2019年02月19日公開
2019年02月19日更新
ムーミンの登場人物一覧まとめ!キャラクターの相関図や性格・特徴を紹介
ムーミンの登場人物は一冊の図鑑が完成するほど多く、キャラクター同士の相関図(関係性)も細かい印象を受けます。この記事では、ムーミンについてはもちろん、ムーミンの登場人物を一覧で紹介します。各キャラクターの名前や性格・特徴を述べ、複雑な相関図についても言及します。ムーミンのキャラクター達は、複雑な相関図の上でのんびりと暮らしていますが、時には他者との関係で悩み、苦悩します。ムーミンの登場人物の性格・特徴は多岐に渡り、様々な人が彼らに共感を覚えることでしょう。
目次
ムーミンとは?
ムーミンの作品情報
ムーミンの名前を聞いて最初に浮かぶものは何でしょうか?アニメだという人もいれば、小説だと答える人もいるかもしれません。ムーミンは実に幅広い展開を見せている作品で、小説、アニメ、漫画、テーマパーク、博物館など、様々な形で人々を魅了しています。
今までムーミンのテーマパークはフィンランドのみでしたが、昨今では日本にも上陸を果たしています。2018年の11月にオープンしたフィンランドの森を彷彿とさせる「メッツァビレッジ」、そして2019年3月にオープンするムーミン谷をイメージした「ムーミンバレーパーク」の2つのテーマパークが日本で展開されます。
ムーミンの名前の由来
ムーミンという名前には由来があり、作者トーベ・ヤンソンの叔父が、ある発言をしたことがきっかけでした。トーベが子供の頃、彼女の叔父・エイナーは台所の飾り箪笥に潜む「トロール」の存在を彼女に教えました。もちろんエイナーは本気ではありません。
エイナーがふざけたようにその話をすると、幼いトーベは「トロールとは何?」と叔父に聞きます。その際に、エイナーは「ムゥーウーウーウーミントロール(ムーミントロール)」という名前を出し、それが現在のムーミンの名前の由来となりました。エイナーの適当な発言が、後にトーベにとって大切な存在(ムーミン)になるとは誰も思わなかったでしょう。
ムーミンには特徴がある?
ムーミンの特徴といえば、丸みを帯びた体、ピンと立った2つの耳、フワフワな先っぽの尻尾など、可愛らしい特徴が多く見られます。これらはムーミンに限った特徴ではなく、ムーミントロール族の特徴であり、ムーミンパパやムーミンママにも見られる特徴です。
ムーミンの登場人物一覧~主要キャラ~
ムーミンの登場人物名前一覧①ムーミントロール
ムーミンは、アニメでは「ムーミン」と呼ばれていますが、原作小説では「ムーミントロール」と呼ばれています。ムーミンの見た目の特徴は大きくて丸みのある鼻です。実はムーミンの顔の輪郭のほとんどは鼻で占められているのです。ムーミンの丸々とした顔は絶妙なバランスを有しており、ぽっこりした大きなお腹も相まって可愛らしい特徴が強調されています。
ムーミンの性格を一言で例えるならば「純朴な少年」です。柔軟な考え方ができる優しい性格だとも言えます。好奇心旺盛で冒険好きな性格でもあり、ムーミンパパ(父親)から譲り受けたロマンチストな面も彼の魅力だと言えるでしょう。ムーミンは勇敢な性格も兼ね備えており、まさに主人公だと言えるような性格をしています。
ムーミンは作中で唯一成長が描かれるキャラクターでもあり、成長するに連れて悩みを抱えて落ち込む描写も見られます。可愛いだけではなく、人間らしい心も持っているムーミンは、読者の共感を呼ぶキャラの1人であると言えるでしょう。ムーミンのその他の特徴としては、毎年冬眠することが挙げられます。暖かい春を待ち続けて、家族と共に眠り続けるのです。
ムーミンの登場人物名前一覧②リトルミイ
