2018年06月22日公開
2018年06月22日更新
東京喰種(トーキョーグール)のエトがかわいい!その正体や謎を考察
東京喰種(トーキョーグール)のエトは多くの魅力を合わせ持った劇中屈指の人気キャラクターです。東京喰種には多くの登場人物や組織が登場し、それぞれの思惑が交錯するドラマティックな魅力があります。しかし、そうした複雑な構図の中にあってもエトの存在感は大きく、また東京喰種の謎や核心に触れる重要な役割を担っています。そこで、この記事ではかわいいエトの魅力や、その正体や謎についてまとめていきます。
目次
東京喰種のエトの正体とは一体何?
東京喰種のエトの正体と言えるものは複数あります。ひとつはSSSレートの喰種である『隻眼の梟』です。東京喰種の世界で最高クラスの戦闘能力を持ち、アオギリの樹の創設者でもあります。またの正体は小説家の高槻泉とも言えます。カネキも大ファンであるとトーキョーグール第1巻の時点で名前が挙げられていました。さらに、その正体は喫茶店『あんていく』の店長・芳村の実子でもあり、天然の半喰種です。
東京喰種のエトの本名
東京喰種のエトの本名は芳村エトといいます。漢字では「愛支」と書くきます。芳村という名字からわかるように、主人公のカネキら喰種たちを保護していた『あんていく』の店長・芳村が実父です。喰種である芳村と、彼を愛した人間の憂那(画像の女性)の間に生まれたのがエトです。愛支というかわいい名前には「多くの愛がこの子を支えてくれますように」という願いが込められています。
東京喰種の半喰種の種類
出生の秘密からもわかりますが、エトもカネキと同じように半喰種です。しかし、神代利世(画像)の臓器を移植されたカネキと違い、エトは生まれた時から半喰種です。トーキョーグールに登場する半喰種には3つのタイプがあります。カネキのような人工半喰種、エトのような天然半喰種、そして有馬貴将のような半人間と言われるハーフです。天然の半喰種は希少なため、エトしか登場していません。
人工半喰種
人工半喰種には大きく分けて2種類あります。ひとつはカネキのように神代利世の赫包を利用した半喰種化施術を受けた者たち、もうひとつはエトの実父である芳村の赫包を利用した者たちです。前者にはカネキの他にシロ(画像左)とクロ(画像右)、そして旧多二福が該当します。後者はオウルです。半喰種化施術は成功率が低いとされています。また、旧多二福だけは人工半喰種の中でも特殊な存在です。
半人間
半人間は喰種と人間の間に生まれた人間のことです。通常の人間よりも身体能力が高いですが、寿命が短く、長く生きられません。有馬貴将(画像)、伊丙入、小静麗といった人物が該当者です。彼らの強さの秘密とも言えます。喰種と人間の間に生まれる存在のほとんどが半人間です。喰種能力を持たず、食事は人間と同じであるため人間社会に適応できます。また、旧多二福は半人間として生まれ後、半喰種化施術を受けた特異な例です。
天然半喰種
出典: https://festy.jp
半喰種たちの中でも、天然半喰種として生まれたエト(画像は半目が赤くなった姿)は稀有な例と言えます。喰種能力を持ち、食事も喰種と同じです。しかし、他の半喰種が「人間として生まれた」あるいは「人間社会に適合した生活が可能」ということに対し、エトは母親が人間ということ以外はほぼ喰種です。似たような存在の人工半喰種や半人間がいても、エトの境遇は特別と言えます。
東京喰種のエトの目的は?
東京喰種の作中で、エトの最終的な目的は和修家を表舞台に引き出すことでした。作中の物語が進んでいくと、対喰種組織CCGの総本山である和修家が喰種であることが判明します。和修家が人間と喰種の共存するトーキョーグールの世界の根幹に深く関わっていたのです。そして、和修家はエトの出生にも深く関係していました。
和修家とは?
トーキョーグールの世界における和修家(画像)は、古くから喰種退治を行ってきた一族とされてきました。しかし、実際のところは彼ら自身が喰種であり、また、人間と喰種を交配して半喰種を多く生み出しています。CCGを牛耳っているため、和修家の裁断ひとつで人間と喰種のパワーバランスが大きく変わります。
和修家に関連する人物
出典: http://yonze.net
和修家には宗家と分家があります。和修大吉、和修吉雨、和修常吉、和修吉時、和修政といった名字が和修となっている人たちは全員宗家です。対して旧多二福は分家の出身です。旧多の手にかかって宗家の者たちが死んだあと、彼自身はCCG局長となりました。名前も和修吉福に改めます。リゼは和修家の出身ではありませんが、半喰種を生み出すための母胎として和修家に関わっていました。
東京喰種ではなぜエトの母親は死んだのか?
