【ドラゴンボール】鶴仙人の強さと亀仙人との関係は？最後やアニメ版声優は？

人気作品「ドラゴンボール」の初期に登場した鶴仙人とは、天津飯・餃子、実弟・桃白白を育てあげた、鶴仙流の開祖であり、亀仙人のライバル的存在の武道家です。以下では、「ドラゴンボール」初期の敵キャラ・鶴仙人のプロフィールを始め、性格や強さ、かつての兄弟弟子・亀仙人との関係、劇中での活躍と最後、弟・桃白白の概要と最後、や鶴仙流の必殺技などを紹介します。

漫画連載終了から20年以上が経過した現在も、幅広い世代から絶大な人気を誇る「ドラゴンボール」は、漫画家・鳥山明先生の代表作であり、原作にあたる漫画版は、1984年～1995年にかけて「週刊少年ジャンプ」に掲載され、単行本・全42巻で構成されています。1986年からアニメシリーズの放送が開始され、「ドラゴンボール」及び「ドラゴンボールZ」として、1996年まで放送されました。

その後も、オリジナル作品である「ドラゴンボールGT」や、「ドラゴンボール改」が制作・放送され人気を博しています。そして、2015年には、原作の「魔人ブウ編」の終結からエピローグまでの10年の間に起こった出来事を描いた「ドラゴンボール超」の漫画連載及びアニメ作品が展開されました。漫画版は、鳥山明原作・原案、とよたろう作画で、「Vジャンプ」にて2020年1月現在まで連載が継続されています。

地球のある山奥に暮らす1人の少年・孫悟空は、ある日、ドラゴンボールを探し求める少女・ブルマと出会います。ドラゴンボールは、7つ集めると神龍（シェンロン）が現れ、どんな願いも叶えてくれる球であり、その1つ・四星球を持っていた悟空は、ブルマと共にドラゴンボール探しの旅に出ます。

亀仙人と張り合う姿が印象的な鶴仙人の強さは、劇中では明らかにされなかったものの、弟子たちが使用する技から、亀仙人と同等の実力が推測されます。以下では、「ドラゴンボール」の鶴仙人のプロフィールや性格、気になる強さについて紹介します。

「ドラゴンボール」初期に登場した鶴仙人は、鶴仙流の開祖であり、天津飯・餃子（チャオズ）、殺し屋・桃白白を育てあげた武道家です。孫悟空の師匠である武天老師こと亀仙人とは、伝説の武人・武泰斗の兄弟弟子という間柄であったものの、師匠の死をきっかけに袂を分けています。そして、劇中では、何かにつけて亀仙人と張り合っており、亀仙人をライバル視しています。

鶴仙人の年齢は、初登場時ですでに302歳に達しており、亀仙人と同様に高齢です。また、外見も、亀仙人と同じくサングラスを愛用し、中華風のコスチュームを着るも、鶴仙人にちなんだ鶴の頭が付いた帽子も着用しています。亀仙人とは対照的に、短い口ひげとあごひげ、頭部左右の逆立った髪の毛という、若々しい外見が特徴であり、スキンヘッドの亀仙人からは「中途半端ハゲ」と揶揄されています。

亀仙人と並ぶ武道家でありながら、悪役という立ち位置から、ずる賢く、利己的な言動も目立ち、勝つためには手段を選ばないなど、卑劣な性格も目立ちます。また、自分の命令に逆らった門弟を殺そうと企むなど、感情に振り回されやすい性格も、亀仙人とは対照的なキャラクターでしょう。

亀仙人とは正反対に描かれている鶴仙人ですが、ドラゴンボールの老齢キャラの特徴である、スケベな性格は、亀仙人との共通点に挙げられます。原作では、あまり強調して描かれませんでしたが、アニメ版では、元来の卑劣な性格と共に、スケベな性格も強調され、ブルマだけでなく、ランチに対してもセクハラまがいな発言をしています。

伝説の武人・武泰斗の下で修行に励んでいた過去や、弟子たちが使用する技の威力から、鶴仙人の実力は相当高いことが推測されます。しかし、「ドラゴンボ―ル」のストーリー全体を通じてみると、鶴仙人の実力は、弱い部類に入るでしょう。

