2018年06月20日公開
2018年06月20日更新
七つの大罪・メリオダスの正体に迫る!生き返る理由は呪いのせい?
七つの大罪の主人公メリオダスは見た目は子供にしか見えませんが実際は3000歳を超えていて、人間を超えた強さを持ち主です。その理由は実はメリオダスが魔人族の長、魔人王の息子だからだそうです。また何度も生き返る理由は、呪いを掛けられているからだそうです。死んでも死ななに身体とは一見便利ですが、それはそれで気苦労がありそうです。今回は七つの大罪のメリオダスの正体と何度も生き返る理由を考察をします。
目次
七つの大罪について
漫画「七つの大罪」は週刊少年マガジンに2012年から2018年の現在まで長期連載をしている大ヒット漫画です。単行本では31巻まで発売されています。テレビアニメ化も二度もされていて、映画「劇場版七つの大罪 天空の囚われ人」も2018年8月18日に封切る予定です。ニンテンドー3DSやPlayStation4でゲーム化もされているほど人気のある漫画です。
七つの大罪のモチーフ
「七つの大罪」は中世の伝説「円卓の騎士」の前日譚をモチーフに描かれた作品です。「円卓の騎士」はアーサー王に使える円卓の騎士の伝説から生まれた物語です。円卓自体がイエス・キリストと12人の使徒を模して13席あったらしく、キリストの位置にアーサー自身が席を取ります。13番目の席には裏切り者のイスカリオテのユダの席であるため、魔術師マーリンが呪いをかけていたので座るものは居ませんでした。
円卓の騎士と七つの大罪の共通点
七つの大罪にはキャメロット王国のアーサー=ペンドラゴンが登場しています。七つの大罪の世界のアーサー王はエクスカリバーを引き抜いたことで王座に就いた新王です。また七つの大罪を英雄視して尊敬もしています。礼儀正しく大器を感じさせる少年でもあります。ただ七つの大罪のアーサー王は聖剣エクスカリバーを引き抜いた後に、自らの剣で胸を貫いて命を落としてしまいます。
七つの大罪のメリオダスについて
メリオダスはリオネス聖騎士団「七つの大罪」の団長です。見た目は12歳~16歳程度の子供にしか見えませんが、当時、聖騎士長だったザラトラスも敵わない程の強さを持ち、比類のない強さを持つ「七つの大罪」の団員たちを取りまとめるほどの実力を持っています。メリオダスの能力はカウンターがあります。
メリオダスは外面は12歳~16歳程度です。その根拠にエリザベスはザラトラスの術によって16年前の世界を見たとき、メリオダスは現在と同じ容姿でした。さらにメリオダスの聖騎士時代を知っているケインもメリオダスをメリオダスの息子だと勘違いをしてしまいます。メリオダスの聖騎士時代は10年前なので、メリオダスは容姿が殆ど変化していないことが分かります。
もし現在のメリオダスが、10年前、聖騎士時代のメリオダスと同一人物だとしたら、メリオダスの容姿は30歳程度の青年の容貌をしていないと、不自然です。さらに3000年前の聖戦の時もメリオダスの見た目は現在と同じような容姿でした。メリオダスの容姿に変化が無い理由を知るためにケインは涙を流しながら「なぜ王国を滅ぼした」「なぜ人々を殺した!」と問いかけます。
七つの大罪のメリオダスは永遠の生の呪いを受けている
メリオダスはケインの攻撃を避けずにすべて受けます。そして「それが俺の罪だ」と答えるのです。ケインはメリオダスの気持ちが分からない儘になってしまいます。しかし、メリオダスが3000年前から容姿が変わらないのは3000年前の聖戦によって受けた「永遠の生」の呪いによってなのです。この呪いの為、メリオダスは永遠に死なずに、容姿も変わらないいわゆる不老不死の状態になってしまったのです。
メリオダスは「永遠の生」の呪いを受けている間は、永遠に歳もとらずに、幾度死んでも甦ってしまうため、何百年も何千年も呪いを受けたときの容姿は子供のままです。さらにメリオダスに呪いをかけた魔人族の王である魔人王が実はメリオダスの父親であることが、エリザベスによって示唆されています。メリオダスがエスタロッサに殺された時、煉獄に落ちて、黒い影と出会ったとき「何度も蘇る!」と言っています。
七つの大罪のメリオダスと黒い影