エトが和修家を標的にしている理由のひとつに、母である憂那が死んだ経緯が関係しています。憂那は和修家の秘密を探るジャーナリストでした。また、芳村は昔、和修家の息がかかった組織で汚れ仕事を請け負っていました。互いの正体を知らないまま結ばれてしまったた二人の間に、かわいいエトが生まれます。しかし、憂那の存在を危惧した組織の命令が下されました。憂那は芳村の手にかかって死んだのです。
芳村とエトの仲
芳村はエトの実の父親であるとはいえ、ふたりの関係は良好とは言えません。ある時、芳村は隻眼の梟こそが自身の子供であると気づき、エトを守るために偽の隻眼の梟を演じます。結果的に芳村は捜査官たちとの戦いに敗れました。そこにエトが現れ「おと~~さん」(画像)と声を掛けます。しかし、エトは芳村を助けるのではなく、その身柄を回収して嘉納の研究所へ送りました。
実の父親を研究体として差し出したエト
リゼと同じく嘉納の研究材料となった芳村は死んだわけではありません。その赫包を利用されました。オウル(画像)はその産物であり、正体は死んだと思われていた瀧澤です。エトが芳村を嘉納に差し出した理由は明確にはなっていません。エトは芳村に対して感情をぶつけませんでした。ただし、芳村にとってエトはかわいい我が子であり、いつか『あんていく』を訪ねてきてくれることを夢見ていました。
隻眼の梟=隻眼の王ではない
エトと芳村の親子はそれぞれ隻眼の梟とその偽物として捜査官たちと戦いましたが、隻眼の梟が『王』というわけではありません。作中でも捜査官たちは梟の正体こそが隻眼の王であると考えていましたが、実際には違います。王の正体は特定の喰種を表す言葉ではありませんでした。
隻眼の王の正体
隻眼の王の正体は有馬貴将でした。そしてその役割は彼が死んだことによってカネキに引き継がれます。隻眼の王の正体は単に強い喰種を指す存在ではありません。エトと有馬貴将が描いた隻眼の王の真の狙いは半喰種たちを救う存在をプロデュースすることでした。
エトと有馬によって温められた玉座
エトと有馬は、有馬を倒す半喰種が王となることで、世界を直せると考えました。この計画こそが隻眼の王の正体です。有馬は最強の捜査官として知られた存在ですが、半人間であり、寿命も残り少ない状態でした。多くの喰種を殺めて虚しさを感じていた頃にエトと出会い、協力関係になります。有馬が死んだあと、その玉座はカネキに委ねられました。(画像のシーン)
東京喰種のエトがアオギリを組織した経緯
エトが負傷している時に、有馬貴将と出会ったことがアオギリの樹の設立、そして隻眼の王の計画の始まりでした。天然半喰種として孤独な生涯を送ってきたエトと、半人間でありながらひたすらに喰種を処分してきた有馬、ふたりは世界に対して憎悪を抱いていました。隻眼の王によって歪んだ世界を直すことはふたりにとっての希望でした。
有馬貴将との関係
エトは最初の頃アオギリの樹の幹部として登場しましたが、実際には有馬貴将と共にアオギリの樹の創設者です。エトと有馬との間には先述のように半喰種という共通点があります。二人は表向きはアオギリの樹とCCGの一員として対立して見せますが実際には同志ともいえる間柄でした。
有馬への恋愛感情は?
ファンの間ではエトと有馬は人気のカップリングです。どちらも強く、かわいい一面があります。悲しい背景を背負っていることもあって男女問わずファンがいます。コスプレイヤーにも人気なので、ツイッターにアップされているかわいい画像も多く見つかります。ただし、作中で二人の間の恋愛感情は描写されていません。むしろ、エトはカネキに対して歪んだ愛情が描写されています。
エトからカネキへの好意
エトはカネキ(ハイセ)との戦闘で明確にカネキへの好意を伝えています。強くなったカネキはSSSレートの力を持つエトさえも、打ち破るほどの成長を見せました。しかし、実際のところ、エトはわざと自分の身体の一部をカネキに喰わせていました。同じく半喰種であるカネキのことを「似ている」と評したエトですが、自分の身体を食べさせるというのはトーキョーグールらしい愛情表現です。
東京喰種のエトは高槻泉と同一人物
出典: https://festy.jp
エトには芳村愛支という本名以外にも、高槻泉という名前があります。これはかわいい表の姿である美人小説家としてのペンネームです。文才があったため小説家になると、すぐに有名人気作家となりました。読書好きのカネキも喰種になる以前から彼女のファンです。リゼやヒナミも高槻泉の作品を読んでいました。
高槻泉として活動していた目的
出典: https://festy.jp
そんな高槻泉としての活動は、単に人間社会に溶け込むための手段ではありませんでした。エトは最終作『王のビレイグ』の会見で自身が喰種であることを公表して世間を驚かせました。高槻泉には多くのファンがおり、人間社会と喰種社会の双方に大きな波紋を呼びます。また、同作の中で和修家と喰種の関係を仄めかしたのです。アオギリの樹と同じくらい高槻泉としての活動も重要なものでした。
高槻泉の作品タイトル
高槻泉著作のタイトルは処女作である「拝啓カフカ」を筆頭に、「小夜時雨」「虹のモノクロ」「なつにっき」「ルサンチメンズ「吊るしビトのマクガフィン」などがあります。そしてトーキョーグールの中でもっとも重要になるのは「黒山羊の卵」です。この作品は無印の第1巻から登場しています。ことの発端となるリゼとの邂逅のシーンです。やがて、隻眼の王となったカネキの組織は黒山羊の名を冠することになります。
東京喰種のエトの戦闘能力を調査
戦闘時にエトは『隻眼の梟』としての巨大な体躯へ変貌して戦います。彼女の圧倒的な力の前に、多くの特等が死んだのです。赫子は実父芳村と同じく羽赫です。無印版のトーキョーグールにおいて対抗できたのは有馬貴将くらいしかいません。しかし、その有馬とも裏で繋がっていたのは先に述べた通りです。
エトの脅威の回復能力
大きな体躯と父親譲りの羽赫で相手を瞬く間に倒してしまうのは、流石のSSSレートですが、エトの強さはそれだけではありません。身体の一部を失ってしまってもすぐに再生してしまう驚異の再生能力を持っています。身体を上下に分断され、死んだと思えるような重症を負ったにもかかわらず、後日きちんと再生しました。そしてこの能力はエトを喰ったカネキにも備わりました。
東京喰種のエトは死んだ?