作品全体では弱い部類に入る鶴仙人ですが、鶴仙人が活躍した登場初期に限定して、その強さを比較すると、ジャッキー・チュンとして天下一武道会に参加した亀仙人と同等の強さを有していると考察されます。ただし、登場初期で、すでに300歳を超えた高齢のため、成長段階の孫悟空など、若手武道家と比べると力は劣っています。

しかし、伝説の武人・武泰斗の弟子として名を馳せた過去や、舞空術のような気を扱う術を考案した実績は、並みならぬ実力を有していなければ、成し遂げることができません。よって、ドラゴンボール初期に限定して比較すると、鶴仙人の強さは、戦闘力だけでなく、技のレパートリーも含めて考察すると、上位にランクインするほどの実力者でしょう。

劇中では、何かにつけて張り合う姿が印象的な鶴仙人と亀仙人は、武泰斗の下で修行をしていた兄弟弟子であり、現在は、武道に対する考えの相違から対照的に描かれています。以下では、鶴仙人と亀仙人の関係について紹介します。

劇中では、お互いの頭部を罵り合うなど、事あるごとに張り合いを繰り広げてきた鶴仙人と亀仙人は、伝説の・武人・武泰斗の門下生でした。そして、一見習い武人として、武泰斗の下で、真面目に修行に励んできた経緯から、2人の付き合いは長く、師匠の死をきっかけに起こったいざこざなどを経て、二大老師と呼ばれています。

お互いに長寿の象徴である鶴・亀の名前を有していることから、どちらも高齢である一方、劇中では、鶴仙人の方が若干若々しく描かれています。また、鶴仙人にとって亀仙人は、同世代で対等に張り合える武道家であり、かつライバル的存在とみなしています。一方、亀仙人の方は、鶴仙人のライバル意識をさほど気に留めておらず、弟子同士の対決にも、師匠として弟子の奮闘を見守るなどの余裕を見せています。

武道家として広く知られるようになった亀仙人に対抗するべく、鶴仙人も独自の修行法や技を編み出した鶴仙流を開いており、天津飯や餃子、鶴仙人の実弟・桃白白を門下に迎え入れ、後進の育成を行なっていました。鶴仙流を開いた経緯について、自身が極めた武道の信念を後世に伝えることは勿論、亀仙流を開いた亀仙人に対する張り合いや、亀仙流の打倒の意志も感じさせます。

鶴仙流は、名前が似ていることから、亀仙流を真似て開かれた流派とも考えられますが、両流派の武道の真髄は、正反対となっています。まず、天津飯・餃子の鶴仙流では、敵を倒すことを重視しており、目的のためなら手段を選ばない残虐さ・非情さが強調されています。そのような教えは、初期の天津飯や桃白白の姿から伺うことができ、時には卑劣な行為も厭わないです。

一方、亀仙人が開いた亀仙流では、武道とは、敵を倒すための手段ではなく、己の心の弱さを鍛えるためのものとされています。そして、亀仙流の修行は、ウルトラハードな身体鍛錬だけでなく、人格教育にも力を入れた精神鍛錬も行なっています。亀仙人の信念は、当初ライバル関係にあった天津飯や餃子にも大きな影響を与え、鶴仙人に対する反逆のきっかけをもたらしました。

「ドラゴンボール」の大イベント・天下一武道会とは、世界中の武道家が拳を競う武道の祭典であり、亀仙人の下で修業に励む、孫悟空やクリリンも自分たちの実力を見極めるべく、師匠と共に参加しました。そして、第22回天下一武道会では、鶴仙人とその門弟たちも参加しており、会場でばったり出くわした鶴仙人と亀仙人は、自分の弟子の方が優れていると、張り合いを繰り広げます。

一方、門弟である悟空・クリリンと天津飯・餃子も、師匠のような張り合いこそ見せなかったものの、お互いに良きライバルとして、密かに対抗心を燃やしました。そして、大会本番では、自分の師匠のプライドをかけて、激戦を繰り広げます。

兄弟弟子として、拳を競い合った鶴仙人と亀仙人の強さは、2人とも同世代で、かつ似たような経歴から実力は互角と推測されます。一方、第22回天下一武道会にて、ジャッキー・チュンこと亀仙人と対決した天津飯は、亀仙人の実力について、「鶴仙人より上」と評していたことから、僅差ではあるものの亀仙人の方が強いと推測されます。

