2019年11月19日公開
2019年11月19日更新
ムーミンママの性格・名言やバックの中身も紹介!最初はエプロンをしていなかった?
ムーミンママは『ムーミン』シリーズの主人公・ムーミントロールのお母さんです。また、ムーミンママは、ムーミン谷のお母さんポジションのキャラであり、とても優しい性格をしています。ムーミンママはエプロン姿で描かれることが多く、腕に下げたハンドバックも特徴的です。ムーミンママは有名キャラですが、大切なバックの中身や、ムーミンパパとの出会いは意外と知られていません。この記事では、ムーミンママの性格や名言、気になるバックの中身、エプロンを着けている理由、ムーミンパパとの出会いなどを紹介します!
目次
ムーミンママとは?
ムーミンママは、主人公・ムーミントロール(以下ムーミン)の優しいお母さんです。ムーミン谷の住人、または外部の人物にとっても、ムーミンママは頼れるお母さんで、彼女を頼ってムーミン屋敷に訪れる者も少なくありません。この記事では、全てを包み込む優しさを持つムーミンママの魅力をお届けします。
ムーミンママの外見
ムーミンママの特徴を述べる際、まず思い浮かぶのはエプロンとハンドバックかもしれません。ムーミントロール、ムーミンパパと同様に、ムーミンママもムーミン族の1人です。そのため、外見的にはムーミンパパ達とあまり差異がありません。
まん丸でかわいいお腹、ピンと立った耳、先がフサフサの長い尻尾、短くて愛くるしい手足、大きな鼻、縦長の丸い目、これらは全てムーミン族の外見的特徴です。ムーミンママも、その姿を受け継いでおり、とても愛らしい容姿をしています。ムーミン族は性別や年齢などを問わず、姿が似ているため、ムーミンママを見分ける際はエプロンとハンドバックが鍵となります。
ムーミンママの名前一覧
『ムーミン』シリーズはフィンランドの作品ですが、『ムーミン』の作者・トーベ・ヤンソンは、スウェーデン系フィンランド人です。そのため、ムーミンの物語も当初はスウェーデン語で書かれていました。ムーミンママの呼び方も各言語で異なり、スウェーデン語では「Muminmamman(ムーミンマンッマ)」と発音されますが、フィンランド語では「Muumimamma(ムーミマンマ)」と発音されます。
また、英語では「Moominmamma」と綴られ、発音は日本語と同じ「ムーミンママ」です。スウェーデン語、フィンランド語、英語で発音は異なりますが、意味は全て「ムーミン(の)ママ」となります。一方、台湾では一般的にムーミンのことを「嚕嚕米(ルルミ)」と呼び、ムーミンママは「嚕嚕米媽媽(ルルミマーマ)」と呼ばれています。ですが、意味は「ムーミンママ」なので他国と変わりません。
ムーミンママの体重
ムーミンよりも体が大きいムーミンママ。ムーミンパパとは同じくらいの大きさですが、どうやら体重は異なるようです。例を挙げるとしたら、アニメ『楽しいムーミン一家』2期のOP(おまじないのうた)で放送された長椅子のシーンが有名かもしれません。2期のOP映像では、長椅子(木のベンチ)に仲良く座るムーミン達が描かれます。
しかし、最後にムーミンママが長椅子の端に座ると、全重力がムーミンママの方にかかり、なんと長椅子が大きく傾いてしまいました。その後、ムーミンママは少し恥ずかしそうな表情で笑います。ムーミンパパより体重が重いと推測されるムーミンママですが、ふんわりした体型もムーミンママの素敵な魅力だと言えるでしょう。
ムーミンママの趣味
ムーミンママは花や貝殻、織物などが好きで、家事の合間を縫って様々な活動をしています。ムーミン屋敷の庭には、ムーミンママ専用の畑や花園があり、そこへ向かう小道や花壇の周りは綺麗な貝殻で飾られています。完璧にムーミンママのフィールドです。趣味ものびのびと行うムーミンママの生活スタイルは、とても魅力的に映ります。
ムーミンママの性格
愛情深いムーミンママは、ムーミン谷で一番信頼されている人物です。言うなればムーミン谷の柱だと言えるでしょう。この項目では、ムーミンママの優しい性格や芯が強い面、マイペースなところなど、ムーミンママの魅力的な性格をまとめてお届けします。
寛容で優しい性格
『ムーミン谷の冬』では、いたずらっ子のミイが銀色のプレートをムーミンママに内緒(無断)で使い、そり滑りを楽しんでいました。自分の物を勝手に使われたら怒りたくなるかもしれません。しかし、ムーミンママはミイを叱りはしませんでした。むしろ、「そういう使い方もあるのね」と、ミイの使い方に感心を示したほどです。ママの寛大さに、心打たれるエピソードでした。
芯が強い性格
出典: https://mias.fi
大切なのは、誰かを好きになることですよ…。
温厚で優しいムーミンママですが、柔らかい雰囲気の中にも信念があり、人を勇気づける価値観の持ち主です。漫画の『ふしぎなごっこ遊び』という話では、ムーミンママの芯の強さが現れています。物語の中でムーミンママは、猫が"好き"の対象である犬(ミーサの犬)と出会います。ミーサの犬は、他の犬と自分を比べ、猫だけしか愛することができない自分を異端者だと見なし、思い悩んでいました。
しかし、ムーミンママは、例え猫であっても犬であっても、「誰かを好き」という気持ちが大切で、そこに重きを置くべきだと、ミーサの犬に助言します。ムーミンママの柔軟的な考えと意思の強さは、多くの『ムーミン』ファンを魅了しました。
人望が集まる性格
ムーミンママは、ムーミン谷の聖母のような存在で、ムーミンママを頼る住人も多いと言われています。ムーミンママは、どんな人物に対しても嫌味や皮肉を言うこともなく、寛容で穏やかです。神経質に人を責めることもなく、優しい態度で接します。ムーミン屋敷の住人や客人が、のびのびと時間を過ごせるのは、ムーミンママのおかげなのです。
意外とマイペース?