黒い影の正体が魔人族の王の魔人王である理由として、メリオダスの事を「我が息子」と呼んでいることによります。それとメリオダスに関して不思議なことがあります。それは10年前に作られたはずの手配書の顔が老けています。メリオダスは10年前に聖騎士長殺し王国転覆の濡れ衣をかけられています。当然その時に手配書は描かれたはずです。ならば10年前なら当然メリオダスは現在と同じ子供のままの容姿をしているはずです。
七つの大罪のエスタロッサとエスカノールの手配書
とすると手配書の顔の正体は「十戒」の団員であり、メリオダスの実弟、エスタロッサの顔であると推測できます。エリザベスも自身の夢の中で見たメリオダスの顔も見て「あなたが…?」と疑問をあらわにしています。それはエスタロッサがメリオダスの手配書と同じ顔をしているからです。さて、手配書自体が10年前の聖騎士長殺しと王国転覆の容疑をメリオダスにかける為製作されたものであると推測できます。
実は聖騎士長殺しとは別の容疑のエスタロッサの手配書が紛れ込んでしまった可能性があります。メリオダスの実弟ということはエスタロッサ自体も3000年前から生きていると推測できます。エスタロッサの正体はいまだ謎です。エスカノールの手配書の正体も分かっていません。手配書の顔もエスカノールとは違います。二人は妙齢の男性ですが、二重人格のエスカノールも昼も夜も特徴的なカイゼル髭と髪型に変わりはありません。
エスタロッサはエスカノールの攻撃を受けて行方不明になっています。二人の手配書の顔が違う事から二人は何らかの企みをもって「七つの大罪」の手配書に顔が入り込んだと推測できます。さらに手配書の顔が違うのは良くあることかもしれませんが(それは世界観がおおらかであることから推測できます)、エスタロッサとエスカノールの争いはわざとなのでは、と言われています。この二人の争いも、回収されていく可能性があります。
七つの大罪のバンとメリオダスは気持ちを共有していた
エレインの体が限界を迎えているとき、メリオダスはバンに問いかけていました。バンは自分の気持ちを大事にしているからこそ本音をメリオダスにぶつけます。しかしメリオダスはバンの気持ちが分かるからこそ、この世には伝えられない気持ちがあることをメリオダスは知っていたのです。メリオダスには人には理解できない気持ちがあることを知っているのです。
七つの大罪のメリオダスの黒い紋様
メリオダスは感情をあらわにすると、額に黒い紋様が浮かび、恐ろしく強い力を見せる描写があります。そもそも「七つの大罪」自体がリオネス国王のバルトラが「千里眼(ビジョン)」で見た予兆の「七つの大罪人がリオネス王国の守護者となる」に基づき、結成をされた騎士団でした。メリオダスの黒い紋様はメリオダスが魔人族であることに由来しています。
七つの大罪のメリオダスはザラトラス殺害容疑をかけられた
王国生誕祭の日に聖騎士長ザラトラスの命を奪った容疑をかけられたことで「七つの大罪」の団員たちは解散の憂き目に遭ってしまいます。そして10年の歳月が流れた時、リオネス王国第三王女・エリザベスが聖騎士たちの起こしたクーデターをやめさせる為に「七つの大罪」のメンバーを探す旅に出ました。その時メリオダスは移動する食堂を経営していました。
七つの大罪のメリオダスはエリザベスに発見される
エリザベスは「七つの大罪」を探す旅の途中にメリオダスに出会うのです。エリザベスはメリオダスが「七つの大罪」の団長とは知らずに、救いを求めます。メリオダスはエリザベスの為と、自分のかけられているザラトラス殺害容疑を晴らすために、喋る豚ホークと共に、「七つの大罪」を再結成するために、仲間を集める旅に出発をするのです。
七つの大罪のメリオダスの仲間たち
エリザベスとメリオダスは「七つの大罪」の団員である、巨人族のディアンヌ、不老不死のバン、妖精王のキング、色欲の罪のゴウセル、魔術師マーリンを集めることに成功していきます。まるでロールプレイングゲームの仲間探しのようにな「七つの大罪」の持つ中世ファンタジー世界を楽しめます。そして「七つの大罪」とエリザベスはついにクーデターの首謀者のヘンドリクセンを討伐して、リオネス王国の奪還に成功するのです。
七つの大罪のメリオダスの濡れ衣を晴らした後