また、鶴仙人が登場した天下一武道会では、鶴仙人と亀仙人（ジャッキー・チュン）の対決も描かれました。試合途中まで、亀仙人の変装を見抜けなかった挙句、まともに戦って負けることが嫌だったとの理由から、自ら場外負けを選びました。鶴仙人の本格的な戦いは、劇中で描かれなかったものの、亀仙人との試合を放棄したことは、亀仙人の方が強いことを示唆しているでしょう。

初登場となった第22回天下一武道会では、弟子2人の反逆を受けた挙句、亀仙人のかめはめ波を受けて、場外へ飛ばさるあっけない最後を迎えています。もし、鶴仙人の実力が、亀仙人と同等であれば、かめはめ波を撃退することも可能でしょうが、受け止める素振りも見せなかったことから、鶴仙人の強さは、亀仙人より一回り小さいとも考察されます。

武泰斗の門弟として名を馳せた鶴仙人でしたが、彼の人生は、師匠の死をきっかけに大きく変わっていきました。伝説の武人と称された武泰斗は、かつて地球上に現れたピッコロ大魔王を封印するべく、自身の命と引き換えに、魔封波の使用を決意します。そして、ピッコロ大魔王の封印に成功すると同時に、武泰斗は、亀仙人・鶴仙人に看取られながら息を引き取りました。

尊敬する師匠の壮絶な最期は、鶴仙人に大きな衝撃を与えると同時に、自分が信じて修行に励んできた武道の無力さを身を持って知らされました。そして、武泰斗の教えに絶望した鶴仙人は、亀仙人と袂を分かち、道場を去っていきました。その後も、武術の修行に励んでおり、どどん波など独自の術を編み出し、鶴仙流を開きました。

鶴仙流には、三つ目人の天津飯や、餃子（チャオズ）、鶴仙人の実弟・桃白白が入門しましたが、かつて武泰斗が掲げていた武道の信念とは程遠いいものでした。そして、かつて自身が師匠を裏切ったように、鶴仙人も、彼の教えに疑問を持った弟子2人の反逆を受ける最後を迎えました。

打倒・亀仙流を掲げて天下一武道会に参加した鶴仙人一門でしたが、その結末は、門弟の反逆を受けた挙句、亀仙人によって場外に飛ばされる散々な最後となりました。以下では、亀仙人の最後を紹介します。

ライバル・亀仙人との再会や彼の弟子の出場を受けて、鶴仙人は、第22回一武道会の優勝に並みならぬ執念を燃やします。そして、敵を倒すためなら卑劣な手段も厭わない鶴仙人は、決勝戦・悟空対天津飯戦にて、悟空を敗北に追い込むべく、餃子の超能力を利用して、試合の妨害行為に及びます。しかし、その光景は、亀仙人にまんまと見抜かれてしまいます。

同時に、異変に気が付いた天津飯も、餃子に金縛りをやめるように指示します。そして、餃子は、鶴仙人の命令を無視して、妨害行為をやめます。弟子からの思わぬ反逆を受けた鶴仙人は、怒り狂い餃子を殺害しようと試みるも、亀仙人のかめはめ波を直撃し、遠くへ飛ばされる最後を迎えました。

亀仙人のかめはめ波によって、強制的に物語から退場することとなった鶴仙人の動向について、第23回天下一武道会が開催されるまでの3年間は、消息不明とされています。一方、鶴仙人の考えに疑問を持ち、意を決して反旗を翻した天津飯と餃子は、ライバルの亀仙流の門下に入り、悟空の仲間に加わります。

亀仙人に敗北を期し、弟子2人にも裏切られる散々な結果に終わった鶴仙人の登場回でしたが、その3年後に開催された第23回天下一武道会にて、サイボーグ化した弟・桃白白を伴って再登場を果たします。今回は、亀仙人の一番弟子・孫悟空だけでなく、元門弟の天津飯・餃子の抹殺するべく、武道会へ参加しましたが、桃白白のサイボーグ化の効果が発揮されないまま、あっさり負けてしまいます。

しかし、鶴仙人は、以前のように悪あがきをすることなく、自分の負けを受け入れ、会場を去っていきます。その時、かつての教え子だった天津飯から、二度と自分たちの前へ姿を現さないように言われます。一方、鶴仙人も、「ロクな死に方をしない」と返事し、桃白白を抱えながら会場を去り、鶴仙人の最後の登場回となりました。

