ムーミンのモランとはどんなキャラ?性別は女性?かわいそうなエピソードも紹介

ムーミンの「モラン」というキャラクターをご存知でしょうか?「モラン」とはムーミン谷の住人から恐れられているキャラクターとして登場し、女の魔物とされています。”怖いもの”とされているキャラクターですが、実はモランはとてもかわいそうなエピソードを持っています。今回はそんな、「モラン」と言うキャラクターに焦点を当て、解説していきます。また、ムーミン谷の嫌われ者の「モラン」ですが、数々のグッズも発売されているので、紹介していきます。

ムーミンのモランとはどんなキャラ?性別は女性?かわいそうなエピソードも紹介のイメージ

目次

  1. ムーミンのモランとはどんなキャラ?
  2. ムーミンのモランの性別は女性?
  3. ムーミンのモランのかわいそうなエピソード
  4. ムーミンのモランのかわいいグッズ集
  5. ムーミンのモランに関する感想や評価は?
  6. ムーミンのモランについてまとめ

ムーミンのモランとはどんなキャラ?

ムーミンの作品情報

ムーミンとはフィンランド人であるトーベ•ヤンソンさん原作の童話です。”ムーミントロール”と言う動物とも妖精とも表現できない”生き物”が主人公になっています。その見た目の可愛らしさや、ムーミングッズ等のデザイン性の高さから、子どもだけでなく、大人にもファンが多く、近年ではムーミンのテーマパークまで建設されています。

ムーミンの原作情報

ムーミンの原作は全9巻で構成されています。「ムーミン童話全集」として講談社から出版されており、25年以上変わらない装丁のまま、ムーミンは世界中で愛されています。1巻の「ムーミン谷の彗星」から始まり、8巻分の物語となっています。また、別巻として「小さなトロールと大きな洪水」と言うムーミン小説の第1作目の「幻の作品」もセットになっています。

ムーミンのアニメ情報

ムーミンは日本で1969年からアニメーションとして放映されました。テレビシリーズ終了後も幾度となく続編が公開され、近年ではパペットアニメーションや長編アニメーションとして映画化もされています。2019年4月からは「ムーミン谷のなかまたち」として最新シリーズも放映されています。

モランの特徴①怖い存在

ムーミンママ「モランに話しかけてはいけないし、モランについて話してもいけない。そんなことをしたらモランは大きく育ち、あとをついてくるようになる」

作中でモランは怖い存在として描かれています。モランは大きな鼻を持っており、大きな布の様な物で体を覆われています。その表情は無表情で、真っ直ぐに並んだ歯が不気味に描かれています。ムーミン谷の住人はモランを恐れ、ムーミンママが「モランと話をしてはいけない」と言う程までにモランとは怖い存在なのです。

モランの特徴②周りのものを凍らせる

モランが歩くとその冷たいオーラに当てられて、周りの草木は凍ってしまいます。そして、地面には霜を降らせます。モランが近付くだけで冷たい風が吹き、太陽さえ姿を隠してしまいます。さらに、モランが座った場所には永遠に草木が生えないと言われています。その為、誰もモランには近付かず、姿を見ると逃げ出してしまいます。

モランの特徴③基本的に話せない

モランは基本的に話す事はできません。悲しい声で泣き叫ぶ事しかできず、その声はとても恐ろしい物として描かれています。誰とも話をする事ができない為、意思疎通をする事ができません。その為、誰にも理解されず、モランは常に孤独な存在になっています。

モランの特徴④言葉を話すシーンも

話す事ができないとされているモランですが、小説「たのしいムーミン一家」ではモランがスノークやムーミンママと片言の言葉で会話をするシーンが描かれています。また、小説「ムーミンパパの思い出」では、モランは恐ろしい声で歌うと書かれています。歌いながら、夜の狩りをするそうです。歌いながら狩りをすると言う表現が、モランの不気味さを表しています。

ムーミン公式サイト - Moomin Characters Official Website

ムーミンのモランの性別は女性?

モランの性別は女性

モランは一見性別の分からないキャラクターですが、女の魔物とされています。大きな布で体を覆っていますが、その裾はスカートの様になっています。常に孤独で、周りの人々から忌み嫌われる魔物が女と言う設定は、モランと言う悲しいキャラクターをより一層引き立てています。モランは灯りを求め、彷徨う魔物なのです。

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ムーミンのモランのかわいそうなエピソード

かわいそうなエピソード①孤独だった

モランは常に孤独に描かれています。それは、モラン自身が纏う冷たいオーラによるものでした。歩くだけで木々や花々を凍らせてしまう程の冷たさから誰もモランには近付きません。その見た目も、大きく暗い布で覆われていて得体が知れず怖い事から、ムーミン谷の住人はモランの姿を見ると逃げ出してしまいます。また、ニョロニョロの様に仲間がいないとされている為、モランはずっと孤独でした。