リトルミイは小さな体が特徴的なミムラ族の女の子です。ミイの兄弟はたくさんおり、ミイは末っ子として生まれました。可愛らしい見た目のミイですが、正直な性格をしており、歯に衣着せぬ物言いが人気を呼んでいます。彼女の言葉には棘がありますが、決して人を傷つけるために言っているのではありません。ミイはただ物事の真理を突いているだけなのです。ミイの凛とした態度に憧れるファンも多いと言われています。
ムーミンの登場人物名前一覧③スナフキン
スナフキンは人間のような見た目をしていますが、あくまでムムリク族という種族で、人間ではありません。スナフキンの特徴としては、緑色の服と帽子、ハーモニカや煙管などが挙げられます。スナフキンは自由に生きることを謳歌しており、束縛を嫌う性格をしています。
スナフキンは冬から始まるムーミン達の冬眠と合わせて旅に出ることが多く、ムーミン達が冬眠から目覚める春に戻ってくることがほとんどです。知識人であるスナフキンは、親友・ムーミンから羨望の眼差しを受けることもありますが、あくまで対等な立場として接しています。
ムーミンの登場人物名前一覧④ムーミンパパ
ムーミンパパはムーミンの父親で、ムーミンママの旦那さんです。ムーミンパパの特徴は黒いシルクハットで、被っていないとムーミンと似た容貌へ変化します。ムーミンパパは自分の思い出を皆に話すことが好きで、時には昔の冒険譚を話し出すこともあります。ムーミンパパの性格はロマンチストで、自分の人生を小説として書くことを好み、執筆に没頭する姿や思い悩む姿も数多く見受けられます。
ムーミンの登場人物名前一覧⑤ムーミンママ
ムーミンママはムーミンの母親で、ムーミンパパの奥さんです。ムーミンママの特徴はエプロンとハンドバッグです。ムーミンママは常にハンドバッグを腕にぶら下げており、ハンドバッグは彼女の大切な持ち物となっています。ムーミンママは作中で一番優しく寛容な性格をしているキャラクターで、他者に優しく寄り添う包容力を感じさせます。
ムーミン屋敷(ムーミン達が住む家)に見知らぬ人物が突然訪ねてきても、ムーミンママはその人物を優しく受け入れます。底知れぬ優しさを有しているムーミンママは、ムーミン谷の中でも信頼を大きく受けるキャラクターなのです。
ムーミンの登場人物名前一覧⑥フローレン(ノンノン,スノークのお嬢さん)
フローレンは平成のムーミンアニメでの名前で、原作ではスノークのお嬢さんという名前で登場します。昭和のムーミンアニメではノンノンと呼ばれていたので、見た時代や世代によって彼女の名前に対する認識は変化すると言われています。フローレンはムーミンの恋人で、可愛らしい前髪が特徴です。
フローレンの性格は小悪魔的で、コミックス版では数多くのロマンスを経験し、恋人・ムーミンを悩ますこともしばしばあります。フローレンの種族はスノーク族といい、感情によって体の色が変わる特徴を有しています。アニメではこの設定は反映されていませんが、小説ではしばしばこの設定が用いられます。
ムーミンの登場人物名前一覧⑦スニフ
スニフは宝石(光り物)やお金が大好きな男の子で、お金が絡むと貪欲な性格になる特徴があります。基本的には臆病者ですが、小さな猫を可愛がったりと、心優しい面も時折見ることができます。宝石に夢中になりすぎた際、スニフはスナフキンから軽い忠告を受けました。しかし、スニフの光り物への愛は深く、彼の欲望が止まることはないでしょう。社交家でちゃっかり者のスニフですが、そこが愛すべき点なのかもしれません。
ムーミンの登場人物一覧~サブキャラ~
ムーミンの登場人物名前一覧⑧ヘムレンさん