第23回天下一武道会での登場を最後に、鶴仙人と桃白白のその後の消息は不明とされ、ドラゴンボールの舞台から消え去りました。そして、2人のその後の消息について、原作者・烏山明先生曰く「何かの巻き添えを受けて死亡した」と、2人の死を匂わせる発言を語っています。また、2人の蘇りについても、悪人なのでそのようなことはないとも話しています。

卑劣な性格と独特の雰囲気を放つ鶴仙人は、原作だけでなく、アニメ版「ドラゴンボール」でも強烈なインパクトを見せつけました。以下では、アニメ版・鶴仙人の声優を紹介します。

鶴仙人の担当声優・永井一郎さんは、1931年生れ、大阪府出身の声優・ナレーター・俳優であり、2014年1月に逝去しました。大学時代に演劇を始め、大学を卒業後に上京、サラリーマンとして働きながら俳優養成所へ通います。その後、劇団三期会への参加をきっかけに、俳優業と並行して声優の仕事も担うも、声優の仕事が多かったことから、自然と声優に専念するようになったと言われています。

声優・永井一郎さんは、アニメ創成期から数多くの作品に出演してきた声優界の重鎮の1人で、深みのあるローバリトンを活かした中年や老年役を多く演じてきました。また、アニメ以外にも、海外作品の吹き替えや特撮作品にも出演しており、存在感ある脇役を演じる機会も多かったです。また、大阪弁を使用する役柄を演じたこともありました。

声優・永井一郎さんの出演作品は、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎（第1作）」の子泣き爺役等、「宇宙戦艦ヤマト（1974年版）」の佐渡酒造・徳川彦左衛門役、「ハンターハンター（第2作）」アイザック＝ネテロ役等が知られています。また、高橋留美子作品の常連声優の1人であり、アニメ「犬夜叉」や「うる星やつら」「らんま1/2」等のアニメ作品にも多数出演しました。

また、海外作品では、日本でも大ヒットを記録した映画「スターウォーズ」のヨーダ役、映画「ハリーポッター」のアルバス・ダンブルドア校長役、映画「ジュラシック・パーク」のジョン・ハモンド役が有名です。また、2014年1月に声優・永井さんの逝去を受けて、収録途中だった永井さんの役には、それぞれ後任の声優が充てられ、アニメ「サザエさん」の磯野波平役には、声優・茶風林さんが起用されました。

声優・永井一郎さんは、国民的アニメ「サザエさん」の磯野波平役で広く知られ、1969年の第1回目の放送から2014年2月9日の放送回まで出演しました。サザエさんでは「バカモン！」の口癖が印象的で、時には厳しくも温かく家族を見守る姿は、理想の父親像として幅広い世代に慕われてました。また、2代目に起用された声優・茶風林さん演じる波平も、新しい磯野波平像として、多くのファンから支持されています。

「ドラゴンボール」初期のキャラクターで、強烈なインパクトを与えた殺し屋・桃白白は、鶴仙人の弟にあたり、劇中では悟空が初めて負けた敵キャラです。以下では、鶴仙人の弟・桃白白の活躍と最後を紹介します。

鶴仙人の弟であり、鶴仙流の門下でもある桃白白は、「ドラゴンボール」の敵キャラの1人で、悟空が初めて負けた強敵です。サラリーマンから殺し屋に転職した異色の経歴の持ち主で、劇中では、世界最悪の軍隊・レッドリボン軍お抱えとなっています。271歳の時に脱サラして暗殺稼業をはじめ、現在は、世界一の殺し屋として、暗躍しています。

鶴仙人と似たデザインの服装と、辮髪と呼ばれる中国風の髪型、中年のような若々しい外見が特徴の桃白白ですが、実年齢は291歳と高齢です。性格は、兄・鶴仙人と同様に卑劣かつ冷酷であり、劇中では理不尽な理由で、一般人を殺害するなど、ドラゴンボール屈指の残忍さを見せつけています。

劇中では、レッドリボン軍の最高幹部・ブルー将軍を舌の一突きで殺害するなど、気の使い方に長け、圧倒的な戦闘力を見せつけています。悟空との戦いでは一度は勝ったものの、再戦時には、カリン塔で鍛え抜かれた悟空のパワーに圧倒され、苦戦を強いられた桃白白は、手りゅう弾を使って悟空殺害を決行します。