かわいそうなエピソード②ムーミンに救われる

小説「ムーミンパパ海へ行く」の中で灯りに誘われて現れたモランとムーミンは出会います。モランの為にムーミンは灯りを持って会いに行く様になります。モランは喜び、体を揺らして踊ります。やがて灯りは無くなってしまいますが、ムーミンはモランの事が気になって、会いに行きます。するとモランは灯りが無くても喜び、歌い踊ったのです。それはムーミンと会えた事を喜び、モランの孤独な心が救われた瞬間でした。

ムーミンの優しさに触れ、心が通った事で、モランの心は温かさを取り戻しました。冷たかったモランの心がムーミンの温かい気持ちにより温まった事で、モラン自身も温まり、周囲を凍らす事は無くなったそうです。

かわいそうなエピソード③モランに子どもができる

原作者である、トーベ•ヤンソンさんが読者へ当てた手紙の中である設定が明かされたそうです。そこには、「モランが子孫を残す設定」があると書かれていました。孤独なモランが、男のモランと出会い温め合う事で子どものモランが生まれると言う設定でした。そして、生まれた子ども達はモランとは違い、温かい体をしているそうです。しかし、この設定は物語の中で登場する事はありませんでした。

かわいそうなエピソード④モランが示す人物像

冷たい体をしており、ムーミン谷の住人から怖いと言われているモランは、灯りや温かい物に惹きつけられます。ムーミン一家の団欒で明るく温かい家の窓を見つめる姿も作中で登場しています。常に孤独なモランは話す事もできず、友人も持てない為賑やかな団欒に憧れていました。ムーミンの優しさに触れ、初めて自分に会いに来てくれた事で思わず嬉しくて歌い踊ります。モランが求めていたのは誰かの温もりでした。

原作者トーベ•ヤンソンさんの故郷であるフィンランドは暗く冷たい冬が訪れる場所です。モランと言うキャラクターはそんなフィンランドの冬を象徴するキャラクターではないかと言われています。「冬」を象徴しているからこそ、子どもができ、モランが幸せになる温かいエピソードは、最後まで作中に登場する事はなく、幻のエピソードとしてそっと語り継がれていました。

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ムーミンのモランのかわいいグッズ集

かわいいグッズ①ぬいぐるみ

かわいそうな魔物であるモランは人気も高く、様々なグッズが発売されています。その中でも、ぬいぐるみは人気があります。コロンと可愛らしく、手のひらサイズになっています。バラを右手に持ち、少し笑っているかの様な表情をしたモランがとても愛らしいぬいぐるみです。

かわいいグッズ②マグカップ

モランの怖い雰囲気に合わせて、夜の闇の様な色でデザインされたマグカップです。シンプルでお洒落なデザインになっており、マグカップと言う実用性もあるアイテムな事から人気があるグッズの一つになります。ムーミングッズはそのデザイン性の高さから、大人の女性に人気があります。

かわいいグッズ③パズル

モランが描かれたパズルが発売されています。モランと、北欧の森がスタイリッシュに描かれています。500ピースでボリュームのあるパズルになっており、48㎝×34㎝と存在感もある為、壁掛け等でインテリアとしても使用できる商品になっています。

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ムーミンのモランに関する感想や評価は?

ムーミンファンの中でもモランが好きと言うファンは多く、特にモランのかわいそうなエピソードに惹かれる人が多いようです。ただ怖い存在と言うだけではなく、裏に隠されたモランの本質に気付いた時に、現実の世界に置き換え、人との関わり方の参考となっているようです。

モランとは怖い存在だったようですが、ムーミンとのエピソードから認識が変わったそうです。ムーミンに心を開き、嬉しそうな姿は印象的で、ファンの心を惹きつけました。そして、やはりモランが女性だったと言う事実は驚いたそうです。

ムーミンの人気キャラクターと言えばスナフキンですが、その中でもモランが好きと言う意見です。モランの寂しい雰囲気が可愛いとの事です。孤独でかわいそうなモランのその姿は、どこか愛しく、憎めないキャラクターになっています。

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ムーミンのモランについてまとめ

モランとはムーミンの物語の中で、嫌われ者として扱われています。魔物で、木々等の生命を凍らせてしまう存在です。しかし、実はモランの孤独で寂しい心がモラン自身を冷たくしていました。ムーミンと出会い、優しさに触れ、モランは温かさを取り戻します。フィンランドに訪れる冬の様に暗く悲しい雰囲気のモランは、心の中では誰よりも温かさを求めていました。ムーミン谷の仲間に入れて欲しくて温かい所へ誘われていたのです。

そんなモランの姿に、読者は自分を重ね合わせていました。モランは誰とも話す事ができず、近付く事もできない為、いつも一人でした。人は誰しもモランの様に温もりを求めています。孤独で寂しい気持ちに共感し、そんなモランに同情しています。トーベ•ヤンソンさんの胸の内には、モランの救われた幸せな未来があったと言うエピソードは、かわいそうなモランに少しでも幸せを掴んで欲しいと言う読者の思いを救ってくれました。

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