よく知られたヘムレンさんはアニメ版の準レギュラーとして登場します。アニメ版のヘムレンさんはヘムル族の男性で、切手の収集家から植物の採集家に変化を遂げました。ヘムル族は収集癖がある人物が多く、男女問わずスカートを穿くことも特徴の1つです。几帳面な性格の人物が多いヘムル族ですが、「スキーをするヘムレン」は大雑把で無神経な性格をしているため、一概にヘムル族は几帳面な性格の種族であるとは言えません。
ムーミンの登場人物名前一覧⑨スノーク
フローレンのお兄さん。作中ではスノークと呼ばれています。スノークは種族名ですが、作中でスノークと呼ばれる人物がいたら、大抵は彼のことを指します。非常に仕切り屋な性格で、メモを取ったり、会議を開いたり、計画を練ったりすることを好みます。
スノーク族は見た目的にムーミン族と似ており、区別がつきにくいと言われています。1990年に放映されたアニメ『楽しいムーミン一家』のスノークは、妹・フローレンと同じように前髪が追加されました。アニメ版ではワンポイントとして眼鏡をかけていたりと、知的な印象を与えています。
ムーミンの登場人物名前一覧⑩ミムラ姉さん
ミムラ姉さんは名前の通りお姉さんキャラで、ミイのお姉さんに当たる人物です。ミムラ姉さんの特徴は、頭の上で結ばれたお団子頭、大きな瞳と長い睫毛など、乙女チックな容貌をしています。にこやかな笑みを見せる反面、メランコリックに陥ることもあります。ミイのお姉さんらしくハッキリとした物言いをする性格で、妹ミイをシャキッと叱る場面もしばしば見られます。
ムーミンの登場人物名前一覧⑪ニョロニョロ
ニョロニョロはその抜群のインパクトで多くの人から認知されているキャラクターです。ニョロニョロは、不気味なような可愛いような、不思議な見た目が特徴です。驚くことにニョロニョロには性格などの自我はありません。彼らにあるのは、ただひたすら雷を追い続ける習性のみです。ニョロニョロは種から生まれ、雷の電気を食糧にして生きています。ニョロニョロ達は6月に集会を開く習性があり、何かと謎の多い生物です。
ムーミンの登場人物名前一覧⑫モラン
モランはムーミン世界で恐れられている存在で、いつも孤独を抱えている女性です。モランの体は尋常ではないほど冷たく、彼女が歩いた道は全て凍ってしまいます。そのため、モランは温かさを常に求めており、ランプなどを好みます。
しかし、モランが長時間同じ場所に居続けると、その場所からは命が生まれなくなるという設定も存在します。モランは可哀想なキャラクターですが、ムーミンとは意思疎通を交わしたことがあり、温かい絆が生まれました。モランは怪物のような扱いを受けていますが、決して悪い人物ではないのです。
ムーミンの登場人物名前一覧⑬トゥーティッキ(おしゃまさん
ムーミンとトゥーティッキが初めて出会った季節は、雪が降り積もる寒い冬でした。春を迎えず冬眠から目覚めてしまったムーミンは戸惑いを隠せません。ですが、そんなムーミンを鼓舞した人物がトゥーティッキでした。トゥーティッキはいつも落ち着いた態度を取っており、その姿勢には大人の女性の風格が感じられます。ちなみにトゥーティッキのモデルは、原作者トーベ・ヤンソンの恋人トゥーリッキ・ピエティラです。
ムーミンの登場人物名前一覧⑭フィリフヨンカ
フィリフヨンカはその名の通りフィリフヨンカ族の女性または少女で、小説内では様々な性格のフィリフヨンカが登場します。フィリフヨンカの共通の特徴としては、細長い顔・体、神経質で綺麗好きな性格などが挙げられます。フィリフヨンカは独身の女性として主に描かれますが、一方アニメ版では子供のいるシングルマザーのような描写もされています。
ムーミンの登場人物名前一覧⑮トフスランとビフスラン
トフスランとビフスランの2人組は、スーツケースを持ってムーミン屋敷にやってきました。トフスランは赤い帽子を被っており、ビフスランは帽子を被っていません。トフスランとビフスランの特徴は、小さな体と不思議な言語を話すところです。彼らの喋る言葉を理解する人物は、ムーミン谷ではヘムレンさんしかいません。