それほど強大な力を持つエトですが、旧多二福との戦闘で重傷を負いました。その後、彼女の元を訪れたカネキに「私は死ぬ」と言いいました。この描写には読者からも流石に死んだと思われました。明確な最期は描かれなかったため、ファンからは生存を希望する声も多く上がっていましたが、クライマックス再登場を果たしました。
東京喰種のエトかわいいと評判!
多くの登場人物の中でも、エトは屈指の人気キャラクターです。残酷さと無邪気さを併せ持つ彼女の性格をかわいいと評するファンも多くいます。また、包帯を外した彼女の素顔は紛れもなく美少女です。男性読者だけでなく、女性からも人気を集めるエトは、読者を魅了する要素を多く持ったかわいいキャラクターと言えます。
エトのかわいい性格
好意を持つカネキに自分の身体を食べさせるという行為からも、エトはアブノーマルな嗜好をしていることがわかります。また、遊び半分に他人にの心を弄んで嘲笑するようなところがあります。他人の人生を玩具のように扱いますが、その対象は人間だけではありません。喰種にもその矛先が向きます。天然の半喰種として生まれた彼女は人間と喰種のどちらにも肩入れしません。
幼かった頃のエトがかわいいと評判
母親を失い、父親とも離れて生きることになった幼いエトがかわいいと評判です。最初の頃こそ、包帯で顔を隠した正体不明の人物で、目的や思想もわからない彼女ですが、物語が進むことでトーキョーグールにおける非常に重要なポジションであることがわかります。そんな彼女の幼い頃を描写した場面では、顔も知らない母親を想って寂し気な表情を浮かべています。その様子はファンの心を掴みました。
エトの笑い方がかわいい
エトの笑い方は特徴的です。相手を嘲笑うときは「くすくす」や「ケタケタ」というような声を出します。しかし、カネキとの戦闘において身体を上下に分断されて屋上から落下していくときは「あははははは」と口を大きく開けて笑っています。感情が表に出やすいところは彼女の一番の魅力と捉えるファンもいます。
エトのコスプレイヤーもかわいい
トーキョーグールのエトのコスプレは人気があります。アオギリの幹部としての姿はフード姿と高槻泉としても活動していた素顔を晒したコスプレの両方人気です。有馬やカネキのコスプレイヤーとのツーショットも多くあります。
東京喰種のエトの声優は一体誰?
アニメ版のトーキョーグールでエトのキャラクターボイスを担当しているのは坂本真綾さんです。子役時代からキャリアをスタートさせた坂本真綾さんは、多くのアニメの声優はもちろん、洋画の吹き替えや歌手としての活動でも成功している人気声優です。アニメは3シリーズ放送されましたが、そのすべてにおいてエトの声優は坂本真綾さんが務めています。
実写版東京喰種のエト
トーキョーグールは実写化も話題になりました。主演は窪田正孝さんです。しかし、残念ながらエトは出演していません。月山習や霧嶋絢都といった人気キャラクターも出演していないので、機会があるとすれば次回作となります。
東京喰種のエトは作中屈指の魅力を持ったキャラクター!
以上、エトの魅力をまとめました。かわいい容姿や掴みどころのない性格といった美少女キャラとしての魅力がありながら、最強クラスの戦闘能力や天然半喰種としての生い立ちなど、単なるヒロインには収まらない存在です。隻眼の王や和修家といった、重要な謎の答えを知るキーパーソンでもありました。複雑な背景を理解するほど魅力が感じられるキャラクターです。