習慣にこだわるのはよくない老化のしるしね。
— ムーミンママ (@mo0min_mama) November 6, 2019
ムーミンママは聖母で女神のような人物です。しかし、時には自分の「母親」「妻」「専業主婦」という役割にげんなりして、疲労感に苛まれます。そんな時、ムーミンママは心をリフレッシュさせるために、様々なことに挑戦します。
たまには変化も必要ですわ。
— ✵前向きな言葉☝ (@PositveSentence) November 11, 2019
わたしたちは、おたがいに、あたりまえのことをあたりまえと思いすぎるのじゃない?
ムーミン(ムーミンママ) pic.twitter.com/4TCPbQEFIt
美味しい食材を探すためにスナフキンと小旅行をしたり、泥棒協会など危険な集団のボランティアを務めたりと、非常にアグレッシブです。ムーミンママは自分のペースで新しい活動を始めることが大好きなのです。
気配り上手
すべて楽しいことは、お腹にいいのですよ。
ムーミンママは他者への気配りが上手で、周囲を和ませる力があります。例として、ムーミン屋敷に訪れた透明の少女・ニンニのエピソードを紹介します。ニンニは、嫌味ったらしい性格のおばさんに育てられ、姿が見えなくなるほど、心に傷を負った女の子でした。ニンニが屋敷に訪れた最初の夜、ムーミンママはまるで本当の母親のように優しく振る舞い、彼女が安心できるように心を配りました。
その後、ムーミンママは、ニンニのために服とリボンを縫ったり、おばあ様の手帳を見て治療薬を調合したりと、彼女が快適に生活できるようベストを尽くします。ムーミンママの優しさは、ニンニの傷ついた心を確実に癒していました。見知らぬ子供に対しても、我が子のように接し、安心感を持たせるムーミンママ。もはや、気配りのレベルを超え、聖母の域に達しています。
ムーミンママの名言
『ムーミン』シリーズには、人々の心を捉える名言が数多く存在します。『ムーミン』の名言はとても人気で、キャラクターごとの名言集も出版されています。ムーミンママの名言は、他者への愛情や慈しみで満ちたものばかりです。この項目では、読者を励ましてくれるムーミンママの優しい名言を紹介します。
名言①「ねえムーミン…」
ねえムーミン、友だちが、いちばん好きなことをしながら生きていけるようになるって、すてきなことじゃない?
ムーミンママはその優しい性格から、自分の幸せよりも、家族や周囲の幸せを望む傾向があります。だからと言って、ムーミンママ自身が不幸な訳ではなく、彼女も幸福に日々を過ごしています。自分を幸せにできる人は、他者を幸せにすることもできますし、喜びを分かち合うこともできるのです。
名言②「パンケーキに…」
パンケーキにジャムをのせて食べる人が、そんなに危険人物であるわけがありません。
ムーミンママの寛容さがよく表れたシンプルな名言です。ムーミンママの考え方はとても穏やかで、全てを悲観的に捉えることはしません。ムーミンママには、危機が到来しても「何とかなる」と思えるタフさがあるのです。
名言③「明日になれば…」
明日になれば、再び、真っさらな一日が、やってくるわ。一日が、まるまる全部、初めから終わりまで、わたしたち一人一人のものなのよ。そう考えるとステキでしょ?