「七つの大罪」が10年前の濡れ衣を晴らして、無事リオネス王国に帰還をして、エリザベスの願いも果たされたことで、見事に大団円を迎えるかと思いきや、リオネス王国の転覆の首謀者であり魔人王の復活を企んでいたもう一人の首謀者、ドレファスが魔人族「十戒」のフラウドリンに身体を支配されていた為、ヘンドリクセンがドレファスの力で復活をしてしまうのです。
七つの大罪のメリオダスと魔人族復活
ドレファスとヘンドリクセンの二人の力で魔人族復活の儀式が行われてしまいます。そのことで魔人王直属の精鋭部隊と呼ばれる「十戒」の封印を解かれてしまい、現代に甦ってしまうのです。「十戒」のフラウドリンの企みが成就してしまうのです。さらに、復活した「十戒」の団員は全員メリオダスの事を知っていました。そのことでメリオダスの謎が明確になっていきます。
七つの大罪のメリオダスの正体
さて復活した「十戒」の中でもリーダー格のゼルドリスとその兄のエスタロッサの二人の正体はメリオダスの兄弟でした。「十戒」は魔人族で構成されているので必然的にメリオダスの正体も魔人族であることが判明します。しかも3000年前のメリオダスはかつての「十戒」の統率者でした。そのメリオダスは「十戒」の誰もが次代の魔人王にふさわしいと考えるほどの強さと非情さを持っていました。
七つの大罪のメリオダスと十戒の過去
しかし、メリオダスは「十戒」の団員二人の命を奪いあまつさえ魔人族を裏切り姿を消してしまいます。その後メリオダスは女神族を柱にした妖精族・巨人族の三種族連合軍「光の聖痕(スティグマ)」の一員として、魔人族との戦いを続けています。メリオダスのこの行動を聞いたフラウドリンは「あの方(メリオダスを指す)は、女神族との闘いから逃げたのですか?」と「十戒」のゴウセル(「七つの大罪」の色欲の罪のゴウセルです)に尋ねています。
七つの大罪のメリオダスと十戒のゴウセルの答え
ゴウセルはフラウドリンの問いに「逃げたのではなく、愛する存在のために戦いに身を投じたのだ。」と答えています。ゴウセルの答えの真意は、現在のエリザベスにそっくりな女神族のエリザベスの存在が大きく関係していることは予測できます。しかしメリオダスが何故魔人族を裏切り「光の聖痕(スティグマ)」に参加したのかは本編にはまだ描かれていません。
七つの大罪のメリオダスと女神族のエリザベスの過去
その中で3000年前にメリオダスとエリザベスは魔人族を統べる魔人王と女神族を束ねる最高神と闘い、敗北をしていました。そもそも二人は何故神と対峙することになったのでしょうか。それは今のところ分かりませんが、この戦いによって命を落としたメリオダスは何度も生き返る(復活する)呪いを二人の神にかけられてしまっています。そしてエリザベスもメリオダスとは別の呪いをかけられてしまいます。
七つの大罪のメリオダスにかけられた呪い
メリオダスの呪いの正体は、メリオダスがバイゼル大けんか祭りの後「十戒」のエスタロッサに敗北した時に描かれています。メリオダスは命を落とす度「煉獄」に落ちていました。そこで魔人族の王の魔人王らしき黒い影と出くわしています。そこでメリオダスは魔人王に感情を喰われているのです。魔人王は「煉獄」でメリオダスの感情を養分にして、力を蓄えていたのです。
七つの大罪のメリオダスは最凶の魔人に近づいている
もともと魔人王の息子だったメリオダスは、3000年前にエリザベスによって骨抜きにされた感情を喰われることで少しづつ最凶の魔人に近づいていくのです。だからこそ黒い影である魔人王はメリオダスを息子と呼んだのです。そもそもメリオダスが何故がこのような呪いをかけられたのでしょうか。それはエリザベスにかけられた、前世の記憶を失って何度も転生する呪いと大きく関係しています。
七つの大罪のメリオダスとエリザベスの関係
エリザベスにかけられた呪いは、エリザベスを永遠の転生の輪の中に留まらせている為、亡くなってはまた、別のエリザベスとして生まれ変わってしまいます。さらに転生の際には前世の記憶を失ってしまいます。エリザベスは転生後、メリオダスと必ず出会い恋に落ち、必ずメリオダスの前で命を落としてしまいます。メリオダスの感情を食べるための餌こそがエリザベスだったのです。
七つの大罪のメリオダスとエリザベスの運命