しかし、自身の油断から悟空から思わぬ反撃を受け、桃白白は爆死してしまいます。その後、死亡したと思われていましたが、実際は辛うじて一命を取り留めており、全財産をはたいて体をサイボーク化させ、第23回天下一武道会で、復活を果たしました。そして、予選で餃子を倒し、一回戦で天津飯と対峙し、完膚無きまで叩きのめされます。

その後、天津飯から場外負けを提案された桃白白は、怒りのあまり仕込み刀を出し、天津飯を切りつけます。しかし、試合中の武器使用は認められておらず、試合結果も、桃白白は反則負けとなり、鶴仙人と共に、この回を最後に舞台から退場しました。

初期の「ドラゴンボール」にて、主人公・孫悟空の強敵となった桃白白は、圧倒的な強さと存在感で、ファンに多大なインパクトを与えた敵キャラでしたが、その実力は、鶴仙人に匹敵するでしょう。このように、ドラゴンボール初期では、最強キャラに分類される桃白白でしたが、その強さを、ストーリー全体で比較すると、フリーザ編に登場する雑魚キャラと同レベル程度でしょう。

鶴仙人が編み出した鶴仙流の技は、天津飯が何度が命を落とした危険な技から、後に亀仙流の門弟にも使用される技など、バラエティに富んでおり、圧倒的な攻撃力が鶴仙流の技の特徴です。以下では、劇中に登場した鶴仙流の技一覧を紹介します。

かめはめ波を上回る威力を放つ「どどん波」は、人差し指を前に出し、気を集中させた指先からビーム状の気功波を繰り出す鶴仙流を代表する必殺技です。両手を使用して繰り出すかめはめ波とは異なり、指先だけで繰りだすことが出来るどどん波は、連射も可能であり、実戦でも使い勝手の良い技の1つです。

どどん波は、聖地カリンでの戦いで初登場するも、原作では、第22回天下一武道会での使用を最後に使われなくなり、亀仙流のかめはめ波より、登場回数が少ないことも特徴です。また、劇中では、どどん派をさらに強化されたスーパーどどん波も編み出され、サイボーグ化された桃白白が、天津飯との戦いで使用しました。

天津飯が使用する気功砲とは、体中の気を両手に集中させ、両手を重ねて作った四角形から強力な気功波を放つ、鶴仙流禁断の技です。どどん波やかめはめ波をはるかに上回る破壊力が発揮されるも、使用者の生命が削られる代償が伴う危険性があり、気功砲の実態を知る亀仙人も、禁断の技を弟子に教えた鶴仙人に対して怒りを顕わにしています。

気功砲は、攻撃範囲を任意に決めることが可能で、劇中では天下一武道会の舞台をそっくり消し飛ばしたり、ピッコロの襲来時の避難場所の確保するため、地面に穴を開ける際にも使用されました。また、サイヤ人・ナッパとの対戦では、最大威力の気功砲を放ったことで天津飯が死亡しました。また、セル編では、連発が可能な新気功砲も登場するも、気功砲の連射により、天津飯は命の危険にさらされました。

鶴仙流独自の技である「舞空術」は、全身の気を放出させながら空中を飛行する技であり、劇中では、主要戦闘キャラクターが習得しています。舞空術は、戦士だけでなく、ビーデルのように素質があれば、修行を積むことで習得が可能です。しかし、他の気功技とは異なることから、戦闘力をあげて自然に習得することができないため、修行を積んでいない亀仙人は、舞空術を使用することが出来ません。

一方、舞空術は、天界の人びとや魔界の魔族、ナメック星人のように、生まれながらに空中飛行能力を有し、個別の修行を積まなくても飛べる種も存在します。また、人造人間のように、気を持たない身体では、体内に埋め込まれた反重力装置を使用して飛んでいます。

「気合い返し」は、自らが放つ気合いで、相手の気功波を跳ね返す技です。劇中では、ヤムチャが放ったかめはめ波を、気合い返しで跳ね返しています。また、鶴仙流の気合い返しの技について、亀仙人は、威力の大小ではなく、かめはめ波そのものを跳ね返すと言われています。気合い返しは、「気合い跳ね返し」「気功波ガード」「かめはめ波跳ね返し」とも称されます。