今日がつらくても明日は必然的にやってきます。明日の始まりは、云わば真っさらなキャンバスのようで、そのキャンバスをどう描くのかは自分次第です。現代社会では失われていますが、本来であれば、人は朝から晩まで1日を自由に過ごす権利があるのです。何かがつらい時でも、明日が来ればキャンバスは白紙に戻り、また違う1日を描くことができる。そう考えると少し気が楽になるかもしれません。
名言④「どんなものでも…」
どんなものでも、暗やみの中では、おそろしいものにみえるのよ。
たとえ気にする必要がないような物でも、暗闇で遭遇すると、恐怖を覚えてしまうものです。ムーミンママの名言の多くは、まるでお日様のようで、暗く沈んだ心を照らしてくれます。暗闇を恐れる必要はないのです。
名言⑤「堕落の人生…」
堕落の人生なんて、楽しくさえないに、きまっています。
努力を強制することは、もちろん良いことではありません。しかし、何もしないで一生を過ごすのと、何かに打ち込んで人生を過ごすのでは、大きな違いがあります。モチベーションが下がった時に、この名言を思い出せば、やる気が湧いてくることでしょう。
ムーミンママのエプロンやバックの中身
ムーミンママのアイデンティティーでもあるエプロンとハンドバック。ムーミンママのエプロンは、赤と白で構成された縦しまデザインが特徴的です。一方ハンドバックはシックな黒で彩られています。この項目では、ムーミンママのエプロンの秘密や、バックの中身について調査します。
初期はエプロンなしだった
ムーミンママは、『ムーミン』の初期作品では、なんとトレードマークのエプロンを着用していません。『たのしいムーミン一家』や『小さなトロールと大きな洪水』など、原作初期の挿し絵に登場するムーミンママは、息子のムーミンよりも体が大きく描かれているだけで、現在のムーミンママ像とは少し離れています。ただし、バックは初期から所有しており、バックへの愛着は現在と変わりません。
コミック化でエプロン着用
『ムーミン』は原作小説・アニメ以外にもコミック版が存在します。上述した通り、ムーミン族は皆姿が似ており、絵だけになるとムーミンパパとムーミンママの区別がつきませんでした。
そのため、読者を混乱させないように、ムーミンママにはエプロンを着用させ、ムーミンパパにはシルクハットを被せました。後続の作品では、エプロン姿のムーミンママとシルクハットを被ったムーミンパパが一般的になり、現在でもその姿が親しまれています。
バックの中身一覧
出典: https://prcm.jp
誰だってひみつのひとつくらいもつ権利があるわ。
ムーミンママのバックの中身は一体どうなっているのでしょうか?ここでは、ムーミンママのバックの中身について紹介します。バックの中身を覗くと、4つのポケットが存在し、複数のアイテムが入れられています。ポケットの中身は、キャラメルやキャンディーなどの甘いお菓子、化粧品のコンパクト、糸きれ、乾いた靴下や手袋、そして救急道具の絆創膏などが入っています。
また、ムーミンパパからプレゼントされた婚約指輪(ルビーの指輪)、真珠のネックレスも中身に存在すると言われています。ムーミンママのバックの中身は、大切な思い出の品や自分を飾る物まで様々です。お菓子や救急道具が入っているのは、誰かがお腹を空かせた時、または怪我をした時を想定してのことでしょう。バックの中身は、ムーミンママらしい優しくて実用的なラインナップでした。
決して離さない?大切なバック
バックの中身を紹介した次は、ムーミンママのバック愛について述べます。ムーミンママの黒いハンドバックは、彼女のトレードマークであり、命と同じくらい大切な存在でもあります。ムーミンママは起床と共にバックを腕にかけ、料理や家事を行っていても、絶対にバックを離すことはありません。以下では、ムーミンママのバック愛を示す仰天エピソードを2つ紹介します。
バック盗難事件
なにかがわかるまでに、すごく時間がかかることが、あるものなのよね
— ムーミン谷の名言Bot (@8llkagald) August 17, 2019
- ムーミンママ
ムーミンママのバック盗難事件は、『ムーミン』のコミック版に掲載されています。バックが盗まれたムーミンママは、耐え難い絶望を感じ、いつものタフさも消えてしまいます。ムーミンパパは代わりのバックを探しますが、ムーミンママは代替品に満足しません。泣きじゃくり、いつものバックを求め続けます。結局犯人は犬だったことが判明しました。何はともあれ、バックが戻ってきて安心です。
バック紛失事件
ムーミンママのバック紛失は、ムーミン谷全体を動かす大事件でした。ムーミン一家と親しいミムラ姉さんやヘムレンさんなど、谷の多くの住人が、ムーミンママのバックの捜索に当たりました。バックの紛失理由は、決してムーミンママのうっかりではありません。
原因は、トフスランとビフスランが、昼寝アイテムとしてバックを気に入り、持ち出したことが原因でした。大切なバックを失くしてしまうと、穏やかなムーミンママも焦らずにはいられません。
ムーミンママの若い頃!ムーミンパパとの出会い
スノークのおじょうさんと似てた?