ムーミンの登場人物名前一覧⑯ヘムル署長
出典: https://frequ.jp
ヘムル署長はヘムル族の男性で、1990年版のアニメ内ではミムラ姉さんと恋仲という設定が追加されています。ヘムル署長とミムラ姉さんの仲は大変良好で、良きパートナーとして描かれています。仕事や職業の概念が強調されないムーミン谷ですが、真面目な性格のヘムル署長は谷を守るために日々働いています。
ムーミンの登場人物名前一覧⑰めそめそ
めそめそは華奢な体をしている犬で、ぼろぼろになった帽子とマントを身につけています。めそめそは、狼こそが自分の家族であると信じていましたが、狼から襲われてしまい、それが間違いであることに気がつきます。スキーをするヘムレンさんに助けられてからは彼を慕うようになり、心の拠り所を見つけます
ムーミンの登場人物名前一覧⑱クニット
クニットと呼ばれる彼らは、大きな目と小さな体を持っています。はい虫とは、ムーミンの世界の小さな生物の総称です。クニットは囁きながら話すことが特徴だと言われています。小さなはい虫達は誰からも相手にされず、基本的に孤独な日々を過ごしています。
恥ずかしがり屋なはい虫達は、実は社会から疎外感を覚えている人々を投影した存在なのです。作者のトーベ・ヤンソンは、どんなに小さな存在でも価値があるのだというメッセージをはい虫達に込めていました。価値のない存在などこの世にないのです。
ムーミンの登場人物名前一覧⑲飛行おに
飛行おにという名前は日本独自のもので、スウェーデン語版の彼の名前は「魔法つかい」となっています。作者のトーベ・ヤンソンは、スウェーデン系フィンランド人だったため、ムーミンの物語はスウェーデン語で描かれることが多いのです。魔法つかいの名の通り、彼の持ち物には魔法道具も存在し、その1つが魔法のシルクハットでした。
飛行おにの相棒は空飛ぶ黒いヒョウで、ムーミン谷へ向かう際も黒ヒョウに跨がってやってきました。飛行おには宝石のルビーを欲しており、彼の瞳の色もルビー色をしています。少しおっかない風貌をしている飛行おにですが、パンケーキ好きな面もあり、可愛いギャップを持ち併せています。
ムーミンの登場人物名前一覧⑳ホムサ
ホムサは主に孤独な少年として描かれ、1人で何かを考えたり、空想したりすることを好んでいます。ホムサは素直且つ真面目な性格で、明るくはないものの、素朴な良さを有するキャラであると言えます。彼は一度不思議に思ったことは追求せずにはいられない質で、物事の起源について考察することを好みます。その一方、話し下手な自分を変えるために努力したりと、頑張り屋な性格も伺えます。
ムーミンの登場人物名前一覧㉑ご先祖さま
ご先祖さまの特徴は、ふわふわとした茶色の毛(原作では灰色)と小さな見た目です。ムーミンを現代の人間で例えた場合、ご先祖さまは類人猿に例えることができます。ムーミンよりも小さくすばしっこいご先祖さまは、なんと1000年前から生きており、ムーミン族のかつての姿を留めていると言われています。
ご先祖さまは元々海の近くの水浴び小屋で暮らしていましたが、その後ムーミン屋敷に訪れ、そのまま屋敷のストーブの裏に住み着きました。主にグッズ展開がされているご先祖さまは上記のものですが、他にも細長い鼻を持つご先祖さまも存在しており、ムーミンの先祖の特徴はバラエティに富んでいます。
ムーミンの登場人物名前一覧㉒ニンニ
誰かに傷つけられた時に「消えてしまいたい」と思ったことはありませんか?このニンニという少女は、同居するおばさんから罵声を浴びせられ続けたことで、体が消えて透明になってしまったのです。ニンニは「消えてなくなりたい」という気持ちが具現化されたキャラクターです。
