死の肉体を持つアーカードにとってその約束はいつ叶うかも分からない幻のような約束でしたが、アンデルセン神父との約束はアーカードの心に染み入り、アーカード奮い立たせます。
アンデルセン神父との激闘に勝利したアーカードは、その直後ヘルシング家を裏切りミレニアムに寝返った元執事であるウォルターと剣を交える事となり、アーカードを良く知るウォルターの前に苦戦を強いられる事になります。しかし、不死の肉体を持つアーカードはこの苦境をも退ける事に成功し、ウォルターとの戦闘に勝利します。
しかし、連戦が続き疲弊の色が見え始めるアーカードがウォルターとの戦闘を終え自身の治癒を行おうとした刹那、ミレニアムを率いる少佐によって「シュレディンガーの血」を体内に流し込まれてしまいます。異物を体内に流し込まれてしまったアーカードは、自身の肉体を維持する事が出来なくなり、突如としてその場から消滅してしまいます…。
アーカードの復活の可能性
アンデルセン神父、元執事ウォルターとの連戦後に隙をつかれる形で消滅してしまったアーカードでしたが、アーカードは自身に流し込まれた「シュレディンガーの血」を取り除く為に、自身がこれまでに取り込んできた膨大な命を全て殺し尽くす事で、30年という時間をかけて自身の肉体を認識出来る存在にまで立ち返えらせ復活を果たします。
こうして30年ぶりに復活したアーカードは、アーカード消滅後にミレニアムの少佐を討ち取り全てに決着をつけたヘルシング家当主・インテグラの前に姿を現し、挨拶を交わします…。人気作品「ヘルシング」は、このシーンをもって最終回を迎えるのですが、復活を遂げたアーカードには不死の力は残されていないのではないか?などといった考察が実しやかに囁かれており、本当の復活は続編で描かれると期待されているようです。
アーカードに関する感想や評価
主人公のアーカード、最強吸血鬼でロリにも伯爵にもなるんだけど全部声が中田…治なの最高だしかっこいいし最高なんだ(語彙力)
— ナ🌱 (@nasunasu_69) May 27, 2019
この章では、今回の記事で紹介してきたアーカードに関する感想や評価を簡単にまとめて紹介します。アーカードに関する感想や評価の中で多く見受けられるのは、「アーカード最強」「アーカードかっこいい」「アーカードと声優・中田譲治さんの声がすごく合ってる」「アーカードの使用する2丁拳銃がかっこいい」などといった好意的なものです。
いやーヘルシングは何度見ても泣けるところは泣けるしアーカードvsアンデルセンは何度見ても鳥肌立ちます
— 🐸棒を背負うデブの中年🐸 (@FF14Monsan) October 13, 2019
むしろ繰り返し見るたびに発見があるすんばらしいアニメでござる...
また、アーカードとアンデルセン神父の関係性を高く評価する声や、ウォルターがアーカードを裏切る場面にとても驚いたといった感想を発信している方が数多く見受けられます。その一方で、アーカードに関する感想や評価の中には、「死なない主人公とかチート過ぎる」「アーカードに関する謎が多すぎる」といった否定的な感想や評価も少なからず発信されているようです。
中田譲治さん好きだからアーカード描いた。 pic.twitter.com/RgWZxNtz9F
— カガミ🥝 (@KAGAMI_ver2) May 9, 2018
賛否両方の感想や評価が発信されているアーカードですが、連載が終了してから10年以上が経つ現在も多くのファンを魅了し続けており、その証拠とも言うべきファンアートや二次創作物が現在も数多く発信されています。こうした事から、アーカードというキャラクターは賛否両方の感想や評価があるものの多くの人々に愛されているキャラクターである事は間違いなさそうです。
アーカードについてまとめ
今回の記事では、人気作品「ヘルシング」の主人公:アーカードについて、最強ともいわれる能力やアーカードが使用するカスタム銃、アンデルセン神父やミナという女性との関係、アニメ版「ヘルシング」でアーカードのキャラクターボイスを担当した声優の情報や作中に描かれたアーカードの名言などを紹介してきましたが如何でしたか?
人気作品「ヘルシング」は2009年に完結を迎えている作品ではありますが、ミナという謎の女性やアーカードの空白の数百年間など回収されていない伏線が数多く残されており、10年が経過した2019年現在も続編を望む声が数多く有りますので、まだヘルシングの世界に触れていない方は是非一度ヘルシングの世界に触れてみましょう!そして史上最強ともいわれるアーカードの強さに魅了されましょう!