ムーミンのガールフレンドであるスノークのおじょうさん(またはノンノン、フローレン)は、スノーク族の女の子で、ムーミン族とは異なる種族です。しかし、スノーク族とムーミン族は似ているため、よく同じ種族だと勘違いされます。
ムーミンパパ曰く、少女の頃のムーミンママは、なんとスノークのおじょうさんとそっくりで、とても可憐な女の子だったそうです。今も可愛いムーミンママですが、少女の頃も魅力的な人物でした。
ムーミンパパは命の恩人
少年時代のムーミンパパが海辺にいると、荒波に流されるムーミン族の女の子が現れました。その女の子こそムーミンママだったのです。ちなみに、ムーミンママは波に流されている時もバックを死守していました。ムーミンパパは荒波からムーミンママを救い出し、運命の出合いを果たします。ムーミンパパとムーミンママの出合い方はとても衝撃的ですが、その反面ドラマチックでもあります。
ムーミンママみたいになりたい!方法は?
他者を慰める
ムーミンママは、さりげなく人を慰めることが得意です。『ムーミンパパ海へ行く』では、ムーミンパパが海を理解しようとしてノイローゼになり、ぶつけようのない怒りを抱きます。そんな中、ムーミンママは生活の何気ない会話でムーミンパパを励まし、なるべく力になるように努めました。
ムーミンママ自身も、時にはネガティブになり、思い悩むこともあります。しかし、つらい状況下でも他者を想い、慰めるのがムーミンママです。だからと言って、ものすごくポジティブになる必要はありません。「楽しいことでも話そうか」くらいの気持ちで良いのです。
ピンチを楽しむ
ここには分からないことがいっぱいあるけれど、本当は、なんでも自分のなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいのじゃないかしら。“ムーミンママ”
— ムーミンのせかい (@m6nmn) August 13, 2017
『ムーミンパパ海へ行く』では、ムーミン一家が荒波に囲まれた孤島で、困難な生活を送ります。孤島での暮らしは、ムーミンママも元気を失うほど、鬱々とした日々が続きました。ですが、ムーミンママは、そんな時だからこそ「ピクニックへ出かけません?」と家族に語りかけます。
ムーミンママは生活に辟易することを止め、今の状況を楽しむことにしたのです。ピクニックはムーミンママなりのピンチ打開策で、心の平安を取り戻す方法でもありました。ムーミンママはピンチを否定せず、状況を受け入れたのです。ムーミンママの柔軟な発想転換は、人生や生活で躓いた時の助け舟になるでしょう。
ムーミンママに関する感想や評価
いいなームーミンは毎日ママのパンケーキお腹いっぱい食べられるんだもんね( °◃◦)いいなーいいなーわしもムーミンママの子になりたいなーいいなー( °◃◦)いいなー
— ༯くろわっさん༯ (@Croissant_24) November 18, 2019
ムーミンのポジションが羨ましいと思うファンは多く、ムーミンママの子供になりたいという声もよく聞かれます。ムーミン一家が安心して生活が送れるのは、ムーミンママがいるからと言っても過言ではありません。また、料理上手なムーミンママが一緒にいれば、たとえどんな場所にいても、美味しい料理が食べられます。ムーミンママはとても頼りがいのある人物なのです。
ムーミンママは優しくてかわいい。尊敬する憧れのキャラクター(^^*)♡
— むらさき*3日目・西り31a (@murasaki328) September 25, 2019
とても温厚で優しいムーミンママは、多くのファンから尊敬され、憧れの的となっています。「ムーミンママみたいになりたい」と願うファンも存在するほどです。ムーミンママのようになりたい場合は、まず彼女の考え方や言動を真似してみると良いかもしれません!
ムーミンママ、ほんとに彗星が近づきつつあったり、地球滅亡の危機に瀕して、コケモモクリームのパイを作るの?ほんと?その泰然自若、すごい。胆力が素敵。羨ましい。
— コダマ11 (@11_kodama) October 24, 2019
『ムーミン谷の彗星』では、ムーミン谷が滅亡する危機が訪れます。しかし、そんな時でもムーミンママは普段通りに過ごし、お菓子作りに専念しながら、ムーミン達の帰りを待っていました。ムーミンママは上述した通りピンチにも寛容なのです。そのタフな心に感服するファンも少なくありません。
ムーミンママの名言やバックの中身まとめ
ムーミンママは誰よりも愛情深く、とても穏やかで優しい性格です。名言も数多く存在し、ファンの心を勇気づけました。バックの中身も他者への思い遣りで溢れており、ムーミンママの優しさを感じられます。この記事を読んで、ムーミンママが気になった方は、是非『ムーミン』シリーズの原作小説、アニメ、漫画などに触れることをオススメします!