不遇な環境に身を置いていたニンニですが、ムーミン屋敷で過ごす内に、元の明るい性格を取り戻し、姿が見えるようになります。その後は、反省したおばさんと再び暮らすようになり、透明な姿に戻ることはなくなったとされています。
ムーミンの登場人物名前一覧㉓ヨクサル
ヨクサルはムーミンパパの若い頃の友人で、スナフキンのお父さんに当たる人物です。ヨクサルは物事を禁止されることを嫌い、自由気ままに日々を過ごしているマイペースな人物として描かれています。束縛を嫌う性質は息子・スナフキンにもしっかりと受け継がれています。スナフキンとヨクサルは人間のような容姿を持っていますが、ムムリク族という種族に分類されています。
ムーミンの登場人物名前一覧㉔フレドリクソン
フレドリクソンは、ムーミンパパの若い頃の唯一無二の親友で、大きな船(海のオーケストラ号)を作った優秀な発明家でもあります。フレドリクソンは穏やかな物腰の男性で、現実主義且つ寛容な性格をしています。言葉数が少ないものの、親友のムーミンパパとは以心伝心のように心が通じ合っていました。
ムーミンの登場人物名前一覧㉕ロッドユール
ロッドユールはムーミンパパの友達であり、スニフのお父さんでもあります。スニフと同じく収集癖があり、様々な物をコレクションにしています。特にボタンはお気に入りで、青いコーヒー缶を住居にしながら、ボタン集めを行っていました。ロッドユールは、若き日のムーミンパパ達と旅をした際に、ソースユールと出会い、恋に落ちます。そのままとんとん拍子に事が進み、2人はめでたく結婚しました。
ムーミンの登場人物名前一覧㉖ソースユール
ロッドユールの妻であり、スニフのお母さんに当たる女性です。ロッドユールとソースユールの馴れ初めですが、お互いに一目惚れで恋に落ちた27人は、ボタンなどを交換し合うことで愛を育んでいきました。恋に落ちてから結婚に至るまでが短いソースユール達ですが、その愛は真実のものでした。
ムーミンの登場人物名前一覧㉗ミムラ夫人
ミムラ姉さん、ミイ、スナフキンを産み、他にも34人ほど子供を産んでいる子沢山なお母さん。にこやかな表情から大らかな性格がにじみ出ています。ミムラ夫人の恋人・夫は明かされておらず、唯一分かっていることはヨクサルとの間でスナフキンを産んだことだけです。そのため、ミムラ姉さんとミイの父親の存在は謎に包まれています。
ムーミンの登場人物名前一覧㉘うみうま
ムーミンが灯台の島で出会ったメスの馬で、美しい見た目とは反対に高飛車で嫌みな性格をしています。その美しさはムーミンの心を奪うほどでしたが、ムーミンを軽蔑するような態度を取ったり、彼を絶望に追いやったりと、小説内では罪深い存在として描かれています。しかし、コミックスの可愛らしいうみうまは、とてもお淑やかに描かれ、嫌みな部分が消えているので、印象がガラリと変わります。
ムーミンの登場人物名前一覧㉙じゃこうねずみ
自らを哲学者と名乗るじゃこうねずみは、何事も悲観的に捉えており、この世の全ては無意味なのだと周囲の人物に語っています。説教くさく、悲観的なじゃこうねずみは、周りの人物を不安にさせる迷惑な老人に見えます。しかし、ハンモックがお気に入りの場所だったり、愛読書『すべてがむだであることについて』をゆったりしながら読んだりと、生きることに楽しみを見つけているようにも思えます。
ムーミンの登場人物名前一覧㉚スティンキー
ムーミンの世界は一見穏やかそうに見えますが、強い個性・特徴を持つ変わり者も存在します。その1人がスティンキーで、彼は言うなればムーミン世界の悪役です。しかし、スティンキーは真の悪ではなく、近所のイタズラ小僧と考える方が良いかもしれません。