最初の転生したエリザベスは、失っていた前世の記憶を全て思い出すと、両目に女神族の印が浮かびました。そうして3日後、メリオダスの目の前で亡くなっています。メリオダスは3000年間に107人のエリザベスに出会い、106人のエリザベスを看取りました。つまり前世の記憶、メリオダスと共に戦った記憶や思い出が甦った途端、エリザベスは死んでしまうのです。
七つの大罪のメリオダスと苦しみからの解放
メリオダスを呪いの苦しみから解放するために、エリザベスはメリオダスに「いつか、この呪いを解くと約束して」とお願いします。二人の呪いは明らかに対になっていますが、メリオダスしか記憶が残っていません。魔人王と最高神に対抗したためにメリオダスとエリザベスに対の形で神は罰を与えたことが推測できます。そしてそれはメリオダスをより苦しめるための呪いであることが分かります。
七つの大罪のメリオダスの旅の目的
3000年の間、魔人王と最高神に匹敵する力を手に入れるため、そしてエリザベスとの約束を果たすため、旅をつづけたメリオダス。「煉獄」から帰還したメリオダスがフラウドリンを倒した後、エリザベスに「俺は昔の自分に戻るのが怖いよ」「でも…元のオレに戻らなくちゃ…」「お前(エリザベス)を掬うことができねえんだ…」と泣きながら告白をしています。メリオダスの旅は最凶の魔人に戻るための道行きでもあったのです。
七つの大罪のメリオダスの目的は魔人王の討伐
バルトラが予兆した「七つの大罪」の再結成は「十戒」を討伐するために集められたメンバーであることも判明しています。筋書き通りに魔人王の討伐に成功すれば、メリオダスは永遠の生から、エリザベスは永劫の輪廻という残酷な運命の車輪から逃れることが出来るはずです。
七つの大罪のエリザベスの記憶の回復
エリザベスの記憶は、ゼルドリスの呪いをかかったマーリンを助けるため、ゼルドリスの魔力に介入をしたことで、戻ろうとしました。すると、やはり両目には”印”が浮かび上がり、エリザベスは倒れてしまいます。このまま、何もしなければ3日後にはエリザベスは命を失って、また別のエリザベスとして転生することになります。
七つの大罪のエリザベスの死
現在メリオダスの目の前にいるのは107人目のエリザベスになります。果たしてメリオダスは107人目のエリザベスを助けることは出来るのでしょうか?そしてメリオダスと女神族のエリザベスの二人の出会い、3000年前の戦争がどのように起こったかについての真相が、どんどん近づいてきています。まだまだ謎が多い「七つの大罪」の本編から目が離せません。
七つの大罪のメリオダスの正体とまとめ
「七つの大罪」の主人公にして団長のメリオダス。その正体はかつて最凶の魔人と呼ばれていて、3000年以上前の世界では、魔人王の精鋭部隊「十戒」の統率者にして、魔人王の息子でもあったことが判明しています。なんという属性の高さでしょう。そしてメリオダスは何度でも復活して蘇ってしまう呪いは父親である魔人王によってかけられた呪いによります。
この呪いは、メリオダスとエリザベスが魔人王と最高神に挑み世界を変えようとしたことによる罰であると推測できますが、まだ謎の部分が多いのが実情です。メリオダスの呪いは果たして解けるのか。エリザベスは救われるのでしょうか。
七つの大罪のメリオダスとエリザベスは魔人族と女神族の愛の物語だった
出会えない二人の物語の正体は、すれ違うからこそ燃え上がる関係性のパターンがあります。そして一方しか知らないことがメリオダスの孤独をより明確にしています。出会う呪いとはエリザベスが記憶回復と死をもたらすことを意味します。つまりメリオダスはエリザベスを助ける為、エリザベスを殺さなければならないのです。エリザベスは自分の意志でメリオダスの孤独を選んだのです。
魔人族最凶と言われたメリオダスは不老不死になったため、相手を受け入れる闘いを続けます。唯一存在しないのはエリザベスでした。だからこそエリザベスは、メリオダスに「呪いをといてくれ。」と頼んだのです。エリザベスは自分を失い続けます。しかしメリオダスが希望を失わない以上、エリザベスが失われることが無いのです。エリザベスの正体はメリオダスの記憶の中にしかない幻影でありながら、真実でした。