鶴仙流の目くらまし技「太陽拳」は、全身の気を発光させて、相手の視界を封じ込める技であり、天津飯・悟空・クリリンが使用しています。劇中では、実用性の高さから、撤退の際に使用されることが多い一方で、サングラスを着用している者は、その影響を受けません。また、太陽拳を受けても、気配で相手の位置を探ることは可能ですが、通常時より気配に対する感覚や集中力が低下すること。太陽拳の手の構えに決まりはない。

天津飯が使用した「光線眼」は、額に両手の人差し指・中指を合わせ、額の目から気功波を発射する攻撃技です。劇中では、第23回天下一武道会で、四身の拳と併用して使用され、4本の光線を一点に集中させて攻撃を繰り出しました。また、技の光景から「目から光線」とも呼ばれています。

鶴仙流の「排球拳」とは、相手を排球＝バレーボールに見立て、レシーブ・トス・アタックの連続攻撃を繰り出す技です。天津飯曰く「とっておきの技」であり、この排球拳を使用中は、言葉使いがオネエ口調になり、にやけた目つきに変貌するなど、ギャグ要素が目立ちます。

四身の拳とは、自分の体を四つに分身させて戦う天津飯の技です。残像拳とは異なり、分身した人間も実体があるため、分身との意識も共有され、計12コの目で相手を追跡することが可能です。一方、実体で4体に分れると、一体あたりの力やスピードも四分の一に分割される欠点が生じます。

天津飯が使用する「四妖拳」は、肩に力を込めながら、背中の肩甲骨を腕の形に変えて戦う技です。腕が4本に増えることで攻撃力が増す一方で、悟空のように攻撃速度で四妖拳に対応できる相手との戦いでは、不便が生じます。

天津飯の人間離れした技を習得できた背景には、彼のルーツが、かつて宇宙から地球に移住してきた「三つ目人」という種族にあり、彼らの子孫である天津飯は、先祖帰りした特異体質者であることが、判明しています。

鶴仙人は、第23回天下一武道会を最後に、劇中に登場することがありませんでしたが、ギャグ要素を感じさせる独特の存在感で、高い人気を見せているキャラクターです。以下では、「ドラゴンボール」の鶴仙人に関する感想や評価を紹介します。

2015年～2018年にかけて放送されたアニメ「ドラゴンボール超」にて、本気の実力を出した亀仙人のムキムキ姿が話題になった一方で、ライバル的存在である鶴仙人もムキムキになれるのではという推測も投稿されています。鶴仙人は、第23回天下一武道会を最後に、物語から退場しましたが、亀仙人と並ぶ武道家であった経歴から、鶴仙人の本気の実力も注目されています。

ピッコロ大魔王の封印と武泰斗の死は、亀仙人が若い頃に経験した過去として語られており、師匠を失った鶴・亀仙人の当時の年齢は、ファンによって様々な数字が考察されています。一説には、亀仙人が30歳手前と鶴仙人が10代前半との考察も見られ、年齢以上に老け顔な描写にがっかりしたとの声も寄せられています。しかし、両仙人が師匠の死に立ち会った年齢は明らかにされておらず、真相は謎に包まれています。

ドラゴンボールファンの中には、実写版「ドラゴンボール」の制作を望む声も見られ、作品初期の敵キャラ・鶴仙人の配役には、俳優の片岡鶴太郎さんが敵役だという感想が投稿されています。劇中での鶴仙人は、単純な悪役だけでなく、どこか憎めないコミカルな性格も感じさせ、独特の存在感で注目される片岡鶴太郎さんは、鶴仙人のイメージに合っていると言われています。

孫悟空と仲間たちとの友情・冒険、強敵との派手なバトルシーンのように、漫画「ドラゴンボール」は、バトル漫画の魅力が詰まった宝庫です。また、漫画「ドラゴンボ―ル」の魅力は、ブルマを始めとするかわいいキャラクターデザインや、建物の柱を使った桃白白の移動手段のように、鳥山先生の奇想天外な発想も、作品の人気に拍車をかけています。

「ドラゴンボール」の鶴仙人のプロフィールや性格、強さ、兄弟弟子・亀仙人との関係、劇中での活躍と最後、アニメ版声優、鶴仙流の技一覧などを紹介しました。亀仙人のライバル的存在として登場した鶴仙人でしたが、最後は、門弟に裏切られ、自らの負けを認めて舞台を去っていく悲しい結末を迎えました。しかし、どこか憎めない独特のキャラクター性は、現在も多くのファンを魅了しています。