トラブルメーカーのスティンキーは、いつも人の弱みを探っており、周りから煙たがられることも少なくありません。そんなスティンキーですが、意外なことにムーミンママとの間に不思議な絆を持っています。優しく寛容なムーミンママは、スティンキーにとっての唯一の弱点なのかもしれません。ちなみにスティンキーはアニメ・コミックスでしか登場せず、原作小説では姿を現しません。
ムーミンの登場人物名前一覧㉛ガフサ
ガフサの髪はとても豊かで、一見少しボサボサに見ますが、彼女自身は自分の髪に大きな誇りを持っています。ガフサは睨んだような目をしていますが、別にいつも怒っているわけではありません。ガフサの一番の友人はフィリフヨンカです。しかし、ガフサはフィリフヨンカを友人兼ライバルだと認識しています。
ガフサは自分の育ちの良さを自覚しており、時には友人・フィリフヨンカを下に見て、優越感を感じることもあります。そんなガフサですが、空気を読むことが得意なので、人を不快にさせることは少ないと言われています。
ムーミンの登場人物名前一覧㉜エンマ
エンマは年老いたフィリフヨンカ族の女性です。舞台監督だった夫の死後、エンマは1人で劇場を守っていました。ある日、エンマは洪水でたまたま劇場に辿り着いたムーミン達と出会います。
常に劇場のことについて思慮を巡らしてしる彼女は、劇場のことを何も知らないムーミン達を馬鹿にしていました。しかし、自分の知識をムーミン達に教えていく上で、人の役に立つことができることを知り、イライラとした態度は次第に消えていきました。
ムーミンの登場人物名前一覧:その他のキャラ
ムーミンの登場人物は、上記のキャラクター以外にも多数存在しており、全ての登場人物を紹介するとしたら、図鑑のような分厚い本が必要となります。ここで紹介されなかったキャラクター達にもそれぞれのストーリーがあり、ムーミンの世界の広さを物語っています。
ムーミンの登場人物図鑑がある
出典: https://goo.gl
講談社から出版されている「ムーミンキャラクター図鑑」(著:シルケ・ハッポネン,訳:高橋絵里香)では、ムーミンの主要登場人物からマイナーな登場人物まで、全ての人物が載っています。ムーミン谷のキャラクターを広く深く知りたい人にとっては最適の一冊だと言えるでしょう。自分はどのキャラクターと性格が似ているのかなど、キャラクター診断もできる楽しい図鑑です。
ムーミンキャラクターの相関図
一見ゆったりとしているように見えるムーミンの世界ですが、彼らの相関図はとても複雑で、キャラ同士の関係性に驚くこともしばしばあります。ムーミンを相関図で見るメリットは、ムーミン達が築いた関係や過去の出来事が瞬時に理解できることです。ここでは、ムーミン谷の住人の興味深い相関図について述べます。
ムーミンの相関図①ミイとスナフキンは異父姉弟
スナフキンはミイよりも大きくて、自立した男性という印象を受けますが、実はミイの弟なのです。背の高いスナフキン、小さい体のミイ、見た目だけでは姉弟ということは分かりません。ちなみにミイのお姉さんのミムラ姉さんもスナフキンの姉に当たるので、スナフキンには少なくとも2人の姉がいることになります。スナフキン達は自分達が姉弟であることは知らないため、お互いを姉弟として見ることはありません。
ムーミンの相関図②ミイはムーミン一家の養子
ミイはミムラ夫人の娘でミムラ姉さんの妹ですが、ムーミン一家の養子として引き取られ、ムーミンの姉弟となります。ミイが養子になった経歴は不明ですが、ミムラ夫人やミムラ姉さんとは何のわだかまりも無く、ムーミン屋敷で楽しく過ごしています。特にミムラ姉さんとは頻繁に会っており、お互いが姉妹関係であることは認識していると言われています。
ムーミンの相関図③ムーミンの親友はスナフキンだけ?
ムーミンの相関図を見ていると、ムーミンとスニフは友人、ムーミンとフローレンは恋人、そしてムーミンとスナフキンは親友と書かれています。ムーミンはスナフキンに大きな尊敬の念を抱いており、崇拝までとは言いませんが、憧れの人だと描写されることがあります。スナフキンはあくまでムーミンを対等な立場の親友だと考えていますが、彼が困った時には助言を与え、サポートすることも少なくありません。
ムーミンの相関図④ヨクサルとミムラ夫人は恋人だった?
ムーミン谷の最大の謎とも言えるヨクサルとミムラ夫人の関係は、描写が少ないため、ファンの間でも考察が重ねられています。2人の相関図を見ても「恋人?」と描かれており、2人の関係は原作者トーベ・ヤンソンのみぞ知るといった状況です。
ミムラ姉さんとミイはスナフキンと父親が異なり、2人が産まれた後にスナフキンが産まれたとされているため、もしかしたらヨクサルはミムラ夫人の最後の恋人だったのかもしれません。ファンの間で考察がされることもムーミン世界の良いところなので、謎のままでも良いのかもしれません。
ムーミンの相関図⑤うみうまに憧れたムーミン
ムーミンが憧れているのはスナフキンだけではありませんでした。ムーミンはスナフキンに対して向ける憧れとは異なる憧れを2匹のうみうまに抱いていました。それは美しさや恋慕のようなもので、ムーミンはうみうま達に振り向いてもらいたいと考えていました。しかし、うみうま達はムーミンをからかうだけで、相手にもしませんでした。ムーミンは失恋のような気持ちを抱き、少し大人に成長します。
ムーミンの相関図⑥ミイには祖母がいる?
ミイの親族はミムラ姉さんとミムラ夫人だけではありません。ミイにはなんと祖母がいたのです。ミイのおばあさんは丸い家に住んでおり、孫・ミイが起こす騒動に手を焼いています。ミイのおばあさんは、就寝時に白い寝間着を着用することが特徴です。
ムーミンの相関図⑦ムーミン屋敷に住み着く者達
ムーミン屋敷には、いつもたくさんのお客さんが出入りをするため、客間はもちろん常連客専用の部屋まで用意されています。ムーミン屋敷に専用の部屋がある人物は、ムーミンとスナフキン(同室)、ムーミンパパ、ムーミンママ、ヘムレンさん、じゃこうねずみ、トフスランとビフスラン(同室)、スニフ、フローレンとスノーク(同室)が挙げられます。部屋以外にもストーブの裏にはご先祖さまがいたりと、愉快な屋敷となっています。
ムーミンの相関図⑧ムーミンが対決してきた怪物達
ムーミンの世界はのんびりしたイメージがあるかもしれませんが、実はドキドキするシーンなども存在するのです。時には怪物と戦ったり、命がけの冒険を繰り広げたりします。ムーミンが戦った怪物の1匹にアンゴスツーラという凶暴な植物が存在します。ムーミンは、アンゴスツーラに襲われたフローレンを助け出すために、勇猛果敢に戦い、彼女のハートを射止めました。
ムーミンの相関図を本でチェック
出典: https://goo.gl
もっとムーミンの相関図が見たい方は、「pen+(ペン・プラス)」のムーミン完全読本、「MOE (モエ)」のムーミン公式ガイドを読むことをオススメします。ムーミンの相関図だけではなく、ムーミンの登場人物紹介や最新のムーミングッズまで、多岐に渡るムーミンの情報を得ることができます。興味深い相関図を覗くことで、ムーミンの世界の寛容さや複雑さを感じ、ますますムーミン達のことを知りたくなるでしょう。
ムーミンの作者について
ムーミンの作者トーベ・ヤンソン
トーベ・マリカ・ヤンソンは1914年にフィンランドの首都ヘルシンキで生まれ、幸せな幼少時代を過ごしました。トーベ自身が語るには、「幸福な幼少時代を送っていなかったら、ムーミンの物語は生まれなかった」とのことです。
トーベはムーミンの小説・コミックスを手掛ける以外にも、ポストカードやカレンダーの絵も制作していました。ムーミン以外の作品でもトーベは芸術性を遺憾なく発揮し、小説家・児童文学作家・画家・絵本作家・漫画家・イラストレーターなど、様々な顔を持っていました。
ムーミンはどうやって生まれたのか?
ムーミンの名前の由来を作り出した人物はトーベ・ヤンソンの叔父・エイナーですが、ムーミンの姿を生み出したのはトーベ本人です。トーベが若い頃のある日、弟のラルスと喧嘩した彼女は落書きとして「この世で最も醜い生物」を描きました。
その生物は細長い鼻を持ち、奇妙な見た目をしていましたが、描くごとに体が丸くなり、現在のムーミンに通じる姿へ変化していきました。ムーミンが落書きから生まれた事実には驚きとユーモアが詰まっています。
ムーミンのモデル?北欧の妖精トロール
ムーミンのモデルは妖精トロール
トロールとは北欧の伝説・神話に登場する妖精のことで、ムーミンのモデルだと言われています。ムーミンは可愛らしい見た目ですが、トロールは恐ろしい見た目で描かれることが多く、インパクトが強烈です。
有名なところだと、映画『ハリー・ポッターと賢者の石』に登場した大きなトロールが挙げられます。ムーミンもかつては「醜い生物」として描かれていましたが、そこに可愛らしさがプラスされていき、今の愛くるしい姿へと変化を遂げました。
ムーミンに関する感想や評価
ムーミンの感想・評価①ムーミンは可愛いだけが魅力じゃない
ムーミンが好きというと誤解されるけど可愛いから好きな訳じゃない。
— ONLY CHILD (@onlychild_1991) February 14, 2019
原作の小説やアニメを見ていると、ムーミン谷の皆が中々自分勝手に生きているのに上手い事調和して生きていることに衝撃を受けた。
特に中和剤の役目だったスナフキンが話す言葉は全て達観していて学生時代の私に大きな影響を与えた
ムーミンを好きになる理由は人それぞれだと言われています。ムーミン達の可愛い見た目から入る人もいれば、アニメからファンになる人もいます。ムーミンの世界は経緯など関係なく、どのようなファンも受け入れる優しい世界観です。最終的にムーミンファンは、ムーミンという作品の全体を好きになる傾向が多く、それぞれの愛し方で作品を楽しんでいると言われています。
ムーミンの感想・評価②ストーリーが深い
平成ムーミンのニンニの話、やっぱり児童虐待がテーマなんだよね。ニンニを快く迎え入れるムーミンママの溢れんばかりの母性と最後のニンニの笑顔に泣いた…
— ハビシTr🐴👩🏾🌾 (@Habishi_Tr) February 18, 2019
直接的に表現はされていないものの、ムーミンの作品では社会問題や心の問題を扱うことが度々あります。セクシャルマイノリティへの差別、児童虐待、戦争、青年期の葛藤など、心に語りかけるような題材が扱われています。
ムーミンの感想・評価③アニメの美しさ
ムーミン見てると時々、ほの暗い話が出てきて切なくなる。
— あかめ (@beniiroageha27) February 17, 2019
セル画の美しさが際立つアニメだと思ってる。奥行きがとても広いし淡い色合いが美しい。
ムーミンは度重なるアニメ化を経験していますが、作者トーベ・ヤンソンが一番愛したアニメは、1990年から放映された「楽しいムーミン一家」です。当時はアニメにデジタル加工がされておらず、ムーミン谷の美しさがセル画本来の美しさによって表現されていました。
ムーミンの登場人物一覧まとめ
ムーミンの登場人物達は個性的な特徴を持ち、見た目や性格などに違いはあれど、それぞれが共存する優しい世界を築いています。様々な思想と種族が共存するムーミンの世界はまさにユートピアであり、現実世界でも見習うべき点が数多く存在します。ムーミン達のように自分らしく生きることは、人生において最も大切なことだと言えるでしょう。